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現状分析による課題抽出のためのワークシート ( 高血圧 糖尿病 脂質異常症 ) 高血圧糖尿病脂質異常症 要介護認定を受けた被保険者の医療費の状況 ( 資料 :KDB システム 12 月末抽出分 ) 有病状況では糖尿病等の基礎疾患が約 6 割となっている 中分類別医療費 1 人当たり医療費が県と比較し

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(1)

現状分析による課題抽出のためのワークシート(心疾患・脳血管疾患)

心疾患

(虚血性心疾患)

脳血管疾患

【死亡率】 ・心疾患は、県より低く、全国と比べ 高い。 ・死亡数は、男性は50歳頃から徐々 に増加しているが、女性は75歳頃か ら加速度的に増加している。 【標準化死亡比】 ・心疾患は男女ともに国や県よりも 高くないが、女性の急性心筋梗塞は 高い。 【死亡率】 ・死亡率の年次推移では、県と同様に横ばいの傾向であるが、 全国より高い状況。 【死亡数】 ・死亡数の内訳では脳梗塞が最も多く、次いで脳内出血であ り、県と順位は同じであるが、脳内出血の割合が県は25.4%で あるのに対し、三条市は30.8%と高い。また、脳内出血におけ る男女別の状況は、男性が女性の1.35倍と高い。 【標準化死亡比】 ・男女とも脳血管疾患、脳出血が国より高い県よりもさらに高 い。また、脳出血は男女とも脳梗塞より高く、男性は156.8であ り女性の136.5よりも高い。 【要介護認定を受けた被保険者の医 療費の状況】(資料:KDBシステム12 月末抽出分) ・有病状況において第2号、第1号被 保険者と比較すると、第1号被保険 者の虚血性心疾患の割合が高い。 【新規要介護(要支援)認定者の原因疾患及び要介護度の状 況】(平成26年4月~9月新規申請分) ・脳血管疾患は要介護になった直接の原因の12.5%である。 【要介護認定を受けた被保険者の医療費の状況】(資料:KDB システム12月末抽出分) ・有病状況では脳血管疾患が約3割となっている。 【中分類別1人当たり医療費】 ・男性は、6,182円と女性に比べ、5.1 倍高い。 【医療費の負担額の大きい疾患】 <ひと月200万円以上> ・虚血性心疾患は、脳血管疾患に比 べ、1件当たりの医療費が高くなって いる。 <6か月以上の長期入院> ・脳血管疾患と比べると件数、費用 とも同程度。 <医療費の負担額が大きい疾患の 基礎疾患> ・基礎疾患として、約7割以上に高血 圧、5割に糖尿病、6割に脂質異常 症がある。 【中分類別1人当たり医療費】 ・脳内出血は、県と比較して高く、年々高くなっている。 ・男性は、脳内出血が5,736円と女性に比べ、1.9倍高い。脳梗 塞は、9,429円と女性に比べ3.8倍高い。 【中分類別1件当たり医療費】 ・県と比較して高い。 【医療費の負担額の大きい疾患】 <6か月以上の長期入院> ・虚血性心疾患と比べると件数、費用とも同程度。 <医療費の負担額が大きい疾患の基礎疾患> ・基礎疾患として、約7割以上に高血圧、5割に糖尿病、6割に 脂質異常症がある。 特定健診 結果 保健指導 標準的 質問票 の結果 ・喫煙習慣がある人の割合が県に比 べて高い。 ・喫煙習慣がある人の割合が県に比べて高い。 健康づくり に関する アンケー ト調査等 ・喫煙者の割合は女性に対して男性 は約4倍であり、どの年代において も男性はやめようと思っている人より もやめようと思っていない人の方が 上回る。 ・喫煙者の割合は女性に対して男性は約4倍であり、どの年代 においても男性はやめようと思っている人よりもやめようと思っ ていない人の方が上回る。 発症 システム ・4年間の脳血管疾患発症者221人の内訳は脳梗塞が147人 (67%)と最も高く、次いで脳出血54人(24%)である。初発は 85%であり、再発が15%。性別では男性が59%と約6割。年代 別にみると70歳代が最も高いが、内訳では脳梗塞は70歳代が 発症のピークであり、脳出血は60歳代にピークがある。また、 若年では、30、40歳代に発症もあるが、50歳代から増え始め る。 ・H24年度に訪問調査を行った発症者42人(男:女=3:1)のう ち、発症した人の86%に高血圧症の既往があった。 ・高血圧症の既往がある人のうち6割は医療機関に受診中で あり、一度は受診したことがあるにも関わらず、「自覚症状がな い」、「薬が自分に合わない」と医師に相談せず、自己中断した 人、健診等で血圧が高かったにも関わらず、放置して医療機関 未受診であった人、発症するまで自身が高血圧であるという自 覚がない人など4割の人は受診状態を放置していた。 ・発症前の生活習慣では、発症について思い当たることがある とした人が95%であり、うち4分の3の人が塩分過多を自覚して いた。他の自覚している項目には、喫煙、適量超えた飲酒、間 食が見られた。 質的情報 死亡データ (全市) 介護データ (全市) 医療費データ (国保) 健診 データ (国保) その他 定量的 データ

