日立化成グループ
ANNUAL REPORT
2016
2015.4.1 2016.3.31
プ ANNUAL REPORT 2016日立化成の特長
03
コアコンピタンスを駆使した
製品の革新
07
革新を支える基盤
Our Strategy ─戦略─
13
トップメッセージ
19
価値創造プロセス
21
戦略の全体像
23
10年戦略
25
2018中期経営計画
At a Glance
09
財務・非財務ハイライト
11
2015ハイライト
報告対象組織 日立化成(株)と連結子会社66社(2016年6月末現在) 日立化成グループ全体をさす場合は「日立化成」「日立化成グ ループ」「当社グループ」「連結」、日立化成(株)のみをさす場合は 「当社」「単独」と分けて記載しています。 報告対象期間 2015年度(2015年4月1日〜2016年3月31日) ただし、重要事項については、2015年度以前・以後の報告を一 部含んでいます。なお、「年度」は3月31日に終了する会計年度 をさします。 参考にしたガイドライン 国際統合報告委員会(IIRC)「国際統合報告フレームワーク」 GRI (Global Reporting Initiative)「サステナビリティレポー ティングガイドライン第4版」 環境省「環境報告ガイドライン2012年版」 将来に関する予測・予想・計画について この報告書は、日立化成の過去と現在の事実だけでなく、発行 時点における計画や見通しに基づいた将来予測が含まれていま す。将来予測は、記述した時点で入手できた情報に基づいた仮 定ないし判断であり、諸条件の変化によって将来の事業活動の 結果や事象が予測とは異なったものとなる可能性があります。 ステークホルダーダイアログ 2016年11月に実施を予定しています。ウェブサイトに掲載します。 SRIインデックスの組み入れ状況 日立化成のこれまでのサステナビリティ活動、積極的な情報開示 が評価され、下記国内外の社会的責任投資インデックスに組み 入れられています。日立化成グループ・
アイデンティティ
1962 年 10 月、日立製作所から分離独立した日立 化成は、日立創業の精神の下、優れた技術と製品 の開発を通して社会に貢献するために尽力してき ました。 創立50周年を機に、これからの日立化成グループ のあるべき姿を「日立化成グループ・ビジョン」とし て規定し、「企業理念」と「創業の精神」と合わせ、「日 立化成グループ・アイデンティティ」としました。 このアイデンティティを当社グループの理念、価 値の体系としてグローバルに共有し、地域や事業 分野を越えて優れたチーム力を発揮し、ビジョン の実現をめざしていきます。 Working On Wondersは、お客さまや株主、お取引先、地域社会 の皆さまのために、革新的な技術や製品の開発を通して、驚きを創 り続けるという私たち日立化成の宣言です。CONTENTS
日 立化成 の 特長 At a Glance Our Strategy │ 戦 略 │ Our Initiatives │ 挑 戦 │Our Initiatives ─挑戦─
29
事業別方針
29
機能材料31
自動車部材33
蓄電システム35
ライフサイエンス37
ESGマネジメント
37
環境38
社会43
ガバナンス財務情報
非財務情報
ウェブサイト
http://www.hitachi-chem.co.jp/ 日立化成グループアニュアルレポート※ 有価証券 報告書 決算短信 ファクトシート コーポレート・ ガバナンスに 関する報告書 テクニカル レポート 報告書/株主通信 決算説明会資料 会社案内 ESG情報への第三者保証 当社が開示する非財務情報に信頼性を付与するため、一部の環境・社会データ(エネルギー使用量、温室効果ガス排出量、水 資源投入量、VOC排出量、労働災害度数率と労働災害強度率、女性管理職数と比率)は、当社CSRウェブサイト上で、KPMG あずさサステナビリティ株式会社による第三者保証を受けています。「独立した第三者保証報告書」はCSRウェブサイトをご参 照ください。http://www.hitachi-chem.co.jp/japanese/csr/independent_verification.htmlMission
Values
Hitachi Chemical
Vision
企業理念
時代を拓く優れた技術と製品の開発を通して
社会に貢献すること。
創業の精神
“開拓者精神” “誠” “和”
日立化成グループ・ビジョン
私たちは、未知の領域に踏み出す
チャレンジ精神をもって、
化学を超えた「新たな価値」を創造し、
社会やお客さまの期待を超える
「驚き」を実現します。
編集方針 株主・投資家をはじめとするさまざま なステークホルダーに、日立化成グ ループ・ビジョンの実現をめざした活 動を理解していただくために、毎年 7 月末に「日立化成グループアニュアル レポート」を発行しています。経営戦 略や財務情報、ESG 活動情報を掲載 した統合レポートです。 本アニュアルレポートでは、当社グルー プの中期的な方針・戦略や価値創造プ ロセスのほか、各重点事業やESG活動 の取り組みについて紹介しています。 また、ウェブサイトでは、日立化成につ いての広範囲で詳細な情報をタイム リーに開示しています。その他のツー ルも併せてご確認ください。 日立化成の情報開示ツール ※詳細な財務情報は有価証券報告書をご参照ください。03
日立化成の特長
コアコンピタンスを駆使した
製品の革新
4つの源流製品である「絶縁ワニス」「積層板」「絶縁ガイシ」「カーボンブラシ」を通して蓄積された 有機・無機化学にまたがる深いノウハウが、日立化成のコアコンピタンス(基盤技術)を築き、 それらを複合・融合させることで、数々の製品を生み出してきました。日立化成は化学を超えた広範な領域において研究を深化させ、
日立化成の高度で幅広い基盤技術を強化し、さまざまな製品を生み出していきます。
機能を生み出す
材料技術
材料開発の基本となる合成、 精製、配合からなる技術製品に仕上げる
プロセス技術
製品を無駄なく効率的に 製造する技術ニーズを翻訳する
評価技術
的確なデータ分析により 次の一手を導き出す技術日立化成のコアコンピタンス(基盤技術)
機能材料
自動車部材
蓄電システム
ライフサイエンス
高精細な液晶画面。
日立化成のこのフィルムの進化がなければ、
スマホはきっとつくれなかった。
異方導電フィルム
ANISOLM
これって何? 液晶ディスプレイのドライバー IC 接続などに使用する、微細回路の 接続材料です。 どこがすごいの? 導電粒子を分散させたテープ状の接着フィルムであり、加熱加圧により、横方向の絶 縁性を保持したまま厚み方向には導電性を持たせる機能があります。このため、液晶 ディスプレイの生産に不可欠な多数の微細回路を一括して接続することができます。 機能材料 ANISOLMの 詳し い 紹 介 は 日立化成ウェブサイト▶製品 紹介▶電子材料▶ディスプレ イ・タッチパネル関連材料か らご覧いただけます。 写真は当社機能材料事業本部 の社員です。日立化成ウェブ サイト▶採用情報▶新卒採用 情報▶仕事と人に社員からの メッセージを掲載しています。 日 立化成 の 特長 At a Glance Our Strategy │ 戦 略 │ Our Initiatives │ 挑 戦 │世界に先駆けて開発!
