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アニュアル レポート2011

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Academic year: 2021

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(1)

アニュアル・レポート

2011

We’re Transforming

ヒューマン・ヘルスケア企業をめざして

エーザイはWHOのリンパ系フィラリア症 制圧活動を支援しています。

(2)

エーザイグループは、患者様とそのご家族の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネ

フィット向上に貢献することを企業理念としています。この理念のもと全役員・従業

員が一丸となり、世界のヘルスケアの多様なニーズを充足することを通して、いかなる

医療システム下においても存在意義のあるヒューマン・ヘルスケア(

hhc

)企業となる

ことをめざしています。

hhcの文字は、フローレンス・ナイチンゲール(1820∼1910)の直筆サインをもとにデザインされたものです。

ヒューマン・ヘルスケア(

hhc

)企業

エーザイ

一人ひとりが法令と倫理を遵守したビジネス活動を徹底し いかなる医療システム下においても存在意義のある ヒューマン・ヘルスケア企業 患者様とそのご家族の喜怒哀楽を第一義に考え そのベネフィット向上に貢献することを企業理念と定め、 この企業理念のもとヒューマン・ヘルスケア(

hhc

c

c

))企業をめざす めざす企業像 企業理念

(3)

Contents

02

ステークホルダーズの皆様へ

06

連結財務ハイライト

08

特集

 中期戦略計画「はやぶさ」始動

08 ドラマティックリーププラン(

DLP

)総括 10 中期戦略計画「はやぶさ」 12 大グローバリゼーション時代への転換 14 リージョンバランスの転換 18 フランチャイズポートフォリオの転換 20 プロダクトクリエーション(研究開発活動) 28 成長への投資と株主価値の創造

30

企業の社会的責任(

CSR

)への取り組み

34

株式・株主還元の状況

35

コーポレートガバナンス

40

役員一覧

43

財務セクション

70

知的財産、リスク情報

72

国内・海外ネットワーク

75

会社概要

将来予想に関する記述とリスク要因  本冊子において提供される資料ならびに情報は、現在における予想、目標、評価、見通 し、リスクを伴う想定などの不確実性に基づくものを含んでいます。従って、様々な要因の変 化により、将来予想などが実際の結果と大きく乖離する可能性があります。リスクや不確実 性には、一般的な業界ならびに市場の状況、金利、通貨為替変動といった日本および国際 的な経済状況が含まれています。  エーザイグループの連結業績を大幅に変動させる、あるいは投資判断に重要な影響を及 ぼす可能性のあるリスクは、次の通りです。なお、これらのリスクは、本資料作成日現在にお いて判断、予想したものです。  海外展開におけるリスク、新薬開発の不確実性、特定の製品への依存に関するリスク、他 社とのアライアンスにおけるリスク、医療費抑制策、後発医薬品に関する競合・訴訟、知的 財産に関するリスク、副作用発現のリスク、法規制に関するリスク、訴訟に関するリスク、工 場の閉鎖または操業停止、使用原材料の安全性および品質に関するリスク、外部への業務 委託に関するリスク、環境に関するリスク、ITセキュリティおよび情報管理に関するリスク、 金融市況および為替の動向に関するリスク、内部統制の整備等に関するリスク、災害等に関 「環境・社会報告書」について  エーザイは、企業市民として「企業 の 社 会 的 責 任(Corporate Social Responsibility:CSR)」を実 践し、 広く社会の信頼を獲得していくことが 重要であると認識しており、その活動 をまとめ「環境・社会報告書」を2001 年より作成しています。  詳細については <http://www.eisai.co.jp/social/esreport/index.html> をご参照ください。 環境・社会報告書 2011

Giving First Thought to Patients

1

2

3

4

5

(4)

内藤

晴夫

(5)

 東日本大震災により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。エーザイグルー

プでは、定款に明記された企業理念に基づき、被災された患者様とそのご家族、生活

者の皆様への支援および有事における医薬品の安定供給に向けた備えに引き続き全

力で取り組んでいく所存でございます。

 医薬品産業は、革新的な治療薬の創出と質の高い情報・サービス・製品の提供を

期待されています。このような中で、世界の成熟市場では、経済の低迷および医療費

支出増大の結果、薬剤費抑制策などの医療制度改革のさらなる進展により、成長が

鈍化することが予想される一方、新興市場では、中間所得層の急速な拡大による大き

な成長機会が見込まれています。このように、世界の医薬品市場が大きく変貌を遂げ

る大グローバリゼーションの時代に適応した企業経営が求められています。

 当社グループでは、

2006

年度より第Ⅴ期中期戦略計画「ドラマティック

リープ

プラ

ン」

DLP

)をスタートさせ、グローバルな事業展開において、効率性と生産性の一層

の向上をはかる企業体を構築してきました。一方、大グローバリゼーション時代にお

ける急速な市場環境の変化に的確に対応するために、

DLP

1

年前倒しで終了させ、

2015

年度を最終年度とする新たな中期戦略計画「はやぶさ」を

2011

年度からスター

トいたしました。本期間中に、さらに多くの患者様に貢献し、日米欧を中心としたグロー

バルパートナーとの関係を漸減し、グローバルトップティアのハイパフォーマンス企業

へと転換を遂げようと考えております。計画「はやぶさ」の命名は宇宙探査機の名前に

由来します。

7

年間にわたり

60

km

を飛び続け、行方不明やイオンエンジンの故障

といった二度の窮地をも克服し、見事所期の目的を達成して帰還した姿にこれからの

当社グループを重ねています。

 計画「はやぶさ」では、将来のグローバルエーザイ成長の牽引役となるイースト・ア

ジア・リージョンへの取り組みを強化します。イースト・アジア・リージョンは、日本、

中国、韓国、台湾、香港で編成されますが、それぞれのローカル人材による知の共有

が生み出すシナジーにより競争力を高めます。また、中枢神経、がん、リウマチ、消化

ステークホルダーズの皆様へ

(6)

器・肝臓疾患などの各領域における主要なオピニオンリーダーの交流や事業運営の

共有化をはかっていきます。これらの取り組みにより、日本と中国を成長のドライバー

とするイースト・アジア・リージョンは、今後のグローバルエーザイの担い手として大

きく成長します。

DLP

において成長の中心的役割を果たしてきた米国から、イースト・

アジア、新興市場へ力点をシフトさせることで、リージョンバランスを転換していきます。

 また、計画「はやぶさ」期間中に、新たにロシア、ブラジル、メキシコ、トルコなどを含

めてグローバルトップ

20

カ国すべてに進出し、さらなる患者様貢献を果たしていきます。

当社製品が入手可能な国の数を

114

カ国、貢献の対象となる患者様数を

5

億人まで

増加させることをめざします。特に新興国においては、総合的な疾患ソリューション

の提供や官民パートナーシップなどによる医薬品へのアクセスの拡大、アフォーダブ

ルプライシング(受け入れ可能な価格付け)の実施などに取り組みます。

「顧みられな

い熱帯病」として課題となっているリンパ系フィラリア症については、

WHO

が取り組

む発病リスクのある約

37

カ国、

2.5

億人超の方々に対する制圧活動に協力するため、

22

億錠のフィラリア症治療薬(ジエチルカルバマジン)をプライスゼロにて提供して

いきます。

 また、計画「はやぶさ」期間中は、乳がん、卵巣がん、甲状腺がん、子宮内膜がんな

どのウィメンズ・オンコロジー(女性特有のがん)分野における製品群の充実化に集中

して取り組みます。自社創製の新規抗がん剤「ハラヴェン」をはじめとしてモノクロー

ナル抗体「

farletuzumab

」、分子標的薬「

lenvatinib

」など、がん領域の豊富なパイプ

ラインと技術的な強みを活かし、

2015

年度には、ウィメンズ・オンコロジー分野で世

界トップ

3

、がん領域では世界トップ

10

入りを果たします。

 当社グループでは、研究開発活動をプロダクトクリエーションと位置づけ、創薬活

動において、より患者様志向を明確にするとともに、自律性を重視したマネジメントを

行っております。今後は、疾患のメカニズムを明確にするため、遺伝子あるいは遺伝

子の修飾に由来するその疾患独自のターゲットに合わせて、網羅性のある化合物ライ

(7)

