• 検索結果がありません。

分科会における検討(中間報告) 法務省:第7回会議(平成30年4月26日開催)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "分科会における検討(中間報告) 法務省:第7回会議(平成30年4月26日開催)"

Copied!
27
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

法 制 審 議 会 少 年 法 ・ 刑 事 法 ( 少 年 年 齢 ・ 犯 罪 者

1 8 処 遇 関 係 ) 部 会 第 7 回 会 議 配 布 資 料

(2)

分 科 会 に お け る 検 討 ( 中 間 報 告 )( 2 ) 目 次

〔 第 1 分 科 会 〕

……… ○ 刑 の 全 部 の 執 行 猶 予 制 度 の 在 り 方 ( 中 間 報 告 )( 2 ) 1 頁

……… ○ 自 由 刑 の 在 り 方 ( 中 間 報 告 )( 2 ) 3 頁

………

○ 社 会 内 処 遇 に 必 要 な 期 間 の 確 保 ( 中 間 報 告 )( 2 ) 4 頁

○ 若 年 受 刑 者 に 対 す る 処 遇 原 則 の 明 確 化 , 若 年 受 刑 者 を 対 象 と す る 処

遇 内 容 の 充 実 , 少 年 院 受 刑 の 対 象 範 囲 及 び 若 年 受 刑 者 に 対 す る 処 遇 調

………

査 の 充 実 ( 中 間 報 告 )( 2 ) 6 頁

〔 第 2 分 科 会 〕

………

○ 宣 告 猶 予 制 度 ( 中 間 報 告 )( 2 ) 8 頁

………

○ 罰 金 の 保 護 観 察 付 き 執 行 猶 予 の 活 用 ( 中 間 報 告 )( 2 ) 1 1 頁

………

○ 若 年 者 に 対 す る 新 た な 処 分 ( 中 間 報 告 )( 2 ) 1 3 頁

〔 第 3 分 科 会 〕

…………

○ 起 訴 猶 予 等 に 伴 う 再 犯 防 止 措 置 の 在 り 方 ( 中 間 報 告 )( 2 ) 1 7 頁

○ 保 護 観 察 ・ 社 会 復 帰 支 援 施 策 の 充 実 , 社 会 内 処 遇 に お け る 新 た な

措 置 の 導 入 及 び 施 設 内 処 遇 と 社 会 内 処 遇 と の 連 携 の 在 り 方 ( 中 間 報 告 )

………

(3)

刑の 全部の 執行 猶予制 度の 在り方 (中間 報告)(2 )

第1 保護 観察 付き執 行猶予 中の 再犯に ついて の執行 猶予 考えられる 制度の概要

刑 の 全 部 の 執 行 猶 予 の 期 間 中 保 護 観 察 に 付 さ れ て い る 場 合 で あ っ て も , 情 状 に 特 に 酌 量 す べ き も の が あ る と き は , 再 度 の 刑 の 全 部 の 執 行 猶 予 を 言 い 渡 すこと ができ るも のとす る。

第2 再度の執 行猶予を言い渡 すことができる 刑期 考えられる 制度の概要

執 行 猶 予 の 期 間 内 に 更 に 罪 を 犯 し た 者 に 再 度 の 刑 の 全 部 の 執 行 猶 予 を 言 い 渡すこ とがで きる 懲役又 は禁 錮の刑 期の 上限を 2年に 引き 上げる 。

第3 執行猶予 を取り消すため の要件の緩和 考えられる 制度の概要

刑の全部の 執行猶予の期間 内に遵守事項違 反があった場合 における執行猶 予 の 言 渡 し の 取 消 し の 要 件 に つ い て ,「 情 状 が 重 い と き 」( 刑 法 第 2 6 条 の 2 第 2号)との要 件を緩和する。

【検討 課題】

○ 必要性 及び相当性

・ 遵守事 項の遵守を促す ために,要件を 緩和することが 必要か。

・ 社会内 処遇を打ち切っ て施設収容する こととなる要件 を緩和すること が相 当か。

○ どのよう な要件にするか 。

A案 遵守 事項違反があっ た場合,執行猶 予の言渡しを取 り消すことがで きる ものと する。

B案 遵守 事項違反があっ た場合,情状が 軽いときを除き ,執行猶予の言 渡し を取り 消すことができ るものとする。

○ 併せて 以下 の仕組 みを設 ける か。

・ 保護 観察 期間を 執行猶 予期 間より も短 期間に し得 る仕組 み

・ 執行 猶予 期間中 の行状を 考慮して早期 に保護観察を終 了させ得る仕組 み ・ 刑期 の一 部につ いての み執行 猶予を取り消し 得る仕組み

第1分科会

(4)

第4 猶予期間 経過後の執行猶 予の取消し 考えられる 制度の概要

1 刑の全部 の執行猶予の期 間内に更に罪を 犯した場合にお いて,その罪に つ いて刑に処 せられたときは,以下 の要件の下で,猶予 期間経過後で あっても, 執行猶予の 言渡しを取り消 して刑を執行す ることができる ものとする。 ① 更に犯 した罪について 猶予の期間内に 公訴が提起され たこと

② 執行猶 予の言渡しを取 り消すべき場合 において,検察 官の請求が一定 の 期間内に行われ たこと

2 1の執行 猶予の言渡しの 取消しは,猶 予の期間内に 更に犯した罪に ついて, 禁錮以上の 刑に処せられた ときは必要的な ものとし,罰金 に処せられたと き は裁量的な ものとする。

【検討 課題】

○ 猶 予 の 期 間 を 経 過 し た と き は 刑 の 言 渡 し は 効 力 を 失 う と の 規 定 ( 刑 法 第 2 7条) との 整合性 をど のよう に考 えるか 。

○ 併せて 以下 の仕組 みを設 ける か。

・ 刑 の 一 部 の 執 行 猶 予 ( 刑 法 第 2 7 条 の 2 ), 仮 釈 放 ( 刑 法 第 2 8 条 ) の 期 間内に更 に罪を犯した場 合,期間経過後 であっても同様 に刑を執行する こと ができる 仕組み

・ 執 行 猶 予 を 取 り 消 し た 場 合 に は , 経 過 し た 猶 予 期 間 分 を 考 慮 し て , 刑 の 一部 の執 行を免 除し得 る仕 組み

第5 資格制限 の排除 考えられる 制度の概要

裁判所が刑 の全部の執行猶 予判決を宣告す る際,刑の言渡 しに伴う資格制 限 を排除する旨 を言い渡すこと ができるものと する。

【検討 課題】

○ 必要性 及び 相当性

・ 資格制 限を排除するべ き必要性 があるのはど のような場合 か。

・ 個々の 法律がそれぞれ の趣旨・目的に 応じて資格の適 正を図るために 設け ている資 格制限を裁判所 が刑事裁判の中 でそれぞれの趣 旨等に遡って判 断し て排除す る仕組みとする ことは相当か。

