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平成 28 年度地 ( 知 ) の拠点整備事業報告書 火山と島嶼を有する鹿児島の地域再生プログラム 鹿児島大学 かごしま COC センター 平成 29 年 3 月

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平成 28 年度 地(知)の拠点整備事業 報告書

火山と島嶼を有する鹿児島の

地域再生プログラム

鹿児島大学

かごしまCOCセンター

平成 29 年3月

文部科学省「地(知)の拠点整備事業(大学 COC 事業)」(平成26年度採択) 火山と 島 嶼を 有 する 鹿 児 島 の地域再生プログラム     平 成 二十八年度   成 果報告書        鹿 児 島 大 学   かごしま COC センター

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平成 28 年度 地(知)の拠点整備事業 報告書

火山と島嶼を有する鹿児島の

地域再生プログラム

鹿児島大学

かごしまCOCセンター

平成 29 年3月

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はじめに

かごしまCOCセンター長 木村 郁夫

平成26 年度に文部科学省の大学改革推進等補助金を受けて平成 26 年 10 月より発足し た鹿児島大学かごしまCOCセンターは、‘地(知)の拠点整備事業(火山と島嶼を有する 鹿児島の地域再生プログラム)’を推進しています。本事業の目的は、鹿児島大学が総合大 学として全学を挙げて地域社会の発展に貢献することであり、火山と島嶼に係る鹿児島県 域の特徴的な地域課題(防災、災害時医療、農林畜産業、水産業、水、エネルギー、離島 医療、流通輸送、地域教育、環境、観光等)を自治体とともに解決し、同時に教育・研究・ 社会貢献活動を推進する地域の拠点大学として発展することです。 鹿児島県は、南北600 km にわたり火山と島嶼を有する多様で豊かな自然環境に恵まれ る一方で、人口減少の進行や経済情勢と産業構造の変化など地域課題解決への対応が急務 となっています。かごしまCOCセンターでは、鹿児島の地域課題に対応するために、地 域ニーズの収集と分析を地域防災・医療部会、観光産業・国際部会、エネルギー部会、農 林畜産業部会、水産業部会の 5 部会が行っています。各部会には本学の教員に加えて連携 自治体である鹿児島県、鹿児島市、薩摩川内市、与論町から職員が参加し、協働して地域 課題に取組む体制を整えています。鹿児島大学では、この取組を県内自治体にも広げて個々 の地域課題の解決を図るとともに、その成果を地域に還元していくことを目指しています。 今年度は本事業の目的とする地域志向人材養成の根幹となる共通教育全学必修科目「大 学と地域」を約2000 名の1年生に実施しました。講義には学長と全学各部局からの教員お よび連携自治体の職員なども参加し、大学と自治体の地域課題への取組みに関する授業を 通して地域志向人材の養成を目指した基礎教育を行いました。また、今年度から鹿児島大 学では“進取の精神チャレンジプログラム”に地方創生活動部門を設けて、学生による地 方創生活動を支援する取組みを学長主導で行いました。一方、地域関連の研究課題につい ては教員が学生とともに取組むことにより着実な成果をあげ、その成果は学内外で報告会 を実施し共有することができました。さらに今年度は、鹿児島大学主催による「九州・沖 縄 COC/COC+合同シンポジウム IN 鹿児島 2016-COC と COC+が拓く地方創生と大学改革-」 を開催しました。本シンポジウムは、九州・沖縄地域の COC 事業採択校を中心として、地 域を志向した教育・研究の活性化と社会貢献のあり方について議論しました。 本報告書は、平成28 年度に鹿児島大学の教員と連携自治体などが協力して行ったCO C事業の成果をまとめたものです。本事業を進めるに当って多くの関係者のご協力をいた だいたことに深くお礼を申しあげます。次年度におきましても鹿児島大学は、関係各位の ご理解とご協力をいただきながらCOC事業を積極的に推進してまいります。 平成29 年 3 月 1 日

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平成28年度 地(知)の拠点整備事業 報告書

はじめに 第1章 平成28年度COC事業概要 ・・・ 1 1.1 COC事業の計画と実施 ・・・ 1 1.2 COC事業の経過報告 ・・・ 5 資料1-1~資料1-3 ・・・ 7 第2章 教育に関する活動 ・・・ 8 2.1 はじめに ・・・ 8 2.2 共通教育「大学と地域」(平成 28 年度入学生全学必修科目) ・・・ 8 2.3 地域を志向する体系的教育プログラムの構築 ・・・ 12 2.4 大学院全学横断プログラム ・・・ 15 資料2-1~ 資料2-5 ・・・ 16 第3章 研究に関する活動 ・・・ 17 3.1 地域志向研究教育経費の公募とその活用 ・・・ 17 3.2 地域志向教育研究経費の成果報告会 ・・・ 20 3.3 COCセンターの地域課題への取り組み ・・・ 25 資料3-1~ 資料3-6 ・・・ 28 第4章 社会貢献・生涯学習に関する活動 ・・・ 29 4.1 公開授業・公開講座の推進 ・・・ 29 4.2 連携自治体の課題に対応した社会人教育の推進 ・・・ 32 4.3 地域課題に関連したシンポジウムの開催 ・・・ 34 4.4 九州・沖縄 COC/COC+合同シンポジウム IN 鹿児島 2016 ・・・ 35 4.5 奄美の世界自然遺産登録に向けた活動支援 ・・・ 41 4.6 部会活動とその他の社会貢献活動 ・・・ 44 資料4-1~資料4-7 ・・・ 53 ⅰ

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ii 第5章 COC活動と学内評価・学外評価 ・・・ 54 5.1 かごしまCOCセンター運営委員会 ・・・ 54 5.2 かごしまCOCセンター活動の広報・普及 ・・・ 55 5.3 連携自治体との意見交換会 ・・・ 58 5.4 平成 27 年度COC事業フォローアップアンケート ・・・ 60 5.5 平成 27 年度COC事業の学内評価 ・・・ 72 5.6 平成 27 年度COC事業の学外評価 ・・・ 77 資料5-1~ 資料5-9 ・・・ 80 第6章 平成 28 年度COC事業の自己点検 ・・・ 81 参考資料 資料1-1~資料1-3 ・・・ 89~108 資料2-1~資料2-4 ・・・ 109~115 資料3-1~資料3-6 ・・・ 116~124 資料4-1~資料4-7 ・・・ 125~132 資料5-1~資料5-9 ・・・ 133~169 ⅱ

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第1章 平成 28 年度COC事業概要

1.1 COC事業の計画と実施

平成 26 年度文部科学省の大学改革推進等補助金を受けて平成 26 年 10 月より発足し た‘地(知)の拠点整備事業(火山と島嶼を有する鹿児島の地域再生プログラム)’ を 行っており、平成 28 年4月から 3 年目に入った。 鹿児島大学かごしまCOCセンターでは、本事業の年次計画に従って活動を行ってい る。本事業の目的は、鹿児島大学が総合大学として地域社会の発展に貢献するために、 鹿児島県域の火山と島嶼を有する特徴的な地域課題(防災、災害時医療、農林畜産業、 水産業、水、エネルギー、離島医療、流通輸送、地域教育、環境、観光等)を自治体と ともに解決し、同時に教育・研究・社会貢献を強化した大学改革を推進することである。 図1-1 かごしまCOCセンターの組織図

