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情報教育研究センター年報 2000

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(1)

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Institute for Educational Computing and Research

2000

(2)

平成12年度

情報教育研究センター年報

Ⅰ 研究活動 ò 1 マルチメディア環境を利用した情報リテラシーの育成………1 ―平成12年度「特色ある教育研究」の概要― 情報教育研究センター長 濱谷 英次 ò 2 Webを授業の補助として利用した試み ………32 情報教育研究センター研究員 小野 賢太郎 ò 3 ホームページを利用した汎用アンケートシステムの可能性………35 「平成10年度卒業研究から」 情報教育研究センター研究員 福井 哲夫 ò 4 コンピュータリテラシーに関するアンケート調査結果報告………42 情報教育研究センター助手 岡田 由紀子 Ⅱ 業務報告 1 情報教育研究センター概要 ò 1 事業・組織………61 ò 2 業務内容………62 ò 3 センターカレンダー………64 ò 4 センターニュース………65 2 センター役職および情報処理教育委員………69 3 情報処理教育委員会………69 4 情報処理教育 ò 1 全学情報処理教育カリキュラム………71 ò 2 全学情報処理教育時間割………74 ò 3 全学情報処理教育施設・設備概要………75 ò 4 情報処理実習自習状況………76 ò 5 情報教育教材(ソフト)一覧………77 ò 6 「平成12年度マルチメディア演習システム」の導入について………78 ò 7 学生貸与パソコンの導入について………80 ò 8 外部委託の導入………81 5 学院キャンパスネットワーク ò 1 ID発行状況………82 ò 2 IP発行状況………84 ò 3 ネットワーク利用講習会………85 ò 4 学院キャンパスネットワーク整備状況………86

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6 資格検定 ò 1 ワープロ・パソコン検定………88 ò 2 ワープロ検定受験対策講座………89 7 学外活動………90 8 学術講演会………92 9 教員対象パソコン講座………93 10 マルチメディア環境整備………94 11 センター関係諸規程 ò 1 武庫川女子大学情報教育研究センター規程………95 ò 2 武庫川女子大学・武庫川女子大学短期大学部情報処理教育委員会規程………97 ò 3 武庫川学院キャンパスネットワーク運営委員会規程………98 ò 4 武庫川学院キャンパスネットワーク運用規約………99 ò 5 武庫川学院キャンパスネットワーク運用細則 ………101

(4)
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マルチメディア環境を利用した情報リテラシーの育成

−平成12年度「特色ある教育研究」の概要−

1.はじめに

大学における教育環境の情報化はここ数年で急速に進展した。特に、ネットワークの整備やパソコンの大量導入は、今 や当たり前という時代を迎えている。また、教室環境の整備では、多様な情報の提示が可能な「マルチメディア化」が進 みつつある。こうした状況は、いわばハード面での充実が主体となる取り組みである。しかし、教育の改善、質的向上と いう面からは、単なる機器や環境の利用というだけでなく、教育手法や教育内容の見直しも含めた取り組みと関連付けて 行われる必要がある。こうした意味から、基礎教育はもちろん様々な専門領域での教育実践として、情報インフラの活用 が期待されている。 また、この取り組みにおいては、ノートパソコンを貸与することを前提にしているが、これは学生の情報リテラシーを 向上させる上で、有効に働くことが予想される。そのためには、どのような教育計画・学習計画が相応しいか、また、日 常的な指導上での留意点はどのようなものなのか、サポートはどうあるべきかなど、具体的な事項について明らかにする 必要がある。特に、教育効果については、1年間という期間で判明するとは限らないため、昨年度に継続して取り組むこ ととした。

2.研究の概要

本研究は、平成12年度私立大学等経常費補助金の特別補助である「特色ある教育研究の推進」補助対象事業に申請を行 い、その補助のもとに平成11年度から継続して取り組んでいる。具体的には、ノートパソコンを多数導入し、「マルチメ ディア環境を利用した情報リテラシーの育成」という研究課題のもとに、教育活動の一環として学生へのパソコン貸与を 行い、学習活動への寄与の状況を検証することを目的としている。 以下に取り組みの概要を示す。 2―1.実施形態と狙い 具体的な取り組みとして、 ò 1 共通教育科目「ネットワーク利用演習Ⅲ」受講者へのノートパソコンの貸与 ò 2 ゼミや演習等、比較的小人数での教育活動グループへのノートパソコンの貸与 に大別できる。 ò 1については、平成11年度は「ネットワーク利用演習Ⅲ」(定員80名)前期・後期の各3講座について、取り組みを実 施した。この講座の受講学生は、ノートパソコンの貸出しを受け、授業時以外は自宅等に持ち帰り、課題演習や自主学習 に利用することができる。また、機器利用については、授業での指導の他、随時、情報教育研究センタースタッフの支援 を受けることができる。 この取り組みの主な狙いは、教育活動の規模が比較的大きな状況で、ノートパソコンを貸与することにより、どのよう な教育効果があるかを検証するために行った。 ò 2については、学内の様々な専門分野の教員有志の協力を得て、ゼミ・演習等の学習グループに対しノートパソコンの 貸与を行い、日常の教育活動で活用することとした。昨年度は6つのグループに対し実施したが、取り組み後の感想では、 本研究での取り組みを評価する意見が多かったため、本年度は実施規模を拡大して19のグループに対し貸し出しを行った。 この取り組みの狙いは、主としてゼミ活動のような小規模の学習集団での教育効果を検証することを狙いとした。 また、ò1、ò2の結果を総合して、ノートパソコンを利用する教育での有効性や問題点を分析する。 Eiji HAMATANI 情報教育研究センター長 人間科学科教授

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2―2.貸与機器の仕様 ◎共通教育科目受講者用

東芝 DynaBook SS PORTEGE 3410 C40(CPU:Intel Cerelon 400Mhz, RAM 128MB, HD 6GB, LAN・モデムカード内蔵, 11.3”TFTディスプレイ) B5サイズノートパソコン、主なソフトウェア(WORD、EXCEL) ◎ゼミ・演習受講者用

東芝 DynaBook Satellite 2540S (CPU:AMD K6-2 333Mhz, RAM 64MB, HD 4.3GB, CD„ROM内蔵, LA N・モデムカード付, 13.3”TFTディスプレイ) A4サイズノートパソコン、主なソフトウェア(WORD、EXCEL) ただし,ゼミ・演習用については、ソフトウェアの追加は自由に行ってよいものとして貸出しを行った。 2―3.貸与期間 ◎共通教育科目受講者 前期 平成12年4月24日∼平成12年7月19日 後期 平成12年10月2日∼平成13年1月31日 ◎ゼミ・演習受講者 通年 平成12年6月7日∼平成13年2月28日 2―4.研究協力者および貸出し台数 ( )の数字が貸出し台数 ◎共通教育科目 【前期】「ネットワーク利用演習Ⅲ」小野賢太郎(149)、濱谷英次(78) 【後期】「ネットワーク利用演習Ⅲ」小野賢太郎(116)、濱谷英次(37) ◎ゼミ・演習関係【通年】(129台)内訳は以下の通り 石崎由美子(5)、大石義孝(4)、風間健(3)、川西定子(6)、後藤薫子(7)、笹部徹(9)、 篠塚和正(10)、扇間昌規(9)、高橋幸一(6)、伊達萬里子(1)、中植雅彦(8)、 中林利克・松野純男(計5)、二宮恒夫(3)、萩中 淳(2)、甫天正靖(7)、松山賢治(10)、 水谷孝子(21)、三井正也(7)、梁瀬度子(6)