・ 行 政 処 分 と し て 行 わ れ る 資 格 制 限 に つ い て , 刑 事 裁 判 に お い て 裁 判 所 の 判断 で排 除する 仕組み とす ること は相当 か。

○ 要件等

・ 排除す るか否かの判断 基準が明確にな るような適切な 要件等を設ける こと ができる か。

第1分科会

(5)

自由刑 の在り方(中間 報告)(2)

考えられる 制度の概要

○ 懲 役 刑 及 び 禁 錮 刑 を 単 一 化 し て 新 た な 自 由 刑 ( 以 下 「 新 自 由 刑 」( 仮 称 ) という。) を創設する。

○ 新自由刑 は,刑事施設に 拘置して,作業 を行わせること その他の矯正に 必

要な処遇を 行うものとする 。

【検討課題】

1 新自由刑 の内容

○ 刑罰の 目的との関係

・ 作業 及び各種指導を 含む矯正に必要 な処遇を行うこ ととすることは ,応 報,一 般予防及び特別 予防という刑罰 の目的と整合す るか。

○ 刑の内 容

・ 拘禁 に加えて,矯正 に必要な処遇を 刑の内容と考え るか(義務付け を正 当化す る根拠は何か)。

○ 規定の 形式

・ 矯正 に必要な処遇を 義務付ける根拠 規定を,刑法に 置くか,刑事収 容施 設及び 被収容者等の処 遇に関する法律 に置くか。

・ 刑法 第12条第2項 及び第13条第 2項に当たる条 文をどのように 規定 するか 。

○ 義務の 履行を担保する 方策

・ 矯正 に必要な処遇を 受ける義務の履 行を担保する方 策として,懲罰 を科 す不良 措置によらずに ,良好措置的な 制度のみで足り るか。

2 新自由刑 の下における法 定刑等の在り方 ○ 新自由 刑と懲役刑及び 禁錮刑との軽重

・ 新自 由刑は,懲役刑 と軽重に差はな く禁錮刑より重 いと考えるか否 か。 ○ 法定刑 の上限及び下限

・ 新自 由刑の下におけ る法定刑の上限 及び下限は,懲 役刑・禁錮刑が 定め られて いる罪の法定刑 の上限及び下限 と同じでよいか 。

3 その他

○ 新自由 刑の導入前(施 行前)にした行 為についての新 自由刑の言渡し ・処 遇の時的 限界

・ 導入 前(施行前)に した行為につい て新自由刑を言 い渡すものとす べき か。

・ 導入 前(施行前)に 確定した判決に よる懲役・禁錮 受刑者に新自由 刑の 処遇を 行うものとすべ きか。

第1分科会

(6)

社会内処遇 に必要な期間の 確保(中間報告)(2) 考えられる 制度の概要

A案 仮釈 放の期間につい て,残刑期間に よるのではなく ,裁判所が改善 更生に 必要な期間とし て定めることと し,その間,保 護観察に付する ものと する。

B案 残刑 期間が社会内処 遇のために最低 限必要と考えら れる法定期間に 満たな い場合には,仮 釈放の期間を当 該法定期間とし ,その間,保護 観察に 付するものとす る。

【検討課題】

1 仮釈放 の期間について の考試期間主義

(1) 仮釈 放の期間につい て,残刑期間に よるのではなく ,裁判所が改善 更生 に必要 な期間として定 めることとし,その間,保護観 察に付する。(A案) ○ 必 要性

○ 責 任主義との関係

・ 行為責任に応じ て決定された刑 を事後的に変更 することは相当 では な いのではないか 。

○ 確 定した裁判・刑 を変更すること の効果,実務へ の影響

・ 手続の在り方な どによっては, 一度確定した裁 判の蒸し返しの よう な 様相を呈しない か。

○ 要 件及び期間設定 の判断要素等

・ 再犯の危険性の 有無や程度を合 理的に測定し, それを判断要素 等と し て,社会内処遇 の期間を適切に 設定することが できるか。

・ 刑の一部執行猶 予制度の事例集 積が十分ではな いが,社会内処 遇の 期 間を処遇内容な どに応じて適切 に設定すること ができるか。

○ 現 行の仮釈放制度 との関係

・ 現行の仮釈放制 度に代わるもの とするか,現行 の仮釈放制度と 並存 さ せるか。

(2) 残刑 期間が社会内処 遇のために最低 限必要と考えら れる法定期間に 満た ない場 合には,仮釈放 の期間を当該法 定期間とし,そ の間,保護観察 に付 する。(B案)

○ 必 要性

○ 法 定期間の在り方

・ 改善更生や再犯 防止の効果が得 られ,かつ,受 刑者にとって不 当に 不 利益とならない 期間はどの程度 か。

○ 法 定期間の保護観 察が必要でない 又は必要でなく なった場合の措 置 ・ 法定期間よりも 短い仮釈放期間 を定めること又 は保護観察中に 保護

第1分科会

(7)

観 察を途中で終了 することを可能 とするか。

2 その他

(1) 現行 の仮釈放制度の 積極的活用 ○ 要 件の見直しの要 否・当否

・ 社会内処遇に必 要な期間の確保 という観点から の見直しの必要 性及 び 相当性があるか 。

(2) 仮釈 放中の保護観察 について刑法に 規定すること ○ 見 直しの要否・当 否

第1分科会

(8)

若年受刑者に対 する処遇原則の 明確化,若年受 刑者を対象とす る処遇内容の充 実, 少 年 院 受 刑 の 対 象 範 囲 及 び 若 年 受 刑 者 に 対 す る 処 遇 調 査 の 充 実 ( 中 間 報 告 )( 2 )

第1 若年受刑 者を対象とする 処遇内容の充実 考えられる 施策の概要

若年受刑 者の改善更生の ため,刑事施設 において,次の ように少年院の 知見・施設を活 用して,若年受 刑者の特性に 応じた処遇の充 実を図る。 ① 少年院 における矯正教 育の手法やノウ ハウ等を活用し た処遇を行う。 ② 特に手 厚い処遇が必要 な者について, 少年院と同様の 建物・設備を備 えた 施設に 収容し ,社会 生活に必要 な生活習慣, 生活技術,対人 関係等 を習得させる ための指導を中 心とした処遇 を行う。

