• 検索結果がありません。

C V S の n 、 戦略 とその背景

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "C V S の n 、 戦略 とその背景 "

Copied!
22
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

C V S n 戦略 とその背景

セブ ンイ レブ ンの

EC

ビジネスモデルの分析 を念頭 に

今 野 克 義

1.セブンイレブン ・ジャパ ン

2.IT技術の急速な普及 とユービキタス化 3.B2C型ネットビジネスモデルの分析 4.セブンイレブンのECビジネスモデル 5.まとめ

1

.セブンイレブン ・ジャ

セブ ンイ レブ ン ・ジ ャパ ン (以後

,SEJ

と略す。)が 日本 に誕生 したのは

1 9 7 3

年, イ トー ヨーカ堂が米 国サ ウス ラン ド社 か らフランチ ャイズ方式 の ノ 1)

ウハ ウを得 た ことにさかのぼる。その後

,S EJ

2 0 0

1年

7

月末現在 ,国内

2 9

都道府県 に

8 7 5 0

店舗 を擁す る巨大店舗網 を構築 し, 日本最大 の

CVS

チ ェー ン店 となっている。 また

,1 9 9 1

年 には親会社 である米 国サ ウス ラ ン ド社 の株

2)

式 を取得 し経営 に参画す る ようになる。 この逆買収 に よ り

SEJ

は名実 とも に世界最大 の

CVS

チ ェー ン店 となる。 なお

,2 0 0 0

年末現在 でセ ブ ンイ レブ ンの看板 を持つ店舗 は全世界 に

2 1 0 0 0

を超 えている。

SEJ

の特徴 は 「単 品管理

に代 表 され る コ ン ピュー タシス テ ムで あ る。

S EJ

は着実 に店舗数 を増や し

,1 9 8 0

年 には

1 0 0 0

店 を超 える。 そ して

,SEJ

は 231

(2)

1 9 8 2

1

0月に

POS

システムを稼働 させ た。 この

POS

システムによ り,今 日 の

CV

S を支 えるコンピュー タシステムが誕生す るのである。当時

S E

Jの コ ンピュー タシス テ ム は

TE

C 製 の

POS

端末 を中心 に単 品管理 が な され,

EOB

による受発注の開始 に応 えた。

コンピュータシステムのオ ンライン化 によ り,東京電力の電気料金収納業

3) 4)

務取 り扱 い開始,東京 ガスのガス料金収納業務取 り扱 い開始

,NHK

放送受 5)

信料継続振 り込み取 り扱 い開始 と外部の企業 との決済 システム連携 をはか り 始める。 また

,1 9 9 1

年か らは

I S DN

網 によるコンピュータシステムのネ ッ ト ワーク化 を実現 し,本部 と店舗 との情報交信期 間を大幅 に短縮化 した。 これ は,天候不順や季節的影響等 における商品の需給予測 す」

るコンピュータシステムの成長 に寄与す る もの となって

き引く大い

く貢献 し,更 な

さて,その後 も

S E

Jは各種料金収納代行業務 ,各種 プ リペ イ ドカー ド業 務等の決済業務 を引 き受 ける一方で,店舗内の改装 にも注力 していた。今 日 では

CV

Sの常識 となっているオープンシ ョーケース型冷蔵庫の導入 をはか った。 これは主婦がスーパ ーで牛乳パ ックを手 に取 って賞味期限 を確認す る 行動 をもとに行 われた とされている。 このオープ ンシ ョーケース型冷蔵庫 の

7) 導入 によ り

S E

Jでは主婦層 の取 り込みを狙 った。

1 9 9 9

年 には新型

POS

システムを導入 して情報 システムの拡充化 をはかる。

不況 といわれる中,栄養 ドリンク剤 の販売 を開始 して客単価 の上昇 を狙 って いた。 ところが消費不況,あるいはデフレ経済の渦中にあ り

,S E

J各店の平 均 目販額 は漸減 してい く

。2 0 0 1

5

月現在 の

S E

J各店の平均 日販額 は

6 7

5 0 0 0

円である。 これは,平均客単価

6 0 0

円台,平均客数

8 0 0

人台 とい う

CVS

の収益 レベルを大幅 に上 回るものであるが

,S E

Jが

9 3

2

月に記録 した平均 日販額

6 8

2 0 0 0

円を若干下回るものであ り,収益構造 その ものに疑問符がつ

8) け られることとなって きた。 この足踏み状態 は8年 間続いている。

今 日の

SE

Jで は平均 客単価 の減少が現実の もの とな り,それ どころか, 9)

相次 ぐ外食産業の低価格化戦略に翻弄 されつつある といえる。

232 国際経営論集 No.22 2001

(3)

さて,そ う した中

S EJ

では既存店舗 の客単価上昇 のための切 り札 として

「セブン ドリーム ・ドッ トコム (以後,7DCと略す。)」 を開設す る。これは, インターネ ッ トと既存店 を活用 した新 しい ビジネスモデルである

。2 0 0 0

年明 けか ら準備作業が始 ま り,同年7月 にイ ンターネ ッ ト店舗 「セブ ン ドリー ム ・ドッ トコム」がオープンした。本件 に関 しては4章で詳細 に分析す る。

