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関東地区聾教育研究会 研 究 会 会 報

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Academic year: 2021

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平 成 2 8 5 1 6 発行者 関東地区聾教育研究会 会 長 苅 和 弘 美 事務局 東京都立川市栄町1-15-7

No.108 東京都立立川ろう学校

定 例 研 究 会 報 告

定 例 研 究 会 報 告

「「長 野 県 長 野 ろ う 学 校長 野 県 長 野 ろ う 学 校」 定例研究会を終えて

定例研究会を終えて

長野県長野ろう学校長 岸田 優代 長野県長野ろう学校長 岸田 優代

11 27 日、46 名の参加者を迎えて定例研 究会を開催しました。午前は公開授業(17)

と指定授業(4)を合わせて 21 の授業参観の 後全体会を行い、午後は各部分科会で授業研 究や事例検討を行いました。

全校研究テーマ「かかわりと学力をささえ ることばを育てるために」の基に、幼稚部・

小学部・中学部・高等部では「課題に向きあ う授業づくり」を目指し、子どもの思考をと らえる4つの観点による授業を提案しました。

「何を考えるのかが分かる・根拠をもって考 える・筋道立てて考える・考えを深める」と いう子どもの姿を引き出すために、教師の手 だてを「学習課題・板書計画・掲示資料・発 問計画」の視点から考えて授業を展開しまし た。寄宿舎では、個別の指導計画に基づいた 事例検討と各校の情報交換を行いました。分 科会においては、各部の研究テーマや本時の 授業の評価に照らして子どもの姿や教師の出 がどうであったかについて活発な意見交換が 行われました。また、助言者よりろう学校の

学習指導の要点を示していただき、参加者全 員がまとめとして整理することができました。

参加者からは、「指定授業以外に全学年で公 開授業が行われていて大変参考になった」「自 分の考えを自分の言葉で伝える努力をし続け ることや、伝わり合う楽しさを感じることは、

社会に出て必要な力だ。思いを伝え、言い切 る強さと力をもっていって欲しい」「どの授業 においても研究のねらいに沿って子どもたち が主体的に活動していた」「話し合い活動に取 り組み、友だちの意見を聞いて考える場面が あり、教師主導ではない授業に共感できた」

等の声をいただき、充実した研究会となりま した。

関東地区聾教育研究会 研 究 会 会 報

幼稚部分科会 幼稚部分科会

幼稚部分科会では、指定授業(5歳児学級「朝 の話し合い活動」)参観の後、授業研究会を行 った。本校幼稚部は、「子どもの頭の中をのぞ いて、思いをことばにする」を研究テーマとし、

朝の話し合い活動について話し合いの焦点化 とことばのおさえを視点としながら、事例検 討を積み重ねてきた。授業研究会でもこの視 点をもとに参加者からご意見をいただいた。

話し合いの焦点化にかかわって、参観者の 人数を数え始めた子どもの動きからどう展開 するかが話題となり、授業者から子どもの実 態や子どもへの願いからその話を切り上げる 判断をしたことが語られた。また、子どもが 絵を描いて伝えようとした場面では、自分な らことばでうまく表現できないときは絵を使 うこともよいと考えるという意見と、すぐに 絵に行かず持っている日本語で語らせようと した授業者の考えに賛同する意見が出された。

ことばのおさえにかかわっては、子どもたち が知らなかったことばや、正しく言えなかっ たことばのおさえについて質問が出された。

助言者の庄司和史先生から、話し合い活動 の意味とともに「話し合い活動は経験があって もむずかしいが、経験の長短にかかわらずチ ャレンジしてほしい。専門性の継承で一番大 事なのは『やる気』を育てること」とご指導と 励ましをいただいた。分科会全体を通して、

参加の先生方から授業での具体的な幼児の姿 とご自身の実践や経験をもとに積極的にご意 見をいただき有意義な話し合いを持つことが できた。

小学部分科会 小学部分科会

小学部では、1年から6年重複学級まで全 7つの公開授業を行った。指定授業としては 6年生の詩「生きる」(光村図書6年)の授業 を全員で参観し、授業研究会を持った。

