データブック国際労働比較2015（全文） | JILPT

●データブック●

国際労働比較

Databook of International Labour Statistics

2015

独立行政法人

労働政策研究･研修機構

は し が き

2014 年の世界経済は、過剰債務や高失業率といった世界金融危機の遺産的問題

がいまだ継続し、多くの国で潜在成長率の低下がみられました。先進国では、アメ

リカとイギリスが危機から抜け出し、ある程度の成長率を達成する一方、日本では

消費増税に伴う駆け込み需要の反動による影響が長期化し、ユーロ圏でも投資と輸

出の低迷によりほぼ全域で成長が停滞しました。新興国では、中国が高い成長率を

維持し、インドも相対的な不調から回復する一方、ロシアではウクライナ危機や原

油価格の下落により成長見通しは不透明感が増しました。

いくつかの先進諸国では、プラス成長を続けながらも失業率の大きな改善がみら

れないなど、かつてのように景気回復が雇用情勢の改善にダイレクトに繋がりにく

い状況となっています。特に若年者の就労環境は多くの国で厳しさを増しています。

一方で、先進国を中心として高齢化に伴う労働力不足の懸念が高まる中、非正規雇

用の増加は、格差拡大などの問題を深刻化させています。

本書は、こうした世界の経済情勢、雇用情勢を踏まえ、政策課題の共通化がます

ます進展している労働問題、雇用問題について、日本と諸外国の実態がわかりやす

く 理 解 で き る よ う 編 集 し た 「 国 際 比 較 統 計 集 」 で す 。 本 書 は 年 刊 と し て 、 す で に

15 年にわたり発行を続けてまいりました。この間、OECD（経済協力開発機構）や

ILO（国際労働機関）等の国際機関の努力により、各国の労働統計は精緻な国際比

較が可能なように一段と整備が進められています。本書を編集するに当たっては、

こうした成果を可能な限り反映させるべく努力しております。今後とも一層の改善

に努めてまいりますので、利用者の皆様のご意見等をお寄せいただければ幸甚に存

じます。

平成27年3月

独立行政法人 労働政策研究・研修機構

国際研究部長 天瀬 光二

凡 例

1. 数値は, 単位未満を四捨五入しているため, 合計欄の数値と内訳を足し上げたものと が一致しない場合がある。 2. 数値の表記の仕方は, 以下の通り。 0.0 表記単位（この場合は, 小数点以下第1位）未満の数値であることを示す。 － 該当数値がないことを示す。 （ブランク）数値が不詳, 不明であることを示す。 ｜ 調査内容や定義の変更等による, 前後数値の非接続を示す。 3. 統計数値の原資料の作成機関及び公表資料名は, 「資料出所」として脚注に明記してい る。原資料がデータベースの場合には, データをダウンロードした時期を記載した。な お, 統計数値には原資料に基づいて当機構で作成したものも含まれている。 4. 対象国は, 原則として欧米主要国, 東アジア等の主な国及び地域としている。 5. 欧州諸国及びOECD諸国は, 他に注がない場合は以下の国々を指す。 （EU-15） オーストリア*, ベルギー*, デンマーク, フィンランド*, フランス*, ドイツ*, ギ リシャ*, アイルランド*, イタリア*, ルクセンブルク*, オランダ*, ポルトガル*, スペイン*, スウェーデン, イギリス （EU-21） EU-15に以下6か国を加えたもの。 チェコ, ハンガリー, ポーランド, スロバキア*, スロベニア*, エストニア* （ユーロ圏） *印の諸国にキプロス, マルタを加えた17か国（2013年12月現在） （OECD諸国） EU-21に以下を加えたもの。（2014年2月現在, 34か国） カナダ, アイスランド, ノルウェー, スイス, トルコ, アメリカ, 日本, オーストラリ ア, ニュージーランド, メキシコ, 韓国, チリ, イスラエル 6. 表頭および表側のアルファベットは, 下記の国・地域名の略号である。

AUS Australia AUT Austria BEL Belgium BRA Brazil CAN Canada CHE Switzerland CHN China CZE Czech Republic DEU Germany DNK Denmark ESP Spain FIN Finland FRA France GBR Great Britain GRC Greece HKG Hong Kong HUN Hungary IDN Indonesia IND India IRL Ireland

ISL Iceland ISR Israel ITA Italy JPN Japan

KHM Cambodia KOR Korea, Republic of LKA Sri Lanka LUX Luxembourg MEX Mexico MYS Malaysia NLD Netherlands NOR Norway NZL New Zealand PHL Philippines POL Poland PRT Portugal RUS Russian Federation SGP Singapore SWE Sweden THA Thailand TUR Turkey TWN Taiwan USA United States VNM Vietnam

凡 例

1. 数値は, 単位未満を四捨五入しているため, 合計欄の数値と内訳を足し上げたものと が一致しない場合がある。 2. 数値の表記の仕方は, 以下の通り。 0.0 表記単位（この場合は, 小数点以下第1位）未満の数値であることを示す。 － 該当数値がないことを示す。 （ブランク）数値が不詳, 不明であることを示す。 ｜ 調査内容や定義の変更等による, 前後数値の非接続を示す。 3. 統計数値の原資料の作成機関及び公表資料名は, 「資料出所」として脚注に明記してい る。原資料がデータベースの場合には, データをダウンロードした時期を記載した。な お, 統計数値には原資料に基づいて当機構で作成したものも含まれている。 4. 対象国は, 原則として欧米主要国, 東アジア等の主な国及び地域としている。 5. 欧州諸国及びOECD諸国は, 他に注がない場合は以下の国々を指す。 （EU-15） オーストリア*, ベルギー*, デンマーク, フィンランド*, フランス*, ドイツ*, ギ リシャ*, アイルランド*, イタリア*, ルクセンブルク*, オランダ*, ポルトガル*, スペイン*, スウェーデン, イギリス （EU-21） EU-15に以下6か国を加えたもの。 チェコ, ハンガリー, ポーランド, スロバキア*, スロベニア*, エストニア* （ユーロ圏） *印の諸国にキプロス, マルタを加えた17か国（2013年12月現在） （OECD諸国） EU-21に以下を加えたもの。（2014年2月現在, 34か国） カナダ, アイスランド, ノルウェー, スイス, トルコ, アメリカ, 日本, オーストラリ ア, ニュージーランド, メキシコ, 韓国, チリ, イスラエル 6. 表頭および表側のアルファベットは, 下記の国・地域名の略号である。

AUS Australia AUT Austria BEL Belgium BRA Brazil CAN Canada CHE Switzerland CHN China CZE Czech Republic DEU Germany DNK Denmark ESP Spain FIN Finland FRA France GBR Great Britain GRC Greece HKG Hong Kong HUN Hungary IDN Indonesia IND India IRL Ireland

ISL Iceland ISR Israel ITA Italy JPN Japan

KHM Cambodia KOR Korea, Republic of LKA Sri Lanka LUX Luxembourg MEX Mexico MYS Malaysia NLD Netherlands NOR Norway NZL New Zealand PHL Philippines POL Poland PRT Portugal RUS Russian Federation SGP Singapore SWE Sweden THA Thailand TUR Turkey TWN Taiwan USA United States VNM Vietnam

目 次

1．経済・経営

1－1 一人当たりの国民所得 ··· 21 1－2 経済活動別国内総生産（構成比） ··· 22 1－3 物価水準（GDPベース） ··· 23 1－4 労働生産性水準（GDPベース） ··· 24 第1－1表 名目国内総生産 ··· 25 第1－2表 名目・実質国内総生産（GDP）成長率 ··· 26 第1－3表 一人当たりの国民所得 ··· 27 第1－4表 雇用者報酬 ··· 28 第1－5表 経済活動別国内総生産 ··· 29 第1－6表 国内総生産の構成（支出側、名目） ··· 31 第1－7表 国内総生産の構成（生産側、名目） ··· 32 第1－8表 国民貯蓄率 ··· 33 第1－9表 鉱工業生産指数 ··· 34 第1－10表 経常収支・貿易収支 ··· 35 第1－11表 対内直接投資額（フロー） ··· 36 第1－12表 対外直接投資額（フロー） ··· 37 第1－13表 為替レート ··· 38 第1－14表 生産者物価指数 ··· 39 第1－15表 消費者物価指数 ··· 40 第1－16表 購買力平価 ··· 41 第1－17表 物価水準（GDPベース） ··· 41 第1－18表 内外価格差及び購買力平価 ··· 42 第1－19表 労働生産性水準 ··· 43 第1－20表 労働分配率 ··· 44 第1－21表 時間当たり労働生産性上昇率（産業計、対前年比） ··· 44 第1－22表 単位労働費用（産業計） ··· 45

2．人口・労働力人口

2－1 世界、大陸及び主要地域の人口（中位推計） ··· 49 2－2 人口増加率 ··· 50 2－3 老年人口比率（65歳以上人口） ··· 51 2－4 65歳以上男性の労働力率 ··· 52