(2)

現状分析による課題抽出のためのワークシート(高血圧・糖尿病・脂質異常症)

高血圧

糖尿病

脂質異常症

【要介護認定を受けた被保険者 の医療費の状況】(資料:KDBシ ステム12月末抽出分) ・有病状況では糖尿病等の基礎 疾患が約6割となっている。 【要介護認定を受けた被保険者 の医療費の状況】(資料:KDBシ ステム12月末抽出分) ・有病状況では糖尿病等の基礎 疾患が約6割となっている。 【要介護認定を受けた被保険者 の医療費の状況】(資料:KDBシ ステム12月末抽出分) ・有病状況では糖尿病等の基礎 疾患が約6割となっている。 【中分類別医療費】 ・1人当たり医療費が県と比較し て高く、年々高くなっている。 ・県と比較し、1件当たり医療費 に大きな差はないが、1人当たり 件数、医療費が高い。(患者数 が多いと推測できる) ・男性は入院外の1人当たり医 療費が40~44歳で増加する。女 性では55~59歳で増加し始め る。 ・男性の1人当たり医療費は、 20,210円と女性に比べ1.1倍高 い。 【大分類別1人当たり医療費】 ・内分泌、栄養及び代謝疾患 は、H17年度からH22年度までは 県より低かったが、H23年度から 県を上回っており、毎年、増加し 続けている。 【中分類別医療費】 ・1人当たり医療費が県と比較し て高く、年々高くなっている。 ・男性は入院外の1人当たり医 療費が40~44歳で増加する。女 性では55~59歳で増加し始め る。 ・男性の1人当たり医療費は、 24,410円と女性に比べ2.2倍高 い。 ・1件当たり医療費が県と比較し て高い。 ・県と比較し、1人当たり件数に 大きな差はないが、1人当たり医 療費や1件当たり医療費が高 い。(重症化してから受診してい る人が多いと推測できる) ・収縮期血圧の有所見者割合は 36.8%と高い。 ・男性では4割が収縮期血圧に 所見を有し女性より高い。 ・高血圧での受診を要する人は 全体の約43%であり、うち治療 中でない人は約30%である。 ・HbA1cの有所見者割合は 53.9%と高い。 ・糖尿病での受診を要する人は 全体の約8%であり、うち治療中 でない人は約34%である。 ・LDLコレステロールの有所見者 割合は48.2%と高い。 ・LDLコレステロールの有所見者 の割合は女性のほうが男性より 高い。 ・LDLコレステロールでの受診を 要する人は全体の約41%であ り、うち治療中でない人は約52% である。 標準的 質問票 の結果 ・喫煙習慣がある人の割合が県 に比べて高い。 健康づくり に関する アンケー ト調査等 ・食事に関しては主食、主菜、副 菜をそろえている人や野菜を積 極的に摂ろうと思っている人はそ れぞれ約8割であるのに対し、塩 分を減らすよう気をつけている人 は5割にとどまっている。 発症 システム その他 ・味噌汁を1日に2杯以上摂取し ている人は40歳未満では3割程 度だが、40歳以上では約5割と 増加している。(H19基本健康診 査) 【健康相談、健康教室参加者の 声】 ・健康相談、健康教室において、 みそ汁や漬物などの塩分摂取に 地域差があると感じている。 質的情報 ・男性では4割が腹囲に所見を有し女性より高い。 ・メタボリックシンドロームの該当者は男性が多い。 ・腹囲に加え有所見の重なりの多い項目は男女共「血圧+脂質」「血圧のみ」「血圧+血糖+脂質」で ある。 健診 データ (国保) 特定健診 結果 保健指導 死亡データ (全市) 介護データ (全市) 医療費データ (国保) その他 定量的 データ

