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支圧板方式鋼ポータルラーメン橋隅角部の FEM 解析 大阪市立大学大学院

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). CS3‑022. 支圧板方式鋼ポータルラーメン橋隅角部の FEM 解析 大阪市立大学大学院. 学生会員 ○池田 裕哉. 高田機工株式会社. 正会 員. 佐合 大. 大阪市立大学大学院. 正会 員. 山口 隆司. 高田機工株式会社. 正会 員. 山田 貴男. 大阪市立大学大学院. 正会 員. 松村 政秀. 高田機工株式会社. 正会 員. 谷 一成. 1.はじめに. 載荷点. 近年,中小スパンの単純桁橋において,維持管理に優れ, 建設コストを削減できる鋼ポータルラーメン橋が注目され. 接触相互作用. 橋台:ソリッド要素 PBL孔:剛体要素. ている.著者らは,合理的な鋼ポータルラーメン橋の剛結 部構造として,孔あき鋼板ジベル(以下 PBL)を用いた支. 鋼桁:シェル要素. 圧板方式の剛結部構造(以下支圧板方式)を提案し,構造. 支圧板:ソリッド要素. 実験を行うことにより,終局強度に至るまでの挙動につい て検討している.本稿では,著者らが行った構造実験 1)の PBL鋼板:シェル要素. FEM モデルを作成し,弾塑性有限変位解析を行い,設計荷. 完全固定. 重レベルでの支圧板方式の力学的特性を明らかにした.. 図-1 FEM モデル. 2.支圧板方式剛結部の FEM 解析. 表-1 材料特性. 2.1FEM モデルと境界条件. 鋼種 SS400 SM400A SM490YB SM490YA SD345. 図-1 に FEM モデルを示す.コンクリート橋台・支圧板 は 8 節点ソリッド要素(C3D8R),鋼桁は 4 節点シェル要 素(S4R),鉄筋はトラス要素を用いてモデル化した.コ. 2. 部材 鋼桁(B) 鋼桁(G) 支圧板 PBL 鉄筋. ヤング率(N/mm ) 2.09×105 2.09×105 2.07×105 5 2.08×10 2.03×105. 2 降伏点(N/mm ) ポアソン比 293.6 0.291 311.4 0.292 374.2 0.291 379.9 0.282 451.4 -. 500. 10. 450. 5. 台の PBL 孔位置に PBL 孔と同サイズの剛体要素を貼り付. 400. け,剛体要素と鋼桁をばね要素で結合することによりモデ ル化した.ばね剛性は,本モデルと同じ孔径(55φ)で,. -0.004. 350 300 250 200 150 100. SM400A. SM490YB. SM490YA. -0.002. 0 -0.001 -5 0. 0.001. 0.002. -10 -15 -20 -25 -30. SD345. 50. コンクリートブロックによる拘束力を受ける PBL の押抜き. SS400. -0.003. 応力(N/mm2). 応力(N/mm2). ンクリート橋台と鋼桁を結合する PBL は,コンクリート橋. -35 -40. 0 0. 0.002. 0.004. 0.006. 0.008. ひずみ. 0.01. ひずみ. 試験を行い,得られた荷重と PBL-コンクリートブロック. b)コンクリート. a)鋼材. の相対ずれ変位から求めた剛性である 298.8kN/mm を用い. 図-2 応力-ひずみ関係. た.橋台底部は完全固定とし,床版打設時の中立軸位置に 強制変位を与えた.支圧板とコンクリート橋台の境界面に は,離間と接触を考慮できる相互作用特性を与えた. 2.2 材料特性 解析で用いた材料特性を表-1 に,鋼材とコンクリートの 応力-ひずみ関係を図-2 に示す.鋼桁と鉄筋は完全弾塑性 とし,コンクリートはひび割れを考慮するため,引張応力 が低下するものを用いた. a)橋台の最大主応力. 3.解析結果と考察. b)鋼桁のミーゼス応力. 図-3 橋台と鋼桁の応力コンター. 梁理論により求まる鋼桁下フランジが許容応力度に達す る荷重(140kN)を設計許容荷重とし,それに近い 147.5kN. 3.1 応力集中位置. の荷重を与えた際の各部材の挙動について考察した.. 分布図. 図-3 に橋台と鋼桁の応力コンターを示す.橋台では橋台 背面側と上側 PBL 貫入位置に引張応力(1.8~1.9N/mm2 程. キーワード 連絡先. 鋼ポータルラーメン橋,剛結部構造,支圧板,FEM 解析 〒558-8585 大阪府大阪市住吉区杉本 3-3-138 大阪市立大学. ‑43‑. TEL 06-6605-2765 FAX 06-6605-2765.