2－6 就業率 ··· 54 第2－1表 総人口 ··· 55 （参考表）日本の将来推計人口 ··· 55 第2－2表 人口増加率 ··· 56 第2－3表 若年人口（15歳未満人口） ··· 57 第2－4表 生産年齢人口（15～64歳人口） ··· 58 第2－5表 老年人口（65歳以上人口） ··· 59 第2－6表 性別・年齢階級別人口構成 ··· 60 第2－7表 出生率・死亡率 ··· 63 第2－8表 平均寿命 ··· 64 （参考表）完全生命表又は簡易生命表による日本の平均寿命 ···· 64 第2－9表 合計特殊出生率 ··· 65 第2－10表 労働力人口 ··· 66 第2－11表 性別・年齢階級別人口・労働力人口・労働力率 ··· 67 第2－12表 就業率（15～64歳） ··· 76 第2－13表 性別・年齢階級別人口・就業人口・就業率 ··· 78 第2－14表 外国人人口（ストック） ··· 82 第2－15表 就労目的の入国が許可された外国人労働者（インフロー） ··· 83 第2－16表 外国人労働力人口（ストック） ··· 84

3．就業構造

3－1 就業者の産業別構成比 ··· 87 3－2 就業者の職業別構成比 ··· 88 3－3 就業者及び管理職に占める女性の割合 ··· 89 3－4 就業者の従業上の地位別構成比 ··· 90 3－5 就業者に占める短時間労働者の割合 ··· 91 第3－1表 産業別就業者数 ··· 92 第3－2表 就業者の産業別構成比 ··· 99 第3－3表 産業別雇用者数 ··· 100 第3－4表 性別・職業別就業者数 ··· 107 第3－5表 就業者の職業別構成比 ··· 115 第3－6表 従業上の地位別就業者数 ··· 116 第3－7表 就業者に占める短時間労働者の割合 ··· 117 第3－8表 短時間労働者に占める女性の割合 ··· 119 第3－9表 テンポラリー労働者の割合 ··· 120

2－5 年齢階級別女性労働力率 ··· 53 2－6 就業率 ··· 54 第2－1表 総人口 ··· 55 （参考表）日本の将来推計人口 ··· 55 第2－2表 人口増加率 ··· 56 第2－3表 若年人口（15歳未満人口） ··· 57 第2－4表 生産年齢人口（15～64歳人口） ··· 58 第2－5表 老年人口（65歳以上人口） ··· 59 第2－6表 性別・年齢階級別人口構成 ··· 60 第2－7表 出生率・死亡率 ··· 63 第2－8表 平均寿命 ··· 64 （参考表）完全生命表又は簡易生命表による日本の平均寿命 ···· 64 第2－9表 合計特殊出生率 ··· 65 第2－10表 労働力人口 ··· 66 第2－11表 性別・年齢階級別人口・労働力人口・労働力率 ··· 67 第2－12表 就業率（15～64歳） ··· 76 第2－13表 性別・年齢階級別人口・就業人口・就業率 ··· 78 第2－14表 外国人人口（ストック） ··· 82 第2－15表 就労目的の入国が許可された外国人労働者（インフロー） ··· 83 第2－16表 外国人労働力人口（ストック） ··· 84

3．就業構造

3－1 就業者の産業別構成比 ··· 87 3－2 就業者の職業別構成比 ··· 88 3－3 就業者及び管理職に占める女性の割合 ··· 89 3－4 就業者の従業上の地位別構成比 ··· 90 3－5 就業者に占める短時間労働者の割合 ··· 91 第3－1表 産業別就業者数 ··· 92 第3－2表 就業者の産業別構成比 ··· 99 第3－3表 産業別雇用者数 ··· 100 第3－4表 性別・職業別就業者数 ··· 107 第3－5表 就業者の職業別構成比 ··· 115 第3－6表 従業上の地位別就業者数 ··· 116 第3－7表 就業者に占める短時間労働者の割合 ··· 117 第3－8表 短時間労働者に占める女性の割合 ··· 119 第3－9表 テンポラリー労働者の割合 ··· 120 第3－10表 性別・年齢階級別テンポラリー労働者の割合 ··· 121 第3－11表 労働者に占める派遣労働者の割合 ··· 122 第3－12表 従業員の勤続年数 ··· 123 第3－13表 青少年（18～24歳）の転職に対する考え方 ··· 124 第3－14表 望ましい退職年齢 ··· 125 第3－15表 雇用創出率・雇用消失率 ··· 126 第3－16表 公共職業安定業務 ··· 127 第3－17表 労働者派遣事業 ··· 129 第3－18表 年齢に関する法制度等（定年等関係） ··· 133

4．失業・失業保険・雇用調整

4－1 ILO定義失業率 ··· 137 4－2 失業率（各国公表値） ··· 138 4－3 長期失業者の割合 ··· 139 第4－1表 調整失業率 ··· 140 第4－2表 失業率（各国公表値） ··· 141 第4－3表 年齢階級別失業者数・構成比 ··· 142 第4－4表 年齢階級別失業率 ··· 145 第4－5表 長期失業者の割合 ··· 146 第4－6表 失業期間別構成比 ··· 147 第4－7表 失業者の定義 ··· 148 第4－8表 失業保険制度 ··· 150 （参考表）補足的な失業扶助制度 ··· 154 第4－9表 失業給付受給者数 ··· 156 第4－10表 雇用調整速度 ··· 157 第4－11表 雇用調整助成金・再就職支援制度 ··· 158 第4－12表 高齢者の就労促進施策 ··· 161 第4－13表 解雇法制 ··· 164

5．賃金・労働費用

5－1 時間当たり賃金（製造業） ··· 169 5－2 労働費用（製造業） ··· 170 5－3 年齢階級別賃金格差 ··· 171 5－4 勤続年数別賃金格差（産業計） ··· 172 第5－1表 時間当たり賃金（製造業） ··· 173 第5－2表 賃金（製造業） ··· 174

第5－4表 時間当たり実収賃金指数（製造業） ··· 177 第5－5表 フルタイム労働者に対するパートタイム労働者の賃金水準 ··· 177 第5－6表 労働費用（製造業） ··· 178 第5－7表 労働費用でみた国際競争力 ··· 179 第5－8表 労働費用費目別構成（製造業） ··· 179 第5－9表 生産労働者の時間当たり労働費用（製造業） ··· 180 第5－10表 男女間賃金・勤続年数格差 ··· 181 第5－11表 フルタイム労働者の中位所得における男女賃金格差 ··· 181 第5－12表 年齢階級別賃金格差 ··· 182 第5－13表 勤続年数別賃金格差 ··· 183 第5－14表 規模間賃金格差（産業計） ··· 185 第5－15表 所得のジニ係数 ··· 185 第5－16表 五分位階級所得割合 ··· 186 第5－17表 相対的貧困率 ··· 187 （参考表）日本の相対的貧困率 ··· 187 第5－18表 最低賃金制度 ··· 188 第5－19表 最低賃金額の推移 ··· 194

6．労働時間・労働時間制度

6－1 一人当たり平均年間総実労働時間（就業者） ··· 197 6－2 年間休日数 ··· 198 第6－1表 一人当たり平均年間総実労働時間 ··· 199 第6－2表 週労働時間（製造業） ··· 201 第6－3表 長時間労働者の割合 ··· 202 第6－4表 年間休日数 ··· 203 第6－5表 法定祝日 ··· 204 第6－6表 労働時間・有給休暇制度 ··· 205

7．労働組合・労使関係・労働災害

7－1 労働組合組織率の推移 ··· 215 7－2 労働争議による労働損失日数 ··· 216 第7－1表 労働組合員数・組織率（各国公式統計） ··· 217 第7－2表 労働組合組織率（ILOデータベース） ··· 218 第7－3表 労働争議件数・労働争議参加人員・労働損失日数 ··· 219 第7－4表 労災被災者数・労働損失日数 ··· 221

第5－3表 産業別賃金 ··· 176 第5－4表 時間当たり実収賃金指数（製造業） ··· 177 第5－5表 フルタイム労働者に対するパートタイム労働者の賃金水準 ··· 177 第5－6表 労働費用（製造業） ··· 178 第5－7表 労働費用でみた国際競争力 ··· 179 第5－8表 労働費用費目別構成（製造業） ··· 179 第5－9表 生産労働者の時間当たり労働費用（製造業） ··· 180 第5－10表 男女間賃金・勤続年数格差 ··· 181 第5－11表 フルタイム労働者の中位所得における男女賃金格差 ··· 181 第5－12表 年齢階級別賃金格差 ··· 182 第5－13表 勤続年数別賃金格差 ··· 183 第5－14表 規模間賃金格差（産業計） ··· 185 第5－15表 所得のジニ係数 ··· 185 第5－16表 五分位階級所得割合 ··· 186 第5－17表 相対的貧困率 ··· 187 （参考表）日本の相対的貧困率 ··· 187 第5－18表 最低賃金制度 ··· 188 第5－19表 最低賃金額の推移 ··· 194

6．労働時間・労働時間制度

6－1 一人当たり平均年間総実労働時間（就業者） ··· 197 6－2 年間休日数 ··· 198 第6－1表 一人当たり平均年間総実労働時間 ··· 199 第6－2表 週労働時間（製造業） ··· 201 第6－3表 長時間労働者の割合 ··· 202 第6－4表 年間休日数 ··· 203 第6－5表 法定祝日 ··· 204 第6－6表 労働時間・有給休暇制度 ··· 205

