• 検索結果がありません。

研究計画書

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "研究計画書"

Copied!
23
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

臨床研究計画書

「脳内タウイメージング用放射性薬剤[

11

C]PBB3 を用いた

変性性認知症病態に関する研究」

研究組織名

放射線医学総合研究所

分子イメージング研究センター

研究責任者

氏名 島田 斉 住所 千葉市稲毛区穴川4-9-1 電話番号 043-206-3251 FAX 番号 043-253-0396 E-mail Address shimada@nirs.go.jp

作成日 2012 年 12 月 06 日 第 1 版

2013 年 03 月 07 日 第 2 版

作成日 2013 年 08 月 07 日 第 3 版

2013 年 09 月 24 日 第 3.1 版

作成日 2013 年 10 月 02 日 第 4 版

2014 年 01 月 08 日 第 5 版

作成日 2014 年 03 月 05 日 第 6 版

2014 年 05 月 07 日 第 7 版

作成日 2014 年 06 月 16 日 第 7.1 版

2014 年 07 月 02 日 第 8 版

作成日 2014 年 08 月 25 日 第 8.1 版

2014 年 09 月 03 日 第 8.2 版

作成日 2014 年 11 月 05 日 第 9 版 2015 年 02 月 04 日 第 9.1 版

作成日 2015 年 03 月 26 日 第 10 版 2015 年 06 月 03 日 第 10.1 版

作成日 2015 年 10 月 01 日 第 11 版

承認日 2013 年 01 月 21 日 第 1 版

2013 年 04 月 26 日 第 2 版

承認日 2013 年 10 月 01 日 第 3.1 版

2013 年 10 月 17 日 第 4 版

承認日 2014 年 02 月 21 日 第 5 版

2014 年 04 月 08 日 第 6 版

承認日 2014 年 06 月 25 日 第 7.1 版

2014 年 09 月 08 日 第 8.1 版

承認日 2014 年 10 月 21 日 第 8.2 版

2014 年 12 月 16 日 第 9 版

承認日 2015 年 02 月 24 日 第 9.1 版 2015 年 04 月 27 日 第 10 版

承認日 2015 年 06 月 23 日 第 10.1 版 2015 年 11 月 04 日 第 11 版

(2)

1 研究の概要... 3 2 背景 ... 6 3 スタディデザイン ... 8 4 目的と評価指標(エンドポイント) ... 8 4-1 研究の目的 ... 8 4-2 評価指標(エンドポイント) ... 8 5 研究対象の選択 ... 8 5-1 被験者のエントリー方法 ... 8 5-1-1 健常ボランティアの募集 ... 8 5-1-2 軽度認知機能障害(MCI)患者、アルツハイマー病(AD)患者、大脳皮質基底核変性症(CBD)患 者、進行性核上性麻痺(PSP)患者、前頭側頭型認知症(FTD)患者、家族性パーキンソン病(fPD)患者、 牟婁病患者、剖検の同意取得が見込まれる患者ボランティア... 8 5-2 被験者の選択除外基準 ... 9 5-2-1 健常ボランティア... 9 5-2-2 軽度認知機能障害(MCI)患者、アルツハイマー病(AD)患者、大脳皮質基底核変性症(CBD)患者、 進行性核上性麻痺(PSP)患者、前頭側頭型認知症(FTD)患者、家族性パーキンソン病(fPD)患者、牟婁 病患者 ... 9 5-2-3 剖検の同意取得が見込まれる患者ボランティア ...10 6 インフォームド・コンセント ... 11 6-1 被験者への説明 ... 11 6-2 同意の取得 ...12 7 登録 ... 12 8 目標症例数と実施期間 ... 12 8-1 目標症例数 ...12 8-2 研究期間 ...13 9 研究方法 ... 13 9-1 検査内容...13 9-1-1 PET 検査...13 9-1-2 頭部 MRI 検査(もしくは頭部 CT 検査) ...14 9-1-3 心理検査 ...14 9-1-4 神経学的診察 ...15 9-2 検査スケジュール ...15 9-3 データ解析 ...15

(3)

10 予期される臨床上の利益及び危険性又は不便 ... 15 10-1 予期される臨床上の利益 ...15 10-2 予期される危険性又は不便 ...16 11 偶発的所見発見時の対処方法 ... 17 12 有害事象等発生時の対応 ... 17 12-1 被験者に対する対応 ...17 12-2 重篤な有害事象または不具合の報告 ...17 13 研究計画書からの逸脱 ... 17 14 研究計画書等の変更 ... 17 15 研究実施状況の報告 ... 17 16 研究の終了、中止、中断 ... 17 16-1 研究の終了 ...17 16-2 研究の中止、中断 ...17 17 倫理的事項 ... 18 18 被験者の個人情報等の保護に関する措置 ... 18 19 被験者に生じた健康被害の補償・賠償および保険への加入 ... 19 19-1 健康被害に対する補償 ...19 19-2 保険への加入 ...19 20 記録の保存 ... 19 21 試料等の保存 ... 20 22 研究計画の登録および研究結果の公表 ... 20 23 研究組織体制 ... 20 24 研究に係る資金源、および起こりうる利益の衝突... 21 25 文献リスト ... 21

(4)

1 研究の概要

研究課題名

脳内タウイメージング用放射性薬剤[11 C]PBB3を用いた変性性認知症病態に 関する研究

目的

本研究の目的は、脳内タウイメージング用放射性薬剤[11 C]PBB3 を用いて評 価したタウ蛋白病変の分布・程度と、各種認知症病態との関連を解析すること である。

デザイン

本研究は、介入のある臨床研究であり、多群間比較・非ランダム化・健常ボラ ンティア対照の探索的試験である。

研究対象

同意取得時に 20 歳以上の健常ボランティア 同意取得時に 20 歳以上の軽度認知機能障害(MCI※1)患者 同意取得時に 20 歳以上のアルツハイマー病(AD※2)患者 同意取得時に 20 歳以上の大脳皮質基底核変性症(CBD※3)患者 同意取得時に 20 歳以上の進行性核上性麻痺(PSP※4)患者 同意取得時に 20 歳以上の前頭側頭型認知症(FTD※5)患者 同意取得時に 20 歳以上の家族性パーキンソン病(fPD※6)患者 同意取得時に 20 歳以上の牟婁病患者 同意取得時に 20 歳以上の剖検の同意取得が見込まれる患者ボランティア

目標症例数

健常ボランティア:40 名 軽度認知機能障害(MCI)患者:35 名 アルツハイマー病(AD)患者:20 名 大脳皮質基底核変性症(CBD)患者:20 名 進行性核上性麻痺(PSP)患者:20 名 前頭側頭型認知症(FTD)患者:20 名 家族性パーキンソン病(fPD)患者:6 名 牟婁病患者:6 名 剖検の同意取得が見込まれる患者ボランティア:10 名 ※いずれも、[11

C]PBB3&[11C]PIB PET&MRI 検査完了例数とする

研究方法

1)検査内容 放射線医学総合研究所(以下、放医研)にて、対象被験者に[11 C]PBB3、 [11C]PIB、[18F]FDG を用いた PET 検査を行う。 また、脳の形態・機能画像を得るために MRI 検査を行い、T1・T2 強調画 像、拡散強調画像、安静時機能的 MRI を撮像する。MRI が撮像できない患 者被験者においては、頭部単純 CT を撮像する。心理検査、神経学的診察を 行う。 2)データ解析 PET 検査にて得られた[11C]PBB3 の脳内時間放射能曲線から、参照部位を 用いたモデル解析により、脳内タウ蛋白病変の程度と分布を定量的に評価す る。

