「39」MODA IN の実務 1:今回 MODAIN・・・08SS。 08 年の春夏に使う素材の展示会である。最終日は MODAIN441、PLATO32、シャツ(先染め)41、BIEERA78、 COMO52 社参加。 S.I.TEX(トレンド情報会社)がテーマを決めている。たとえばカラーはこのように決める(推定)。 出展者から素材を集める→展示方法を決める→ シーズンのテーマは社会からの影響(influence) S.I.TEX ミラノのトレンド情報会社 マークジェイコブスとかクリスなんとかとか・・・ランバンのなんとか その人が出せばみんながついてくる アバンギャルドなデザイナー どこがアバンギャルドなのか 市場を見ていればわかる マークジェイコブス・・NY のデザイナーでパリに住む。NY では自分のブランドも持っている。生産は IT。靴かばんも手がける。 デザイナーがコレクションを実施→トレンド情報会社の従業員がこれをみる→そのコレクションのポ イントをまとめる=ドミナントなファクターを洗い出す→情報の仕向け先(NY・JP)にアレンジ→発信 トレンド情報会社の従業員はチームを組む。ひとりだと偏る。ボスは 50 台後半。トレンド会社創設の 70 年代後半から入社。実際のワークは 30-40 代。アパレル系・はえぬき・広告代理店経由・美術館の学 芸員出身など。学生アルバイトを使って若いこのトレンドを調査することもある。また、アートに近い 展示会(ビエンナフィレンツェ?)、世界に影響を与える展示会(?)、パリのポンピドーの期間展(特 別展)も重要なヒントになる。 2:MODAIN のテーマは3つある。
これは必要以上にまとめない・・というテクかもしれない。COMO や PRATO・BIEERA は MODAIN とは別 に決めている。BIEERA は 3 年前から、MILANUNICA に合同した。LOPOPIANA や ZEGNA の社長が相談して決 めたようだ。SHIRTVENUE はむかしから MODAIN と一緒にやっていた。BIEERA の入場が難しいのは、取引 のみに専念する、CN へのノウハウ流出の心配などからであろう(推定)。 3:展示用見本は開催ギリギリに制作。 すべてが新しいものとは限らない。 昨シーズンと同じ生地でプリントだけ変える 同じ生地を使って、しぼ感・つやだし・メタリックなどいろいろ。仕上加工をコーディネート 昨年は表面がざらざら、ことしは艶出し。 06 年秋・・トレンド情報会社、調査内容アピール。(07 春夏の pret-a-porter コレクションの傾向読 む。 06 年 12 月・・展示会見本制作 07 年 1 月・・出展用見本提出。これをうけて展示の細部を企画。 企画部があるような50人以上の会社の場合。各社にコンサルがついている。 染色会社は、トップデザイナーに特別の営業を実施。アルマーニのスカーフ担当、ドイガバの・・担 当。 市場を牽引するデザイナーの動きを見守り、独自に動く。彼らトップデザイナーはスパンテックス。 あてにしない。自分の傾向に合うものを、展示会見本とは別に用紙させる。 展示会の見本からヒントを得て、類似のものを別のところにつくらせる 展示会見本は技術とキャラクターを訴求する。 トレンド気にせず、まぎわに色あわせだけする。
4:婦人服市場は年代でセグメント可能。 キャリア・・ヤング。連続帯。ハイミセス・ミセス・ミッシーなどのことばを当てる。40以上、40 まえと区切る。 (注)これは既存資料で補充。 アルマーニはオートクチュールメゾンのひとつ。オートクチュールのターゲットはたとえばハリウッ ドの俳優。グラミー賞やオスカーアカデミー賞、セレブな VIP が似合う。しかし需要は限られる。ビジ ネスとしてはこれ単体ではうまみがない。 もともとアルマーニは、「US ンジゴロ」(IT 語でプレーボーイ)。「スーパーマン」「プレティウー マン」「Shall we dance」no リチャードギア(俳優)の映画でアルマーニの衣服を全面的に採用させた ことにはじまる。 