7．労働組合・労使関係・労働災害

7－1 労働組合組織率の推移 ··· 215 7－2 労働争議による労働損失日数 ··· 216 第7－1表 労働組合員数・組織率（各国公式統計） ··· 217 第7－2表 労働組合組織率（ILOデータベース） ··· 218 第7－3表 労働争議件数・労働争議参加人員・労働損失日数 ··· 219 第7－4表 労災被災者数・労働損失日数 ··· 221 第7－5表 労働災害の度数率 ··· 223

8．教育・職業能力開発

8－1 高等教育への進学率（大学型高等教育機関） ··· 227 第8－1表 高等教育への進学率 ··· 228 第8－2－1表 日本の学校系統図 ··· 230 第8－2－2表 アメリカの学校系統図 ··· 231 第8－2－3表 イギリスの学校系統図 ··· 232 第8－2－4表 ドイツの学校系統図 ··· 233 第8－2－5表 フランスの学校系統図 ··· 234 第8－2－6表 中国の学校系統図 ··· 235 第8－2－7表 韓国の学校系統図 ··· 236 第8－3表 仕事に関連した非公式教育訓練の受講率 ··· 237 第8－4表 若年のキャリア形成及び就職支援 ··· 238 第8－5表 困難な状況にある者に対する施策 ··· 245

9．勤労者生活・福祉

9－1 家計消費支出の構成 ··· 251 第9－1表 家計・対家計民間非営利団体（NPISH）の受取と支払の構成 ··· 252 第9－2－1表 国民一人当たり目的別国内家計最終消費支出 ··· 253 第9－2－2表 国内家計最終消費支出の構成比 ··· 254 第9－3－1表 世帯主の年齢階級別家計収入及び支出（日本） ··· 255 第9－3－2表 世帯主の年齢階級別家計収入及び支出（アメリカ、全世帯） ··· 256 第9－3－3表 世帯主の年齢階級別家計収入及び支出（イギリス、全世帯） ··· 257 第9－3－4表 世帯主の年齢階級別家計収入及び支出（ドイツ、全世帯） ··· 258 第9－4表 家計・対家計非営利団体（NPISH）の金融資産総額 ··· 259 第9－5表 国民負担率（対国民所得比） ··· 259 第9－6表 公的社会支出（対GDP比）及びその内訳 ··· 260 第9－7表 GDPに占める労働市場政策への支出 ··· 261 第9－8表 公的年金等制度 ··· 262 第9－9表 企業年金等制度 ··· 264 第9－10表 社会保障負担料率 ··· 266 第9－11表 公的扶助制度 ··· 267 第9－12表 育児休業制度 ··· 269 第9－13表 育児に対する経済的支援（児童手当等） ··· 272 第9－14表 保育サービス：就学前児童向け託児施設の設置 ··· 274

第9－16表 一日当たり生活時間配分 ··· 277 第9－17表 生活・社会・文化水準 ··· 278 第9－18－1表 生活時間（正規雇用者） ··· 279 第9－18－2表 生活時間（非正規雇用者） ··· 280 第9－18－3表 生活時間（正規雇用者・非正規雇用者計） ··· 281 第9－19表 ジェンダー不平等指標（GII） ··· 282

参考

労働統計機関一覧 ··· 285

第9－15表 障害者雇用対策 ··· 275 第9－16表 一日当たり生活時間配分 ··· 277 第9－17表 生活・社会・文化水準 ··· 278 第9－18－1表 生活時間（正規雇用者） ··· 279 第9－18－2表 生活時間（非正規雇用者） ··· 280 第9－18－3表 生活時間（正規雇用者・非正規雇用者計） ··· 281 第9－19表 ジェンダー不平等指標（GII） ··· 282

参考

労働統計機関一覧 ··· 285

TABLE OF CONTENTS

1. Economy and Business

Table 1-1 Nominal GDP ··· 25

Table 1-2 Nominal and real GDP growth rates ··· 26

Table 1-3 National income per capita ··· 27

Table 1-4 Compensation of employees ··· 28

Table 1-5 GDP by economic activity ··· 29

Table 1-6 GDP by expenditure approach··· 31

Table 1-7 GDP by production approach ··· 32

Table 1-8 National savings rates ··· 33

Table 1-9 Industrial production indices ··· 34

Table 1-10 Current account and trade balance ··· 35

Table 1-11 FDI Inward flows ··· 36

Table 1-12 FDI Outward flows ··· 37

Table 1-13 Exchange rates ··· 38

Table 1-14 Producer price indices ··· 39

Table 1-15 Consumer price indices ··· 40

Table 1-16 Purchasing power parities (PPPs) ··· 41

Table 1-17 Comparative price levels ··· 41

Table 1-18 Comparative price levels and purchasing power parities (PPPs) ··· 42

Table 1-19 Labour productivity levels ··· 43

Table 1-20 Labour share ··· 44

Table 1-21 Average annual labour productivity growth rates, total economy ··· 44

Table 1-22 Unit labour costs, total economy ··· 45

2. Population and Labour force

Table 2-1 Total population ··· 55

Reference table: Population prospects of Japan ··· 55

Table 2-2 Population growth rates ··· 56

Table 2-3 Youth population, 0-14 years old ··· 57

Table 2-4 Working age population, 15-64 years old ··· 58

Table 2-5 Elderly population, 65 years old or over ··· 59

Table 2-6 Population by sex and age group ··· 60

Table 2-7 Crude birth rates and crude death rates ··· 63

Table 2-8 Life expectancy at birth by sex··· 64

Reference table: Japan's average life expectancy··· 64

Table 2-10 Labour force ··· 66

Table 2-11 Population, labour force and labour force participation rates by sex and age group ··· 67

Table 2-12 Employment/population ratios, 15-64 years old ··· 76

Table 2-13 Population, total employment and employment/population ratios by sex and age group ··· 78

Table 2-14 Stock of foreign population ··· 82

Table 2-15 Inflow of foreign workers ··· 83

Table 2-16 Stock of foreign labour force ··· 84

3. Employment Structure

Table 3-1 Total employment by economic activity ··· 92

Table 3-2 Sectoral composition of employment ··· 99

Table 3-3 Employees by economic activity ··· 100

Table 3-4 Total employment by occupation and sex ··· 107

Table 3-5 Occupational composition of employment ··· 115

Table 3-6 Employment by professional status ··· 116

Table 3-7 Part-time employment as a proportion of total employment ··· 117

Table 3-8 Women's share in part-time employment ··· 119

Table 3-9 Temporary employment as a proportion of total employment ··· 120

Table 3-10 Temporary employment as a proportion of total employment by sex and age group ··· 121

Table 3-11 Temporary agency workers as a proportion of total workforce ··· 122

Table 3-12 Length of service of employees by sex and age group ··· 123

Table 3-13 Youth's views on job changes, 18-24 years old ··· 124

Table 3-14 The appropriate age for men and women to retire ··· 125

Table 3-15 Job creation rates, job destruction rates ··· 126

Table 3-16 Public employment security services ··· 127

Table 3-17 Temporary employment agency services ··· 129

Table 2-10 Labour force ··· 66

Table 2-11 Population, labour force and labour force participation rates by sex and age group ··· 67

Table 2-12 Employment/population ratios, 15-64 years old ··· 76

Table 2-13 Population, total employment and employment/population ratios by sex and age group ··· 78

Table 2-14 Stock of foreign population ··· 82

Table 2-15 Inflow of foreign workers ··· 83

Table 2-16 Stock of foreign labour force ··· 84

3. Employment Structure

Table 3-1 Total employment by economic activity ··· 92

Table 3-2 Sectoral composition of employment ··· 99

Table 3-3 Employees by economic activity ··· 100

Table 3-4 Total employment by occupation and sex ··· 107

Table 3-5 Occupational composition of employment ··· 115

Table 3-6 Employment by professional status ··· 116

Table 3-7 Part-time employment as a proportion of total employment ··· 117

Table 3-8 Women's share in part-time employment ··· 119

Table 3-9 Temporary employment as a proportion of total employment ··· 120

Table 3-10 Temporary employment as a proportion of total employment by sex and age group ··· 121

Table 3-11 Temporary agency workers as a proportion of total workforce ··· 122

Table 3-12 Length of service of employees by sex and age group ··· 123

Table 3-13 Youth's views on job changes, 18-24 years old ··· 124

Table 3-14 The appropriate age for men and women to retire ··· 125

Table 3-15 Job creation rates, job destruction rates ··· 126

Table 3-16 Public employment security services ··· 127

Table 3-17 Temporary employment agency services ··· 129

Table 3-18 Age-based legal mechanisms including mandatory retirement age ···· 133

4. Unemployment, Unemployment Insurance and Employment Adjustment

Table 4-1 Harmonised unemployment rates ··· 140

Table 4-2 Unemployment rates (officially published national sources) ··· 141

Table 4-3 Unemployment by age group ··· 142

Table 4-4 Unemployment rates by age group ··· 145

Table 4-5 Incidence of long-term unemployment among total unemployment ··· 146

Table 4-6 Incidence of unemployment by duration ··· 147

Table 4-7 Definitions of unemployed ··· 148

Table 4-8 Unemployment insurance schemes ··· 150

Reference table: Supplemental unemployment assistance schemes 154

Table 4-9 Number of persons receiving unemployment benefit ··· 156

Table 4-10 Employment adjustment speed ··· 157

Table 4-11 Reemployment support programs, employment adjustment subsidies ·· 158

Table 4-12 Measure to promote the employment for older persons ··· 161

Table 4-13 Statutory regulations or case-law principles concerning dismissal ··· 164