液晶パネルの高精細化、カラー化、薄型化に貢献。
スマホ・タブレット フレキシブル配線板 ICチップ 液晶パネル ANISOLM 導電・絶縁材料技術 塗工・極細スリット技術 評価技術 活かしたコアコンピタンス05
日立化成の特長
外装樹脂成形品
バックドアモジュール
これって何? 高強度・高剛性のガラス繊維強化熱可塑樹脂製インナーパネルと、外観に優れたエン ジニアリングプラスチック製アウターパネルを接着剤で接合した、自動車のリヤ部分 のドアです。 どこがすごいの? スチール製と比べ、軽量化が可能です。また、樹脂の優れた造形性を活かし、剛性、強 度を確保しながらエクステリア部品を一体成形することで、スチールでは得られない 柔軟なデザインをつくり出すことができます。 自動車部材 バックドアモジュールの詳しい 紹介は日立化成ウェブサイト ▶製品紹介▶自動車部品▶成 形品・シート品からご覧いただ けます。 写真のX-TRAIL®に当社製バッ クドアモジュールが採用され ています。X-TRAIL®について は、日産自動車株式会社ウェ ブサイトをご覧ください。 http://www2.nissan. co.jp/X-TRAIL/ X-TRAIL®は日産自動車株式会社の登録 商標です。国内で初めてバックドアモジュールの樹脂化を実現。
自動車の軽量化、低燃費化、デザイン性の向上に貢献。
「デザイン」
「安全性」
「環境性能」
時代が求める自動車のニーズを
日立化成の技術が支えています。
材料技術 成形技術 接着技術 活かしたコアコンピタンス産業用鉛蓄電池
蓄電システム 産業用鉛蓄電池の詳しい紹介 は日立化成ウェブサイト▶製 品紹介▶蓄電デバイス・シス テムからご覧いただけます。 マストイムノシステムズⅣの 詳しい紹介は日立化成ウェブ サイト▶製品紹介▶ライフサ イエンス▶診断薬・装置から ご覧いただけます。 製品概要: 風速の変動によってもたらされる電力網の不安定化を解決します。不規 則で頻繁な充放電でも高寿命を達成した鉛蓄電池です。 製品概要: 血清を用いてアレルゲン(アレルギーの原因物質)のマーカーを測定します。 新規項目として従来のマストイムノシステムズⅢに、花粉・食物アレルギー症 候群の原因とされるトマトやモモ、カビの一種であるアスペルギルスを追加 し、0.2mLの血清で、医師やアレルギーに悩む患者に対してより多くの検査 結果を提供できます。日立化成の技術が
再生可能エネルギーの安定供給と
普及に貢献しています。
より多くの
アレルゲンの特定を
より少ない血清で、
より素早く。
日 立化成 の 特長 At a Glance Our Strategy │ 戦 略 │ Our Initiatives │ 挑 戦 │同時多項目アレルゲン特異的IgE 測定試薬
マストイムノシステムズⅣ
どこがすごいの? 日本初の出力変動緩和型風力発電所の実現に貢献し ています。 再生可能エネルギーを安定的に提供することができ、 信頼性が高まることから、利用拡大に役立っています。 どこがすごいの? 合計36項目のアレルゲンを同時に検査できます。 アレルギー疾患の診断を助け、患者のクオリティオブラ イフ(QOL)向上に貢献します。 ライフサイエンス 精製技術 蓄電デバイス技術 評価技術 プロセス技術 活かしたコアコンピタンス 活かしたコアコンピタンス07
日立化成の特長
革新を支える基盤
時代のさまざまな課題に対し、革新的な開発と提案で応え、社会の発展に貢献する 数々の材料を世に送り出してきた日立化成。 その革新を支える一人ひとりの活動や共通の価値観は、創業の精神により受け継がれています。不断の
イノベーションの精神
新事業、新製品創造のためのイノベーションを高スピードで展開して いる日立化成。グループ・ビジョンの実現をめざして競う全従業員参加 型プログラム「WOWグローバルアワード」などを通じ、挑戦する企業 風土を醸成しています。また、他社の材料を含めて、お客さまが半導 体組み立てや評価を試行できる「オープン・ラボ」の開設など、斬新な アイデアから生まれた施策を次々と展開。同時に、世界で戦えるモノ づくり力を創出するため、全職場で生産効率、業務効率の飛躍的な 向上を図っています。WOWグローバルアワード2015
参加者数12,343
人
開拓者精神
P37 〜 46もご覧ください。徹底した論理思考と
「基本と正道」
誠実に論理的に説明のできる判断を行うこと。日立化成が社会から 信頼を得るためには、合理的、論理的思考に裏付けられた果断な行 動が必要であるとともに、基本と正道に徹底した、法令遵守と企業倫 理・道徳の深耕も不可欠です。そのため、従業員へのコンプライアン ス研修を強化しています。また、「指名委員会等設置会社」の経営シ ステムを採用し、機動力、客観性および透明性の高い経営を実践す るとともに、女性や外国籍の社外取締役を登用するなど、取締役の多 様性も確保しています。2015年度コンプライアンス研修
参加者数3,350
人
多様なベクトルを束ねる
対話の風土
国内外のさまざまなステークホルダーとのコミュニケーションに取り 組み、公正で透明な経営を実践すること。海外売上収益、外国籍 社員がともに50%を超えた今、ダイバーシティを進め、競争力を強化 しています。多様なベクトルを束ねていくためには、違いを言葉に表 し顕在化させ、徹底したコミュニケーション、対話をすることが必要。 対話のスキルを磨くために2012年度から開始した「グローバル・コー チングプログラム」もその施策の一つです。2015年度グローバル・コーチングプログラム
参加者数1,506
人
誠
和
日 立化成 の 特長 At a Glance Our Strategy │ 戦 略 │ Our Initiatives │ 挑 戦 │09
At a Glance
財務・非財務ハイライト
2010年度
(日本基準) 2011年度(日本基準) 2012年度(日本基準) 2013年度(IFRS)※1 2014年度(IFRS)※2 2015年度(IFRS)
財務
