99
外 国人留学生の指導体制の今後
一長崎大学 、
1994年 一
鹿 島 英 一
1.は じめに
2
.アンケー ト調査
(1993年
12月)の実施 について
(1)調査 の意義 について
(2)
対象 となった留学生の、身分別 ・部局別人数
3.ア ンケー ト結果の分析
(1)
チューター制度 について
(2)カウンセ リングについて
(3)
日本語学習の横会 について
4
.増加す る国立大学の研究留学生 と日本語教育の必要性
(1)留学生の分布状況
(2)
英語 コース併設の必要性
5.今後の課題
1
.は じめに
長崎大学‑の留学生 も年々増加の一途 をた どり
、1994年度 には遂 に
200名を越 えるところまで来た 。 十年前 を振 り返れば隔世の感がある関係者 も少 な いないのではなかろうか。所謂 「 留学生の指導体制」 も、入 り口付近での 日 本語教育 と出口付近での専 門教育 を極 に して進め られて きたのは周知の とこ ろである。( 少 な くとも関係者 ・経験者の多数はそ う思 ってい るが 、 これ に 対 し
「(事務手続 きに纏 わる煩雑 さを除けば、一体 )他 に何があるのか。 」 と い う雰囲気が随所 に漂 っていることも東知 している。)だが、 数 の増加 は必 然的に質の転換 を促すのは自然の成 り行 きである
。無論、 これ まで も長崎大 学の留学生受け入れ体制は関係者諸氏の献身的な努力 に支 えられて機能 し、
対外 的にも充分 に誇 り得 る成果 を挙 げて きた。外国人留学生指導セ ンターの
早い時期 における設置 とそれに基づ く種 々の活動
1)はその好例である
。100 外国人留学生の指導体制の今後
だが、あま りにも急激 な留学生数の増加は、関係者の個人的な努力や過庶 な負担 に重点がかかる傾向を助長 している。言い換 えれば、受け入れ体制の あちこちに綻 びが 目立ち始めているのである
。そこで、長崎大学の当留学生 指導セ ンターでは
、1993年12月に留学生 自身に対 してアンケー ト調査 を実施 した。本稿 は、基本的にはその結果の報告とそれに基づ く若干の提言からなっ ている 。 結果 として、留学生問題対策の改善を検討する際の参考資料 になれ ば幸いである。
ところで、現実の留学生の受け入れに関する業務 は幅が広い上 に多方面 に わたるが、本稿で扱 うのは学校内の事柄、それ も事務関係や教育面を除いた、
制度面での在 り方に対象 を限ることにする。具体的にはチューター
(Tutor)、 カウンセ リングなどの制度面 と大学院生 を中心 とする研究留学生の 日本語教 育の必要性 について考える。
2
.アンケー ト調査の実施 について
当セ ンターでは
1993年
12月に、学内の留学生の教育 ・研究面での支援 ・指 導体制の現状 を把握する業務の一環 として、留学生 にアンケー ト調査 をお願 い した。要するに、支援 されている側の 「 生の声」 を聞 くもので、長崎大学 では初めての試みである。尚、アンケー ト本文は稿の末尾 に掲載 した0
( 1 ) 調査の意義について
ところで、留学生の 「 生の声」 を支援 ・指導 をしている側 より先 に聞 くこ とについては議論が無いわけではない。端的に言 えば、結果の信頼性の問題 である
2) 。 これには少な くとも二つの論拠が予想 される.一つは 自国の文化 風土か ら引 き離 されてか らの 日の浅 さであ り、 もう一つは日本 と比べ るべ き 別の異文化 ( 時には、 自国文化 も)についての認識の不足である。要するに、
日本 とい う異文化への現時点での適応の程度がアンケー ト結果に実際以上 に 鋭 く反映するという危倶が強いのである。
話 を少 し具体的にしよう。実は当セ ンターでは
1993年12月のアンケー トで
留学生の 「日本語能力」 について も調査 した。ただ、幸いなことに以前 にも
同種のアンケー トを留学生の指導教官 にもお願い したことがあったので、結
果 を相互に比べ ることがで きた。その結果、両者 には 「日本語能力」の認識
についてかな りの開 きがあることが判明 した。要するに、留学生の方は指導
長 崎大 学外 国 人留 学 生 指導 セ ンター紀 要 第 3号 研 究論文編 1995年 101
教官の話す 日本語がかな り理解で きた と言 うのに対 し、指導教官は自分の 日 本語があま り理解 されていると思 っていないのであ る
3)。 ( 理 由の憶測 はで
きな くないが、少な くとも調査結果がそ う出たことは確かで あ る。) だが 、 同時 に両結果が概 ね能力認識の程度の違いに終始 したの も事実である。従 っ て、 この点 に留意 さえすれば、この調査結果は長崎大学での留学生指導体制 の現状 の把握 と今後の方策 を打 ち出す資料 に充分 な り得 るものと考えられる 。
(2)
対象 となった留学生の、身分別 ・部局別人数
長崎大学 にはこの調査 の時点で 1 7 5 名の留学生が在籍 していた 。 そ こで、