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22 かごしまCOCセンターでは図1-1に示すような運営体制を設けて教育研究・地域 連携に積極的に取組んでいる。かごしまCOCセンターの運営委員会には、教育センタ ー長、産学官連携推進センター長、各学部・研究科の副学部長・副研究科長が参加して おり全学でCOC事業に取組む体制を取っている。資料1-1は、平成 28 年度かごし まCOCセンターの運営委員会委員の名簿を示している。 本事業の概要は、かごしまCOCセンターのホームページにも示しているように3つ のコンセプトから構成されている。 ① 鹿児島大学と地方自治体との組織間協働連携を密接に行うために「かごしまCO Cセンター」を設置し地域課題の解決を行う ② COC活動成果を活用した「地域に貢献する総合大学」にふさわしい教育カリキ ュラムの構築と地域貢献に活躍する地域志向型人材養成 ③ 地域再生・活性化のために、生涯学習の場の充実と養成した地域志向型人材によ る持続的地域再生を行う 鹿児島県は、南北 600km の広がりがあり、火山と島嶼を有する多様で豊かな自然環境 に恵まれている。一方で、人口減少の進行と経済情勢と産業構造の変化への対応など地 域課題の解決が求められている。地域課題への取り組みでは、3つの部門と5つの部会 が連携して行っており、教育部門では地域志向教育への活用の検討、研究部門では新た な研究展開についての情報の活用、社会貢献・生涯学習部門(平成27 年 7 月の組織改 編による)では、課題解決による地域社会への貢献や生涯学習に結びつける活動をそれ ぞれ行うことにしている。鹿児島特有の地域課題に関連して地域ニーズの収集分析は5 つの部会である地域防災・医療部会、観光産業・国際部会、エネルギー部会、農林畜産 業部会、水産業部会が行っている。各部会には部会長、副部会長を中心にして各分野で 関連する研究教育に取組んでいる教員と連携自治体の関連職員が参加している。資料1 -2に各部会の委員名を示すように本学の教員だけでなく連携自治体の職員も参加し ている。部会には地域課題に取り組んでいる全学部の教員が参加することで、鹿児島大 学として全学を挙げて地域課題に取組みその成果を地域に還元して地域貢献を果たす ことができるような組織になっている。地域課題に対する部会の取り組み方については、 かごしまCOCセンターのホームページにその概要を示している。 平成 28 年度のCOC事業補助金調書には、今年度の事業として実施する項目が 20 項目ある。表1-1はその概要を示している。 「教育」に関する項目としては、地域志向全学共通必修科目「大学と地域」の平成28 年度開講、地域志向科目に関する全学の地域関連科目のカリキュラムのマップの作成な ど5項目が挙げられている。今年度はこれらの活動項目を実施した。活動の内容につい ては2章以下の関連する箇所で述べることにする。

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33 表1-1 平成28年度の補助事業実施計画 【教育】 番号 項目内容 実施期間 ① 地域志向全学共通必修科目「大学と地域」開講 平成28年4月~ 平成29年3月 ② 全学生が共通教育科目群の中で指定された地域志向科目(選 択科目)から履修 平成28年4月~ 平成29年3月 ③ 地域志向科目に関する全学的なカリキュラム・マップの作成 (継続) 平成28年4月~ 平成29年3月 ④ 共通教育または専門教育における観光に関する科目の新設 (または既存科目の再編) 平成28年4月~ 平成29年3月 ⑤ 大学院全学横断プログラムの充実 1)既設の「島嶼」、「環境学」、「食と健康」教育コースについ ては、引き続き地域貢献・志向に関する内容の充実を図る 2)鹿児島大学の重点研究領域として「水」、「エネルギー」と 連携した教育プログラムについて引き続き検討し、早期 開設に向けた取り組みを継続する。 平成28年4月~ 平成29年3月 【研究】 番号 項目内容 実施期間 ① 本プログラムに対応する主研究領域の研究の充実とその成果 による科目の地域志向化の推進 平成28年4月~ 平成29年3月 ② 本学の地域志向の研究内容及びその成果を活用した成果報告 会の開催 平成28年4月~ 平成29年3月 ③ 地域志向教育研究経費を活用した「水」、「エネルギー」、「観 光」、「明治維新」などの重点領域研究を推進する。また、研究 成果を教育へ活用した成果報告会を開催する。 平成28年4月~ 平成29年3月 ④ 地域課題に対応する研究課題マップの更新と部会活動の推進 平成28年4月~ 平成29年3月 ⑤ 5部会における連携自治体の課題に対応した取り組みの推進 平成28年4月~ 平成29年3月

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44 【社会貢献】 番号 項目内容 実施期間 ① 地域社会人の教育コース・学習の場の充実:既設の「かごしま ルネッサンスアカデミー」(焼酎マイスター養成コース、林業 生産専門 技術者養成プログラム、稲盛経営哲学プログラ ム)、 公開講座、公開授業は更に充実させ推進 平成28年4月~ 平成29年3月 ② 連携自治体の課題に対応した社会人専門教育・学習コースの 開講について部会及び連携自治体と連携しながら準備 「かごしまの自然エネルギー産業創出・利用プログラム」(仮 称) 「かごしまの島嶼水産業高利益転換プログラム」(仮称) 平成28年4月~ 平成29年3月 ③ 「学生による地方創生活動プログラム」の実施 平成28年4月~ 平成29年3月 ④ 学内各部局で行われているシンポジウム、フォーラム、セミナ ー等の地域貢献活動を集約 平成28年4月~ 平成29年3月 【全体】 番号 項目内容 実施期間 ① かごしまCOCセンターによる事業運営、広報・普及 平成28年4月~ 平成29年3月 ② 九州・沖縄地区 COC 事業・COC+事業採択校合同シンポジウム の開催 平成28年9月~ 平成28年12月 ③ 5部会、3部門による進捗評価 平成28年4月~ 平成29年3月 ④ 運営委員会による進捗評価(2回/年) 平成28年9月 平成29年3月 ⑤ ・学内評価委員会による平成 27 年度事業実績の内部評価 ・学外評価委員会による平成 27 年度事業実績の外部評価 ・中間評価受審準備 ・中間評価受審 ・学内評価委員会による平成 28 年度事業実績の内部評価と次 年度計画・実施体制・運用へ反映 平成28年4月 平成28年6月 平成28年7月~ 平成28年11月 平成28年4月~ 平成29年3月 ⑥ 報告書作成 平成29年2月~ 平成29年3月

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55 「研究」の項目としては、地域課題解決を目指した研究成果を報告するシンポジウムの 開催、地域課題に対応する「研究課題」のマップの更新と5部会における連携自治体の 課題に対応した取り組みの推進など5項目が挙げられている。今年度のこれらの活動項 目の実施を図った。活動内容については第3章で述べることにする。 「社会貢献」の項目としては、地域社会人の教育コース・学習の場や公開講座・公開授 業の充実と推進、連携自治体における公開シンポジウムの開催、学生による地方創生活 動プログラムの実施などが挙げられる。今年度は、これらの活動の発展を図った。活動 内容については第4章で述べることにする。 「全体」の項目として、かごしまCOCセンターでは、今年度はこれらの事業の確実な 実施に取組んだ。全体のCOC活動としては、かごしまCOCセンター運営、5部会、 3部門による進捗評価、学内COC評価委員会による平成27 年度事業実績の学内評価、 学外評価委員会による平成27 年度事業実績の学外評価などが6項目がある。これらの 活動の実施については第5章で述べることにする。 かごしまCOCセンターでは、以上に述べたように平成28 年度COC事業の実施に 取組んだ。これらの活動の成果や進捗状況について自己点検を行い、PDCAの実施を 図った。これらの結果は第6章で述べることにする。