第2 若年受刑 者に対する処遇 調査の充実 考えられる 施策・制度の概 要

1 個人の 特性に応じた適 切な処遇を選択 するため,若年 受刑者に対する 処遇調査の充 実を図る。

2 若年受 刑者に対する処 遇調査において 少年鑑別所の鑑 別機能を活用す るため,鑑別 の対象となる受 刑者の年齢の 上限を引き上げ る。

【検討課題】

1 処遇調 査の充実

○ 処遇 調査の充実を図 るための具体的 内容

・ 刑 執行開始時に行 う精密な処遇調 査の対象者を拡 大する。

・ 精 密な処遇調査の 実施要領を見直 すなど,調査内 容を充実させる 。 ○ 法整 備の要否

2 少年鑑 別所の鑑別機能 の活用

○ 鑑別 の対象とする受 刑者の年齢の上 限

・ 現 行の少年院にお ける収容継続が 可能な年齢(2 3歳・26歳) や刑 事施 設における「Y 指標」指定の年 齢(26歳)を 参考とすべきか 。

第3 若年受刑 者に対する処遇 原則の明確化等 考えられる 制度の概要

1 若年受 刑者に対する処 遇原則に関する 明文規定を設け る。

2 受刑者 に対する社会復 帰支援を刑事施 設の長の責務と して行う旨の明 文規定を設け る。

第1分科会

(9)

【検討課題】

○ 若年受 刑者に対する処 遇原則の内容

・ 若年 受刑者は可塑性 に富む場合があ り,適切な処遇 を行うことによ り高 い処遇 効果を期待でき ること。

・ 若年 受刑者の処遇に おいては,その 者の問題性を的 確に把握するこ とが 必要で あること。

・ 若年 受刑者の処遇は ,その者の年齢 ,性格,心身の 状況,家庭環境 等の 個別の 事情を踏まえた 手法及び内容と すること。

○ 社会復 帰支援の規定の 内容

・ 刑事 施設の長は,受 刑者の円滑な社 会復帰を図るた め,出所後に自 立し た生活 を営む上での困 難を有する受刑 者に対しては, その意向を尊重 しつ つ,社 会復帰支援を行 うこと。

第1分科会

(10)

宣告猶 予制度(中間報 告)(2)

考えられ る制度の概要

1 裁 判 所 は , 一 定 の 比 較 的 軽 微 な 事 案 に つ い て , 審 理 の 結 果 , 有 罪 で あ る と 認 め た 場 合 に お い て , 相 当 と 認 め る と き は , 量 刑 を 行 っ た 上 で , 判 決の宣 告を 一定の 期間猶 予す ること がで きるも のと する。

2 判 決 の 宣 告 を 猶 予 さ れ た 者 に つ い て , 一 定 の 事 由 が あ る と き は , 宣 告 猶予の 裁判 を取り 消して ,判 決を宣 告す るもの とす る。

3 判 決 の 宣 告 を 猶 予 さ れ た 者 が , そ の 宣 告 を 受 け る こ と な く , 猶 予 の 期 間を経 過し たとき は,免 訴の 言渡し が確 定した もの とみな す。

【検討課題】

1 対象と なる事案の範囲

○ 起訴 猶予相当の事案 を含むか。

・ 社 会内処遇を行う ために公訴を提 起する仕組みは ,現行の公訴提 起の 在り 方と整合するか 。

・ 起 訴猶予相当の事 案を起訴するこ とによって,被 告人に手続上の 負担 及び 社会的な不利益 を負わせること が相当か。

○ 罰金 相当の事案を含 むか。

○ 単純 執行猶予相当の 事案(初犯の薬 物事案を含む) を含むか。 ・ 執 行猶予とは別に 設ける必要があ るか。

・ 執 行猶予との使い 分けはどのよう に行うべきか。

・ 猶 予期間の経過に より免訴の言渡 しが確定したも のとみなして刑 事手 続を 打ち切るような 事案として適切 か。

・ 社 会的評価の変化 や法定刑の引下 げがないのに初 犯の薬物事案を 宣告 猶予 の対象とするこ とは相当か。

○ 若年 者を対象とする か,年齢による 限定をしないこ ととするか。

○ 軽微 な犯罪を繰り返 す高齢の累犯者 を対象とし,施 設内処遇を回避 する 方策と して用いるか。

・ 施 設内処遇よりも 充実した処遇に 資するか。

・ 累 犯者を宣告猶予 の対象とするこ とが刑罰の在り 方として適当か 。 ・ 累 犯者を福祉的支 援につなげるた めに宣告猶予の 対象とすること が相

当か 。

2 具体的 な制度の在り方 ⑴ 宣告 を猶予する要件

○ 前 科の有無等

・ 相応の刑事責任 を負うべき再犯 者を犯罪後の行 状次第で刑に処 さな い とすることは, 刑罰の在り方と して適当か。

○ 罪 名,言渡し刑の 範囲等

第2分科会

(11)

・ 比較的軽微な事 案(猶予期間の 経過により免訴 の言渡しが確定 した も のとみなして刑 事手続を打ち切 るような事案) の範囲をどのよ うに 画 するか。

○ 実 質的要件

・ 相当性の考慮事 項としてどのよ うなものが考え られるか(犯人 の性 格 ,年齢及び境遇 ,犯罪の軽重及 び情状並びに犯 罪後の状況等)。 ・ 初 度 の 執 行 猶 予 の 要 件 (「 情 状 に よ り 」) と の 違 い を 設 け る か , ど

の ように使い分け ることとするか 。

⑵ 判決 の宣告を猶予す る場合に,その 判決における刑 に執行猶予を付 する ことが できることとす るか。

A案 刑の執行を猶予 することはでき ない旨の規定を 設ける。 B案 上記のような規 定を設けない。

⑶ 宣告 を猶予し得るこ ととする期間 ○ 期 間

・ 言渡し刑の範囲 ,処遇効果,被 告人の手続的負 担,迅速な裁判 の要 請 等を考慮し,ど のような期間と すべきか。

⑷ 宣告 を猶予する際の 手続

○ 検 察官及び被告人 の同意の要否等

・ 宣告猶予の裁判 前に同意又は異 議のないことを あらかじめ確認 する も のとするか,宣 告猶予の裁判に 対して異議申立 てがあったとき は通 常 の手続に戻るも のとするか。

⑸ 宣告 猶予期間中の保 護観察を必要的 なものとするか 。 A案 必要的なものと する。

・ 改善更生を図る 制度である以上 ,保護観察とい う処遇を必要的 なも の とすべきである 。

B案 裁量的なものと する。

・ 刑が言い渡され る可能性がある という心理的強 制力を働かせる こと に よ り 再 犯 防 止 を 図 れ ば 処 遇 は 要 し な い と い う 事 案 も 想 定 さ れ る の で ,裁量的なもの とすべきである 。

⑹ どの ような場合に宣 告猶予を取り消 して判決を言い 渡すこととする か。 ○ 再 犯をしたときの ほか,保護観察 の遵守事項を遵 守せずその情状 が重

いと きに宣告猶予を 取り消すものと するか。

○ 宣 告猶予の取消し を必要的なもの とするか,裁量的なものと するか(裁 量的 なものとする場 合にはどのよう な要件・基準を 設けるか)。

第2分科会

(12)