5. Wages and Labour Costs

Table 5-1 Hourly wages, manufacturing ··· 173

Table 5-2 Wages, manufacturing ··· 174

Table 5-3 Wages by economic activity ··· 176

Table 5-4 Annual hourly earnings indices, manufacturing ··· 177

Table 5-5 Earnings gap between full-time and part-time workers··· 177

Table 5-6 Labour costs, manufacturing ··· 178

Table 5-7 Competitive positions: relative unit labour costs ··· 179

Table 5-8 Structure of labour costs as a percentage of total costs, manufacturing ·· 179

Table 5-9 Indices of hourly compensation costs in manufacturing ··· 180

Table 5-10 Gender wage and job tenure gap ··· 181

Table 5-11 Gender wage gap in median earnings of full-time employees ··· 181

Table 5-12 Wage gap by age group ··· 182

Table 5-13 Wage gap by length of service ··· 183

Table 5-14 Wage gap by establishment size in all industries ··· 185

Table 5-15 Gini coefficients of income inequality ··· 185

Table 5-16 Income share by quintiles ··· 186

Table 5-17 Percentage of people with an income below 50% of median income ·· 187

Reference table: Japan’s relative poverty rates ··· 187

Table 5-18 Minimum wage-fixing mechanisms ··· 188

6. Hours of Work and Working-time Arrangements

Table 6-1 Average annual hours actually worked per person in employment ··· 199

Table 6-2 Hours of work per week, manufacturing ··· 201

Table 6-3 Proportion of workers working long hours by gender ··· 202

Table 6-4 Number of annual holidays ··· 203

Table 6-5 Legal holidays ··· 204

Table 6-6 Working-time and paid leave arrangement ··· 205

7. Trade Union, Industrial Relations and Occupational Accidents

Table 7-1 Trade union membership and density rates (national official statistics) ·· 217

Table 7-2 Union density rates according to the ILO Union Database ··· 218

Table 7-3 Number of labour disputes, workers involved and days not worked ···· 219

Table 7-4 Number of workers injured due to occupational accidents and days lost ··· 221

Table 7-5 Incidence rates of occupational accidents ··· 223

8. Education and Human Resources Development

Table 8-1 Entry rates into tertiary education ··· 228

Table 8-2-1 School system, Japan ··· 230

Table 8-2-2 School system, USA ··· 231

Table 8-2-3 School system, UK ··· 232

Table 8-2-4 School system, Germany ··· 233

Table 8-2-5 School system, France ··· 234

Table 8-2-6 School system, China ··· 235

Table 8-2-7 School system, Republic of Korea ··· 236

Table 8-3 Participation rates in non-formal job-related education and training ···· 237

Table 8-4 Career development and job-search assistance for youth ··· 238

Table 8-5 Measures to tackle the employment challenges ··· 245

9. Worklife and Welfare

Table 9-1 Composition of households and NPISH, resources side/uses side ··· 252

Table 9-2-1 Final consumption expenditure of domestic households per capita by purpose··· 253

Table 9-2-2 Percentage distribution of final consumption expenditure of domestic households by purpose ··· 254

Table 9-3-1 Household income and expenditure by age of household reference person (Japan) ··· 255

Table 9-3-2 Household income and expenditure by age of household reference person (USA, all households) ··· 256

6. Hours of Work and Working-time Arrangements

Table 6-1 Average annual hours actually worked per person in employment ··· 199

Table 6-2 Hours of work per week, manufacturing ··· 201

Table 6-3 Proportion of workers working long hours by gender ··· 202

Table 6-4 Number of annual holidays ··· 203

Table 6-5 Legal holidays ··· 204

Table 6-6 Working-time and paid leave arrangement ··· 205

7. Trade Union, Industrial Relations and Occupational Accidents

Table 7-1 Trade union membership and density rates (national official statistics) ·· 217

Table 7-2 Union density rates according to the ILO Union Database ··· 218

Table 7-3 Number of labour disputes, workers involved and days not worked ···· 219

Table 7-4 Number of workers injured due to occupational accidents and days lost ··· 221

Table 7-5 Incidence rates of occupational accidents ··· 223

8. Education and Human Resources Development

Table 8-1 Entry rates into tertiary education ··· 228

Table 8-2-1 School system, Japan ··· 230

Table 8-2-2 School system, USA ··· 231

Table 8-2-3 School system, UK ··· 232

Table 8-2-4 School system, Germany ··· 233

Table 8-2-5 School system, France ··· 234

Table 8-2-6 School system, China ··· 235

Table 8-2-7 School system, Republic of Korea ··· 236

Table 8-3 Participation rates in non-formal job-related education and training ···· 237

Table 8-4 Career development and job-search assistance for youth ··· 238

Table 8-5 Measures to tackle the employment challenges ··· 245

9. Worklife and Welfare

Table 9-1 Composition of households and NPISH, resources side/uses side ··· 252

Table 9-2-1 Final consumption expenditure of domestic households per capita by purpose··· 253

Table 9-2-2 Percentage distribution of final consumption expenditure of domestic households by purpose ··· 254

Table 9-3-1 Household income and expenditure by age of household reference person (Japan) ··· 255

Table 9-3-2 Household income and expenditure by age of household reference person (USA, all households) ··· 256

Table 9-3-3 Household income and expenditure by age of household reference person (UK, all households) ··· 257

Table 9-3-4 Household income and expenditure by age of household reference person (Germany, all households) ··· 258

Table 9-4 Financial assets of households and NPISHs ··· 259

Table 9-5 Tax and social security burden as a percentage of national income ··· 259

Table 9-6 Public social expenditure by policy area, at current prices/in percentage of GDP ··· 260

Table 9-7 Public expenditure on labour market programmes as a percentage of GDP ··· 261

Table 9-8 Public pension schemes ··· 262

Table 9-9 Corporate pension schemes ··· 264

Table 9-10 Employer-employee social security rates ··· 266

Table 9-11 Public assistance systems ··· 267

Table 9-12 Childcare leave schemes ··· 269

Table 9-13 Financial support for childcare, including child benefits ··· 272

Table 9-14 Childcare services (availability of childcare facilities for pre-school children) ··· 274

Table 9-15 Employment measures for the disabled ··· 275

Table 9-16 Main structure of daily average time use ··· 277

Table 9-17 Indicators of national power and social infrastructure ··· 278

Table 9-18-1 Workday/Holiday time use (regular employees) ··· 279

Table 9-18-2 Workday/Holiday time use (non-regular employees) ··· 280

Table 9-18-3 Workday/Holiday time use (employees) ··· 281

国際比較上の留意点

国際比較をするにあたっては, 以下の4点に留意する必要がある。 1.統計の定義の違い 各国の公表数値は, 国によって統計上の定義, 調査方法が異なるため, 当該公表数値を 直接比較できない場合がある。 賃金を例にとってみると, 諸外国の賃金統計は時間当たり賃金で公表されることが多い が, 日本は月間給与総額（月額賃金）で公表されているため, これをまず時間当たりに換 算する必要がある。さらに賃金の中身についても定期の賃金なのか, 特別給与を含むのか などの吟味が必要である。また, 諸外国では, 実際に働いていない有給休暇その他の不就 業時間も含んだ支払労働時間当たりで表示されているため, 諸外国の時間当たり賃金は日 本に比して相対的に低めに算定されることになるので, これも実労働時間当たりで換算す る必要がある。 2.財・サービスの質の違い 各国の物価水準を比較する場合, 財の質の違いが問題となる。例えば自動車の場合, 各 国で生産されている自動車の仕様は異なる場合がある。仕様の異なる自動車の価格は一律 とはならないことは言うまでもない。 国によって個々の財の品質が異なれば, 財を集計した物価水準にもその影響が生じるこ とになる。賃金に関しても同様である。各国の平均的な賃金水準に影響する要因は, 各国 の労働者の年齢構成や教育水準, 産業構造など様々である。それらが国によって異なれば 賃金に格差が生じるのは当然である。本書においてもこうした労働者の属性の差は, 極力 調整して比較しているが, いくつもの要因を同時に調整した賃金の比較は, 単純な方法で は困難である。 3.制度の違い 「制度」には大きく分けて, ①政府による法的な規制, ②法的な規制ではないが, 個人や 企業間で一定の期間にわたって常態化され, 社会の中で定着し存続している行動様式, す なわち, 慣行――とがある。 両者は, 統計数字に影響を与える場合がある。前者については, 最低賃金制度を例にと ると, 国によって最低賃金水準が異なれば, 統計上の賃金水準への影響も各国によって異 なるはずである。また, 労働時間についても, 各国の所定外労働時間の法定割増賃金率の 差が影響してくることもある。例えば, 景気が拡大した場合, 割増率の低い日本の企業は 残業を利用しやすいのに対して, 割増率の高いアメリカの企業は雇用の増加で対応する傾