授業者からは、「子ども同士のやりとりで相 手の考えを分かってほしかったが、教師が入 る必要性を感じ教師が介入した」ことについ て説明があった。

研究会では「図を利用しながら拡散した思 考が収束するようにしていったことは、学習 課題(第三連のテーマを考える)を解決する 姿につながったか」ということ「やりとりの 中で、相手によく分かるように例を挙げたり 叙述をもとに自分の考えを伝えたりする姿や

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相手の考えを受け取ったりする姿がみられた か」という二点を柱に話し合いを行った。参 観者の先生からは「二人と先生とのやりとり は、子ども達に寄り添っていて素敵だった。」

「一、二連で学習のパターン化ができていた から、三連も図を利用することで、思考の流 れがテーマを考えることにつながっていた。」

というご意見をいただいた。

また、参観者の先生方から「考えさせる際 に少人数のグループで話をさせている。」「友 達の考えと同じところは赤、違うところは青 と線を引かせてから話し合いをさせている。」

など、普段の授業での工夫についても紹介し ていただいた。子ども同士でやりとりし考え を深めるためには、教師が子どもの意見を引 き出せるように教材研究し授業を組み立てて いくことが大切だと改めて感じた有意義な会 となった。

中学部中学部分科会分科会

中学部分科会は、指定授業2年社会科 史分野 産業の発達と幕府政治の動き「松平 定信の寛政の改革」の授業研究会が行われま した。定信による改革の意図を 2 名の生徒が それぞれ追究したことを発表し共通点や相違 点に着目して意見を交換する場面について話

し合いが進みました。参会者からは、「生徒の 会話に教師ができるだけ介入せずに我慢して いたことが良かった。生徒に考えさせる授業 になっていた。」「お互いに自分の考えをしっ かり持って話し合いに参加している姿や文と してきちんとした日本語で説明しようとする 姿に驚きました。」「話し合い活動や友達の意 見を聞いて考える場面を大切にしており教師 主導ではない形に共感できました。」「生徒が 迷って混乱するというような場面では、教師 が板書するなどして整理する必要がある。」と いうような意見が出されました。また、助言 者の先生からは、本時に用意された学習カー ド、政策カードをホワイトボードに貼る、立 って話し合う授業形式等に触れ「教師が用意 した分だけ子供は伸びる。」との言葉を頂きま した。

後半には、日ごろの実践で気をつけている 点、言語指導、授業の進め方、教室環境、服 装などについても情報交換がなされ、とても 有意義な会となりました。皆様のおかげで研 究協議を深めることができましたことに感謝 申し上げます。

高等部分科会 高等部分科会

高等部では、1年から3年までの6クラス で公開授業を行い、その後、3年生の社会科 で指定授業を行いました。授業研究会では、

高等部の研究内容の発表の後、指定授業を中 心に研究会が進められました。

「若者の投票率を高くするためにはどうす ればよいか」の生徒の話し合い活動の中で、

教師の発問は生徒の思考を深めることにつな がったのか。また、板書においては、話し合 いの内容を的確にまとめ、さらにそれを手立 てとして、生徒が思考を深めていくものとな っていたか。といった視点で検討していただ きました。

指導者の先生からは、指定授業に至るまで の授業の流れが、生徒の選挙への関心を深く 持たせるものであったことを挙げていただき、

さらには、意見を述べる生徒の発言が、常に 根拠をもって述べられるように指導を行って いく必要があることを教えていただきました。

分科会での、参加者の先生方や指導者の先 生からいただいた意見を、今後の高等部授業 に生かし、今後、今まで以上に生徒たちの学 力を伸ばす授業を各教科で作り上げて行きた いと感じました。

皆様のおかげで有意義な分科会の時間を過 ごすことができました。ありがとうございま した。

寄宿舎寄宿舎分科会分科会

寄宿舎分科会では冒頭に昨年度長野ろう学 校寄宿舎の校舎改築にともなう生活環境の変 化について映像で紹介されたあと研究テーマ

「自立にむけた生活力やコミュニケーション力を高 めていく指導のあり方」、サブテーマ「個別の指 導計画の活用を考える」について実践報告があ った。対象舎生の興味ある調理活動をとおし