(7)

2―5.実践報告

小児糖尿病の子供たちに対する栄養教育用媒体の作成

【教

員】石崎由美子

【所

属】生活環境学部・食物栄養学科

【科目等】課外利用

【参加学生数:所属】5名:生活環境学部・食物栄養学科・3年(管理栄養士専攻)

【取り組みのねらい】

インシュリン依存型糖尿病(Ⅰ型)の子供たちは、毎日食事の前には薬物療法として、インシュリンを自己注射しなけ ればならない。また、食事療法として指示されたエネルギー量を確保しなければならない。そのため、「糖尿病治療のた めの食品交換表」を使用しながら、決められた単位(1単位=80kcal)を各食品から摂取していくことが必要になってく る。そこで、小児糖尿病サマーキャンプに参加する小学1年から4年生までの主に低学年を中心に「糖尿病食品交換表」 のしくみについて、電子紙芝居を活用しながら栄養教育することを試みた。

【取り組みの内容】

「糖尿病食品交換表」の表1∼表6までに属する食品類とその1単位あたりのグラム数について覚えてもらえるよう、 powerpointを活用しながらアニメーションを展開していく栄養教育用媒体を作成した。各表を汽車の号車に見立て、各 駅に到着する度に食品を積み込んで、その食品は何号車に積んだらよいのかを教えていった。そして、各表からバランス 良く摂取することを理解してもらえるように工夫した。

【取り組みの結果】

栄養教育を行ったすぐ後に、この媒体の内容はわかりやすかったか、おもしろかったか、役に立ちそうかなどのアンケー トを実施した。その結果、78.0%以上がわかりやすかった、おもしろかった、85.0%以上が役に立ちそうと回答していた。 そして、どういう操作をすれば、アニメーションが展開できるのかを教えて欲しいとの希望があった。キャンプに参加し た医者からもおもしろく、小さな子供たちにでも理解しやすい媒体ができあがっていると誉めてもらった。栄養教育効果 はあったものと推察される。

【今後の課題】

powerpointを活用して、今後も小学生高学年、中学・高校生、成人、高齢者の糖尿病の方を中心に、それぞれの年齢 に応じた栄養教育用媒体を作成していきたいと考えている。

【取り組みの感想】

医療キャンプにおいて、子供たちに楽しんでもらえキャンプ終了後も記憶に残り、実践してもらえるような栄養教育用 媒体が作成できて満足している。パソコンをお貸していただきましてありがとうございました。軽くて、使いやすかった ので助かりました。

(8)

ノートパソコンを利用した教育研究の実践報告

【教

員】大石

義孝

【所

属】薬学部

【科目等】研究コース学生への教育(課外利用)

【参加学生数:所属】4年生7名、3年生9名:薬学部

【取り組みのねらい】

研究コース学生には個人別に研究テーマを与え、生理活性を目的とした化合物の有機合成の研究を実施している。将来、 薬剤師としてまた薬学研究者として、大学院進学者として必要な専門的パソコン知識を得ること、また今や研究にはパソ コンが必須であることを教育することを目的とした。

【取り組みの内容】

① 研究報告書作成 ② Chem Drawを用いた有機化学構造式の作成 ③ 論文作成の実地教育(和文、英文) ④ 研究発表スライド作成 ⑤ 論文原稿の研究機関、研究者への送付 ⑥ 文献検索方法 ⑦ Internetを経た化学情報を入手方法

【取り組みの結果】

上記内容のうち、①、②、⑦に関しては全員が方法、使用知識を修得した。 その他の項目は必要に応じて個々に教育した。

【今後の課題】

今年度は学生がどの程度興味をもつか、ついて来られるかが不明であった。しかし、心配とは裏腹に学生は非常に積極 的に取り組んだ。来年度は現在の3年生がすでにかなり使いこなしつつあることから今年度の課題を踏襲してさらに進歩 し得ると思われる。

【取り組みの感想】

学生がこれほど興味をもち使いこなすとは予想できなかった。次年度は、今年度の成果が大きかったこと、大学院生2 名、4年生9名となることの双方の理由から貸与台数を9台お願いしたいと考えている。

(9)

ホームページを用いたアンケート

【教

員】風間

【所

属】生活環境学部・生活情報学科

【科目等】卒業研究

【参加学生数:所属】3年生3名:生活環境学部・生活情報学科

【取り組みのねらい】

本ゼミの卒業研究は,アンケートによる調査を実施する場合が多い。昨年の卒業研究で,「国内外の生活価値観の差」 というテーマを,日本語と英語のアンケートをホームページ上で行って成功した。この例に基づき,3件の適切なテーマ について、ネットによるアンケートを意図した。

【取り組みの内容】

研究室のホームページを利用する形式で、3件のアンケートを指導してきた。ところが立ち上げの段階になり,研究室 のホームページは学科のホームページを経由して学院のホームページに立ち上げなければならないことが分かった。そこ で急遽,学科のホームページの立ち上げを担当教員に依頼した。この完成が1月にずれ込んだので,卒業研究の本年度分 のまとめに間に合わず,当初の意図が達成できなかった。

【取り組みの結果】

1名の学生は,貸し出しパソコンを父親のホームページからアンケートを行い,レポートとして結果をまとめ,成果が 得られた。この学生は,自宅で父親のパソコンは旧型で、本ゼミで指導したソフト(HomePage Builder 2001)が走らな いので、貸し出しパソコンが必要条件であった。なお他の2名の学生は,最終的にネットを使わず,面接アンケートに切 り替えた。

【今後の課題】

学科のホームページが完成したので,今後は研究室から卒業研究のアンケートを立ち上げることが可能になった。アン ケート回答者数の増加が今後の課題で,キーワードやアンケートの形式を魅力あるものに改善していく必要がある。

【取り組みの感想】

初めて研究室から発信する場合のルールを知り、今後につながった。この準備不足のため,3台借り出して1台しか貸 し出しパソコンを活用できず,申し訳なく思っている。 なお貸し出しパソコンが、非常に高性能なのに学生ともども感服した。

(10)

布の風合い評価に関する研究

【教

員】川西

定子

【所

属】生活環境学部・生活環境学科

【科目等】卒業論文

【参加学生数:所属】5名:生活環境学部生活環境学科

【取り組みのねらい】

布の持つ肌触りや手触りは人間の感覚によって評価され、その評価には個人差がみられる。布の総合風合いは基本風合 いを総合して最終的に評価される。そこで被験者による総合風合い評価過程の違いを分析し、風合いに影響を及ぼす物性 についても検討する。

【取り組みの内容】

布の風合いの官能検査をSD法により行う。被験者の回答はパソコンにインプットして、感覚尺度を求めた。一方布の 物性をKESシステムにより測定した。その結果を多変量解析の手法を用いて分析し、総合的な風合いに影響を及ぼす物 性と基本風合い及び総合風合い評価に至る過程について考察した。