1.2 COC事業の経過報告

平成 28 年度のかごしまCOCセンターの事業は、表1-1に示したように教育から 全体まで 20 の項目の実施を図ることである。COC事業の概要の項でも述べたように COC事業では、鹿児島大学の特色を生かして地域課題解決に取組むとともに、その成 果を活用した教育を通して地域志向の人材育成を進めることである。その結果、鹿児島 大学が総合大学として鹿児島県で中核的な地(知)の拠点として地域社会の発展に貢献 することを目指すものである。 表1-2は平成 28 年度のCOCセンターで取組んだ事業の概要を示している。 表1-2 平成28年度 COC事業の実施概要 活動組織 活動内容 参照 1 COCセンター 連絡会 第1回(4/5)から第 35 回(2/24)開催した。議題 は、COC事業全般の展開に関する事項であり、教 育、研究、社会貢献・生涯学習、全体の項目につい て検討し、実施状況の確認を行った。特に、主要な 議題は平成28 年度から実施した共通教育全学必修 科目「大学と地域」の進捗状況の確認があった。前 後期10 クラスの授業の同時に実施に伴い、連携自 治体からの外部講師への連絡、資料の準備、各クラ スのパソコン等の円滑な運用など検討を要する項 目が多かった。 資料1-3

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66 活動組織 活動内容 参照 2 COCセンター 学内評価委員会 平成27 年度COC事業の学内評価委員会を実施し た。評価委員会では、「教育」に関する活動、「研究」 に関する活動、「社会貢献・生涯学習」に関する活 動、「平成 27 年度COC事業の自己点検」の各項目 について質疑応答が行われた。学内評価委員会の 結果を受けて、各評価委員会から「教育」、「研究」、 「社会貢献・生涯学習」、「全体」についての評価・ コメントが提出された。 5.5 資料5-6 資料5-7 3 COCセンター 学外評価委員会 かごしまCOCセンター学外評価委員会を開催し た。評価委員会では、平成27 年度のCOC事業の 概要の説明の後、教育に関する活動、研究に関する 活動、社会貢献・生涯学習に関する活動について質 疑応答が行われた。その後、学外評価員からCOC 事業の「教育」、「研究」、「社会貢献・生涯学習」、 「全体」についての評価・コメントが提出された。 5.6 資料5-8 資料5-9 4 COCセンター 運営委員会 かごしまCOCセンター運営会議を開催した。「平 成28 年度開講の「大学と地域」について」審議を 行った。この中で、10 クラスに分けて実施してい る講義の実施予定表に基づき前期の開講状況と後 期開講に向けた課題について質疑応答を行った。 報告事項として、平成27 年度事業学内評価委員会 報告、平成27 年度事業学外評価委員会報告、及び 平成28 年度地域志向教育研究経費公募事業の選定 結果などについて報告した。 5.1 資料5-1 5 COCセンター 部会連絡会 平成28 年度部会活動に関して、部会活動における 自治体からの課題提案や部会委員就任等の経緯が 報告された。今年度はより一層自治体と連携し、部 会を開催すること、地域重点領域の研究とCOC センター5部会で扱う課題が関連していること、 年間を通して部会活動の推進や5部会での連携自 治体の課題への取組の推進が挙げられていること を確認した。さらに、平成27 年度内部評価委員会 ならびに平成27 年度外部評価委員会における部会 活動に対する評価についての説明の後、今後の課 題として挙げられている事項については、確認・対 応をすることになった。 4.6 5.3 6 平成28 年度 九 州 ・ 沖 縄 COC/COC + 合 同シンポジウム IN 鹿児島20 16 九州・沖縄地区のCOC 及び COC+事業採択大学等 や事業協働機関の関係者が一堂に会し、地域の知 の拠点である大学等が同事業を通じて果たす役割 を再認識するとともに、自治体、企業団体等を含め た地域協働により地方創生推進のあり方について 議論する機会として、本シンポジウムを実施した。 4.4

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77 活動組織 活動内容 参照 7 連携自治体とか ごしま COC セ ンターとの意見 交換会 COCセンターの部会の運営に連携自治体の意見 を反映するため、連携自治体である鹿児島県(企画 課)、鹿児島市(政策企画課)、薩摩川内市(企画政 策課)、与論町(総務企画課)の担当者と、COC センター(部会長・その他教職員)、社会連携課職 員が集まって意見交換会を実施した。平成28 年度 事業計画について概要を説明し、自治体の職員が 学外講師として参加している共通教育科目「大学 と地域」の実施状況について説明を行った。また、 連携自治体の要望を反映したものとなっている平 成28 年度地域志向教育研究経費の公募課題と、そ の採択結果について説明を行ない地域課題への取 り組みについて説明した。その後、連携自治体から の意見・要望について意見交換を行った。 5.3 8 平 成 28 年 度 地域志向教育研 究経費の成果報 告会 第1回は平成27 年度の地域志向教育研究経費に採 択された研究の中から11 件の成果報告会を実施し た。発表では、離島の農業や水産業関連の課題、未 利用資源の活用など多くの地域課題に関して発表 と質疑応答が行われた。第2回は平成27 年度の地 域志向教育研究経費の採択された課題の中から第 1回の成果報告会での発表を除いた10 件について 成果報告会を実施した。発表では、地域課題につい ての貴重な報告と、質疑応答が行われた。 3.2 資料3-4 資料3-6 9 コーディネータ ー会議 平成28 年4月から実施している共通教育「大学と 地域」の10 クラスのコーディネーターが前期の講 義の反省と後期の講義の進め方を議論した。 2.2 10 平成28年度鹿 児島大学 進取 の精神チャレン ジ プ ロ グ ラ ム 「地方創生活動 部門」成果報告 会 今年度に開始されたチャレンジプログラム「地方 創生活動部門」の成果報告会を実施した。これは学 生が県内自治体や企業などと連携した地域貢献活 動を支援するため、新たに設けられた「地方創生活 動部門」に応募し採択された8件のプログラムの 活動成果の報告会である。平成29 年2月 20 日に 開催された。学長を初めとして多くの関係者が参 加し、学生による発表と質疑応答が行われた。 5.2 資料5-3 これらの活動は、何れも平成 28 年度の事業計画に対応している。各活動項目の議事・ 内容等については資料1-3に示している。 参考資料 資料1-1 平成28 年度かごしまCOCセンター運営委員会委員名簿 資料1-2 平成28 年度かごしまCOCセンター部会委員名簿 資料1-3 平成28 年度COC事業の経過報告 *かごしまCOCセンターのホームページ http://www.kagoshima-u.ac.jp/coc/

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第 2 章 教育に関する活動

2.1 はじめに

我が国の大きな今日的課題の1つである地方創生について、地域人材の育成という形で大 学がその一翼を担うことが期待されている。これを実現するための政策が平成 25 年度・26 年度の「地(知)の拠点整備事業(COC 事業)」であり、続く平成 27 年度の「地(知)の拠 点大学による地方創生推進事業(COC+事業)」である。前者は、地域の知の拠点を整備し、 地域に貢献できる人材の教育を全学的に実施できるようにするための政策であり、後者は、 この COC 事業で整備された地域の知の拠点による具体的な地方創生策として、養成された 地域人材が地元に残って活躍できるようにするための政策である、といえよう。 本学はそのいずれにも採択され、教育プログラムの構築に従事している。本章ではその取 り組みについて、全学必修科目である「大学と地域」(2.2)、この「大学と地域」を起点 とする体系的な教育プログラムの展開(2.3)、そしてそのプログラムを全学的かつ発展 的に継承して来年度以降に実施を予定している「地域人材育成プラットフォーム」の今年度 の準備状況(2.3)、さらには大学院共通コースの現状と今後について(2.4)、報告を 行う。