国際比較上の留意点

国際比較をするにあたっては, 以下の4点に留意する必要がある。 1.統計の定義の違い 各国の公表数値は, 国によって統計上の定義, 調査方法が異なるため, 当該公表数値を 直接比較できない場合がある。 賃金を例にとってみると, 諸外国の賃金統計は時間当たり賃金で公表されることが多い が, 日本は月間給与総額（月額賃金）で公表されているため, これをまず時間当たりに換 算する必要がある。さらに賃金の中身についても定期の賃金なのか, 特別給与を含むのか などの吟味が必要である。また, 諸外国では, 実際に働いていない有給休暇その他の不就 業時間も含んだ支払労働時間当たりで表示されているため, 諸外国の時間当たり賃金は日 本に比して相対的に低めに算定されることになるので, これも実労働時間当たりで換算す る必要がある。 2.財・サービスの質の違い 各国の物価水準を比較する場合, 財の質の違いが問題となる。例えば自動車の場合, 各 国で生産されている自動車の仕様は異なる場合がある。仕様の異なる自動車の価格は一律 とはならないことは言うまでもない。 国によって個々の財の品質が異なれば, 財を集計した物価水準にもその影響が生じるこ とになる。賃金に関しても同様である。各国の平均的な賃金水準に影響する要因は, 各国 の労働者の年齢構成や教育水準, 産業構造など様々である。それらが国によって異なれば 賃金に格差が生じるのは当然である。本書においてもこうした労働者の属性の差は, 極力 調整して比較しているが, いくつもの要因を同時に調整した賃金の比較は, 単純な方法で は困難である。 3.制度の違い 「制度」には大きく分けて, ①政府による法的な規制, ②法的な規制ではないが, 個人や 企業間で一定の期間にわたって常態化され, 社会の中で定着し存続している行動様式, す なわち, 慣行――とがある。 両者は, 統計数字に影響を与える場合がある。前者については, 最低賃金制度を例にと ると, 国によって最低賃金水準が異なれば, 統計上の賃金水準への影響も各国によって異 なるはずである。また, 労働時間についても, 各国の所定外労働時間の法定割増賃金率の 差が影響してくることもある。例えば, 景気が拡大した場合, 割増率の低い日本の企業は 残業を利用しやすいのに対して, 割増率の高いアメリカの企業は雇用の増加で対応する傾 向がある。したがって, 景気の拡大期は, アメリカの労働者と比べると日本の労働者の労 働時間が長くなることになる。 後者については, ある取引慣行が長期にわたって存続しているのは取引当事者双方にと って好都合であるためで, 法の強制力がある訳ではない。しかし, 例えば, 雇用慣行など慣 行の違いは統計数字に影響を及ぼす場合もある。先に例示した日米の景気拡大期の労働時 間の違いには, 雇用慣行の違いも影響している。具体的には, アメリカでは解雇が容易な ため, 不況時には解雇（レイオフ）を行い, 景気拡大期には雇用の増加で対応する傾向が 強い。我が国では, 戦後, 大企業を中心に, いわゆる終身雇用慣行と称される長期慣行が形 成され, アメリカと比較して解雇が困難であるため, 不況時には人員削減を避け, 逆に景 気拡大期には雇用増ではなく, 残業の増加で対応する傾向が強い。 こうした意味で, 制度の違いは, 国によって選択されている経済メカニズムの違いを反 映したものとみることができる。 制度の違いといった場合, 以上の2つをみていく必要がある。 4.金額の水準比較の困難さ 所得や財・サービスの価格を同一通貨建てで比較する場合, 為替レートや購買力平価を 用いて換算することになる。為替レートの場合, 浮動性（ボラティリティー）があり, フ ァンダメンタルズと比較したレートの過大評価・過少評価の問題が常に存在することが指 摘されている一方, 購買力平価については, OECD等が推計を行っているが, 基準年のとり 方, どのような財を対象とするか（バスケットの違い), 国による財品質の違い――といっ た問題があり, それらにどのような数字を使用するかによって計算結果が異なってくるた め, 唯一完全な推計方法が確立されているとはいえない。購買力平価にはこうした恣意性 が伴う。したがって, 本書において各国間で金額を比較するにあたっては, 原則として為 替レートを使用している。

1. 経済・経営

Economy and Business

1-1 一人当たりの国民所得

グラフの直近の具体的な数値及び資料出所については, 「第1-3表 一人当たりの国民所得」(p.27)を参 照。 国民所得(要素価格表示)とは, 給与等の「雇用者報酬」，利子, 配当, 賃貸料等の「財産 所得」及び企業の収入である「企業所得」の合計であり, その国民所得を人口で割ったも のが一人当たりの国民所得である。上のグラフの数値は, 国際比較できるようにアメリカ ドルに換算しているため, 各国の経済成長の伸びだけでなく, 対アメリカドル為替レート によっても変化することに注意しなければならない。 日本は, 1980年代に主要先進国のなかで相対的に高い実質経済成長率を維持していたこ とと, プラザ合意(1985年)後の急激な円高のため, ドル換算された国民所得は急上昇した。 1990年代前半も, 実質成長率は比較的低い水準にとどまったものの, 為替レートが円高に 推移したことから, ドル建ての一人当たり国民所得は増加を続け, 1980年代半ばから1990 年代半ばにかけては主要先進諸国のなかで最高水準で推移した。日本と主要国の実質成長 率は, 2001～2005年の平均で, 日本1.2％, アメリカ2.5％, イギリス3.0％, ドイツ0.6％, 2006～2010年の平均で, 日本0.4％, アメリカ0.8％, イギリス0.6％, ドイツ1.3％となっ ている（「第1-2表 名目・実質国内総生産(GDP)成長率」(p.26)を参照)。一人当たりの国 民所得は1998～2003年はアメリカに次ぐ水準で推移したが, 2007年及び2008年は, 上記9 か国のなかで, 韓国に次ぐ下位の水準となった。2010～2012年は円高の影響によりアメリ カ, スウェーデン, カナダに次ぐ第4位の水準に回復した。 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 1990 1995 2000 2005 2010 '13 (年) （1,000 USドル） 日本 アメリカ カナダ イギリス ドイツ フランス イタリア スウェーデン 韓国 １ 経済 ・ 経営

1-2 経済活動別国内総生産（構成比、2012年）

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第1-5表 経済活動別国内総生産」(p.29)を参 照。 グラフは, 国内総生産(総付加価値, 生産者価格表示)における経済活動を構成別に色分 けしたものである。この構成比によって, 各国における産業構成比が把握できる。 産業構造の変化を長期的にみると, 所得の上昇によって, 第1次産業から第2次産業, さ らに第3次産業へと変化することが知られている(ペティー・クラークの法則)。実際, 主要 先進国の産業構成は, 第3次産業の割合が高くなっている。そうしたなかで, 主要先進国の うち日本, ドイツ, 韓国などは,相対的に製造業の割合が高いという特徴がある。また, 日 本は, その他のサービス事業, 社会活動等の割合が, 先進国のなかでは高い。他方, 発展 途上国のうちインドネシア, フィリピンなどをみると, 農林水産業，製造業の割合が高い。 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 日本 アメリカ イギリス ドイツ フランス イタリア スウェーデン ロシア 香港 韓国 マレーシア タイ インドネシア フィリピン オーストラリア ブラジル 農林 水産業 鉱業、 エネル ギー業 製造業 建設業 卸売･小売､宿泊・ 飲食、運輸･倉庫 ・通信業 金融･保険､ 不動産業、 事業活動 その他の サービス事業、 社会活動等 (%)

1-3 物価水準（GDPベース）

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第1-17表 物価水準（GDPベース）」(p.41)を参照。 各国の物価水準は, ある一定の財・サービスを購入する際に必要とされる金額により示 される。わかり易い例でいえば, 例えば, ハンバーガー1個の値段の違いを見れば, ハン バーガーを基準とした物価水準の比較ができる。国内であれば使用される通貨は同一であ り, 販売されている商品・サービスも同一なので, 容易に地域間の物価水準の比較ができ るが, 国際比較を行う場合は, 各国で使用される通貨が異なることや, 商品・サービスも 全く同一とは限らないので比較は容易ではない。物価水準の国際比較を行う場合には, 比 較を行う商品・サービス等の対象及びウェイトを調整したものをみていく必要がある。 上のグラフは, OECDが国内総生産(GDP)の国際比較を行う際に使用する商品・サービス価 格とそのウェイト等を使用して算出された物価水準(GDPベースの物価水準)の国際比較を 示したものである。我が国の物価水準は, 2000年代前半までスウェーデンを除く主要国よ り高い水準にあったが, その後低下傾向で推移した後, 2007年に上昇に転じ, 2009年には フランスを抜いて最高水準となった。2011年及び2012年はオーストラリアに次ぐ高水準で あったが, 2013年はオーストラリア, スウェーデン, カナダ, ニュージーランド, フラン ス, イギリスを下回る水準に低下した。 なお, ここで使用した物価水準は, 基準時点(2005年)のGDP購買力平価を為替レートで 除して算出されたものである。購買力平価と為替レートの比の意味するところは, 上述の ハンバーガーを例にとると, ハンバーガー1個が日本で100円, 米国で1ドルの場合, 為替 レートが1ドル80円であれば, 日本のハンバーガーは1.25(=100/80)ドルと, アメリカに比 べて割高であり, 1ドル120円であれば日本のハンバーガーは約0.83(=100/120)ドルと割安 となることからわかるように, この比が大きいほど米国に比べ日本の物価が相対的に高い 状況を示す指標となる。つまり, 両国の物価が一定の下で円高(安)になったときにはこの 値は大き(小さ)くなり, 日本の物価は割高(安)となる。この指標を, OECD34か国の平均が 100となる指数で示したものがグラフに示されている。 70 80 90 100 110 120 130 140 150 160 2000 '01 '02 '03 '04 2005 '06 '07 '08 '09 2010 '11 '12 '13 日本 アメリカ イギリス ドイツ フランス イタリア スウェーデン オーストラリア （O E C D 平 均 ＝ 1 0 0 ） 0 _(年) １ 経済 ・ 経営