⑺ 宣告 猶予を取り消し て判決を言い渡 す際の手続

⑻ 不服 申立ての在り方

○ 宣 告猶予の裁判に 対する不服申立 て及び宣告猶予 取消し後の裁判 に対 する 不服申立て

・ どの裁判に対し てどの段階で不 服申立ての機会 を設けるべきか 。 ・ 不服申立ての手 続や効果をどの ようなものとす るか。

⑼ その 他

○ 少 年鑑別所や家庭 裁判所調査官の 活用の要否,活 用場面

3 制度の 必要性及び相当 性

○ 起訴 猶予制度及び執 行猶予制度が活 用されていると ころ,これらに 加え て宣告 猶予制度を設け る必要性がある か,起訴猶予や 執行猶予と使い 分け ること が可能か。

○ 免訴 の言渡しが確定 したものとみな すこととなり得 るような軽微な 事案 につい て,社会内処遇 を行うために公 訴を提起し,被 告人の負担を負 わせ ること は相当か。また ,そのような軽 微な事案が犯罪 後の行状次第で 刑に 処され ることとなるの は,行為責任に 応じた量刑とい う考え方に照ら して 相当か 。

4 その他 の制度設計

○ 簡略 な手続によって 保護観察に付す る仕組みとして ,以下のような 制度 を設け る必要性及び相 当性はあるか。

・ 公 訴取消しの可能 性を付記した上 で起訴し,即決 裁判類似の手続 によ り, 有罪認定を行っ て,保護観察に 付し,保護観察 期間中の行状に 問題 がな ければ検察官が 公訴を取り消し ,問題があれば 通常の公判手続 に移 行す る。

・ 1 8歳及び19歳 を対象として家 庭裁判所に起訴 し,有罪を宣告 した 上で 社会調査を実施 して保護観察に 付し,一定期間 中の行状に問題 がな けれ ば免訴の言渡し が確定したもの とみなし,問題 があれば刑を言 い渡 す。

第2分科会

(13)

罰金の保護観察 付き執行猶予の 活用(中間報告)(2)

考えられ る施策・制度の 概要

罰 金 刑 が 相 当 で あ る 事 案 の う ち , 保 護 観 察 付 き 執 行 猶 予 の 活 用 に 適 す る事案 につ いて, その活 用を 図る。

【検討課題】

1 活用に 適する事案・対 象者

○ 保護観察が有効に機能すると判断する要素は次のようなことか。

・ 罰 金額が相応に高 額で,執行猶予 の取消しを免れ ようとする心理 的強 制力 が相応に働くこ と。

・ 保 護観察に付する ことに,改善更 生のための処遇 手段としての意 義が 認め られること。

○ 保 護 観 察 付 き 執 行 猶 予 が 相 当 で な い と 判 断 す る 要 素 は 次 の よ う な こ と か。

・ 改 善更生の意欲が 喚起される可能 性の乏しいこと 。 ・ 大 量かつ画一的な 処理が求められ る事案であるこ と。

2 活用に 適する事案・対 象者の判断方法 ○ 判断 資料の在り方

・ 自 由刑の執行猶予 に保護観察を付 する事案と比較 して特別な判断 資料 を要 するか。

○ 保護 観察所の調査機 能の活用

・ 保護観察所が 調査を実施する 前提として,ど のような資料・ 情報が必 要か。

・ 調査の一環と して保護観察官 が対象者と面接 をすることに, 必要性及 び相当性がある か。

・ 保護観察所か ら聴取した意見 をどのように活 用するか。 ○ 少年 鑑別所の鑑別機 能の活用

・ ど のような事案・ 対象者,事項に ついて,少年鑑 別所の鑑別機能 を活 用す るか。

○ 面接 等に関する説明 の在り方及び供 述の取扱い

・ 保 護観察官や少年 鑑別所職員が, 捜査期間中に, 対象者の面接を 行う 場合 ,対象者に対し て,どのような 説明を行うこと とすべきか。

・ 面 接時における対 象者の供述につ いて,どのよう な性質の資料と して 取り 扱うこととすべ きか。

第2分科会

(14)

3 活用 する ための 課題 ○ 略式 手続を経る場合

・ 略 式手続において 活用を図るため に,判断資料の 提出や科刑意見 の在 り方 等をどのように 工夫すればよい か。

・ 検 察官が,保護 観察の必要性・ 有用性につい て被疑者に説明 する場合, その 時期は,処分前 のいかなる時点 が適切か。

・ 検 察官が,略式手 続によることに ついて被疑者に 異議がないこと を確 かめ る際に,保護観 察付き執行猶予 となる可能性が あることを告知 する こと は必要か。

○ 公判 手続を経る場合

・ 公 判手続において 活用を図るため に,判断資料の 提出や求刑の在 り方 等を どのように工夫 すればよいか。

・ 公 判手続による負 担をできるだけ 回避するために どのような方策 が考 えら れるか。

○ 保護 観察の適切な期 間の在り方

・ 保 護観察の期間を 定めるに当たっ て,罰金額や対 象者の改善更生 に向 けた 意欲の持続性を どのように考慮 するか。

○ 良好 措置の在り方

・ ど のような良好措 置が有効か。

4 活用す るための法改正 の要否・内容

第2分科会

(15)

若年者に対 する新たな処分 (中間報告)(2)

