キャッシュ・インカム
億円 2011年
3月期 2010年
3月期 前期比
(%) 増減額 当期純利益 674 403 167.1 270 有形・無形固定資産減価償却費 261 298 (37) 買収に伴う無形固定資産減価償却費 174 191 (16)
インプロセス研究開発費 239 (239)
のれん償却額 78 85 (6)
減損損失(投資有価証券評価損含む) 14 49 (34) キャッシュ・インカム 1,200 1,264 95.0 (63)
円
1株当たりキャッシュ・インカム 421.29 443.73 (22.44)
当期末の資産合計は、
1
兆463
億円(前期末より556
億円減)、純資 産合計は4,104
億円(同114
億円減)、自己資本*
3合計は4,042
億円(同
118
億円減)となり、自己資本比率は38.6%
(同0.9
ポイント増)と なりました。この結果、自己資本当期純利益率(
ROE
)は16.4%
、総資産利益率(
ROA
)は6.3%
となりました。また、1
株当たり配当金は150
円(前期 と同額)となり、純資産配当率(DOE
)は10.4%
(前期末より0.3
ポイン ト増)となりました。*3自己資本:(純資産)−(少数株主持分)−(新株予約権)
経営成績
当期の連結売上高は
7,689
億円であり、前期より342
億円、4.3%
減少いたしました。「アリセプト」および「パリエット/アシフェックス」
の合計売上高の連結売上高に対する構成比は
55.6%
であり、前期より
3.1
ポイント減少いたしました。また、がん関連領域製品の売上高の 連結売上高に対する構成比は10.4%
であり、前期より0.5
ポイント増 加いたしました。セグメント別売上高の連結売上高に対する構成比は、日本医薬品事業が
45.6%
と前期より5.4
ポイント増加した一方、米国 医薬品事業は39.4%
と前期より5.3
ポイント減少いたしました。翌期は新製品「ハラヴェン」をはじめとするがん関連領域製品の寄 与やイースト・アジア・リージョンにおける継続的な成長を見込みま すが、米国での主力品「アリセプト」の物質特許満了の影響により、減 収を見込んでおります。
売上原価は
1,678
億円であり、前期より70
億円増加いたしました。売上原価率は
21.8%
であり、前期より1.8
ポイント上昇いたしました。その結果、当期の売上総利益は
6,011
億円となり、前期より413
億 円、6.4%
減少いたしました。研究開発費を除く販売費及び一般管理費は
3,430
億円であり、前期 より339
億円、9.0%
減少いたしました。その主な要因は、米国におけ る提携パートナーとのコ・プロモーション費用の減少によるものであ ります。研究開発費は
1,450
億円であり、前期より341
億円、19.0%
減少い たしました。この結果、営業利益は
1,131
億円となり、前期より267
億円、30.9%
増加いたしました。研究開発活動への積極的な資源投入があったも のの、前期に発生した
AkaRx, Inc.
