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学習評価に関する本県の方針について

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Academic year: 2021

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(1)

生 活

生活科の改訂のポイント

1 内容及び内容の取扱いの改善

2 目標のポイント及び内容

(1)教科の目標・・・

これまで通り

(2)学年の目標【3つから4つに】

(3)9つの内容とその階層性

① 気付きの明確化と気付きの質を 高める学習活動の充実 ② 伝え合い交流する活動の充実 ③ 自然の不思議さや面白さを実感 する指導の充実 ④ 安全教育や生命に関する教育の充実 ⑤ 幼児教育及び他教科との接続 (1) 自分と人や社会とのかかわりに関すること (2) 自分と自然とのかかわりに関すること (3) 【新設】自分自身に関すること 身近な人々、社会及び自然とのかかわ りを深めることを通して、自分のよさや可 能性に気付き、意欲と自信をもって生活す ることができるようにする。 (4) 生活科特有の学び方に関すること

(2)

生活科における言語活動のポイント

生活科における学習評価のポイント

子どもを見取る「3つの目」 広い目・・・・子どもの具体的な姿をとらえること 長い目・・・・単元全体を通しての成長をとらえること 基本の目・・・評価規準をもって指導すること 1 伝える内容・・・体験の充実 体験したことや体験で得たことを「言葉」で表し、伝え合うことになる。したがっ て、何よりもまず充実した体験が必要である。(教科の目標にも明示してある。) 2 伝える手段としての「言葉」 生活科の場合、「言葉」は文字言語だけでなく、絵や身体表現、音声などを含めて、 幅広く捉える必要がある。 3 伝えることの効果 体験や言葉による情報交換によって input(感じる)されたものが、「思考」を経て、output (表現)されることになる。「表現」することで、対象を明確に意識することになる。 input 「思考」 output (感じる) (表現) 体験・言葉 自覚化・明確な意識化 4 内容(8)の新設 ○ 新設された理由・・①言語活動の充実 ②コミュニケーション力アップ ※内容(8) 「自分たちの生活や地域の出来事を身近な人々と伝え合う活動を行い、身近な人々と かかわることの楽しさが分かり、進んで交流することができるようにする。」 ○ 単元への位置付け方 ・内容(8)と他の内容とを組み合わせて単元構成をするやり方 ・内容(8)だけで単元構成をするやり方 いずれにしても、「だれに」「何を」「どのように」伝えるのかを意識させながら、 多様な交流の体験を重ねていく必要がある。 生活への関心・意欲・態度 活動や体験についての思考・表現 身近な環境や自分についての気付き 常に子どもの行為や表現そのものに表れているので、子どもの姿を幅広く丁寧に見取り、 長期にわたって継続的に変容を捉えることが大切である。 単に表面的な現象としての出来栄えなどを評価するのではなく、思考したことを、その表 れとして表現している姿を評価しようとするものである。 具体的な活動や体験を通して、どのようなことを、どのように気付いているかを見取って いこうとするものである。例えば、魚屋を見学したあとに、魚の名前をいくつ覚えられたか というようなことで評価するものではない。

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(3)