以上

,S E J

の これまでの沿革 を簡略化 して述べ て きた。周知の ように今 日 の消費 は, まさに 「低価格化」 の傾 向 にあ り

,

「何 で も安 ければ よい」 とい う風潮が実 に多い。 しか しなが ら

CVS

の大前提 であ る 「便利 な分 だけ価格 に上乗せ」 とい う条件が通用 しな くな りつつあることも事実である。本論文 では

CVS,I T,EC,B2 C

とい うキーワー ドをつかい

,S E J

をは じめ とす る

CVS

がおかれている経営環境 を,対顧客の経営環境面,対技術 の経営環境 面,そ して

S E J

自らの ビジネスモデル を分析 してい く。本論文では

S EJ

の みな らず

CVS

業全般の経営課題 について問題提起 で きれば幸 いである。

2.1T技術の急速な普及 とユービキタス化

I T

技術が急速 に私 たちの身の回 りに普及 し, もはや イ ンターネ ッ ト自体 が生活の一部 とな りつつある。 これは,意識 してインターネ ッ トを論 じてい た次元か ら,無意識 にイ ンターネ ッ トを受 け入れている状態 といえる。す な わち,インターネ ッ トは既 に私 たちの生活 に密接 に関わっているのである。

10) さて

, 2 0 0 0

年末の 日本 のイ ンターネ ッ ト利用者数 は

4 7 0 8

万人 とされている。

(図

1

)そのお よそ

5 5 %

にあたる

2 6 0 0

万人が 「ほぼ毎 日」利用 している。 な お, この統計 には携帯電話 ・PHS等 か らの利用者 も含 まれてお り,実際の 状況に則 した結果ではないか と考 える。 しか しなが ら,普及率 とい う尺度 だ けで考察 しようとすれば,小 国のス ウェーデ ン

( 5 6

.4%),ネ ッ ト先進 国米 国

( 5 5 . 8%)

の数が最 も多 く, 日本の普及率 は半分 に も満 たない。いずれに しても, 日本では既 に

4 7 0 0

万人以上の人が イ ンターネ ッ トを体験 してお り,

CVSのIT戦略 とその背景 233

(4)

図1 我が国におけるインターネッ トの普及状況

(総務省 ・情報通信 白書 第1章 Ⅰ第1節 よ り作成) 利用者数

1996 1997 1998 1999 2000年度 普及率 40.0%

尚かつその半数以上がほぼ毎 日インターネ ッ トを利用 している事が明 らか と なっている。 なお,総務省 によれば,2005年末 には 日本のインターネ ッ ト利 用者数が8720万人 に達す るとされてお り,現在の3人にひとりか ら,2人 に ひとりのインターネ ッ トに発展 してい くことが予測 されている。

イ ンターネ ッ トが普及 してい く過程で必ず必要だった ものがパ ソコンであ る。それ までは操作が煩雑で,難 しいモ ノとされていたパ ソコンは1995年の ウイン ドウズ95発売 によって身近 な存在 とな りつつあった。そ して,3年後 にはウイン ドウズ98が発売 されインターネ ッ ト時代 を切 り拓 き始める。その 後の 目覚 ま しい発展劇 は記憶 に新 しい ところである。

ところで,パ ソコンだけがいわば独 占 して きた 「インターネ ッ ト」 はあ ら ゆる機器 に開放 されつつある。 日本 では携帯電話サービス としてイ ンターネ ッ トが組み込 まれ, また,米国ではPDAの機能 としてインターネ ッ トが普

11)

及 している。 これは,技術 の進歩が許容 した ものであるが, こうした流れは 今後 も家庭 内 ・企業内の各所 に組み込 まれる。

12)

そ うした現況 は 「情報の同時性 と共有 の経済」 とい う概念で表す ことがで 234 国際経営論集 No.22 2(氾1

(5)

図2 「情報の同時性 と共有の経済」モデル図

ち.「電子決済」,金融市場

C.

ネットワークインターネット市場 D.コンピュータ市場

情報の同時性

(出典)今野克義著 rコンピュータネットワーク市場の市場特性l

神奈川大学大学院経営学研究科 「研究年報」第4 20002pplO 図5

13) きる。 これは,筆者が Fコンピュー タネ ッ トワー ク市場 の市場特性』で既 に 論 じてい るこ とである。 (図2)パ ソコンの普及 を通 してセ グメ ンテーシ ョ ンされた市場 にネ ッ トワーク とい うモ ノを普及 させ,やがてはそのパ ソコン 同士 をインターネ ッ ト環境 に接続 させ ることによ り第一 のステ ップが完了す る。ついで, イ ンターネ ッ ト環境 に,金融 ,あるいは電子決済市場 を組み込 むこ とによ り家庭 内 ・企業 内 に密接 なネ ッ トワークが構築 される とい うもの である。 さらには,そ う したイ ンターネ ッ ト環境が家庭 内の家電製品 に普及 す ることによ り様 々なメ リッ トが生 まれることとなる。要す るにパ ソコンを 基軸 としたイ ンターネ ッ ト化 は既 に完遂 してお り,その次 の段 階 として情報 家電 と称 され る機器が普及 し始めている と言 うことなのであ る。

あ らゆる段 階でネ ッ トワー ク化 された機器群 は設置場所 を問わず シーム レ スに稼働 す ることがで きる。 これがす なわち筆者が考 える 「情報 の同時性 と 共有の経済」 の根拠 であ り,今後 とも大 きく発展 してい くであろう。

14)

イ ンターネ ッ トに続 で きるパ ソコ ン以外 の端末 をIAとい う。 これ は,上

C V

SのIT戦略 とその背景 235

(6)

の図で示す ところのAとBとCである。例 を示せ ば,インターネ ッ ト機能 を内蔵 したPDA,メール機 能 を内蔵 した携帯電話, さらには,イ ンターネ ッ ト機能 を内蔵 した電子 レンジな どである。 これ らは全 て有線無線の如何 を 問わずイ ンターネ ッ トに接続 して何 らかの情報 を得 ることがで きる簡易端末 である。総務省 によるイ ンターネ ッ ト普及率の分析 で確認で きるように,今 後 もインターネ ッ ト利用者が増大するに伴 いあ らゆる形態の簡易端末が ネ ッ