2.2 共通教育「大学と地域」(平成 28 年度入学生 全学必修科目)

鹿児島大学が COC 事業に採択された時点で、地域志向の全学必修科目を平成 28 年度から 開講するということと、その名称を「大学と地域」とすることは決まっており、平成 27 年 度はそのコンセプトや実施方法、教育目標の設定と成績評価の方法、そして具体的な実施体 制の構築などの準備を行った。 2.2.1 コンセプトと教育目標 この授業は全学必修科目であるため、本学の DP(Diploma Policy=学位授与基準)から 意義付けや説明が可能な授業科目とする、というコンセプトことを基本コンセプトとした。 地域志向科目というと、とかく「コンテンツとして地域のことを扱う授業」、場合によって は「(大学外の)地域で活躍する人材を講師に招いて行う授業」という側面が強調される。 しかし、そのような「コンテンツを身に着けること」を目指す授業では、「地域のことを知 っているかどうか」で成績評価が行われることになり、それは言い換えれば「地域のことを 知らなければ不合格」という帰結を生みかねない。この授業は全学必修科目であるので、本 授業の不合格はすなわち「卒業できないこと」を意味する。だが、本学の DP は「地域に関 する知識があることだけ」を要求していない。つまり、地域に関する情報コンテンツを把握 するだけの授業は「大学と地域」としてはふさわしくない、ということになる。 そこで、本授業の教育目標を「大学で学ぶための論理的思考力」や「科学的リテラシー」 そして「課題発見・解決能力」を身に着けることとし、少なくともその基礎について習得す ることをゴールとして設定した。そして、それを実現するための教材として「地域」を採用 することとしたのである。すなわち、「地域」を題材として、「手段」として捉えたわけであ る。また、学生に「地域」の魅力を充分に伝えることにより、「地域」を題材として自ら考

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99 えるような授業の方が、むしろ学生の地域マインドを涵養することにつながるのではない か、との信念もあった。 2.2.2 実施方法と内容 この授業を必修科目として受講する本年度の新入生は約 2000 名である。上記のコンセプ トと目標を確保した上で、その 2000 名全員に可能な限り共通性と均質性を担保した授業を 提供するため、以下のような実施体制を採った。 まず、1クラスの人数を 100 名程度とし、1 クラスに1テーマを振り分けて、10 のテーマ を設定する(すなわち 10 クラスを作る)。学生は 10 のテーマから受講したいテーマのクラ スを選択する。この 10 クラスを前期と後期に各々開講し(すなわち合計 20 クラスができ る)、2000 名全員を受講させる。10 テーマのうち 8 つのテーマは、かごしま COC センターを 構成する先述の 5 つの部会、すなわち「地域防災・医療」、「観光産業・国際」、「エネルギー」、 「農林畜産業」、「水産業」を踏まえ、「防災」、「医療」、「まちづくり・観光」、「エネルギー」、 「農業」、「森林・林業」、「動物・畜産業」、「水産業」とした。残り 2 つのテーマは、本学の 重点研究領域や人的資源を鑑み、「島嶼・環境」、「まちおこし・教育」とされた。 各クラスは責任教員たる「コーディネーター」(原則として1クラスに 1 名)と、テーマ 講義(のみ)を担当する「話題提供者」(1クラスに複数名)が担当する。授業全体をコン トロールし成績評価を行うのはコーディネーターの役割であり、全員が学内専任教員(かご しま COC センター5部会より選出)またはかごしま COC センター特任教員である。話題提供 者はクラスのテーマに応じて、学内教員等や地元の自治体職員などが地域に関連する研究成 果や実務の紹介、情報提供を行った。 回数 内容 主たる担当者 学生の活動等 第1 回 オリエンテーション、学長講話 コーディネーター 講義の兆候 映像資料の試聴 (全クラス共通の内容) 第2 回 大学と地域の関わり① 第3 回 大学と地域の関わり② 第4 回 テーマ講義(A パート) (話題提供者による話題提供) 話題提供者 テーマ講義の聴講 (クラス毎に異なる内容) 第5 回 第6 回 7 回 8 回 第9 回 まとめ①(A パートまとめ) コーディネーター 中間レポート①の作成 第10 回 テーマ講義(B パート) (話題提供者による話題提供) 話題提供者 テーマ講義の聴講 (クラス毎に異なる内容) 第11 回 第12 回 第13 回 第14 回 第15 回 まとめ②(B パートまとめ) コーディネーター 中間レポート①の作成 図2-1 「大学と地域」半期 15 回の授業進行表

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10 10 半期 15 回(図2-1)の授業のうち、冒頭の 3 回はコーディネーターが担当し、各クラ ス同じ内容とすることで共通性を確保する。すなわち、本授業の狙いを示すオリエンテーシ ョン、学長による講話(ビデオ教材)、大学と地域の関わり(各学部と地域の連携による取 り組みを照会するビデオ教材)である 。4 回目から 8 回目(「Aパート」)と 10 回目から 14 回目(「Bパート」)は話題提供者からのレクチャーであり、その内容はクラスによって異な る。そして、9 回目と 15 回目にそれぞれ「中間まとめ①」と「中間まとめ②」を設定し、前 者はAパートについて、後者はBパートについて、コーディネーターが学生に振り返りを行 わせて「中間レポート」を作成させた。この中間レポートも、各クラスで扱われた話題の内 容をダイレクトに問うものではなく、話題に含まれる要点や課題などを考えさせる共通の出 題形式(フォーマット)を採用している。例えば、「防災」クラスでは地域の地震防災、「ま ちおこし・教育」クラスでは鹿児島の離島の教育という異なる内容について、共通して「要 点抽出(課題発見)」、「要点抽出の理由」、「対策の案出」を問うのである。 表2-1 レポート採点用ルーブリック 項目/ 評価基準 A B C D 課題の概要 (最終のみ) 要点を全て押さえ た上で、内容が論 理的に記述できて いる。 要点は概ね押さえ られており、内容 にも一貫性が認め られる。 要点はいくつか示 されているが不充 分であり、内容も 分かりにくい。 要点が把握できて おらず、要約にな っていない。 課題の解決策 (中間・最終) 課題内容に的確に 対応し、実施可能 な解決策が示され ている。 課題内容に対応し た解決策が、ある 程度の具体性を持 って示されてい る。 解決策は示されて いるものの、実行 に移すのは困難で ある。 全く課題を解決で きるものではな い。 解決策を 妥当とする理由 (中間・最終) 妥当性が論理的に 説明されている。 妥当性がある程度 説明できている。 妥当性を説明して いるものの、論理 的とは言えない。 解決策の妥当性を 全く説明できてい ない。 解決に伴って 生じる課題と その対応策 (最終のみ) 生じ得る課題を把 握した上で、その 解決策を提示でき ている。 生じ得る課題をあ る程度認識してお り、その解決策に ついても検討して いる。 生じ得る課題を充 分考慮できておら ず、解決策の検討 にまで及んでいな い。 課題が生じ得るこ とを認識できてい ない。 2.2.3 成績評価と履修状況 最後に、出題形式だけではなく内容まで全クラス共通とした最終レポート(60 点満点) を課し、上記の中間レポート(20 点満点×2回)と合計して、成績評価を行った。 今年度前期の最終レポートは、鹿児島(奄美大島及び鹿児島市内)の伝統産業である大島紬

