• 検索結果がありません。

板厚の異なる矩形断面を有する逆L形鋼製橋脚の耐震性能実験

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "板厚の異なる矩形断面を有する逆L形鋼製橋脚の耐震性能実験"

Copied!
7
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

板厚の異なる矩形断面を有する逆 L形鋼製橋脚の耐震性能実験

Seismic performance test of inverted L-shaped section steel piers with different plate thickness

党 品目,窪田康範**,青木徹彦***鈴木森晶**** Tou ki, Yasunori Kubota, Tetsuhiko Aoki, Moriaki Suzuki

*愛知工業大学大学院博士後期課程生産ー建設工学専攻(干470圃0392豊田市八草町 1247)

料 富士エンジニアリング(株) (干 464量0067名古屋市千種区池下ト 11・21)

キ**工博 愛知工業大学教授工学部都市環境学科土木工専攻(干470・0392豊田市八草町 1247)

****工博 愛知工業大学助教授工学部都市環境学科土木工専攻(干47か0392豊田市八草町 1247)

Inverted L-shaped pier is often. used in町ban紅 巳a,where there紅 白manycross

roads and curved roads. Henc巴theseismic research works in this field have not

been performed sufficient1y so far in experimental aspect. This paper shows an experimental research investigating a seismic performance of inversed L幽shape steel piers with different plate thickness. From cyclic loading testヲ different s出 ngth,ductility and the energy absorption capacity are obtained depending on the combination ofthe plate thickness. k巴~ywords:巳ccentricity,inverted L-shαrped pier, steel bridge pier, cyclic loadin乞test キーワド:偏心,逆L形,鏑製橋脚,繰り返し載荷実験 1圃はじめに 都市高速など市街地における高架橋は,立地条件 から逆L形の橋脚が使用されている.逆L形鋼製橋 脚のような上部工重量が偏心載荷される橋脚はT 形銅製橋脚に比べ,偏心による付加曲げが作用する ため,地震時に偏心モーメントが作用し挙動が複雑 となること、地震後の残留変位が柱の圧縮方向(偏 心側)に大きく生じることが想定される1) また逆 L型橋脚では偏心側の鋼板に大きな応力 が発生するのに対し、反偏心側には小さな応力しか 発生しない.従来の橋脚では多くの場合、両側とも 同じ板厚を用いるため、板厚を変えた場合より不経 済で耐震強度は低いと考えられる. そこで,本研究では偏心側と反偏心側で板厚を変 えた供試体を用意し,橋軸方向および橋軸直角方向 に繰り返し載荷実験を行い,橋脚の耐震性能に及ぼ す影響を検証する.このような板厚を変化させた橋 脚の数値解析的研究はあるが,圧縮,曲げ,ねじり を繰り返して受ける複雑な補剛板の挙動を数値解 析的に捉えることは現時点では困難と考えられ、実 際的な挙動を実験的に確認することが重要である と考えられる。

2

実験概要 2. 1実験供試体 本 研 究 で 使 用 す る 供 試 体 は 、 断 面 寸 法 450

x

450mmのリブ付き補剛断面とする.これらの供試体 名は ILREC6の次に偏心側板厚 6T,9T及び 12Tを付 け, さらに橋軸方向を

-

A

,橋軸直角方向を Bと付 け区別する. 以下に 3種 (6体)の供試体の特徴を述べる園供試 体概要因を図 1に示す.供試体諸元および各パラ メータを表 lに示す.使用鋼材はSM490である。 (a)ILREC 6-6T-A,-B(図-1(a)) フランジ板厚,ウェブ面,共に 6mmを使用する基 本断面形である. (b)ILREC 6-9T-A,-B(図-1(b)) フランジ板厚は,偏心側に9mmを他は 6凹 を 使 用 する. (c)ILREC 6-12T-A,-B(図-1(c))

(2)

フランジ板厚は,偏心側に

1

2

m

m

,反偏心側に

6

m

m

を使用する.ウェブ板厚は

9

m

m

を用いる. 各供試体の断面積は ILREC6-6Tを基準とし9Tは

6%

1

2

T

30%

,大きくなっている.

2

.