買収に伴うインプロセス研究開発 費などの影響や、米国での「アリセプト」物質特許満了後の米国ファイ ザー社に対する提携費用の減少等により、販売費及び一般管理費が 減少し、営業利益、経常利益および当期純利益は増益となりました。120
6.4 130 7.4
140 9.1
150 10.1
10.4150
0 40
’07/3 ’08/3 ’09/3 ’10/3 ’11/3 160
80 120
0 3 12
6 9
2,529
1,743 2,910
1,759
254 3,038
1,599
756 3,228
1,480 799 2,904
1,369 803
0
’07/3 ’08/3 ’09/3 ’10/3 ’11/3 4,000
2,000
1,000 3,000
1,083 16.1
2,254 30.7
1,561
20.0 1,791
22.3 1,450
18.9
0 1,000
’07/3 ’08/3 ’09/3 ’10/3 ’11/3 2,500
1,500 2,000
500
0 10 40
20 30
1株当たり配当金および純資産配当率(DOE) 主要製品売上高 研究開発費および研究開発費率
m アリセプト
m パリエット/アシフェックス m 1株当たり配当金
純資産配当率(DOE) m 研究開発費
研究開発費率
(円) (%) (億円) (億円) (%)
0 25
’10/3 ’11/3 100
75
50
その他の収益(費用)は△
105
億円であり、前期より費用(純額)が16
億円減少いたしました。為替差損は増加した一方で、減損損失が 減少したことが主な要因であります。その結果、当期純利益は
674
億円となり、前期より271
億円、67.1%
増加いたしました。また、1
株当たり当期純利益(EPS
)は236
円52
銭(前期より94
円94
銭増)となりました。翌期においては引き続き研究開発活動などへの積極的な投資を行 う一方、販売管理費の継続的な効率化を進めることにより、増益を見 込んでおります。
当期純利益に少数株主損益およびその他の包括利益を加減した包 括利益は
312
億円であり、前期より28
億円、9.8%
増加いたしました。セグメントの状況
(各セグメントの売上高は外部顧客に対するものであります)
当社グループは、医薬品事業を日本、米国、欧州、アジア(中国含 む)、ニューマーケット(インド、中東等)の
5
リージョンで構成し、各 リージョンの特性に応じた戦略を企画・推進しております。医薬品事 業では、主に医療用医薬品の製造・販売を行っております。当社グループのセグメントは、医薬品事業とその他事業から構成さ れており、医薬品事業の各リージョンを報告セグメントとしております。
なお、その他事業は報告セグメントに含まれない事業セグメントであ り、医薬品原料・製薬用機械などに係る事業を含んでおります。
<日本医薬品事業>
売上高は
3,504
億円(前期比8.7%
増)、セグメント利益は1,450
億円(同
8.7%
増)となりました。「アリセプト」の売上高は1,055
億円(同12.8%
増)、「パリエット」の売上高は602
億円(同11.9%
増)とそれぞ れ伸長いたしました。<米国医薬品事業>
売上高は、
3,030
億円(前期比15.5%
減、現地通貨ベースでは8.5%
減)、セグメント利益は944
億円(同11.4%
減、現地通貨ベース では4.1%
減)となりました。「アリセプト」の売上高は1,534
億円(同21.2%
減、現地通貨ベースでは14.6%
減)、「アシフェックス」の売上 高は656
億円(同19.0%
減、現地通貨ベースでは12.3%
減)となり ました。中等度・高度アルツハイマー型認知症に対する高用量製剤「アリセプ ト錠
23mg
」を2010
年8
月に新発売いたしました。本剤の売上高は52
億円であります。米国での「アリセプト」の物質特許満了後に、米国ファイザー社の子 会社であるグリーンストーン社より、「アリセプト」の
AG
(Authorized Generic
:先発メーカーの許可を得て発売されるジェネリック医薬品)が新発売されました。本件に係る提携収入を含めた
AG
関連の売上高 は218
億円であります。この結果、米国の「アリセプト」に関しては、高用量製剤の上市と
AG
戦略により、当期の売上高1,534
億円を確保し、米国アルツハイマー型 認知症治療薬市場で4
割以上のシェアを堅持いたしました。新規抗がん剤「ハラヴェン」をアントラサイクリン系およびタキサン系 抗がん剤を含む少なくとも
2
種類のがん化学療法による前治療歴のあ る転移性乳がんの効能・効果で2010
年11
月に新発売いたしました。「ハラヴェン」の売上高は
22