全月 に対 して前頁の様 なアンケー ト調査 を実施 した ところ、最終 的 には
154部が各部局の関連部門を通 じて回収 された。表 1はその部局別の状況だが、
特 に際立った偏 りは無 さそ うである
4) 。
表 1 部局別の回収状況
教育 経済 医 歯 秦 工 水 産 教養 熱 医 海生 計
5 15 38 6 9 31 17 13 1 19 154 回答 5 15 47 7 9 38 17 14 2 21 175 総数
さて、次の表 2 はアンケー ト調査の対象 となった身分別 ・部局別の留学生 数の一覧表である。
身分別では大学院生が 87 名
(50%)、研 究生
44名
(25%)、学部生 が
43名
(25%)を占めている。尚、(日本語教育業務の有無 は別に して)留学生の担 当を主業務 とす る専任教官は外国人留学生指導セ ンター と教養部 に各 2名、
水産,医,経済,工の各学部 に
1名ずつ在籍 している。 また、他 には各部局
に 1名ずつ留学生指導主事 を兼任す る専任教官 もいる。(ただ し、経 済学 部
は両者 は兼務 中。)尚、当セ ンターに日本語補講や生活相談 に来 る一部 の客
員研究月 は今 回の調査 か らは除外 してある。( 現実 には、 当セ ンター は主 に
大学院 レベルの留学生 を担当 している。)
102 外 国人留 学生 の指導体 制 の今 後
表
2対象 となった留学生の、身分別 ・部局別人数
学部学生 大学 院生 研 究生 聴 講生 計
教 育 学 部 1(1) 4 (4)# 5 (5)
経 済 学 部 13 (13) 2 (2) 15 (15)
医
学
部 2 (2) 28 (33) 8 (12) 38 (47)歯
学
部 0(0) 4 (5) 2 (2) 6 ( 7) 薬学
部 2 (2) 6 (6) 1(1) 9 ( 9)工 .
学
部 9 (ll) 9 (13) 12 (14) 十31 (38)水 産
学
部 2 (2) 5)12 (10) 2 (4) 1(1) 17 (17)教 養 部 12 (12)
■
1 (2) 13 (14)熱 帯 医 学 研 究 所 1(2) 1( 2)
海洋生産科学研究科 18 (20) 1(1) 19 (21)
計 41 (43) 77(87) 34 (44) 1 (1) +154 (175)
( )内は在学生数
十:1名は学年の明記無 し
̀:2
年生中の
2名 も含 む #
:1名いる教月研修生 を含 む
医療技術短期大学部,商科短期大学部 :外 国人留学生は共 に 0名
長崎大学外国人留学生指導センター紀要 第
3号 研究論文第 1995年 103 3.ア ンケー トの結果の分析
(1)
チューター制度 について
留学生 にはチューター
(Tutor)を付 けることがで きる制度が あ る 。 そ こ で、長崎大学では実際 にはどうなっているのか尋ねてみた
。中には、 日本語 で書かれたこのア ンケー トの理解 の手助 け したチューター もいたことであろ
う 。
表
3チューターのいる留学生の部局別数
教 育 経 済 医 歯 薬 工 水 産 教養 熱医 海生 計
有 2 12 20 3 5 21 ll 13
0
10 97(63%)無
3 3 18 3 4 10 5 0 1 8 55(36%)不明 1 1 2
( )は段毎の百分率
154
名 の留学生の
63%にチューターが付いているか ら、 ほほ
3名 中 2 名弱 の割合である。中で も、教養部 と経済学部が非常 な高率 を誇 り、 これ に水産 学部 と工学部が続いている。 ここまでが平均
(63%)を越 え、他 は概 ね
50%前後である。( 熱帯医学研所 は絶対数が少 ないため コメン トは控 える。)従 っ て、(回答者 中の比率ではあるが) どの部局で も少 な くとも半分 の留学 生 に チューターがいるとい う結果が出ている
。次 は、チューターの所属単位 ( 部局)が留学生 と同 じか どうか を聞いてみ た。つ ま り、研究室や教室 ( 学年や部局 によっては、 クラスやゼ ミ)が同 じ であれば、一般的には学業 において も便利 だか らである。尚、 「回答無 し」
は不 明に入れた。以後 も同様である
。104 外国人留学生の指導体制の今後
表
4留学生 とチューターの所属単位の異同
教 育 経 済 医 歯 秦 工 水 産 教養 熱 医 海生 計
同 一
1 ll 20 3 5 20 10 7 0 10 87(90%)異 なる 1
00001
1 600
9(9%)不 明 1 1
計 2 12 20 ・3 5 21 ll 13
0
10 97(100%)( )は段毎の百分率
90%
は留学生 と同 じ所属単位の学生がチューターをしているが、
1割程 は 違っている。特 に、教養部 (
1年生)は約半数が別の所属単位 (クラスの意 か)の学生がチューターをしているのが 目を引 く