ブラリーによるスクリーニングでリード化合物創出の効率化を推進します。そして、病

態を反映したバイオマーカーを積極的に活用することで、臨床研究での成功確率の

向上と開発期間の短縮をはかり、グローバルに患者様のベネフィットを最大化します。

 以上の取り組みにより、現主力品の特許満了による影響を克服し、新製品群の成長

により

2013

年度から成長軌道へと転換することで、

2015

年度には売上高

8,000

円超をめざします。さらに、最適資本構成を追求し、

ROE20%

レベルの世界のトップ

ティアをめざします。株主還元につきましては、配当のアナウンスメント効果と株主様

のニーズを重視してキャッシュ・インカムのおよそ

3

分の

1

を中期的に配当で株主の皆

様に還元させていただく方針をもっております。

 当社は委員会設置会社であり、取締役

11

名のうち取締役会議長を含む

7

名が社外

取締役で構成されており、執行役を兼任する取締役は代表執行役社長のみです。当

社の取締役会は執行系から独立して、株主利益を代表しており、取締役会から業務執

行の委任を受けている社長を含めた執行役は持続的な株主価値の向上を目的として、

患者様価値の実現に向けた業務の執行に邁進しております。

 当社グループは、企業理念のもと、継続した企業価値向上に向けて計画「はやぶさ」

実現に邁進してまいります。株主の皆様には、今後ともご支援をいただきますようお

願い申し上げるとともに、皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し

上げ、ご挨拶とさせていただきます。

2011

8

代表執行役社長(CEO)

(8)

億円 2001/3 2002/3 2003/3 2004/3 2005/3 2006/3 2007/3 2008/3 2009/3 2010/3 2011/3 売上高 . . . 3,617 4,317 4,666 5,002 5,330 6,013 6,741 7,343 7,817 8,032 7,689 日本 . . . 2,410 2,466 2,506 2,609 2,683 2,851 2,922 3,127 3,325 3,597 ̶ 日本医薬品事業*1 . . . 3,222 3,504 北米 . . . 1,018 1,570 1,795 1,945 2,145 2,531 3,034 3,394 3,699 3,612 ̶ 米国医薬品事業*1 . . . 3,588 3,030 欧州 . . . 143 211 273 348 383 455 548 544 510 507 ̶ 欧州医薬品事業*1 . . . 495 444 中国、アジア・大洋州・中東 . . . 46 70 91 99 119 176 237 278 284 316 ̶ アジア医薬品事業*1 . . . 311 313 ニューマーケット医薬品事業*1 . . . 8 10 その他*2 . . . 407 389 所在地別海外売上高比率(%) . . . 33.4 42.9 46.3 47.8 49.7 52.6 56.7 57.4 57.5 55.2 49.6 営業利益 . . . 590 727 759 831 868 957 1,053 177 918 864 1,131 当期純利益(損失) . . . 233 365 410 501 555 634 706 (170) 477 403 674 研究開発費 . . . 496 550 597 690 783 932 1,083 2,254 1,561 1,791 1,450 自己資本*3 . . . 3,459 3,621 3,882 4,195 4,596 5,192 5,525 4,489 4,280 4,159 4,042 総資産 . . . 5,494 5,576 5,917 6,158 6,627 7,472 7,921 11,239 11,482 11,019 10,463 キャッシュ・インカム*4 . . . 976 1,069 1,190 1,264 1,200 研究開発費率(%) . . . 13.7 12.8 12.8 13.8 14.7 15.5 16.1 30.7 20.0 22.3 18.9 自己資本当期純利益率(ROE)(%) . . . 6.9 10.3 10.9 12.4 12.6 13.0 13.2 (3.4) 10.9 9.6 16.4 総資産利益率(ROA)(%) . . . 4.5 6.6 7.1 8.3 8.7 9.0 9.2 (1.8) 4.2 3.6 6.3 自己資本比率(%) . . . 63.0 64.9 65.6 68.1 69.4 69.5 69.7 39.9 37.3 37.7 38.6 純資産配当率(DOE)*5 % . . . 2.0 2.4 2.5 2.6 3.7 5.3 6.4 7.4 9.1 10.1 10.4 円 1株当たり当期純利益(損失)(EPS) . . . 78.7 123.5 141.2 172.1 193.4 221.9 247.8 (59.8) 167.3 141.6 236.5 1株当たり配当金 . . . 23.0 29.0 32.0 36.0 56.0 90.0 120.0 130.0 140.0 150.0 150.0 1株当たりキャッシュ・インカム(キャッシュEPS)*6 . . . 342.7 375.8 417.8 443.7 421.3 エーザイグループでは、企業評価において最も本質的な能力はキャッシュ創出力と考えています。この基本的考え方に基づき、真の収益力を反映することを目的として、企業買収などで発生する のれん償却額や一括費用計上するインプロセス研究開発費、また、有形・無形固定資産の減価償却費、減損損失(投資有価証券評価損含む)という非キャッシュ損益項目を調整した「キャッシュ・ インカム」「1株当たりキャッシュ・インカム(キャッシュEPS)」を表示しています。 *1 2011年3月期連結会計年度より、「セグメント情報等の開示に関する会計基準」(企業会計基準第17号 平成21年3月27日)および「セグメント情報等の開示に関する会計基準の適用指針」 (企業会計基準第20号 平成20年3月21日)を適用しています。 *2「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、医薬品原料・製薬用機械などに係る事業を含んでいます。 *3自己資本=純資産­少数株主持分­新株予約権 *4キャッシュ・インカム 成長投資・事業開発、配当支払、借入返済等に使用可能なキャッシュの総額であり、企業の成長性・戦略を検証する尺度であると考えています。 算式:当期純損益+有形・無形固定資産減価償却費+インプロセス研究開発費+のれん償却額+減損損失(投資有価証券評価損含む) *5純資産配当率(DOE)=配当性向(DPR)3自己資本当期純利益率(ROE) *6 1株当たりキャッシュ・インカム(キャッシュEPS) 算式:キャッシュ・インカム4発行済株式数(自己株式控除後) 1,053 15.6 1772.4 918 11.7 864 10.8 1,131 14.7 0 ’07/3 ’08/3 ’09/3 ’10/3 ’11/3 1,200 900 300 600 0 20 15 5 10 16.1 2,254 1,561 1,791 1,450 18.9 0 500 ’07/3 ’08/3 ’09/3 ’10/3 ’11/3 2,500 2,000 1,000 1,500 0 10 40 20 30 1,083 30.7 20.0 22.3 7,689 8,032 0 2,000 ’07/3 ’08/3 ’09/3 ’10/3 ’10/3 ’11/3 8,000 6,000 4,000 6,741 7,3437,817 8,032 売上高 研究開発費および研究開発費率 営業利益および営業利益率 m研究開発費 m営業利益 (億円) (億円) (%) (億円) (%) III期(97– 01)飛翔の時代 IV期(02– 05)ミレニアム計画

