• 検索結果がありません。

スポーツにおけるエリート教育の研究 -サッカーにおける指導を通して-

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "スポーツにおけるエリート教育の研究 -サッカーにおける指導を通して-"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

スポーツの「エリート J

教育に関する研究

ーサッカーの指導を通してー 人間教育専攻 現代教育課題総合コース 小谷俊夫 1.

r

エリート』教育の現状 昨今,学習指導要領の改訂が行われた。 学 習 指 導 要 領 改 訂 に 伴 い ゆ と り 教 育jな どの見直しなどが行われた。改定が行われ ていく一方で,公教育における平等教育の 色彩は強い。 公教育では平等教育を基本とすると言う 姿勢がある。「生きる力」や「基礎的・基本 的な知識・技能の習得Jなど最低水準の向 上を行うことを目的としている。 現在の一般的な児童を想定して考えて 「理科jが得意な児童がいても,その得意 分野を伸ばすのではなく,他のあまり得意 でない教科を一般的な水準まで伸ばそうと する教育が行われているのが現状である。 2. 研究の自的と方法 ( 1 )研究の目的 日本のスポーツ界で「エリートj教育が 行われている。行われている分野は,サッ カーである。サッカーの指導方法を観察調 査法で行い,スポーツの「エリートJ教育 の指導方法の要素を抽出し,教育学の指導 方法に置き換えて指導できることを提案す るための考察を目的とした。

(2)

研究の方法 サッカーにおける「エリート」教育の様 子を練習背景の観察の面より調査し,指導 内容と指導方法を明らかにする。それらの 指導背景の考察については,練習メニュー から要素の抽出を試みる。要素の抽出とは, 例えば「パスアンドコントロール」の中で どのような要素が含まれているか,調査を 行う棟習メニュー全てについて行う。要素 を抽出後は, KJ法で分類を試みた。 指導教員 藤村裕一 (3)予備調査における研究方法 調査の方法は,地域のクラブチームを中 心に行った。年齢は小学生から中学生まで と限定した。今回の調査を行うクラブチー ムは, JFAの指導方法の一貫としてあるト レセンに選出されているチームを調査する。 調査日程は各指導者2回の観察を行った。 練習時間は 1時間 30分から 2時間で調査 をした。 3.サッカーの指導方法の要件からの要素 抽出 ( 1 ) 予備調査から練習メニューからの 要素の抽出 予備調査は複数回行った。調査内容を抜 粋して論じている。予備調査の練習メニュ ーから要素の抽出を試みた。 (2)本調査からの練習メニューからの要 嚢の抽出 定義の見直しの妥当性を検討するために, 本調査を行う。本調査では,

J

リーグの下 部組織の指導にも着目した。観察を行う中 で,新しい要素の「文化性jにコミュニケ ーションも含まれるのではないかと考えた。 (3)調査から見えてきた本研究における 「エリート』教育の定義の見車し 本研究における「エリート」教育の定義 を見直す必要があるため,見直しをした。

(4)

r

エリート』教育における要素の構 造化 観察で抽出された要素の構造化をした。 各要素に含まれる要素を分析した結果を 記している。

(2)

-61-4.一般の指導方法と『エリートJ教育の 比較 日本発祥のスポーツに着目して考察する ことで, 日本の文化的側面を考察すること を目的とし行った。また,学校教育におけ る指導方法とサッカーの指導方法の比較を 行った。学習指導案とトレーニングシート の比較を考察することで,共通点と相違点 を洗い出した。 5.まとめ及び今後の課題 ( 1 )教育で共通する要素の置き換え 予備調査や本調査で「エリート」育成に 共通する部分が抽出されてきた。全ての要 素をより一般的な教育に当てはまる言葉に 言い換えると,

r

エリートJ教育の枠組みと することができると考え,そのような教育 学的知見への置き換えを試みた。置き換え た内容の一部は以下になる。

i

!!,;雪聖堂型空凱);;;,

1

W レツシブJ

一一一大ー

→高度な問題のチャレンジ精神 rl)フレクティブJ →自分の学習状況のモミタリング 自己成長の自覚 自己の成長課題の認識

r

基礎・基本J →教科等における確かな 『基礎・.本』 「スペシャリティ』 →一般的段階を纏えた高い 知識・技能 「文化性J →教科特有の考え方・価値観 ﹃ コ ミ ユ 町 一 ケ i シ ヨ ン ﹂ 国1 要素の置き換えの図 (2)本研究によって抽出された『エリー トJ教育の定義 本研究で「エリートJ教育を行っていく 上で必要になる要素の抽出を行った。本研 究における「エリートJの定義の見直しを 行うために,予備調査と本調査から要素を 抽出し KJ法によって分類し,分類した要 素に命名を行った。抽出された要素を定義 に加えて論じてし、く。本研究における「エ リートjの定義見直しを複数回行ったが, 下記に論じるのが,本研究において新たに 発見した要素の定義である。 本論の最終的な「エリートJの定義は, エリートは,極めて優れた「資質J・「能 力」・「文化性」の3領域において fアグレ ッシプ・リフレクティプJ・「基礎・資本, スベシャリテイj・「文化性J•

r

コミュニケ ーションJの 6要件を有する人物をいう。 この全ての要素の授業を受けた児童・選 手たちは全員が「エリートjになれるわけ ではない。「エリート」になる児童・生徒は, 遺伝的素質の上に,これまで掲げてきた「資 質」と「能力」の両面の教育を受け,何ら かの分野でその能力を発揮する者であり, さらに人間性をも含めた「文化性jが備わ り「コミュニケーションjを適切に行える 者でなければならない。 f

jの善要件 「エリートJ教育の図 (3)今後の課題 今後の課題は 3領 域 6要件についての 育成することと「エリ}ト」教育の知見が サッカーの「エリート」教育から抽出され た要件の妥当性の検討が必要になる。また, サッカーのみしか本研究では行っていない ので,柔道や剣道などの他のスポーツ,華 道・茶道などの文化系にも着目していく必 要があると考えられる。 教科等における「エリート」教育への転 移可能性については実証実験を行っていく 必要がある。 62

参照

関連したドキュメント

1、研究の目的 本研究の目的は、開発教育の主体形成の理論的構造を明らかにし、今日の日本における

このように,先行研究において日・中両母語話

 介護問題研究は、介護者の負担軽減を目的とし、負担 に影響する要因やストレスを追究するが、普遍的結論を

専攻の枠を越えて自由な教育と研究を行える よう,教官は自然科学研究科棟に居住して学

これらの先行研究はアイデアスケッチを実施 する際の思考について着目しており,アイデア

Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost:

 本研究所は、いくつかの出版活動を行っている。「Publications of RIMS」

さらに体育・スポーツ政策の研究と実践に寄与 することを目的として、研究者を中心に運営され る日本体育・ スポーツ政策学会は、2007 年 12 月