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いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

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Academic year: 2021

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第6学年3組 理科学習指導案

指導者 小林 絢子 学習者 第6学年3組 児童34名 1 単元名 水よう液の性質とはたらき~ミニ科学者になろう!~ 2 単元について 本単元にかかわる学習指導要領の内容は,次の通りである。 子どもたちはこれまで,4年生の時に「もののかさと温度」や「水のすがたとゆくえ」の学 習を通して,ものの状態変化やその要因について学習してきた。また,5年生の「もののとけ 方」では,条件を制御しながら,食塩水とホウ酸水を比べ,ものの溶け方についての見方や考 え方を学んできた。さらに6年生では「ものの燃え方と空気」で,燃焼と空気について多面的 に調べ,酸素や二酸化炭素の性質について学習してきた。これらの学習を通し,子どもたちは いくつかの固体や気体の性質,その判別方法などについて理解してきている。 本単元では,これまでの学習を生かし,水溶液の性質やはたらきについての共通性や個々の 特徴を多面的に追究していく。これらの活動を通して,その性質やはたらきについての見方や 考え方を養うことをねらっている。 身のまわりには洗剤や炭酸飲料のように水溶液の性質を利用して作られたものが数多くある が,子どもたちはそれらを水溶液として意識しているわけではない。本単元では,水溶液の性 質を利用しているものが身近にあることに気付き,学習したことを生かしたり,生活を見直し たりする態度を育てていく。また,「酸性雨」を取り上げて,水溶液と環境についてのつながり を考え,環境を大切にする態度を育てていく。 子どもたちはこれまで様々な実験を行ってきた。その中で,自分たちで実験方法を考えてい く場面もあった。実験の順序や使う器具を考え,実際に実験をすることに対しての意欲は高い。 しかし,1つのことを調べるためにいくつかの方法を組み合わせて解決していく活動はほとん どしてきていない。そこで,本単元では,水溶液の性質やはたらきについて自分たちで調べて, 自分たちで解決していくという学習の進め方をしていきたい。 指導において,まず導入部分でラベルのない5つの水溶液を提示する。これらの水溶液の状 態を観察し,安全に注意しながらにおいをかぐなど,五感を働かせた活動をさせていく。この 活動の中から,子どもたちが気付いたことや知りたいこと,調べたいことなどを出させ,それ をもとにクラス全体で学習問題をつくっていく。与えらた学習問題ではなく,自分たちでつく 6年 B 物質とエネルギー (1)いろいろな水溶液を使い,その性質や金 属を変化させる様子を調べ,水溶液の性 質や働きについての考えをもつようにする。 ア 水溶液には,酸性,アルカリ性及び中性のものがあること。 イ 水溶液には,気体が溶けているものがあること。 ウ 水溶液には,金属を変化させるものがあること。

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いきたいと考えるはずである。「水溶液を区別する」ためには,水溶液のどんな性質やはたらき に着目していったらよいか,子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい。 本単元の問題を解決するためには,いくつかの実験結果から,総合的に判断することが必要 である。そこで,5つの水溶液を区別するという意識を持たせながら様々な方法で実験し,性 質やはたらきを多面的に追究する力を育てていきたい。実験だけではなく,子どもたち同士の 考えを情報交換して,問題を解決していく活動も取り入れていきたい。そして,単元の最後に は,学習して得た知識や技能,見方・考え方を生かして5つの水溶液を子どもたちの力で区別 していけるようにしたい。 3 部会テーマとのかかわり 理科部会テーマ 「自らの学びをとらえ,意欲的に追究する子を育てる指導と評価」 (1)子どもの既有の知識や考えを指導に生かす工夫 子どもたちは「学びのスタート問題」に答えることで,水溶液についての既有の知識や考え を自覚することができる。また,教師はこの記述から,子どもたちがどのようなことを知って いるのか,また考えているのかをつかむことができる。このことから,教師は単元構成や各時 間の目標を設定できる。子どもの実態にそった授業を行うことによって,子どもの学びの意欲 は高まると考える。 「水よう液の性質とはたらき」における「学びのスタート問題」は,日常生活や学習内容にか かわり,子どもが思考して答えられるような以下の3つの問題を設定した。 ①「水よう液」という言葉を使って文を書きましょう。 (水溶液の性質やはたらき全体に関する問題) ②炭酸飲料をコップに入れて,1日たつとシュワッとした感じがなくなるのはなぜでしょう。 (水溶液には気体が溶けているものがあることに関する問題) ③酸性雨にはどんなはたらきがあるでしょう 。 (水溶液には金属を溶かすものがあることに関する問題) 問題①から,水溶液は水にものが溶けて透明になっていると知っているが,性質やはたらき についてはほとんど知らないことがわかった。問題②からは,炭酸が気体であるという認識が ない子どもが多いこと,気体だと考えていても自分たちがよく知っている二酸化炭素だとは考 えていないことがわかった。問題③に関しては,人に聞いたり本で見たりして,「溶かす」と答 えている子が多かった。しかし,どんなものを溶かすのかについては,はっきりとしていない。 木を枯らす,髪が抜けるなどの答えも見られた。 また「学びのスタート問題」からは,「水溶液」は理科で使うものというとらえ方をしている ことがわかった。そこで,生活の中で使っている洗剤や酸性雨について調べ話し合う活動を通 して,水溶液を理科で学習するものとしてではなく,身近なものだと感じさせたい。汚れを落 とす水溶液があることや,性質の違う洗剤を混ぜ合わせると危険があることなどを知ることか ら,生活に生かしたり見直したりする態度を育てていきたい。また,廃液をそのまま捨てたり, 酸性雨の原因になるものを出さないように心がけたりするなど環境に配慮しようとする気持ち も育てていきたい。