(5)

更に[11 C]PIB の脳内時間放射能曲線から、参照部位を用いたモデル解析 により、脳内アミロイド沈着の程度と分布も定量的に評価する。[18 F]FDG を用 いた PET 検査のデータは、参照部位を用いて糖代謝低下部位を評価する。 各々の PET データを比較する事で、[11 C]PBB3 の脳内タウ病変と脳内アミロイ ド沈着への集積特性や選択性、神経障害との関連などを評価する。 デ ー タ 解 析 に お い て は、 既 に 実 施 済 みの 先 行 研 究で あ る 『 放 射性 薬 剤 [11C]PBB3 の脳内タウイメージング製剤としての適性評価および全身体内動態と 実効線量の評価に関する研究』の『a.適正評価』で取得した 5 例(健常ボランティア 2 例、アルツハイマー病患者 3 例)、および『脳内タウイメージング用放射性薬剤 [11C]PBB3 の定量測定法の開発および認知症病態との関連に関する研究』(目標 症例数 健常ボランティア 10 例、アルツハイマー病患者 10 例)において、将来計 画される(先行研究とは)別の研究で使うためにデータを保管する旨の承諾を取得 済みの症例について、個別データ(画像および心理検査データなど)も同時に入れ て解析をする。

評価指標

 主要評価項目(プライマリーエンドポイント) [11C]PBB3 の脳内における分布容積、結合能  副次的評価項目(セカンダリーエンドポイント) [11C]PBB3 と[11C]PIB の脳内分布の異同 [11C]PBB3 の集積と[18F]FDG で評価した神経障害との関連

研究期間

2013 年 2 月 1 日~2019 年 3 月 31 日

研 究 実 施 施 設 およ び

共同臨床研究機関

【研究実施施設】 放医研(健常ボランティアの募集および選択、共同研究施設より紹介の あった患者被験者の適格性確認、PET、MRI(または CT)、心理検査、神 経学的診察) 【共同研究施設】 千葉大学医学部附属病院神経内科、千葉東病院、柏葉会 柏戸病院、神 経内科千葉、成田赤十字病院、東京歯科大学市川総合病院、白金整形外科 病院、順天堂大学医学部附属順天堂医院脳神経内科、東邦大学医療センタ ー佐倉病院神経内科、慶應義塾大学病院精神・神経科、浅井病院、東京都健 康長寿医療センター病院神経内科、Mayo Clinic、新潟大学脳研究所、日本医 科大学付属病院精神神経科、日本医科大学千葉北総病院メンタルヘルス科、新 検見川メンタルクリニック、総武病院、柏駅前なかやまメンタルクリニック、駒木野 病院、足利赤十字病院、江戸川病院、ビハーラ花の里病院、旭神経内科リハビリ テーション病院、京都府立医科大学大学院医学研究科、東京歯科大学市川 総合病院神経内科、独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター、北 里大学病院神経内科、東名古屋病院、三重大学、町立南伊勢病院、東京医科 大学病院 高齢診療科(患者被験者の紹介および臨床評価) ※上記患者被験者の紹介を行う医療施設は、研究体制につき放医研との連

(6)

携が十分に行われている。

※1 MCI:Mild Cognitive Impairment (軽度認知機能障害)

※2 AD:Alzheimer's Disease (アルツハイマー病)

※3 CBD:Corticobasal degeneration (大脳皮質基底核変性症)

※4 PSP:Progressive Supranuclear Palsy (進行性核上性麻痺)

※5 FTD:Frontotemporal Dementia (前頭側頭型認知症)

(7)

2 背景

アルツハイマー病における主要な病理変化は大脳皮質に広範にみられる β アミロイド沈着およびタウ蛋白病

変(神経原線維変化)である。既にβ アミロイドに特異的に結合する放射性薬剤およびポジトロン断層撮影(以下、

PET 検査)を用いてヒト生体における β アミロイド蓄積の定量測定法は確立しており、この手法を用いたアルツ

ハイマー病の病態解明が国内外で進められている。β アミロイド測定用放射性薬剤としては、ピッツバーグ大学

の Klunk らが開発した[11C]Pittsburg Compound-B (PIB)1-3)が国内外で広く使用されおり、我々の研究グループ

で も 、 近 年 、[11C]PIB 以 外 の 新 規 の 脳 内 β アミロイドイメージング用放射性薬剤である[18F]FACT 、 [11C]AZD2184 の臨床応用を進めてきた。これまでの検討で、アルツハイマー病における脳内β アミロイド沈着 は、発症前かごく早期に既にプラトーに達しており、アルツハイマー病の必要条件あるいは発症を予測するマ ーカとしての意義があるが、病態(神経障害)の進展をよく表すマーカではない 4)ということが明らかになってい る(図 1)。 一方アルツハイマー病において β アミロイドとならんで特徴的な病理変化としてタウ蛋白病変がある。タウ蛋 白病変はアルツハイマー病の他、特に若年発症の変性性認知症の原因としてアルツハイマー病に次いで多い 前頭側頭型認知症(FTD)5)や、運動障害を伴い機能予後も不良(2~3 年で車椅子、4~5 年で寝たきり)な進行 性核上性麻痺(PSP)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、家族性パーキンソン病(fPD)、紀伊半島南部やグアム 島に多発するパーキンソン症状と認知症を主症状とする特異な神経変性疾患である牟婁病などの神経変性疾 患における神経障害に密接に関与していると考えられている。前頭側頭型認知症や進行性核上性麻痺などに おいては、アルツハイマー病で認められるようなβ アミロイド沈着を伴わず、タウ蛋白病変のみが認められる。タ ウ蛋白病変のイメージングに関しては、今までタウ蛋白病変の特異的結合、非特異的結合の特性に優れた放 射性薬剤はなく、ヒト生体におけるタウ蛋白病変の定量測定法も確立していなかった。しかし既に施行済みの 前臨床および臨床評価(『放射性薬剤[11C]PBB3 の脳内タウイメージング製剤としての適性評価および全身体 内 動 態 と 実 効 線 量 の 評 価 に 関 す る 研 究 ( 研 究 計 画 書 番 号 : 12-002) 』 ) に よ り 、 我 々 が 開 発 し た 2-[4-(6-[11C]methylaminopyridinyl)-1,3-butadienyl]-benzothiazol-6-ol ( 別 名 : pyridinyl-butadienyl-benzothiazole 3; [11C]PBB3)を用いれば、アルツハイマー病の脳内に蓄積するタウ蛋白病変を、PET 検査により特異的に可 図 1. アルツハイマー病におけるバイオマーカーの進展 (Jack らの図を一部改編)

(8)

視化できることが確認された。さらに我々は、現在遂行中の研究(『脳内タウイメージング用放射性薬剤 [11C]PBB3 の定量測定法の開発および認知症病態との関連に関する研究(研究計画書番号: 12-018)』)におい て、ほぼ定量測定法の開発の目処がついている。また動脈血採血が不要な脳内参照部位を用いた簡便な定 量測定法による結合能の算出による評価を用いることでも、脳内タウ蛋白病変の分布と程度を評価出来ると考 えられる知見を得た。 本薬剤をもちいた PET 検査は、視覚的に評価可能なタウ蛋白病変のイメージング製剤として世界でも稀有であ り、アルツハイマー病やタウオパチーの診断に極めて有用な可能性が期待され、さらに製薬会社が開発を進め ているタウ蛋白病変を治療標的とした新規治療薬の治療効果の評価に必要不可欠である。しかし PET で評価 したタウ蛋白病変の分布・程度と様々な神経変性疾患の病態との関連に関しては、まだ十分な検討がなされて いない。本研究では、健常ボランティア、軽度認知機能障害(MCI)患者、アルツハイマー病(AD)患者、大脳皮 質基底核変性症(CBD)患者、進行性核上性麻痺(PSP)患者、前頭側頭型認知症(FTD)患者、家族性パーキ ンソン病(fPD)患者、牟婁病、剖検の同意取得が見込まれる患者ボランティアを対象に、[11C]PBB3 を用い