(3)

現状分析による課題抽出のためのワークシート(CKD・CPD・筋骨格系・損傷)

慢性腎臓病

(CKD)

慢性閉塞性肺疾患

(COPD)

筋骨格系及び結合組織

の疾患

損傷、中毒及びその他の

外囲の影響

【標準化死亡比】 ・男女とも腎疾患は国、県よりも 低い。 ・死亡全体の約1%であり、毎年 同様である。 【新規要介護(要支援)認定者 の原因疾患及び要介護度の状 況】(平成26年4月~9月新規申 請分) 筋骨格系の疾患は14.6%、損 傷・中毒が11.3%である。 【要介護認定を受けた被保険者 の医療費の状況】(資料:KDBシ ステム12月末抽出分) ・有病状況では筋骨格系の疾患 が約5割となっている。 【中分類別1人当たり医療費(腎 不全)】 ・男性は入院外の医療費が40 ~44歳で増加する。女性では55 ~59歳で増加し始める。 ・男性は、13,042円と女性に比 べ、4.0倍高い。 【中分類別1件当たり医療費(腎 不全)】 ・県と比較して高い。 【医療費の負担額の大きい疾 患】 <長期療養する疾患> ・人工透析患者の7割が糖尿病 性腎症である。人工透析者の有 病状況では、脳血管疾患、虚血 性心疾患で受療中の人がそれ ぞれ3割となっている。 ・特定疾病療養受療証交付対 象者の人工透析者の状況を見 ると、新規交付者数は増加傾向 ではないが、男女で比較すると 男性は、女性の5倍である。ま た、65~69歳の割合が年々増 加してきている。 【中分類別1人当たり医療費】 ・県と比較して高い。 ・男性は、1,499円と女性に比 べ、2.7倍高い。 【中分類別1件当たり医療費】 ・県と比較して高い。 ・慢性閉塞性肺疾患(COPD)の 1人当たりの件数は県とほぼ同 じであるが、1件当たりの医療 費は県よりも高い。しかし、年々 大きく減少している。(重症者は 減少していると推測できる) 【大分類別1人当たり医療費】 ・損傷、中毒及びその他の外因 の影響はH20年度以降、県より 高くなっている。 ・筋骨格系及び結合組織の疾 患は、県平均よりは低いもの の、H21年度以降、増加し続け ている。 特定健診 結果 保健指導 標準的 質問票 の結果 ・喫煙習慣がある人の割合が県 に比べて高い。 健康づくり に関する アンケー ト調査等 ・COPDという病気について、 「まったく聞いたことがない」とい う人が男女ともに半数近くおり、 「名前を聞いたことがある」とい う人は3割程度である。年代に よって傾向に大きな差はない。 ・喫煙者の割合は女性に対して 男性は約4倍であり、どの年代 においても男性はやめようと 思っている人よりもやめようと 思っていない人の方が上回る。 発症 システム 質的情報 死亡データ (全市) 介護データ (全市) 医療費データ (国保) 健診 データ (国保) その他 定量的 データ