2

載荷装置 上部主重量を想定した一定の鉛直荷重を載荷す るために静的アクチュエータ 2基,および地震時の 上部工重量の慣性力を想定した水平荷重に静的ア クチュエータ 1基を用いて繰り返し載荷実験を行 う また橋軸方向の載荷には鉛直アクチュエータお よび水平アクチュエータによる橋軸直角方向への 荷重成分が生じるために、これを補正するためのア クチュエータを 1基取り付ける.載荷装置の概要図 を橋軸方向は図-2(a),に橋軸直角方向は図-2(b)に 示す. bs e=3r 国 UH (a)I LREC6-6T t = 6 ; : :'、J

T '" +-'1 I +' Ql D l

.

.

.

(b)I LREC6-9T t = 9

宇l!, (c)I LREC6-12T 図-1供試体概要因 表

-1

供試体寸法および各パラメータ 供試体名 ILREC 6-6T I ILREC 6-9T I ILREC 6-12T 偏心量巴 日(mm) 3r ブフン刈面 b (mm) 450 450 450 フラン汗反厚 t (mm) 6-6-6 9-6-6 12-6-9 補同

1

材全幅 bs (mm) 54-54-54 63-54-54 78-54-63 補岡

1

材板厚 ts (mm) 12-12-12 12-12-12 14-12-12 有効両さ h (mm) 2425 2470 2425 断面積 A (cm2) 145.4 154.5 189.2 断面2次半径 士 (mm) 172.6 175.5 172. 5 フランジ幅厚比パラメ」タ Rf 0.280 0.257 0.202 ファンジ細長比パラメータ 1 0.350 0.350 0.350 補剛材幅厚比パラメ]タ RS 0.292 0.340 O. 359 補剛材細長比パラメータ .1s 0.224 0.224 0.216 補剛材剛比 3.665 3.705 3.367 戦力比 P/Py 0.1026 O. 1049 0.1025

2

.

3

偏心量 偏心量は断面

2

次半径r(二

1

7

3

m

m

)

の3倍を基準と して与えた.

2

.

4

鉛直荷重の算定 上部構造重量に相当する鉛直荷重は,式(1), (2) に示す,はり柱強度相関式により求め,算出され た値のうち小さいほうを軸力として採用する固 J j

山 一

υ

p

y

、 、 , , J t E i ( α P α

C..M

ハ ρ

一一一+

山 _ v - -S, T

P

ll

My{l-(

αP

l

P

e)} V (2)

Mo

=Hh+Pe

(3) ここで, α:安全率(二1.14),f:照 査 式 基 準 値 (=1.0), Py:全断面降伏軸力, Pu:中心軸圧縮強度, Pe:オイラーの座屈荷重, My=降伏モーメント, Cmニ 等価曲げモーメント定数(ニ0.85),k=設計水平震度 (=0.25), hニ供試体有効高さ,巴ニ偏心量, Mo:橋脚基 部に作用する付加モーメント. (a)橋軸方向 載荷梁 4-一一-+' I e I (b) 橋軸直角方向 図 -2 実 験 装 置

26

(3)

2.5 降伏水平変位δy,降伏水平荷重Hyの定義 各供試体とも偏心側の基音防ミら 225mmの位置に 3 軸ゲージを 2枚貼り,これから得られた相当応力 ()" eqの基部下端での換賃値が,材料の引張試験 結果から得られた降伏応力σyに達した時の変位を 降伏水平変位

o

yとする.また,この時の水平荷重を 降伏水平荷重 Hy とする. ひずみゲージより算出 する主ひずみ Ep'主応力σ pおよび相当応力 σeqを 式

(

4

)

(

5

)

(

6

)

に示す6)7)

ペト叫地一弓

2

)

+

(

r

J

]

但)

寸[告士出来

-

s

S

+

(

ω

σ'eq

=

[

o

-

X 2叫 σy+R2dull/2 (6)

2

.

6

載荷方法 本実験で行う載荷方法は以下に示す様に橋軸方向 と橋軸直角方向で異なる. (1)橋軸方向 上部工重量を想定した一定鉛直荷重Pのもと,地 震力に相当する繰り返し水平荷重 Hを左右のアク チュエータに同じ変位を与えて載荷する.繰り返し 水平荷重は1サイクノレ目の降伏変位

o

y

を基準とし 士

o

y,士 20y,士 30Y"'.!:::漸増させながら載荷する 4)[図-3(a) ] (2)橋軸直角方向 実地震応答に近い状態を再現するため,載荷方法 は,橋軸方向とは異なる以下の方法を用いたの. 偏心側を(+)とする.(十)方向に降伏水平変位

Oy

の整数倍の水平変イ立を載荷し,その時の水平荷重を 記録する.つぎに,同じサイクルの逆向きの載荷で は水平変位ではなくこの水平荷重に注目し, (+)側 に生じた最大水平荷重を同じだけ