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(2)学びの意欲を高める「学びのみちしるべ」を活用した指導と評価の工夫 「学びのみちしるべ」には,「水よう液の性質とはたらき」の学習履歴が子ども自身の言葉と して残される。本単元で重要な学習内容を中心に一枚にまとめられているので,簡単に学習を ふりかえることができる。 また,「学びのみちしるべ」には,授業のまとまりごとに,わかったことや感想を書く欄があ る。わかったことは,自分の言葉で書いていく。教師は,わかったことの欄にどんなことをか いてほしいかを設定しておくことで,子どもの記述から授業をふりかえることができる。また, 今後の指導に役立てることもできる。特に一言,言葉を書くことは個に応じた指導となり,子 どもの学びの意欲をより高めていくことにつながると考える。 さらに,学習前と学習後の自分の知識や考えを比べながら自己評価できるので,自己の変容 が子ども自身にとってわかりやすい。子どもたちが学ぶ意味を実感し,学びへの意欲が高まる と考える。子どもたちの記述からは,自己効力感や,新たな課題への意欲を持っているかなど を見取っていくこともできる。 以上のことから「学びのみちしるべ」は指導と評価の一体化をはかることができるといえる 。 (3)意欲的に問題解決が行われるための指導の工夫 「水溶液の性質とはたらき」についての学びの意欲を高めるため,子どもの問題意識をつな げていくよう単元構成を工夫した。「ミニ科学者になろう!」を合い言葉に,単元の終わりには 初めに提示した5つの水溶液を自分たちで区別できるようにしていきたい。それまでにわかっ たことをもとにして,自分たちで実験計画を立て,自分たちで調べて解決していくことができ るようになるのである。学習の初めにはわからなかったことが,学習後には自分たちの力でわ かるようになったということを 実感させ,学びの意欲へとつなげていきたい。 また,実験の予想や見通し,実験結果についての考察を通して,より科学的に考えることが できるようになると考える。子どもたち同士の話し合いの場を大切にすることで,意欲的に問 題を追究していく態度を育てていきたい。 4 単元の目標 ○水溶液の性質や変化を調べ,見出した問題を多面的に追究する活動を通して,水溶液の性質 や働きについての見方や考え方を持つようにする。 5 単元の評価規準 【関心・意欲・態度】 ○水溶液の性質や変化を意欲的に追究し,身の回りにある水溶液を見直そうとする。 【科学的な思考】 ○水溶液の性質や変化とその要因との関係に問題を見出し多面的に追究して問題を解決する。 【技能・表現】 ○問題解決に適した方法を工夫し,実験器具を組み立てたり使ったりして観察や実験を行い, その過程や結果を的確に表す。 【知識・理解】