連結財務ハイライト

日本  北米  欧州  アジア他

(9)

億円 2001/3 2002/3 2003/3 2004/3 2005/3 2006/3 2007/3 2008/3 2009/3 2010/3 2011/3 売上高 . . . 3,617 4,317 4,666 5,002 5,330 6,013 6,741 7,343 7,817 8,032 7,689 日本 . . . 2,410 2,466 2,506 2,609 2,683 2,851 2,922 3,127 3,325 3,597 ̶ 日本医薬品事業*1 . . . 3,222 3,504 北米 . . . 1,018 1,570 1,795 1,945 2,145 2,531 3,034 3,394 3,699 3,612 ̶ 米国医薬品事業*1 . . . 3,588 3,030 欧州 . . . 143 211 273 348 383 455 548 544 510 507 ̶ 欧州医薬品事業*1 . . . 495 444 中国、アジア・大洋州・中東 . . . 46 70 91 99 119 176 237 278 284 316 ̶ アジア医薬品事業*1 . . . 311 313 ニューマーケット医薬品事業*1 . . . 8 10 その他*2 . . . 407 389 所在地別海外売上高比率(%) . . . 33.4 42.9 46.3 47.8 49.7 52.6 56.7 57.4 57.5 55.2 49.6 営業利益 . . . 590 727 759 831 868 957 1,053 177 918 864 1,131 当期純利益(損失) . . . 233 365 410 501 555 634 706 (170) 477 403 674 研究開発費 . . . 496 550 597 690 783 932 1,083 2,254 1,561 1,791 1,450 自己資本*3 . . . 3,459 3,621 3,882 4,195 4,596 5,192 5,525 4,489 4,280 4,159 4,042 総資産 . . . 5,494 5,576 5,917 6,158 6,627 7,472 7,921 11,239 11,482 11,019 10,463 キャッシュ・インカム*4 . . . 976 1,069 1,190 1,264 1,200 研究開発費率(%) . . . 13.7 12.8 12.8 13.8 14.7 15.5 16.1 30.7 20.0 22.3 18.9 自己資本当期純利益率(ROE)(%) . . . 6.9 10.3 10.9 12.4 12.6 13.0 13.2 (3.4) 10.9 9.6 16.4 総資産利益率(ROA)(%) . . . 4.5 6.6 7.1 8.3 8.7 9.0 9.2 (1.8) 4.2 3.6 6.3 自己資本比率(%) . . . 63.0 64.9 65.6 68.1 69.4 69.5 69.7 39.9 37.3 37.7 38.6 純資産配当率(DOE)*5 % . . . 2.0 2.4 2.5 2.6 3.7 5.3 6.4 7.4 9.1 10.1 10.4 円 1株当たり当期純利益(損失)(EPS) . . . 78.7 123.5 141.2 172.1 193.4 221.9 247.8 (59.8) 167.3 141.6 236.5 1株当たり配当金 . . . 23.0 29.0 32.0 36.0 56.0 90.0 120.0 130.0 140.0 150.0 150.0 1株当たりキャッシュ・インカム(キャッシュEPS)*6 . . . 342.7 375.8 417.8 443.7 421.3 エーザイグループでは、企業評価において最も本質的な能力はキャッシュ創出力と考えています。この基本的考え方に基づき、真の収益力を反映することを目的として、企業買収などで発生する のれん償却額や一括費用計上するインプロセス研究開発費、また、有形・無形固定資産の減価償却費、減損損失(投資有価証券評価損含む)という非キャッシュ損益項目を調整した「キャッシュ・ インカム」「1株当たりキャッシュ・インカム(キャッシュEPS)」を表示しています。 *1 2011年3月期連結会計年度より、「セグメント情報等の開示に関する会計基準」(企業会計基準第17号 平成21年3月27日)および「セグメント情報等の開示に関する会計基準の適用指針」 (企業会計基準第20号 平成20年3月21日)を適用しています。 *2「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、医薬品原料・製薬用機械などに係る事業を含んでいます。 *3自己資本=純資産­少数株主持分­新株予約権 *4キャッシュ・インカム 成長投資・事業開発、配当支払、借入返済等に使用可能なキャッシュの総額であり、企業の成長性・戦略を検証する尺度であると考えています。 算式:当期純損益+有形・無形固定資産減価償却費+インプロセス研究開発費+のれん償却額+減損損失(投資有価証券評価損含む) *5純資産配当率(DOE)=配当性向(DPR)3自己資本当期純利益率(ROE) *6 1株当たりキャッシュ・インカム(キャッシュEPS) 算式:キャッシュ・インカム4発行済株式数(自己株式控除後) 706 10.5 –170–2.3 477 6.1 403 5.0 674 8.8 –200 0 ’07/3 ’08/3 ’09/3 ’10/3 ’11/3 800 600 200 400 –4 0 16 12 4 8 5,525 13.2 4,489 –3.4 4,280 10.9 4,159 9.6 4,042 16.4 –1,500 0 ’07/3 ’08/3 ’09/3 ’10/3 ’11/3 6,000 4,500 1,500 3,000 –5 0 20 15 5 10 120.0 6.4 130.0 7.4 140.0 9.1 150.0 10.1 150.0 10.4 0 ’07/3 ’08/3 ’09/3 ’10/3 ’11/3 160 120 40 80 0 15 5 10 当期純利益(損失)および当期純利益率 自己資本および 自己資本当期純利益率(ROE 1株当たり配当金および 純資産配当率(DOE m当期純利益(損失) m自己資本 m 1株当たり配当金 (億円) (%) (億円) (%) (円) (%) IV期(02– 05)ミレニアム計画 V期(06– 10)ドラマティックリーププラン VI期(11– 15)はやぶさ

(10)

ドラマティ

ック

リープ

プラン

2007/3

2011/3

ドラマティック

リープ

プラン

DLP

)総括

2011

3

月期の市場環境と

エーザイの変化への適応

世界の医薬品市場は、成熟市場における 環境厳格化や成長鈍化が見られる一方で、 新興市場においては成長機会が飛躍的に 拡大し、転換期を迎えています。欧米では、 経済の低迷および医療費支出の増大のた め、政府による薬剤費抑制策が導入され る中、中国、韓国、インド、ブラジル、ロシ ア、インドネシア、トルコは

2016

3

月期ま でに世界医薬品市場の

20%

以上を占める までに成長する(年間成長率

15%

)と推計 されています。そのような環境変化に適応

特集

中期戦略計画「はやぶさ」始動

エーザイでは、

2007

3

月期から

6

年間の第Ⅴ期中期戦略計画「ドラマティック

リープ

プラン」

DLP

)に取り組

んできましたが、この計画を

1

年前倒しで終了させ、

2016

3

月期を最終年度とする

5

年間の新たな中期戦略計

画「はやぶさ」を

2012

3

月期から開始しました。

するため、エーザイはグローバルトップ

20

カ国へ進出し患者様貢献を飛躍的に拡大 することを企図し、中期戦略計画「はやぶ さ」を始動させました。

DLP

の成果と課題

c 「アリセプト」「パリエット/アシフェッ クス」がグローバルで成功し、製造から 販売まですべての機能でグローバル化 を確立しました。 c グローバルにアンメット・メディカル・ ニーズが高いがん領域に参入しました。 c 積極的な