(4)

現状分析による課題抽出のためのワークシート(悪性新生物・自殺・その他)

悪性新生物

自殺

その他

【死亡率】 ・県と同様に横ばい傾向 であり、全国と比べ高 い。 【標準化死亡比】 ・自殺は、男性で国、県 より高い。 【標準化死亡比】 ・男女とも肝疾患は国、県よりも低い。 ・女性は、肺炎も低い。 【新規要介護(要支援)認定者の原因疾患及び 要介護度の状況】(平成26年4月~9月新規申請 分) ・大分類では、神経系の疾患22.6%と最も多い。 ・中分類では、アルツハイマー病が最も多い。 【要介護認定を受けた被保険者の医療費の状 況】(資料:KDBシステム12月末抽出分) ・有病状況において75歳以上の高齢者において は、認知症の割合が高い。 【大分類別1人当たり医 療費】 ・疾病大分類別医療費の 割合は、女性では、新生 物が15.1%と最も多い。 特定健診 結果 保健指導 標準的 質問票 の結果 健康づくり に関する アンケー ト調査等 ・いずれのがん検診と も、他市町村に比べ健診 受診率及び精検受診率 が低い。(H23県がん検 診精度管理調査) 発症 システム 質的情報 死亡データ (全市) 介護データ (全市) 医療費データ (国保) 健診 データ (国保) その他 定量的 データ

(5)

現状分析による課題抽出のためのワークシート(全体)