て仲間や職員とのコミュニケーションの機会 を設け実践を続ける中で対象舎生の気持ちの 変化や寄宿舎でできたことが家庭でも生かさ れたことなど成果の報告がされた。サブテー マ「個別の指導計画の活用を考える」では寄 宿舎個別の指導計画と日々の生活記録をリン クさせるため記録方式を紙ベースから PC入力 方式に変更。職員間の共通理解において成果 が見られたことなど報告があった。

各校との情報交換の時間では舎生の外出に ついて各校の方法やスマートホン、SNS利 用に関することなど近年寄宿舎で見られる諸 問題についても話題に上がった。

最後に助言者の若槻養護学校教諭馬場博夫 先生から「こどもをくり返し見ることの大切 さ」の講演があった。生徒指導に通じること から聖書の一文を引用され「くり返し見るがよい しかし 分かってはならない」(イザヤ書6.9)「生 徒のことを分かったつもりになってはいけな い。日々、生徒のことを分かろうと努力する ことが大切」と職員の心構えについて指導い ただいた。

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参 加 者 の 声 参 加 者 の 声 幼稚部分科会に参加して 幼稚部分科会に参加して

筑波大学附属聴覚特別支援学校 手塚 清 筑波大学附属聴覚特別支援学校 手塚 清

幼稚部では、3名の5歳児が元気いっぱいに 活動している様子を見ることができた。幼稚 部の先生方の表情がとても柔らかく、学部全 体に明るく楽しい雰囲気を感じることができ た。

指定授業では、5 歳児の活発な話し合い活動 を参観することができた。子ども達の自由な 発言が尊重されており、気がついたことを積 極的に伝えている姿が印象的だった。自由な 発言の中から話題が「昨日食べたもの」に絞 られ、子ども達は昨日のおやつについて、一 生懸命友だちに向けて説明していた。自分の 力で伝えようとする意欲や、友だちの話を理 解しようとして聞いたり質問したりする姿を 見ることができた。本時の話し合いが、伝え たいことが伝わるまで、聞きたいことが理解 できるまで話題をそらさずに進められており、

そのような手立てによって子ども達が達成感 を味わうことができていると感じた。また、

先生が子どもの伝えたいことを確実に理解で きていたことに感心した。学校外の生活につ

いて母から丁寧に聞き取りを行っているだろ うと感じた。

協議会では、「話し合いの焦点化」と「こと ばのおさえ」について意見交換が行われた。

助言者の庄司先生からは、「子どもの思いを焦 点化する話し合い活動は、子どもと教師との やりとりをしていく中で、子どもの思いを高 め言語化していく活動である」というお話が あった。今回の研修に参加し、子どもの思い を大切にした活動の重要性を改めて感じるこ とができた。

聾教育研究会に初めて参加して 聾教育研究会に初めて参加して

静岡県立静岡聴覚特別支援学校 橋田 雅子 静岡県立静岡聴覚特別支援学校 橋田 雅子

私は、今年初めて聴覚特別支援学校に着任 しました。聾教育の一年生です。不安と緊張 の中、向かった長野ろう学校、静岡にはない 寒さも手伝って一人異国の地に来たような感 覚に襲われていました。しかし、その不安も 長野ろう学校の先生方の優しく温かいお出迎 えと、きれいな校舎に入って一気に吹き飛ん でしまいました。恥ずかしながら私は、自校 以外の聾学校を見学したことがありませんで した。工夫された掲示の数々を見て視覚支援 の大切さを改めて実感しました。

公開授業では、どのクラスも児童と教師が

和やかな雰囲気の中で言葉でのやりとりを楽 しんでいました。発問の返答に困っている児 童に対しては、「難しかったかな。先生の訊き 方が悪かったね。」などと、教師が自分の失敗 を素直に認め、答えられなかった児童を責め ないという姿勢が素晴らしいと感じました。

だから児童は、のびのび自分の思いを発言で きるようになるのだと思いました。

指定授業では、児童の考えがまとまるまで、

粘り強く待ち続けた教師の姿が印象的でした。

結果、児童は自分の思いを友達に伝え理解し てもらうことができました。こうした小さな 成功体験の積み重ねが大きな自信となり、生 きていく上での本物の力になるのだと感じま す。