アルマーニの生地は、ビスコース系のウール。BIEERA で特別に織る。「ドレープ感(落ち感)」が特 徴。それを世界に流行らせた。 ○80 年代後半・・・肩幅の広い服が流行した。アルマーニの生地が評価された。 アルマーニ流のビスコース綿が流行った。しかし、以下に示すようにその流れが止まる。しかしア ルマーニはデザインやキャラクターを変えなかった(新しい流れについてかなかった)。アルマーニは アルマーニの客がいる。ことに US に強い。US の保守的なミセス市場に訴求するには、プラダとおなじ 路線は取れない。 ○90 年代後半・・・無駄を取ったカチッとした制服のような衣服が流行った。 素材感を出していく。ドレープではなくて、コンパクトな綿が流行る。デザイナーも変わる。・・・プラ ダのジルサンダーが有名。オートクチュールのような重い発想ではなくて、プラダのような衣服であれ ば、シンプルに着られる。価格の適応力はともかく、ミニマルということで、10 代から 50 代まで着ら れる衣服である。 ○00 年代央・・・カッチトした服に飽きてきた。ふたたび大きなトレンドか・・・。(作りにくい時代では あるようだが) 誰かが仕掛ける。原材料の調達に支障が出ないように。かりにトップデザイナーが麻を仕掛けるとす る。もれればよそが買い付けに入る。その点でテーマが三つあれば、シルク糸・コンパクトな綿糸・ウ ール糸に注目が分散する。自分の意図に合うものを作るようになる。 トレンドがないとメーカーも市場もついてこない(いささかこの意味はあいまい)。 トレンドは細分化している。アルマーニもドルガバもランバンもグッチもまた自分のお客がいるし ファンがいる。ドルガバも強い。 5:川上が大変だ。 テーマを拡散するということは、ロットが細かくなる。 トレンドのサイクルはかって20説があったが、90 年代に8年説、いまは 4 年説もでてきた。いまは 何でもある時代。70 年代のサイケデリックプリントのように、世界中が同じ方向にいくことはない。 生地は大量に作れるが、加工は細かい。生地は大手だが、加工は従業員50人の会社。 化合繊の生地のもとは液体。ノズルの形状を変えればいろいろな糸ができる。どこでリスクを回避す るのか。 (合いの手)なぜ、合繊は時の権力()が救ったのか?繊維産業成長の旗手。 (注)化学繊維はこのように高分子を融解あるいは溶解させて,小さな穴(ノズル)をたくさんもっ た口金から押し出すことにより紡糸するので,繊維の断面を自由に変えることができる。ちなみに,綿 は薄いリボン状の長い繊維であり,羊毛は鱗片に包まれた繊維というように,繊維断面は円形のものば かりではない。 川上の材料から川下の製品までの過程は枝分かれ。上に行くほど共通性、下るほど異質性。同じも のを使う可能性は上るほどおおきい。下るほど、ここの客の希望に応じて、染めて・織って・仕上げる。 細かい。価格は跳ね?上がる。
(問)川上ほど量産効果は狙える。大手の仕事である。しかし 販売はどうしているのか。大手が直 営の販売会社を持つのか? 代理店を組織するか。ラグジュアリブランドはどの位置にいるのか。
会社の内部にいないとわからない。藤本流? 要検討。 無理にでも数値化。
仮に旭化成が強撚糸で合繊とウールの交織品を生産したとする。最低受注単位がある。それをクリ アしないと売ってくれない。売り先は大量に使う大企業。中小は共同購入、地元コンバーター経由。 Première Vision Paris には JP の合繊メーカーはたくさん出している(*)。小ロットの顧客が増えて いるからシステムを変えていかないと売れなくなる? また、成功しても、来期も同じ手法は使えない (もっとな主張だけど内容不明?)。 (*)JP の合繊メーカーの出展例・・・リストから抽出。 6:ファッションは生き物。お客はわがまま。 EU より JP のほうがわがまま。ミラノやパリはトレンドが決まれば、皆さん乗ってくるから、おおす じそれで商いの方向が決まる。US も案外保守的で、パリズヒルトン?が着れば、皆さん着てくださる。 