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高速交通路が最適施設配置に与える影響について

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Academic year: 2021

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日本オペレーションズ。リサーチ学会 2005年春季研究発表会 ーニー凰−5

高速交通路が最適施設配置に与える影響について

01205430 筑波大学鈴木勉 SUZUKITsutomu

1.はじめに

高速交通路の存在は,都市内の移動時間を短縮す

る効果を持つが,同時に,最短時間移動経路を変える 効果も持ち,ひいては都市における流動最分布にも影 響を及ぼす.したがって,都市施設の最適配置も高速 交通路の有無によって異なるものとなると考えられる. 最寄りの施設利用を仮定する一般のミニサム型配置問 題では,高速交通路近隣の施設の圏域を広げる効果 がある一方,移動の途中で施設に立ち寄ることを考えた フロー需要の配置問題では,高速交通路の有無が施 設利用者数にも大きな影響を与えると考えられる.本稿 では,このような観点から,逐次配置型のmedian問題 およびnow−demandmedian問題を用いて,高速交通路 が最適施設配置に与える影響を明らかにする. 2.問題の定式化 需要が地点毎に与えられたとき,最寄りの施設を利 用する場合のミニサム型施設配置問題であ軸一me曲m 問題は川(巨1,…,〃)を需要点パ=桓1,‥リ∩を施設候補 地として,以下のように表される. d研≡d(vりα〟)+d(vノ,α〟)‥少間のフローが庵の施設を 利用する場合の最短距離 ク:施設数

now−demand p−median問題は1−StOp multiple a1location p−hub median問題ともl司じ問題であり【4], p−median問題に帰着するが,フローの起終点数が増大 すると大規模な問題になり,計算時間を要する. そこで,本稿では,これらの問題の逐次型問題(それ ぞれ逐次型クーme血m問題,逐次型加w一舶mamd クーme曲m問題と呼ぶ)を考える.すなわち,最初にl個 の施設を配置した後,既設の施設配置は所与とした上 で,新たに施設を1個ずつ,施設総数がク個になるまで 追加していく問題である. 一般に,別個の所与の施設配置のもとでp個の施設を 総移動距離が最小となるように追加して配置する問題 は,BermanandSimchi−Leviによりconditionalp−median 問題として以下のような解法が示されているr2】. (i)p−median問題(1)∼(4)において,新たな需要点voお よび新たな施設候補地α0を追加する. (ii)voには任意の正の需要woを与える. Z=∑申ノAズ′A J,A S・t・ ∑ズ丑=1,∀J l ズ丑≦γA,∀∫,た ∑γk=ク た (1) (iii)距離をd(v。,α。)=0,d(v。,α慮)=〟(た=1,…,/), (2)

d(vりα。)=聖坤(〟㌦)川=1,…,〃)と設定する・

(3) 但し,〟た(旋1,‥り椚)は既設の施設の位置を表し,〟 (4) は十分大きな数とする. (iv)以上の設定でO?+1)−median問題を解く.aoはvoに対 応して必ず施設が配置され,全ての〟Aに施設が配 置されることを意味する.α0以外の角牢が追加するク 個の施設の位置である. ズ′A∈(0,1〉:地点′の需要の施設候補地たへの配分 γた∈(0,1):施設候補地たにおける施設の存在 d丑…d(vりdk):地点iの需要が施設たを利用する時 の最短距離 ク:施設数 一九需要がフローとして与えられたとき,施設まで の立ち寄りのための迂回距離を含めた総移動距離が最 小になるような施設を利用する場合のミニサム型施設配 置問題である伽w一舶mamdクーme朗皿m問題は,以下のよ うに表される【り【川5J【6】 min z=∑w少d帥∬打た ・T小・八 り .1 S・t・ ∑∬〝た=1,∀り り ズ帥≦γた,∀り,た ∑γÅ=ク ズ帥∈(0,1〉‥少間のフローの施設候補地んへの配分 γた∈(0,1):施設候補地たにおける施設の存在 (l) (2) (3) (4) 図1 仮想都市空間(〃=217) −12 − © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