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11 11 を扱った2本の新聞記事についての「要点抽出(課題発見)」、「要点抽出の理由」、「対策の 案出」そして「案出した対策の妥当性」を問うものであった。また、後期の最終レポートは、 それぞれのクラスでの学びを踏まえ、鹿児島が抱える地域課題を独自に1 つ発見し、前期と 同様にその「要点抽出(課題発見)」、「要点抽出の理由」、「対策の案出」そして「案出した 対策の妥当性」を問うものであった。 なお、本年度の履修状況としては、新入生のほとんど(2023 名)が受講登録を行い、その 99 パーセント近い 2000 名がその単位を取得した。クラスの共通性と均一性の確保のため、可 能な限り共通化された課題を出題し、共通ルーブリック(表2-1)も用意したが、クラス ごとの成績評価の結果(GPA=Grade Point Average)にはややばらつきが見られた。 2.2.4 実施体制 本学では平成 28 年度から共通教育改革を行い、新たに「初年次セミナー」と「異文化理 解」そしてこの「大学と地域」が全学必修科目として設定された 。このうち「初年次セミ ナー」については、半期に同一科目名・同一内容で 62 クラス開講する必要性から、各学部 の職階が講師以上の教員数に応じて担当教員数を按分する「全学支援体制」においてこれを 実施している 。 一方、「大学と地域」についてはそのような体制が構築できているわけではない。上記の ような形でクラスが設けられたことから、コーディネーターはかごしま COC センターの5 部会から選出され、当該部会と関連するクラスのコーディネーターを担当することとなっ た。他に、かごしま COC センターのセンター長と特任教員3名がコーディネーターを担当し た。 また、話題提供者については、かごしま COC センターが学内公募した「地域志向教育研究 経費」に採択された学内専任教員の他、必ずしも同経費を受給しているわけではないが自発 的に本科目に関わる意思のある教員、そしてかごしま COC センターの連携自治体(鹿児島 県、鹿児島市、薩摩川内市、与論町)などの職員によって担われた。 図2-2「大学と地域」授業の様子 だが、このような実施方法では、安定的に授業を展開することは困難である。来年度、全学

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12 12 的な教育の実施と質保証を担う「総合教育機構」が設置され、この機構において COC 事業と COC+事業と総合教育機構の設置と地域人材育成プラットフォームの開設が予定されている (詳細後述)。これに合わせ、本科目についても持続可能な形で全学的な実施体制を構築す ることが急務であると考えている。

2.3 地域を志向する体系的教育プログラムの構築

2.3.1 地域志向一貫教育カリキュラム構想 かごしま COC センターには教育部門が置かれており、本学の共通教育の実施部局である 共通教育センターのセンター長(共通教育担当副学長)が部門長を兼ねている。本学 COC 事 業における教育に係る業務は、このかごしま COC センター教育部門と教育センターが協力 しながら担っている。 その中心的な取り組みが上述の全学必修科目である「大学と地域」の開設であり、さらに この「大学と地域」(2単位)を起点としつつ既存の共通教育科目と専門教育科目を体系化 した「地域志向一貫教育カリキュラム」(後に「かごしま地域教育プログラム」と改称)の 整備である。本学の COC 事業採択が決まったのは平成 26 年の秋、かごしま COC センター教 育部門に特任准教授が着任したのが平成 26 年度の末頃であり、平成 27 年度は「大学と地 域」の準備に併せて「地域志向一貫教育カリキュラム」の実施に向けた準備にも着手した。 具体的には、「大学と地域」を開設し、これに続くものとして、COC 事業採択以前から開講 されていた地域を扱う共通教育科目を「地域志向科目」、地域に関する各学部開講の専門教 育科目を「地域関連科目」として指定し、これらを学生の興味関心や所属学部に応じて履修 する「地域志向一貫教育カリキュラム」を構想した(図2-3)。 図2-3 地域志向一貫教育カリキュラム(かごしま地域教育プログラム)

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13 13 表2-2 地域志向科目の例 鹿児島探訪―文化― 焼酎 地域ブランドを学ぶ 鹿児島の地域に学ぶ 奄美の民族文化 島のしくみ シラス地域学 鹿児島の地理歴史 かごしまフィールドス クール 有機農業Ⅰ 新しい食 と農のかたち 屋久島の環境文化Ⅰ― 植生― いのちと地域を守る防 災学Ⅰ 表2-3 地域関連科目の例 科 学 技 術 と 現 代 社会(理学部) 法政策論 (法文学部) 生涯教育論 (教育学部) 都市計画 (工学部) 農業経営経済学 (農学部) まちづくり論 (法文学部) 火山地質学 (理学部) 教職実践演習 (教育学部) 海岸防災工学 (工学部) 砂防学 (農学部) かごしま水産学 (水産学部) 水産地域論 (水産学部) 患者と医療 (医学部) チーム医療 (医学部) 獣医学概論 (共同獣医学部) 2.3.2 かごしまキャリア教育プログラム 「大学と地域」及び「地域志向一貫教育プログラム」の準備を行っていた平成 27 年度に、 COC+事業の公募と採択が行われた。本学は県内の他の7つの高等教育機関と連携して「食と 観光で世界を魅了する『かごしま』の地元定着促進プログラム」というテーマを掲げ、これ に採択された。COC+事業では体系的な教育プログラムを構築し、その履修人数を確定し、さ らには事業期間終了時(平成 31 年度末)における卒業生の地元就職率を原則として平成 26 年度比で 10 パーセント向上させることが求められている。本学は、総必要単位数 20 単位で 構成される「かごしまキャリア教育プログラム」を構築し、その受講生を約 150 名と定めた。 また、県内への就職率については鹿児島大学を含む8機関で 7.5%増、本学単独で 10.5%増 という目標を設定した。また、COC+事業を担当する部署として、本学の産学官連携推進セン ターに COC+推進部門が設けられた。

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14 14 図2-4 かごしまキャリア教育プログラム(COC+採択時案) 平成 28 年度は、この COC+事業で構想した「かごしまキャリア教育プログラム」の構築・実 施も行われた。本プログラムは「大学と地域」(2単位)を含む計 20 単位で構成された比較 的リジッドな教育プログラムである(図2-4)。事業展開の中心は産学官連携推進センタ ーCOC+推進部門であるが、当該プログラムにおいて、「大学と地域」だけではなく、COC 事業 で整備を行った「地域志向科目」がその構成要素となることから、かごしま COC センター教 育部門も全面的に協力した。 なお、「かごしまキャリア教育プログラム」という名称を受けて、前述の「地域志向一貫 教育カリキュラム」を「かごしま地域教育プログラム」という名称に改めた。その意図は、 上記のようにインターンシップを含む 20 単位という「かごしまキャリア教育プログラム」 とは別に、必要単位数が明確なわけでも就業という視点が強調されているわけでもなく、地 元に関心を持った学生が気軽に受講できるややルーズなものとして「かごしま地域教育プロ グラム」を並列させることで、学生の幅広いニーズに応える、というものであった 。 しかし、事実上は「地域志向科目」と「地域関連科目」の指定を行ったところでプログラ ムそのものの整備が止まっている。後述する「地域人材育成プラットフォーム」が展開され る来年度以降、そのあり方については再検討が必要である。 図2-5 地域人材育成プラットフォームの全体像 2.3.3 地域人材育成プラットフォームの開設準備 本学は、平成 28 年度から始まる第3期中期目標期間のビジョンを「南九州及び南西諸島域 の地域活性化の中核的拠点」としており、地域との連携をより深め、地域の知の拠点として