【取り組みの結果】

異番手布の総合風合い評価は3基本風合いを総合して評価している。異素材異番手布の場合は、被験者により異なり2 種類の過程で説明できる。肌着用布の総合風合い評価は3種類の過程に分けられた。いずれの試料集団においても、多数 の被験者は「こし」の感覚で総合風合いを評価している。また各々の基本風合いに関係する物性が総合風合いに大きく影 響を与えている。

【今後の課題】

布の官能検査による風合いの総合評価を、共分散構造分析の手法により最終評価に至る過程を一層詳細に解析する。

【取り組みの感想】

本研究は官能検査の回答をパソコンにインプットすることから始まり、多数のデータの多変量解析処理を行ったのでパ ソコンは不可欠の機器であり、パソコンを貸与してくださったことに感謝いたします。

(11)

住空間の視環境設計計画における心理的評価の差異に関する研究

【教

員】後藤

薫子

【所

属】生活環境学部・生活環境学科

【科目等】卒業研究

【参加学生数:所属】実人数8名,延べ人数14名

(生活環境学科住環境学第2研究室ゼミ生8名,指導教官1名,お

よび実験の被験者5名)

【取り組みのねらい】

住環境要素の心理的影響について,実験的手法による基礎的検討をふまえた上で,実際の生活者を対象とし,さらに生 産者・販売者である実務者の考え方を参考にしながら物事を科学的に見る目を養う。学生にとっては,在学中に実務を知 る良い機会ともなる。

【取り組みの内容】

住環境の快適性を左右する視環境要素について,実際の空間の印象と計画段階で用いるサンプル材料等との比較を行う ことにより,設計の際の予想と実空間とで生じる印象の差異の原因を明らかにすることを目的として,心理評価を求める 実験的手法により考察した。さらに,同じサンプルや写真画像を見たときの実務者と一般生活者の印象や表現の違い等を 検討した。今年度は,住宅内のダイニングの色彩と照明,およびリビングの窓辺のインテリア要素を取り上げ,写真画像 と実空間との違いを検討するとともに,住環境専攻の学生・他専攻の学生・他大学の学生,および企業やショールームで 普段から直接的に上記に関する実務を行っている方々に同様の心理評価を行ってもらい,比較考察した。

【取り組みの結果】

ダイニング空間の色彩に関して,男女間に印象評価の差が若干みられ,女性はテーブル周辺の色彩の調和や空間の大人っ ぽさを,男性は空間全体の開放感を重要視することがわかった。同一の空間を写真画像を用いて評価した場合と実空間に おいて評価した場合とでは大きな差は認められなかったことから,実空間の印象評価を写真画像等を用いてシミュレー ションすることの可能性が示唆された。また,窓辺のインテリア要因であるカーテンについては,カーテンの形状と色彩 とが相互の影響しあってリビングの雰囲気をかもしだしていることが明らかとなった。学生等の一般生活者と実務経験を 有するインテリアコーディネーターとでは評価に差異が認められ,色彩や模様についての豊富な知識・経験の有無によっ て印象評価の幅が大きく異なった。また,実験を担当したゼミ生にとっては,実験結果そのものより,自分で実際に企業 に出向いて実験を依頼し,直接的にアドバイスや意見を得られたことが大きな収穫であり,大変良い経験であった。

【今後の課題】

ほぼゼミ生1人に1台がいきわたり,パソコンに慣れてデータ分析等を行うことについては十分であった。ただ,卒業 研究に関して,ゼミ,他大学との中間発表会,卒業研究発表会等,何度かの発表の機会があったものの,発表会場の設備・ 習熟度等の問題でパソコンを使ったプレゼンテーションを行うことが一度もできなかった。今後は,学生が自由にプレゼ ンテーションを行うことができるよう指導するとともに,設備の確保も考慮したい。

【取り組みの感想】

ゼミ生1人1人がパソコンをじっくり使うことができ,ある程度使いこなすことができるようになった点で,ノートパ ソコンを貸していただいたことは大変よかった。B5サイズであったこと,機能なども大変充実しており,学生には大変 好評であった。来年度以降も是非お願いいたしたい。

(12)

e„mail交換によるMFWI研修経験者と参加予定者の情報交換

【教

員】笹部

【所

属】文学部・英語文化学科

【科目等】3年ゼミ

【参加学生数:所属】ゼミ学生

8名(ノートパソコン使用者)

:英語文化学科

(英語文化学科 1年D組60名も取り組みに参加)

【取り組みのねらい】

英語文化学科における短大・大学において、MFWI(Spokane市)研修参加予定の学生が複数の上級学年の研修参加経 験学生との直接のe„mail交換を通して研修への心構え、準備、海外生活での体験の助言を逐次受ける事のできるmentor systemを構築する。これにより、研修参加予定学生の不要な不安を軽減し、参加希望者を増やし、効果的な研修活動の 助けにする。

【取り組みの内容】

MFWI参加予定者に対して、上級学年(今回はゼミ学生8名)が自分たちの経験を生かしてアドバイスを行う。その ために、相互の学生(経験者・予定者)が授業内において、目的を持った内容のメールを発信できるような環境を作る。 また、予定してある英語文化学科のホームページにMFWIに関してのQ&Aコーナーを作成する基盤になる「よくある質問 コーナー」とそれに関するアドバイスを募る。

【取り組みの結果】

最初は全く知らない者同士のせいか、お互い緊張気味ではあったが、e„mail交換の回数が増えるにつれて、その緊張 の糸もほぐれMFWIでの生活における多種多様な質問と返答が出るようになった。多くの勉学面・生活面での悩み事を 抱えていた研修予定参加者にとって、非常有意義な内容のe„mail交換であり、悩みも軽減した。また、上級者から研修 の魅力的な内容や大切ポイントも聞く機会ができたので、参加予定者は期待をもって研修へ参加したと思う。

【今後の課題】

このe„mail交換を通しての機会を今回限りとするのではなく、今後も続けていきたいと考えている。その為には、情報 交換の環境作りと研修経験者の質問に対する積極的な受け入れ体制が必要になる。このようなe„mail交換においては他 学生の質問や貴重な先輩学生よりの解答もその質問をした学生のみにとどまるので、boardのような書き込み形式の方が より他の学生もいろいろな知識が得られて良かったのかも知れない。

【取り組みの感想】

MFWIの質問を通して、キャンパス内では話す機会が乏しい学年の違う学生達が質問を受け、質問に答え、またある 時は意見交換をして交流を深める場となった。

【その他】

コンピュータ返還期日前に海外旅行に行っている学生がおり、コンピュータの返却が1日延びてしまった。返還には約 2週間位の余裕をみて行うべきであった。

(13)

コンピュータを用いた薬理学実験データ処理の効率化

【教

員】篠塚

和正

【所

属】薬学部

【科目等】卒業演習

【参加学生数:所属】10名(薬学部生物薬学科薬理学講座第2の演習生;4年生)

【取り組みのねらい】

従来まで生体反応はアナログ的データとして、記録・解析されてきたが、コンピュータおよびトランスデューサーの発 達に伴い、デジタルデータとして記録する事が可能になってきた。本課題では生体から得られたデジタルデータの集計解 析方法を確立実践させることにより、卒論実験を従来よりも効率化し、内容的に充実した研究を学生に経験させることを ねらいとする。