ト接続 されるとみ られている。

さて,そ うした 「いつで も, どこで も」 ネ ッ ト接続で きる環境 をユ ー ビキ 15)

タス ・ネ ッ トワークとい う。ユ ービキ タス ・ネ ッ トワークとはまさに上の図 2を示 してお り,あ らゆる機器群がネ ッ トワークに接続 し,情報 を相互 に交 換で きる環境 を言 う。す なわち 「いつで も, どこで も,必要 な情報 を」 とい

う人間の欲求 を瞬時 に満たすパ ラダイムである。

以上,本章ではIT技術 の急速 な普及 とユー ビキタス化 について論 じて き た。各家庭 ・各企業 にパ ソコンが普及 し, また,それがイ ンターネ ッ トに接 続 される。やがて,あ らゆる機器群がイ ンターネ ッ トに接続 され 「ネ ッ ト化」

してい くことによるユー ビキタス化 は今後 ます ます進展 してい くもの と思 わ れる。特 に企業 に とっては顧客獲得 に関 しての重要なチ ャネルを構築で きる 可能性 があ り,ネ ッ トビジネスの最大 関心事 となることは間違 いないだろ

う。

3.B2C

型ネ ッ トビジネスモデルの分析

B2C型 ネ ッ トビジネス は,卸業者 の 中抜 き,全 世界 的 なマ ーケ ッ ト, 等 々あ らゆる表現が なされている。 しか しなが ら実際利益 を獲得 している企 業 は少 ない。次章 で述べ るが SEJのネ ッ トビジネス も赤字経営が続いてい

る。

さて,B2C型 ネ ッ トビジネスモデルの考察 を行 いたい。 このモデルでは 236 国際経営論集 No.22 2001

(7)

図3 B2C型ネッ トビジネスの成功モデル A I

JJ iI チャンピオン

・iモード

・AOL

l l

] l I

l

l

l l

亡■ l l

■■

ll l IIi

ブテ

ィック ビックベ ットI →■■‑

・ ユ

ニクロ

・ T U

TAYA 成功シナリオ

・SKYPerfectTV

・YahooBB

顧客 顧客

L/lJ‑ N ー

I l ‑ ]

ノ1■′ ■ lL)I

l■1 ‑ l ■■■■

一一 l

l■‑■l 一1し ■1■■■

りあ

l

負 け犬 I ■■

l l一

た l‑多くの企業(7DC) l Il l

(出典)名和 高司著

r

5つのCが拓 くB2C型事業の新 モデル』

ダイヤモ ン ドハ ーバ ー ドビジネス レビュー 2001年8月号 p155 1B2Cプ レーヤーの分類 (加筆 ・訂正)

普遍的な2つの要素である顧客数 ・顧客 ひ とりあた りの収益性 を確保 しなけ ればならない ことがわかる。当然 なが らB2Bで も,あるいはB2B2Cで もこ の要素は絶対 的な条件である。 しか しなが らB2C型 ネ ッ トビジネスの場合, 必ず しもそ うである必要 はない。 (図3)

7DCについては次章で詳細 に検討す るが,図3に よれば負 け犬組 に属 し ている。7DCの初年度 の売 り上 げが 目標値 の3割 に止 まってい るか らであ る。 さらには,損益が10数億 円の赤字 に陥 るなど事業の存続問題 に も発展す

16) る結果 となっている。

17) では,図3を参照 しなが ら4つのグループについて考察 してい く。

CVSIT戦略 とその背景 237

(8)

1)負 け 犬

このセグメ ン トの特徴 は,多 くの顧客が集 まらず収益 の改善の 目途が立 っ ていないケースである。いわゆる規模 の経済 を追求 しようとして設立 される ケースが多い。

このセグメ ン トには大企業が設立 した子会社や,複数の企業連合 による設 立会社等が多 くみ られ,初期投資額が大 きく,将来見通 しが甘い。 しか しな が ら実際 の経営状況 は軒並 み赤字経営 であ る。 これは,多 くの参入企 業が

「ク リック ・ア ン ド ・モル タル」モデル を参考 にネ ッ トビジネス に進 出 して くるか らに他 な らない。

さて,ネ ッ トビジネス には 「クリック ・アン ド ・モル タル」モデルが多い。

これは

,

「電子商取引で, イ ンターネ ッ ト上 の仮想 の店舗 と実在す る店舗 の 18)

両者 を販売経路 と して並立 させ ようとす る考 え方 である。」。 まさに7DCも これ と同様 とい えよう。 日本 国内には,TUTAYAオ ンライ ン,チケ ッ トぴ あ等の代表的企業がある。

後 に検討す る7DCの ビジネスモデル も完全 に 「ク リック ・ア ン ド ・モル タル」モデルを前提 とした もの となっている。すなわち顧客 はインターネ ッ ト上の店舗 (7DC)で商品 を発注 して,その後店舗 (SEJ店舗)で商品の受 け取 りと代金決済 をお こな うとい うことである。

ネ ッ トビジネス に進 出す る際 に潤沢 な資金がある場合 このセグメン トに, とりあえず,いるケースが多 い。

2)ビッグベ ッ ト

その名の通 り,収益 を後 回 しにして大 きな賭 を しているセグメ ン トである。

これは,即時的な利益 を求めず,中長期的な視野 に立 って将来の利益 を待つ 先行投資 タイプである。 これは,主 に販売単価 の高い商品に限ってグルーピ ングで きる と言 え る。例 と して挙 げた SKYPerfectTVの衛 星放 送事業 , YahooBBのブロー ドバ ン ド事業の ような莫大 な投資 を必要 とす るケースが