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15 15 の役割を果たすこととしている。中でも重要なのが地域人材の育成である。ここでの「地域 人材」とは、地域社会のニーズに応じられる専門性と汎用的能力を備えた上で、グローバル な観点から地域課題について考え、解決に取り組むことのできる「学士」を意味している。 すなわち、「学士」たる「地域人材」を養成する「組織」と「カリキュラム」、そしてそれを 実質化する「教育実践」が鹿児島大学に求められていることになる。 これを受けて、鹿児島大学は平成 29 年度に全学的な教育の司令塔と共通教育の責任主体を 担う「総合教育機構」の設置を予定している。そして、この総合教育機構を責任主体として 全学的な学部横断型の「地域人材育成プラットフォーム」(以下、「プラットフォーム」とい う)を開設する。これは、COC 事業及び COC+事業の「教育」部分を全学的かつ発展的に継承 するものである。 他大学においては COC 事業や COC+事業を継承して「地域」を冠する新学部を設置する事 例もあるが、本学では敢えてそのような手法は採らず、学部横断型の教育を展開するプラッ トフォームの開設という道を選択した(図2-5)。 このプラットフォームが「プラットフォーム(=基礎や基盤、あるいは土台の意)」であ る所以は、上記の要件を満たす学内の取り組みを広く地域人材を育成するための教育プログ ラムとして展開していこうという意図にある。すなわち、従来は科目ごとに、あるいは教員 ごとに、バラバラに地域に資する教育を行ってきたものを、体系的かつ組織的に展開するた めの土台、ということである。 そして、初年度たる平成 29 年度は、このプラットフォームにおいて、地域就業に主眼を 置く「かごしまキャリア教育プログラム」と、地域の歴史・伝統・文化・自然などを探求す る「かごしま地域リサーチ・プログラム」という2つの教育プログラムを展開する予定であ る。前者は COC+事業採択に当たってデザインされ、平成 28 年度からトライアル的に実施さ れているものである。一方、後者は COC 事業における実績を活用しつつ新たに展開するもの である。 なお、COC 事業採択時に構想された既述の「地域志向一貫教育カリキュラム」は、その後 「かごしま地域教育プログラム」と名称変更を行ったものの、平成 28 年度は「かごしまキ ャリア教育プログラム」実施を優先させたために、実質的な展開がほぼなされていない状態 にある。プラットフォームが基本的に計 20 単位で構成される体系的なプログラムであるの に対し、「かごしま地域教育プログラム」は、学生が興味関心に応じて「地域志向科目」や 「地域関連科目」を履修するという、ややハードルの低いプログラムである。その特性を活 かし、プラットフォームが本格的に稼働した後も、「プラットフォームよりも取り組みやす い地域の学び」などのような形で、その活用方法については継続して検討したい。

2.4 大学院全学横断プログラム

本学では COC 事業に採択される以前から、大学院における共通教育、すなわち大学院生が 自らの所属する研究科を超えて履修できる全学横断的プログラムを実施してきた。その枠組 みの中で、「島嶼学」コース、「環境学」コース、「食と健康」教育コースを展開してきたが、 COC 事業採択に合わせ、各コースの地域貢献・地域志向に関する内容の充実を図った。また、 鹿児島大学の重点研究領域として「水」、「エネルギー」と連携した教育コースについても新 設を行った。 しかし、現状では学部段階の共通教育における「大学と地域」が緒に就き、また学部の専

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16 16 門教育を横断する形で来年度からプラットフォームが本格稼働する現時点では、大学院共通 コースに関し後手に回っているのが実情である。ただ、そこで扱われているテーマは COC 事 業や本学の COC 活動と密接に関連するものであり、特に「水」コースと「エネルギー」コー スは本学が COC 事業に採択されたことを受けて設置されたものである。 今年度は、「プラットフォームで展開する各プログラムの上に接続する形で大学院共通コ ースをリデザインしたい」という検討のみを行った。しかし、この方向性で来年度以降、さ らに具体的な検討と取り組みの開始を実現したい。 参考資料 資料2-1「大学と地域」パンフレット 資料2-2 最終レポート(前期) 資料2-3 最終レポート(後期) 資料2-4 最終レポート(用紙)

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第3章 研究に関する活動

3.1 地域志向教育研究経費の公募とその活用

かごしまCOCセンターでは、平成 27 年度と同様に、地域志向教育研究経費の公募 と配分を行った。地域志向教育研究費の公募配分は、地域課題解決に向けた取り組みの 促進とその成果の教育への反映を図るためである。平成 28 年度においても公募要項で は、地域志向型教育研究経費は、地域を志向する教員の教育・研究・社会貢献活動を支 援し、大学全体の地域志向型教育研究を活性化させるための経費とすることを明記した。 資料3-1と資料3-2は平成28年度地域志向教育研究費の公募周知と公募要領を 示している。本経費で支援する課題の対象は、地域及び教育・研究・社会貢献活動であ り、下記の表3-1に示しているように連携自治体と関連する教育研究課題に関連する ものとした。鹿児島地域の地域課題としては、防災、災害時医療、農林畜産業、水産業、 水、エネルギー、離島医療、流通輸送、地域教育、観光、観光等があり、これらの課題 に果敢に取り組む地域志向型人材の養成は本県の持続的な発展に不可欠である。公募課 題については、連携自治体からの要望を踏まえCOCセンターの5部会からの提案を取 り入れてAからHの8項目の課題を設定した。 平成 28 年度から開始した共通教育全学必修科目「大学と地域」では前後期それぞれ 10 クラスの講義を行うため地域志向教育研究費の採択者は、いずれかのクラスの講義 の分担者として、その成果を講義に反映することにしている。 地域志向型教育研究経費の公募に際しては、資料3-2に示すようにその対象と支援 期間を明示した。 表3-1 平成 28 年度地域志向教育研究費 公募課題項目 対象とす る自治体 1.鹿児島県 2.鹿児島市 3.薩摩川内市 4.与論町 関連する 教育研究 課題名 A.豪雨・火山・地震・津波・放射線による災害および総合防災に関して地 域に貢献する教育研究 B.鹿児島の自然エネルギー利活用に関する教育研究 C.南九州ならびに奄美島嶼地域の農林畜産資源の利活用に関する教育研究 D.観光産業と鹿児島の地域活性化の経済評価に関する教育研究 E.環境・水・食と健康・地域医療による地域貢献に関する教育研究 F.鹿児島島嶼の水産業の活性化に関する教育研究 G.地域課題解決を志向した教育の活性化に関する教育研究 H.半島過疎地域の活性化に関する教育研究

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19 19 図3-1 教育研究課題名と申請者数・採択者数 図3-2 地域志向教育研究経費の応募状況 平成28 年 4 月 1 日に公募を開始し、4 月 20 日を締め切りとした。申請課題数は 46 件で申 請総額は20,682 千円であった。公募要領に従って審査を行い1件の申請課題について3人 の審査結果を総計して順位を決定した。公募要領では25 件、7,500 千円の予算を計上して いたが、総合順位と公募した教育研究課題A~Hの各項目の課題数を考慮し、予算の枠内に 収まるようにして31 件を教育研究経費の配分予定者とした。表3-2は採択された課題名