考えられ る制度の概要

1 概 要

⑴ 趣旨 ・目的

○ 少 年 法 に お け る 「 少 年 」 の 上 限 年 齢 が 引 き 下 げ ら れ , 1 8 歳 及 び

1 9 歳 の 者 が 保 護 処 分 の 対 象 か ら 外 れ る こ と と な っ た 場 合 , 比 較 的

軽 微 な 罪 を 犯 し た 1 8 歳 及 び 1 9 歳 の 者 に 対 し , 改 善 更 生 に 必 要 な

処 遇 や 働 き 掛 け を 行 う こ と を 可 能 に す る と い う 目 的 で 「 若 年 者 に 対

する 新たな 処分 」(以 下「 本処分 」とい う。) を行 う制度 を設け る。

○ 本 処 分 は , 対 象 者 が 罪 を 犯 し 法 益 を 侵 害 し た こ と に つ い て 非 難 が

可 能 な 限 度 で , か つ , 対 象 者 の 改 善 更 生 を 目 的 と し て , 要 保 護 性 に

応じ て行う もの とす る。

⑵ 対象 者

○ 比 較 的 軽 微 な 罪 を 犯 し , 検 察 官 に お い て 訴 追 を 必 要 と し な い と 判

断し た18 歳及 び1 9歳の 者を対 象者と する 。

2 処 分の 内容等

⑴ 保護 観察処分

○ 保 護観察 処分 を設け るも のとす る。

○ 保 護 観 察 処 分 に 付 さ れ た 者 に 対 し て は , 保 護 観 察 処 分 少 年 に 対 す

る保 護観察 と同 様の 保護観 察を行 うもの とす る。

○ 保 護 観 察 所 長 は , 保 護 観 察 を 継 続 す る 必 要 が な く な っ た と 認 め る

とき は,保 護観 察を 解除す るもの とする 。

⑵ 不処 分

○ 本 処 分 に 付 す る こ と が で き ず , 又 は 本 処 分 に 付 す る 必 要 が な い と

きは,不 処分と しな ければ なら ない ものと する。

3 手 続

○ 検 察 官 が 訴 追 を 必 要 と し な い た め 公 訴 を 提 起 し な い と の 判 断 を 示 し

た者 につい て,そ の全 てを本 処分 の手続 の対 象とす る。

○ 家 庭 裁 判 所 は , 少 年 保 護 事 件 に お け る 家 庭 裁 判 所 調 査 官 に よ る 調 査

と同 様の調 査等に よっ て要保 護性 の判断 に必 要な資 料を収 集す る。

○ 家 庭 裁 判 所 は , 証 人 を 尋 問 し , 又 は 鑑 定 , 通 訳 若 し く は 翻 訳 を 命 ず

る こ と が で き る こ と と す る 。 ま た , 家 庭 裁 判 所 は , 検 証 , 押 収 又 は 捜

索を するこ とがで きる ことと する 。

○ 家 庭 裁 判 所 は , 少 年 審 判 と 類 似 の 非 公 開 の 審 判 を 経 て 処 分 を 行 う か

否か 等の判 断を行 う。

○ その 他必要 な手 続を整 備する。

第2分科会

(16)

【検討課題】

1 概要

○ 20 歳以上 の者も 対象 とする か。

・ 現 行法の下におい て保護処分の対 象となっていな い20歳以上の 者を

本処 分の対象とする ことについての 必要性及び相当 性があるか。

2 処分の 内容等

⑴ 施設 収容処分

○ 必 要性及 び相 当性

・ 比較的軽微な罪 を犯し,訴追の 必要がないと判 断された者に対 する

処 分として施設収 容処分を設ける ことについての 必要性及び相当 性が

あ るか。

○ 収 容期間

・ 処遇効 果を上 げる ために 必要な 収容期 間は どの 程度か 。

・ 比 較 的 軽 微 な 罪 を 犯 し 法 益 を 侵 害 し た こ と に つ い て 非 難 が 可 能 な

限 度内の 処分 とし て正当 化され る収容 期間 はどの 程度か 。

○ 収 容場所 として ,ど のよう な施設 がふさ わし いか 。

○ 被 収容者 に対し てど のよう な処遇 を行う か。

⑵ 保護 観察処分

○ 以下 の要件 を満た すと きに保 護観 察処分 を行 うもの とする か。

・ 審 判条件 がある こと 。

・ 犯 罪事実 が認め られ ること 。

・ 要 保護性 が認め られ ること 。

・ 保 護観察 処分に 付す ること が相 当と認 めら れるこ と。

○ 保 護 観 察 の 期 間 を ど の 程 度 と し , ど の よ う に 定 め る こ と と す る か 。

・ 期 間及び その定 め方

A案 保護 観察期 間を 法定す る。

A -1 「 1年 」とす る。

A -2 「 2年 」とす る。

B 案 法 律 上 は 上 限 を 定 め , 個 々 の 事 案 ご と に 家 庭 裁 判 所 が 保 護 観

察期間 を定 めるも のとす る。

B -1 「 1年 以下」 とす る。

B -2 「 2年 以下」 とす る。

・ 法益を侵害し たことに対して 非難可能な限度 で正当化される 期間

を,個々の事案 において適切に 定めることがで きるか。

○ 対象 者が保 護観察 の遵 守事項 に違 反した とき にとり 得る措 置

・ 以 下の措 置をと るこ とがで きる ものと する か。

① 施 設に収 容し て処遇 を行 うこと 。

第2分科会

(17)

② 保 護 観 察 の 見 直 し の た め に 少 年 鑑 別 所 で 調 査 ( 在 宅 ・ 収 容 ) を

行うこ と。

・ そ の他

3 手続

⑴ 対象 及び判断主体

○ 家 庭 裁 判 所 が 刑 事 処 分 相 当 を 理 由 と し て 検 察 官 に 送 致 す る 仕 組 み を

設 けるか 。

○ 刑 事 裁 判 所 が 本 処 分 相 当 を 理 由 と し て 家 庭 裁 判 所 に 移 送 す る 仕 組 み

を 設ける か。

・ この仕組みを設 けることは,本 処分と刑事処分 との関係と整合 する

か 。

⑵ 少 年鑑別 所の鑑 別

○ 在 宅によ る鑑別

・ 在宅に よる鑑 別を 行うこ とがで きるこ とと する か。

○ 施 設収容 する鑑 別( 観護措 置)

・ 施 設 収 容 し て 行 う 鑑 別 ( 観 護 措 置 ) を 設 け る か 。 同 措 置 の 目 的 を

ど の よ う に 考 え る か , そ の 必 要 性 及 び 相 当 性 が あ る か 。 ま た , こ れ

を 設 け る 場 合 , 収 容 期 間 , 手 続 , 不 服 申 立 て を ど の よ う な も の と す

る か。

⑶ その 他

○ 手続 の開始

・ どのような場合 に家庭裁判所の 手続が開始され ることとするか 。

○ 調 査又は 審判へ の呼 出しに 応じな い者に 対す る措 置

・ 家 庭 裁 判 所 が 呼 出 状 又 は 同 行 状 を 発 す る こ と が で き る こ と と す る

か 。

○ 検 察官又 は弁護 士等 の関与

・ 検察官 関与制 度を 設ける か。

・ 弁護士 等の関 与の 制度を 設ける か。

○ 本 人等に よる記 録・ 証拠物 の閲覧 ・謄写

・ 本 人 等 に よ る 記 録 及 び 証 拠 物 の 閲 覧 ・ 謄 写 の 要 件 , 対 象 及 び 手 続

を どのよ うな もの とする か。

○ 犯罪 被害者 等の権 利利 益の保 護の ための 制度

・ 被害者 等によ る記 録の閲 覧・謄 写の制 度を 設け るか。

・ 被害者 等の申 出に よる意 見の聴 取の制 度を 設け るか。

・ 被害者 等によ る審 判の傍 聴の制 度を設 ける か。

・ 被害者 等に対 する 説明の 制度を 設ける か。

第2分科会

(18)