評価基準の設定事例

1 単元名 2年「発見!わたしの町の宝物」 2 単元について この単元は、内容(3)「地域と生活」と内容(8)「身近な人々との伝え合い」の2内容1単元 で構成されている。 内容(3)では、児童が身近な生活圏である地域に出て、そこで生活したり働いている人々と接 し、様々な場所を調べたり利用したりする活動を通して、それらが自分たちの生活を支えてい ることや楽しくしていることが分かり、地域に親しみや愛着をもち、人々に適切に接すること や安全に生活することができるようにすることを目指している。また、内容(8)では、自分たち の生活や地域の出来事を身近な人々と伝え会う活動を行い、互いのことを理解し合ったり心を 通わせたりしてかかわることの楽しさが実感として分かり、身の回りの多様な人々と進んで交 流することができるようにすることを目指している。 児童は、自分の住む町を実際に見て回ったり、働く人々にインタビューしたり、まとめて報 告会をしたりするなどの具体的な活動を通して、人々や社会に関心や愛着をもち、自分自身や 自分の生活について考えるようになる。また、安全でマナーを守った探検の仕方、調べたこと のまとめ方や聞き手に応じた発表の仕方を身に付けることができる。 3 単元の目標 地域を探検したり、地域の人と交流したりする活動を通して、自分の生活が地域の人や場所 とかかわっていることや、地域の人とかかわることの楽しさが分かり、親しみをもって地域の 人と接することができるようにする。 4 単元の評価規準 (国立教育政策研究所作成の「評価規準の設定例」から内容(3)と内容(8)を合成) 生活への関心・意欲・態度 活動や体験についての思考・表現 身近な環境や自分についての気付き ①自分たちの生活や地域 の出来事に関心をもち、 伝え合おうとしている。 ②地域の人々や様々な場 所に関心をもってかか わろうとしている。 ③地域の人々や様々な場 所に親しみや愛着をも ち、繰り返しかかわろう としている。 ①相手や場に応じた行動につい て考え、活動の計画を立てたり 約束を決めたりしている。 ②その場の状況をとらえ、危険な どについて考え、予測してい る。 ③多様な手段の中から、相手や目 的に応じた伝え方を選び、活用 している。 ④これまでの体験をもとに、比べ たり、たとえたりして、分かり やすい伝え方の工夫をしてい る。 ①自分のことや伝えたいことが 相手に伝わる楽しさが分かっ ている。 ②地域には様々な仕事があり、 それらの仕事に携わっている 人 が い る こ と に 気 付 い て い る。 ③地域で生活したり働いたりし ている人々や様々な場所が、 自分たちの生活を支えている ことが分かっている。 ④親しみや愛着のある場所が増 えたり、人々と適切に接した りすることができるようにな った自分に気付いている。

(4)

5 指導計画及び評価基準(26時間取扱い) 小単元の目標 〈時数〉 学習活動 ()数字の番号は小単 元内の各時を表す。 関 意 態 思 ・ 表 気 付 き 評価基準(評価方法) 1 どんな町な のかな〈4〉 町の人や様々 な場所に関心を もち、相手や場 に応じた行動を 考えたり、活動 の計画を立てた りすることを通 して、意欲的に 町探検に取り組 もうとする。 (1)町について知っ ていることを出し 合う。 (2)人と接するとき のマナーや交通安 全について話し合 う。 (3)(4) 町探検の計画を立 てる。 ○ ○ 関心・意欲・態度①② ・町について知っていることを話している。 (行動観察) ・町探検で楽しみにしていることや行き先、 道順などを確認し、学習シートに書いて いる。 (学習シート) 思考・表現① ・場所や相手に応じてどんな行動をとれば よいか理由をそえて学習シートに書き出 し、それを基に話し合っている。 (行動観察・学習シート) 2 町をたんけ んしよう〈8〉 安全やマナー に留意しながら 地域を探検し、 様々な人々や場 所が、自分たち の生活を支えて いることに気付 く。 (1)(2)(3)(4) 町を探検する。 (5)(6) 探検して気付いた ことを整理する。 (7)(8) 気付いたことにつ いて、情報交換し、 自分の生活とのか かわりについて考 える。 ○ ○ 思考・表現② ・危険な行動をとらないように気を付けて いる。 (行動観察) ・迷惑な行動や失礼な行動をとらないよう に気を付けている。 (行動観察) 気付き①②③ ・町の人たちとかかわることの楽しさに気 付き、感想に書いている。 (学習シート) ・町の人たちの仕事やいろいろな施設が自 分の生活に役立っていることに気付き、 学習シートに書いている。 (学習シート) 3 親しくなっ た人のことを もっと詳しく 調べよう〈8〉 1回目の町探 検で出会った人 や 仕 事 の 中 か ら、詳しく調べ たい人や仕事を 選び、進んで町 の人にたずねた り繰り返し交流 したりすること ができる。 (1)(2) 調べたいことを決 め、グループを作 る。 (3)(4) 町の人に2回目の 探検をお願いする 手紙を書いたり、 知りたいこと伝え るための文章を考 えて話す練習をす る。 (5)(6)(7)(8) 2回目の町探検に 行き、分かったこ とを記録する。 ○ ○ ○ 関心・意欲・態度③ ・町探検で出会った人の中から、詳しく調 べたい人を、自分の興味や生活と照らし 合わせて選んでいる。 (行動観察・学習シート) 思考・表現③ ・調べたい人に対して詳しく調べたい理由 を明らかにしてお願いの手紙を書いてい る。 (学習カード) ・伝えたいことがはっきり伝わるようなイ ンタビューの仕方を考え、練習している。 (行動観察・学習シート) 気付き②③ ・調べた人について、一回目よりも詳しい 気付きを学習シートに書いている。 (学習シート) 4 「町の宝物」 を紹介しよう 〈6〉 調 べ た こ と を、絵や言葉に 表し、友達どう しで伝え合うこ とができる。 (本時 5/6) (1)(2)(3)(4) 調べて分かったこ とを絵や言葉でま とめる。 (5)(6) 発表会を開く。 ○ ○ 思考・表現④ ・調べたものどうしを比べたり、身近なも のにたとえたりして、絵や言葉で分かり やすく表している。 (発表のための原稿や掲示物) ・いつから、どこで、どのように活動(も のづくり)がなされてきたかなどの調べ たことを、はっきりとした話し方で、聞 き手の様子を受け止めながら伝えてい る。 (行動観察・発表のための掲示物) 気付き④ ・友だちの発表を聞いて、初めて知ったこ とを学習シートに書いている。 (学習シート) ・発表したり質問したりして伝え合うこと の楽しさに気付き、感想として学習シー トに書いている。 (学習シート)