238 国際経営論集 No.22 2001

(9)

多い。むろん初期投資後 にも高額 な施設維持費 を必要 とす る事業である。そ 19)

れゆえに,このセグメン トには競合他社が少 ない。

しか しなが ら,図3の 「成功 シナ リオ」矢印が示す ように,負 け犬か らチ ャンピオ ンへ と向か う過程 で ここを通 る可能性があることも確 かである。い ずれに して も負 け犬セグメ ン トか らビックベ ッ トセグメン ト‑駆 け上が って 行 く多 くの企業 には再編 とい う変化が待 ち受けている。

3)チ ャンピオン

このセグメン トの特徴 は,独 り勝 ちの状況であるといえる。す なわち,読 合他社 を押 し退 けてチ ャンピオンになった企業,あるいは当初か らほぼ独 占 的に市場 をリー ドして きたケースの企業の玉座である。

20) 21)

AOLは元 々会員数300万人規模 を抱 える巨大ISPであったが,その後 もタ イムワ‑ナ一社 との業務提携 を経て世界最大の コンテ ンツプロバ イダとなっ

22)

た。近年ではASPとしての事業 を開始 して顧客の囲い込みに成功 している。

図3が示す とお り顧客数 ・収益性いずれ もレベルが高い。

iモー ドもこのセ グメ ン トに属 している。iモー ドは元 々携帯電話会社 の 付加サー ビス として開始 された ものである

。NT

T ドコモがiモー ドを導入 した当時,競合他社 の追随が同時 に行 われなかった こともチ ャンピオ ンに君

23) 24)

臨 した要 因 とい える。導入後 わずか数年で利用者が2600万人 に達 してい る。

AOLと同様 に顧客数 ・収益性共 にハ イ レベルである。

以上の ようにチ ャンピオ ンのセグメン トにはご くわずかの「成功 した企業」

が君臨 していると言 える。

4

)ブテ ィック

これまでの3つのセグメ ン トとは一線 を画 している。 このセグメン トでは コア ・コンピタンスの収益性 を維持 したまま一定の顧客 に財 ・サービス を提 供 しているケースが多い。従 って規模 の経済 を追 うとい うよ りは範囲の経済 CVSのIT戦略 とその背景 239

(10)

を追求 してい く, とい う傾 向が強い。

25) 26)

ユニ クロ・TUTAYA等 を例 に挙 げた とお り, 自社 の持つブラン ド名 を全 面 に してネ ッ トビジネス を展開 している。従 って,本章の冒頭で も述べ た と お り,必ず しも顧客数 を数多 く集める必要がない特殊 なセグメ ン トである。

以上

,B2 C

型企業の分類 を して きた

。7 DC

が未 だ負 け犬 に属 しているこ とは周知の事実であ り,今後 ビックベ ッ トを経てチ ャンピオ ンにな りうるか, あるいはブテ ィックへ向か うのか更 なる分析 を要す る。むろん負 け犬 のまま 撤退する可能性 も十分 にある。

4. セブンイレブンの EC ビジネスモデル

本章では

S EJ

のイ ンターネ ッ ト店舗 である

7 DC

について分析 してい く。

7 DC

の特徴 は顧客が イ ンターネ ッ トで商品 を発注 して

S E J

の店舗 で決済 ・ 受 け取 りがで きることにある

。EC

先進国の米 国ではクレジ ッ トカー ドが多

く利用 されているが, 日本 ではあ ま り普及 していない。その原 因 を特定す る ことは難 しいが,多 くの議論 としてクレジ ッ トカー ドに対する考 え方の違い にあるといわれている。現 に日本の場合 を考 えてみるとクレジ ッ トカー ドに

27) 加 え,銀行振 り込み,宅配便の代引 きサー ビス等が広 く普及 してい る。数多

くの代金決済 システムの中で未 だ決定打 にかけているのが 日本型の

EC

ビジ ネスである といる。

そ うした中

S EJ

ではネ ッ トビジネス を立 ち上 げる。それが

7 DC

であ り, 上述 した 日本 的

EC

ビジネスの現状 を踏 まえ,代金 の決済 を

S E J

の店舗で 行 うこととした。そ うす ることによ り消費者が

EC

ビジネスに抱 く不安 を払 拭 しようとしたのである。つ ま り

,S E J

は 日本型

EC

ビジネス を十分考慮 し なが ら

7 DC

を設立 した と言 える。

ところが,そ う した表面的な現象面 だけで

7 DC

を捉 えて しまうと危険で 240 国際経営論集 No.22 2(泊1

(11)

あ る。 なぜ な らば,7DC自体 がSEJの100%出資子 会社 で はない か らで あ る。

す な わ ち,7DCは前 章 の負 け犬 セ グ メ ン トで言 及 して い る とお り,複 数 の 企 業連合 が共 同出資 して設立 され た企 業 だか らで あ る。 その内訳 は以下 の通

りであ る。 (表1)

28)

表1 株式会社 セブン ドリーム ・ドッ トコムの出資額 と出資比率 筆者作成

社名 資本金 (比率)

セブンイレブン .ジャパ ンー(SEJ) 25.5億 円 (51%)

N E C

6.5億円 (13%) NRⅠ 6.5億 円 (13%) ソニー 3.25億 円 (6.5%) ソニーマーケテイング 3.25億 円 (6.5%)

三井物産 3億 円 (6%)

JTB 1億 円 (2%)

上記 ,表1で 明 らか な とお り,SEJに加 えNEC,NRI, ソニ ー も大 き く 出資 してい る。 この各 社 が7DCの ECビジネス モ デ ル に如 何 に関与 してい るか分析 してい く。