・ 被害者 等に対 する 通知の 制度を 設ける か。

○ 審 判不開 始

○ 審 判の方 式

・ 供 述 を 強 い ら れ る こ と は な い こ と 及 び 審 判 事 由 を 告 げ , 陳 述 の 機

会 を与え る等 の手 続につ いて, どのよ うに 規定す るか。

・ その他 に審判 の方 式とし て法定 すべき もの はあ るか。

○ 没 取

・ 没取に相当する 処分を行うこと ができることと するか。

○ 不 服申立 て

・ 不 服 申 立 て を 行 う こ と が で き る 者 , 理 由 , 手 続 等 を ど の よ う な も

の とする か。

○ 本 処分の 効力

・ 本処分に保護処 分と同様の効力 を与えることと するか。

○ 処 分間の 調整

・ 本処分と刑事処 分,本処分と保 護処分,本処分 と本処分とが競 合等

す る場合における 調整等をどのよ うなものとする か。

○ 処 分の取 消し

・ 本処分を取り消 す制度を設ける か。その趣旨・ 目的,要件,対 象,

手 続等をどのよう なものとするか 。

○ そ の他

第2分科会

(19)

起 訴猶予等に伴 う再犯防止措置 の在り方(中間 報告)(2)

第1 検察官が 働き掛けを行う 制度の導入

考えられ る制度の概要

○ 改善更 生のために社会 内における働き 掛けが必要な被 疑者について, 犯

罪事実 が認 められ る場合 に,検察官 が,一定の守る べき事項を設定 した上

で,一定期間, 保護観察官が指 導・監督を行 う制度を設け る。

○ 対象と する被疑者の選 定及び守るべき 事項の設定は, 必要に応じて, 少

年鑑別所の調査 機能を活用する こととする。

【検討課題 】

1 制度 の必要性及び相 当性

○ 必 要性

・ 起 訴 に 伴 う 負 担 を 回 避 し て 早 期 の 社 会 復 帰 を 実 現 し つ つ , 確 実 な

更 生を担 保す ると いう趣 旨から ,この制 度を 設ける 必要性 がある か。

○ 相 当性

・ 裁 判 所 に よ る 犯 罪 事 実 の 認 定 を 経 て い な い の に 検 察 官 が 守 る べ き

事 項を設 定し ,一 定の処 遇を行 うこと とす ること は相当 か。

2 対象 者等

○ 想 定される対象者 や事案

・ 起訴相当の事案 の被疑者に限定 するか,起訴相 当と起訴猶予相 当か

を 区別せず,再犯 防止のために働 き掛けが必要な 事案の被疑者を 対象

と するか。

3 制度 の枠組等

⑴ 守 るべき事項の設 定

○ 内容

・ 守るべき事項 として,対象者 が再犯に及ばず に健全な社会生 活を

送るために一般 的に遵守すべき 事項や,犯行の 背景となってい る特

性や問題性を改 善するために対 象者が履行すべ き事項を設定す るこ

ととするか。

○ 対象者の選定や 守るべき事項の 設定のための調 査

・ 少年鑑別所等 による調査結果 を公判で証拠と して用いること に制

限を設ける必要 性・相当性があ るか。

○ 手続

・ どのような手 続で設定するこ ととするか。

・ 被 疑 者 の 同 意 を 必 要 と す る か ( 必 要 と す る 場 合 , そ の 根 拠 は 何

か。)。

第3分科会

(20)

・ 検察官以外の 機関の関与を必 要的とするか。

・ 弁護人(弁護 士)の関与を必 要的とするか。

○ 不服申立て

A 案 不服申立て 制度を設ける。

・ 不服申立て 先をどこにする か。裁判所とす る場合,裁判所 が検

察官の訴追裁 量について判断 することとする のは相当か。

・ 不服申立て の理由・対象は 何か。

・ 被疑者の同 意を要すること とした場合に, 不服申立て制度 を併

せて設ける必 要があるか。

B 案 不服申立て 制度を設けない 。

○ 設定すべき守る べき事項の内容 の基準の要否

・ 基準を法定す ることとするか ,法定はせずに 運用指針等によ って

定めることとす るか。

⑵ 指 導・監督

○ 指導・監督の方 法

・ 保護観察官が どのように指導 ・監督を行うも のとするか。

○ 期間

・ 改善更生のた めにどの程度の 期間とする必要 があるか。その よう

な期間が対象者 の負担の観点か ら,相当か。

A 案 6月から1 年程度の期間と する。

B 案 6月より短 い期間とする。

⑶ そ の他

○ 期間の満了の効 果

・ 公訴提起を禁 止することとす べきか。

○ 守るべき事項に 違反した場合の 対応

・ 起訴すること のほか,守るべ き事項の変更や 期間延長等の措 置を

設けるか。

4 少年 鑑別所の調査機 能の活用の在り 方

○ 調 査の方法及び内 容

○ 調 査の時期

第2 起訴猶予 となる者等に対 する就労支援・ 生活環境調整の 規定等の整備

考えられ る制度の概要

1 対象者 の円滑な社会復 帰を図るため, 更生緊急保護の 事前調整につい て

明文規 定を 整備す るとと もに,勾留 中・起訴猶予処 分前から更生緊 急保護 第3分科会

(21)

を行う こと ができ るもの とするなど して,更生緊急 保護の対象範囲 を拡大

する。

2 検察官 の被疑者に対す る訓戒等につい て明示的規定を 設ける。

【検討課題 】

1 更生 緊急保護の対象 範囲の拡大等

⑴ 更 生緊急 保護の 事前 調整に ついて の明文 規定 の整 備

○ 必要 性

・ 運 用 上 行 わ れ て い る 事 前 調 整 の 要 件 及 び 手 続 等 を 定 め る こ と に

よ り , よ り 円 滑 か つ 効 果 的 な 更 生 緊 急 保 護 の 実 施 に 資 す る た め ,

規定を 整備する必要性 があるか。

○ 要件 ,手続 等

⑵ 勾 留中・起訴猶予 処分前の者への 対象範囲の拡大

○ 必要 性

・ 勾 留 中 ・ 起 訴 猶 予 処 分 前 か ら 就 労 支 援 や 生 活 環 境 の 調 整 等 を 行

う こ と に よ り , 円 滑 な 社 会 復 帰 を 図 る た め , 対 象 を 拡 大 す る 必 要

性があ るか。

○ 現行法の趣旨と の整合性

・ 更 生 緊 急 保 護 の 対 象 が 釈 放 後 ・ 起 訴 猶 予 処 分 後 に 限 定 さ れ て い

る趣旨 と整合するか。

○ 要件 ,手続 等

2 検察 官による訓戒等 の規定の整備

○ 必 要性及び相当性

・ 検察官の再犯防 止に向けた意識 を涵養・継続す るとともに,関 係機

関 との連携を円滑 化するため,規 定を整備する必 要性及び相当性 があ

る か。

○ 内 容

・ 検察官による訓 戒,関係機関に 対する協力依頼 など,具体的に どの

よ うな内容の規定 とするか。

第3分科会

(22)