【取り組みの内容】

以下の項目について、各種トランスデューサーのソフトもしくはNIH„Imageを介して入力されるデジタルデータをエ クセルで集計、統計処理し、グラフ化した後、解析を行った。 ① 摘出灌流腎の末梢血管抵抗のデータの記録、集計と解析 ② 摘出灌流腸間膜動脈の血管抵抗のデータの記録、集計、解析 ③ 摘出心房標本の心拍・収縮力の記録、集計、解析 ④ 摘出胸部大動脈の収縮反応の記録、集計、解析 ⑤ 培養内皮細胞の細胞内カルシウムレベルの記録、集計、解析 ⑥ 培養内皮細胞容積の記録、集計、解析

【取り組みの結果】

従来は電卓を含む手作業で処理していたプロセスをコンピュータで行うことにより、かなり効率的にデータを収集、処 理することができた。これは、データ処理に費やされる時間を実験に回すことができたことにもよる。

【今後の課題】

今後は解析するだけでなく、パワーポイントなどを使用して、卒論発表にもコンピュータを使用し、よりスマートで効 率的な卒論研究を学生に体験させたい。

【取り組みの感想】

軽くてコンパクトなダイナブックを使用するという点、仕事がペーパーレスになったという点で、学生の研究に取り組 む意識、能率が従来とは明らかに異なっていた。一つの要因として、先端的なデータ処理をしているという意識が、研究 に取りむ姿勢をより積極的にし、効率を上げているように感じた。

【その他】

期間が短く、こちらのプログラムを消化するだけで終始してしまった。もう少し期間を長くできれば、学生自身が考え、 より効率的なやり方を自分自身で考案できるようになると思われる。それは一歩進んだ意味での卒論研究の成果であろう。

(14)

実験結果のデータ解析とそれらの提示法への活用

【教

員】扇間

昌規

【所

属】薬学部

【科目等】衛生化学卒業研究

【参加学生数:所属】12名

薬学部実験コース

衛生化学

大学院生

【取り組みのねらい】

4年生の卒業研究を実施するに当たって、化学実験や動物実験の技術のみならず,パソコンの基礎的活用法も修得させ ること。現4年生はこれまで十分な情報教育を受ける機会が無かったようであったので、実際の情報化社会に出る直前の 学生達に実践的なパソコンの活用経験を積ませておくことが,是非必要であった。ノートパソコンは実験台でも邪魔にな らず、携帯可能で馴染みやすい点もあり、大いに活用されると思われた。

【取り組みの内容】

関連科学文献の検索、実験データの整理、解析、解析結果の図表化、作製したスライドを用いた発表。

【取り組みの結果】

ò 7のそれぞれに対し、インターネット、ワード、エクセル、パワーポイントを駆使して,全員楽しみながら取り組んで くれた。研究室の卒論発表会も例年とは大きく異なり、独創的なスライドショーが展開された。

【今後の課題】

特に問題となるようなことはなかった。少人数で、一貫した指導ができるという条件のもとではあったが。

【取り組みの感想】

時代の趨勢に沿って、パソコンの基礎的活用を組み込んだ専門実習ができたことを全員喜んでいる。

【その他】

当初予定していなかったことであったが、我が研究科の修士論文発表会で,初めてパワーポイントを使用した発表がな された。返却時期を延期していただいたことをありがたく思います。平成13年度も、是非この最新ノートパソコン貸し出 し制度を継続して頂きたい。

(15)

コンピュータを利用した入院患者の処方せん解析に関する研究

【教

員】高橋

幸一

【所

属】薬学部

【科目等】卒業研究

【参加学生数:所属】5名、薬学部薬学科

【取り組みのねらい】

本検討の目的は、現在問題となっている薬の適正使用について、処方せんをデータベース化している薬剤部や薬局と共 同研究を行うことにより、データを入手し、それを学生所有のコンピュータに分割し、解析させることにより、その内容 を理解させるとともに、そこに含まれる問題点を明らかにし、さらにその解決方法を見出し、臨床現場に還元することで ある。

【取り組みの内容】

本研究を遂行するためには、処方せんの保存・管理がコンピュータ化されている病院と共同研究を行い、個人情報であ る処方せんを病院外に持ち出すことが必須である。この点については、1病院との共同研究が成立し、2ヶ月分の入院患 者の処方せんを入手することが出来た。次に、処方せんに記載されている患者個人名を暗号化し、実施学生に処方せん記 載の薬物名(商品名)からその一般名および効能・効果を手作業により調べる。そして、問題がありそうな処方せんにつ いて、更にその患者の投与期間とその期間における臨床検査値の変化について詳細に調べ、問題点の解明を行い、薬の適 正使用について言及する。

【取り組みの結果】

今回入手したデータベースにはのべにして約2万種類の薬物名が記載されていた。これらをEXCELで読み取り、情報 を加工後、実施学生に分割し、商品名から一般名および効能・効果を調べた。データベースに記載されている薬物には同 一の薬物も多く、この過程においてEXCELが有している検索機能が有効に使われた。次に、患者毎に疾患と使用薬物が 適正であるかどうかの評価を行った。患者毎の疾患名は、使用薬物名から学生自身も比較的容易に判定はできたが、その 使用や併用薬物が適正か否かについての判定には高度の専門知識が必要であり、学生には困難であった。

【今後の課題】

今回、患者毎の疾患名がある程度特定できたことから、特定の疾患(高血圧、糖尿病等)患者について今後その処方を 検討し、共同研究を行っている薬剤部の先生とも相談をしながら、さらに詳細に検討すべき患者が存在するのか、またそ の検討項目についても決定を行いたい。

【その他】

病院との共同研究を行うのは今回が始めてであり、その手続きに少し時間が取られ、データベースの入手は後期に入っ てからであった。また、卒論生には別に卒論のメインテーマがあり、2つのテーマを行うことになり、時間的にもかなり 厳しい状況であった。このような状況のもと、卒論生は頑張ってくれたものの、最終段階まで到達できなかったのは残念 である。しかし、本テーマは始まったばかりであり、そのシステム作りも含め、今後も継続して続けて行く予定である。

(16)

子どもと心身の健康

【教

員】伊達萬里子

【所

属】文学部・健康スポーツ学科

【科目等】総合演習Ⅰ

【参加学生数:所属】全学1年、30名

【取り組みのねらい】

教育現場における不登校・いじめ・無気力・体力低下などの社会的問題について、子どもの行動を生理学的・力学的・ 心理学的・社会学的に心身両面からアプローチを行い、相互の関連、影響について分析する。

【取り組みの内容】

運動が人間行動の心的機能に及ぼす影響を分析し、運動支配とコントロールについて考察する。これらから、前記の社 会問題との関連性を明らかにする。

【取り組みの結果】

参考資料としての図・表・写真・パワーポイントによるプレゼンテーションは心身の制御や機能について、学生が認知 しやすく、効率的な授業が展開できたと考えられる。

【今後の課題】

学生が興味を持って自主的に学習できるように、インターネット情報の収集を平行しながら纏めさせる環境作りを構築 したい。

【取り組みの感想】

パソコンの習熟度が異なり、レポートの形式が統一されていないため、冊子として纏めることができなかった。共通科 目でパソコンの授業数を多くし、抽選漏れの学生数を軽減して頂きたい。

【その他】

今後もパソコン貸し出しを続けて欲しい。

(17)

卒業研究を推進するためのWEBの構築

【教

員】中植

雅彦

【所

属】文学部・英語文化学科

【科目等】卒業研究

【参加学生数:所属】30名、ノートパソコン借用人数8名(いずれも教育学科3、4年生)