。他 にも、教育、工、水産 に違 う所属単位のチューターがいるが、一般的には同じ単位の著がチューター になっていると言えるから、そういう配慮はしっか りなされていると見ていい。
次は、チューターの身分についてで、表
5がその結果である 。 経済学部に は依然 として大学院が無 く、教育学部 もこの調査の時点では大学院がなかっ た。 このことに留意すると表はかな り見易 くなる 。
表
2によれば回答者
154名の内訳は、学部生が
41名で、大学 院生が
77名 で ある
。従 って、表 2をこの表 4と突 き合わせれば、チューターにおいては学 部学生の比率が留学生 に比べて高いことが分かる
。その際、考 えられる理由 は、留学生の場合 は学部生の方が大学院生 よりチューターの配分が得やすい か、大学院生の留学生に学部生のチューターを振 り当て られることがめず ら
しくないかのいずれかであろう
。また、「 その他」の実例 としてア ンケー ト
には助教授 ( 歯) ,助手 ( 医) ,先生 ( 水産)と書かれた ものが各 1例あった。
長崎大学外 国人留学生 指導 セ ンター紀 要 第3号 研究論文編 1995年 105
表
5チューターの身分
教 育 経済 医 I歯 薬 工 水産 教養 熟医 海生 計
学部生 2 10
10
1 4 2 1300
33(34%)院 生
0
2 5 2 4 15 800
10 46(47%)その他
00
12 10
2 1000
16(16%)不 明 2 2
( )は段毎の百分率
さて、 ここか らはチューター制度の実行の話 に入 る。最初 は実際 どの くら いの頻度で、 また ( 毎 回平均 して)どの くらいの時間をチューター と使 って いるかについてである。 このアンケー ト調査 に答えるために問い合 わせ を し て初めて 自分 にチューターなる者がいることを知 った という留学生 もいれば、
実際 に毎 日いろいろと手助 けをして もらっているとい う留学生 もいて実態 は 実 に様々のようである。
では、表
6‑1の方か ら始める。チューター との面談の頻度が 「 年間
4回 以下」 とは、チューターへの謝金が実際には担当学生の奨学金 と化 している ことを意味す る 。 尚
、「0回」 と明記 してある もの も稀で はなか った。何 か 期す るところがある様子である。 また、年間
「9回以上
」の場合は、一応 こ の制度は機能 していると見ていいだろうという判断で、この
A3の質問は作っ た。尚、年間 5 回 〜8 回の項が少な く、全 く形骸化 してい るか一応実効 が 上が っているかのいずれか となっている 。 尚、未回答 ( 不明)は概 ね機能 し
ていない と見 る方が現実 に近い。従 って、少な くともチューターの
3分 1は
全 く機能 していない と言 えよう。
106 外 国人留 学生 の指導体 制 の今 後
表
6‑ 1チューターとの年間面談頻度 ( 回数
/ 1年間)
教 育 経 済 医 歯 莱 工 水 産 教 養 熱 医 海生 計
〜4回 1 3 1
0
1 7 100
2 16(16%)5‑8回
0
1 100
2 1 20
0 7(7%)9回〜 1 8 14 2 3 12 8 10 0 7 65(67%)
不 明 4 1 1 1 1 1 9(9%)
計 2 12 20 3 5 21 ll 13
0
10 97(100%)( )は段毎の百分率
表 6‑ 2 「チューターとの面談頻度が年間 9回以上
」の場合の
「月間面談頻度
」教 育 経 済 医 歯 秦 工 水 産 教養 熱 医 海生 計
1前後回
0
1000
20000
3(5%)2前後回
0
300
1 50
300
12(18%)3前後回
0
20000
100
1 4(6%)4回以上 1 1 ll 2 2 5 3 7
0
5 37(57%)不 明 1 3 4 1 9(14%)
( )は段 と部局毎の百分率
長崎大 学外 国人留学生指導 セ ンター紀要 第3号 研 究論文編 1995年 107
結局、 ここまでの話で留学生
175名の内、
100名近い留学生 にはチューター が付 いていること、中には滞在期間 も長 くてチュー ター無 しで も留学生活 を 送れる者 もいるか ら、制度 としてはかな り整 っていること、だが同時に実際 は全留学生の
1/ 3強の 6 5 名 しか機能 していないことな どが分かる。今度は、
その 6 5 名 について詳 しく見てみ よう 。
さて、表
6‑2よ り、確実 にチューター として機能 しているのは月
4回以上 ( 毎週最低
1回)の面談 をしている
37名
(175名の
20%強 ) と見 ていい だ ろう。仮 に月
2回まで加 えた
53名 をチューターのいる
97名で割ったとしてやっ と半分だか ら、現行ではこの制度が充分 に機能 してい るとは言い難い。
表
6‑3「チューターとの平均面談時間」( 時間
/ 1回)
教 育 経 済 医 歯 薬 工 水 産 教養 熱 医 海生 計
2時 間
未 満 1 7 10 0 2 12 2 4
0
5 43(44%)2時間?
