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氏名(生年月日〉 本 籍 学 位 の 種 類 学 位 授 与 の 番 号 学 位 授 与 の 日 付 学 位 授 与 の 要 件 学 位 論 文 題 目筒 井
医 学 博 士 乙第613 号 昭和田年6
月7
1
日 学 位 規 則 第5
条 第2
項該当(博土の学位論文提出者〉 タツ オ達
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(ノンステント型三葉人工弁)の 開発 ( 主 査 〉 教 授 高 尾 篤 良 〔 副 査 〉 教 授 和 田 蕎 郎 , 教 授 梶 田 昭 論 文 審 査 委 員論 文 内 容 の 要 旨
研究目的 近年,人工弁置換術の成績は向上して来たが,用い られている人工弁は,血行動態,血栓形成性,耐久性 等の点で未だ満足すべきものではない.本研究の目的 は,抗血栓性合成高分子材料を用い,血行動態的にも より優れた人工三葉弁を開発することにある. 研究方法 研究は(1)大動脈弁の生理的動態分析, )2 水力学 的シミュレーション, 3) 人工三葉弁の特性評価,の順 に行なった. 1)大動脈弁の生理的動態分析 雑種成犬より心肺標本を作成し,大動脈弁にタンタ ル細片をマーカ としてとりつけ,レントゲン映画法 にて大動脈弁の動態を検討した. 2 ) 水力学的シミュレーション 拍動流ポンプを備えた人工弁試験装置にラテック ス・ゴム製の大動脈モデルをとりつけ,これに犬肺動 脈弁を縫着した.弁の基底部のみを縫着したものをス テント型弁モデル,交連部まで縫着したものを生体内 大動脈弁モデルとし,水力学的動態を比較した. 3 ) 人工三葉弁の作成 抗血栓性材料であるセグメント化ポリエーテノレウレ タン・ウリアを用い,テソレリン製の弁尖雄型をクリー ン・ルーム内にてディッピングし弁尖を作成した.弁 尖形態は回転楕円を基本とし,応力解析と水力学的シ ミュレーションとから,その詳細を決定した. 4 ) 人工三葉弁の特性評価 作成した三葉弁の水力学特性評価を,人工弁試験装 置にて行なった. 結果 1)大動脈弁の生理的動態分析 開放期に交連部大動脈径は閉鎖期に比べ16% 増大し ていた.これは生理的弁口面積増大機構と考えられ, 従来のステント型人工三葉弁には具備されていない. 2 ) 水力学的シミュレーション 同一条件での拍出流量,エネルギー損失係数は,大 動脈弁モデルの方がステント型三葉弁モデ、ルより優れ ており,この傾向は弁口径が小さい程,顕著で、あった. 3 ) 人工三葉弁の作成 至適形態の検討から,弁尖自由縁傾斜角は21 度が最 良であった.このとき,基本形態である回転楕円体は 球体に一致する. 4 ) 人工三葉弁の特性評価 ノン・ステント型とし,大動脈弁と同様の開放動態 を示す人工三葉弁は,ステント型三葉弁に比べ,より 少ないエネルギー損失係数を示した.この傾向は小口 径である程,顕著であった. 結語 大動脈弁の生理的動態分析と水力学的シミュレー ションより,血行動態により優れた人工弁として,ノ ン・ステント型人工三葉弁を開発した.本弁は弁尖自 由縁傾斜角度21 度の球体を基本形態とし,抗血栓性物 質であるセグメントイヒポリエーテノレウレタン・ウリア のディッピングにより作成される.本弁の水力学特性 ← 1471 0 4 は,ステント型三葉弁を含めた従来の人工弁に比べよ ティッピング手法の安定化を含めた.長期にわたる検 り有利であり,優れた抗血栓性も期待される.一方, 討に関しては,今後の問題であると考えられる.