*全体*

【年代別性別死亡数】 ・死亡の増加し始める年代と死亡のピークの年代は、いずれも女性が男性より高い。県との比較で は、男性は同様だが女性の死亡のピークは当市の方が高い。 【新規要介護(要支援)認定者の原因疾患及び要介護度の状況】(平成26年4月~9月新規申請分) ・新規認定者の6割近くは、要支援1と要支援2だが、重度である要介護4と要介護5が1割強占めて いる。 【要介護認定を受けた被保険者の医療費の状況】(資料:KDBシステム12月末抽出分) ・第1号被保険者の要介護認定率は、17.1%だが、75歳以上の要介護認定率は、29.9%となっている。 ・要介護認定者の介護度別人数の割合は、要介護3~5が約4割弱、第2号、第1号被保険者との比 較では、各介護度別の割合はほぼ同様の割合となっている。 ・1件当たり医療費で、要介護認定を受けている人は、要介護認定を受けていない人の約3倍であ り、約7,000円高い。 【大分類別1人当たり医療費】 ・全疾病合計の1人当たり医療費は、県平均より低い。 ・循環器系の疾患が最も高額である。次いで、新生物、消化器系の疾患、精神及び行動の障害、内 分泌栄養及び代謝疾患の順となっている。中でも循環器系の疾患、消化器系の疾患、内分泌、栄養 及び代謝疾患は県と比べ高い。 ・循環器系の疾患については、H21年度から毎年、県平均を上回っている。また、H22年度から毎年 増加し続けている。 ・疾病大分類別医療費の割合は、男性は、循環器系の疾患が18.6%と最も多く、女性は、新生物、消 化器系の疾患が15.1%と最も多く、次いで循環器系の疾患が14.1%となっている。 ・総医療費において男性のほうが高い。循環器系疾患を始め、人工透析など様々な疾患について、 男性の医療費が高い。 特定健診 結果 保健指導 ・特定健診受診率は、39.8%と県平均に比べ低い。 ・65歳以上の受診率は4割以上なのに対し、40歳代は、2割と低い。 ・男女別ではいずれの年代も男性の受診率が低い。 ・特定健診の4~5回継続受診者が多い市は、概ね受診率も高い。 ・65歳以上の受診率が県平均と比べ低いのは、健診受診者中の治療者の割合が低いことから健診 受診をしていない可能性があると考えられる。 ・生活習慣病治療中の者のうち健診未受診者は健診受診者の約5倍の医療費がかかっており、1人 当たり医療費が約25,000円高い。 ・特定保健指導実施率は49.0%で県平均より高い。 標準的 質問票 の結果 ・30分以上の運動習慣がある人と1日1時間以上身体活動を行なっている人の割合が県に比べ低 い。 健康づくり に関する アンケー ト調査等 ・週2回以上運動を実施している人の割合は、男女ともに働き盛りの年代で低く、60歳以降になると 高くなる。特に女性は男性と比べると低い。 ・年代が高くなるほどウォーキングを行う人が多くなり、筋力トレーニングをする人は少なくなる。男性 は女性よりも野球などの球技を行っている人が多く、女性は体操を行っている人が多い。 ・運動ができない理由は、若い人ほど「時間がない」が多い。男女共に40歳代以降になると「膝や腰 が悪い」という人が増え、70歳代以上では急増する。 発症 システム 人口の 将来推計 ・平成26年度には団塊の世代がすべて65歳以上となった。 ・今後、全市の人口は減少の一途であるが、65歳以上人口は増加し続け、平成33年度にピークを迎 え、その後は減少する。75歳以上人口は平成42年にピークとなる。高齢化率は上昇の一途となる。 【受診勧奨訪問の際、対象者の反応】 ・「自覚症状がないため、受診の必要性を感じない。」、「内服したくない。」、「病気の診断をされたく ない。」と言う声が聞かれる。 ・高血圧の受診勧奨の際「たまたま健診時の測定値が高かった。」、「自宅で測定しているが、血圧 値は高くない。」と言い、受診につながらないケースがある。それに比べ、高血糖の者は、受診勧奨 後、医療機関受診をするケースが多い。 【協会けんぽとの連携】 ・国保加入前の壮年期の協会けんぽ加入者が健康であれば、退職による国保加入時も健康である と考えられ、その後の国保医療費を抑制できる。 【ポピュレーションアプローチの方法】 ・イベントでの啓発活動は、地域の祭りなど既存のつながりのある場合の方が相乗効果や波及効果 がみられる。 質的情報 死亡データ (全市) 介護データ (全市) 医療費データ (国保) 健診 データ (国保) その他 定量的 データ

(6)