売上収益(百万円) 497,452 473,069 464,655 488,725 526,687 546,468 機能材料セグメント(百万円)※3 – 244,855 245,157 261,179 277,127 269,769 先端部品・システムセグメント(百万円)※3 – 228,214 219,498 227,546 249,560 276,699 海外売上収益比率(%) 43.4 42.4 46.7 51.1 53.6 58.3 営業利益(百万円) 43,471 24,495 23,559 36,569 29,226 53,036 売上収益営業利益率(%) 8.7 5.2 5.1 7.5 5.5 9.7 機能材料セグメント(%)※3 – 8.2 8.7 9.8 8.5 14.3 先端部品・システムセグメント(%)※3 – 1.9 1.0 4.8 2.3 5.2 当期利益(親会社株主持分)(百万円) 18,943 16,427 18,818 29,464 22,587 38,512 売上収益当期利益率(%) 3.8 3.5 4.0 6.0 4.3 7.0 自己資本当期利益率(ROE)(%) 7.0 5.9 6.4 9.9 6.8 10.9 総資産当期利益率(ROA)(%) 4.4 3.8 4.1 6.2 4.4 7.1 自己資本有利子負債比率(DER)(倍) 0.1 0.1 0.2 0.2 0.2 0.2 研究開発費(百万円) 26,382 25,680 25,534 26,234 26,920 27,816 売上収益研究開発費比率(%) 5.3 5.4 5.5 5.4 5.1 5.1 資本的支出(百万円) 30,432 37,347 46,698 31,935 26,620 32,022 営業活動によるキャッシュ・フロー(百万円) 44,015 42,072 47,931 50,357 34,009 95,069 投資活動によるキャッシュ・フロー(百万円) △ 35,748 △ 67,202 △ 53,182 △ 37,099 △ 22,258 △ 35,663 財務活動によるキャッシュ・フロー(百万円) △ 6,823 4,611 △ 2,867 △ 2,374 △ 16,874 △ 22,123 現金及び現金同等物の期末残高(百万円) 96,775 76,318 73,978 87,652 88,997 119,988 ※1:2013 年度よりIFRS のデータを使用しています。 ※2:ロイヤリティなど区分変更 ※3:機能材料セグメント:電子材料、無機材料、樹脂材料、配線板材料など 先端部品・システムセグメント:自動車部品、蓄電デバイス・システム、電子部品など 0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0売上収益 /売上収益営業利益率
売上収益 売上収益営業利益率 IFRS (年度) (年度) 日本基準当期利益(親会社株主持分)/
自己資本当期利益率(ROE)
2015 2014 2013 2012 2011 2010 2010 2011 2012 2013 2014 2015 当期利益(親会社株主持分) 自己資本当期利益率(ROE) IFRS 日本基準 (百万円) (%) (百万円) (%)日 立化成 の 特長 At a Glance Our Strategy │ 戦 略 │ Our Initiatives │ 挑 戦 │ ※4:第三者保証の対象については ESG 情報への第三者保証(P.02)をご参照ください。 ※5:主要製造サイトを対象としています。 ※6:事業継続計画 ※7:単独、すべて当該年度の 6月末日現在、2016 年 6月末日は11(5/1/2) 名 0 100 200 300 400 500 600 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 0 10 20 30 40 0 1.0 2.0 3.0
温室効果ガス排出量
※5/
温室効果ガス排出量生産高原単位
※5女性管理職数 /女性プレ管理職数 /
女性管理職比率
2015 2014 2013 2012 2011 2010 2010 2011 2012 2013 2014 2015 女性管理職数 女性管理職比率 温室効果ガス排出量 女性プレ管理職数(係長相当職) 温室効果ガス排出量生産高原単位 (人) (千トン-CO2e) (年度) (年度) (トン-CO2e/百万円) (%) ※当社単独 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度非財務
※4 環境適合製品売上収益比率 (%) 87 85 85 84 99 98 環境投資額(億円) 17.8 12.3 4.6 6.2 6.1 5.0 エネルギー使用量(TJ)※5 8,678 9,481 9,043 8,630 9,369 8,497 温室効果ガス排出量(千トン-CO2e)※5 491 446 474 495 541 482 温室効果ガス排出量生産高原単位(トン-CO2e/百万円)※5 1.33 1.17 1.27 1.43 1.40 1.32 水資源投入量(千m3)※5 12,394 12,537 11,371 10,970 10,672 9,711 VOC(揮発性有機化合物)排出量(トン)※5 514 531 518 506 577 519 化学物質管理システム構築済み会社数(社) – 1 1 1 16 38 サプライヤー監査数(社) – – 96 89 73 137 従業員数(うち 日本以外)(人) 15,930(5,012) 16,713(5,868) 17,732(6,963) 18,149(7,530) 19,499(10,207) 19,117(9,920) 女性管理職比率(単独) (%) 1.1 1.1 1.8 1.9 2.0 2.7 グローバル・コーチングプログラム参加者数(人) – – 1,752 2,370 2,394 1,506 労働災害度数率(国内連結) 0.43 0.15 0.25 0.34 0.09 0.10 労働災害強度率(国内連結) 0.04 0.009 0.011 0.003 0.001 0.005 BCP※6幹部向け模擬訓練参加者数(人) 72 42 77 71 72 73 コンプライアンス研修参加者数(人) 981 1,288 1,774 2,072 3,137 3,350 特許出願件数(うち 日本以外)(件) 1,486(698) 1,657(816) 1,451(724) 1,392(727) 1,452(651) 1,493(576) 特許権の保有件数(うち 日本以外)(件) 3,691(1,734) 4,245(2,040) 4,545(2,174) 4,988(2,406) 5,501(2,518) 6,429(2,999) 社会貢献支出額(百万円) 67 90 111 103 107 156 取締役数(うち 社外/女性/外国人) (名)※7 8(4/0/0) 8(4/0/0) 7(4/0/0) 8(5/1/0) 9(6/1/1) 9(6/1/1)11
At a Glance
2015ハイライト
ニュースリリース
(抜粋)
で見る日立化成の1年