1)セ ブ ンイ レブ ン ・ジ ャパ ン (SEJ)

SEJの ブ ラ ン ド名 を前 面 に押 し出 して い る。7DCで取 り扱 う商 品 の 内 , 実際の SEJ店舗 で扱 って い る商 品 は殆 どない。 そ れ は,表 1のNEC,JTB な どの商 品 を扱 ってい るか らで あ る。消費 者 と して はあ たか もSEJが全 て の商品 を扱 ってい るかの ご と く感 じるで あ ろ うが ,実 際 はそ うで は ない。 む しろ,SEJと して は何 の商 品 もな く,7DCで発 注 され た商 品が物 流 セ ンタ ーを通 して店舗 に届 くだ けで あ る。 た だ し,換 言 す れ ば SEJ店舗 で扱 えな かった商 品が扱 える よ うにな った, と も言 える。 そ う した こ とか ら,前 章 で

C V

SのIT戟略 とその背景 241

(12)

述べ た 「クリック ・ア ン ド ・モル タル」 モデルが完全 にモデル化 されている か とい うと若干 の疑 問 は残 る。 いず れ に して もSEJと しては既存店 の売 り 上 げ増加 ,究極 的 にはSEJに来客す る顧 客 の大 きな囲い込 み を試 み てい る のである。

さて,SEJ店舗 はこのECビジネスモデルの中枢 的役割 を果 たす。それは 既 に言及 してい る ように店頭 で商品の受 け渡 しと代金 の決済 を行 ってい るか らであ る。顧 客 か らみればSEJ店舗 で ジュース を買 って,ついで にイ ンタ ーネ ッ ト発 注 した CDを受 け取 るのであ る。 いわば この行動 だけ をみれ ば SEJ店頭 は7DCビジネスの 「プラ ッ トフ ォーム」 と化 しているわけである。

「プラ ッ トフォームは,事業者各社 が提供す る商品やサー ビス機 能 を利用 者 にとって利便性 の高いかたちで共通化 ,集約化 す ることで,市場全体 の円

2

9 )

滑 な成長,運用 に貢献す る ものである

。 」

一般 にプラッ トフォーム とい う定義 は企業サイ ドの コンピュータシステムか らみ られることが多 い。実際,多 くのECビジネスの背景 にはプラッ トフォー ム市場がある。図4で明 らか な とお り, 自社 のECシステムが プラッ トフォ ーム として多 くの企業 に受 け入れ られれば莫大 な利益 を得 る可能性がある。

図4 プラッ トフォームの位置づけ

① 冒 I , T の ビ 活 ジ 用 ネ 以 ス 前 イ か ン ら フ あ ラ る を , E C 等 に も 利 用 す る

② I T を 活 用 す る た め の

インフ

ラ,共通的な支援機能を実する。

プラットフォーム

③rrの急速な普及で,必要な人 的資源の獲得が困難 となり, システム ・ネ ッ トワーク運用 の外部化が進展する

(彰ネ ッ トワークを支 える

O S S

部品,アウトソーシング市場

の形成を事業機会と見なして

のベンチャー企業参入。

(出典) FIT市場 ナ ビゲー タj野村総合研究所 20(氾年12

pplOl 図表4‑1「プラットフォームの位置づけ」(加筆 ・訂正) 242 国際経営論集 No.22 2(氾1

(13)

しか しなが ら

,7 DC

の位置づ けは図

4

では 「プラ ッ トフォーム」 で はな い。む しろ 「ビジネス階層」 にあたる。それは

S E

Jが 日本 において約

3 0

年 間培 って きた, コンビニ, とい うビジネスモデル を

EC

ビジネスに活用 しよ

うとしただけだか らであ る。 この段 階で は図4の(∋を想定 していただ きた い 。

S E

Jは

P OS

システム等 の最先端 コンピュー タシステムを自社 の経営戦略 に活用で きていたにもかかわ らず

,EC

ビジネス に対応す るだけの人員 を抱 えることが出来 なかった。それは図 4の(勤に明記 されている。す なわち,刺 用者サイ ドか ら見 れば

S E

Jはプラッ トフォーム と化 しているが,実際の

EC

ビジネス上のプラッ トフォームは別 にあるとい うことである。

2)NEC

NEC

7 DC

に関与 している部分 はイ ンフラ部分 である。具体 的 には

7 DC

30)

の コンテ ンツを収容す るデータセ ンター とその基幹部分 をイ ンターネ ッ トに 31)

接続す るサー ビスである。 なお

,7 DC

の取扱商品 として

NEC

製のパ ソコン 関連製品が多 くラインア ップされている。

NEC

EC

ビジネスにおけるノウハ ウを活か して

7 DC

のシステム開発 を

行 う。特 にマイクロソフ ト社 のシステムを全面的に導入 し,WindowsNTの 32)

システムでインターネ ッ トサイ トを立 ち上げた。一般的に

EC

ビジネスの コ

ンピュータシステムにはサ ンマイクロシステムズの製品群が利用 されるのだ 33)

,7 DC

で同機器群が活用 されてい るのはご く一部 であ る。 デー タセ ンタ ー内には

5 0

機 を越 える高性能 な

NEC

製サーバ群が設置 され,常 にリダンダ

34)

ン ト化 されている。 また, 日本最大級 のSQLサ ーバ群 が導入 されてお り,

7 DC

内の コンテ ンツが滞 り無 く運用 されている。

なお ,前節 の議 論 に立 ち返 りプ ラ ッ トフ ォー ムの議 論 をす る な らば,

NEC

の役割 はそ うではない

。NEC

はプラッ トフォーム構築の一助 は成 して いるが,実際は技術 的な側面のみ を支援 している といえる。図 4でみるな ら

C V

SのIT戦略 とその背景 243

(14)