保護観察・ 社会復帰支援 施策の充実,社 会内処遇にお ける新たな措置 の導入

及び施 設内処遇と社会 内処遇との連携 の在り方(中間 報告)(2 )

第1 特別遵守 事項の類型の追 加

考えられ る施策・制度の 概要

保 護 観 察 対 象 者 の 改 善 更 生 を 促 進 す る た め , 特 別 遵 守 事 項 の 類 型 と し

て以下 の内 容を追 加する 。

1 自 助 グ ル ー プ が 実 施 す る ミ ー テ ィ ン グ , 更 生 保 護 施 設 が 実 施 す る プ

ログ ラムそ の他の 民間 支援団 体等 が実施 する 改善更 生に資 する 援助( 法

務大 臣が定 める基 準に 適合す るも のに限 る。) を受 けるこ と。

2 更 生 保 護 施 設 に 宿 泊 す る こ と 及 び 当 該 施 設 か ら 一 定 の 時 間 帯 は 外 出

をし ないこ と。

【検討課題 】

1 民間 施設が実施する ミーテ ィン グへの 参加や プログ ラム 等の受 講

○ 必 要性及び相当性 ○ 対 象者

・ 新設する特別遵 守事項の設定は ,保護観察対象 者全般を対象と する か ,特定の保護観 察対象者に限定 するか。

○ 法 務大臣が定める 基準の在り方

・ 民間施設が行う ミーティングや プログラム等に ついて,法務大 臣が 水 準を確保するた めに定める基準 はどうあるべき か(内容が明確 かつ 効 果的であること ,履行状況の確 認が可能である こと等)。

2 更生 保護施設への宿 泊義務付け及び 当該施設からの 外出禁止

⑴ 更 生保護施設への 宿泊義務付け

○ 次のような要件 ・基準とすべき か。

・ 保護観察付全 部猶予者につい て,遵守事項違 反があり,執行 猶予 の取消しの申出 をすることもあ り得るが,保護 観察を継続する こと ができる可能性 もある場合にお いて,一定期間 ,問題のある環 境か ら遮断しつつ濃 密な処遇を行う 必要があるとき 。

・ 仮釈放者につ いて,刑事施 設から社会内 への円滑な移行 のために, 段階的な処遇を 行う必要がある とき。

○ 法整備の要否

・ 更生保護施設 への宿泊の義務 付けについて, 現行の更生保護 法第 51条第2項第 5号で設定可能 か(更生保護施 設で指導監督を 行う 体制が整備でき れば同号で設定 可能か。)。

⑵ 宿 泊を義務付けら れた更生保護施 設からの外出禁 止

○ 次のような要件 ・基準とすべき か。

第3分科会

(23)

・ 遵守事項違反 があり,更生 保護施設への 宿泊が義務付け られた後, 夜間に同施設の 門限を守らず外 出し,問題性の ある者と接触す るな どしているため ,再犯のおそれ が高まっている とき。

○ 法整備の要否, 内容

・ 宿泊を義務付 けられた施設か らの外出禁止に ついては,現行 の更 生保護法第51 条第2項第1号 で設定可能か。

・ 外出の許可主 体や禁止すべき 時間帯等を明示 すべきか。

第2 犯罪被害 者等の視点に立 った処遇の充実 等

考えられ る施策・制度の 概要

1 刑の執 行の初期段階に おいて,犯罪被 害者等から心情 等を聴取し,伝 達

すべき もの につい ては加 害者に伝達 するとともに, 聴取した心情等 を踏ま

えた矯 正処 遇を行 い,そ の処遇状況 ・結果を踏まえ た仮釈放審理等 を行う

こととする。

2 保護観 察における指導 に,より犯罪被 害者等の視点を 加える。

【検討課題 】

1 刑の 執行初期段階に おける犯罪被害 者等の心情等伝 達制度

○ 対 象とする事案

・ 必要性・相当性 の観点から対象 とする事案の要 件を設けるか, 設け る 場合,どのよう なものとするか 。

○ 意 見・心情等の聴 取を担当する機 関 ○ 聴 取の手続

・ どのような場合 に聴取するもの とすべきか。

・ どのような方法 ・場所で聴取す るものとすべき か。 ○ 聴 取した意見・心 情等の処遇への 活用方法

・ 矯正処遇へのい かし方(「被 害者の視点を 取り入れた教育 」等) ・ 仮釈放等審理へ のいかし方

・ 仮釈放等の後の 保護観察へのい かし方

・ 上記結果につい て聴取した被害 者等への通知の 要否や方法 ○ 矯 正段階における 損害賠償債務に ついての把握の 在り方

○ 現 行法上の被害者 等の意見等の聴 取制度(更生保 護法第38条) や心 情等 伝達制度(同法 第65条)との 関係

2 より 犯罪被害者等の 視点に立った指 導

⑴ 損 害賠償を促すた めの措置

○ 特別遵守事項又 は生活行動指針 による義務付け の必要性及び相 当性 ○ 法整備の要 否

第3分科会

(24)

⑵ 被 害者等の状況を 理解してそれを 踏まえて行動す ることを促すた めの

指導

○ 指導内容 ○ 対象者

○ 特別遵守事項又 は生活行動指針 による義務付け の必要性及び相 当性 ○ 法整備の要否

・ 保護観察官が 処遇を行うに当 たっての考慮要 素の一つとして ,被 害者等の状況を 追加すべきか。

⑶ 接 触禁止等の特別 遵守事項の拡大

○ 拡大の必要性及 び相当性

・ 被害者への接 触禁止や立入禁 止について,現 行法上設定する こと ができる特別遵 守事項よりも, 拡大すべきもの はあるか。

○ 法整備の要否

第3 刑の執行 猶予中の保護観 察の仮解除の活 用促進等

考えられ る施策・制度の 概要

1【保護観 察の仮解除】

⑴ 保護 観察所の長が, 保護観察付執行 猶予者について ,一定の要件が あ

るときは,保 護観察を仮に解 除することが できるものと する。

⑵ 仮解 除の要件・基準 を具体的かつ明 確なものとする 。

⑶ 保護 観察所の長は, 保護観察を仮に 解除されている 保護観察付執行 猶

予者 につい て,一 定の 要件がある ときは,仮解除 の処分を取り消 さなけ

ればならない ものとする。

2【刑の執 行猶予中の保護 観察の解除】

刑の執 行猶予中の保護 観察について解 除することがで きるものとする 。

【検討課題 】

1 仮解 除の活用促進

○ 必 要性

・ 改善更生に向け た意欲を高める ため,仮解除の 活用を促進する とと も に,改善更生の 意欲を損なわな いように,適時 に仮解除を行う こと を 可能にするため ,仮解除の主体 を変更する必要 性があるか。