M&A

により、がん領域参入の 戦略意思を実現し、レバレッジ戦略によ り、株式の希薄化回避と資本効率の改 善をはかりました。 c プロダクトクリエーション活動により、 難易度の高いアンメット・メディカル・ ニーズに挑戦しました。 「ハラヴェン」の開発などに成功しま したが、一部の新製品供給計画に齟齬 をきたしました。 c 主力品においてグローバルな戦略提携 による事業展開を推進して多くの知を得 ましたが、売上増に応じてアライアンス (提携)費用も拡大しました。

(11)

はや

ぶさ

2016/3

2016

3

月期にめざす姿

医薬品市場に革新的な治療薬の創出と質 の高い情報・サービス・製品の提供が期待 される中で、グローバルトップ

20

カ国への 進出により、さらに多くの患者様に貢献し ます。また、これまでの日米欧を中心とし たグローバルパートナーとの関係を漸減 し、グローバルトップティアのハイパフォー マンス企業へと転換を遂げていきます。 中期戦略計画「はやぶさ」のポイント ∼グローバルトップティアのハイパフォーマンス企業への転換をめざす∼ 台頭するイースト・アジア・リージョン イースト・アジア・リージョンがグローバルエーザイ成長の牽引役となる 大グローバリゼーション時代の幕開け:プライス ゼロ の医薬品を含め、さらに多くの患 者様にエーザイ製品を提供し、グローバルトップ20カ国の市場すべてに参入する 効率的かつリーンな事業体制を構築し、患者様価値を創出する ウィメンズ・オンコロジーに集中的に取り組み、がん領域で売上高20億米ドル、世界のトッ プ10入りを果たす フォーカス メディシンのさらなる展開により、患者様のベネフィットを最大化する はやぶさ: 60億kmを飛び二度の窮地を 乗り越え、所期の目的を達成 し帰還した宇宙探査機 c

DLP

で目標としていた売上高、営業利 益には未達でしたが、キャッシュ創出力 は向上しました。 キャッシュ・インカム

*

を、成長投資、配 当支払、返済原資のそれぞれに対し、中 期的に約

3

分の

1

ずつ配分しました。 * キャッシュ・インカム:成長投資、配当支払、借入返 済等に使用可能なキャッシュの総額であり、企業の 成長性・戦略を検証する尺度と考えています。 算式:当期純損益+有形・無形固定資産減価償却費+ インプロセス研究開発費+のれん償却額+減損 損失(投資有価証券評価損含む)

(12)

中期戦略計画

「はやぶさ」

1

2

3

大グローバリゼーション時代へ

の転換

米国における医療制度改革の進展や、

欧州各国での薬剤費抑制の動きなど、

成熟市場での環境厳格化・成長鈍化

が顕著となる一方、中国、ブラジル、

インドといった新興市場における成

長機会が拡大しています。

「はやぶさ」

を通じて、こうした大グローバリゼー

ション時代に適応していきます。

リージョンバランスの転換

イースト・アジア(特に日本と中国)を

今後の成長の牽引役とし、インド、ブ

ラジル、ロシア、カナダ、アセアン諸国

といった新興市場のビジネスも拡大

させていきます。米国および欧州では、

効率的かつリーンな事業体制により、

がん領域やてんかん領域へ注力して

いきます。

フランチャイズポートフォリオの

転換

がん領域における大きなアンメット・

メディカル・ニーズを充足していくほ

か、アルツハイマー型認知症市場や

てんかん領域といった中枢神経領域

でも、グローバル・リーダーとしての

ポジションを狙います。さらに消化器

および肝臓領域でも強固なプレゼン

スを維持します。

中期戦略計画「はやぶさ」では、世界でトップティアのハイパフォーマンス企業に転換し、

2016

3

月期には売上高

8,000

億円超、営業利益は

2,000

億円超、営業利益率

25%

超をめざします。

(13)

収益構造の転換

4

4

5

プロダクトクリエーション

(研究開発活動)

生物学的・生化学的に同定された

ターゲットに基づく従来の研究開発

から、遺伝学的・エピジェネティック

に同定された疾患固有のターゲット

によりフォーカスした「プロダクトクリ

エーション」への転換を進めます。

成長への投資と株主価値の創造

引き続きキャッシュ創出力の向上に

努め、成長投資、配当支払、返済原資

として、バランスよく配分するととも

に、成長投資については、成長分野

を見極め、効率的に投資活動を行っ

ていきます。

営業利益 営業利益率の大幅な拡大 14.7%(2011年3月期) →25%超(2016年3月期) アライアンス(提携)費 その他販売管理費 費用効率化 パートナー依存の漸減 効率的かつリーンな組織体制 研究開発費 積極的投資 イノベーションによる 成長確保のための投資拡大 18.9%(2011年3月期) →20%超(2016年3月期) 製造原価 徹底した原価低減 2016年3月期に26%を ターゲットとする 8,000億円超をめざす 2,000億円超をめざす 営業利益率25% 計画「はやぶさ」ロードマップ 2011年3月期 実績 2012年3月期 目標 2014年3月期 目標 2016年3月期 目標 20113月期 年 実績 2012年 3月期 目標 2014年 3月期 目標 2016年 3月期 目標 前提となる期中平均レート  2011年3月期 米ドル:85.7円、ユーロ:113.1円、英ポンド:133.1円 2011年–2016年3月期 米ドル:85円、ユーロ:110円、英ポンド:135円 売上高 7,689億円 1,131億円 (営業利益率14.7%) 営業利益率約22% 営業利益

(14)

1

大グローバリゼーション時代への

転換

“HAYABUSA” — A New Plan to Transform

<市場環境>

医薬品市場では、成熟市場での環境厳 格化・成長鈍化の動きがある一方で、中 国、ブラジル、インドといった新興市場で は成長機会が拡大しています。グローバル トップ

20

カ国に進出することによって、エー ザイが貢献できる患者様の数は飛躍的に 増加します。エーザイではこれを大グロー バリゼーションと称し、さらなる患者様貢 献を果たすことを企図しています。

<エーザイの取り組み>

患者様貢献の拡大に向けて

 市場環境の変化を受けて、エーザイは グローバルトップティアのハイパフォーマ ンス企業への転換をめざします。具体的に は、エーザイ製品の提供を受ける患者様 の増加とエーザイ製品が入手可能な国の 増加に取り組むことにより、患者様に対す る貢献をさらに高めていきます。  エーザイでは、

DLP

の期間中に累計で

2

億人以上の患者様に薬剤をお届けする ことができました。「はやぶさ」期間中にお いては、この数を

2

倍以上の

5

億人超にま で拡大させます。またエーザイ製品が入 手可能な国については、

DLP

期間中に

66

カ国を数えましたが、「はやぶさ」期間中に おいてはこれを

114

カ国にまで拡大します。 中でも、医薬品市場として特に重要と考え られるグローバルトップ

20

カ国すべてに 進出することを目標にします。グローバル 注: すべての進出形態(子会社、支店、代理店ビジネス、レップオフィス)および 0 600 400 200

200+

500+

2倍以上 エーザイ製品の提供を受ける患者数(5年間の累積患者数) (百万人) (国) エーザイ製品が入手可能な国の数 0 120 80 40

66

114

北米 アフリカ 中南米 中東 欧州 アジア・オセアニア 2007–2011 3月期 (社内推計) 2007–2011 3月期 2012–2016年 3月期 2012–2016年 3月期