分科会では、助言者の先生から「子供が主 役、教えられたことは身に付かない。自ら学 ぶ子供に育てよう。」という言葉を頂きました。

心に染みる一言でした。聾教育一年生の私で すが、「頑張れ」と背中を押してもらえたよう な一日になりました。このような機会を与え ていただきありがとうございました。

「関東地区聾教育研究会」に参加して

「関東地区聾教育研究会」に参加して

横浜市立ろう特別支援学校 望月 翔太 横浜市立ろう特別支援学校 望月 翔太

1127日に、長野ろう学校で実施された「関

東地区聾教育研究会」へ参加させていただい た。

中学部重複学級の公開授業「生活科」では、

「クリスマスプレゼントを贈ろう」というテ ーマで、手作りの雑巾をつくって先生や地域 の方々に届けるという学習が行われた。生徒 が集中して制作に取り組んでいる様子が印象 的で、個々の長所を活かしながら、活動に意 欲的に取り組ませ、それを継続的に行ってい くことの大切さを改めて実感した。

指定授業の「歴史」では、松平定信の4つ の政策が江戸時代に起きていた困難な状況の どれに関連するものなのか、ということにつ いて話し合いが行われた。生徒たちは積極的 に考え、発言していた。特に政策と状況の関 連づけについての意見には十分な説得力を感 じ、日々の積み重ねの重要性を感じた。

授業協議では、提示するカードの工夫や生 徒の発言の活用方法などについて意見があり、

私自身新しい視点を得ることができた。生徒 が個々に描くイメージのすり合わせを行い、

一つひとつの「言葉」を大事にした授業を行 えるようにしていきたい。しかし、生徒の思 考力向上には、授業以外の指導も不可欠であ ると学んだ。例えば、廊下ですれ違った生徒 とのあいさつも、足を止め、会話を交わし、

生徒の興味関心の幅や使っている言葉などを 把握することで、その後の指導につなげられ る。生徒の思考力向上には、教科指導だけで なく学校生活の様々な場面での指導・支援が 必要になるのだと感じた。

高等部分科会に参加して 高等部分科会に参加して

東京都立中央ろう学校 藤原 絵里香 東京都立中央ろう学校 藤原 絵里香

高等部の研究テーマは「コミュニケーショ ン活動をとおした基礎学力の育成」でした。「意 見を整理するために思考を視覚化し、思考を

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深めるために、目的に見合った発問を行う」

という実践例を伺い、あらためて発問の重要 性を考えることができました。

指定授業は高等部3年生の現代社会:単元 名「模擬投票を行って、選挙の課題を考える」

で、当日の授業の内容は「若者の投票率向上 の対策と意識」でした。指定授業の前に、模 擬投票など体験的な取り組みがなされたこと もあり、生徒の意識は高く、積極的に授業に 参加している様子がありました。

分科会では、指定授業に関する協議を行っ た後、筑波技術大学の長南先生のお話があり ました。特に印象に残ったお話は、聴覚障害 のある高校生として課題になることが多いの は、自分の考え方と世の中一般の考え方を比 較できないこと、つまり、判断基準を個人か ら公に移す思考の発達が十分ではないという ことでした。今回の授業を例にすると、「(自 分は)こうしたら投票に行くようになると思 う」ということが中心で「若者は~だから、

こうしたら投票率が上がる」という発言が生 徒から出ていなかったのではないかというお 話がありました。公を判断基準にすることの 経験不足が原因ではないかという観点には、