億円となりました。1,053
918 864 1,131
’07/3 ’08/3 ’09/3 ’10/3 ’11/3 0 5 20
10 14.7 15
10.8 11.7
1772.4 15.6
0 1,200
900
300 600
営業利益および営業利益率 報告セグメント別売上高構成比 報告セグメント別売上高構成比(推移)
m 営業利益 営業利益率
(億円) (%) (%)
日本 45.6%
アジア 4.1%ニューマーケット 0.1%
米国 39.4%
欧州 5.8%
医薬品事業 94.9%
その他 5.1%
m 日本医薬品事業 m 米国医薬品事業 m 欧州医薬品事業 m アジア医薬品事業 m ニューマーケット医薬品事業
<欧州医薬品事業>
売上高は
444
億円(前期比10.4%
減)、セグメント利益は47
億円(同26.5%
減)となりました。「アリセプト」の売上高は244
億円(同12.5%
減)、「パリエット」の売上高は
64
億円(同22.4%
減)となりました。新規抗がん剤「ハラヴェン」をアントラサイクリン系およびタキサン系 抗がん剤を含む少なくとも
2
種類のがん化学療法による前治療歴のあ る局所進行性・転移性乳がんの効能・効果で2011
年4
月に、英国、ド イツ、スウェーデン、デンマーク、フィンランドで新発売いたしました。<アジア医薬品事業>
売上高は
313
億円(前期比0.7%
増)、セグメント利益は59
億円(同28.1%
減)となりました。「アリセプト」の売上高は69
億円(同4.8%
増)、「パリエット」の売上高は
45
億円(同7.1%
減)となりました。<ニューマーケット医薬品事業>
売上高は
10
億円(前期比28.1%
増)、セグメント損益は7
億円の損 失となりました。「アリセプト」(インド名「アリセップ」)の売上高は1
億 円(同15.1%
増)、「パリエット」(インド名「パリット」)の売上高は3
億円(同
42.2%
増)とそれぞれ伸長いたしました。米国子会社エーザイ・インクの状況
「アリセプト」の売上高は
1,790
百万米ドル(前期より307
百万米ドル 減)、「アシフェックス」の売上高は765
百万米ドル(同107
百万米ドル減)とそれぞれ減少いたしました。結果として、受託研究収入等を含めた売 上高は
3,928
百万米ドル(同175
百万米ドル減)となりました。また、当 期の営業利益は、△3
百万米ドル(同138
百万米ドル減)となりました。財政状態
当期末の資産合計は、
1
兆463
億円(前期末より556
億円減)となり ました。為替変動による海外子会社資産の円換算額の減少等により、無形固定資産などが減少いたしました。
負債合計は
6,359
億円(前期末より442
億円減)となりました。主な 減少は短期借入金、未払金などであります。純資産合計は
4,104
億円(前期末より114
億円減)となり、自己資本 比率は38.6%
(同0.9
ポイント増)となりました。キャッシュ・フローの状況
当期の営業活動から得たキャッシュ・フローは、
1,232
億円(前期よ り152
億円増)となりました。税金等調整前当期純利益は1,026
億円、減価償却費は
435
億円、法人税等の支払額は190
億円であります。投資活動によるキャッシュ・フローは、
588
億円の支出(前期より111
億円減)となりました。有形固定資産の取得に137
億円、3
カ月超 預金の純増加額は374
億円であります。財務活動によるキャッシュ・フローは、
680
億円の支出(前期より188
億円増)となりました。短期借入金の純減少額が240
億円となり、配当金の支払いに
427
億円を支出いたしました。以上の結果、当期末における現金及び現金同等物は、
1,028
億円(前期末より
123
億円減)となりました。翌期の配当については、
1
株当たり年間配当金150
円(当期と同額)とし、中間配当金
70
円、期末配当金80
円を見込んでおります。キャッシュ・フローの状況
億円
営業キャッシュ・フロー 資本的支出等 フリー・キャッシュ・フロー*
実績 増減額 実績 増減額 実績 増減額
2007
年3
月期¥ 812 ¥ (59) ¥ 525 ¥ 91 ¥ 286 ¥ (149)
2008
年3
月期732 (79) 4,891 4,366 (4,159) (4,445)
2009
年3
月期1,050 317 457 (4,434) 593 4,751
2010
年3
月期1,079 30 550 93 529 (64)
2011年3月期 1,232 152 228 (322) 1,003 474
* フリー・キャッシュ・フロー=(営業活動によるキャッシュ・フロー)−(資本的支出+その他現事業維持のための 支出等)