【取り組みのねらい】

教育学科・卒業研究「情報教育」では、毎年各学生が総計平均400MB程度の容量に及ぶ画像やテキストを作成し、 WEBとしてまとめている。これを作成する過程で、共通のWEBをグループウエアとして、アイディアを全員が共有し、 交換できるものを作る。

【取り組みの内容】

1.インターネット上に、認証を必要とするファイルエリアを作成する。 2.FTPにより、学内・学外のいずれからでもファイルを共有できるものとする。 3.各自のノートパソコンに、卒業研究環境として、FTP、ペイント、HTML作成用エディター、およびPerlを実装 する。 4.卒業研究用WEBを構築する。 5.各自の課題を決められたエリアに、毎週自宅または学校から転送することにより、課題の回答を相互に閲覧できる ようにする。 6.卒業研究課題のエリアを各自が作り、作品を転送する。 7.インターネットに作品を公開する。

【取り組みの結果】

各自がノートパソコンを持つことにより、週一回の講義・演習時においては、新しいことを学習し、各自に任せられる 作業は各自が自宅や学校で自習し、そのアイディアを交流することで、効率よく研究が進められた。その結果、膨大なか つ質の高い作品が出来上がった。このような作成過程において、ファイルエリアを用意したサーバーにアップロードし、 一元管理することなしには、達成することができない。

【今後の課題】

新しい研究をするには、ノートパソコンに新しいソフトをインストールすることが欠かせないが、センターのコンピュー ターには、そのソフトがないことが多い。サーバーにしても、セキュリティ上の制約があり、卒業研究のような新しい分 野では、ノートパソコンの貸し出しは、今後とも必要性が高まると考ええられる。

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卒業研究生の卒業論文発表

【教

員】中林

利克・松野

純男

【所

属】薬学部・生物薬学科

【科目等】卒業演習 (実験・実習)

【参加学生数:所属】8名:薬学部・生物薬学科

【取り組みのねらい】

卒業実習実験コースの学生は、卒業論文作成のため実験を行ないその結果を解析し論文にまとめ発表を行なう。論文や 発表は研究成果を相手に理解させるために行なうものであり、より効果的なプレゼンテーションの方法を指導し学生自身 がそのために熟慮する過程は教育上重要であると考えられる。

【取り組みの内容】

1.実験により得られたデータをExcel上ワークシートに入力し、その統計解析を行った。 2.デジタルカメラより撮影した培養細胞の顕微鏡写真をパソコンに取り込み、その画像処理を施した。 3.1,2により解析の終了した図や表をWORD上に張り付け、卒論としての文章をレイアウトした。 4.一連のデータをpresentation用に整形し、卒論発表を行った。

【取り組みの結果】

実験は研究を構成する要素の一部に過ぎない。実験により得られたデータを解析し、まとめ、それを公に発表してはじ めて一つの研究が完結する。特に、プレゼンテーション能力は研究を理解し相手に興味を持たせるために重要な能力であ り、社会にでてからも必要不可欠な能力である。今回の実践において、少なくとも自身の研究結果を卒業論文という形で 研究室および大学に保存するという、最低限の操作は習熟できたと考えられる。

【今後の課題】

今回は初めての試みということで、取り組み課題のうち、4のpresentationについては十分な習熟を行うことができな かった。次年度同様の貸与ができるのならば、本年度に改良できた研究室のネットワーク環境(【取り組みの感想】参照) を利用し、より効率的な指導を行い、presentation能力の習得に注ぐ時間を確保したい。

【取り組みの感想】

今回の取り組みにあたり、研究室内にsambaとnetatalkを用いたLANを構築し、Windows, Mac, UNIXなどのOSに依存 しないネットワーク環境を整えた。これにより、学生たちに研究室に設置されているさまざまな解析システムのデータの 一部を、OSに依存することなくネットワーク上で共有できた。今後さらにネットワーク化を進め、より効率的な研究指 導を行えるようにしたい。

(19)

卒業論文作成

【教

員】二宮

恒夫

【所

属】文学部・健康・スポーツ学科

【科目等】卒業論文

【参加学生数:所属】6名:健康・スポーツ学科

【取り組みのねらい】

体育社会学、方法学の分野から選択した者を対象に、卒業論文を制作するための方法とまとめ方を指導する。研究の方 法の仕方の口述と、各自のテーマに即した資料の収集の仕方や利用の方法の演習を行ない、卒業論文に取り組ませる。

【取り組みの内容】

荒野 良子 「見るスポーツの現状について」 白岩 美由紀「公共スポーツ施設利用者の実態について」 十河 尚美 「中高生の体育授業と体育教師に対する意識について」

【取り組みの結果】

3名とも最大限に活用し、論文を作成した。

【今後の課題】

学生が直接借用できるように便宜を図って頂きたい。

【取り組みの感想】

・借りたパソコンはなかなか新しく、コンパクトで持ち運びも便利で使い勝手もよかったです。パソコンを自分で持っ ていなかったので、学校からの貸し出しにより、能率良く卒業論文を進めることができました。貸し出しがなかった らとても大変だったと思います。この時代、パソコンを持つ人が増えてくると思いますが、その中にも持っていない 人もきっといるはずなので、そういう人の為にこれからもパソコンの貸し出しを続けて欲しいと思います。 ・パソコンの機能も十分にあったため、とても良いと思いました。今回はゼミで貸して頂きましたが、個人でも貸して いただきたいと思いました。パソコンを持っていない者にとってとてもありがたかったです。 ・パソコンは大変小さくコンパクトなので、手軽に持ち運びが出来、卒業論文の作成におおいに役立ちました。これか らもノートパソコンの貸し出しを続けていってほしいと思います。

(20)

ゼミ学生のための情報処理教育

【教

員】萩中

【所

属】薬学部

【科目等】卒業演習

【参加学生数:所属】8名:薬学部

【取り組みのねらい】

従来、パソコンを応用し、活用することによりゼミ学生の研究・教育の能率の大幅な向上、理解度の増進をはかること に力が注がれていなかった。そこで、ゼミ学生のためのワードプロセッシング、統計処理、プレゼンテーションにパソコ ンを活用する。さらに、インターネットによる薬学関連情報の検索に応用し、活用する。

【取り組みの内容】

プレゼンテーション、データ処理、インターネット

【取り組みの結果】

ゼミ学生は、卒業論文および卒業論文発表をパソコンを活用して行い、成果をあげることができた。

【今後の課題】

台数が不足したため、もう少し多く貸し出して欲しい。

【取り組みの感想】

大変、有意義であった。

(21)

応用物理系実験授業におけるPCの利用の実践

【教

員】甫天

正靖

【所

属】生活環境学部・生活環境学科

【科目等】生活環境実験Ⅰ(光)

【参加学生数:所属】56名:生活環境学部・生活環境学科

2年

2クラス

【取り組みのねらい】

実験系の研究室では、小規模な機器でもコンピューターに直結して測定し、機器固有の操作、データ処理等は備付けの ソフトウエアによって行われるものが多くなってきた。さらなるデータ処理やグラフ表示等のPC処理は云うまでもなく、 企業の新製品発表、業績報告や研究発表(以下プレゼン)もPC直結のプロジェクターを用いて行われている。このよう な社会環境を考慮すると、当学科の実験授業のなかで、このようなPC利用の実践を手始めることはこの学年次において 適切として、一貫して授業をPC利用によって行い、PCの活用幅を拡げるように誘導する。