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20 20 等を示しており、採択者には6 月 1 日までに審査結果を通知した。これらの公募に関する 資料や採択結果はCOCセンターのホームページに掲示した。図3-1はA~Hの教育研 究課題の申請課題数と採択課題数を示している。また、図3-2は地域志向教育研究費への 各学部の応募状況を示している。 Aは災害および総合防災に関して地域に貢献する教育研究課題である。これは鹿児島大 学の重点研究とも関連しており今年度も4件の応募があった。Bは鹿児島の自然エネルギ ーの利活用に関する教育研究であり2件の応募があった。Cは南九州ならびに奄美島嶼地 域の農林畜産資源の利活用に関する教育研究課題であり10 件の応募があった。この課題は 鹿児島地域の課題に密接に関連しており応募も多かった。Dは観光産業と鹿児島の地域活 性化の経済評価に関する教育研究であり4件の応募があった。Eは環境・水・食と健康・地 域医療による地域貢献に関する教育研究であり8件の応募があった。この課題は鹿児島大 学の重点研究とも重なる分野であり応募は複数の学部からあった。Fは鹿児島島嶼の水産 業の活性化に関する教育研究であり5件あった。Gは地域課題解決を志向した教育の活性 化に関する教育研究であり11 件あった。今年度は最も申請の多かった教育研究課題であり、 過疎化を伴う地域課題を反映したものと思われる。Hは半島過疎地域の活性化に関する教 育研究であり2件の応募があった。この課題は過疎化の進行している地域の課題に取組む ものである。 地域志向教育研究経費の成果は、年度末に報告書として公表することにしている。この 報告書は、COCセンターの運営委員会、学内評価委員会、学外評価委員会に報告するとと もに、COCセンターのホームページに掲示することにした。資料3-3はCOCセンター のホームページに掲示した地域志向教育研究経費の成果報告書の例を示している。報告で は、研究の背景と目的、目標の達成と成果、今後の課題と展開の3項目について記述されて いる。図表や活動写真などを取り入れて成果が分かるように纏められている。

3.2 地域志向教育研究経費の成果報告会

COCセンターでは地域志向教育研究経費による成果報告会を毎年実施することに している。地域志向教育研究経費で行っている教育研究課題は地域課題に密接に関連し ており、その成果は関連する自治体に還元することを図っている。今年度は、薩摩川内 市にある甑島で成果報告会を計画していたが、総選挙などがあり都合の良い日程をとる こが出来なかった。このため今年度は2回の成果報告会を学内で開催した。 第1回の成果報告会を7月 15 日に鹿児島大学農学部・共同獣医学部共通棟を会場に して開催した。発表プログラムは資料3-4に示している。成果報告会では、鹿児島大 学の研究担当の住吉理事の挨拶の後、11 件の報告が行われた。

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21 21 図3-3 地域志向教育研究経費成果報告会の様子(7 月 16 日) 前半の発表では、以下の5件の報告があった。 ・風味の多様化を意図した黒糖焼酎製造法の開発について(C) ・鹿児島県で発生する深層崩壊の実態,予測,対策と地域防災力の向上(A) ・原子力災害地域リスクコミュニケーター育成事業実施(A) ・サンゴ礁島嶼・与論島における空間認識とその地域再生・活性化への意義(E) ・鹿児島島嶼圏水産業の活性化への取り組み(F) これらの発表課題は表3-1に示した地域志向教育研究課題の公募課題項目に対応し ている。(A)は地域防災・災害の研究、(C)は南九州ならびに奄美島嶼地域の農林畜 産業の利活用に関する研究、(E)は環境・水等による地域貢献に関する研究、(F)は 鹿児島島嶼の水産業の活性化に関連する研究課題である。各報告について幾つかの質疑 応答が行われた。また、成果報告会の様子はマスコミでも紹介され地域課題に取組んで いる鹿児島大学の様子を公開することができた(資料3-5)。 後半の発表では、以下の6件の報告が行われた。 ・TCP スループット向上システムの評価・検証に関するフィールドスタディ(G) ・無歯科医離島における歯科診療充実への貢献(E) ・与論町自生のゲットウを用いたコンポスト作りとその栽培利用に関する研究(E) ・林業再生のために素材生産事業体のリカレント教育―鹿児島県内の事業体の現状と 教育上の課題―(C)

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22 22 ・与論島未利用資源からの健康機能性食品の開発(E) ・「関吉の疎水溝」とその周辺地域の自然地理・人文地理的再評価(D) 図3-4 地域志向教育研究経費成果報告会の様子(7 月 16 日) これらの発表題目について、(C)は南九州ならびに奄美島嶼地域の農林畜産資源の活 性化に関する研究、(D)は観光産業と鹿児島の地域活性化に関する研究、(E)は食と 健康・地域医療による地域貢献に関する教育研究、(G)は地域課題の解決を志向した 教育の活性化に関する教育研究である。各報告について幾つかの質疑応答が行われたが、 鹿児島大学で取組んでいる地域課題に関する研究成果を公表するよい機会になった。 成果報告会ではアンケートを実施した。図3-5は、「今回の成果報告会の内容は地 域課題の理解に役立ちましたか」との質問に対して結果をまとめたものである。今回の 成果報告会について「やや役立った」、「大変役立った」の割合が多く、連携自治体から の参加者だけでなく、学内関係者も鹿児島大学で取り組まれている種々の地域課題への 理解を深める機会になったと思われる。 次に、図3-6は「COC 事業に関連して、鹿 児島大学に期待することを教えて下さい」との質問に対するアンケート結果を示してい る。「地域志向教育研究の充実」、「自治体との連携強化」、「地域課題への迅速な対応」 に関して期待が大きいことが分る。COC活動において地域課題に取組むとき、これら の項目は密接に関連しており、その発展を継続して図ることが重要であることが分る。

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23 23 図3-5 第1回アンケート結果(地域課題への理解) 図3-6 第1回アンケート結果(大学への期待) 続いて第2回の成果報告会を12 月6日に鹿児島大学農学部・共同獣医学部共通棟を会場 にして開催した。発表プログラムは資料3-6に示している。成果報告会では、鹿児島大学 の住吉研究担当理事の挨拶の後、第1回の成果報告会で報告できなかった課題10 件につい て発表が行われた。前半の発表では、次の5件の報告が行われた。 ・ブランドマネジメントによる離島観光振興の可能性:薩摩川内市甑島を例(D) ・大規模災害時の身元確認業務と歯科医療支援への対応能力向上と関係諸機関との連携強 化(A) 0.25 0.3 0.35 0.1 0 0.05 0.1 0.15 0.2 0.25 0.3 0.35 0.4 地域課題への迅速な対応 自治体との連携強化 地域志向教育研究の充実 地域住民を対象とした生涯教育の実施

COC事業で鹿児島大学への期待

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24 24 図3-7 地域志向教育研究経費成果報告会の様子(12 月 6 日) ・徳之島町における母子保健事業の現状と対象者のニーズ(G) ・鹿児島県内の河川流域における地域防災力向上のための研究(E) ・徳之島サトウキビ圃場の水消費に関する実証的研究(E) (A)から(G)は何れも表3-1の地域志向教育研究経費の公募題目に対応している。発 表においては、マスコミからの取材もあり地域課題に取組んでいる大学の状況を学外にも 公開する機会になった。 続いて後半部の発表では、次の5件の発表が行われた。 ・甑島における農林産物の加工販売事業の特徴と課題(C) ・ミネラル成分の高い飲料水が島嶼域で長寿と健康に貢献している直接的証明(E) ・過疎集落における住民の生活実態および鳥獣被害の現状 :学生による聞き取り調査の試み(D) ・浮式イカかごの新規導入に関する試験操業(F) ・特別支援学校における行動障害への対処方法習得のためのOJT プログラムの 有効性(G) 幾つかの質疑応答もあり、地域志向教育研究費で取組んでいる成果を自治体や学内関係者 に報告することができた。これらの発表プログラムや報告会の様子は、COCセンターのホ ームページに掲示している。今回の発表に関して第1回と同様にアンケート調査を行った。 図3-8はCOC事業で鹿児島大学への期待についての結果を示している。自治体との連 携強化、地域課題への迅速な対応、地域志向教育研究についての割合が高く、前回と同様の 結果であった。