現状分析による課題抽出のためのワークシート

課  題 対  策 心疾患 (虚血性心疾患) ・心疾患の死亡率は県と比較し低いが、国と比べ高い。男女の死亡の状況では男性は 50歳頃から年齢とともに緩やかに増加しているのに対し、女性は80歳頃から急激に増 加している。そのため、国保の1人当たり医療費は男性が女性の約5倍である。(女性 の医療費は後期高齢者医療で高いと考えられる。) 男性の早世を予防する必要がある。 ○男性の虚血性心疾患の発症を減少させることにより、早世を防ぐ。 ・男性の喫煙者はどの年代でもやめようと思っている人が少ないことから、喫煙の弊害 についての啓発をあらゆる年代に対して行うことにより、喫煙者を減らす。   *様々な手段による啓発の実施    (喫煙している人を減らす)   *未成年者への喫煙指導の実施    (新たな喫煙者を増やさない) ・虚血性心疾患発症の基礎疾患である高血圧、糖尿病、脂質異常症の発生予防及び 重症化予防の取組を進めていく。 脳血管疾患 ・脳血管疾患は、国より高く、県よりもさらに死亡率が高く、要介護認定の原因にもなっ ている。標準化死亡比では男女ともに脳梗塞よりも脳内出血が高く、また男性は女性 よりも高い。医療費についても同様のことが言える。そのため、脳内出血に対する予防 として基礎疾患への対策が必要であり、特に男性への働きかけが重要である。 ・また、脳血管疾患発症者の高血圧受療状況では、医療放置者も多いが受療中の人 も多いことから、治療とともに生活習慣の改善が必要である。 ○脳内出血の発症を減少させることにより、医療費、介護給付費、死亡の減少を図 る。 ・脳内出血発症の基礎疾患である高血圧、糖尿病、脂質異常症の発生予防及び重症 化予防の取組を進めていく。 ・適切な受療だけでなく関連する生活習慣の改善を進める。 高血圧 ・高血圧医療費の県との比較では、1件当たり医療費は差がないが1人当たり件数や 医療費が多いことから、重傷者は多くないが患者数が多く、まだ、顕在化していない高 血圧者や未受診者もいると考えられることから、これらへの対応が必要である。 ・食生活で留意している事項の中の減塩意識が低く、地域によってはかなりの塩分を 摂取していることを保健活動により捉えていることから、減塩への取組が必要である。 ・喫煙者は県より多い。また、喫煙者の割合は女性に対して男性は約4倍であり、どの 年代においても男性はやめようと思っている人よりもやめようと思っていない人の方が 上回っているため、禁煙対策の推進が必要である。 ○高血圧者の顕在化及び適正受診の推進を図る。 ・健診の受診者を増やす。 ・受診勧奨レベルの人への受診勧奨により、医療放置者の減少を図る。 ○減塩対策の推進を図る。 ・塩分摂取の実態を明らかにする。 ・減塩に関する啓発活動を推進する。 ○禁煙対策の推進を図る。 ・様々な手段による啓発の実施    (喫煙している人を減らす) ・未成年者への喫煙指導の実施    (新たな喫煙者を増やさない) 糖尿病 ・糖尿病医療費の県との比較では、1人当たり件数は多くないが、1人当たり医療費や 1件当たり医療費が高いことから、重症化した人が多く、まだ、顕在化していない糖尿 病者や未受診者が非常に多いと考えられることから、これらへの対応が必要である。 ○糖尿病者の顕在化及び適正受診の推進を図る。 ・健診の受診者を増やす。 ・受診勧奨レベルの人への受診勧奨により、医療放置者の減少を図る。 脂質異常症 ・心疾患や脳血管疾患の基礎疾患となるため、適正受診の推進と生活習慣の改善が 必要である。 ○脂質異常による受診を要する人の適正受診を図る。 ・受診勧奨レベルの人への受診勧奨により、医療放置者の減少を図る。 慢性腎臓病 (CKD) ・腎疾患の死亡は国や県に比較し悪い状況ではなく、医療費や健診結果も県との比較 では悪くない。しかし、他の疾患に比較すると医療費が高額となることから、重症化の 予防が必要である。 ○基礎疾患である糖尿病や高血圧とともに重症化予防として適正受診を図る。 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) ・慢性閉塞性肺疾患の原因である喫煙について、県よりも高い状況にあるが、この病 気についての認知度は、男女ともに半数程度であるため、認知度を上げる必要があ る。 ○喫煙が原因となる慢性肺疾患という病気について、若い人を含め広く啓発を図る。 筋骨格系及び結合組 織の疾患・ 損傷、中毒及びその 他の外囲の影響 ・要介護状態の原因である関節症等を含む筋骨格系等の疾患の医療費は上昇傾向で あり、同様の骨折を含む損傷、中毒等は県より多い状況であることから、運動器の機 能向上を図る必要がある。 ○関節症や骨折の予防のために、筋力アップ等の運動の推進を図る。 悪性新生物 ・国や県に比較し標準化死亡比は多くないが、全死亡の中の1位であることや多くの医 療費を費やしていることから、重症化を防ぐため早期受診が重要である。そのために は、他市より低いがん検診の受診率を上げ、早期にがんが発見される人を増やす必 要がある。 ○各がん検診について、受診率の向上を図る。 自殺 ・国や県に比較し男性の死亡が多いことから、この減少を図る必要があるが、生活習 慣病とは異なり発生機序が複合的であることから、予防対策は困難であり複数の関係 機関や団体と連携し、進めていかなければならない。そのため、自殺予防対策として 別に推進していくものとし、この計画では取り上げない。 その他 ・アルツハイマー病の予防策としては、運動や睡眠が上げられるが、この病気固有の 効果的な対策としてではなく、生活習慣病についてもこれらは必要なことであり推進し ていくこととし、この計画では取り上げない。 (参考:介護保険事業計画等の中で実施) 疾病名等 疾病ごとの課題と対策 優先する課題と対策 [課題1]  脳血管疾患の発症予防のために、基礎疾患である高血圧症や糖 尿病の発症及び重症化の予防を図る。また、これに関連する生活 習慣の改善として、減塩及び禁煙対策並びに運動を推進する。 [対策] ・早期に高血圧、糖尿病者を顕在化させるために、健診の受診率 の向上対策を行う。 ・医療の必要な人の適正受診を推進するため、受診勧奨対策を行 う。 ・塩分の摂取状況を明らかにし、減塩対策を行う。 ・運動……課題2に掲載 ・壮年期の男性や若い人への禁煙対策を行う。 [課題2]  あらゆる生活習慣病の発症や重症化の予防、及び運動器の疾病 予防のために、運動を推進する。 [対策] ・有酸素運動であるウォーキングについて、イベントを通して広く普 及を図る。 ・時間がない人でも手軽に取り組める筋トレを作成普及することに より、運動に取り組む人の増加を図る。