【取り組みの内容】

1.色の測色と表色 簡易測色器「カラーリーダー」にPCを直結して測色を行い、PCによるデータ処理により、代表的な表色系に表し、 カラーマップを描く。種々の環境(服、インテリア等)の色彩を測る。 2.反射分光分布特性と色 分光測色器CM2002、分光色彩計CG400にPCを直結して測色を行い、PC によるデータ処理により反射率スペクト ルに表して、「色」との関係を学ぶ。 3.液晶プロジェクターにPCを直結して実験結果のプレゼンを実施。 MS.PowerPointソフトのスライドショウにより、実験結果の発表を行う。データ処理、 グラフ表示などPCによるスライドづくり。

【取り組みの結果】

1.授業内容からみて;1年次前期の「色彩学」(応用物理系授業) 実験授業として位置づけているこの教科において、最も重点とする部分は「表色」(色を定量表示)であるが、一 般的には難解のようである。この実験を通じて、教科書にあったあの色系の図の上に実測データが乗った。学生には 感激を喚ぶことのようです。PCとこれに用いたソフトの助力で到達できること、色彩学への理解が格段に進んだよ うに受け取れる。実験授業のもつ意義とPC活用の効果が明白である。 2.PC利用の視点から;2年次後期までで、ワープロ、表計算、CG基礎実習の履修が進んいる。ここでの新たな取組 みは、PC操作によって機器測定を行うことであり、データ処理、グラフ表示、レポート作成は上記での履修成果が 表れるところである。第2の取組みは、プレゼンのためにMS.PowerPointソフトのスライドショウの手法を学ぶこ とである。ヴィジュアルによりよい効果を引出すため、複雑なグラフ表示のためにDeltaGraphの使用を奨めている。 スライドを完成させるためにこの段階ではPCの貸出しとグループでの作業場所の提供を求められるが、授業時間外 に熱心に取り組んでいる。その成果は昨年度受講の第1期生が卒論発表する来年、PCを駆使してプレゼンする学生 数の増加に表れると期待をかけている。卒論担当教員がどれだけ支援できるかによるが……

【今後の課題】

継続して実施できる体制を組むこと。 1.少なくとも1班に1台のPCを準備すること。計7台以上 この件、貴センターのPC貸与体制の継続をお願いしたい。 (学科予算申請による対応も進めいているが、未定)

(22)

2.補助教員(助手の確保) 機器操作、PC操作(いずれも応用動作)できる助手(育成も含めて)必須である。(学生にゼロから手ほどきなし で授業に入れない)今年度は新任の副手1名を宛われ、実効はダウンであった。

【取り組みの感想】

色彩科学の授業を充実させるために、この実験授業の重要性は増している。学生の理解を深めるためには、有効なソフ トの活用と関係して、PCの利用は不可欠であるとの確信は一層深まっている。

(23)

医薬品情報を駆使できる薬剤師育成を志向した教育システムの構築

【教

員】松山

賢治

【所

属】薬学部

【科目等】卒業演習

【参加学生数:所属】臨床薬学講座所属学生9名(院生・研究生を含む)指導スタッフ1名

【取り組みのねらい】

昨今、インターネットから大量の情報が入手可能となった。薬剤師も、いかにこの膨大な情報ソースから適切な情報を 選択・収集し、評価して、かつ患者への対応にフィードバックできるかが、薬剤師の浮沈を決定すると言っても過言では ないであろう。本課題ではそのような情報時代に、ノートパソコンを利用して各種医療関係のホームページやデータベー スにアクセスし、情報を迅速、かつ正確に収集・評価する方法を習得することを目的とした。また、実際の医療現場での 病棟活動を想定して、患者データの解析やTDM解析の演習をノートパソコンを使用して実施した。

【取り組みの内容】

以下の2点について行った。 ① インターネットを用いた医薬品副作用情報データベースの構築 ② 感染症に対する薬物投与計画のためのソフトウエアの開発とその利用

【取り組みの結果】

① インターネットを用いた医薬品副作用情報データベースの構築 インターネット上に開かれている多くのホームページや文献の抄録などから多くの医薬品情報を収集し、文献を もとに吟味加工させた。 ② 感染症に対する薬物投与計画のためのソフトウエアの開発とその利用ゼミ学生に各種抗生剤が入っている模擬サ ンプルの薬物濃度を測定させ、その結果をもとにすでに松山・宮崎らが開発したウィンドウズ用ソフトウエア PEDAを用いて投与計画を立てるという演習を行った。

【今後の課題】

時間の関係上、当初予定していた高カロリー輸液療法支援ソフトウエア、アドミクスの改良と応用については検討でき なかったが、機会があれば是非試みたい課題である。

【取り組みの感想】

特に②感染症に対する薬物投与計画のためのソフトウエアの開発とその利用では、学生は血中濃度を測り、投与計画を デザインするのみならず、そのデータを持って医師や看護婦に病棟にあるナースステーションで投与計画を直接説明した り、患者や句歴ファイルを作成するようなシュミレーション実験を行った。この演習は学生にも臨場感があるということ で好評であった。

【その他】

上記2テーマの実践により、コンピュータを駆使して医薬品情報活動が自由自在にできる薬剤師の教育システムが可能 になるものと考えている。

(24)

乳幼児の発達と保育−絵本と出会い、人と出会う−

【教

員】水谷

孝子

【所

属】文学部・教育学科

【科目等】卒業研究・教育演習

【参加学生数:所属】3・4年生

計17名(実人数)

:文学部・教育学科

【取り組みのねらい】

絵本リストの制作及び卒業論文の作成

【取り組みの内容】

本授業(乳児保育研究室水谷ゼミ)では、乳幼児が安定した気持ちで人との出会いを得て行く場としての絵本の読み聞 かせについて、研究している。すでに積み上げて来ているものと合わせ、多くの絵本資料や調査データを整理、編集して、 絵本リストや卒業論文集としてまとめあげた。

【取り組みの結果】

一人一人の研究や、それを通して得ることのできた子どもたちや絵本との出会いが記録されたものとして、すばらしい 研究資料が完成した。今後の絵本研究の基礎資料としての価値も大きいが、同時に、幼稚園や保育所に就職する学生にとっ ても、また、将来の子育てに向けても、大いに活用されるものになったと思う。

【今後の課題】

今回は、研究成果を論文集、絵本リストとしてまとめたが、将来は、簡単に検索でき、また追加記入も行えるような、 ホームページのようなものにして、より多くの人と共有しながら研究を発展させて行けるように考えてみたい。

【取り組みの感想】

「情報処理演習」及びその他の授業で習ったことを元に、毎年、パソコンによる研究論文の作成を行ってきたが、自分 のパソコンを持っている学生はまだ限られ、情報センターへ通っての制作にならざるを得なかった。情報センターは多く の学生とも共有してのことだから、順番を待たなければならないのは誰しも仕方のないこととしても、授業中に一緒に修 正や書き込みをしたりすることができたのはとても良かったと思う。パソコン操作に自信のなかった学生も、具体的な課 題をみんなと一緒にすることによって、グングン実力をつけていった。3年生はいよいよ来年、卒業研究へと進む訳だが、 今年の成果をさらに実らせてくれるよう期待し、楽しみにしている。

