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Academic year: 2021

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平成4年度統計数理研究所共同研究一覧及び概要 101

  4一共研一31 船舶の最適制御に関する研究

      東京商船大学商船学部大津晴平

 船舶は,強い確率的外乱の中を航行していることから,船舶を制御しようとする場合,適当 な確率モデルを必要とする.筆者等はこれまで多次元自己回帰モデルを利用して,このような 制御システムを実際の船での最終的な実験を目標に研究を行ってきた.今年はこの開発実験を,

(1)主機関ガバナによるプロペラ回転数制御,(2)舵による横揺制御について行い,次のよう

だ成果を収めた.

 (1)については,プロペラ回転数変動の主因の一つは,船体運動自身であるが,今回縦揺れ,

上下揺れを考慮したモデルを作成し,制御を行い,実際に回転数制御にこの情報が役立つこと

を確かめた.

 (2)については,東京商船大学練習船のみたらず,さらに大型の船舶2隻によって実験を行、

い,所期の目的を達成した.

  4一共研一32 多次元ARモデルによる小児の左右大脳半球機能分化の発達特         性に関する研究

      大分医科大学医学部小川昭之

 [目的]:脳波は,各導出部位が互いに密接な関係を保ちだから変動しているが,各部位間の 信号の流れについては明らかにされていたい.そこで,左右大脳半球問を離断したシミュレー ション脳波を作り,その信号の流れとその発達の一端を追求しようとした.

 [対象および方法]:3〜12歳の健康正常小児計374名を対象とした.これらの対象例の脳波 を左右の前頭極・中心・後頭部の計6カ所より単極導出し,AD変換して,6次元の離散時系列 を得た.これらにARdockを用いて左右大脳半球間離断シミュレーション脳波をつくり,多変 量解析を応用したバターン識別を施し,マハラノビスの距離からF距離を求め,その発達変化 を,全帯域,および,δ・θ・α・βの各周波数帯域別に比較検討した.

 [結果]:4・8・12歳の各々の右前頭極部において,全帯域でシミュレーションの前後で有意 差を認めた.また,左前頭極部で4・12歳のα波帯域でシミュレーション前後での変化のピー クが見られ,両側中心部では7〜8歳のθ・α波帯域で変化を認めた.後頭部は左右ともに全年 齢において,変化が乏しかった.

 [結論]:これまで,小児における脳の脳波学的,解剖学的た発達速度のピークは7歳と

11〜12歳にあると言われており,今回の結果はさらにそれを裏付けるものとなった.また,θ波

からα波優位とたる7〜9歳では中心部でも変化のピークを認めた.このことから,大脳半球間

の信号の流れが脳波学的た発達に関与していることが伺われた.

参照

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