2015年 4月 5月 6月 7月 8月 9月 車載対応はんだクラック抑制基板材料 TD-002で「第11回JPCA賞(アワード)」を受賞 自動車電子装置の高密度化が進むなか、独自のポリマー ブレンド技術を駆使して、厳しい温度環境下でもはんだ接 合部の高い信頼性を維持し、クラックの発生を防止するこ とができる基板材料を開発しました。 2015年6月1日発表 ミラノ万博アメリカ館の屋根、 調光フィルムを採用したガラスで濃淡変化を演出 電圧で透明度を調整できる広幅・長尺の「調光フィルム」の 製品化に成功。イタリア・ミラノで開催された万博のアメリ カ館の屋根に、このフィルムを組み込んだガラス板が採用 されました。さまざまな分野への展開が期待されます。 2015年8月6日発表 再生可能エネルギー先進国ドイツで エネルギー地産地消型の実証事業を開始 スピーディーな充放電が得意なリチウムイオン電池と低コストの鉛蓄 電池を組み合わせたハイブリッド蓄電システムを太陽光発電パネルと 組み合わせ、太陽光で発電した電力を地域コミュニティで効率的に利 用できるシステムの実証事業に参画しました。 2015年7月24日発表 ガラパゴス諸島の環境保全につながる ハイブリッド蓄電システムを受注 鉛蓄電池とリチウムイオン電池を使ったハイブリッド蓄電システ ムを太陽光・風力・バイオ燃料発電装置と組み合わせることによ り、化石燃料に頼らない、環境保全に貢献する電力供給システム を受注しました。 2015年8月31日発表先端部品・
システムセグメント
売上収益
50.6
%
2,767
億円(前年度比111%)営業利益
27.2
%
144
億円(前年度比246%) 自動車部品は、樹脂成形品、粉末 冶金製品が海外子会社の売上増 により増収しました。また、蓄電デ バイス・システムは、車両用電池が 国内外での補修用途向けの売上 増により増収し、産業用電池も台 湾神戸電池の連結子会社化により 増収しました。機能材料セグメント
売上収益
49.4
%
2,698
億円(前年度比97%)営業利益
72.8
%
386
億円(前年度比164%) 半導体用ダイボンディング材料、 CMPスラリーおよび銅張積層板 は、スマートフォン向けなどが増収 しました。樹脂材料も、台湾日邦 樹脂の連結子会社化により増収 しました。一方、リチウムイオン電 池用カーボン負極材は、環境対応 自動車向けが、また、ディスプレイ 用回路接続フィルムは、タブレット PC向けなどが減収しました。2015
年度セグメント別
売上収益
と営業利益
バックドアモジュール プリント配線板用 銅張積層板 CMPスラリー ANISOLM リチウムイオン電池用 カーボン負極材 小形蓄電池 MAST Ⅳ 測定試薬2016年 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 半導体パッケージ基板材料における 主要技術の基本特許網を構築 半導体の高機能化が進む反面、半導体のパッケージはできるだけ 小型化、薄型化が求められています。独自に開発した特殊樹脂を 使い、薄くても半導体パッケージの欠陥の原因になる「反り」を抑 える材料を開発し、日本や海外で強力な特許網を構築しました。 2016年1月21日発表 日立ラップ ブルータイプが 「PVC DESIGN AWARD 2015」大賞を受賞 食品中に誤って包装用フィルムが混入しても見つけやすいよ う、青色に彩色した「日立ラップ ブルータイプ」が、「安心・安 全・快適」の観点から評価され、栄誉ある賞を受けることがで きました。 2015年11月20日発表 環境省のJCMプロジェクト設備補助事業に採択 日本で開発した新しい鉛蓄電池の製造設備をベトナムのグルー プ会社の工場に導入し、蓄電池生産時の電力使用量の抑制と 液化石油ガスの使用をゼロにすることで、CO2の発生量を年間 2,880トン削減するとともに、水使用量の削減にもつなげます。 2015年12月7日発表 がん免疫療法をはじめとする再生医療用細胞などの 受託製造事業に参入 再生医療市場の急速な拡大に対応するため、米国PCT社(本社:ニュー ジャージー州)への出資と技術提携によって、2018年度をめどに、国内 向けに再生医療用細胞の受託製造事業に参入します。 2016年3月15日発表 ニュースリリースは日立化成ウェブサイト▶日立化成について▶ニュースリリースよりご覧いただけます。
■
アジア
売上収益
47.2
%
2,579
億円 (前年度比108%)従業員数
48.8
%
9,327
人(前年度比97%)■
その他
売上収益
11.1
%
609
億円(前年度比143%)従業員数
3.1
%
593
人 (前年度比103%)■
日本
売上収益
41.7
%
2,277
億円 (前年度比93%)従業員数
48.1
%
9,197
人 (前年度比99%)2015
年度地域別
売上収益
と従業員数
日 立化成 の 特長 At a Glance Our Strategy │ 戦 略 │ Our Initiatives │ 挑 戦 │13
Our Strategy ─戦略─ トップメッセージ
日立化成株式会社 代表執行役 執行役社長
化学を超えた
この度、執行役社長の大役を拝命しました。先人たちが築いてきた礎の上 に、新たな成長を積み上げるため、誠心誠意、社業の発展に努めていきます。 2015年度、当社では議論を重ねて「10年後のありたい姿」を描き、その実 現のための「10年戦略」を策定しました。 「10 年後のありたい姿」としては、コアコンピタンスである多彩な基盤技術、 すなわち材料技術、プロセス技術、評価技術をベースに、デバイス、システムか らサービスに至るまでグローバルに事業を展開する、化学を超えたイノベー ション・プロバイダー企業になることを掲げました。また、14%超の営業利益 率を安定して創出する企業に成長させることを目標としています。 「10年戦略」の策定にあたっては、どの分野で事業を展開するかというプレー イングフィールドの設定から改めて取り組みました。「農業」「社会インフラ」な ど、我々の現在の事業領域から離れた産業を含めて、マクロな視点から中長期的 な環境変化や市場動向を分析し、将来においてより多くの製品・サービスが求め られる分野を探りました。そこから見えてきた「QOL(クオリティオブライフ)向 上」「サステナブル環境実現」を、これから日立化成グループが事業活動を通じて 実現していく「価値」と定めました。そして、機能材料、自動車部材、蓄電システム、 ライフサイエンスを当社の重点注力事業とし、前中期経営計画の省察に基づき、 これまでとは違ったアプローチで事業を変革していくことを強く打ち出していま す。事業環境のボーダレス化が進むなかで、差別化された材料をベストプロダク トとして提供するだけでなく、新たな事業を構想する力(ビジネスデザイン)を強 化し、従来の延長線上にない成長を実現していきたいと考えています。 こうした「10年戦略」を実行するに際して、3年後の到達点を示した「2018 中期経営計画」を策定しました。今回の中期経営計画の特徴は、上意下達では なく、従業員の主体性を重視している点にあります。短期的な目標にとらわれ ず、着実に「10年後のありたい姿」へと向かっていくために、ワークショップな どを通じて、従業員一人ひとりに中期経営計画のコンセプトを徹底的に理解さ せ、自分の業務への落とし込みを行っています。