(15)

既進出 計画「はやぶさ」中に進出を予定している国々 進出市場拡大による患者様貢献 トップ

20

カ国の中でエーザイがすでに進 出を果たしている国は

DLP

終了時点で

12

カ国であり、今後新たにカナダ、ブラジル、 ロシアなど

8

カ国に参入します。  「はやぶさ」期間中に貢献を実現する

5

億人超の患者様の中には、リンパ系フィラ リア症の患者様を含みます。エーザイでは、 リンパ系フィラリア症治療薬である「ジエチ ルカルバマジン」約

22

億錠を、

WHO*

を通 じて

37

カ国における

2.5

億人超の患者様 に、究極のアフォーダブル・プライスとい えるプライス ゼロ で提供します。このほ か、総合的な疾患ソリューションの提供や 官 民 パート ナーシップ(

Public-Private

Partnership

PPP

)によるアクセスの拡大 にも取り組みます。 * WHO:世界保健機関

グローバルトップティアに向けて

 エーザイでは、グローバルトップティア に向け、「はやぶさ」を通じて収益構造の転 換をはかっていきます。  グローバルパートナーへの支払いであ るアライアンス(提携)費については、

2011

3

月 期 においては 収 益 全 体 のおよそ

20%

弱を占めていますが、

2014

3

月期 には

4%

となる見込みです。これには日本 における「アリセプト」のパートナーシップ 終了が大きく寄与しています。

2016

3

月期にはさらに圧縮が進み、

1%

未満にな ると予測しています。アライアンス費以外 の販売費および一般管理費についても、 グループをあげたコスト削減努力によって 効率的かつリーンな組織体制の構築を進 めます。  研究開発費については、イノベーション による成長確保のための投資拡大により、

2011

3

月期の

19%

から

20%

超まで拡 大することを想定しています。  製造原価については、「アリセプト」「パ リエット/アシフェックス」によって低く抑 えられてきましたが、今後は、プロダクト ミックスの変化により製造原価そのもの は増加していくと考えています。ただし国 内から海外への生産供給体制のシフトな どにより、

2016

3

月期における

26%

を 目標として、その範囲内に抑えていきます。   以 上の結 果、

2011

3

月期において

14.7%

であった営業利益率を、

2016

3

月期にはグローバルトップティアの水準と もいえる

25%

超にまで改善します。  また

2011

3

月期において

236.52

円と なった

EPS*

1は、

2016

3

月 期 には

500

円近くにまで拡大させます。さらに

2011

3

月期の

ROE*

2

16.4%

と国内ではす でにトップ ティアの 水 準 にありますが、

2016

3

月期にはこれを

20%

超とし、グ ローバルトップティアの水準にまで高める ことをめざしています。  キャッシュ・インカムは過去

5

年間の累 計で約

5,700

億円でしたが、「はやぶさ」 期間中の

5

年間累計では約

7,500

億円の レベルへ増大させます。

*1 EPSEarnings Per Share):1株当たり当期純利益 *2 ROEReturn On Equity):自己資本当期純利益率

(16)

8,000 6,000 4,000 2,000 0

2

リージョンバランスの転換

“HAYABUSA” — A New Plan to Transform

米国中心からアジア、新興市場へ

 エーザイでは

2012

3

月期より、イース ト・アジア、米国、欧州、ニューマーケッ ト・アセアン(新興市場)の

4

リージョン体 制で、各々のマーケットニーズや取り扱う 製品群に最適な事業体制を構築・強化し ます。リージョン別売上高ではイースト・ アジアが全社の成長を牽引することを想定 しており、

2011

3

月期に

49%

の売上高 構成比率となっていたイースト・アジアは、

2016

3

月期には全体の

63%

を占めるよ うになると想定しています。同様に、投資 段階にあるニューマーケット・アセアンの 売上高構成比率は

1%

から

4%

に上昇する と見ており、とりわけインド、ブラジル、ロ シア、カナダ、アセアン諸国に注力していき ます。  一方で米国および欧州については、が ん領域やてんかん領域などの専門領域に フォーカスしたビジネスモデルへの転換を はかります。

イースト・アジア・リージョンの

概要

 イースト・アジア・リージョンは、日本、 中国、韓国、台湾、香港で編成されます。 イースト・アジア・リージョンにおけるロー イースト・アジアの全体像 49% 63% 1% 4% 39% 23% 6% 7% 日本 ローカル・トップ ローカル・トップ中国 ローカル・トップ韓国 ローカル・トップ台湾 ローカル・トップ香港 (億円) リージョン別売上高 年平均成長率(2011–2016年3月期) その他 欧州 5% 米国 –9% ニューマーケット・ アセアン(新興市場) 34% イースト・アジア 6% 日本 5% 中国 26% イースト・アジア・リージョン 2011 3月期 実績 2012年 3月期 目標 2014年 3月期 目標 2016年 3月期 目標

(17)

生産マネジメント体制の転換/

グローバル生産体制への転換

 生産マネジメント体制については、日本 単独からグローバルマネジメントへの転換 をはかります。具体的には、エーザイデマ ンドチェーン(生産・物流)の本部を東京に 置き、プロキュアメント(購買)戦略機能は インドに、ロジスティクス(物流)戦略機能 は米国に、そしてテクノロジー戦略機能は 英国に設置します。こうしたグローバルマ ネジメント体制への移行により、戦略立案 能力と実行力を強化するほか、絶対品質 の確保、安定供給、アフォーダブル・プラ イシングの実現といったグローバルな患 者様貢献の増大をはかります。  さらに今後は、生産供給体制を国内中 心から海外へとシフトさせます。すでに

DLP

期間中において、インド、英国、米国 (抗がん剤棟)への先行投資を行ってきま したが、「はやぶさ」期間中は、特にインド 工場など海外サイトからの供給を大幅に 増やしていきます。 日本単独からグローバル生産マネジメントへ エーザイ中国子会社「衛材(中国)薬業有限公司」で初めてローカル・トップが就任

2011

4

月、エーザイ中国子会社である衛材(中国)薬業有限公司の総経理に、初のローカル・トップが就任しました。中国に おける高い成長を実現するために、強いリーダーシップが期待されています。今後の中国での事業展開は、多数の

MR

(医薬情報 担当者)に依存したビジネスモデルから、地域や製品特性にフォーカスしたビジネスモデルへと転換していきます。 グローバル3戦略機能の設置 英国 ハットフィールド工場 エーザイ デマンドチェーン 本部(東京) インド バイザッグ工場 プロキュアメント 戦略機能 テクノロジー 戦略機能 米国 ノースカロライナ工場 ロジスティクス 戦略機能 グローバル・リーダーシップの変革 戦略立案能力と実行力の強化 グローバルな患者様貢献の増大 絶対品質の確保 安定供給 アフォーダブル・プライシングの実現 カル人材によって知の共有をはかり、それ によるシナジーを生み出すことで競争力を 高めることが、エーザイグループの掲げる イースト・アジア構想の狙いです。また、 中枢神経、がん、リウマチ、消化器・肝臓 疾患などの各領域における主要なオピニ オンリーダー同士の交流や事業運営の共 有化もイースト・アジア構想に期待する効 果の一つです。  