3時間
0
1 1 1 1 4 3 60 0
i17(18%)3時間〜
4時間
011001100
1 4(4%)4時 間
以 上
00
4 1 2 1 3000
ll(11%)不 明 1 3 4 1 3 3 3 4 22(23%)
( )は段 と部局毎の百分率
JOg 外 国人留学生 の指導体制 の今後
次は、
1回当 りの面談時間についての調査結果 を見 よう。本来、
衷 6‑3は表
6‑1と組み合わせて使 うつ もりであったが、結果 として留学生側 には その意図は通 じなかった。それは両表の不明 ( 未回答)者の分布の違いを見 れば明 らかである。
さて、表 3によれば半数近 くが 2時間以内である
。ほとんどしない場令 も 少 な くないように聞 くか ら、これに不明 ( 未回答)を加 えれば、
3人に
2人
(44%+23%‑67%)
までがほとんど現実的な機能を果 た してい ない可能性 も否定で きない。
次は、留学生がこのチューター制度 をどう感 じているか、つ ま り制度 に対 す る留学生側の評価 を聞いた。表
7か ら表
9が この部類である。尚、表
7に ついては個々の回答者が複数の項 目を選んで回答することも可能である。
表 7 チューターとの面談内容
教 育 経済 医 歯 薬 工 水 産 教 養 熟 医 海生 計
勉 強 .研 究 1 8 15 2 5 12 9 7
0
8 67(69%)生活面 1 8 8 1 1 10 4 7
0
5 45(46%)困 り事
0
3 810
2 3 4 3 24(25%)計 2 12 20 3 5 21 ll 13
0
10 97(100%)( )は段毎の百分率
チューターとの面談は勉学 ・研究面での話が最 も多 く、
7割近 く
(69%)を占めるとい う 。 また、生活 に関する諸事 も半数近い
(45%)人に経験があ るが、困 り事は
4人に
1人がチューターに相談 したことがあるだけである。
学生がチューターなのだか ら、妥当な数字であろう 。
長崎大学外 国人留学生指導 セ ンター紀要 第3号 研 究論文編 1995年 109 今度 は、チュー ター制度その ものを留学生が どう感 じているか見てみよう。
表8はその結果である。ただ、実際には個々のチ ュー ターに対す る判断 と重 なっている場合 も少 な くない ようだが、その程度 については定かではない。
尚、中には自らにチ ューターがいない に も拘 らず、回答 している者 も一部 に 見 られたが、本調査 の趣 旨とは異 なるので対象外 とした。表9も同じである。
表8 チューター制度に対 する留学生の評価
教育 経 済 医 歯 秦 工 水 産 教養 熱医 海生 計
ともて
よ
い 06 18 I 3 3 9 7 5 0
3 54(56%)
すこしい い 2 4
00
1 8 3 8i 0
5 31(32%)あまり
よくない
01000
3000
2 6(6%)まったくよくない】
0
1 1I 0
1 10000
4(4%)不 明 1 1 2
( )は段毎の百分率
「とて もよい」 と 「す こ しよい」 を合 わせ ると、 自分 にとっては 「よい」
とい う様 に、留学生側 は9人 に8人 までが肯定的な評価 を下 している
。
誰 しも 異国では全 く困ることがあ り得 るわけだか ら、取 り敢 えず幾 らかで も手助 けして もらったことがある とい うことなのであろう。
110 外 国人留学生 の指導体 制 の今 後
では、直凄世話 をしている日本人 ( チューター)はどうい う気持ちなのだ ろうか。表
9はそれを留学生が推察 した結果 と見ることもで きる。従 って、
チューターが 自分の意志で積極的に係わっているか、指導教官にの指示で心 ならず もやっているか とい うようなことが結果に現われる可能性がある。
表
9チューター (日本人学生)に対するチューター制度に意義
教育 経済 医 歯 莱 工 水 産 教養 熱 医 海生 計
ともて
よ
い
1 7 16 3 3 9 7 30
5 54(56%)す こ しい い 1 2 3
00
7 3 80
3 27(28%)あ ま り
よ くない
0
300
2 10
20
1 9(9%)まった くよ くない
00
10000000
1(1%)不 明
0
4 1 1 6計 2 12 20 3 5 21 ll 13
0
10 97(100%)( )は段毎の百分率
表 9の現実的な意味は、表 8との差 を取 ることによって得 られるか もしれ
ない。即ち、表 9を表 8と比べた場合、両者の傾向が非常 に似通っているこ
とが先ず挙げ られる。 もしチューターに直接尋ねた場合 はとてもこう ( 表
9)はいかないだろう。よほどのことが無い限 り、留学生側の意見や思い込みに