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25 25 図3-8 第2回アンケート結果(大学への期待) 自由意見として ・様々な研究活動、地域貢献があるものだと、鹿児島大の知力の多様性を改めて認識した ・興味深かった ・報告会の参加者を増やす方略が必要 ・多様な教育研究成果をもっと知ってもらうべき。 ・分かりやすくコンパクトにまとめた発表だったので、関係自治体の方々には、貴重な情 報となったのではと思う などの意見が寄せられた。 地域志向教育研究経費の公募課題については、次年度における発展をはかるため5部 会長を通じて連携自治体からの要望を取り入れた課題の設定を継続して行うことに している。

3.3 COCセンターの地域課題への取り組み

地域課題への取り組み関して、COCセンターの研究に関する活動としては、地域志 向教育研究経費による取り組みに加えて、連携自治体からの要望を取り入れた部会活動 としての取り組みもある。COCセンターでは、平成27 年度は地域課題の検索システ ムをホームページに構築した。この検索システムは鹿児島大学で取組んでいる地域課題 の概要を知るために連携自治体や学外の関係者も活用することができる。平成27 年度 に構築した検索システムのサーバーは学外にあったため、ホームページの管理運用の安 全性と利便性を図るため学内にデータベースを構築することにした。このため27 年度

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26 26 に構築した検索システムは変更することになり、新しいデータベースに更新した。 表3-3は更新した検索データの例を示している。COCセンターのホームページを 開き「地域課題」の見出しを開くと研究分野と関連キーワードの表が現れる。研究分野 やそれに関連するキーワードをみて検索したい研究分野が見つかれば、その研究分野を クリックすると、関連する研究内容の概要を知ることができる。もし、興味のある研究 分野の研究を行っている教員と連絡を取りたい場合は、COCセンターに連絡すれば、 関連するCOCセンターの部会長を通して対応することにしている。このような地域課 題の取り組みの流れは、COCセンターのホームページに掲示している。 表3-3 地域課題の研究分野と関連キーワードの例 研究分野 関連キーワード エネルギー 再生可能エネルギー、バイオマス、林業 環境 環境 沿岸環境、環境保全、藻場、藻場造成、絶滅危惧種、水産資源 観光 人文地理学、農山村漁村地域、観光地、フィールド調査、 地域情報 のデータベース化、地域(観光)資源の分布と再評価、 GIS(地 理情報システム)などによる地図化、 地域づくり(まちづくり、地 域再生) 技術開発 非破壊品質評価、近赤外分光法、食品の非破壊成分分析、安納イモ の迅速糖度測定、サトウキビの迅速糖度測定 教育 地域づくり、子どもの遊び、ICT 活用 健康・地域医療 自然食材、伝統食品、成分解析、機能性評価 社会インフラ 社会資本、経年劣化、耐震性 水産業 水産物、鮮度維持、高品質冷凍、色変わり防止、輸出、市場拡大、 冷凍、ATP 地域防災 山崩れ、土石流、土砂災害、地域防災 農林畜産業 植物の病気、亜熱帯果樹、植物ウイルス、細菌、糸状菌 図3-9はCOCセンターの地域課題への取り組みの流れを示している。鹿児島大学 で取組んでいる地域課題に関連する研究としては、島嶼、環境、食と健康、水、エネル ギー、総合防災、観光など大学の重点研究領域に関連する分野と、COCセンターで取 組んでいる地域志向教育研究費による教育研究が挙げられる。これらの研究に対してC

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27 27 OCセンターでは5部会を設けて対応することにしている。地域防災・医療部会では、 水害、土砂災害、火山災害など地域の特性を反映した課題に対応している。観光部会で は、観光ビジネス、火山・食・温泉などの地域課題に対応している。エネルギー部会で は、バイオマスエネルギー、地域の再生エネルギーなど地域の抱える課題への対応を行 っている。農林畜産部会では、安全安心な食糧生産、ICT農業、温暖化と地域農林畜 産業など地域課題を強く反映した取り組みを行っている。水産業部会では、水産物の高 付加価値化、地域活性化と島嶼水産業など地域の抱える課題への対応を行っている。C OCセンターとしては、これらの地域課題への取り組みを通して、地域との連携による 研究成果を地域に還元するとともに、研究成果は、「大学と地域」などの講義で利活用 して地域志向教育に反映することにしている。COCセンターの5部会には、連携自治 体の関係者も参加しており、地域の抱える課題や現在取組んでいる課題について部会で 報告して検討を行っている。部会の活動については第4章で述べる。 図3-9 COCセンターの地域課題への取り組みの流れ

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28 28 参考資料 資料3-1 平成28年度地域志向教育研究費の公募周知 資料3-2 平成28年度地域志向教育研究費の公募要領 資料3-3 地域志向教育研究経費の成果報告書の例 資料3-4 第1回成果報告会のプログラム 資料3-5 成果報告会に関する新聞記事 資料3-6 第2回成果報告会のプログラム

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29 29

公開授業

科目数

受講者

公開授業

科目数

受講者数

共通教育

26

160

26

146

法文学部

10

59

9

43

教育学部

20

106

22

117

理学部

8

31

6

10

工学部

3

2

7

9

医学部

2

5

2

10

農学部

3

10

4

12

水産学部

7

12

9

2

共同獣医学部

2

9

合計

79

385

87

358

後期

前期

部局等

表4-1 平成28年度部局別の公開授業科目数と受講者数

注)公開授業科目数には受講者ゼロの科目も含む

第4章 社会貢献・生涯学習に関する活動

4.1 公開授業・公開講座の推進

「公開授業」は、本学の教員、学生、県民が共に学び合う機会であることから「公開 受業」制度の改善と情報発信力を年々強化していく必要がある。公開授業制度の改善の 1 つには公開授業科目数の増加とそれによる受講者数の増加が上げられる。平成 28 年 度の公開授業の科目数と受講者数を表4-1に示した。これは平成 27 年度の開講科目 (前期8部局で61科目,後期9部局で67科目)および受講者数(前期333人,後 期294人)に比べて、科目数、受講者数ともに大幅に増加し、前期が8部局79科目 に対して受講者数385人、後期が9部局87科目に対して358人と大幅に増加して いる。なお、公開授業科目一覧は資料4-1と4-2に示した。 この要因としては、社会貢献・生涯学習部門教員による各部局の教員に対しての公開 授業化の依頼やパンフレット、チラシ(図4-1)、新聞の折り込み広告、メルマガ、 Facebook や HP において公開授業の募集広報を引き続き行ったことによるところが大き いが、公開授業受講者や授業担当教員へのアンケートを実施し、公開授業の改善や受講 生に対するケアなどに活かしていることも大きいものと思われる なお、受講者に対するアンケート調査結果の一部を図4-2に示した。

(35)

30 30

(36)

31 31 公開講座は全学で前年より2講座多い 53 講座が開講され、受講者数も、小・中学生、 高校生および社会人の 1,700 人の受講者あった(表4-2)。また、各部局の代表的な 公開講座については資料4-3に示した。 図4-2 効果授業受講者へのアンケート調査結果の一例(設問:受講科目の満 足度) 表4-2.平成28年度の部局別公開講座数および受講者数 実施部局 講座数 受講者数(延べ人数) 法文学部 3 18 教育学部 4 133 理学部 1 24 工学部 10 516 大学院理工学研究科 1 22 医学部 7 362 医歯学総合研究科 3 233 附属病院 4 134 農学部 10 63 水産学部 5 87 大学院連合農学研究科 1 30 自然科学教育研究支援センター 1 30 かごしまCOCセンター 3 48 合計 53 1700

参照

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