5

地域のそれぞれにはローカル・トップ を任命し、彼らのリーダーシップのもと、 各地域の活動は運営されます。また、

JAC

(ジャパン/アジア クリニカルリサーチ

PCU*

)を活用したイースト・アジアにおけ る臨床開発の加速も期待できます。  これらの取り組みにより、日本と中国を 成長のドライバーとするイースト・アジア・ リージョンは、今後のエーザイの牽引役と して大きな成長を果たしていきます。 * PCU:プロダクト・クリエーション・ユニット

(18)

2011

3

月期 (実績) 売上高

7,689

億円

2016

3

月期 (目標) 売上高

8,000

億円超 をめざす

効率的かつリーンな事業体制の構築

 エーザイは、イースト・アジア、米国、欧 州、ニューマーケット・アセアン(新興市 場)のリージョンごとに効率的かつリーン な事業体制への転換をはかっています。 イースト・アジア  イースト・アジア・リージョンでは、日本 と中国を成長のドライバーと位置づけてい ます。 n日本 <市場動向>  日本では、急速な高齢化の進展に伴い 拡大する医療費を抑制するため、政府主 導のもとでジェネリック医薬品(後発医薬 品)の使用が促進されています。 <エーザイの取り組み>  エーザイは、医療用医薬品、一般用医 薬品、診断用医薬品、ジェネリック医薬 品の

4

事業を統合して事業展開していま す。予防から診断、治療、予後までを一貫 して、付加価値のあるサービスと情報提 供 を 推 進 する 新 たなビ ジ ネスモ デル 「

Patient Journey

」に 取 り 組 み、この 「

Patient Journey

」をイースト・アジアに拡 大して成長していきます。また、技術的優 位性のある生産体制を活かし、新製品の立 ち上げや技術的難度の高い製品に特化し、 国内工場を効率的に稼働させていきます。 n中国 <市場動向>  中国では、経済の発展とともに医薬品 市場も急速な成長を続けています。一方 で、疾病構造や市場構造は先進国とは異 なっており、多様な製品の取り えや患者 様の経済環境に合わせた価格設定などに 対応する必要があります。 <エーザイの取り組み>  エーザイは、中国市場において、日系企 業の中でもトップクラスの売上規模と成長 を確保しています。今後は、

MR

(医薬情報 担当者)数に依存したビジネスモデルから、 地域や製品特性にフォーカスをあてたビジ ネスモデルへと転換していきます。がん、肝 臓、中枢神経を重点領域と定め、領域に特 化したビジネスユニットを設立するとともに、 大都市マーケティング主導の事業展開とい う新たなビジネスモデルを構築していきます。 また、地方都市においては、地元の企業と 提携することで、セールス主導のビジネス モデルを効率的に確立していきます。中国 においては、初のローカル・トップが就任 し、強いリーダーシップのもと、新たな体 制と戦略で成長をはかっていきます。 米国 <市場動向>  米国医薬品市場は、世界最大の市場で あることに変わりはありませんが、近年成 長率は低下傾向にあります。しかしながら、 がん領域など特定領域でのマーケットニー ズは拡大傾向を示しており、ジェネリック 医薬品のシェアも拡大を続けています。 <エーザイの取り組み>  エーザイは、米国市場において、大型市 場に対するコ・プロモーション型のビジネ リージョン別売上高比率 v イースト・アジア 49%(3,757億円) v米国 39%(3,030億円) v欧州 6%(444億円) vニューマーケット・アセアン 1%(69億円) vその他 5% v イースト・アジア 63% v米国 23% v欧州 7% vニューマーケット・アセアン 4% vその他 3%

(19)

スモデルからエーザイ単独による中枢神経 とがんの

2

つのフランチャイズモデルへと 転換していきます。女性に多いがんを中心 としたウィメンズ・オンコロジーにフォー カスし、がんフランチャイズへの転換を加 速させるとともに、中枢神経フランチャイ ズにはてんかん領域を加えるなど、フラン チャイズ展開において、さらなる充実をは かっていきます。 欧州 <市場動向>  欧州市場では、政府の医療費抑制策に 伴うジェネリック医薬品の拡大などにより、 近年市場の成長は緩やかなものとなって います。欧州医薬品庁(

EMA

)が市場の単 一化をはかっており、医薬品を迅速に患 者様へお届けするために、効率的な事業 展開が急務となっています。 <エーザイの取り組み>  エーザイでは、国ごとのビジネスモデル から、欧 州 を

1

つの 市 場としてとらえた 「

ONE EUROPE

」ビジネスモデルへと転 換していきます。その中で、がん・インス ティテューショナルケア、てんかん、成熟 製品の

3

つの汎欧州ビジネスユニット体制 および

3

つのサブ

EU

リージョン(北、中央、 南)の創設により、

1

つの欧州をめざすとと もに、これまで以上に資源の最適化をは かっていきます。また、ヘルス・テクノロ ジー・アセスメントに基づいた価格および 償還を迅速に取得するために、汎欧州マー ケットアクセスチームを設立しました。 ニューマーケット・アセアン(新興市場)

2011

4

月、エーザイはインド、ロシア、 アフリカ、中東、トルコ、中南米、カナダ、オ セアニアなどを統轄するニューマーケット と、タイ、シンガポール、インドネシア、フィ リピン、マレーシアなどのアセアン諸国を 統轄するニューマーケット・アセアン・リー ジョンを新 設しました。エーザイでは、 ニューマーケット・アセアン・リージョン が高い成長を果たし、多くの患者様への貢 献を実現すると考えています。 <市場動向>  ニューマーケット・アセアン・リージョ ンでは、人口の急激な増加や経済発展の 進行により、医薬品のニーズが急激に拡 大しています。中国市場同様、多様な製品 の取り えや経済環境に合わせた価格設 定などに対するニーズが高まっています。 <エーザイの取り組み>  エーザイは、グループの強みを活かした 疾患ソリューションを提供していきます。 アルツハイマー型認知症やてんかんなどの 中枢神経疾患をはじめとして、がん、肝臓 疾患を重点領域として位置づけ、ブランド 製品とブランドジェネリック医薬品を含め た幅広い製品を取り え、ニューマーケッ ト・アセアン・リージョンの中でも特に急 成長する中間所得層へ展開していきます。 これらのリージョンでは、官民パートナー シップ(

PPP

)による医療ネットワークの構 築、疾患啓発、地域におけるローカルパー トナーとの連携、アフォーダブル・プライ シングなどにより、ビジネス基盤を構築し ていきます。 世界保健機関(

WHO

)のリンパ系フィラリア症制圧活動に対して治療薬を無償提供  エーザイは、

2010

11

18

日、

WHO

とリンパ系フィラリア症治療薬の無償提供に関 する共同声明文に調印しました。このたび調印された共同声明文において、エーザイは、

WHO

基準の品質が保証されたリンパ系フィラリア症治療薬「

Diethylcarbamazine

」(「ジ エチルカルバマジン」、一般名「

DEC

」)

