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明治憲法と明治国制 : 明治40年の憲法改正(共同研究報告 : 憲法研究) 利用統計を見る

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明治憲法と明治国制 : 明治40年の憲法改正(共同 研究報告 : 憲法研究)

著者 中村 準一

雑誌名 聖学院大学総合研究所Newsletter

Vol.20

No.1

ページ 18‑18

発行年 2010‑06

URL http://id.nii.ac.jp/1477/00002328/

(2)

Title

明治憲法と明治国制 : 明治 40 年の憲法改正(憲法研究)

Author(s)

中村, 準一

Citation

聖学院大学総合研究所 Newsletter, Vol.20-1

URL

http://serve.seigakuin-univ.ac.jp/reps/modules/xoonips/detail.php?item_i d=2211

Rights

聖学院学術情報発信システム : SERVE

SEigakuin Repository for academic archiVE

(3)

18

【憲法研究】

明治憲法と明治国制

−明治 40 年の憲法改正−

 2010年1月18日、聖学院本部新館2階集会室に て、第7回憲法研究会が開催された。参加人数18 名。国際日本文化研究センター准教授瀧井一博氏 から上記の表題について報告をいただいた。概要 は以下の通りである。

 瀧井氏は、伊藤博文が法制史・国制史のうえで 真に評価されるべきは明治40年に彼の行ったこ と、あるいは行おうとしたことにあるとして、「明 治40年の憲法改正」という観点から彼の構想した 国制のあり方再考し、また、当時努めた韓国統監 という立場に鑑みて、伊藤のなかで日韓両国での 統治改革がどのように連動していたのかを検証し た。

 瀧井氏は、従来の憲法史の書き方というものは 憲法の起草課程というものに偏重し過ぎるきらい があり、憲法を創るということによって伊藤が行 おうとしたことの真意をその全体像―すなわち、

憲法・その憲法を通じての政治である憲政・憲法 というものをうちに含んだ全体的な構造としての 国制という視野―として捉え損ねていると指摘す る。明治憲法体制の場合、憲法自体はドイツを模 範としたが、その具体的運用(憲政)はイギリス 的な議会主義がモデルとなっていった経緯が窺わ

れ、ドイツ的憲法やイギリス的憲政を内に含んだ 全体的な国家像として日本独自の国制というもの が考えられる。このようなフレームから伊藤の発 言を顧みるとき、憲法制定期における彼の主な関 心が国家の全体的構造(行政機構)の確立へ向け られていたこと、さらに憲法成立後は国民政治の 確立(憲法から憲政へ)という問題に取り組む姿 勢が浮き彫りとなる。

 こうした論拠に基づき、瀧井氏は、伊藤の国制 構想の出発点であった1889年(明治32年)の帝室 制度調査局の設置については、この機関のもとで 行われた様々な措置は、実に内閣による責任政治 の確立を旨とする1907年(明治40年)の憲法改革

(公式令の制定による帷幄上奏の制約・軍部の自 立化の抑制、内閣官制の改正による題大宰相主義 の復活は首相による大政の統一化)の布石であっ たと評価し、また、国内の統治改革と並行して従 事した韓国統監には、日本の統治改革の延長とし ての陸軍の改革という側面、すなわち、韓国にお いて、あるべき政軍関係・文民統制の可能性を模 索し、それを日本にフィードバックさせていこう という企図があったのではないかとの見解を示し た。

(文責:中村準一 聖学院大学大学院アメリカ・

ヨーロッパ文化学研究科博士後期課程)

(2010年1月18日、聖学院本部新館2階)

共同研究報告

瀧井一博国際日本文化センター准教授をお迎えし た(中央左)

参照

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