た PET 検査を行い、[11C]PIB および[18F]FDG を用いた PET 検査の結果と比較することで、タウ蛋白病変への

特異的結合の程度や脳組織における非特異的結合の程度、神経障害との関係を定量的に測定する。これに より、[11C]PBB3 で評価したタウ蛋白病変の分布・程度と脳病態との関連を明らかにする。本研究により、 [11C]PBB3 で測定したタウ蛋白病変の分布・程度と脳病態との関連が明らかになれば、認知症の客観的で安 全性の高い早期診断法、鑑別診断法、病態評価法の確立に寄与するとともに、今後タウを標的とした治療法の 図 2.認知機能障害の程度と[11C]PBB3 集積パターンの関係 (SUVR 画像) [11C]PBB3 の集積は、認知機能障害が軽度の症例では側頭葉内側に比較的に限局している。認 知機能障害が重度になるにつれ、集積は新皮質も含む広範な領域へ広がっていく様子がわかる。 この集積パターンは、[11C]PIB で評価したアミロイド沈着の分布とは異なり、病理学的研究で提唱さ れているタウ蛋白病変の進展様式(図右; Braak H7)らの図を一部抜粋)と酷似している。

(9)

特異的な治療評価法となり得ることが期待される。

3 スタディデザイン

本研究は、介入のある臨床研究であり、多群間比較・非ランダム化・健常ボランティア対照の探索的試験であ る。

4 目的と評価指標(エンドポイント)

4-1 研究の目的 本研究の目的は、脳内タウイメージング用放射性薬剤[11C]PBB3 を用いて評価したタウ蛋白病変の分布・ 程度と、各種認知症病態との関連を解析することである。 4-2 評価指標(エンドポイント)  主要評価項目(プライマリーエンドポイント) [11C]PBB3 の脳内における分布容積、結合能  副次的評価項目(セカンダリーエンドポイント) [11C]PBB3 と[11C]PIB の脳内分布の異同 [11C]PBB3 の集積と[18F]FDG で評価した神経障害との関連

5 研究対象の選択

5-1 被験者のエントリー方法 5-1-1 健常ボランティアの募集 放医研の研究者等である医師が、研究の対象となり得る健常ボランティアを以下の方法で募集する。  研究者および研究協力者の知人を通じての募集。ただし、被験者に不当な影響を及ぼさない方策と して、放医研職員への募集は行わない。  放医研分子イメージング研究センターが管理する「臨床研究ボランティア募集システム」を通しての 募集。 5-1-2 軽度認知機能障害(MCI)患者、アルツハイマー病(AD)患者、大脳皮質基底核変性症(CBD) 患者、進行性核上性麻痺(PSP)患者、前頭側頭型認知症(FTD)患者、家族性パーキンソン病(fPD) 患者、牟婁病患者、剖検の同意取得が見込まれる患者ボランティア 共同研究施設である千葉大学医学部附属病院神経内科、千葉東病院、柏葉会 柏戸病院、神経内科 千葉、成田赤十字病院、東京歯科大学市川総合病院、白金整形外科病院、順天堂大学医学部附属順天 堂医院脳神経内科、東邦大学医療センター佐倉病院神経内科、慶應義塾大学病院精神・神経科、浅井 病院、東京都健康長寿医療センター病院神経内科、Mayo Clinic、新潟大学脳研究所、日本医科大学付 属病院精神神経科、日本医科大学千葉北総病院メンタルヘルス 4 科、新検見川メンタルクリニック、総武 病院、柏駅前なかやまメンタルクリニック、駒木野病院、足利赤十字病院、江戸川病院、ビハーラ花の里 病院、旭神経内科リハビリテーション病院、京都府立医科大学大学院医学研究科、東京歯科大学市川 総合病院神経内科、独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター、北里大学病院神経内科、 東名古屋病院、三重大学、町立南伊勢病院、東京医科大学病院 高齢診療科の担当医師が、研究の対 象となり得る各患者を放医研に紹介する。

(10)

5-2 被験者の選択除外基準 5-2-1 健常ボランティア 放医研の研究者等である医師は、研究の対象となり得る健常ボランティアを、以下の選択除外基準にて 選択する。 《選択基準》 ① 同意取得時に 20 歳以上の健常者。ただし、年齢については他の患者群に可能な限り合致するよう に選択するが、同時に健常者におけるタウ蛋白病変の年代別の特徴を評価できるよう、幅広い年代 の被験者を選択する。 認知機能が正常であるかどうかの判定には、別紙 1<選択基準>を参照する。 ② 性差による影響を軽減するため、男女比は他の患者群に可能な限り合致するように選択する。 ③ 本研究への参加について同意の能力を有し、同意説明文書を読め、かつ理解できる健常者。 《除外基準》 ① 脳器質疾患(明らかな脳梗塞の既往、パーキンソン病や類縁疾患等を含む)を合併している者。 ② 物質関連障害(薬物依存等)を合併している者。ただし、薬剤使用の許容範囲は別紙 1<選択基準 >を参照する。 ③ 重篤な疾患の合併症を有する者、あるいはこれらの既往があり研究者等である医師が本研究の対 象として不適当と判断した者。 ④ ペースメーカー、体内金属(脳クリップ、ボルト等)がある者。 ⑤ 刺青(タトゥーやアートメイクも含む)がある者。閉所恐怖がある者。 ⑥ 妊娠中もしくは妊娠している可能性がある者および授乳中の者。 ⑦ 核医学検査における被ばくの観点より、他の健常ボランティアを対象とした核医学検査に参加した時 点から 6 ヶ月以内の者。 ⑧ その他、研究者等である医師が被験者として不適当と判断した者。 5-2-2 軽度認知機能障害(MCI)患者、アルツハイマー病(AD)患者、大脳皮質基底核変性症(CBD) 患者、進行性核上性麻痺(PSP)患者、前頭側頭型認知症(FTD)患者、家族性パーキンソン病(fPD) 患者、牟婁病患者 放医研の研究者等である医師は、紹介された患者被験者に対し共同研究施設における判定(別紙 2< 患者紹介チェックリスト>を使用)と研究参加当日の診察により、下記に示す選択除外基準を確認する。 なお、別紙 2<患者紹介チェックリスト>は共同研究施設にて担当医師が記入後、放医研の研究者等で ある医師へ送付し、放医研にて保管する。 《選択基準》 ① 同意取得時に 20 歳以上の患者。 ② 軽度認知機能障害(MCI)患者およびアルツハイマー病(AD)患者:厚生労働省長寿科学総合研究 事業「アルツハイマー病発症と進展の客観的評価法確立のための多施設縦断臨床研究:J-ADNI コ アスタディ(19122701)」の選択基準に年齢以外が合致する患者。ただし、アルツハイマー病患者にお ける CDR(Clinical dementia rating)の範囲を 0.5~2、MMSE(Mini Mental State Examination)の範囲 を 26 点以下とし、薬剤使用の許容範囲なども一部変更する。(別紙 1<選択基準>を参照する。)も

(11)