100mg

錠を

2012

2017

年の

6

年間にわたって 合計約

22

億錠製造し、

WHO

に対して無償提供することに合意しました。グローバルな 公衆衛生問題である顧みられない熱帯病(ネグレクテッド・トロピカル・ディジーズ)の制 圧に向けて、日本の製薬企業が薬剤の無償提供に関して、

WHO

と産官パートナーシップ を組むのは初めてのことになります。 「DEC」の無償提供に関する共同声明文調印式

(20)

3

フランチャイズポートフォリオの

転換

“HAYABUSA” — A New Plan to Transform

ウィメンズ・オンコロジーへの

集中的な取り組み

 エーザイでは、大きなアンメット・メディ カル・ニーズが存在するがん領域において 世界のトップ

10

入りをめざしています。売 上高

15

億米ドル以上、市場成長率

8%

以 上が

2009

年におけるトップ

10

のハードル であり、エーザイでは、

2016

3

月期にお いて売上高

20

億ドルを実現することで、 世界のトップ

10

入りを果たしたいと考え ています。  さらにがん領域の中でも、乳がん、卵巣 がん、甲状腺がん、子宮内膜がんといった 女性に多いがんを中心としたウィメンズ・ オンコロジーの分野における製品群の充 実化に集中して取り組み、患者様に貢献し ていきます。  具体的には、自社創製の新規抗がん剤 「ハラヴェン」(グローバル市場規模(乳 がん):

110

億 米ドル

*

1)をはじめとして、

farletuzumab

MORAb-003

)」(同 (卵巣がん):

18

億米ドル

*

2)、

lenvatinib

E7080

)」(同(甲状腺がん):

5

億米ドル

*

3 などの開発を進めています。エーザイでは、 ウィメンズ・オンコロジーがめざすもの ハラヴェン 化学療法 farletuzumab/ MORAb-003 モノクローナル抗体 lenvatinib/ E7080 分子標的 適応 ターゲット 乳がん 卵巣がん 子宮内膜がん甲状腺がん ・ より前治療歴の少ない 難治性再発性・転移乳 がん:フェーズⅢ ・ ファーストライン (Her2+および Her2−):フェーズⅡ ・ アジュバント: フェーズⅡ ・ リポソーム製剤開発を 視野に ・ プラチナ感受性 卵巣がん:フェーズⅢ ・ プラチナ耐性 卵巣がん:フェーズⅡ ・ 治療選択用診断薬開発 検討 ・ 甲状腺がん: フェーズⅢ ・ 子宮内膜がん: フェーズⅡ 期待される シナジー 効果 患者様団体とのコラボレーション a患者様のニーズを熟知/より高い患者様価値を持つ製品開発 H3 Biomedicine: がん患者様の遺伝子情報に基づいた個別化医療 (Personalized medicine) 0 2,000 1,000 1,500 500 2011 3月期 実績 2012年 3月期 目標 2014年 3月期 目標 2016年 3月期 目標 グローバル ウィメンズ・オンコロジーフランチャイズ売上高 (百万米ドル) mハラヴェン m farletuzumab m Aloxi/netupitant m lenvatinib mその他

(21)

0 900 600 300 ユニークなパイプラインと技術的な強みを 生かして、より高い患者様価値を持つ製品 開発をめざします。

*1 Decision Resources 2009 Internal Eisai Analysis *2 Mattson Jack Da Vinci Treatment Architecture

2010; Decision Resources 2009; Internal Eisai Analysis

*3 Da Vinci Treatment Architecture 2010 NCCN Cancer Mpact 2010; Internal Eisai Analysis

てんかん領域で

グローバルトップ

3

  てんかん 領 域 では「ペ ラン パ ネ ル」 「

BANZEL

Inovelon

」「ゼビニクス」「ゾ ネグラン」など、異なるメカニズムを持つて んかん治療薬の豊富なラインアップを有し ています。中でも「ペランパネル」について はファースト・イン・クラスの

AMPA

受容 体拮抗作用を有しており、てんかん患者様

*

に新たな選択肢を提供しうる薬剤です。 エーザイでは豊富な臨床データと患者様 データベースの活用により、医療関係者・ 患者様への付加価値の高い情報提供が可 能となっています。  エーザイは、

40

億米ドルの市場規模と 推計されるてんかん領域でのグローバル トップ

3

入りをめざし、中枢神経領域にお けるグローバル・リーダーとしてのポジ ションを確保したいと考えています。 * てんかんの患者様数は、米国が300万人、欧州が240 万人、世界で4,000∼5,000万人と推計され、米国で は2010年に、約20万人の患者様が新たにてんかん と診断されています。

肝臓疾患領域の成長

 エーザイは肝臓疾患領域において、「ク レブジン」「リーバクト」「強力ネオミノファー ゲンシー」「

E5501

」といった、肝臓疾患を 診断から治療まで幅広くカバーするライン mペランパネル mその他 2011 3月期 実績 2011 3月期 実績 2012年 3月期 目標 2012年 3月期 目標 2014年 3月期 目標 2014年 3月期 目標 2016年 3月期 目標 2016年 3月期 目標 m強力ネオミノファーゲンシー mクレブジン mリーバクト アップを有しています。世界で約

3

5,000

万人と推計される

B

型慢性肝炎ウイルス (

HBV

)感染者のうち、約

78%

がアジア・ 太平洋地域に集中しています

*

1。また、肝 細胞がんの発生頻度は中国が世界で最も 高く

*

2、アジアに特有のアンメット・メディ カル・ニーズが存在します。  今後はイースト・アジア、ニューマーケッ ト・アセアンにおいて、肝臓疾患の異なる ステージに複数の治療オプションを提供 することにより、肝臓疾患領域におけるさ らなる成長を実現します。

*1 Asian Liver Center, Stanford School of Medicine

*2 The Oncologist 2015; 15 (suppl4); 5-13

0 250 150 100 200 50 グローバル てんかんフランチャイズ売上高 (億円) 肝臓疾患領域の成長 (億円) 肝臓疾患を診断から治療まで幅広く カバーする製品ラインアップ 診断 PIVKA B型肝炎 クレブジン、 強力ネオミノファーゲンシー C型肝炎 強力ネオミノファーゲンシー 肝硬変 リーバクト 肝細胞がん DC-Bead、lenvatinib、E7050 血小板減少症 E5501

(22)

4

プロダクトクリエーション

(研究開発活動)

“HAYABUSA” — A New Plan to Transform

フォーカスメディシンの

さらなる展開

 エーザイでは、研究開発活動をプロダク トクリエーションと位置づけ、創薬活動に おいて、より患者様志向を明確にするとと もに、自律性を重視したマネジメントを行っ 計画「はやぶさ」期間中の成功確率が高いと確信するプロジェクトを最優先 プロジェクト 適応 開発ステージ 申請時期 ハラヴェン 適応追加 乳がんセカンドライン フェーズⅢ 2013年3月期 非小細胞肺がん フェーズⅢ準備中 2015年3月期以降 肉腫 フェーズⅢ 2015年3月期以降 ペランパネル 適応追加 全般てんかん フェーズⅢ準備中 2014年3月期 部分てんかん単剤療法 フェーズⅢ準備中 2015年3月期以降 レノックス・ガストー症候群 フェーズⅢ準備中 2015年3月期以降 farletuzumab プラチナ感受性卵巣がん フェーズⅢ 2013年3月期 プラチナ耐性卵巣がん フェーズⅡ 2013年3月期 lenvatinib 甲状腺がん フェーズⅢ 2014年3月期 メラノーマ フェーズⅡ 2013年3月期 子宮内膜がん フェーズⅡ 2013年3月期 肝細胞がん フェーズⅠ/Ⅱ 2015年3月期以降 E5501 特発性血小板減少性紫斑病 フェーズⅢ準備中 2014年3月期