(2) CS3‑022. 土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). 度)が発生しているが,コンクリートがひび割れる応力に. 4.まとめ. は至っていない.また,鋼桁下フランジから支圧力を受け. 支圧板方式剛結部の構造実験の FEM モデルを作成し,弾. る位置に圧縮応力が集中しているが,これに関しては後述. 塑性有限変位解析により,設計荷重レベルでの支圧板方式. 2. する.鋼桁では下フランジに応力(201.5N/mm )が集中し. の力学的挙動を検討した.. ているが,降伏応力には至っていない.. 1.. 3.2 PBL の荷重分担. 各部材の応力集中部を明らかにし,設計仮定どおり鋼 桁下フランジの応力が最も大きいこと,設計荷重レベ. ばね要素に作用するばね反力を PBL 孔に作用するせん断. ルにおいて降伏する部材・部位がないことを確認した.. 力として評価し,PBL の挙動を検証した.図-4,5 にそれ. 2.. 解析のばね反力から PBL に作用するせん断力を評価し. ぞれ鉛直ばね反力と水平ばね反力を示す.横軸は PBL 鋼板. た.鉛直荷重の PBL1 個の分担率は不均等であり,設. 底辺からの PBL 孔までの距離を示している.. 計仮定とは異なる結果であった.また,水平力に対し. 列ごとの鉛直荷重分担率を求めると,C1 が-31.4%,C2. ては行ごとにほぼ均等に分担し,設計仮定通りとなる. が 20.7%,C3 が 110.7%となった.C1 に隅力による上向き. ことがわかった. しかし,水平力の中立軸は設計仮定. 荷重が作用する分,C3 が作用荷重以上の大きな荷重を負担. と異なり,上段の PBL の水平力の合計値は設計値をや. している.行による鉛直荷重分担率を求めると,L5~7 は. や超えることがわかった.. 20%以上,L3,L4 は 15%程度,L1,L2 は-4.1,-3.1%と負の. 参考文献. 荷重分担率となり,下側の行の PBL の荷重分担率が大きく. 1). 山口隆司,川元悠平,松村政秀,佐合大,山田貴男,谷一. なることがわかった.設計では,せん断力に対して全ての. 成:支圧板方式による鋼ポータルラーメン橋の剛結部の構造. PBL は均等に働くと仮定しており,設計仮定とは異なる結. 実験,第 66 回年次学術講演会,2012.9.. 果であった.. 2). 山口隆司,川元悠平,松村政秀,佐合大,山田貴男,谷一. 水平ばね反力に着目すると,L1~L5 までの PBL は引張. 成:支圧板方式による鋼ポータルラーメン橋の剛結部に関す. 力に抵抗しており,L6,7 の PBL は下フランジによる圧縮力. る 解 析 的 検 討 , 第 66 回 年 次 学 術 講 演 会 , 2011.9.. に抵抗し,支圧板の面外剛性を確保していると考えられる. PBL下縁からの距離(mm). L1 の PBL は,橋台前面側の方が荷重分担はやや大きくな. 825. っているが,それ以外の行では荷重分担量にほとんど差は 見られなかった.設計では隅力に対する PBL の抵抗は行ご とに均等としており,設計仮定と同様の結果が得られた.. C1 C2. C1 C2 C3. 715. L1. 605. L2. 495. L3. 385. L4. 275. L5. 165. L6. C3. L7. 55. 各行の水平ばね反力の合計値に着目すると,L1 と L2 にお. -20. -10. いて,設計水平せん断力よりもやや大きくなっていた.こ. 0 10 鉛直ばね反力(kN). 20 背面側. 図-4 鉛直ばね反力 825. れは下フランジおよび支圧板の接触面が有効断面として働. 動したためと考えられる. 3.4 支圧板の挙動. C1 C2 C3 L1. 715. PBL下縁からの距離(mm). くことにより,作用隅力の中心が設計よりもやや下側に移. 前面側. L2. 605. 495 385. 図-6 に支圧板の変形図を示す.図のように下フランジか. C1. L3. C2. L4. C3. L5. 275. 行合計. 165. 設計水平 せん断力. L6 L7. 55 -100. -50. ら圧縮力を受ける位置を中心に支圧板の面外曲げが発生し. 0 50 水平ばね反力(kN). 100. 150. 背面側. 前面側. 図-5 水平ばね反力. ていることがわかる.支圧板の最大応力は 193.3N/mm2 とな ったが,降伏には至っていない. 図-7 にコンクリート橋台に発生する橋軸方向の直応力分. 鋼桁中立軸. 布を示す.下フランジから受ける支圧力が分布し,支圧板. 下フランジ 位置. が有効に機能していることが確認できる.下フランジ直後 PBL中立軸. のコンクリートには圧縮応力(-14.3kN/mm2)が集中して. 下フランジ位置. いるが,圧縮破壊応力には至っていない. 図-6 支圧板変形図(200 倍). ‑44‑. 図-7 橋台直応力.

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