しくは遺伝子検査によって遺伝子変異を伴う家族性アルツハイマー病患者と診断されている(未発症 保因者も含む)患者。

大脳皮質基底核変性症(CBD)患者:Mayo clinic の診断基準(Boeve BF, 2003)6)と Cambridge の診

断基準修正版(Mathew R, 2011)7) のいずれか、あるいはその両者を満たす患者。 ※臨床研究における診断基準としては Mayo clinic の診断基準が汎用されるが、早期症例に対し ては Cambridge の診断基準の方が高い感度を示すとする報告7)があるため、両診断基準を併用 することとした。 進行性核上性麻痺(PSP)患者:NINDS-SPSP の診断基準(Litvan I, 1996)8)を満たす患者。 前頭側頭型認知症(FTD)患者:Neary らの臨床診断基準(Neary D, 1998)9)を満たす患者、もしくは遺

伝子検査によってタウ遺伝子(microtubule-associated protein tau:MAPT)変異を伴う 17 番染色体に 連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(Frontotemporal dementia and parkinsonism linked to chromosome 17; FTDP-17(MAPT))と診断されている(未発症保因者も含む)、あるいはその両者を 満たす患者。 家族性パーキンソン病(fPD)患者:遺伝子検査によって家族性パーキンソン病と診断されている(未 発症保因者も含む)患者。 牟婁病患者:日本神経学会の臨床診断基準の Possible 以上の診断基準を満たす患者。 ③ 代諾者となり得る者(代諾者の定義については 6-2 を参照)が放医研における研究参加当日に同伴 可能な患者。 ④ 同意取得時において、本研究の概要について理解できる患者。なお、患者が理解できるかどうかは、 共同研究施設および放医研の 2 名以上の医師が判定する。 《除外基準》 ① 当該疾患以外の脳器質疾患(明らかな脳梗塞の既往等を含む)を合併している患者。 ② 物質関連障害(薬物依存等)を合併している者。ただし、薬剤使用の許容範囲は別紙 1<選択基準 >を参照する。 ③ 重篤な疾患の合併症を有する患者、あるいはこれらの既往があり研究者等である医師が本研究の 対象として不適当と判断した患者。 ④ 閉所恐怖がある患者。 ⑤ 妊娠中もしくは妊娠している可能性がある患者および授乳中の患者。 ⑥ その他、研究者等である医師が被験者として不適当と判断した患者。 ※被験者の対象年齢に関しては、易発年齢と、共同研究施設における患者の年齢構成から総合的に判断 して設定した。 5-2-3 剖検の同意取得が見込まれる患者ボランティア 放医研の研究者等である医師は、紹介された患者被験者に対し共同研究施設における判定(別紙 2< 患者紹介チェックリスト>を使用)と研究参加当日の診察により、下記に示す選択除外基準を確認する。 なお、別紙 2<患者紹介チェックリスト>は共同研究施設にて担当医師が記入後、放医研の研究者等で ある医師へ送付し、放医研にて保管する。 《選択基準》

(12)

① 同意取得時に 20 歳以上の患者。背景疾患は特に限定しない。 ② 将来の剖検に対する同意の意思が確認されている患者。 ③ 代諾者となり得る者(代諾者の定義については 6-2 を参照)が放医研における研究参加当日に同伴 可能な患者。 ④ 同意取得時において、本研究の概要について理解できる患者。なお、患者が理解できるかどうかは、 共同研究施設および放医研の 2 名以上の医師が判定する。 《除外基準》 ① 閉所恐怖がある患者。 ② 妊娠中もしくは妊娠している可能性がある患者および授乳中の患者。 ③ その他、研究者等である医師が被験者として不適当と判断した患者。

6 インフォームド・コンセント

6-1 被験者への説明 放医研の研究者等である医師は研究実施にあたって、下記内容について同意説明文書を用いて被験者に 十分に説明する。  本試験が研究を目的とすること  研究の意義、目的、方法および期間  被験者として選定された理由  被験者の研究への参加予定期間  研究に参加する予定の被験者数  偶発的所見への対処方法  予期される臨床上の利益及び危険性ならびに必然的に伴う心身に対する不快な状態(被験者にと って予期される利益がない場合には、被験者にその旨を知らせなければならない)  研究に関連する健康被害が発生した場合に被験者が受けとることのできる補償及び治療  研究への参加は被験者の自由意思によるものであり、被験者は、被験者の研究への参加を随時拒 否又は撤回することができること。又、拒否・撤回によって被験者が不利な扱いを受けたり、研究に 参加しない場合に受けるべき利益を失うことはないこと。  研究への参加の継続について被験者の意思に影響を与える可能性のある情報が得られた場合に は速やかに被験者に伝えられること。  研究への参加を中止させる場合の条件又は理由  研究倫理審査委員会が研究記録を閲覧できること。その際、被験者の秘密は保全されること。又、 同意書に被験者が署名または記名捺印することによって閲覧を認めたことになること。  被験者の希望により、他の被験者の個人情報保護や研究の独創性に支障のない範囲内で、研究 計画書及び研究の方法に関する資料を入手又は閲覧できること。  研究の成果により特許権等が生み出される可能性があること及び、特許権等が生み出された場合 のその権利の帰属先。  研究の結果が公表される場合であっても、被験者のプライバシー等は保全されること。  研究に係る資金源、起こりうる利益の衝突及び研究者等の関連組織との関わり

(13)

 試料等の保存及び使用方法ならびに保存期間  被験者に金銭等が支払われる場合にはその内容  研究者等の氏名及び所属  研究に関する問い合わせ、苦情等の窓口の連絡先 6-2 同意の取得 被験者が研究の内容を理解したことを確認した上で、研究への参加について被験者本人の自由意思によ る同意を文書により得る。同意書に被験者本人および患者の場合には代諾者の自書による署名または記名 捺印も得る。代諾者とは、被験者の後見人等の法定代理人、三親等以内の親族その他これに準じる者で、被 験者の最善の利益を図りうる者とする。同意書原本は、研究責任者の指示の下、企画部研究倫理企画支援 室に保管し、その写しを被験者本人または代諾者に手交する。

7 登録

本研究の条件を満たし、文書で同意を取得した被験者は、本研究の対象被験者として登録される。

なお、[11C]PBB3&[11C]PIB PET&MRI 検査完了症例が目標症例数に達した時点で、登録を終了する。

8 目標症例数と実施期間

8-1 目標症例数 健常ボランティア:40 名 軽度認知機能障害(MCI)患者:35 名 アルツハイマー病(AD)患者:20 名 大脳皮質基底核変性症(CBD)患者:20 名 進行性核上性麻痺(PSP)患者:20 名 前頭側頭型認知症(FTD)患者:20 名 家族性パーキンソン病(fPD)患者:6 名 牟婁病患者:6 名 剖検の同意取得が見込まれる患者ボランティア:10 名

※いずれの群も目標症例数は[11C]PBB3&[11C]PIB PET&MRI 検査完了例数とする。

※本研究のデータ解析においては、既に実施済みの先行研究である『放射性薬剤[11C]PBB3 の脳内タ ウイメージング製剤としての適性評価および全身体内動態と実効線量の評価に関する研究(研究計画 書番号: 12-002)』の『a.適正評価』で取得した 5 例(健常ボランティア 2 例、アルツハイマー病患者 3 例) および『脳内タウイメージング用放射性薬剤[11C]PBB3 の定量測定法の開発および認知症病態との関 連に関する研究(研究計画書番号: 12-018)』(目標症例数 健常ボランティア 10 例、アルツハイマー病 患者 10 例)において、将来計画される(先行研究とは)別の研究で使うためにデータを保管する旨の承 諾を取得済みの症例について、個別データ(画像および心理検査データなど)も同時に入れて解析をす る予定である。 ※先行研究のデータを合わせて解析することも前提として、十分な統計検定値を得るのに必要な人数と して上記を予定した。 ※健常ボランティアにおいては、易発年齢が異なる各疾患群にあわせた幅広い年齢層で検査をする必