「はやぶさ」のプロダクトクリエーションポリシー

c「はやぶさ」期間中に結果を出せるテーマは最優先で取り組む cアルツハイマー型認知症スペースと個別化医療の研究促進 c前臨床、トランスレーショナル、臨床を問わず、エーザイの企業価値を飛躍的に向上させるプロジェクトへの資源投入 cバイオマーカーの組み込みのない新規テーマは着手しない ています。今後は、疾患とターゲットの関 係を明確化する遺伝学的にあるいはエピ ジェネティックにより同定された疾患固有 のターゲットに照準を合わせ、疾患領域 志向型化合物ライブラリーや多様性志向 型化合物ライブラリーによるスクリーニン グでリード化合物創出の効率化を推進し ていきます。そして、病態を反映したバイ オマーカーを積極的に活用することで、臨 床研究での成功確率の向上と開発期間の 短縮をはかり、グローバルに患者様のベネ フィットを最大化していきます。

(23)

オンコロジー領域の取り組み

 エーザイのオンコロジー研究機能は、オ ンコロジープロダクト・クリエーション・ユ ニット(

PCU

)、

Morphotek, Inc.

H3

Biomedicine, Inc.

などから構成され、自社 開発品の併用療法の検討等のシナジー効 果が期待されています。 オンコロジー

PCU

 オンコロジー

PCU

では、現有のパイプ ラインを最大化するための戦略やライフサ イクルマネジメントに取り組んでいます。 エーザイのオンコロジーアセット内でのシ ナジー効果を意識しており、上市品目や後 期臨床開発品目としては「ハラヴェン」、 「

Dacogen

」、「

lenvatinib

E7080

)」等を

扱っています。また、オープンイノベーショ ン のコンセプトのもとに、

Epizyme

社、

PRISM BioLab

社および

TransMolecular

社とグローバルな戦略的提携契約を締結 しています。

Morphotek, Inc.

Morphotek, Inc.

はエーザイの米国子会 社エーザイ・インクの子会社で、新規性が 高く革新的な遺伝子関連技術を用いてタン パク質と抗体製品の開発を専門とするバイ オ製薬企業です。現在、自社の技術基盤を 活用したがんの治療、炎症、および感染症 治療用タンパク質の開発と製造のプラット フォームに注力しています。

オンコロジー領域の取り組み

併用療法等

Oncology PCU

Morphotek

低分子化合物 バイオ医薬 PRISM BioLab 蛋白質‐蛋白質 相互作用阻害剤 Epizyme がんのエピジェネティクス シナジー効果 シナジー効果 シナジー効果 抗体 モルフォドーマ技術

H3 Biomedicine

TransMolecular がんのターゲティング

FORMA Therapeutics

多様性志向型化合物ライブラリー がんのゲノミクス

H3 Biomedicine Inc.

H3 Biomedicine Inc.

は、がん治療薬 の創出と開発に特化したバイオファーマで す。最新のがん遺伝子科学、バイオインフォ マティクス、およびがん生物学に関わる技 術や最新の有機合成化学を利用した多様 性志向型合成に関わる技術を活用して、 患者様の生活の質の改善を目標とした次 世代のがん治療薬を創出することをめざ します。エーザイ・インクの子会社として、 マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を 置きます。 v ウィメンズ・オンコロジー m イースト・アジアで注力 ハラヴェン v乳がんサードライン(承認済) v乳がんセカンドライン(フェーズIII) v乳がんファーストライン(フェーズII) v乳がんアジュバント(フェーズII) V肉腫(フェーズIII) m非小細胞肺がん(フェーズIII準備中) Vリポソームフォーミュレーション Dacogen V骨髄異形成症候群(承認済) V急性骨髄性白血病(申請手続き中) lenvatinib/E7080 v甲状腺がん(フェーズIII) m肝細胞がん(フェーズI/II) Vメラノーマ(フェーズII) v子宮内膜がん(フェーズII) Vグリオーマ(フェーズII) farletuzumab MORAb-003 vプラチナ感受性卵巣がん(フェーズIII) vプラチナ耐性卵巣がん(フェーズII) m非小細胞肺がん(フェーズII) MORAb-009 V中皮腫(フェーズII) MORAb-004 Vメラノーマ(フェーズII)

(24)

ハラヴェン タキサンとは結合プロファイルが異なる新規の作用機序を有する微小管ダイナミクス阻害剤 c ターゲット適応症:乳がん、非小細胞肺がん、肉腫など c 標準治療施行済乳がん:日米欧で上市済み c より治療歴の少ない乳がん(セカンドライン):フェーズⅢ進行中 c 乳がんアジュバント:フェーズⅡ進行中 c 肉腫:フェーズⅢ進行中 c 非小細胞肺がん:フェーズⅢ準備中 c 申請予定:より治療歴の少ない乳がん(セカンドライン) 2013年3月期(欧米) c 中国では、乳がんにおける臨床試験CTA*申請済み(2011年3月) c 有用性を高めたリポソーム製剤を開発中

* CTA Clinical Trial Application

lenvatinib

E7080

ユニークな受容体チロシンキナーゼ(RTK)阻害プロファイルを有するマルチキナーゼ阻害剤 として、複数のがん種での効果が期待される分子標的薬 c ターゲット適応症:甲状腺がん、メラノーマ、子宮内膜がん、肝細胞がん、グリオーマなど c 血管新生抑制とがん細胞増殖抑制の両面からの作用が期待できる経口分子標的薬 c 甲状腺がん:フェーズⅢ進行中 c メラノーマ、子宮内膜がん、グリオーマ:フェーズⅡ進行中 c 腎細胞がん:フェーズⅠb/Ⅱ進行中 c 肝細胞がん:フェーズⅠ/Ⅱ進行中 c 非小細胞肺がん:併用フェーズⅠb進行中 c 申請予定:メラノーマ、子宮内膜がん 2013年3月期(米) 甲状腺がん 2014年3月期(日米欧)

farletuzumab

MORAb-003

卵巣がん再発までの期間を延長することにより、延命効果の発揮が期待される抗体製剤 c ターゲット適応症:卵巣がん、非小細胞肺がん c 葉酸受容体α(FRA)に対するヒト化モノクローナル抗体 c プラチナ感受性卵巣がん:フェーズⅢ進行中 c プラチナ耐性卵巣がん:フェーズⅡ進行中 c 非小細胞肺がん:フェーズⅡ進行中 c 申請予定:卵巣がん 2013年3月期(日米欧)

オンコロジー領域の

フラッグシップ品目

 エーザイでは、自社創製の新規抗がん剤 「ハラヴェン」をはじめとして「

lenvatinib

E7080

)」、「

farletuzumab

MORAb-003

)」など、がん領域の豊富なパイプライ ンと技術的な強みを生かし、乳がん、卵巣 がん、甲状腺がん、子宮内膜がんなどの ウィメンズ・オンコロジー分野、非小細胞 肺がん、肝細胞がんなどのイースト・アジ アにおける製品群の充実化に集中して取 り組んでいきます。

参照

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