( 例 え本意でな くとも)基本的には強い反対の意 を表明 しない とい う日本 人
長崎大学外 国人留学生指導 セ ンター紀要 第3号 研 究論文編 1995年 JJJ
の文化的背景のためであろう。す ると、(
a)とて もよい、は全 く同数であるの に対 し
、(b)少 しいい、が
4名
(4%)減 って、(
C)あ ま りよ くない、 が
3名 (3%)増 えていることの意味が よ く分かる
。(d)まった くよ くない、 が 3名
(3%)減 って、(日本人側が留学生 に意見 を言 わないための)未回答が
4名 増 えていることも同様である 。 つ ま り、少な くとも
7‑ 8名 (
10%近 く)は
かな り不満があるとい う解釈が成 り立つ。
(2)
カウンセ リングについて
表
10困 った時に 「よ く行 く
」相談者の有無
教 育 経済 医 歯 莱 工 水 産 教養 熱 医 海生 計
育 3 10 29 6 8 21 ll 9
0
15 112(73%)無 2 5 9
0
1 9 5 3 1 4 39(25%)不 明 1 1 1 3(2%)
( )は段毎の百分率
表
7を見 ると、困 り事がある時、チューターに相談 した経験のある留学生 は 2 4名いた 。 回答 を見 る限 り、所属す る研究室や教室 などの助教授 や助手 を チューターだ と思 っている者 もいるか ら、実数は もっと少ないだろう。ただ、
長崎大学 には留学生の相談事 を主たる業務 とする専任教官はまだいない。従っ て、彼 らは本 当に困った時は、そ うい う役 目の人 を個人で見付 けているに違 いない。指導 している教官や 日本語教 師 な どはその典型例 であ る。 特 に、
当セ ンターは ( 一部の部局の教官 と違 って)夏期や冬期の長期休暇を含めて、
終 日開いているためか盛況である。その際、( 信頼 に足 るため)「よ く行 く
」相手がいる者 と、場 当た り的に探す ( か結局は自分で解決する) しかない者
に分かれ ようが、その比率の把握す る 目的で生活相談 に関す る質問項 目も入
れた。表
10はその結果である
。112 外 国人留学生 の指導体制 の今後
もし全留学生
175名で もこの比率 に大差 が無 い とすれば、
4人 に
3人 は
「 決 まった人」がいるが、
4人に
1人は無い らしい。無論、「 不要。 自分で解 決」 とい うコメン トのある調査票 も中にはあったが、少な くとも
1/ 4の学 生 は異国で困っているようである。
表
11困った時に 「よ く行 く」相談者
教育 経済 医 歯 薬' 工 水 産 教養 熱 医 海生 計
同 級 生 1 5
0
2 1 4 3 40
1 21(19%)保 証 人 1 1 5 2 1 4 1 4
00
19(17%)指導教官 1 2 23 2 5 9 7 2
0
5 56(50%)事 務 官
0
2 510
2 2000
12(11%)留セ ンタ
10
4 2 1 3 2 10
2 16(14%)その他 1 4 10 0 4 8 4 2
0
9 42(38%)計 3 10. 29 6 8 21 ll 9
0
15 112(100%)( )は段毎の百分率
次は、表
10で (困った時に、相談に 「よく行 く」相手が )「ある」 と答 えた
112名 に、改めてその相談相手の立場 について聞いてみた
。その結果が表
11である。当然、同一人の複数回答 はあ り得るが、実際の回答の多 くは一 ヶ所
(1 人)だった。従 って、当セ ンターに主 として単発的 な難問 を持 ち込 む多
くの者 はこの表の数には含 まれていない。尚、経済 ( 片淵地区)や医 ・歯 ・
熱医 ( 坂本地区)は当セ ンターのある文教地区とは離れている 。
長崎大学外 国人留学生指導 セ ンター紀要 第3号 研究論文編 1995年 113
表 1 1中の 「その他」の実例 には、 日本人の友人、研究室の先生 ( 教 官 )、
大使館の人、( 同 じ国の)先輩 ( 留学生) 、研究室の秘書等がある。因みに、
「チ ュー ター」 と明記 してあるのは 1部 もなか った。 「日本語 の教 師」 や
「 留学生係の先生」( 専 門教育教官や留学生指導 主事 ) も同様 であ る。 尚、
「 留学生セ ンター」 も ( 我々の実感に反 して)意外 なほど少 なか った。 そ う いえば、 よく見かける人は決 まっているような気が しないで もない。
(3)
日本語学習の機会 について
今度は、長崎大学入学後の 日本語学習の機会 などについて聞いた結莱 ( 秦
12
)である
Oアンケー トの
C.群の質問である。最初 は、当セ ンター以外 に どうい うところで学習の機会 を持てるかについてである