丸山 寿 略歴
1983年入社、法務部門、米国留学を経て社長室広報・IR担当部長、コーポレート戦略室 長、日立製作所への出向、自動車部品事業部を経て2011年4月に執行役 CSR統括部 副統括部長、2014年4月に執行役 CSR統括部長、2015年4月に執行役常務 経営戦略 本部長。2016年4月に代表執行役 執行役社長(現任)、同年6月に取締役(現任)に就任。 日 立化成 の 特長 At a Glance Our Strategy │ 戦 略 │ Our Initiatives │ 挑 戦 │ コアコンピタンスは、P.03をご参照 ください。 「10年戦略」は、P.21-24をご参照くだ さい。 マクロ環境予測、注力ビジネス、戦い 方の変革は、P.23-24をご参照くだ さい。 ビジネスデザインは、P.24をご参照 ください。Profile
「10年後のありたい姿」へ
向けた「10年戦略」
15
ステークホルダーとの協創を推進
世界的に経済の安定成長を見込むことが困難ななかで、企業が成長を続け るためにはイノベーションの創出が必須になっています。技術が高度化し、ライ フサイクルもどんどん短くなる昨今、真のイノベーションを成し遂げるには、自 分たちの頭の中だけでなく、外部のリソースを取り入れ、斬新な発想の下で他 社に先駆けた新事業を生み出していかなければなりません。 日立化成は、「2018中期経営計画」の重点戦略の一つに「オープン・イノベー ション」を掲げています。2016年4月にはイノベーション推進本部を設置し、将 来の非連続成長に必要な基盤技術開発をめざして、さまざまな取り組みを行っ ています。次世代の半導体実装技術開発にお客さまや装置メーカーの皆さまと 一緒に取り組むために、2014年度に開設した「オープン・ラボ」もその一環です。 この活動を通じて、これからの実装材料をリードするテーマ、あるいは実装技術 に関するソリューションを見出す場を構築しています。すでに「これまで1年かかっ ていた材料の認定が2カ月で完了した」といった直接的な効果も出ていますし、装 置メーカーからも最新の設備を無償で提供したいという申し出を受けるなど、大 いに手ごたえを感じています。 その他、「不断のイノベーション」を創出する手法として、米国のベンチャーキャ ピタルとの連携も進めています。役員クラスの人財をリーダーとした技術探索 チームを米国に派遣し、収集した膨大な情報から、日立化成にとって将来パート ナーとなり得る企業や価値のある技術を発掘し、ライセンスの取得や共同開発、 M&Aなどを推進しています。これまでのような過度な自前主義を脱し、最先端技 術をスピーディーに取り込み、新事業・新製品の創出につなげていきたいと考え ています。 さらに日立化成は、経営基盤の強化と新事業・新製品の立ち上げを促進させる「不断のイノベーション」へ
向けて多彩なリソースを
活用します
オープン・イノベーションはP.26をご 参照ください。 2012→15年度の実績 2015→18年度の目標 2015年度の実績 2018年度の目標Our Strategy ─戦略─
売上収益 年平均成長率 売上収益営業利益率2018中期経営計画 目標値
5.6
%
7
〜
8
%
9.7
%
11
%
オープン・ラボ 開発統括本部内に、半導体に関する最新 の実装・評価装置を用意。お客さまは、 日立化成以外の他社の製品も含めて、実 装・解析することができます。多彩な材料 ラインアップでいろいろな組み合わせを 試すことができる上、新しい材料やプロセ スをタイムリーに提案することで、開発期 間を大幅に短縮できます。ためにグループ再編にも取り組んでいます。2015年度には蓄電デバイス・シス テムと合成樹脂製品を生産していた新神戸電機を当社に統合しました。蓄電デ バイスなどに特化した新神戸電機とさまざまな部材の評価技術を持つ日立化成 が一体となったことで、製品開発のスピードが上がり、これまでにない優れた耐久 性、充電受入性能を実現したISS (Idling Stop System)車用次世代バッテリー の新モデルを2016年6月に発売することができました。ISS車は海外でも市場が 拡大しており、当社のポジションをさらに高める新製品として期待しています。
効率的な投資を積極的に展開
M&Aをはじめとする投資については、ROIC(投下資本利益率)などを指標に 用い、効率的に進めていきます。当社では現在、事業分野ごとに「競合他社平均 のROICをベンチマークとして投資計画を機動的に変更する」というルールを実 行しています。この結果、2015年度は、当初440億円を目標に掲げましたが、 実績としては300億円台にとどまりました。今後は、グループの成長を加速させ るため、強みのさらなる強化や弱みの補完などの視点から「会社を買う」「技術を 買う」といった投資をこれまで以上に積極的に行っていきます。「2018中期経営 計画」では、新規事業分野も含めて、1,000億円規模の大型M&A案件も視野に 入れ、非連続成長をめざすとともに、既存事業においても成長分野への設備投 資を強化します。「基本と正道」を徹底させるために
当社は、2015年度に「経営の基本方針」について、取締役会で改めて議論を 重ね、見直しました。ここでは、あらゆるステークホルダーに対して価値を創造 する経営を実践し、責任を果たすことを宣言しています。大型M&Aを含めた
積極投資による成長も
加速させます
ISS車用次世代バッテリーの新モデ ルはP.34をご参照ください。 投資戦略はP.27をご参照ください。 2015年度の実績 2018年度の目標 日 立化成 の 特長 At a Glance Our Strategy │ 戦 略 │ Our Initiatives │ 挑 戦 │ ROIC(投下資本利益率)12.7
%
15
%
17