○ 要件・基準の 在り方

・ 客観的かつ適正 な判断を確保す るための具体的 かつ明確な基準 はど の ようなものであ るべきか。

・ 遵守事項及び生 活行動指針の遵 守が仮解除の要 件であることを 明示

第3分科会

(25)

す べきか。 ○ 仮 解除の手続

・ 判断主体の変更 に伴って変更す べき点はあるか 。

2 刑の 執行猶予中の保 護観察を解除で きる制度の導入

○ 必 要性

・ (仮解 除に加えて)解除の 仕組みが必要と なるような事 案はあるか。 ○ 相 当性

・ 裁判の内容を事 後的に変更する 相当性があるか 。 ○ 判 断主体

・ 判断は地方更生 保護委員会が行 うべきか,裁判 所が行うべきか 。 ○ 解 除の要件及び手 続

○ 解 除の効果

第4 外部通勤 作業や外出・外 泊の活用等

考えられ る施策・制度の 概要

刑 事 施 設 内 か ら 社 会 内 に 向 け て 円 滑 な 移 行 を 図 り , 社 会 復 帰 を 促 進 す る

ため

① 外部 通勤作 業や 外出・ 外泊 をより 活用す る。

② 刑事 施設内 にお ける開 放的 処遇を 拡大す る。

③ 仮釈 放後に 段階 的な処 遇を 実施す る。

【検討課題 】

1 ①外 部通勤作業,外 出・外泊の活用

○ 外 部通勤作業,外 出・外泊をより 活用するための 方策

・ 刑事施設と保護 観察所との連携 を強化し,更生 保護施設等を活 用す る とともに,外部 通勤作業として の就労環境を整 備することとす べき か 。

○ 更 生保護施設等が 外部通勤作業, 外出・外泊を受 け入れた際の取 組 ・ 取組(処遇)等 の具体的な内容 をどのようなも のとするか。 ・ 当該処遇等を更 生保護事業に位 置付けることが 適当か。 ○ 法整 備の要 否

2 ②刑 事施設内の開放 的な処遇の拡大

○ 趣 旨・目 的 ○ 具体 的内容

○ 対 象とする受刑者 ,要件,決定手 続

第3分科会

(26)

3 ③仮 釈放後の段階的 な処遇の実施

○ 趣 旨・目的

○ 更 生保護施設への 宿泊を伴う段階 的な処遇の活用 の可否

・ 特別遵守事項と して更生保護施 設への宿泊を義 務付けることが でき る ようにした上で (「第1」参 照),これを活 用すべきか。

○ 宿 泊を伴う処遇後 の指導の在り方

・ 特別遵守事項と して更生保護施 設が行う処遇プ ログラム等の受 講を 義 務 付 け る こ と が で き る よ う に し た 上 で (「 第 1 」 参 照 ), こ れ を 活 用 すべきか。

○ 法 整備の要否

第5 保護観察 における少年鑑 別所の調査機能 の活用の在り方 等

考えられ る施策・制度の 概要

1 保護観 察の処遇方針の 策定等のため, 少年鑑別所への 通所による調査 を

より活用する。

2 保護観 察の遵守事項違 反があった場合 に,執行猶予の 取消しの申出を す

るか, 新た な特別 遵守事 項を定める などして保護観 察を継続するか を判断

するため,少年 鑑別所への収容 を伴う集中的 な調査を行う 制度を設ける 。

【検討課題 】

1 少年 鑑別所への通所 による調査

○ 必要性

・ 保護観察を行う ために必要な情 報を得て,処遇 の充実を図るた め, 少 年鑑別所におい て行われる調査 を活用する必要 性があるか。

○ 調 査の時期

・ 以下のよう な場合に調査 を行うことと するか。

① 保護観察導入 期におけるアセ スメントとして 行うとき。 ② 処遇方針等を 策定するために 調査として行う とき。

③ 保護観察開始 後,処遇の経過 に応じて調査と して行うとき。 ○ 調査の内容

○ 対 象者

・ 若年者に限るか 否か。

・ 保護観察付全部 猶予者を対象と した上で,保護 観察付一部猶予 者や 仮 釈放者等も対象 とすべきか。

○ 手 続

2 少年 鑑別所への収容 を伴う集中的な 調査

○ 必 要性

第3分科会

(27)

・ 保護観察所の長 が,執行猶予の 取消しの申出を するか,新たな 特別 遵 守事項を定める などして保護観 察を継続するか を判断すること を目 的 として,収容し て集中的な調査 を行うことを可 能にするため, この 制 度を設ける必要 性があるか。

○ 調 査の内容 ○ 対 象者

・ 若年者に限るか 否か。

・ 保護観察付執行 猶予者のほか, 仮釈放者等につ いても対象とす べき か 。

○ 要 件

・ 遵守事項違反が あり,執行猶予 の取消し申出を するか否かの判 断を す るため必要があ るときとするか 。

○ 期 間

○ 手 続その他

・ 現行の留置制度 (更生保護法第 80条)と組み 合わせた制度と すべ き か,別の新たな 制度を設けるべ きか。

第6 更生保護 事業の体系の見 直し

考えられ る施策・制度の 概要

更生保護 施設が行う専門 的な処遇等を更 生保護事業とし て明文で定める 。

【検討課題 】

1 必要 性

○ 処 遇水準を確保す るとともに,更 生保護施設によ る専門的な処遇 等の 実施 を促進するため ,更生保護施設 に入所させて行 う専門的処遇及 び更 生保 護施設への通所 形式による処遇 を更生保護事業 として明文で定 める 必要 性があるか。

2 参入 要件・監督の在 り方

○ 事 業として認める 場合の要件

・ 許認可にするか ,届出又は登録 とするか。

・ 許認可とする場 合の判断主体や 届出とする場合 の届出先をどう すべ き か。

○ 事 業に対する監督 の内容

・ 現行法から変更 する必要はある か。

3 その 他

○ 自 立準備ホームの 事業としての位 置付け

・ 更生保護事業と して位置付ける 必要性及び相当 性はあるか。

第3分科会

参照

関連したドキュメント

このような情念の側面を取り扱わないことには それなりの理由がある。しかし、リードもまた

えて リア 会を設 したのです そして、 リア で 会を開 して、そこに 者を 込 ような仕 けをしました そして 会を必 開 して、オブザーバーにも必 の けをし ます

第16回(2月17日 横浜)

個別の事情等もあり提出を断念したケースがある。また、提案書を提出はしたものの、ニ

父親が入会されることも多くなっています。月に 1 回の頻度で、交流会を SEED テラスに

自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から

り分けることを通して,訴訟事件を計画的に処理し,訴訟の迅速化および低

これらの事例は、照会に係る事実関係を前提とした一般的