共感するところもあり、とても勉強になりま した。今後の指導に生かしていきたいと思い

ます。

寄宿舎教育 寄宿舎教育

群馬県立聾学校 大山 建治 群馬県立聾学校 大山 建治

午前の指定授業は、新校舎の建て替えの様 子や寄宿舎紹介のDVDの鑑賞がありました。

50 年舎生を見守り続けた旧校舎に別れを惜し む様子が印象に残りました。

分科会では、「自立に向けた生活力やコミュ ニケーション力を高めていく指導のあり方」

というテーマに沿って事例発表が行われまし た。対象生は、買い物に行くことが苦手、コ ミュニケーションも苦手で、上手く関われな いという生徒でした。

担当の先生方の働きかけにより、「おやつ倶 楽部」の部長という役割を持たせ、試作を繰 り返し、おやつ作りに夢中になっていく生徒 の様子がわかりました。生徒が、「自分の作っ たおやつを味わってもらいたい。将来の一人 暮らしを目指し調理の技術を獲得したい」と いう願いに沿った指導計画を作成し、実践し ている点がとても参考になりました。

おやつ作りが自信になって他生に「どうぞ、

お召し上がりください」と照れながらも振る 舞えることができ、家庭に帰っても「もっと 上手になって、家族に食べて欲しい」と自主

的に取り組む様子を見て、先生方の実践の成 果が現れていると感じました。

最後に馬場博雄先生による「子どもを繰り 返し見ることの大切さ」の講演があり、生活 指導はPDCAサイクルが大切であることを

熱心にお話いただきました。個別の指導計画 はその典型であると思いました。

今回、研究会に参加して学んだことを今後 の指導や支援に生かしたいです。ありがとう ございました。

理 科 教 育 研 究 協 議 会 報 告 理 科 教 育 研 究 協 議 会 報 告

「「山 梨 県 立 ろ う 学 校山 梨 県 立 ろ う 学 校」 関東地区理科教育研究協議会を終えて

関東地区理科教育研究協議会を終えて

山梨県立ろう学校 若林 山梨県立ろう学校 若林 歩

1 22 日、関東地区聾教育研究会「理科教 育研究協議会」が本校を会場に開催されまし た。当日は助言者に筑波大学附属聴覚特別支 援学校の金子俊明先生をお迎えして、「思考を 促す授業づくりの工夫」をテーマに熱心な協 議が行われました。

午前中は学校参観、指定授業・授業研究会 を行い、教材や実験方法について、思考の促 し方について、ITCの活用について等、活発な 意見交換を行うことができました。

午後は静岡聴覚特別支援学校と立川ろう学 校の実践を発表していただき、研究協議を行 いました。科学的思考力の育成のための視点 や探求活動の工夫についてなど、参加された

先生方からは多くの質問や、日ごろ抱えてい る悩み、聾教育として大切にしたいこと等に ついて意見交換がされました。

助言者の金子先生からは、全国学力・学習 状況調査の結果を踏まえて、授業改善のポイ ントや具体的な実践の様子をお話しいただき ました。全体を通して、理科教育と聾教育の 両面から協議することができ大変有意義な研 究会となりました。

今回の研究会の内容を各校に持ち帰り、理 科の授業づくりについてさらに深めていただ ければと思います。遠方から来ていただき、

大変ありがとうございました。

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加 者 理科研究協議会に参加して 理科研究協議会に参加して

群馬県立聾学校 平井 恵子 群馬県立聾学校 平井 恵子

本研究協議会は、「科学的思考力の育成~思 考力を育てるための工夫」を研究テーマに行 われました。授業の研究協議や各校の実践発 表を通して、思考力の育成について新しい視 点を得ることができ、自らの実践を振り返り 考える、よい機会となりました。

まず、茅場和弘先生の授業を参観させてい ただきました。導入で、iPa d を操作して

生徒に火山の形の違いに気づかせ、本時のね らいを明示する工夫がなされていました。ま た、プリントに書いたことを基にして生徒同 士の話し合い活動を入れ、思考力を高めよう とされているところも参考になりました。

実践発表1では、静岡県立静岡聴覚特別支 援学校中学部の小林雅樹先生が、授業の視点 を紹介されました。授業内における形成的評 価、思考力の向上を図る取り組みのお話を興 味深く拝聴しました。生徒の実態に合わせた まとめ、具体レベルから抽象レベルへと生徒 の思考力を高めていくことなど、新たな視点 を得ることができ大変参考になりました。

実践発表2では、東京都立立川ろう学校高 等部の服部千草先生が探求活動についての実 践を紹介されました。自由研究に取り組むこ とで、科学的事象への興味関心を高められ、