2016年3月、当社グループの日立エーアイシー株式会社が、過年度におけ るアルミ電解コンデンサの取引に関して独占禁止法に反する行為を行ってい た事実が公正取引委員会により確認されました。また、4月には米国の司法 省との間で、罰金の支払いなどを内容とする司法取引に合意いたしました。ス テークホルダーの皆さまに、ご心配とご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申 し上げます。今後、このような重大な法令違反を発生させることがないよう、 グループを挙げて再発防止策の徹底とコンプライアンス体制の強化に努め てまいります。 私は透明さが公正な経営につながると考えています。常に変化しているグ ローバル社会の中でビジネスを進めていく上で、法令のみならず企業倫理を 守ることは、企業活動の最低条件ととらえています。グループマネジメントと して、「経営の基本方針」に基づいた日立化成のさまざまなルールを日立化成 グループ全体に浸透させ、さらにグループガバナンスを強化していきます。親会社との相互に良好な関係
「経営の基本方針」には、株主・投資家の皆さまから質問を受けることの多い、 親会社、日立製作所との関係についても定めています。一方、少数株主や外国 人株主などの平等性を確保することも大きな課題となるので、この点について も十分に配慮しています。親会社との関係について聞かれたとき、私はいつも 「非常にコンフォタブルな関係です」と答えています。なぜなら我々は日立グ ループの優れた研究開発リソースなどの経営資源を利用することができ、しか もそこから生まれた成果は、当社の寄与度に応じて自由に活用することができ るからです。さらに「日立」ブランドは、特に海外でのビジネスを進める場面で は、力強く後押ししてくれる非常に重要な武器になっています。「基本と正道」の徹底のため
透明で公正な経営を
実現させます
親会社との関係についてはP.46を ご参照ください。Our Strategy ─戦略─
2015年度の実績 2018年度の目標10.9
%
12
%
ROE(自己資本当期利益率)2018中期経営計画 目標値
再発防止策の徹底とコンプライアン ス体制の強化についてはP.42をご 参照ください。日立化成グループの新たな歴史へ
「10年戦略」を基にした日立化成グループの持続的な成長を実現するため に、原理原則を重視した、論理的な思考に徹した経営が求められます。その経 営判断が「十分な情報量に基づいており、世間の常識に照らして、合理的であ る」と誰もが理解できる論理性を備えているかを常に問い続けています。 ESG(環境・社会・ガバナンス)の課題へ適切に取り組むことも重要です。当社 は従来、ESGについての目標達成状況を毎年4月に開催する「グループ環境・ CSR会議」において確認してきましたが、2016年度からは、新たなステップと して、一部の目標については「2018中期経営計画」の中で事業活動の目標と ともに管理していくことにしました。他社でもまだあまり例がないアプローチ で難題も多くありますが、何とか軌道に乗せたいと思っています。 また、グローバル企業としての成長のためには、「グローバル経営インフラ」 の確立も必要です。当社は、すでにグループ会社の70%以上が日本以外の 会社で、全従業員約19,000人のうち約10,000人が日本以外の国籍です。 こうしたなか、グローバルベースでの本社機能や体制の整備・確立が課題に なっており、議論を進めています。 グローバル化のなかで重要性が高まるのがコミュニケーションの活性化で す。国籍や性別などにとらわれることがないダイバーシティ経営を推進するこ とは、進化の根源であり企業の競争力強化に欠かすことのできない戦略です。 私は、その実現のためにはコミュニケーションの強化が不可欠だと考えていま す。これからは、対話や情報発信の数を求める段階から質を大切にする段階へ と進化させ、日立化成グループの新たな発展の歴史を創り上げていきます。原理原則を重視する
経営で持続的な
成長をめざします
ESGマネジメントはP.37-46をご参 照ください。 ダイバーシティの推進やグローバル な人財育成・評価はP.39をご参照く ださい。 日 立化成 の 特長 At a Glance Our Strategy │ 戦 略 │ Our Initiatives │ 挑 戦 │ 2015年度の実績 2018年度の目標 2015年度の実績 2018年度の目標106
%
※296
%
10.4
%
12
%
(2012年度比) (2014年度比) CO2排出量※1 女性管理職比率※3Mission
Values
Hitachi ChemicalVision
ガバナンスの強化
コンプライアンスの徹底
環境経営の実践
リスクマネジメントの強化
研究開発戦略
WOW-BB 活動
知的財産戦略
地域社会への貢献
労働安全衛生の推進
ダイバーシティの推進
品質マネジメントの強化
サプライチェーンマネジメント
グローバルな人財育成・評価
オープン・
イノベーションの推進
サステナブル
エンジニアリング
の推進
多彩な「基盤技術」
革新を支える活動
注力ビジネス
コアコンピタンス
・機能を生み出す「材料技術」
・製品に仕上げる「プロセス技術」
・ニーズを翻訳する「評価技術」
新技術を製品価値につなげる
「ビジネスデザイン」
機能材料
自動車部材
蓄電システム
ライフサイエンス
日立化成グループ・ビジョン。
私たちは、未知の領域に踏み出すチャレンジ精神をもって、
化学を超えた「新たな価値」を創造し、
社会やお客さまの期待を超える「驚き」を実現します
市場の競争環境を踏まえて、社会やお客さまへ提供 できる価値を見出し、継続的に提供できる仕組みを つくって、事業として成り立たせる 事業の継続・成長を実現するために、日立化成グループ・アイデンティティに基 づき、ステークホルダーのニーズに応えながらさまざまな活動に取り組んでい ます。2015 年度における代表的な取り組みは、P.29~46「Our Initiatives‒ 挑戦‒」をご参照ください。また、詳細はウェブサイトよりご覧ください。19
Our Strategy ─戦略─
価値創造プロセス
ビジョン実現のための価値創造全体像
日立化成は、日立化成グループ・ビジョンを実現するため、不断のイノベーションを進めています。保有する基盤技術と ビジネスデザイン力をコアコンピタンスとし、革新を支えるさまざまな活動を着実に進めていくことで、4つの注力 ビジネスで価値を創造し、驚きを実現していきます。Mission
Values
Hitachi ChemicalVision
ガバナンスの強化
コンプライアンスの徹底
環境経営の実践
リスクマネジメントの強化
研究開発戦略
WOW-BB 活動
知的財産戦略
地域社会への貢献
労働安全衛生の推進
ダイバーシティの推進
品質マネジメントの強化
サプライチェーンマネジメント
グローバルな人財育成・評価
オープン・
イノベーションの推進
サステナブル
エンジニアリング
の推進
多彩な「基盤技術」
革新を支える活動
注力ビジネス
コアコンピタンス
・機能を生み出す「材料技術」
・製品に仕上げる「プロセス技術」
・ニーズを翻訳する「評価技術」