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(5)

6 本時の学習(25/26時間) (1)目標 「町の宝物」についての発表会を通して、自分の町を探検して分かったことや他 の人の発表を聞いて分かったことを伝え合うことができる。 (活動や体験についての思考・表現) (2)展開 過 程 時 間 学 習 活 動 ・予想される児童の反応 指導上の留意点・評価 備考 導 入 展 開 5 35 1 学習のめあてを確かめる。 ・町の宝物をはやく発表したいな。 ・お菓子工場で調べた□□□につ いて、友達に教えてあげたいな。 ・獅子舞を調べた友達の発表が楽 しみだ。 2 班ごとに発表し、質問や意見 を交換する。 ※ポスターセッションの形態をと り、発表する班と聞く班に分か れる。(次時は交代する。) 〈本時の発表班〉 *獅子舞班 *製菓工場班 *いきなりだんご店班 ※この3班が「発表→質疑応答や 意見交換」を繰り返す。 ・獅子舞は、みんなの健康や幸せ を願っておどるそうです。 ・お菓子工場はとてもいいにおい がしていました。 徹底指導(ポイント) それぞれ、次のことに留意するよう指 導する。 ①発表する人は、調べた内容(いつから、 誰が、どこで、どんな仕事を)や感想等 がはっきり伝わるように発表すること。 ②発表を聞く人は、それらのことを注意 して聞き取ること。 能動型学習(ポイント) ①わかりやすく発表できるように、掲示 物の他に、実物や紙芝居、クイズなど を準備させておく。 ②自分が調べたことや見つけたことと比 べながら発表を聞き、記録したりつぶ やいたりしている児童を認め、そのよ さを全体に紹介する。 A基準(例) 【発表する班の児童】 発表を聞いた友達の質問に対して的確に 答えている。(行動観察) めあて カード ポイン トを示 す文字 カード 発表に 使う道 具や掲 示物 学習シ ート 「町の宝物」を発表し合って、町のよいところをたくさん見つけよう。

1回目

◆活動や体験についての思考・表現 B基準 【発表する班の児童】 いつから、どこで、どのように活動(も のづくり)がなされてきたかなどの調 べたことを、はっきりとした話し方 で、聞き手の様子を受け止めながら伝 えている。 (行動観察・発表のための掲示物) 【聞く班の児童】 友達の発表を聞いて初めて知ったこ とを書いている。(学習シート) 【言語活動】(設定の意図) 調べたことや発表を聞いて考え た こと を伝 え合 うこと で 、双 方 が、自分たちの町のよさについ ての新たな発見をすることがで きる。

(6)

整 理 5 ・おいしいいきなり団子づくりの ひけつは、…です。 ・□□班は、クイズを出しながら 発表しているので分かりやすい な。 ・お客さんに喜んでもらうために 工夫しているところは、私が調 べたお店と同じだ。 3 本時の学習を振り返る。 ・町にはよいところがいっぱいあ るな。 ・獅子舞は、他の町の友達に自慢 したいな。 ・次の時間は、自分が発表する番 だ。がんばろう。 【聞く班の児童】 友達の発表を聞いて、初めて知ったこと を学習シートに書き留め、相手に伝えて いる。(学習シート・行動観察) 〈B基準に達していない児童(聞き手)への手だて〉 ○発表を聞く前の自分はどのようなこと を知っていたか、または知らなかった かを想起させ、聞き取ったことと比べ るようはたらきかける。 ○本時のめあてに立ち返り、今日の学習 を通して、町のよいところを見つける ことができたかを振り返らせ、本時の 感想を書かせる。

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参照

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