ば⑦であるといえる。顧客の要望 に応 じた

EC

システムを 「システム ・ネ ッ トワーク階層」 の一員 として参画 しているにす ぎない。

技術面での考察 も加 えてお きたい

。NEC

が構築 した

7 DC

EC

システム は主 にパ ソ コ ン向 け で あ る。 これ は,

EC

シス テ ムが イ ン ター ネ ッ ト (WWW)での利用 を前提 としていた ものであるか らであ る。当然 なが ら携

35)

帯電話 の各 キャリア向けにも専用 コンテ ンツを作成 している。 また

,S E

J店 舗 内に順次導入 されている情報端末 「セブンナ ビ」 も

NEC

が担当 している。

これは

7 DC

の コンテ ンツを

S E

Jの店舗 内で も閲覧で きるようにす る もので ある。同時 に

I

Y バ ンクとも連携 をはかる予定で

,7 DC

との事業融合 も試み るもの とみ られている。

翻 って,第2章で論 じたユービキタス化 に対応で きているか どうか考察す べ きであろ う。一般的な

P DA

か ら

7 DC

のイ ンターネ ッ トサ イ トを閲覧 しよ うとす るとエ ラーが発生す るケースがある。 また,インターネ ッ ト閲覧機能 付 きの ワープロ等か ら同サイ トを閲覧 しようとす る と誤 ったサイズで表示 さ れて しまう。 これは顧客 にとって

「 2

度 と来 ない」 とい う思いを抱かせ るだ ろう。 むろんこの間題 は

7 DC

に限 った ことではないが,今後 イ ンターネ ッ トに接続 される機器群が多 く開発 され,市場 に幅広 く普及 してい く以上早急

36) な対応が必要である。

3)NRI

NR

I(野村総合研究所)が

7 DC

EC

ビジネスモデルのプラッ トフォーム である。 これ まで

S E

Jと

NEC

の関わ りを論 じて きたが,両社共 に既存 の ビ ジネス を延長 しただけであ った。 しか しなが ら,NRIは両社 の真 ん中に立 ち

,EC

ビジネスモデル を束 ねている。顧客サイ ドか ら見 れば全 く意識 され ることはない。図4が示 している 「プラッ トフォーム」であることは明 らか である

NR

Iが

7 DC

で果た している役割 は

EC

システムである

。7 DC

の ビジネス 244 国際経営論集 No.22 2001

(15)

図5 7DCの ビジネスモデル

例 として膜客がJTBの旅行クーポンを現金で購入 した場合 (筆者作成)

モデルは顧 客が イ ンターネ ッ ト上 で商 品 を発 注 し,SEJ店舗 で決済す る, と い うもので あ る。 この

EC

ビジネスモ デル を具現化 してい るのが

NRI

で あ る。

4) ビジネスモデル検証

顧客が商 品 を購 入 した場合 の概 略 図 を図5に示す。

この場合 の条件 と して,顧 客 が イ ンター ネ ッ ト上 で,7DCの コ ンテ ンツ 内で,JTBの旅行 クーポ ンを,SEJの店舗 で現金購 入 す る, をセ ッ トす る。

①発注

まず ,顧 客 は イ ンター ネ ッ トを閲覧 し,7DCにた ど り着 く。 そ の際7DC のユ ーザ登録 を行 う。登録 内容 は住所 ・氏名 ・年齢 ・性別 な どであ る。 その

CVSIT戦略 とその背景 245

(16)

他 の項 目 と して,顧 客 の 自宅 に近 いSEJの店舗 を3店 まで登 録 してお く。

登録 しておけば,顧客が商 品発 注の際 に受 け取 る店舗 を容易 に選択す ること 37)

がで きる。

7DC内の コンテ ンツは毎夕 と毎朝 に更新 され る体制 とな ってお り,顧 客 が頻繁 に訪 れて も 「飽 きない」 よう仕組 まれてい る。 なお,顧客 の 「どのペ ージを, どれだけ, どの くらいの長 さ, どこか らた ど り着 いて」 とい う行動 は逐一 コンピュー タに蓄積 される。そのデー タが後の コンテ ンツ制作 の際の 重要 な資料 になる。

さて,顧 客がお 目当ての商品 を購入す る場面 となる。顧客 は予 め登録 した 情報 をパス ワー ドで呼 び出 し,画面上のボ タンを2回押す だけで発注で きる。

その後顧客 はパ ソコン上 に表示 されたバ ー コー ドを印刷 して数 日後店舗 に持 参 す る。バ ー コー ドに加 え,発 注伝 票 ナ ンバ ーで も店舗 で照会 が可 能 であ る。

(参発注デー タ送信

顧客か ら受 けた発 注 デー タはNEC内の7DCデー タセ ンターか らNRIへ 送 られ る。 この動作 自体 はほぼ瞬時 にな され る もので あ る。 なお,顧 客 と 7DCの間は

WW

W で通信 されるが7DC (NEC)とNRIは他 の通信経路 を辿 る。 この通信規格 の橋 渡 しこそがNECのECシステムの特徴 である0

(彰商品発注

NRIでは受信 した発注 デー タをJTBへ と即座 に送 る。 この時点でNRIは 特 に重要 な役割 は果 た していない。あ くまで もデー タを流 しただけであ る。

④ 商品納入

JTBはNRIか らの受注 デー タに基づ きSEJの配送セ ンターへ商品 を送 る。

図5で は簡略化 したが, この とき納入実績 としてNRIにデー タを送信 して 246 国際経営論集 No.22 2001

(17)