(14)

要があること、またアルツハイマー病においては、若年発症の症例と高齢発症の症例で脳病態が異な る可能性が報告されていることを鑑みて、両群は(先行研究と合わせた)全体の目標症例数を多めに設 定した。 ※アルツハイマー病以外の各疾患対象は、希少疾病であるもしくは選択基準に合致する被験者の紹介 を受けるのが困難であることを鑑みて、本研究では過去の病態研究の症例数を参考とし、各群上記の 如く必要症例数を設定した。 8-2 研究期間 2013 年 2 月 1 日~2019 年 3 月 31 日 ※研究期間に関しては、過去の研究実績から目標症例数の登録は 3 年以内で達成できると期待されるこ とから、上記期間に設定した。

9 研究方法

9-1 検査内容 本研究では、健常ボランティアおよび共同研究施設において軽度認知機能障害(MCI)患者、アルツハイ マー病(AD)患者、大脳皮質基底核変性症(CBD)患者、進行性核上性麻痺(PSP)患者、前頭側頭型認知症 (FTD)患者、家族性パーキンソン病(fPD)患者、牟婁病患者、あるいは剖検の同意取得が見込まれる患者ボ ランティアと診断され、本研究への同意が取得された被験者に対し、以下の PET 検査、MRI 検査(もしくは CT 検査)、心理検査および神経学的診察を施行する。なお PET 検査に先立ち、妊娠可能な女性の場合には、妊 娠している可能性がないことを医師による問診で確認する。妊娠の可能性が否定できない場合には、PET 検査 を中止もしくは延期する。 9-1-1 PET 検査  検査方法 放医研に設置されている PET 装置を使用する。PET 検査は 2 日間に分けて 3 種類の放射性薬剤を 使用した検査を概ね 2 カ月以内に施行する。1 日目は脳内の糖代謝を測定するための[18F]FDG を用い た PET 検査、2 日目はタウ蛋白イメージング用放射性薬剤である[11C]PBB3 およびβ アミロイドイメージ ング用放射性薬剤である[11C]PIB を用いた PET 検査を行う。 1 日目の検査は、[18F]FDG PET 撮像を行うが、被験者には予め[18F]FDG PET 撮像前 4 時間以上の 絶食を指示する。ただし糖分を含まない水分の摂取は認め、 [18F]FDG PET の撮像前に、簡易自己血 糖測定器を用いて血糖値を測定する。 [18F]FDG を約 5mCi (185MBq)静脈内投与する。[18F]FDG の 投与は、調音調光した部屋において被験者を安楽椅子または寝台上で安静にさせた状態で行い、以後 PET 撮像の数分前までそのまま安静状態を維持させる。投与 30 分後から 30 分間の脳部位の撮像を行 い、その後約 10 分間のトランスミッションスキャンを撮像する。

2 日目の PET 検査は[11C]PBB3 PET を撮像後に[11C]PIB PET 撮像を行う。[11C]PBB3 PET 検査は約

10 分間のトランスミッションスキャンを撮像後に、[11C]PBB3 を約 15mCi (555MBq)静脈内投与し、投与

開始と同時に合計 70 分間の脳部位のダイナミック画像の撮像(準備を含めた所要時間:約 85 分)を行う。

その後 30 分以上間隔をあけて、約 10 分間のトランスミッションスキャンを撮像後に、[11C] PIB を約

15mCi (555MBq)静脈内投与し、投与開始と同時に合計 70 分間の脳部位のダイナミック画像の撮像 (準備を含めた所要時間:約 85 分)を行う。

(15)

ただし被験者の状態により、長時間の PET 撮像が困難と思われる場合は、[11C]PBB3 PET および [11C]PIB PET は、薬剤投与後 30-40 分後から 20-30 分間の脳部位のダイナミック画像の撮像を行い、そ の後約 10 分間のトランスミッションスキャンを撮像する方法への変更も考慮する。 PET 装置の代わりに PET-CT 装置を使用する際には、トランスミッションスキャンは CT を用いた約 5 分 間の撮像とする。体動が大きかった場合などには、トランスミッションスキャンは PET スキャン後に再度 行うこともあり、またトランスミッションスキャン撮像後に薬剤合成が失敗した場合には、再撮像に際して トランスミッションスキャンを再度行うが、同一被験者においてはトランスミッションスキャンは最大 6 回ま でとする。  薬剤投与量

[11C]PBB3:約 15mCi(555MBq) ※[体重(kg)/5]+1 (mCi) (但し体重 50kg 以下の場合は一律 10mCi)

[11C]PIB:約 15mCi(555MBq) [18F]FDG:約 5mCi(185MBq) 9-1-2 頭部 MRI 検査(もしくは頭部 CT 検査) 放医研にて、PET 検査と同日または 2 カ月以内に、脳の形態画像ならびに機能情報を得るための頭部 MRI 検査を行い、T1 強調および T2 強調画像、拡散強調画像、安静時機能的 MRI を撮像する(所要時間 約 30 分)。機能評価を多面的なものにするべく、拡散強調画像を用いたテンソル解析や、安静時機能的 MRI による default mode network(※記憶等に関与し、アルツハイマー病などにおいて障害される安静時脳 活動)の評価などを行う。 ペースメーカー、体内金属(脳クリップ、ボルト等)、刺青(タトゥーやアートメイクを含む)があるなど、MRI を 施行できない患者被験者においては、頭部 MRI 検査のかわりに頭部単純 CT 検査を行う。 9-1-3 心理検査 画像所見との相関をみるために、放医研において PET 検査の前後概ね 2 カ月以内に、心理検査(約 100 分)を施行する。 心理検査は以下の検査を行う。

Mini-Mental State Examination (MMSE) WMS-R (logical memory-Ⅰ/-Ⅱ) Frontal Assessment Battery ( FAB) Frontal Systems Behavior Scale ( FrSBe) Apathy Evaluation Scale(AES)

Geriatric Depression Scale (GDS) Digit Span (順唱/逆唱)

Verbal Fluency Test (category and letter) Raven's Coloured Progressive Matrices (RCPM) Clinical Dementia Rating (CDR)

但し、PET 検査の概ね 2 ヶ月以内に紹介元の施設で神経心理検査が行われている場合や、研究協力者の状 態により実施が困難であると判断される場合には心理検査は適宜省略し、必要に応じて認知バイアス課題検 査を追加する。

(16)

9-1-4 神経学的診察 臨床症状の有無を確認するため神経内科医が神経学的診察を行う。 9-2 検査スケジュール 9-1 で規定された検査は、下記のようなスケジュールで実施する。ただし、状況に応じて検査の順番や日程 が入れ替わることもある。  検査スケジュール例:所要時間/2 日間の合計で約 10 時間 〈1 日目:約 6 時間〉 来棟→問診・神経学的診察→心理検査(約 100 分)→休憩(約 60 分)→MRI 検査もしくは CT 検査 (約 30 分)→休憩(約 30 分)→[18F]FDG 投与・安静待機(約 30 分)→PET 検査([18F]FDG:約 40 分) 〈2 日目:約 4 時間〉

来棟→問診→PET 検査([11C]PBB3:約 85 分)→休憩(約 30 分)→PET 検査([11C]PIB:約 85 分)