H

方向にも載荷 する[図-3(b) ]. +~ 垣 則 m N 昨 ぷ N -~ (a)橋軸方向載荷パターン ( b )橋軸直角方向載荷パターン 図

-

3

各軸方向載荷パターン

3

実験結果 3. 1引張り試験 供試体から試験片を各3本製作し,引張試験を行っ た.結果の平均値を表

-

2

に示す. 表

-2

引張り試験結果 板厚 t (mm) 6 9 12 ヤング係数 E (GPa) 217 212 205 降伏応力 ()"" (N/mm2) 417 380 365 降伏ひずみ E v (μ) 2469 2455 2627 ポアソン比 v 0.349 0.346 O. 340 3.2繰り返し載荷実験結果 (1)水平荷重一水平変位履歴曲線 実験によって得られた主要項目の値を橋軸方向 は表-3に,橋軸直角方向は表-4に示す.供試体の 水平荷重一水平変位履歴曲線を橋軸方向は図 4 に 橋軸宜角方向は図-5に示す.同図の縦軸は水平荷 重 H,横軸は水平変位

6

を示している.図 4,5 より ILREC6-6Tは 30で, ILREC6-9T, ILREC6-12Tは共 に 40で最大荷重に達した. 表向3橋軸方向繰り返し載荷試験結果

I

L

肥印刷

!

E

C

6

-

9

T

AI

L

R

E

C

6

-

1

2

T

A

H

y

(

k

N

)

1

5

9

2

3

0

3

1

0

{

f

t

o

Y (Illill)

1

4

.

4

2

4

.

7

3

1

.

7

H

m

a

x

(

)

2

8

6

3

6

2

4

4

0

o

m

(Illill)

6

2

.

4

6

5

.

1

9

1

.

1

/1

9

0

2

.

7

9

5

3

4

5

6

3

7

0

2

-

4

橋軸直角方向繰り返し載荷試験の結果

I

L

:

6

-

6

T

BI

L

R

E

C

6

-

9

T

B

!

E

C

1

2

T

B

H

y

(

)

2

0

6

1

附 出

4

t

o

Y (Illill)

3

3

3

3

4 3

6

4

H

m

a

x

(

)

2

6

2

2

6

8

3

5

7

o

m

(Illill)

6

5

.

4

5

9

2

8

6

6

/1

9

0

4

.

1

6

0

4

4

5

0

4

5

0

0

(

2

)

包絡鰻 各供試体のループごとの載荷履歴の繰り返しごと の最大点変位について,正負の水平強度の絶対値の 平均をもとめ,これを結んで、履歴曲線の包絡線を求 めた橋軸方向は図-6(a)に,橋軸直角方向は図 6(b) に示す. 最大荷重は偏心側の板厚が大きくなるほど増加 し,最大荷重以降の耐力の低下割合はどの供試体も 同じ傾向で低下した.ただし, 9TBは 6TBと 12TBの

(4)

400 400 200 200 ハ り ( z d 出

3。

-200 -200 -400 -400 400 200 ハ リ ( z d 出 -200 -400 -200 -100 0 100 200 -200 -100 0 100 200 -200 δ ( m m ) δ ( m m ) (a) I LREC6-6T A (b) I LREC6-9T A 図

-

4

橋軸方向水平荷重一水平変位履歴曲 400 400 200 -200 ( Z A ) 出

200 -200 -400 -400 ハ リ ( Z M 円 ) 国

200

100 δ(mm) (a) I LREC6-6TB 200

o

100 200 δ(mm) (c)I LREC6-12TA 400 200 200 回200 回400 100 o (mm) ( b ) I LREC6-9TB ( c ) I LREC6-12TB 図

-

5

橋軸直角方向水平荷重一水平変位履歴曲線 間にはこず, 6TBと同じ位置となった.これは 9TBと 6TBでほぼ同じ断面積であるためと思われる. (3)最大荷重 断面積が大きくなれば当然最大荷重も増大し,コス トも上昇する.したがって,最大荷重と断面積との関 係を調べておく.図