1-4 労働生産性水準（GDPベース、2012年）

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第1-19表 労働生産性水準」(p.43)を参照。 本書で使用した労働生産性は, 為替レート及び購買力平価で換算した国内総生産(GDP) を就業者数で除したものであり, 上のグラフは, 日本を100とした指数を示したものであ る。 日本の購買力平価換算での労働生産性水準は, 上記6か国中, 最も低い水準にとどまっ ている。一般に労働生産性は, 産業構造, 就業者一人当たり資本ストック(建物・機械等), 技術水準等に依存する。日本では, 一部輸出産業の労働生産性は比較的高水準であるもの の, 低生産性部門の割合が高いこと等がアメリカやフランスなどと比較してGDPベースの 生産性が低い要因であると考えられる。 なお, 労働生産性の国際比較を行う際に留意すべき点がいくつかある。労働生産性とは, 一定期間の付加価値を労働投入量で除して算出するものであり, 一国の労働生産性は, GDPを労働投入量で除して算出する。ここで, 労働投入量を「労働者数」とするか, 「労働 者数×労働時間」とするか等によって, 同じ労働生産性とはいってもその数字の持つ意味 は異なったものとなることに留意が必要である。さらに, サービス業の労働生産性の国際 比較においては, サービスの質などは考慮されない点にも留意する必要がある。 60 80 100 120 140 160 日本 アメリカ イギリス ドイツ フランス イタリア （ 日 本= 1 0 0 ） 0 ■為替レート換算 ■購買力平価換算

第1-1表　名目国内総生産

Table 1-1: Nominal GDP

2000年 2005 2009 2010 2011 2012 2013 日本（10億円） JPN 509,860 503,903 471,139 482,384 471,311 475,110 480,128 アメリカ（10億USドル） USA 10,285 13,094 14,419 14,964 15,518 16,163 16,768 カナダ（10億カナダドル） CAN 1,098 1,411 1,567 1,663 1,760 1,820 1,881 イギリス（10億ポンド） GBR 1,024 1,327 1,482 1,558 1,618 1,655 1,713 ドイツ（10億ユーロ） DEU 2,114 2,298 2,457 2,576 2,699 2,750 2,809 フランス（10億ユーロ） FRA 1,485 1,772 1,939 1,998 2,059 2,091 2,114 イタリア（10億ユーロ） ITA 1,240 1,490 1,574 1,606 1,639 1,628 1,619 スウェーデン（10億クローナ） SWE 2,380 2,907 3,289 3,520 3,657 3,685 3,776 ユーロ圏1)（10億ユーロ） EUR 6,783 8,145 8,921 9,168 9,424 9,483 9,577 ロシア（10億ルーブル） RUS *7,298 21,610 38,807 46,309 55,967 62,218 66,755 中国（10億元） CHN 9,875 18,742 34,878 40,282 47,262 52,940 58,667 香港（10億香港ドル） HKG 1,338 1,412 1,659 1,776 1,934 2,037 2,125 韓国（1兆ウォン） KOR 635 920 1,152 1,265 1,333 1,377 1,428 シンガポール（10億SGPドル） SGP 165 212 280 322 345 359 373 マレ－シア（10億リンギット） MYS 356 544 713 797 885 942 987 タイ（10億バーツ） THA 4,923 7,093 9,042 10,105 10,540 11,375 11,899 インドネシア（1兆ルピア） IDN 1,390 2,774 5,606 6,447 7,419 8,229 9,084 フィリピン（10億ペソ） PHL 3,581 5,678 8,026 9,003 9,708 10,567 11,548 インド（10億ルピー） IND 21,774 36,934 64,778 77,841 90,097 101,133 113,551 オーストラリア（10億AUSドル） AUS 706 998 1,296 1,407 1,486 1,521 *1,576 ニュージーランド（10億NZドル） NZL 118 162 190 199 207 212 227 ブラジル（10億レアル） BRA 1,179 2,147 3,239 3,770 4,143 4,392 4,845

（USドル換算/in U.S. dollars） (10億USドル/billion U.S. dollars) 日本 JPN 4,731 4,572 5,035 5,495 5,906 5,954 4,920 アメリカ USA 10,285 13,094 14,419 14,964 15,518 16,163 16,768 カナダ CAN 739 1,164 1,371 1,614 1,779 1,821 1,827 イギリス GBR 1,549 2,412 2,309 2,408 2,592 2,615 2,678 ドイツ DEU 1,947 2,858 3,413 3,412 3,752 3,533 3,730 フランス FRA 1,368 2,204 2,694 2,647 2,863 2,687 2,806 イタリア ITA 1,142 1,853 2,186 2,127 2,278 2,092 2,149 スウェーデン SWE 260 389 430 488 563 544 580 ユーロ圏1) _{EUR 6,250 10,129 12,394 12,142 13,100 12,184 12,716} ロシア RUS *259 764 1,223 1,525 1,905 2,017 2,097 中国 CHN 1,193 2,287 5,106 5,950 7,314 8,387 9,469 香港 HKG 172 182 214 229 249 263 274 韓国 KOR 562 898 902 1,095 1,202 1,223 1,305 シンガポール SGP 96 127 192 236 274 287 298 マレ－シア MYS 94 144 202 248 289 305 313 タイ THA 123 176 264 319 346 366 387 インドネシア IDN 165 286 539 709 846 878 870 フィリピン PHL 81 103 168 200 224 250 272 インド IND 477 834 1,365 1,709 1,880 1,859 1,877 オーストラリア AUS 409 762 1,011 1,290 1,533 1,575 *1,521 ニュージーランド NZL 54 114 119 143 164 171 186 ブラジル BRA 645 882 1,622 2,143 2,475 2,248 2,246 * …OECD推計値/Estimated value

資料出所 日本：内閣府（2014.12）「2013年度国民経済計算確報」

OECD諸国及びロシア：OECD Database（http://stats.oecd.org/）2014年12月現在 その他の国：IMF（2014.10）World Economic Outlook, October 2014