では高速路の速度が速くなるほど,いわゆる「ストロー効 果」が見られるとともに,高速路上に配置される施設の 「集客力」はnow−demandの方が強く,施設の階層構造

が再現される.このように両問題の解の特徴はかなり異

なる. 4.おわりに 高速交通路が都市活動の分布を左右することは 容易に想像できるが,空間的配置パターンとの関連 を記述した研究は意外と少ない.本稿は最適配置問 題からこのことを試みた.環状高速路の導入など他 の高速交通路パターンの場合や,ネットワーク設計 問題との結合を今後を課題としたい.なお,本研究 は日本学術振興会科学研究費補助金および日本証 券奨学財団研究調査助成による成果の一部である. 参考文献 [1】Bcman,0.(1997)Dctcrministicflow−dcmand]ocationproblcms・ 力〟r相/?/qpe′一β/′釧α川e∫紺打力∫bcfgサ,4$,75−81・ 【2]Bcman.0.and D.Simchi−Lcvi(1990)Conditionallocation problcmsonnctworks・T[an3POr(ationStience,24(1),77−78・ 【3]Hodgson,M.J.(198))Thclocat10nOfpublicfaciliticsintcrmcdiatc tothcjoumcytowork.Regio〝a[Studies,15,493−506・ 【4]Sasaki,M.,Å.SuzukiandZ.Drczncr(1999)OnthcscIcctionof

hub airports fbr an airlinc hub−and−SpOkc systcm・Co′叩Z/tel了& qフerα/fo那加∫g〃化力,26,141ト1422・ [5】鈴木勉●(2002)フロー需要に基づく施設配置モデルと需要 構成が施設配置に与・える影響,都市計画論文集,37,115−】20. 【6】鈴木勉(2003)都市内流動を最小化するフロー需要施設配 置モデルを用いた拠点立地に関する考察,都市計画論文集, 38,39ト396. now−demand p−median 問題に対しても同様に, conditionalnow−demandp−median問題を定義できる・こ の解法を用いて,2つの逐次型配置問題を角牢く. 3.仮想都市における最適配置と高速交通路の影響 函1のように,三角格子状に並んだ217個の需要 点(かつ施設候補地)からなる正六角形の仮想都市 に,3本の対角線上に放射状の高速交通路を考える. 需要は前者では需要点に一様に,後者では全2点間 のフローに一様に発生するものとする.一般の交通路 は全方向に桐密に存在するものとし,2点間はそれらを 結ぶ直線上を移動できるとする.また,高速交通路上の 移動時間は一般のリンク上のc倍(0<c<1)で済むものと する(cは一般交通路に対する高速交通路の速度の逆 数).2点間の移動経路は一般交通路のみの経路およ び需要点をアクセス・イグレス点とする高速交通路経由 の経路のうち,最短移動時問をもたらす経路とする(図 1).同じ2点間の経路でもcに応じてアクセス・イグレス 点は変化し,Snellの法則に従って選択が行われる. cをl.0,0.8,0.6,0.4,0.2と変化させ,施設数が25とな るまで両問題を解いた結果と,flow−demandの問題にお

けるフローの変化を併せて図2に示す.円の大きさは施

設利用者数を表す.[5]で明らかにされたように,C=1.0 の場合はどちらの問題もほぼ一様な配置となるが,双方 とも高速路の速度が速くなると施設が高速路上に配置 される.しかし,Cが小さくなるにつれ,高速路上の施設 の数は少なくて良いようになる.施設利用者数は p−medianで鱒あまり差は生じないが,nOW−demandの方

c=1.O c=0.8 c=0.6 図2 逐次型クーmedian問題(上段),逐次型抽ow−demandp−median問題(中段)の解b=25)と流動景(下段) …13 −− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

参照

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