【その他】

3年生の中には、今年のこの授業を通して自信と意欲を持ち、ぜひ自分のパソコンを、と購入した学生もいます。来年 度の3年生ともこうした研究を続けて行くつもりですが、ぜひ、次年度以降もこうしたパソコンの貸出を続けてくださる よう、希望しています。

(25)

乳幼児の発達と保育−絵本環境の実態分析から−

【教

員】水谷

孝子

【所

属】文学部・教育学科

【科目等】特別研究

【参加学生数:所属】短期大学部・幼児教育学科2年

実人数40名

【取り組みのねらい】

乳幼児の身近にある絵本環境について調査し、その実態、問題点等と共に、子どもたちの絵本を楽しむ姿をとらえ、将 来の保育に役立つ資料としてまとめる。

【取り組みの内容】

本授業(乳児保育研究室水谷ゼミ)では、「乳幼児が安定した気持ちで人との出会いを得て行く場としての絵本の読み 聞かせ」について研究している。この授業では、実習先での経験や、各公共図書館の訪問を通して収集してきた、多くの 絵本資料や調査データを、整理、編集して、研究資料集としてまとめあげることを目的としている。

【取り組みの結果】

6つのグループ研究として進めてきたが、それぞれによく協議しあい、努力し合って、すばらしい研究資料が完成した。 幼稚園、保育所での絵本環境について具体的によく述べられ、また、子どもたちや絵本との出会いを通して学んだことが まとめられている。今後の絵本研究の基礎資料としての価値も大きいが、同時に、幼稚園や保育所に就職する学生にとっ ても、また、将来の子育てに向けても、大いに活用されるものになったと思う。

【今後の課題】

特別研究の授業は今年度で終了するが、大教のゼミでも進めている研究と合わせ、研究成果をまとめたいと思っている。 また、将来は、簡単に検索でき、また追加記入も行えるような、ホームページのようなものにして、より多くの人と共有 しながら研究を発展させて行けるように考えてみたい。

【取り組みの感想】

「情報処理演習」及びその他の授業で習ったことを元に、パソコンによる研究論文の作成を行ってきたが、自分のパソ コンを持っている学生はまだ限られ、情報センターへ通っての制作にならざるを得なかった。しかし、後期より、このパ ソコンの貸出を受けることができ、授業をたいへんスムーズに進めることができた。授業中に一緒に修正や書き込みをし たり、また互いに教え合ったりできたのは、とても効果的だった。パソコン操作に自信のなかった学生も、具体的な課題 をみんなと一緒にすることによって、グングン実力をつけていった。そして、みんなでこうした研究ができたことが大き な喜びと自信になり、将来に向けての励みにもなったようである。

【その他】

私も学生たちとこうした取り組みをすることによって、たくさんのことを学ばせてもらいました。このパソコンという 道具をこれからも大いに生かして、授業や研究に取り組んで行きたいと思います。ありがとうございました。

(26)

体育・スポーツにおける情報処理とその応用

【教

員】三井

正也

【所

属】文学部・健康・スポーツ学科

【科目等】体育学演習、卒業論文

【参加学生数:所属】体育学演習11名、卒業論文11名:教育学科健康・スポーツ専攻

【取り組みのねらい】

体育・スポーツの分野における情報教育の必要性に対する認識が増すなか、インターネットを利用した情報の収集や分 析がより多角的に精度を上げた形で行われるようになってきた。インターネット上での教師や学生間でのデータのやりと りのみならず、画像処理に関する動作分析結果を様々な形式で転送、加工できるようにする。また、ホームページ作成も 行わせる。

【取り組みの内容】

これまで、単純にインターネット上でメール等をやりとりすることは実施してきたが、インターネット上のホームペー ジを利用しながらその作成から運営までを実施させる中で教師と学生間の情報伝達の量と質を向上させることをねらいと した。 学生自身によりデジタルカメラで実際に撮影されたデータをパソコンに入力し、加工後これをアップデートさせ、ホー ムページより入手した情報を学生間でメール交換させた。このように、これまで文字のみの伝達作業であったものをより 発展させた形にすることをねらいとした。 動画の転送などに伴い、画像の圧縮に関する知識やHTML形式や各種画像のファイル形式についても学ばせた。 さらに、スポーツの現場と研究室、学生の自宅と研究室をデータが常に移動する様子を実体験させた。学生は音や画像 といったこれまで扱わなかったデータについての処理や転送の方法を実践を通して学習していった。

【取り組みの結果】

今回、授業の延長として、各学生が自宅でパソコンを使用する機会が与えられたことは学生にとってのみならず、授業 を進行させる教師にとってもその効果は大であった。各種ソフトの習熟、添付ファイル付きメールの送受信など通信方法 の理解、インターネットでの情報検索技術の習熟、ホームページに関する知識の獲得、画像の処理方法に関する知識、プ レゼンテーションへの応用など効果が顕著に表れた。

【今後の課題】

今回の取り組みの中で、web形式とテキストファイル形式の区別など、情報の保存形式に違いがあることを理解させる のに手間取った。 また、表計算ソフト使用でのファイル形式の違いも同様であった。 そのた、拡張子の理解も薄いと感じた。画像の圧縮方法及び展開方法は理解するまでにはいたらなかった。益々、操作 方法が簡便化されていく中で、その内容を深く知らなくても作業が出来てしまうため、複雑な作業や突然のトラブルに出 会うと対処できないことが多々あった。 これらを一括して理解させるためにもう一歩踏み込んだ情報教育の必要性を感じた。

【取り組みの感想】

全般的にこのようなパソコンの実験的貸し出しは大変良いことであり、今後も継続して実施していただきたい。学科あ るいは学校全体が統一テーマで課題に取り込むなど、たとえば学外実習のインターネットライブやホームページへの書き 込みあるいは遠隔授業の公開放映など、新マルチメディア棟を活用してぜひ行ってもらいたい。

(27)

【その他】

今後、情報量は益々増加し、その質も向上するであろう。しかし、同時に情報選択の能力や正しい情報の入手方法も身 に付けなければならない。 また、情報を取り扱うためのマナーや倫理感を養うことが早急に求められよう。 学生による学内の電子コミュニティー(電子学生村)といった発想で学生に管理運営させるホームページを与えること も面白いのではないか、ぜひ検討して貰いたい。

(28)