。尚、大学院生 は普 段 の研究が 忙 しい し、坂本地区には専任の 日本語の教官がいない。
表 1 2 留学生センター以外 での 日本語学習の機会の有無
教育 経済 医 歯 薬 工 水 産 教養 熱医 海生 計 有 4 10 10 2 1 10 6 10 0 2 55(36%)
蘇
1 3 28 4 7 20 9 3 1 17 93(60%)不 明 2 1 1 2 6(4%)
( )は段毎の百分率
少な くとも
6割の者が、当セ ンター以外 には日本語 を学習する機会がない ようである。では、他 に横会がある約
1/ 3は誰か ら習 っているのだろうか
。表
13がその結果である
。114 外 国人留学生 の指導体制の今後
表 1 3 留学生センター以外での日本語学習の機会
教育 経済 医 歯 薬 工 水 産 教養 熱 医 海生 計
学内の日本語
授 業 1 6
0
20
40
800
21(38%)所属 の
研 究室関 連
00
20
1 2 3000
8(15%)日本人
の友人 3 2 5
0
3 1 10
1 16(29%)その他
0
2 1000000
3(5%)不 明 2
0
1 2 10
1 7(13%)計 4 10 10 2 1 10 6 10
0
2 55(100%)( )は段毎の百分率
チューターは 「日本人の友人」の項に入れた。ただ し、その旨が調査票に 明記 してあったのは、経済学部 と教育学部の 1名ずつだけである
。また、教 養部での過去 (
1年生時)の授業 と勘違い して記入 した者が経済学部に
3名 と工学部に
4名いた。無論、これは 「 学内の日本語の授業」に数えた。尚、
水産の研究室関連の
3名は皆、「 教授の奥 さま」 と明記 されていた。
最後の質問は、当センターの日本語の授業が毎 日の生活に役 に立っている
か というもので、結果は表1
4に示す。
長崎大学外 国人留 学生 指導 セ ンター紀 要 第3号 研 究論文編 1995年 115 表 14
留学生 センターの 日本語授業の効果
教 育 経 済 医 歯 秦 工 水 産 教養 熱 医 海生 計
とて も
有 効
0
3 16 4 2 15 9 4 1 6 60(52%)少 し
有 効 2 3 12 2 4 7 6 3
0
10 49(42%)あ ま り
効 果 無 し
0
2 30000
100
6(5%)まった く
効 果 無 し
0
100 【 000000
i1(1%)( )は段毎の百分率
表
14よ り、回答者の
94%の者が当セ ンターの 日本語の授業 は有効 だ とい う 評価 を下 していることが分かる 。 ただ し、教養部や経済学部 ( 片淵)の数字
は ( 文意の取 り間違いでない とすれば)実際に受けた授業の経験ではな く、
推定 による判断に基づいているようである
。なぜ なら、彼 らは通常 自らの所 属す る部局で 日本語の授業 を受けているだけだか らである
。尚、合計 が
154名 に達 しないのは、主 として長崎大学では 日本語教育 を受けたことがない者 がいるため と考 えられる。そ して、それは九州大学 な どの他の大学 ( 大学院 生用の予備教育)や国内各地の 日本語学校 な どで既 に習 った者 や 、 (自分 は
「日本語 を覚 えたい」のだが)指導教官の 「日本語は必要 ない」 とい う方針 のために当セ ンターに来 られない者が少 なか らずいるか らである
。ただ し、
最後の部分 は留学生側か らよく聞 く話ではあるが、指導す る教官側 に真意の
ほ どを確認 したことはまだない。
116 外 国人留学生 の指導体制 の今後
4
.増加 する研究留学生 と日本語教育の必要性
日本 の高等教育機関に在籍す る外国人留学生 も既 に
5万人 を越 え、文部省 の打 ち出 した所謂 「 留学生受け入れ
10万人計画」 も当初の想定 よ り1年 ほ ど 早いペースで進んでいる とい う6 ) 。無論、長崎大学 も例外ではない (図
1)。
そ こで、 日本 におけるこの特徴 を探 してみると全般的には少 な くとも次の こ とが言 えそ うである
。即 ち、
(1)
受入先の出身地が (中国、台湾、韓国を中心 とす る)アジア地域 に集中 している7 ) 0
(2)
国立大学では、大学院 とそれ を目指す レベルの研究留学生 に ( 数的な) 重点がある。
要す るに、 日本の ( 国立)大学 にはアジアを中心 とす る曾て 「 第三世界
」と呼び慣 わ された地域か ら多数の研究留学生が来ているのである。ところが、