思考力も育てられるというお話を聞き、意義 深い活動であると感じました。

他にも、新聞の科学記事を読み取る取り組 み、小学部の児童に高等部の生徒が理科教室 を行う取り組みなど、各校の実践からも多く のことを学ぶことができました。今回学んだ ことを、今後の授業で実践していきたいと思 います。ありがとうございました。

算数・数学科教育研究協議会報告 算数・数学科教育研究協議会報告

東 京 都 立 中 央 ろ う 学 校東 京 都 立 中 央 ろ う 学 校

数学科教育研究協議会を終えて 数学科教育研究協議会を終えて

東京都立中央ろう学校 中岡 泰治 東京都立中央ろう学校 中岡 泰治

平成282 5日、関東地区聾教育研究会 主催「数学科教育研究協議会」が本校を会場 に開催されました。

主管校として研究発表することが決まって

から、事前に指導助言者である本校初代校長 の鈴木茂樹先生の御指導のもと、中高一貫型 の聾学校としてどのような内容を研究発表す るのかを決め、準備してきました。「数学に関 する言語活動の充実」を大きなテーマとし、

具体的には「表現力」の部分に着目した研究 内容としました。

当日は、研究テーマに即した指定授業、研 究協議会を行いました。指導助言者の鈴木茂 樹先生と、特別講師として日本大学文理学部 市原一裕教授をお迎えし、聾学校における数 学教育について、参加して頂いた 17 名の先生 方と共に、意見を出し合い、深く研修するこ とができました。

鈴木先生からは聾学校における数学教育に 関しての心強いアドバイスをいただき、また 市原先生からは多くの御指導、御助言をいた だきました。

本会の研究の課題については、引き続き本 校数学科の課題として研究を深めていきます。

関 東地 区聾教 育研究 会(算 数・数学 関 東地 区聾教 育研究 会(算数 ・数学 科)に参加して

科)に参加して

東京都立立川ろう学校 酒井 美佳 東京都立立川ろう学校 酒井 美佳

今回、東京都立中央ろう学校で行われた関 東地区聾教育研究会(算数・数学科)に参加 させていただいた。

本研究会の指定授業「等積変形」では、同 校数学科が設定したテーマ「数学に関する言

語活動の充実」に即し、「等積変形」という言 葉を導入時に提示し、この言葉を頼りに面積 を変えずに形を変えることを生徒達にイメー ジさせることができていた。また、毎回授業 の終結時に理解したことや感想を書く『まと めカード』を生徒に書かせていた。この『ま とめカード』の継続的実践により、教員は生 徒の理解度とその文章表現の比較や変化等を 把握することができると感じた。

午後の協議会の中では、数学的活動を豊か にするためには思考力・判断力・表現力が重 要であるというご助言を頂いた。これらの力 を育てるためには「日本語の表現力を伸ばす」

「自分の言葉でまとめる」などの具体的な取 り組みを授業の中で実践することが必要で、

その積み重ねが言語活動の充実につながるこ とを認識した。

同校中学部の数学の授業では、デジタル教 科書を使用している。今まで表現することが 難しかった図形やグラフ等の動きを提示する ことができ、このようなデジタル教材は理解 の難しい生徒にもわかりやすく伝える手段と して有効であるように思う。

今回の研究会で学んだことを今後の指導に 活かしていきたい。

(6)

編集後記編集後記

まず始めに、会報の発行が大変遅くなってしまいまして、誠に申し訳ありませんでした。深く お詫び申し上げます。

定例研や研究協議会や専門研究会の担当校の皆様には大変お世話になりました。昨年度も、無 事に全研究会日程を終了できましたことをこの場をお借りしまして御礼申し上げます。ありがと うございました。

平成 28 年度は第 50 回全日本聾教育研究大会(附属大会)を開催します。関東地区の先生方に は運営や参加等でご協力をいただきます。誠にありがとうございます。

また、前年度定例研究会や専門教育研究協議会も開催します。一人でも多くの皆様に関聾研への 参加をしていただきたいと思っております。ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

参照

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