新技術を製品価値につなげる
「ビジネスデザイン」
機能材料
自動車部材
蓄電システム
ライフサイエンス
日立化成グループ・ビジョン。
私たちは、未知の領域に踏み出すチャレンジ精神をもって、
化学を超えた「新たな価値」を創造し、
社会やお客さまの期待を超える「驚き」を実現します
市場の競争環境を踏まえて、社会やお客さまへ提供 できる価値を見出し、継続的に提供できる仕組みを つくって、事業として成り立たせる 事業の継続・成長を実現するために、日立化成グループ・アイデンティティに基 づき、ステークホルダーのニーズに応えながらさまざまな活動に取り組んでい ます。2015 年度における代表的な取り組みは、P.29~46「Our Initiatives‒ 挑戦‒」をご参照ください。また、詳細はウェブサイトよりご覧ください。 日 立化成 の 特長 At a Glance Our Strategy │ 戦 略 │ Our Initiatives │ 挑 戦 │21
10年戦略
3
カ年中計
バックキャステ
ィング
2015
年
2025
年
10
年後のありたい姿
(
2016
-
2018
)
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023
2024
2018
年
Our Strategy ─戦略─
戦略の全体像
「10年後のありたい姿」からのバックキャスティング
次の50年に向かう第一歩として、「10年後のありたい姿」を描き、それを実現させるための「10年 戦略」を策定しました。そこから、バックキャストし、3年後の到達点として打ち出したのが「2018 中期経営計画」です。今後はこの3カ年中期経営計画の進捗について、定期的にギャップマネジ メントを行い、年次計画を見直していく予定です。 また、マテリアリティの視点から優先課題を洗い出し、活動につなげていきます。「10年戦略」策定プロセスの特徴
日立化成は、2012年の創立50周年に、「次の50年は 何をめざすのか、そしてそれにどう向かい合っていくの か」を「 未来に向けたマネジメント・メッセージ」としてま とめ、全従業員と共有しました。そして、翌年、「日立化成 グループ・アイデンティティ」を規定し、日立化成グルー プ・ビジョンの実現に向けた活動として、WOW-BB活動 を開始しました。「WOWグローバルアワード」で挑戦す る企業風土を醸成するとともに、次の50年に向かう第一 歩として「10年後のありたい姿」を描き、それを実現させ るための「10年戦略」を策定しました。日立化成のマテリアリティ
日立化成は、2014年度からマテリアリティ分析を行っ ています。「2018中期経営計画」の策定に合わせ、2015 年度から2016年度にかけてマテリアリティ分析の見直し を行いました。 ※1: 評価の対象期間は「2018中期経営計画」に合わせ、2018年度までとした ※2: 売上収益の拡大、営業利益率の向上、グローバル事業の強化、経営基盤の強化 などを評価軸として設定 ※3: 株主・投資家、お客さま、お取引先、従業員、地域社会、地球環境、政府・行政など のステークホルダーを評価軸として設定 Step1 ・国内外のESGトレンドを分析し、事業戦略との関連性の観点か ら、日立化成にとっての重要な課題を特定 ・ 外部有識者によるレビュー課題の特定
Step2
・ビジネス※2およびステークホルダー※3の観点から、Step1で整理 した各課題の重要度を執行役が評価 ・ マトリックス(右図参照)を活用した各課題の優先順位付け優先度評価
※1 Step3 ・ 常務以上の執行役および経営戦略および財務管掌の執行役が 出席する経営戦略会議での検討、承認経営層による承認
「未来に向けたマネジメント・メッセージ」は日立化成ウェブサイト▶日立 化成について▶CSR情報→社会性報告▶ステークホルダー・エンゲージ メント▶ステークホルダーダイアログ▶「50年のその先へ」よりご覧い ただけます。 「WOWグローバルアワード」は日立化成ウェブサイト▶日立化成につい て▶CSR情報▶社会性報告▶従業員とともに▶従業員とのコミュニケー ションよりご覧いただけます。 「10年戦略」はP.23-24をご参照ください。10年戦略
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カ年中計
バックキャステ
ィング
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年
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年
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年後のありたい姿
(
2016
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2018
)
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023
2024
2018
年
日 立化成 の 特長 At a Glance Our Strategy │ 戦 略 │ Our Initiatives │ 挑 戦 │ 詳細は日立化成ウェブサイト▶日立化成について ▶CSR情報▶ガバナンス報告とCSRの考え方▶日 立化成グループの価値創造とマテリアリティより ご覧いただけます。 1 新事業・新製品の創生 2 グローバルな事業展開の強化 3 マーケティング力の強化による、顧客課題・社会的課題の解決 4 社会課題の解決に資する技術と製品の開発 5 現地化の推進による迅速な意思決定と顧客課題の解決 6 戦略的アライアンスとM&Aの実行 7 ニッチ&クラスター型事業構造への変革 8 材料技術力の強化 9 生産性の向上 10 シナジー効果の向上 11 サプライチェーンマネジメントの強化 12 多様性を活かすグローバル人財マネジメント 13 オープン・イノベーションの推進 14 コンプライアンス意識の醸成 15 顧客満足の追求 16 品質マネジメントの強化 17 事業継続マネジメント(BCM) 18 中長期を見据えたチャレンジ「WOW-BB活動」の推進 19 安全で使いやすい製品の開発・提供 20 製品・サービスに関する正確な情報提供 21 知的財産戦略の推進 22 グローバル社会の期待に応えるマネジメント品質の向上 23 モノづくりにおける環境配慮 24 コーポレート・ガバナンスの強化 25 適切な情報開示による経営の透明性向上 26 ステークホルダーとの双方向コミュニケーション 27 調達における公正競争条件の確保/サプライヤーとの 公正なパートナーシップ 28 サステナブルエンジニアリングの推進と強化 29 顧客情報管理の徹底 30 戦略的な社会貢献活動による社会課題の解決 31 公正で公平な就労機会・労働条件の実現 32 労働安全衛生マネジメント 33 地球温暖化の防止 34 資源の循環的利用 35 コミュニティとの中長期的な関係構築 36 生態系の保全 高い 非常に高い 非常に高い ビジネスにとっての重要度 ス テ ー ク ホ ル ダ ー に と っ て の 重要度 14 15 16 17 18 19 20 21 22 24 25 26 28 30 31 34 35 36 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 23 27 29 32 3323