7

(a)に橋軸方向の結果をまた,図 7 (b)に橋軸直角方向の結果を示す. 図一7(a)より.ILREC6-6TAと9TAは断面積がほぼ同 等で、あったが,最大荷重は 9TAが 27%増加した.12TA では,断面積が30%大きく最大荷重は54%増加した. 図 7(b)より ILREC6-6TBと 9TBの最大荷重に変化 はなかった.12TBでは,最大荷重は 36%増加した. つぎに断面積当たりの最大荷重との関係を明らか にする.図-8(a)に橋軸方向を図 8(b)に橋軸直角方向 を示す. 図-8(a)より ILREC6-6TAを基準とし,断面積当たり の最大荷重を比較すると 9TA,-12日 と も 約 20九増加 した.図 8(b)で見てわかるように3つの供試体聞に 差は見られなかった. 図-7と図-8を比較すると明らかに図-8の断面積当 たりの最大荷重の変化は少なくなっている.供試体 6TAの最大荷重が低下した理由は後述の荷重一ひず み関係のところで考察する. (4)塑性率 構造物の変形性能をす刊面する指標の lつ塑性率があ る.これを式(9)によって求める.結果を橋軸方向は図 -9(a)に,橋軸直角方向を図-9(b)に示す. 500 ハ リ ハ リ ハ リ ハ リ ハ リ ハ U A H 圃 今 コ 勺 ム ( 高 -) 制 定 400 100 変位

C

m

m

)

(a) 橋軸方向 200 ILREC6.12TB 300 n u AU ウ ム ( Z A ) 国 100 200 δCmm) (b) 橋軸直角方向 図

-

6

包絡線

(5)

500

~,nο

糊~~~

t

:

:

:

l

J

T

ハ リ ハ U A A T 一 2 T T 2 一 f b Q J 2 1 4 f o r b f b 一 CCC 一 O EEE48 R R R 一1 司 L L Z 一 ) 刊 O 企劃一 2 四 軒

o

z

弐 喬 f 0 4 4 F 予 + B 1 1 面 ) 断

ω

400 3300 剛 勺 向 日 梶 山U

100

~羽

n u

-B

B

E

m

T T Z

6 9 1 一 6 6 6 一

c

c

c

E E E 一 ゆ R R E 河 川 L L L 一 ] O ム ロ ↓ 140 160 断 面 積(c出2) (b) 橋軸直角方向 図

-7

最大荷重一断面積 3 ぴ / ト 一 口 1 OILREC6-6TA J::;.正REC6-9TA 口ILREC6-12TA 6 9 12 フ ラ ン ジ 板 黒mm) (a) 橋軸方向

d

e

0 - ー ゴ

k

一 一 一 口

o

ILREC6-6TB 6.ILREC6-9TB 田 ILREC6-12TB

6 9 12 フ ラ ン ジ 板l哀mm) (b)橋軸直角方向 図

-8

断面積当たりの最大荷重

6

6

μ

(7) ここに

6

ω

は水平荷重が最大荷重に達した後,

90%

ま で低下したときの水平変位で,

Oy

は降伏水平変位で、あ る. 図

-

9

(

a

)

の塑性率は

I

L

R

E

C

6

-

6

T

9

T

A

1

2

T

A

でそれぞれ

2

.

8

0

3

.

4

6

3

.

7

0

となり,板厚に比例して大きくなってい る. 図

9(

b

)

I

L

R

E

C

6

-

6

T

B

9

T

B

1

2

T

B

でそれぞれ

4

.

1

6

4

.

4

5

4

.

5

0

となり,

4

よりやや大きい程度の一定値を 示しいている.この図

-

9

(

a

)

6

T

A

が他に比べ低い値を 示している.

(

5

)

エネルギー吸収量 エネルギー吸収量は,地震時に構造物が地震ト力をど の程度吸収するかとし、う性能を示す.エネルギー吸収量 が少ないと地震外力が上部工に置接作用し,その結果応 答変位が過大に生じ,急激な強度変化をまねき危険であ る.よって,耐震性能を音刊面する上で特に重要な指標と なる.累積エネノレギー吸収量AEと載荷サイクルの関係 を図

1

0

(

a

)

に橋軸方向,図

-

1

0

(

b

)

に橋軸直角方向につ いて示す. 5 4

ぴ~一一口

今 J 今

r

-5

持 制 覇 1 o /:;. ILREC6-9T ILREC6-6T A A 口ILREC6-12TA 6 9 12 フ ラ ン ジ 抜 厩mm) (a)橋軸方向

8 6 4 ・ ゥ ム 五時記剖 。一一ーム一一一口

o

ILREC6.6TB A ILREC6.9TB 悶ILREC6.12TB 6 9 12 フ ラ ン ジ 板 j票mm) (b)橋軸直角方向 図

-9

塑性率

橋軸方向はILREC6-6T,9T同等広値を示したが,6TAの み4ノレーブpで供試体が破損した.12日 で6ループ固まで 値を示した. 橋軸直角方向12TBの供試体は3ループ目までは他 2体と比べてほぼ同等の値を示していたが,4ループ 目以降では約 2倍近くの値を示した.