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7 本時の学習 (1) 日 時 2006年11月1日(水)5校時(14:00~14:45) (2) 場 所 理科室 (3) 本時の活動 水溶液を蒸発させて出てくるものを調べよう(第1次第2時) (4) 本時の目標 水溶液を蒸発させると何も残らないことから,固体以外のものが溶けていると考えること ができる。 〈科学的な思考〉 (5) 指導のポイント(研究テーマからの具体的手だて) 本単元で初めて実験を行う。5年生で,「水溶液を蒸発させると溶けているものをとりだ すことができる」ということを学習しているので,これまでの学習を生かしながらみんなで 考えた実験を行うことは意欲につながると考える。本時では食塩水・石灰水・塩酸の3つの 水溶液を使って実験をする。固体以外のものが溶けている水溶液があるということをわかり やすくとらえられるように ,5つの水溶液の中から3つを比べていくようにした。実験結果 からは「なぜ,何も残らないのだろうか」という新たな疑問が生まれるであろう。この疑問 を友だち同士で話し合っていくことで,思考を深めていきたい。そして,この話し合いを次 時の活動へつなげ,解決できたという喜びを感じさせるようにしていきたい 。 (6)本時の展開 学習活動・内容 教師の指導・支援 1 学習活動を確認する。 2 実験方法を確認をする。 ・食塩水・石灰水・塩酸・蒸発皿 ・アルコールランプ・マッチ ・もえさし入れ・試験管・試験管 立て・ピペット・ビーカー・水 ・軍手 3 実験する。 ○ 前時の学習を思い出させ,水溶液を区別するため に蒸発させて調べることをおさえる。 ○ 本時 では 食塩 水・ 石灰水 ・塩 酸を 調べ るこ とを 伝 え る。 ○ マッ チや アル コー ルラン プの 安全 な使 い方 を確 認 す る。 ○ 一 人 一 人 が 実 験 に 積 極 的 に 参 加 す る よ う に 助 言 す る。 ○ 試験 管に 顔を 近づ けたり ,に おい をか ぐと きに は き をつけたりするように伝える。 ○ 余熱 でも 十分 に蒸 発する ので ,熱 し続 けな いよ う に 助言する。 ○ 蒸 発 し て い る と き の 様 子 を よ く 観 察 す る よ う に し て,記録するように伝える。 ○ 早く 実験 が終 わっ たら, 何か 気づ いた こと や疑 問 に 思ったことはないかを考えさせる。 水よう液を蒸発させて,どんな ものが出てくるか調べよう。

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4 実験結果を確認する。 5 実験結果について考える。 ・どうして何も出てこないのだろう ・目に見えないものが溶けている。 ・気体かな ・液体かな ・においがした 6 わかったことをまとめる。 7 本時の学習のふりかえりをする。 8 次時の学習内容を知る。 ○それぞれのグループから結果を出し合い,確認する。 ○ 水溶 液は 必ず 溶け ている もの があ るこ とを おさ え た 上で話し合いを進めるようにする。 ○ グル ープ で話 し合 いを進 めて いく 。そ の後 ,そ れ ぞ れのグループから話し合いの内容を出し合う。 ○子どもたちの気づきからまとめるようにする。 ○なかなか書き出せない子には,板書を参考にさせる。 ○ 学び のみ ちし るべ にわか った こ と と感 想を 自分 の 言 葉 で書 くよ うに する 。新 たな 疑問 があ れば 書くよ う 助言する。 ○ 次時 では ,残 りの 2つの 水溶 液に つい て何 が溶 け て いるか調べることを伝える。 (7)評価(科学的な思考) ○なぜ水溶液を蒸 発させても何 も出てこな かっ たのかについて , 自分なりに考 えているかを 「学びのみちしるべ」の記述内容や発言の様子から評価する。 B A(B+) 支援 を要 す る子 ども への 対応 ・ 支援 水 溶 液 を 蒸 発 さ せ る と 何も残らないことから, 固 体 以 外 の も の が 溶 け て い る と 考 え る こ と が できる。 い ろ い ろ な 事 例 か ら , 水 溶 液 に は 目 に 見 え な い 気 体 が 溶 け て い る も の が あ る と 考 え る こ と が で き る。 蒸 発 さ せ る と 固 体 が 出 て き た 水 溶 液 と 何 も 残 ら な い 水 溶 液 が あ る こ と を 比 べ て 考 えさせるようにする。蒸発さ せ て い る 時 の 様 子 や に お い を思い出させるようにする。 水よう液には,固体がとけてい るものと,固体以外のものがと けているものがある。 ・食塩水→白い粉が出てくる ・石灰水→白い粉が出てくる ・塩酸→何も出てこない

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(8)「学びの意欲を持って問題解決に取り組む」子どもの姿 ○3つの水溶液を蒸発させるとどんなものが出てくるかを調べるという実験に,意欲的に取り 組み,結果を考察することができたかをノートや「学びのみちしるべ」の記述内容や行動の 様子から見取るようにする。 意欲的に学ぶ子どもの姿 学びの意欲を高める手だて ○ 自 ら の 見 通 し を 大 切 に し な が ら 実験や観察をしようとする。 ○ 友 だ ち と の 話 し 合 い の 中 で , 実 験・観察を総合的に判断しようと する。 ○ 自 分 の 予 想 と 経 過 を 照 ら し 合 わ せ な が ら,実験・観察が意欲的に行えるように させる。 ○友だちとの話し合いをさせることで,結 果を考察していけるようにする。 ○ グ ル ー プ で の 話 し 合 い で 一 人 一 人 が 発 言できるようにする。

参照

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