Our Strategy ─戦略─
10年戦略
日立化成は、日立化成グループ・ビジョン実現のため、長期的視点で「10年後のありたい姿」を描き、それを実現させる ための10年戦略を策定しました。 業界トレンド 必要機能 実現価値 事業形態 注力ビジネス 日立化成 マクロ環境予測 エレクトロニクス 自動車・航空機 環境・エネルギー 社会インフラ(建築) 農業 ライフサイエンス高効率
クオリティオブライフ (QOL)向上 サステナブル環境実現スマート
材料 部品・デバイス コアコンピタンス:多彩な基盤技術 + ビジネスデザイン システム・サービス 実装材料 高機能樹脂 ライフサイエンス 異方導電フィルム CMPスラリー 負極材 ■ トータルソリューションの提供に よるデファクトスタンダード化 自動車部材 ■ 欧米メーカーへの参入 蓄電システム ■ グローバル化 ■ システム提案 ■ 事業地域の拡大(欧米) ■ 高機能樹脂ラインアップ拡大 ■ 高速化 ■ 軽量化 ■ 無駄がない ■ 個別化 ■ 多様化■ つながる化 ■ センサーの発展 メモリーの3D 化、 ■ 新メモリー台頭 ■ 半導体・ディスプレイ バリューチェーン変革 ■ 自動車の仕組みの 変化 ■ 自動車の作られ方の 変化 ■ 航空機の技術革新 進展 ■ 非在来化石資源の 台頭 ■ 脱 /低炭素社会の 実現 ■ 資源・エネルギー 有効活用 ■ 先進国における サステナブル・ コンストラクション ■ 新興国における 建設拡大 ■ 規模・効率性の さらなる追求 ■ 環境・安全への 取り組み ■ 医療フロンティアの 拡大 ■ 医療の質向上 ■ 医療の規模拡大高機能材料を基軸にデバイス、システム/サービスまで
グローバルに事業を展開する化学を超えたイノベーション・プロバイダー企業
グローバルで存在感のあるイノベーション・プロバイダーとして
他社がなしえない高付加価値ソリューション提供を通じ
グローバル競争を勝ち抜くパフォーマンスを発揮
これからの注力ビジネス
中長期的な環境変化や主要業界のトレンドなどを分析 した結果、「高効率」「スマート」が今後の市場において重 要視される機能と位置付けました。また、コアコンピタン スである多彩なコア技術力を活用し、材料、部品・デバイ ス、さらにはシステム・サービスといった、よりお客さまの ニーズに沿ったかたちでのソリューション提供を通じ、機 能材料、自動車部材、蓄電システム、ライフサイエンスなど の注力ビジネスを推進していきます。10年後のありたい姿
営業利益率
14
%
超
2015 ➡ 2025 成長目標
ESG経営の推進
事業環境変化をとらえた戦い方の変革
日 立化成 の 特長 At a Glance Our Strategy │ 戦 略 │ Our Initiatives │ 挑 戦 │ ビジネスデザイン ビジネスデザインは、新事業を創出する ときに必要となる考え方です。社会潮 流や注目する業界の動向、顧客情報と ともに、当社グループ内外の技術シー ズを加味して抽出した新製品、新事業の アイデアについて、①市場の競争環境 を理解し、②当社が提供する「価値」を 設計するとともに、③利益拡大のための 仕組みを設計するプロセスです。 LiBLithium-ion Rechargeable Battery (リチウムイオン電池)のことです。 ESGマネジメントはP.37-46をご参 照ください。 マテリアリティ分析はP.22をご参照 ください。 「10年戦略」の説明資料は日立化成 ウェブサイト▶株主・投資家向け情 報▶決算説明会資料▶2015年度決 算及び中期経営計画説明会に掲載し ています。 ESG経営の詳細は日立化成ウェブサ イト▶日立化成について▶CSR情報 よりご覧いただけます。 今まで ・ステークホルダーにとっての重要度 ・事業運営における重要度 マテリアリティ分析を行い 双方の視点からESGへ取り組む これから 上記に加えて、国連「持続可能な開発目標(SDGs)」も考慮し さらに取り組みを充実させるとともに、適時・適切に情報開示を行う 環境(E) 社会(S) ガバナンス(G) ・カーボンマネジメント (CO2排出量削減) ・廃棄物の削減 ・水使用量の削減 ・サステナブルエンジニアリン グの推進 ・ダイバーシティの推進 ・労働安全衛生の推進 ・人権の尊重 ・地域社会貢献活動の推進 ・株主の権利・平等性の確保 ・ステークホルダーとの 適切な協働 ・適切な情報開示と透明性の 確保 ・取締役会などの責務 ・株主との対話 機能材料 (実装材料・高機能樹脂など) 製品サイクルが早いが短中期的 にキャッシュを生み出せる分野 自動車部材 今後10 年の安定成長を支え、 部材の新ビジネス機会が多い 分野 蓄電システム グローバル展開に伴う事業拡 大により基幹事業に成長でき る分野 ライフサイエンス 10 年後の成長に貢献する長期 スパンで仕掛ける分野 ● 実装材料強化 ●トップシェア製品強化 仕込み 仕込み 仕込み ●グローバル展開加速 ●収益基盤強化 ●グローバル展開加速 ●収益基盤強化 ●事業基盤強化 遺伝子診断 再生医療 鉛 /LiB(ハイブリッド)蓄電システム エネルギー マネジメントシステム 新エネルギー (水素・風力)用素材 軽量化部材 接着剤 熱マネジメント部材 IoT関連部材 新しいエレクトロニクス・ デバイス用高機能品 (3次元など 次世代実装用材料) 今まで これから 事業環境 日本企業の市場牽引 ビジネスのボーダレス化 提供価値 差別化された材料 ソリューション機能 ビジネス スタイル 材料特性・プロセスの差別化 より高い参入障壁の構築 コアコンピタンス 機能を生み出す「材料技術」 製品に仕上げる「プロセス技術」 ニーズを翻訳する「評価技術」 真のニーズを見出す力 ビジネスをデザインする力 勝ち組顧客との 連携が重要 ベストプロダクトの提案 多彩な基盤技術 グローバル・多面的な アプローチが不可欠 ビジネスモデルの提案 ビジネスの構想力 多彩な基盤技術