(6)

(

6

)

荷重聞ひずみ関係図 荷重一ひずみの関係図を,橋軸方向を図-11(a)に,橋 軸直角方向を図 11(b)に示す. (+)側を偏心面(圧縮 側), (-)側を反偏心面(引張り側)と定義する各供試体 で得られたひずみEは降伏ひずみEyで無次元化した

I

L

R

E

C

6

-

6

T

B

9

T

B

は最大荷重までは引張り側のひずみ がほとんど見られなかった.

1

2

T

B

は圧縮側,引張り側と もに同程度のひずみが現れている

(

7

)

フランジ板厚一無次元化ひずみ関係 最大荷重点から荷重が 95%低下した位置でのひず みを Ec95とし,縦軸に無次元化ひずみ E/ E c95'横 軸にフランジ板厚とし,その関係を図

1

2

示す. 偏心面側の E/ E c95と反偏心面側の E/ E c95が等 しい値になるとき,両者の応力は両面で等しく橋脚 の基部で、均等に受け持つことができる一方の断面 に応力が集中することを防ぐことができれば,より 効果的に性能を発揮したといえるため,経済的かっ 理想的な断面に近づけることができる. 板厚を

6

9

1

2

m

m

と変化させたとき,E / E c95は増 加傾向を示している.しかしなお,偏心面側と反偏 心面側では数値に 2倍の差がある.経済性を考え ると,反偏心面側の板厚をさらに小さくできる可能 性があり、このような実験的結果を観察しつつ、理 想の断面を決定する必要があると考えられる.今回 の試験体では偏心量は

e

/

r

=

3

の一定量で、あったが、 [xl05] 4 川 、 } づ ' M 2 1

(

︿

ILREC6.9TA 4 6 載 荷 ル ー プ (a)橋軸方向 8 民 10 [ x 100] 8 6 4 2 宮 田

7

Z

M

O

国 司 4 6 8 載 荷 ル ー プ 10 (b) 橋軸直角方向 図

-10

累積エネルギー吸収量 偏心量と最適板厚変化量の問題もあり、今後の課題 である。

4

0

0

__/

/

'

-

.

_

.

/

2

0

0

1

0

0

-

1

0

1

0

2

0

E / E

Y

(a) 橋軸方向

4

0

0

3

0

0

/"ー、、

z

2

0

0

z

9

T

B

ハ リ ハ U 噌E E A

I

L

R

E

C

6

-

6

T

B

1

0

U

1

0

2

0

-

1

1

荷 号 沿 ヤ 関 係 図 (b) 橋軸直角方向 圧 縮 面 1

1

-

-=~----~----~--~甲申 m a o w w 0.5

¥

6 9

1

2

フ ラ ン ジ 板 時nm) 図

-

1

2

フランジ板厚一無次元化ひずみ関係図

4

結論 本研究では上部構造重量が偏心載荷される逆L形 銅製橋脚の繰り返し載荷実験を行い,偏心側の板厚 を大きくすることによる強度と変形能におよぼす影

3

0

(7)

響を明らかにしたものである.実験によって得られ た結論を以下に示す. 1)橋軸および橋軸直角方向とも最大荷重は偏心側 の板厚が大きくなるほど増加し,最大荷重以降の耐 力の低下割合はどの供試体も同じ傾向で低下を示 した. 2)単位断面積当たりの最大荷重は橋軸方向において は,等板厚供試体の

I

L

R

E

C

6

-

6

T

を基準とし,

I

L

R

E

C

6

-

9

T

2

0

I

L

R

E

C

6

-

1

2

T

1

9

%

増加した橋軸直角方向に おいては最大強度に差は見られなかったこれは橋軸 直角方向では板厚変化の影響が少ないためと思われ る. 3)塑性率μ90は載荷軸に関係なく,供試体の板厚が 厚くなるにつれ,塑性率の向上が見られる. 4) 履歴曲線,包絡線,塑性率,累積エネノレギー 吸収量の各指標は両軸とも