9-3 データ解析 PET 検査にて得られた[11C]PBB3 および[11C]PIB の脳内時間放射能曲線から、参照部位を用いたモデル解 析により、[11C]PBB3 の分布および結合能と脳内β アミロイド沈着の定量を行う。さらに[18F]FDG PET 検査に て得られたデータは、単位体重あたりの投与量で標準化した値の参照部位との比を用いて、脳内糖代謝を評 価する。 各 PET データを比較する事で、[11C]PBB3 で評価した脳内タウ蛋白病変の分布・程度と各種脳病態との関 連などを評価する。

PET データの結果については、MRI の機能・形態画像(もしくは CT 画像)、[11C]PIB および[18F]FDG PET

画像、心理検査、臨床症状等との関連も検討する。 データ解析においては、既に実施済みの先行研究である『放射性薬剤[11C]PBB3 の脳内タウイメージング 製剤としての適性評価および全身体内動態と実効線量の評価に関する研究(研究計画書番号: 12-002)』の『a. 適正評価』で取得した 5 例(健常ボランティア 2 例、アルツハイマー病患者 3 例)および『脳内タウイメージング 用放射性薬剤[11C]PBB3 の定量測定法の開発および認知症病態との関連に関する研究(研究計画書番号: 12-018)』(目標症例数 健常ボランティア 10 例、アルツハイマー病患者 10 例)において、将来計画される(先行 研究とは)別の研究で使うためにデータを保管する旨の承諾を取得済みの症例について、個別データ(画像お よび心理検査データなど)も同時に入れて解析をする。(※放医研ホームページにて情報公開を行う。別紙 3)

10 予期される臨床上の利益及び危険性又は不便

10-1 予期される臨床上の利益 被験者に対して直接的な利益は無いが、[11C]PBB3 で評価した脳内タウ蛋白病変の分布・程度と脳病態と の関連が明らかになれば、各種認知症における、より詳細な病態研究が可能になると考えられ、変性性認知

(17)

症の客観的で安全性の高い早期診断法、鑑別診断法、病態評価法の確立に寄与し、新たな治療戦略の構 築に貢献できる可能性がある。 10-2 予期される危険性又は不便 以下の内容を同意説明文書に明記する。  検査による被ばく線量は、555MBq の[11C]PBB3 静脈投与による実効線量が約 1.8~4.1mSv 程度(動物 モデルから人間に当てはめて計算した実効線量は、0.0033mSv/MBq、男性健常ボランティア 1 名における 実効線量は約 0.0073mSv/MBq 程度)、同じく 555MBq の[11C]PIB 静脈投与による実効線量が約 2.9mSv 程度(ヒト全身 PET 動態計測による実効線量は、0.0053mSv/MBq10))、185MBq の[18F]FDG 静脈投与によ る実効線量が約 3.5mSv 程度である。全検査(1 回の[11C]PBB3 静脈投与、1 回の[11C]PIB 静脈投与、1 回の[18F]FDG 静脈投与)の合計被ばく線量は約 8.2~10.5mSv となり、この被ばく線量は体幹部の CT 検 査と同程度であること。(※ただし、MRI 検査の代わりに頭部単純 CT 検査を行う場合は、頭部単純 CT 検 査による被曝線量が約 4mSv 以下であること、PET-CT によるトランスミッションスキャンを行う場合は CT のトランスミッションスキャンによる被曝線量は約 0.5 mSv、最大 6 回の CT トランスミッションスキャンの合 計被曝線量は約 3.0mSv 以下であることもあわせ、合計被曝線量は最大でも約 15.2~17.5mSv となり、こ の被曝線量でも体幹部の CT 検査と同程度であること。)  [11C]PBB3 および[11C]PIB は研究責任者または研究者等である医師の責任のもとに放医研の標準 的手順に従い作製され、使用するものであり、製薬会社の製造するものとは異なる。 [18F]FDG は製 薬会社において製造され、品質検査に合格した薬剤、ないしは研究責任者または研究者等である医 師の責任のもとに放医研の標準的手順に従い作製されたものを使用している。放医研では、薬剤を 合成するごとに、品質検査を実施し、品質検査に合格した薬剤を使用している。 [11C]PBB3 を用いた PET 検査は放医研においてのみ実施されているが、臨床研究に先立ち実施さ れた前臨床試験では毒性は認められず、先に実施された『放射性薬剤[11C]PBB3 の脳内タウイメージ ング製剤としての適性評価および全身体内動態と実効線量の評価に関する研究(研究計画書番号: 12-002)』(全 6 件施行)および『脳内タウイメージング用放射性薬剤[11C]PBB3 の定量測定法の開発お よび認知症病態との関連に関する研究(研究計画書番号: 12-018)』(2014 年 7 月 2 日現在 9 例施行) においても有害事象は確認されなかった。さらに既に承認を受けた臨床研究計画書(第 6 版)に従い 実施された本研究(『脳内タウイメージング用放射性薬剤[11C]PBB3 を用いた変性性認知症病態に関 する研究』(研究計画書番号:12-023)』(2014 年 7 月 2 日現在 89 例施行))においても有害事象は確認 されなかった。また、[11C]PIB を用いた PET 検査は放医研において 2005 年以降 200 件以上行ってお り、全世界でも 40 以上の施設で 3,000 人以上の検査に使用されている(2014 年 7 月 2 日時点)が、 この PET 薬剤による有害事象は発生していない。[18F]FDG を用いた PET 検査は世界中で数多く行わ れており、重篤な副作用の報告は無い(2014 年時点)。本邦における臨床試験においては、287 例中 13 例(4.5%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められた。主な副作用は、気分不良 1 件 (0.3%)、発熱 1 件(0.3%)、嘔吐 1 件(0.3%)、血圧低下 1 件(0.3%)であった。  胎児や授乳中の乳児は放射線に対する感受性が大人より高く被ばくを避ける必要があるため、妊娠 中や妊娠している可能性がある女性および授乳中の女性は本研究へ参加できない。

(18)

11 偶発的所見発見時の対処方法

本研究で実施する PET 検査や MRI 検査(もしくは CT 検査)、心理検査等の結果は研究段階のものであり、 放医研ではその結果をもって被験者個人に疾病があるかどうかを診断することはできない。しかし、MRI 画像 等から腫瘍等の明らかな異常が疑われる所見が偶発的に発見された場合には、被験者にその結果を通知し、 専門医への受診を促す。

12 有害事象等発生時の対応

12-1 被験者に対する対応 本研究の研究者等である医師は、有害事象を認めた時には、直ちに被験者に適切な処置を行うとともに、 カルテに記載する。 対応手順については、「分子イメージング研究センターで行われる臨床研究における緊急時の手順書」(分 子イメージング研究センター 2009 年 12 月 15 日)に従う。 12-2 重篤な有害事象または不具合の報告 研究責任者は、重篤な有害事象または不具合の発生を知った時には、「人を対象とする研究に関する標準 業務手順書」に従って、直ちに文書により理事長に報告、必要に応じての公表を行う。

13 研究計画書からの逸脱

 研究責任者または研究者は、研究倫理審査委員会の審査に基づく理事長の承認を得る前に研究計 画書からの逸脱あるいは変更を行わない。  研究責任者または研究者は、緊急回避等のやむを得ない理由により、研究倫理審査委員会の審査 に基づく理事長の承認を得る前に研究計画書からの逸脱あるいは変更を行うことができる。

14 研究計画書等の変更

研究計画書や同意説明文書等を変更する必要が生じた場合、研究倫理審査委員会の審査に基づく理事長 の承認が得られた後、変更または改訂をする。

15 研究実施状況の報告

研究責任者は、研究期間が 1 年を超える場合、1 年ごとに「研究実施状況報告書」で理事長に実施状況の報 告をして、研究倫理審査委員会で研究継続の可否についての審査を受けなければならない。