日本語で専 門知識 を吸収す る学部留学生 と違 って、彼 らには必ず しも高度 な 日本語能力 を前提 としてはいない節が見 える。無論、そ うは言 って も (日常 生活 は言 うに及ぼす)国内の高等教育機 関の教育言語 は形式上 も実質上 も日 本語 だけであるために、現実 には種 々の問題が発生 し、留学生数の増加 に伴 っ て事態の深刻化の兆 しが見 えることは否定 し得 ない。
これに対 し、受け入れ側である日本の ( 国立)大学 は明確 な方針 を確立す る充分 な時間 も確 固 とした意志 もあるようには見 えない。要 す るに、 ( 理科 系 の博士課程後期 を先頭 に して)大学院が 日本 を含 む上記 (アジア)地域 の 共 同の教育機関化 し始めているとい う現実 ( 乃至そのス ピー ド)に物心両面 で対処で きていないのである。従 って、(円高が収 まって も事態 は元 に戻 ら ないか もしれない とい う脱気 な意識はある ものの) 目下の ところは単 に少数 の担当者が ( 個人の経験 には基づいてはい ようが)教育機関全体 として見れ はバ ラバ ラ且つ半ば場当 り的に日々、問題 に対応 しているのが現実である。
無論、( 問題が 日本社会全体 に関係 している上 に、 日本 人学生 に対 す る大学
教育の理念 に も多分 に影響が及ぶので)ことはそ う単純ではないが、現状 は
問題の解決 を単 に先送 りしているに過 ぎない。
長崎大学外 国人留学生指導セ ンター紀要 第3号 研究論文編 1995年 777
図 1 日本全体の留学生数の推移 (各年5月 1日現在 )
出典 :r文部広報j (平成6年 4月15日)p.1
図2 長崎大学の留学生数の推移
3 上l
一 ・㌃ ー 49
長嶋大字 。留学生的 推移
一一一.‑フ∠‑296
/ '190 / ぅ6 / /1㌧8
/ ・一打 ●石 ㌻ '119 / 101
. /
,I‑・q ‑ ・
6( ' 76
1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 199叫
出典 :長崎大学資料及 び志柿 ・斎藤 (1991)
JJg 外 国人留学生の指導体制の今後
ところで、研究留学生の 日本語教育に日々携 わっている者 としては、以前 か らこれは早急 に明確 な方針 を確立す る必要のある問題だ とい う認識 を持 っ ていた。具体的には、研究留学生の教育言語 をどうす るのか とい うことであ る。つ ま り、大学院生 に日本語 を必須 として義務付 けるのか、或 いは他の言 語 との選択性 を正式 に導入す るのか とい うことである 。 幸 い、留学生の 日本 語能力 とその意識 に対する調査結果が利用で きる状態 となったので、 これ を 機会 に本稿 で独立の章 を設けて議論す ることに した
8) 。ただ し、 同 レベ ルで の学術交流 を基本 とす る研究月の場合 は対象外 である。 とい うの も、 この場 合 には留学生の言語間題 を複雑 に している 「 教育」 ( 時には 「 学位 取得」 と
同義語であるとして も) とい う観点にほ とん ど留意 しな くて もいいか らであ る。
これは次の様 に言い換 える と分か りやすいか もしれない。即 ち、研究留学 生の場合 には個別の学生毎 に ( 不完全 な)共通の言語 を探 して使 うことでは 処理で きない (し、多分すべ きで もない) とい う点が、共 同研究な どの学術 交流 とは基本的に異 なっていて、それが留学生数の増加 とい う現象 に伴 って 顕在化 して きたのであると
。尤 も、最近では指導す る教官側 も現実 を踏 まえ つつ、単純 な経験主義 を脱 し始めているとも聞 くか ら、指導体制 を現実 に適 した もの に改めるための機 は熟 しつつあるのか もしれない。尚、 日頃 とか く 議論の対象 とな りがちな、留学生 の担当を主業務 とす る専 門教育教官の有効 な活用法 も本来はこの文脈で考 えるべ きものであろう。 とい うの も、 日本語 教育以外 に も専 門教育教官の担当 し得 る分野はあるか らである。
(1)
留学生の分布状況
始めに、最近の長崎大学の留学生の部局別 ( 表1 5) と出身地域別 ( 表1 6)
の状況 を示す。年度 による偏 りの懸念 を排除す るために
1993年 (
12月
1日)
と
1994年
(11月1日)の両方 を提示す る
。尚、教養部は実態 に合わせて学部
の一年生 を主体 に数えた。 また、研 究月 は除外 した。
長 崎大学外 国人留学生指導 セ ンター紀 要 第3号 研 究論 文編 1995年 119
表 1 5 部局別の分布状況
教 育 経済 医 歯 薬 工 水 産 教養 熱医 海生 計 年度
5 15 47 7 9 38 17 14 2 21 175 '93 (3%) (9%)(27%)(4%) (5%)(22%)(10%)(8%)(1%)(12%)
