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松下重人瀞八木伸治ヅ尾山光一瀞木田寛※

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Academic year: 2021

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(1)

左室拡張機能障害に対するCa++拮抗薬とp-遮断薬の効果

一心プールシンチグラフィによる検討~

松下重人瀞八木伸治ヅ尾山光一瀞木田寛※

重人瀞 五郎瀞 八木

松下 多田

杉岡 伸治辮

明瀞※

山野尾立

光一瀞育郎※※

心筋肥厚患者では左室拡張機能障害が特徴とされ ている。この拡張機能障害に対する薬物治療とし ては、ベータ遮断薬あるいはカルシウム拮抗薬が 使用されている。今回、心プールシンチグラフィ

を用いて、心筋肥厚を有し、拡張機能障害を示す 例に対する両薬剤の効果を比較検討した。

よび232±16,secであり、両群とも拡張機能は 低下し、TPFは延長していたが両群間に差はな かった。さらにTPFの変動は、V群83±12,P 群54±7,secであり、両群間に有意差はなかっ た。

ベラパミルとプロプラノロール投与による心拍 数と血圧の変動をみると、心拍数はV群では不変、

P群では67±6から61±5/分へと有意に低下し た(P<0.02)。血圧はV群では、収縮期血圧は 158±3から142±7mmHgへと有意に低下した (P<0.02)。一方、P群では収縮期,拡張期血圧 とも不変であった。

両群のLVEFの変動は、V群では59±3から 58±2%と不変であり、P群でも59±6から58±

4%と有意の変化はなかった。

1/3PFRはV群では1.97±0.14から2.42±0.13 C/Secへと有意に増加した(P<0.01)。一方、

P群では、1/3PFRは1.80±0.29から2.02±0.27 C/Secへと有意に増加した(P<0.02)が、増加 度はV群の方が大であった(図2,上)。1/3FR は、V群では1.87±0.17より2.30±0.23C/Secへ と有意に改善した(P<0.02)が、P群では1.54

±0.31から1.47±0.25C/Secと不変であった(図 2,下)。

TPFは、V群では212±14より169±17,sec へと有意に改善した(P<0.01)が、P群では改 善がみられなかった(図3,上)。各局所での TPFの変動を示すTPFの標準偏差をみると、V 群では83±12から54±7,secへと有意に減少し た(P<0.05)。これに対し、P群では54±7か ら62±13,secと不変であった(図3,下)。

〔対象と方法〕肥大型心筋症あるいは高血圧性心 疾患患者16例を対象とした。8例にはベラパミル を、残りの8例にはプロプラノロールを投与した。

両群の性,年令,疾患を表1に示す。

心プールシンチグラフィは平衡時法で行ない、

lフレーム40,secで、400beatsにわたりデー タを採取した。薬剤投与前に、心プールシンチグ ラフィを行なった後、ベラパミル投与群(V群)

では5mgを、プロプラノロール投与群(P群)

では2mgを10分で静脈内投与し、終了5分後よ り再度心プールシンチグラフィを行なった。心プ ールシンチグラフィでの左室容積曲線とその1次 微分曲線より収縮期指標として左室駆出分画 (LVEF)を、拡張期指標として1/3PFR(拡張早 期1/3の時間での最大充満速度),1/3m(拡張 早期1/3の時間での充満速度)およびTPF(収 縮末期より最大充満速度に至る時間)を求めた

(図1)。さらにTPFについては、左室を8分割 した各局所においてTPFを求め、TPFの変動す なわちTPFの標準偏差を計測した。対象とした 局所は、心房との重なりのない部分とした。

〔成績]両群の薬剤投与前の血行動態指標をみる と、心拍数はV群64±2(平均±標準誤差),P群 67±6/分、血圧はV群158±8/96±3,P群151±

7/90±6mmHgとやや高値であったが両群間に 差はみられなかった。拡張期指標である1/3PFR 1/3FRおよびTPFは、V群ではそれぞれ1.97±

0.14,1.87±0.17C/Secおよび212±14,sec、P 群ではそれぞれ1.80±0.29,1.54±0.31C/Secお

〔結語〕1.心筋肥厚患者での左室拡張機能障害 はベラパミルとプロプラノロールにより改善する が、改善度はベラパミルがプロプラノロールより 大である。2.ベラパミルによる左室拡張機能の 改善には、血圧の低下と左室各局所における拡張 の均一'性が関与していると考えられた。

※国立金沢病院内科

※※同放射線科

(2)

参照

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