いる。

⑤店舗へ配送

SEJ自社流通網内にある商品は場合 によっては複数のバーコー ドを付毒 さ れ単 品管理 されている。 この先商品はSEJの通常 の流通 システムに乗 って 顧客の指定 した店舗へ と配送 される。なお, この間,SEJ本部 と配送セ ンタ

ーの中で頻繁 に情報交換が行 われていることは言 うまで もない。

⑥代金収納 ・商品受渡

顧客がSEJ店舗 に来 て商品 を購入す る。顧客 に とってこのや り取 りはい つ もの,それ,であ り違和感がない。強いて言 えば商品が厳重 に密封包装 さ れてお り中身が判 らない, とい うことぐらいである。

さて,顧客が代金 を支払 った瞬間,その見 えないカネは瞬時 にNRIに送 信 される。SEJの店舗 としてはここまでが役割である。つ ま り, この ビジネ スモデルではSEJ自体 はプラッ トフォーム と化 していないのである。

⑦販売実績 ・代金支払

⑧代金支払

SEJ各店舗か らの販売実績データと代金 データを受信 したNRIはJTBに 代金の支払い を行 う。JTBとしてはここまでの参加 となる。

⑨販売実績 に基づ きコンテ ンツ更新

前述 しているが, こうしたコンピュータシステムにおいては顧客の行動が 逐次観察 ・記録 されている。すなわちコンピュータが 「顧客 は, どのページ を, どれだけ, どの くらいの長 さ, どこか らた ど り着 いて」 そ して

,

「受注 率は どれ くらいか」 を記録 してい るのである。従 って,NRIは これ らの要 件 を満たす十分 なデー タを保持 していることになる。 これ こそが インタンジ CVSのIT戦略 とその背景 247

(18)

ブル (無形資産)の根源である。 これだけ十分 なデー タがあればこそ戦略的 なコンテ ンツを即時的に追加 ・補正 してい くことがで きるのである。

⑲ 囲い込み

コンピュータがお礼 の電子 メールを顧客 に送信 してこの ビジネスモデルは 完遂す る。 この1通の電子 メールこそが次 なる受注 を導 く材料 ともなるので ある。

以上,7DCの ビジネスモデルについて図を交 えなが ら検討 して きた。

5.

ま と め

SEJは7DCの ビジネスモデルにおいて利益 を導 くことがで きるのか,疑 問符 をつけざるを得 ない。SEJは世界最大のCVSとして確 固たる地位 を築 き上 げた。 また,CVS業界 では最初 にイ ンターネ ッ ト事業 に乗 り出 した。

しか しなが ら,それは見 かけ上のECビジネス参入 であって,実の ところ SEJは既存 の商慣行 か ら抜 け出せず にい るのではないだろ うか。 これ まで SEJが成功 して きた裏側 には強力 な情報 システムがあ り,その情報 を逐次分 析す ることによ り顧客の満足 に応 えて きたはずである。だか らこそ競合他社 のCVSを押 し退 けて収益性,規模 も常 に優位 にあった といえる。

ところが,SEJが最 も得意 としていた顧客情報の収集 を他社 に任せ る事態 となっているのである。当然 なが ら,7DCの各種顧客情報 はNRIのみなら ずSEJに も滞 り無 く提供 されてい るであろ う。 とはい え,図5で も確認 で きた とお りNRIこそが この ビジネスモデルの中枢 (プラッ トフォーム) に あ り無形資産 を刻 々 と増や しているのである。

ECビジネスのおかれている経営環境 はます ます厳 しさを増 している。IT 技術が急速 に家庭 ・企業 に夜通 し,それ をビジネスにす るためにはさらに先

248 国際経営論集 No.22 2001

(19)

を行 か な くて はな らない。

SEJに限 らず あ らゆる業種 で 同様 の変化 がみ られてい る もの と思 う。特 に 本 稿 の 目的 と して い た IT戦 略 とそ の背景 につ い て は,超 優 良企 業 で あ る

SEJす らも苦戦 を強 い られてい る姿 を確認 で きた。7DCが負 け犬 か ら脱 し, ビ ックベ ッ トを経 てチ ャンピオ ンになる 日が来 るのか,今後 とも観察 ・分析 を進 め研 究 してい きたい。

1) 1973年 当時 は 「株 式 会社 ヨー クセ ブ ン」 と して設 立 され た。 なお ,

「株 式会社 セ ブ ンイ レブ ン ・ジ ャパ ン」 と名称 変更 したの は1978年1月 の こ とであ った。

2) 1989年12月にセブンイレブン ・ジャパ ンは米国サウスラン ド社か らハ ワイ 事業部 を買収 してお り,1991年の米国本土の店舗網買収は最終的な段階であ った。

3) 1987年10月より 4) 1988年3月より 5) 1989年6月より

6) 1992年10月か ら 「新本部情報 システム」が稼働 してい くためのインフラ整 備であったとされている。

7) オープンシ ョーケース型冷蔵庫の導入は 「ファミリーマー ト」が最初であ る。「ファミリーマー ト」 では当時の親会社 である西武 グループの 「西友

を摸 してコンビニエ ンスス トアをデザインしてお り,店舗内の色彩 (オレン ジ基調。現在 は緑基調。),商品陳列 (オープンシ ョーケース型冷蔵庫), コ ロッケ等の惣菜販売をするなど,主婦層の開拓に重点を置いていた。

8)当然なが らSEJで も 「デフレ対抗馬」 として250円弁当,100円おにぎり等 の低価格商品を投入 して行 くものの,単純 に客単価の低下 となっている模様。