(7)

健康度の変化と医療費等との関係-イメージ-

集団の健康度

(イメージ)

具体的な姿

(イメージ)

良い生活習慣

の人

・・・

健康診査受診者 ・・・

医療受診者

・・・

要介護者

・・・

1人当たり件数

[受診者数]

・・・

1人当たり医療費

[医療費全体]

・・・

1件当たり医療費

[重症度]

・・・

≪糖尿病≫

≪高血圧性疾患≫

◆医療状況……

    県に比べ、1人当たりの件

    数に大きな差はないが、

    1人当たり医療費や1件当

    たり医療費が多い。

◆市民の姿……

   医療受診の必要な人がそ

    れと気付いていないか、気

    付いていても適切な受診

をせず、重症化してから受

    診している人が多い。

◆医療状況……

   県に比べ、1人当たりの件

    数や医療費が高いが、1

    件当たり医療費に大きな

    差はない。

◆市民の姿……

   医療受診の必要な人が多

    いが、適切に受診している

    ため、重傷者は多くない。

多い

多い

多い

少ない

少ない

少ない

多い

少ない

少ない

多い

多い

多い

少ない

少ない

多い

少ない

 

 

少ない

少ない

多い

多い

少ない

多い

少ない

少ない

多い

少ない

少ない

少ない

多い

良い生活習慣の人

が少なく、健診の受

診者も少ない。

そのため、自覚症

状が現れてから、医

療受診する人が多

い。

⇒重症化してい

る人が多い。

健診の受診者

が増えてくるが、

健診結果で医療

受診の必要性が

判明しても、適切

な医療受診に繋

がらず医療を放

置する人が多い。

⇒重症化する人

が多い。

疾病の発症者

が少なく、疾病に

よるによる死亡者

も少ない。(老衰

による死亡 が多

い。)

健診の受診者

が増え、健診結果

で医療受診の必

要性が判明し場

合、適切に医療

受診する人が多

い。

⇒重症の人が少

なく、軽症者の医

療受診者 が多い。

健診受診者が

多く、良い生活習

慣の人が多いた

め、健診結果で医

療受診の必要な

人が少ない。

⇒健康な人が多

い。

悪い

良い

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