(注) 1) 単一通貨（ユーロ）参加国を対象。2013年12月現在, 17か国が参加。

１

経済

・

第1-2表　名目・実質国内総生産（GDP）成長率

Table 1-2: Nominal and real GDP growth rates

（％） '01-'05 '06-'10 2000 2005 2009 2010 2011 2012 2013年 （名目/nominal） 日本 JPN -0.2 -0.8 1.0 0.0 -6.0 2.4 -2.3 0.8 1.1 アメリカ USA 5.0 2.7 6.5 6.7 -2.0 3.8 3.7 4.2 3.7 カナダ CAN 5.1 3.4 9.6 6.5 -4.8 6.1 5.8 3.4 3.4 イギリス GBR 5.3 3.3 6.3 5.7 -2.4 5.1 3.8 2.3 3.5 ドイツ DEU 1.7 2.4 2.5 1.3 -4.0 4.9 4.8 1.9 2.2 フランス FRA 3.6 2.5 5.5 3.6 -2.8 3.1 3.0 1.5 1.1 イタリア ITA 3.8 1.5 5.7 2.9 -3.6 2.0 2.1 -0.7 -0.6 スウェーデン SWE 4.1 4.0 6.4 3.6 -2.9 7.0 3.9 0.8 2.5 ユーロ圏1) EUR 3.7 2.4 5.2 3.6 -3.5 2.8 2.8 0.6 1.0 ロシア RUS 24.3 17.1 * 51.5 26.9 -6.0 19.3 20.9 11.2 7.3 中国 CHN 13.7 16.6 8.4 16.4 10.4 15.5 17.3 12.0 10.8 香港 HKG 1.2 4.8 4.0 7.2 -2.8 7.1 8.9 5.3 4.3 韓国 KOR 7.7 6.6 9.9 5.0 4.3 9.9 5.3 3.4 3.7 シンガポール SGP 5.3 8.9 13.0 9.9 2.9 15.2 6.9 4.0 4.0 マレ－シア MYS 9.0 8.3 18.5 14.7 -7.4 11.8 11.0 6.4 4.8 タイ THA 7.6 7.4 6.2 9.3 -0.4 11.8 4.3 7.9 4.6 インドネシア IDN 14.9 18.4 26.4 20.8 13.3 15.0 15.1 10.9 10.4 フィリピン PHL 9.7 9.7 10.4 10.9 4.0 12.2 7.8 8.8 9.3 インド IND 11.2 16.1 7.6 13.9 15.1 20.2 15.7 12.2 12.3 オーストラリア AUS 7.2 7.1 6.7 8.2 3.0 8.5 5.6 2.4 * 3.6 ニュージーランド NZL 6.4 4.3 5.7 5.5 2.6 4.6 4.2 2.0 7.0 ブラジル BRA 12.7 12.0 10.7 10.6 6.8 16.4 9.9 6.0 10.3 （実質/real)2) 日本 JPN 1.2 0.4 2.3 1.3 -5.5 4.7 -0.5 1.8 1.6 アメリカ USA 2.5 0.8 4.1 3.3 -2.8 2.5 1.6 2.3 2.2 カナダ CAN 2.5 1.3 5.1 3.2 -2.7 3.4 2.5 1.7 2.0 イギリス GBR 3.0 0.6 3.8 2.8 -4.3 1.9 1.6 0.7 1.7 ドイツ DEU 0.6 1.3 3.0 0.7 -5.6 4.1 3.6 0.4 0.1 フランス FRA 1.7 0.8 3.9 1.6 -2.9 2.0 2.1 0.3 0.3 イタリア ITA 1.0 -0.3 3.7 0.9 -5.5 1.7 0.6 -2.3 -1.9 スウェーデン SWE 2.6 1.7 4.7 2.8 -5.2 6.0 2.7 -0.3 1.5 ユーロ圏1) EUR 1.5 0.9 3.8 1.7 -4.4 2.0 1.6 -0.7 -0.4 ロシア RUS 6.1 3.7 * 10.0 6.4 -7.8 4.5 4.3 3.4 1.3 中国 CHN 9.8 11.2 8.4 11.3 9.2 10.4 9.3 7.7 7.7 香港 HKG 4.3 4.0 8.0 7.4 -2.5 6.8 4.8 1.6 2.9 韓国 KOR 4.7 4.1 8.8 3.9 0.7 6.5 3.7 2.3 3.0 シンガポール SGP 4.9 6.9 8.9 7.5 -0.6 15.2 6.1 2.5 3.9 マレ－シア MYS 4.7 4.5 8.7 5.0 -1.5 7.4 5.2 5.6 4.7 タイ THA 5.1 3.6 4.8 4.6 -2.3 7.8 0.1 6.5 2.9 インドネシア IDN 4.7 5.7 4.2 5.7 4.6 6.2 6.5 6.3 5.8 フィリピン PHL 4.6 5.0 4.4 4.8 1.1 7.6 3.7 6.8 7.2 インド IND 6.7 8.3 3.8 9.3 8.5 10.3 6.6 4.7 5.0 オーストラリア AUS 3.5 2.7 1.9 3.0 2.0 2.2 3.6 2.6 *2.4 ニュージーランド NZL 3.9 1.3 2.3 3.2 2.2 0.7 2.3 2.5 2.5 ブラジル BRA 2.8 4.5 4.3 3.2 -0.3 7.5 2.7 1.0 2.5 * …OECD推計値/Estimated value 資料出所 日本：内閣府（2014.12）「2013年度国民経済計算確報」

OECD諸国及びロシア：OECD Database（http://stats.oecd.org/）2014年12月現在 その他の国：IMF（2014.10）World Economic Outlook, October 2014

第1-3表　一人当たりの国民所得

1)

Table 1-3: National income per capita

2000年 2005 2009 2010 2011 2012 2013 日本（1,000円） JPN 2,970 2,944 2,672 2,776 2,730 2,774 2,813 アメリカ（USドル） USA 28,969 34,770 36,048 37,593 39,227 40,622 － カナダ（カナダドル） CAN 25,208 31,589 32,614 34,692 36,607 37,210 38,063 イギリス（ポンド) GBR 12,983 17,034 18,267 19,146 19,660 19,592 19,980 ドイツ（ユーロ） DEU 18,593 20,491 21,929 23,181 24,470 24,835 25,398 フランス（ユーロ） FRA 18,369 20,821 21,947 22,699 23,125 23,003 23,062 イタリア（ユーロ) ITA 15,667 18,273 18,519 18,548 18,735 18,248 18,194 スウェーデン（1,000クローナ） SWE 171 209 226 246 256 256 262 ロシア2) （1,000ルーブル） RUS 36 108 201 238 284 313 450 中国2) （元） CHN 7,654 13,930 25,186 29,398 34,241 37,632 － 香港2) （1,000HKドル） HKG 197 206 244 257 280 289 300 韓国（1,000ウォン） KOR *9,823 *14,054 *16,977 18,587 19,513 20,060 － シンガポール2) （SGPドル） SGP 40,468 42,152 52,103 62,269 65,016 65,413 66,773 マレ－シア2） （リンギット) MYS 13,983 20,107 25,140 27,267 29,996 30,958 31,944 タイ（1,000バーツ） THA 57 82 104 115 120 128 － インドネシア3)（1,000ルピア） IDN 5,310 11,139 21,600 24,695 28,020 30,684 33,413 フィリピン（ペソ） PHL 38,831 56,749 98,002 99,239 104,604 111,373 － インド（ルピー） IND 16,304 26,603 45,440 53,216 60,545 － － オーストラリア3) （AUドル） AUS 25,454 33,744 41,185 44,493 47,305 47,379 *55,198 ニュージーランド3) （NZドル） NZL 20,966 26,458 30,446 31,364 32,619 32,894 *41,069 ブラジル2) （レアル） BRA 6,572 11,205 16,411 18,964 20,641 21,763 23,723 日本 JPN 27,561 26,710 28,551 31,619 34,205 34,769 28,827 アメリカ USA 28,969 34,770 36,048 37,593 39,227 40,622 － カナダ CAN 16,974 26,069 28,531 33,676 36,995 37,240 36,962 イギリス GBR 19,643 30,970 28,457 29,584 31,500 30,949 31,236 ドイツ DEU 17,130 25,482 30,464 30,702 34,016 31,910 33,722 フランス FRA 16,924 25,893 30,489 30,063 32,147 29,555 30,620 イタリア ITA 14,434 22,725 25,726 24,565 26,045 23,447 24,157 スウェーデン SWE 18,659 27,965 29,593 34,134 39,499 37,736 40,212 ロシア2) _{RUS 1,275 3,816 6,324 7,852 9,669 10,140 14,119} 中国2) CHN 925 1,700 3,687 4,342 5,299 5,962 － 香港2) HKG 25,317 26,466 31,464 33,120 35,976 37,272 38,743 韓国 KOR *8,686 *13,724 *13,295 16,078 17,606 17,807 － シンガポール2) SGP 23,474 25,326 35,822 45,669 51,691 52,344 53,363 マレ－シア2） MYS 3,680 5,309 7,133 8,465 9,803 10,023 10,138 タイ THA 1,429 2,049 3,041 3,620 3,945 4,128 － インドネシア3) IDN 631 1,148 2,079 2,717 3,195 3,269 3,194 フィリピン PHL 879 1,030 2,055 2,200 2,415 2,637 － インド IND 363 603 939 1,164 1,297 － － オーストラリア3) AUS 14,757 25,769 32,121 40,814 48,795 49,057 *53,288 ニュージーランド3) NZL 9,525 18,629 19,019 22,599 25,769 26,650 *33,680 ブラジル2) BRA 3,593 4,603 8,208 10,780 12,339 11,143 10,999 * …OECD推計値/Estimated value

資料出所　日本：内閣府（2014.12）「2013年度国民経済計算確報」 日本を除くOECD諸国：OECD Database（http://stats.oecd.org/）2014年12月現在 その他：UN data（http://data.un.org/）2014年12月現在 人口・為替レート：IMF Database（http://elibrary-data.imf.org/）“IFS”2014年8月現在 (注) 1) 2) 3)

（USドル換算 / in U.S. dollars）

本表では要素費用表示の国民所得を指し, 市場価格表示の国民所得より, 純間接税(＝生産・ 輸入品に課される税－補助金)を差し引いたものを使用。 ロシア（2013年）・中国・香港・シンガポール・マレーシア・ブラジルは, 一人当たりの国民総所得 （GNI）。固定資本減耗と純間接税を含む。 インドネシア・オーストラリア（2013年）・ニュージーランド（2013年）は, 市場価格表示による一人 当たりの国民所得（NNI）。純間接税を含む。 １ 経済 ・ 経営

第1-4表　雇用者報酬

Table 1-4: Compensation of employees

2000年 2005 2009 2010 2011 2012 2013 日本（10億円） JPN 269,053 253,983 243,310 243,606 245,201 245,946 247,978 アメリカ（10億USドル） USA 5,863 7,098 7,796 7,969 8,277 8,615 8,854 カナダ（10億カナダドル） CAN 547 694 813 839 884 923 957 イギリス（10億ポンド） GBR 535 688 792 817 828 849 878 ドイツ（10億ユーロ) DEU 1,121 1,146 1,246 1,282 1,337 1,388 1,426 フランス（10億ユーロ） FRA 752 903 1,013 1,040 1,069 1,091 1,104 イタリア（10億ユーロ） ITA 458 569 635 642 651 651 648 スウェーデン（10億クローナ） SWE 1,071 1,309 1,552 1,601 1,693 1,760 1,809 ロシア1)（10億ルーブル） RUS 2,937 9,474 20,412 22,996 27,763 31,462 34,628 中国（10億元） CHN 5,228 9,302 16,647 19,004 22,146 － － 香港（10億香港ドル） HKG 663 673 820 881 961 1,027 － 韓国（10億ウオン） KOR 260,585 401,450 500,935 536,350 570,367 599,309 － シンガポール（100万SPドル） SGP 69,105 83,939 117,592 128,351 139,025 145,999 － タイ（10億バーツ） THA 1,541 2,348 3,045 3,237 3,404 3,763 － フィリピン（10億ペソ） PHL 859 1,508 1,934 2,058 2,129 2,347 － インド2)（10億ルピー） IND 6,604 10,143 19,623 23,103 26,487 － － オーストラリア（10億AUドル） AUS 347 477 614 666 715 741 － ニュージーランド（10億NZドル） NZL 48 70 86 89 － － － ブラジル（10億レアル） BRA 477 861 1,413 － － － －