JP でなぜバーバリーがかくも流行したかといえば、アムロナミエが結婚式の記者会見のときにバーバリ ーを着たからだ。 (問)これは計画的ではない? それとも? JP は偶然がおおい・・・といいたいのであろうか? 7:ミラノのリナシェンテなるデーパト かって100%IT 資本だったが、いまは FR 資本。新体制になって、地元以外の、LVMH やラグジュア リブランドのアクセサリーが増えた。これは買取ではないかもしれない。 h) トップデザイナーの関係者には特別の見本を見せたり、別注で新しい材料や新しい情報を提案する。 トップデザイナーは名刺だけでどこでも入れるし、誰もがあってくれる。新規と既存の取引先を自由に 組み合わせることが可能だ。ただ、ラグジュアリブランドも多様な商いをしており、ファーストライン だけではない。ファーストでは突っ張っていても、セカンド以下では流される。ファッションの流れを みてそれに乗る。 ニットのちょっと小さめ、パンツがとくい、タイトスカートが売れるなどいというように、各 brand は得意なアイテムを持っている。そういう思考の枠をもっている。「つぎの春夏には麻とローシルク」 というように仮説を持って、展示会に来場し、集中的に探す。核となるコンセプトをもって、「こんな におもしろいことができそうだ・・・それならそこにいってみよう」と考えて、新規の P や Q のブースにい く。そこで新しいものに興味を持ったばあい、P や Q の工夫を、既存取引先の S に検討させるかもしれ ない。「P や Q がやっていたけれど S でできないか」 8:S.K 氏 オンワードの生地をチェックしている。丸紅テキスタイルにいた。上場会社のホワイトカラーの家庭 教師? こういうひとがいないと情報処理できない。 9:アルマーニは JP の素材がおおい? ジョーゼット系。しとりとした感じがあり、ちょっとした差がある。シャネルは JP の仕入先が少ない。 見本①と見本②。②は EU におおい生地。①は完全に EU 製。仕上げに工夫。表面加工で整理するとき、 JP はふんわりとなるように努力するが、EU ではローラでつぶす。圧力かけてムラのない表面にする。 10:今回の MODAIN の3つのコンセプト、 滑らかさ・彫塑性・驚き。このなかで天然繊維と人工繊維が強調される。プラスチックの流れはひと ひねりした光沢。Première Vision Paris も環境を扱っている。(環境問題は Première Vision Paris もあつかう。環境ならすぐにも天然植物繊維となるが、植物の過剰な利用批判をおそれて、人工繊維で おぎなう。)
出展の効果は問題。2 流品は CN に真似される。デニム工場の例あり。Première Vision Paris ではテ キスタイルはやめようという声もある。仏・デクレール社は生地を出展するのをやめた。むかしの JP は 買いあさってまねた。CH は EU の蓄積をごっそり持っていくという感じだ。警戒される。
買わないとつぎの年から招待状は来なくなる。ウール粗毛、BIEERA は、高級カシミア、ゼニア(Zegna・ モヘアの強撚糸・ナイロンのような薄いウール)、ウールシルク、合繊ウールの混紡などの産地。ウー ルも薄くて軽くて暖かい生地が好まれる。 (注)(2)ヤギの 1 品種。TR 原産の毛用種。ねじれた角を持ち,被毛は白色,絹糸状で光沢がある。 毛量は年 1.0~1.5kg にすぎないが,モヘアと呼ばれ高級織物に用いられる。乾燥した地方に飼育される。 (注)羊毛は紡績法。梳毛(そもう)糸・・・比較的長い羊毛をよく梳(す)いて繊維を平行に並べて作 るので糸筋はけばなく整っている。高級背広地の色糸は,トップ染糸と呼ばれる多色繊維の混合糸であ る。これは繊維束(スライバー)のまま染色した色の異なる束を合わせて伸ばして 1 本の糸の中に数種の 色繊維をむらなく混合した梳毛糸である。紡毛糸・・・比較的短い羊毛や回収繊維を調合,カーディン グ,精紡という工程で作ったけばだった糸である。 12:シルクは高級イメージがあった。 