9 18 55 9 ll 33 21 19 4 27 206 '94 (4%) (9%)(27%)(4%) (5%)(16%)(10%)(9%) (2%)(13%)
*海洋生産 ( 海生 )は工 と水産の合同の大学院 ( 後期課程)のため、
[ 工 +水産 十海生]での占有率 (%)を見れば大 きな変化 は無い。
さて、表
15よ り所謂 「 理科系」の学部 に留学生が集中 していることが分か る。例 えば
、 1994年度の場合 ( 新一年生 を正式な所属部局の方で数 えれば) 理科系の部局で
83%を占めている。教育 には理科系の学生 も少な くないか ら、
実質はこれ より多いわけである 。 因みに、これは留学生 を担 当す る専任教官 の数 に も ( 水産 と医 と経済 と工 に各
1名 とい う形で)反映 されている
。次 に、長崎大学での留学生の レベル別の構成 を見てみ よう 。 す ると
、 1994年度は学部生が
50名
(24% ),大学 院生が
106名
(51%) ,研 究生等 が
50名
(24% )
であるのに対 し
、 1993年度は学部生が
43名
(25% ),大学院生が
87名
(50% )
,研究生等が
45名
(26% )である 。 従 って、大学院生 と研究生等 を同 じ範噂で括れば
、 1994年度が
156名
(76%)で
、 1993年度が
132名
(75% )と な り、基本的には同 じ数字であると見倣せ る 。 要す るに、長崎大学の留学生 は大学院 レベルが
75%前後で、専攻面では理科系が
85%近い とい うことが分 かる。
では、 これは医専等 な どを前身に持つ長崎大学だけの特殊事情 なのだろう か。 どうや らそ うではない 。 他の国立大学の担当者の口か らは 「 似 たような 数字」 をよく耳 にす るか らである
。ここで、参考 までに神戸大学の例 を引い てみると 9 )
、93年度では
80%強が大学院 レベルである 。 尤 も、理科系 は
50%をい くらか切 っている。だが、これは前身が商科であるためであろう 。
日本の国立大学、中で も既 に省令施設の 「 留学生セ ンター」が設立 されている様
な留学生の数の多い ところでは、理科系の学部に重点があるのが常であ り、
120 外国人留学生の指導体制の今後
長崎大学 もこの一般的な状態 に近い。(ただ、長崎大学で も本年
4
月 よ り教 育 学部 に大学院が設置 された し、経済学部 もその直 ぐ後 に続 く可能性 が大 きい か ら、いずれは もう少 し比率 は落 ちるか もしれない。)今度 は、留学生の地域別 の出身数 を見 てみ よう。 表16は長崎大学の留学生 の出身分布 を示す。中国が多いのは幾 らか歴 史的 ・地理 的条件 を反映 してい るのか もしれない。
表
1 6
地域別 の分布状況中国 台湾 韓国 アジア アフリカ 中南米 欧州 北米 計 年度 72 12 15 54 8 13 1
0
175 '93(41%) (7%) (9%) (31%) (5%) (7%) (1%)
100 10 18 54 10 13 1
0
206 '94(49%) (5%) (9%) (26%) (5%) (6%) (0%)
さて、表16によれば長崎大学 では1994年度 はアジアか ら182名 (88%)、北 米 ・欧州か ら1
名 (
0%)、中南米か ら13名
(6%)、アフリカか ら10名 (
5%)であ り、1993年度 はアジアか ら153名 (87%)、北米 ・欧州か ら1名 (1
%)、中南米 か ら13
名 (
7%)、アフリカか ら8名 (
5%)である。 この内、特 に中国 ・韓 国 ・台湾 で94年度 は128名 (62%)、93年度 は99名 (57%)を占 め る。 尚、表16中のアジアは、中 ・台 ・韓以外 の アジアを指す。
先 に注 7で引用 した全 国平均 よ り数字 は小 さ く、世界全体 に出身地が分散 してい る
。
だが、国費や公 費の留学生の多い国立大学 としては妥 当な数字で あ ろ う。(尚、国別の人数では1994年度 は中国、韓 国、バ ンク ラデ シ ュ と続 き、イ ン ドネシア とマ レーシアが同数で台湾 を上 回っている。
また、漠字 圏 は全体 の3
分 の2
弱程度であろ う。)さて、以上 よ り長崎大学 の大学院 (レベル)教育 は 日本人学生 に対 す る以 外 に も、アジアを中心 とす る (最近 まで 「第三世界」 と呼ばれた)地域 の大 学 院機 能 も兼ね始めている とい う現実が浮かび上 が って来た。年齢 も日本 人 の場合 よ りは総 じて高 く、本 国では既 に高等教育棟 関の教職 に就 いている者