高齢者の居住環境の改善に関する基礎的研究

【教

員】梁瀬

度子

【所

属】生活環境学部・生活環境学科

【科目等】卒業研究

【参加学生数:所属】6名:生活環境学科

【取り組みのねらい】

高齢者の日常生活の場として大部分を占める住居内において、自己の持てる能力を出来るだけ長く維持し、安全で自立 した住生活が送れるための空間・設備条件を導き出す。

【取り組みの内容】

【研究1】在宅高齢者の日常生活行動特性 まず、在宅高齢者(65-85歳)男女10名に活動記録装置(アクチグラフ)を装着させて48時間の生活行動を連続記録 し、得られたデータをコンピュータにて出力し、活動の時系列的な変化、各作業毎の活動量などを算出しその実態の把 握とともに、活動量に影響を及ぼす諸要因について数量化分析を行う。本測定は、並行して若年女性(本学学生)10名 についても行い、両者の比較から、高齢者の特性を明らかにする。 【研究2】家事活動における高齢者の生理的負担 家事活動の中でも、高齢者には生理的に負担の大きい掃除、寝具の上げ下ろし、炊事、階段昇降などの各作業を取り 上げ、それぞれ各種の条件下における心拍数、血圧、筋活動を連続記録した後、各作業の作業強度と生理的負担との関 係を算出する。本研究対象として、高齢女性、若年女性(本学学生)各4名を起用し、研究1と同様に両者の比較から 高齢者の家事活動中の生理反応の特性を導き出す。 【研究3】掃除作業における高齢者の生理的負担 前記2つの研究結果から特に生理的負担の大きかった掃除機作業を取り上げ、機構の異なる電気掃除機5種について 床条件、作業速度の違いによる生理的、心理的評価を行う。 得られた結果を総合して、高齢者にとって使いやすい掃除機の条件を提案する。高齢被験者として66-72歳女性7名、 比較対象として本学学生4名を起用する。

【取り組みの結果】

【研究1】 10名の高齢者(平均年齢76.7歳)の日常における各行動を分析し、比較検討した結果、明らかとなった事柄は以下の 通りである。 ò 1 高齢者の日常生活における総活動量は加齢とともに減少する傾向にある。又、総活動量と高い相関が認められた のは①家事活動②年齢③同居人数の3点であった。そのうち家事活動に影響を及ぼすのは同居人数であり、同居人 数の減少に伴い家事活動量は増加する。これは、同居している親族(子供夫婦や孫など)が高齢者に代わって家事 を担い、高齢者が家事に従事する必要性がなくなるためである。 ò 2 睡眠時間と高い相関がみられたのは①外出行動②同居人数であり、外出行動との間には高い負の相関(r= −0.80、P≦0.001)がみられ、同居人数との間には正の相関(r=0.68、P≦0.01)が認められた。 ò 3 若年者との比較において、高齢者は若年者に比べ総活動量が少なく、1分間当りの活動量は低く、動作が緩慢に なっている。また、睡眠時間や食事時間など休息的な行動の所要時間や活動量は逆に増加することが明らかとなった。 【その2】 家事作業の中から、掃除機(キャニスター型)がけ、作業台上での移動作業、布団の出し入れ(上げ下ろし)などを 実施した。その結果明らかとなった事柄は以下の通りである。 ò 1 掃除機がけ作業において高齢者は日常の自由な速度でも心拍数は継続作業限界値(安静時+30)を大きく上回る ことが明らかとなった。また、床が絨毯の場合では、ブラシと床との摩擦抵抗によりさらに負担は大きくなり、連

(29)

続して作業を行うと危険が大きいと推察される。掃除機を使用することは若年者にとっては殆ど負担のかからない 作業であるが、高齢者にとっては予想を上回る負担の大きい作業であり、小型、軽量化、作業姿勢を考慮した掃除 機の開発が示唆された。 ò 2 作業台上での移動作業では高齢者は現行JIS規格で定められている作業台高である85cmでは高すぎ、75cm高の場 合に比べて負担が大きくなった。調理、炊事をする際、身長と作業台とのバランスの悪さは身体的負担に関係する ので身長にあわせて高さが調節できる昇降式キッチンの開発が望まれる。 ò 3 布団の出し入れ(上げ下ろし)においては、所要時間はわずか40-60秒であるが高齢者では、心拍数は継続限界 値を大きく上回り、血圧も著しく上昇する。特に棚が下段の場合、布団をたたんで収納する作業で負担は大きくな る。また、心拍数、血圧共に、作業終了後3分間の安静期間では十分な回復状態に到達し難いことが明らかとなっ た。高齢者にとって、布団の上げ下ろし及び敷く、たたむ作業は、急激に負担がかかり、危険が大きいため、ベッ ドの使用が望ましいと考えられるが、布団の場合は少しでも負担を軽減させるために寝具の軽量化をはじめ、押入 れをスライド式にしてスムーズに取り出せる工夫や、無理のない姿勢で出し入れできるように中段の高さを調整す るなどの配慮が必要であると考える。 ò 4 若年者との比較において生理反応の特徴的差異が認められた。若年者は作業負担に対し心拍数の増加で対応して いるが、高齢者では心拍数に比べて最高血圧の上昇が著しく、作業に対する酸素補給の要求に対して、若年者は心 拍数値、高齢者は脈圧(最高血圧―最低血圧)を主体的に増大させることにより応えていることが明らかとなった。 【研究3】 研究2において高齢者にとって生理的負担の大きいことが明らかとなった電気掃除機による掃除作業について異なる 機構、形態の掃除機5種(キャニスター型3・電気ほうき型2)を用い、6帖大の部屋において3種の床(絨毯・畳・ ビニールタイル)を掃除した際の生理的負担、使用感評価を行った。 ò 1 掃除速度及び所要時間からみた機種間の差異は、高齢者、若年者共に、いずれの床においても軽量のキャニスター 型のストローク(1往復)速度が速く、電気ほうき型は軽量であるにもかかわらず速度が遅い傾向が認められた。 6帖を掃除するための所要時間は電気ほうき型で極めて長かった。 ò 2 心拍増加数からみた場合、高齢者はストローク速度の速い軽量タイプでは多くなる傾向が認められたが、他の機 種では継続作業限界値(安静値+30)を上回るものはなかった。また、血圧増加数においても、ストローク速度の 速い軽量タイプは増加数が多く負担が大きいことが認められた。しかし、作業所要時間との関係からみた場合、キャ ニスター型軽量タイプのものは最も短く1.5-2分の間にあり、ほうき型の5分前後に比べて継続的作業の負担はは るかに小さいことが明らかとなった。 ò 3 作業前後に行った感覚評価では、使用前評価が良かったほうき型は使用後評価が大幅に低下し、吸引力の弱さ、 音のうるささや使い勝手の悪さが挙げられていた。逆にキャニスター型は使用後において評価の向上するものが多 く、吸引力は他の2機種に比べて弱いが軽量でノズルの操作性のよいタイプのものが良い評価が得られた。そして これらの条件を満たすものは生理的負担も少ない良好な条件を備えていることが明らかとなった。 以上より、高齢者にやさしい掃除機とは、まず軽量であること、次いでノズルや把手の操作性が良いこと、そし て第3に適度な吸引力を有していることが条件であることが明らかとなった。

【今後の課題】

高齢者の生活自立支援のためには、長年続けてきた家事作業をできるだけ継続させることが1つの課題であり、そのた めには設備環境を整備することが必要であることから、今後も家事作業の設備機器を取り上げて、操作性や生理的負担の 面から検討を行っていく予定である。

【取り組みの感想】

近年、生活環境学の分野では生体現象を長期間連続記憶させ、大量のデータをパソコンに出力し解析する研究が多くなっ て来ています。本研究室では従来よりこのような形式でデータ収集する方式の研究課題を複数取り上げており、毎年8-10名の卒論生が関連研究に取り組んでいます。デスクトップ型パソコンはスペースの関係上、数を制限されるので、今回 借用した6台のノートパソコンはフル活用させて頂き、学生の評価は操作性についても非常に良く、研究能率も向上でき たと思います。今後も継続して是非この制度を続けて頂くことをを希望します。ありがとうございました。

参照

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