16 研究の終了、中止、中断

16-1 研究の終了 研究終了時には、研究終了報告書を理事長に提出する。 16-2 研究の中止、中断  以下の事項に該当する場合、研究責任者は、研究の継続の可否を検討する。 ① 被験者の集積が困難で、目標症例を達成することが到底困難な場合 ② 目標症例数または研究期間に達する前に研究の目的が達成された場合 ③ 研究により期待される利益よりも起こりうる危険が高いと判断される場合

(19)

④ 研究倫理審査委員会からの計画等の変更指示を受け入れることができない場合 ⑤ その他、研究の継続が困難と判断された場合  以下の場合には、個々の試験研究を中止する。 ① 被験者から研究参加の辞退の申し出や同意撤回があった場合 ② [11C]PBB3 または[11C]PIB の合成ができなかった場合 ③ 有害事象により試験の継続が困難な場合 ④ その他の理由により、研究者が試験を中止することが適当と判断した場合 ⑤ 研究倫理審査委員会から研究の中止の指示があった場合 また、研究責任者は、「人を対象とする研究に関する標準業務手順書」に従って、研究終了または中止・中 断後「研究終了(中止・中断)報告書」を理事長に報告する。

17 倫理的事項

(1)研究に関する倫理指針の遵守 本研究は、「臨床研究に関する倫理指針」(厚生労働省、2013 年改訂)に基づく「放射線医学総合研究 所『人を対象とする研究に関する倫理規程・標準業務手順書』」、「ヘルシンキ宣言」(世界医師会、2013 年 改訂)および本研究計画書を遵守して実施する。 (2) 研究倫理審査委員会 本研究の実施に際しては、放射線医学総合研究所に設置された研究倫理審査委員会における承認を 必要とする。 研究責任者は、1 年ごとに「研究実施状況報告書」を研究倫理審査委員会に提出し、以降の継続の可 否について研究倫理審査委員会の審査に基づく理事長の承認に従う。また、研究責任者は、研究終了ま たは中止・中断後「研究終了(中止・中断)報告書」を、研究倫理審査委員会に提出する。研究責任者は、 以下の場合、研究倫理審査委員会に報告し、以降の継続の可否について研究倫理審査委員会の審査に 基づく理事長の承認に従う。 ① 研究計画書や同意説明文書等について変更が行われる場合 ② 審査の対象となる資料が改訂された場合 ③ 重篤な有害事象が発生した場合 ④ その他、放射線医学総合研究所理事長が審査の必要を認めた場合

18 被験者の個人情報等の保護に関する措置

(1)研究責任者は、国立研究開発法人放射線医学総合研究所個人情報保護規程:27 規程第 125 号及び個 人情報保護取扱規則:27 細則第 11 号に従い、資料の保管管理及び利用等に関する措置を行う。 登録された被験者の個人情報と診療情報(病歴、身体所見等)は電子カルテ内に保管し、検査結果等の 研究データの取り扱い等については、連結可能匿名化を行い、分子イメージング研究センター分子神経イ メージング研究プログラム内の施錠可能な保管庫にて管理する。これらの連結に必要な一覧表(被験者 識別番号と診療情報の連結に必要な被験者識別コードリスト)は、研究責任者の指示の下、分子イメージ ング研究センター運営企画ユニット内の施錠可能な保管庫にて管理する。閲覧は個人情報管理者が責任 を負う。被験者の氏名やイニシャルは使用せず、被験者識別コードで特定するものとする。

(20)

(2)本研究において、共同研究施設から診療情報(別紙 2<患者紹介チェックリスト>等)の提供を受ける際 には、連結可能匿名化して行う。また、被験者の画像などを放射線医学総合研究所から共同研究施設へ 提供する際には、同様に連結可能匿名化して提供する。 (3)本研究で得られた被験者の画像等の試料は、本研究に関連して今後計画される他の研究に利用する可 能性があるが、その場合には研究倫理委員会の審査に基づく理事長の承認を得ることとする。 これら試料の二次利用を伴う研究については、「臨床研究に関する倫理指針」等に従う。 (4)本研究で得られた被験者のデータは、研究の目的以外には利用しない。 (5)本研究結果の公表においては、連結不可能匿名化された解析結果のみを公表する。

19 被験者に生じた健康被害の補償・賠償および保険への加入

19-1 健康被害に対する補償 金銭給付を伴わない医療サービスの提供を行い、被験者には医療費の自己負担分を負担させない。あら かじめ定めた補償方針に従い、研究に起因する重篤な障害・死亡に対しては補償金を支払う。財源は施設負 担および研究費負担とし、保険契約により該当する場合には保険金によって損失を補てんする。 19-2 保険への加入 本臨床研究については、被験者に生じた本臨床研究と因果関係を否定できない健康被害の補償に備えて、 研究責任者等本研究に携わる全ての者を被保険者として臨床研究保険に加入する。この保険は、臨床研 究に起因して被験者に健康被害(健常者の場合:政府労災保険基準で死亡または後遺障害 1 級から 14 級という重篤な身体障害、患者の場合:医薬品副作用被害救済制度基準で死亡または後遺障害 1 級と 2 級という重篤な身体障害)が生じた場合に研究責任者等が負担する補償責任、または法律上の賠償責任 を負担することによって被る損害に対し保険金を支払うものである。加入については各共同研究施設毎 に加入を検討し、加入する場合の加入費用については各共同研究施設の負担とする。ただし、『脳内タウ イメージング用放射性薬剤[11C]PBB3 を用いた画像病理相関に関する研究(多施設連携研究)(研究計画 書番号:14-005)』に参加する共同研究機関のうち PET 連携施設 2 施設(浜松医科大学、大阪市立大学) における同研究計画書に基づく臨床研究における 2015 年 4 月 1 日以降に研究として実施する行為に起因 し、かつ同日以降に請求のあった事故については、本臨床研究について契約した臨床研究保険を適用す る。同共同研究における被験者に対する取扱いは本臨床研究の計画書を準用しているためそのリスクは 同等である。 また、研究責任者および研究者等である医師は、医療行為上の過失に起因する賠償責任に備えて、医師 賠償責任保険に加入する。 さらに、臨床研究補償保険ではカバーしきれない、研究に参加するための移動中の偶発事故等に対する補 償について、放医研が一括して、傷害保険の包括契約を行う。このため被験者の同意を得た上で、保険会社 に氏名・住所・年齢・性別を通知する。

20 記録の保存

研究責任者は、国立研究開発法人放射線医学総合研究所個人情報保護規程:27規程第 125号及び放射線 医学総合研究所情報セキュリティ基本方針 (平成 24 年 4 月 1 日理事長決定)に従い、研究に関する重要な文 書(各種申請書類や報告書の控え、通知文書、被験者識別コードリスト、その他データの信頼性を保証するの に必要な書類または記録等)の保管管理及び利用等に関する措置を行う。また、各記録を保存する期間は本

(21)

研究期間終了(または中止)後 5 年間とする。

21 試料等の保存

本研究で得られた PET 画像や MRI 画像(もしくは CT 画像)、心理検査の結果等は、今後の各種認知症研究 における貴重な試料となるため、被験者または代諾者の同意がある場合には、原則、永久保存とする。 被験者が研究終了と同時に廃棄を希望される場合には、以下の方法で廃棄する。ただし、統計処理されたデ ータは、すでに個人情報が除去されており、「個人情報」に該当しない。このため、統計処理後のデータは廃棄 の対象ではない。  質問票のように、紙で記録されたデータについては、シュレッダー処理して判読不可能な形にした後、 廃棄する。  画像等に関しては、記録メディア上から消去する。  匿名化したコード番号などについてもすべて削除し破棄する。