USドル換算/in U.S.dollars （10億ドル/billion U.S. dollars） 日本 JPN 2,497 2,304 2,600 2,775 3,072 3,082 2,541 アメリカ USA 5,863 7,098 7,796 7,969 8,277 8,615 8,854 カナダ CAN 368 573 711 815 893 924 929 イギリス GBR 810 1,251 1,234 1,262 1,326 1,342 1,372 ドイツ DEU 1,032 1,425 1,730 1,698 1,858 1,783 1,894 フランス FRA 692 1,123 1,407 1,378 1,486 1,401 1,466 イタリア ITA 422 708 882 851 906 836 860 スウェーデン SWE 117 175 203 222 261 260 278 ロシア1) _{RUS 104 335 643 757 945 1,020 1,088} 中国 CHN 632 1,135 2,437 2,807 3,427 － － 香港 HKG 85 87 106 113 123 132 － 韓国 KOR 230 392 392 464 515 532 － シンガポール SGP 40 50 81 94 111 117 － タイ THA 38 58 89 102 112 121 － フィリピン PHL 19 27 41 46 49 56 － インド2) _{IND 147 230 405 505 568 － －} オーストラリア AUS 201 364 479 611 737 767 － ニュージーランド NZL 22 49 54 64 － － － ブラジル BRA 261 354 707 － － － － 資料出所　日本：内閣府（2014.12）「2013年度国民経済計算確報」 その他：UN data（http://data.un.org/）2014年12月現在

為替レート：The World Bank (2014.7) World Development Indicators 2014

（注） 1) 2000年はOECDによる推計値。

第1-5表　経済活動別国内総生産（2012年）

Table 1-5: GDP by economic activity, 2012

実額/at current prices, （％） 日本（千億円） （2013） JPN 4,765 (100) 58 (1.2) 87 (1.8) 883 (18.5) 　〃 （2012） JPN 4,727 (100) 57 (1.2) 83 (1.8) 879 (18.6) 　〃 （2011） JPN 4,690 (100) 54 (1.2) 89 (1.9) 873 (18.6) アメリカ（100億USドル） USA 1,518 (100) 20 (1.3) 64 (4.2) 197 (13.0) カナダ（10億CAドル）2) CAN 1,558 (100) 25 (1.6) 162 (10.4) 169 (10.8) イギリス（10億ポンド） GBR 1,476 (100) 10 (0.7) 66 (4.5) 147 (10.0) ドイツ（10億ユーロ） DEU 2,470 (100) 22 (0.9) 87 (3.5) 559 (22.6) フランス（10億ユーロ） FRA 1,878 (100) 35 (1.9) 45 (2.4) 215 (11.4) イタリア（10億ユーロ） ITA 1,463 (100) 32 (2.2) 46 (3.1) 219 (15.0) スウェーデン（10億クローナ） SWE 3,254 (100) 48 (1.5) 135 (4.1) 559 (17.2) ロシア（100億ルーブル） RUS 5,302 (100) 208 (3.9) 764 (14.4) 789 (14.9) 中国（100億元） CHN 5,195 (100) 524 (10.1) (38.4) 香港（10億HKドル） HKG 2,013 (100) 1.0 (0.1) 35 (1.8) 31 (1.5) 韓国（1兆ウォン) KOR 1,251 (100) 31 (2.5) 28 (2.3) 388 (31.0) シンガポール（1億SGPドル）3) SGP 2,859 (100) 1.0 (0.0) 44 (1.5) 635 (22.2) マレーシア（1億リンギット） MYS 9,311 (100) 946 (10.2) 1,200 (12.9) 2,281 (24.5) タイ（100億バーツ） THA 1,222 (100) 135 (11.1) 78 (6.4) 356 (29.1) インドネシア（1兆ルピア） IDN 8,229 (100) 1,193 (14.5) 1,033 (12.6) 1,973 (24.0) フィリピン（10億ペソ） PHL 10,565 (100) 1,251 (11.8) 496 (4.7) 2,171 (20.5) インド（100億ルピー）4) IND 8,497 (100) 1,479 (17.4) 359 (4.2) 1,239 (14.6) オーストラリア（10億AUドル）5) AUS 1,423 (100) 34 (2.4) 167 (11.7) 101 (7.1) ニュージーランド（1億NZドル）2)5) NZL 1,360 (100) 74 (5.5) 46 (3.4) 199 (14.6) ブラジル（10億レアル） BRA 3,725 (100) 198 (5.3) 274 (7.3) 482 (13.0) 資料出所 日本：内閣府(2014.12)「2013年度国民経済計算確報」 日本を除くOECD諸国：OECD Database（http://stats.oecd.org/）2014年12月現在 その他の国：UN Data（http://data.un.org/)2014年12月現在 （注） 1) 粗付加価値のGDP（注記がない限り, 名目価格）。 2) 固定基準年方式による価格。 3) 鉱業は農林水産業の項目に含まれる。2010年の数値。 4) 2011年度の数値。 5) 2012年度の数値。 鉱業, エネルギー業c) 農林 水産業b) 製造業 d)

a) Total gross value added; b) Agriculture, hunting and forestry, fishing; c) Mining and quarrying, Electricity, gas and water supply; d) Manufacturing; 経済活動計1)a) 1,997 １ 経済 ・ 経営

第1-5表　経済活動別国内総生産（2012年）

（続き）

Table 1-5: GDP by economic activity, 2012 (cont.)

実額/at current prices, （％） 日本（千億円） （2013） JPN 279 (5.9) 1,190 (25.0) 777 (16.3) 1,491 (31.3) 　〃 （2012） JPN 268 (5.7) 1,176 (24.9) 784 (16.6) 1,479 (31.3) 　〃 （2011） JPN 265 (5.6) 1,159 (24.7) 792 (16.9) 1,459 (31.1) アメリカ（100億USドル） USA 57 (3.8) 334 (22.0) 452 (29.8) 394 (25.9) カナダ（10億CAドル）2) CAN 113 (7.2) 318 (20.4) 431 (27.7) 341 (21.9) イギリス（10億ポンド） GBR 89 (6.0) 360 (24.4) 463 (31.4) 342 (23.1) ドイツ（10億ユーロ） DEU 112 (4.5) 507 (20.5) 640 (25.9) 543 (22.0) フランス（10億ユーロ） FRA 115 (6.1) 427 (22.7) 559 (29.7) 484 (25.7) イタリア（10億ユーロ） ITA 80 (5.5) 357 (24.4) 420 (28.7) 309 (21.2) スウェーデン（10億クローナ） SWE 181 (5.6) 743 (22.8) 711 (21.9) 876 (26.9) ロシア（100億ルーブル） RUS 401 (7.6) 1,496 (28.2) 868 (16.4) 776 (14.6) 中国（100億元） CHN 355 (6.8) 845 (16.3) 581 (11.2) 893 (17.2) 香港（10億HKドル） HKG 73 (3.6) 775 (38.5) 552 (27.4) 546 (27.1) 韓国（1兆ウォン) KOR 60 (4.8) 239 (19.1) 264 (21.1) 242 (19.3) シンガポール（1億SGPドル）3) SGP 130 (4.5) 883 (30.9) 742 (25.9) 425 (14.9) マレーシア（1億リンギット） MYS 364 (3.9) 2,130 (22.9) 1,174 (12.6) 1,216 (13.1) タイ（100億バーツ） THA 34 (2.8) 299 (24.4) 155 (12.7) 166 (13.5) インドネシア（1兆ルピア） IDN 844 (10.3) 1,698 (20.6) 599 (7.3) 890 (10.8) フィリピン（10億ペソ） PHL 618 (5.9) 2,732 (25.9) 2,000 (18.9) 1,297 (12.3) インド（100億ルピー）4) IND 691 (8.1) 2,123 (25.0) 1,413 (16.6) 1,193 (14.0) オーストラリア（10億AUドル）5) AUS 118 (8.3) 281 (19.8) 435 (30.6) 286 (20.1) ニュージーランド（1億NZドル）2)5) NZL 76 (5.6) 361 (26.5) 381 (28.1) 223 (16.4) ブラジル（10億レアル） BRA 213 (5.7) 309 (8.3) 573 (15.4) 1,676 (45.0) e) Construction; f) Wholesale and retail trade, repair of motor vehicles and household goods, hotels and restaurants, Transport, storage and communications; g) Financial intermediation, real estate, renting and business activities; h) Public administration and defence, compulsory social security, Education, health and social work; other community, social and personal service activities; private households with employed persons.

卸売･小売､宿 泊・飲食、運輸･ 倉庫･通信業f) その他の サービス事業、 社会活動等h) 金融･保険､ 不動産業、 事業活動g) 建設業e)