I

L

R

E

C

6

-

6

T

を基準と すると,

9

T

A

は塑性率,累積エネルギー吸収量の 向上が見られ,

I

L

R

E

C

6

-

1

2

T

A

B

はどれも上回る値 を示した. 5) フランジ板厚一無次元化ひずみ関係は,板厚を

6

9

1

2

m

m

と変化させたとき,この順で引張りひずみ は 増 加 傾 向 を 示 し て い る .3 体 の 中 で は

I

L

R

E

C

6

-

1

2

T

A

,Bが引張り面側に圧縮面の

6

0

犯のひず みが生じているため,断面を最も有効に利用してい るといえるが,引張り面側のひずみは,なお小さい ため、構造全体のバランスから考えると板厚をさら に減少させ応力を増加させる必要がある. 謝辞:本研究は,愛知工業大学耐震実験センターで 行なわれ,耐震実験センター研究費を使用して行っ た.学部4年生、鈴木博技術員他ご協力頂いた方に 深くお礼申し上げます. 参考文献 1)青木徹彦,鈴木真一,渡辺俊輔,鈴木森品,宇佐 美勉,葛漢彬:面外繰り返し水平力を受ける逆 L形 鋼製箱型断面橋脚の強度と変形能に関する実験的 研究,構造工学論文集,

Vo

.1

37B

2

0

0

2

.

3

p

p

2

1

3

2

2

4

2)葛漢彬、渡辺俊輔、宇佐美勉、青木徹彦:面外繰り 返し水平力を受ける逆L形鋼製箱形断面橋脚の耐震性能 に関する解析的研究、土木学会論文集、

N

O

.

7

3

8

/

1-

6

4

2

0

0

3

7

月ヲ

p

p

2

0

7

-

2

1

8

3)日本道路協会:道路橋示方書・同解説 I共通編3 E鋼橋編,

V

耐震設計編,丸善,

2

0

0

2

.

3

4

)

川島一彦,渡遺学歩,畑田俊輔,早川涼二・逆

L

字型鉄筋コンクリート橋脚の耐震性の関する実験 的研究,土木学会論文集

N

o

.

7

4

5

/

I

6

5

2

0

0

3

.

1

0

p

p

1

7

1

-

1

8

9

5)成瀬孝之,青木徹彦,鈴木森晶.繰り返し荷重を 受ける逆 L形鋼管橋脚の強度と変形性能に関する 実験的研究,構造工学論文集,

Vo

.1

47A

2

0

0

l.3 6)前野裕文,宇佐美勉,葛漢彬,岡本隆,水谷慎吾, 魚井啓次:コンクリート部分充填構成八角形断面橋 脚の強度と変形能に関する実験的研究,構造工学論 文集,

Vo

.1

44A

1

9

9

8

.

3

7)宇佐美勉,今井康幸,青木徹彦,伊藤義人:繰り 返し荷重を受ける鋼圧縮部材の強度と変形能に関 する実験的研究,構造工学論文集,

V

o

l.

3

7

A

1

9

9

1.

3

8)社)日本道路協会道路橋示方書・同解説 v耐 震設計編,

2

0

0

2

3

月 9)社)日本道路協会,道路橋支承便覧,平成3年7 月,

p

2

6

( 受 理 平 成

2

0

年 9月

1

8

日)

参照

関連したドキュメント

試験体は 4 タイプである.タイプAでは全ての下フラン ジとウェブに,タイプ B 及び C では桁端部付近の下フラン ジ及びウェブに実橋において腐食した部材を切り出して用

鋼板中央部における貫通き裂両側の先端を CFRP 板で補修 するケースを解析対象とし,対称性を考慮して全体の 1/8 を モデル化した.解析モデルの一例を図 -1

図一1 に示す ような,縦 お よび横 補剛材 で補 剛 された 板要素か らなる断面部材 の全 体剛性 行列 お よび安定係数 行列は局所 座標 系で求 め られた横補 剛材

 検査に用いた標本は手術直:後に病巣の反対側で噴門

に垂直の方向で両側眼窩中心をよぎり鋭利な鋸でこれ

Yagi, “Effect of Shearing Process on Iron Loss and Domain Structure of Non-oriented Electrical Steel,” IEEJ Transactions on Fundamentals and Materials, Vol.125, No.3, pp.241-246 2005

On the other hand, the torque characteristics of Interior-Permanent-Magnet Synchronous motor IPMSM was investigated using IPM motor simulator, in which both our

この節では mKdV 方程式を興味の中心に据えて,mKdV 方程式によって統制されるような平面曲線の連 続朗変形,半離散 mKdV