いっぽう、CN 製というと安物のイメージ。CN からシルクが大量に入ってくると、シルク自体が安物扱 いされかねない。IT としてもこれが困る。市場に潜在しているシルクに対するイメージや期待感がなく なる。CN よいい加減にせよ・・・ここらが MODAIN あたりの本音である? 13:Plato<Como。 Plato はラグジュアリブランドではない。H&M とかあるいはそれ以下。まさにそのとおりだ。 14:UNICA>MODAIN。 その色は、トレンド情報会社+主催者で決定?シルク・コットン素材ごとに検討? #3の「タッチ」 というコーナーは、ことしからはじまった。出展者がトレンドを試すために工房であつらえた生地。つ ぎのシーズン(2008 春夏)のためにためしにプリントしたもの。プリーツやメタル加工など実験的に試 作されたな生地。 #5は無地の織り。ウール・デニム・スーツ地(カジュアルからびフォーマル)。#6は服飾素材。 ファスナーやバックル・テープ。ことしから非繊維としてくくられた。他にシャツアベニュー。 「JP クリエーション」は素材別。CAD、CG、CD あり。素材はいいが、衣服は? もう少し長い目で 見ないと・・。ミラノから行ったクリエーターは酷評していた。FFPPF は TYO はファッションの中心と しては無理だという。 (メモ)テクニックはいいが売れない。→ブランドを M&A。M&A の採算や如何。ここが問題。M&A して 何をするのか。いくらかかるか。高く売れるか。ノウハウ必要。ここがファッションビジネス。参考→ アキュアスキュータムの失敗。直感的にはホワイトカラーの仕事ではない。 (メモ)680 社*アイテム数(素材*色*・・・)→膨大な選択対象→人間の認知能力をはるかに超 える→・・どうやって整理しているのか。・・・ 何らかの基準で絵狙いを定めているはず。・・それ を想像してみる。 15:UNICA にあつまるバイヤーはルートを持っている。 いつもの仕入先である。いつもとおなじものを売買する。しかし、取引のすべてがいつもとおなじ内 容(取引先と取引されるアイテム)であると、おなじ衣服しかできない可能性がある。取引先と取引さ れるアイテムに変化が必要になる。展示会からあたらしい傾向を発見して、それを既存取引先にこれが できないかと検討させる場合もある。新しい傾向を得ようとすることと、新規の取引先を開拓すること は、かならずしも平行するとは限らない。 プリントの場合は、バイヤは以下のような業者が浮かべるであろう。プリントに、リバティ(FR)、 デボー(GB)、クレディチテスト?(CLERICI TESSOUTO?)、ラッティ(文女大文化祭)、クッシレル (#20 コモ最大手?従業員 1000 人くらい)、マンテロ(コ?)(MANTERCO・PLATO EXPO A10 マンテ コ?シルク・・CN に押されて危ない? IdeaComo 会長? これは Plato Expo の誤りではないか?)。
アルマーニの推定。アルマーニというブランドがある。既存客がある。この嗜好にあわせる。新しい 顧客をどのくらいいれるか。8:2。布地を買う。JP(ポリアセテート)でも材料を調達している。IT(ウ ール)・FR(?)・ルーマニア(?)・BR(シルク)CN(シルク)。布地の場合、布を買う、糸を買っ
て布地に織る、糸かってニットにする。商社(布地問屋)がアルマーニに提案することも、アルマーニ が商社にこういうのがないかということもある。 そのばあい、ロットがどうなるのか。やはり。つかいのこし原反の山か。 (メモ)プレタポルテ業者が生地を発注するときの数量の決定。こういう衣服が売れる⇒こういう生 地が必要⇒それならクレディチでジャガードを織れ⇒どのくらい織る⇒店の数*販売実績/着当りの生 地量=製造ロット(ロット大きいほど安くできる?⇒どーんといくか 売り込みは「みっともない」、待ちが基本・・という意見もある。それでいて、ITはきめるときは だいたん、JP はちんまりということがある。 (メモ)生地の発注量と単価の関係。実例あり。発注書控えをみよ。