22 研究計画の登録および研究結果の公表

研究責任者は、研究倫理審査委員会の承認後、被験者登録を開始する前に、本研究計画を大学病院医療 情報ネットワーク(University hospital Medical Information Network: UMIN)に登録する。

研究終了後、研究責任者または研究責任者の指名する研究者はすみやかにその成果をまとめて学会発表 および論文発表の形で公表するよう努める。

23 研究組織体制

《研究責任者》 島田 斉 (分子イメージング研究センター 分子神経イメージング研究プログラム) 《放射線医学総合研究所における研究分担者および研究協力者》 人を対象とする研究に関する標準業務手順書(研)書式 2-1「研究者・研究協力者リスト」に記載 《研究実施機関》 国立研究開発法人放射線医学総合研究所 分子イメージング研究センター 《共同研究施設責任者》 千葉大学医学部附属病院 桑原聡(神経内科教授) 千葉東病院 吉山容正(神経内科医長) 柏葉会 柏戸病院 柏戸孝一(副院長) 神経内科千葉 篠遠仁(院長) 成田赤十字病院 吉川由利子(神経内科部長) 東京歯科大学市川総合病院 森本陽子(精神科部長) 白金整形外科病院 鈴木斌(院長) 順天堂大学医学部附属順天堂医院 服部信孝(脳神経内科教授) 東邦大学医療センター佐倉病院 榊原隆次(神経内科准教授) 慶應義塾大学病院 三村將(精神・神経科教授) 浅井病院 浅井邦彦(理事長・院長)

(22)

東京都健康長寿医療センター病院 石井賢二(PET センター・部長) Mayo Clinic ZBIGNIEW K. WSZOLEK(Professor of Neurology) 新潟大学脳研究所 池内健(研究推進機構 超域学術院 准教授) 日本医科大学付属病院 大久保善朗(精神神経科主任教授) 日本医科大学千葉北総病院 大久保善朗(メンタルヘルス科主任教授) 新検見川メンタルクリニック 佐々毅(院長) 総武病院 佐藤讓二(院長) 柏駅前なかやまメンタルクリニック 中山貴至(院長) 駒木野病院 森山泰(診療部長) 足利赤十字病院 船山道隆(精神科 部長) 江戸川病院 加藤隆弘(院長) ビハーラ花の里病院 和泉唯信(理事長) 旭神経内科リハビリテーション病院 旭俊臣(院長) 京都府立医科大学大学院医学研究科 神経内科学 徳田隆彦(准教授) 東京歯科大学市川総合病院 神経内科 野川茂(教授) 独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 女屋光基(診療部長) 北里病院 神経内科 西山 和利(主任教授) 東名古屋病院 饗場郁子 (リハビリテーション科 部長) 三重大学 小久保康昌(地域イノベーション学研究科 招聘教授) 町立南伊勢病院 小久保康昌 (神経内科 非常勤医師) 東京医科大学病院 高齢診療科 羽入春生(主任教授) ※共同研究施設とは密接な連携をとっており、長期の研究期間を通じて実施体制が継続可能であることも確 認済みである。(共同研究施設の一部とは、既に 10 年以上にわたる研究協力体制の構築してきた実績が あり、今後さらに連携を密接にする方針である。)

24 研究に係る資金源、および起こりうる利益の衝突

本研究に要する費用は、文部科学省から国立研究開発法人放射線医学総合研究所分子イメージング研究 センターへの運営費交付金および研究委託費をもって充てる。 なお、研究参加者の一部(樋口、須原、張、島田)は PBB3 について特許を登録(第 5422782 号9))しているが、 本研究の計画・実施・報告において、研究の結果および結果の解釈に影響を及ぼすことがないよう、また被験 者の権利・利益をそこねることがないような管理体制を構築する。

25 文献リスト

1. Klunk WE, Wang Y, Huang GF, Debnath ML, Holt DP, Shao L, Hamilton RL, Ikonomovic MD, DeKosky ST, Mathis CA. The binding of 2-(4'-methylaminophenyl)benzothiazole to postmortem brain homogenates is dominated by the amyloid component. J Neurosci 2003;23:2086-2092.

2. Klunk WE, Engler H, Nordberg A, Wang Y, Blomqvist G, Holt DP, Bergstrom M, Savitcheva I, Huang GF, Estrada S, Ausen B, Debnath ML, Barletta J, Price JC, Sandell J, Lopresti BJ, Wall A, Koivisto P,

(23)

Antoni G, Mathis CA, Langstrom B. Imaging brain amyloid in Alzheimer's disease with Pittsburgh Compound-B. Ann Neurol. 2004;55:306-319.

3. Price JC, Klunk WE, Lopresti BJ, Lu X, Hoge JA, Ziolko SK, Holt DP, Meltzer CC, DeKosky ST, Mathis CA. Kinetic modeling of amyloid binding in humans using PET imaging and Pittsburgh Compound-B. J Cereb Blood Flow Metab. 2005;25:1528-1547.

4. Jack CR Jr, Knopman DS, Jagust WJ, Shaw LM, Aisen PS, Weiner MW, Petersen RC, Trojanowski JQ. Hypothetical model of dynamic biomarkers of the Alzheimer's pathological cascade. Lancet Neurol. 2010;9:119-128.

5. Yoko Konagaya, Tomoyuki Watanabe and Masaaki Konagaya. Frequency and clinical characteristics of the individuals with presenile dementia in Aichi prefecture. Clin Neurol. 2009;49: 335-341.

6. Boeve BF, Lang AE, Litvan I. Corticobasal degeneration and its relationship to progressive supranuclear palsy and frontotemporal dementia. Ann Neurol. 2003;54 Suppl 5:S15-9.

7. Mathew R, Bak TH, Hodges JR. Diagnostic criteria for corticobasal syndrome: a comparative study. J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2012;83(4):405-10.

8. Litvan I, Agid Y, Calne D, et al. Clinical research criteria for the diagnosis of progressive supranuclear palsy (Steele-Richardson-Olszewski syndrome): report of the NINDS-SPSP international workshop. Neurology. 1996;47(1):1-9.

9. Neary D, Snowden JS, Gustafson L, et al. Frontotemporal lobar degeneration: a consensus on clinical diagnostic criteria. Neurology. 1998;51(6):1546-54.

10. O'Keefe GJ, Saunder TH, Ng S, et al. Radiation dosimetry of beta-amyloid tracers 11C-PiB and 18F-BAY94-9172.J Nucl Med. 2009;50:309-315.

参照

関連したドキュメント

*9Le Conseil Général de la Meuse,L’organisation du transport à la demande (TAD) dans le Département de la Meuse,2013,p.3.. *12Schéma départemental de la mobilité et

10例中2例(症例7,8)に内胸動脈のstringsignを 認めた.症例7は47歳男性,LMTの75%狭窄に対し

〈びまん性脱毛、円形脱毛症、尋常性疣贅:2%スクアレン酸アセトン液で感作後、病巣部に軽度

 活性型ビタミン D₃ 製剤は血中カルシウム値を上昇 させる.軽度の高カルシウム血症は腎血管を収縮さ

および皮膚性状の変化がみられる患者においては,コ.. 動性クリーゼ補助診断に利用できると述べている。本 症 例 に お け る ChE/Alb 比 は 入 院 時 に 2.4 と 低 値

[r]

[r]

病院と紛らわしい名称 <例> ○○病院分院 ○○中央外科 ○○総合内科 優位性、優秀性を示す名称 <例>