客単価上昇のため栄養 ドリンク剤 (150円〜500円 まで各種),栄養補足錠剤 (ファンケル)等の充実 をはかっているが,結果 については明 らかになって いない。

9)いまさら言及するまで もないが,牛井戦争 (280円台),ハ ンバーガー戦争

CVSのIT戟略 とその背景 249

(20)

(65円〜100円台) の影響 も特筆 してお く必要が あ るだろ う。平均単価 を比べ てみて もSEJと如何 に乗離 しているか如実 に顕 れてい る。

10) もっ とも信頼 で きる政府 (総務省)発表 の平成13年度版情報通信 白書 のデ ー タであ る.第1章 I第 1節 (http://www.home.soumu.go.jp/hakusyo/ tsushin/h13/index.htm)

ll) なお, この点 に関 して筆者 はデ ファク トス タンダー ドとしてのTCP/IP論 を別稿 にて既 に論 じてい るので言及 は しない。

12)畑 中邦道著

,

F経営 の フロ ンテ ィア」, 日経BP企 画,1999年 pp97を中心 に。

13)今 野克義著

,

Fコンピュー タネ ッ トワー ク市場 の市場特性 』,神奈川大学大 学院経営学研 究科 「研 究年報」 第4号,2000年2月

14) (IA/InternetAppliance)イ ンターネ ッ ト器具 と訳 され る。 また,有益 な規格 であ るTCP/IPもIAの爆発 的普及 に対応 す るため, これ までの制約 数 を大幅 に増 やす。IPv6規格 とい う。本件 については技術 的側面が強いため, 本稿 で は言及 しない こ ととす る。

15)ユ ー ビキ タス (ubiquitous/偏在 ・どこにで もあ る) (参考)野村総合研 究 所著 Fユ ビキ タス ・ネ ッ トワー クj2000年12月発刊 なお,ユ ビキ タス とユ ー ビキ タスのふ たつの表記方法があるが本稿 ではユ ー ビキ タス とした。

16) 日経 ビジネス2001年5月14日号 P35 F甘 い見通 し,伸 び悩 むECjよ り 抜粋

17) ダイヤモ ン ドハ ーバ ー ドビジネス レビュー 2001年8月号 p155を参考 に している

18) (出典)三省堂 Fデイ リー新語辞典j

19) さ らに言及す るな らば,既 に吸収合併 ・買収合併 ・任 意撤退, した (して いる)企業が多 い。 よって競合他社が少 ない (少 な くなった) といえる。

20) 正式 には 「AOLタイム ワ‑ナ一社」 である

21)InternetSeⅣiceProvider(日本語 で は単 にプロバ イダ と言 うケースが多 い)

22)ApplicationSeⅣiceProvider(ネ ッ ト上 の プログラム をユ ーザ に開放 して 課金す るシステム。JAVAの技術が支 えている。)

23)本件 に関 しては多 くの議論 が な されてい る。筆者 は 日経 ビジネス2001年6 月4日号 の rフ ォー カス ひ とjp114に掲載 されてい る大 星公二

NT

T ドコモ 会長の イ ンタビュー記事 を参考 に した。

250 国際経営論集 No.22 2001

(21)

24) 2001年7月29日現在

25) 社名 で は な くブ ラ ン ド名 を使 用 した。 (正式 には,株式 会社 フ ァース トリ テイ リングである。)

26)正式 にはTUTAYAオ ンライ ン。

27)銀行 のキ ャ ッシュカー ドを利用 した 「デ ビ ッ トカー ド」,各種 プ リペ イ ド 式 の カー ド等 その形態 は様 々であ る といえる。

28) http://campany.7dream.com/よ り作成

29) FIT市場 ナ ビゲー タ』野村総合研 究所 pplOO Ill‑13

30)MESH (NECの企業向けイ ンターネ ッ トサ ー ビス) に隣接 して設置 ・運用 されている。

31)BIGLOBEであ る。

32)7DCはパ ソコン向け コンテ ンツに加 え携帯電話 向け コ ンテ ンツ も開業 当初 か ら行 ってい る。 こ う した複数 コ ンテ ンツを扱 う立場 か らWindowsシス テ ム を導入 した可能性が考 え られ る。

33)パス ワー ド認証 セ クシ ョンのみ活用 されてい る。

34) SQL (StmcturedQueryLanguage)一般 的 にはデー タベ ース, と呼 ばれて いる。

35)携帯電話各 キ ャリア (NTT ドコモ向け iモー ド,KDDI向けEZWeb

,J

フ ォン向けJ‑SKY)の コンテ ンツを個 別 に作成 してい る。 ただ し, コンテ ンツ はNECが作成 してい るわけで はない。 コ ンテ ンツ専 門の別会社 が作 成 して いる。

36)7DCで は顧 客 が 同サ イ ト内 を閲覧す る際BIGIPとい う自動振 り分 け装置 でパ ソコンか携帯電話 か を選択 してい る。 この装置 自体 数千万 円す る代 物 で あ り,ユ ー ビキ タス化 してい く市場 に即座 に対応 で きない とい う難点 を背負 ってい る。当然 なが ら他 のISPASPで も同 じ問題 を抱 えてい る。

37)参考 まで に。一度登録 すれば2度 目以 降 はユ ーザIDとパ ス ワー ドのみで 認証 で きる。

参考文献 ・資料一覧

1)畑 中邦道著,F経営 の フロ ンテ ィア』, 日経BP企画,1999

2)西垣通著,FIT革命j,岩波新書,2001

3) FIT市場 ナ ビゲー タ』,野村総合研 究所,2000年

CVSIT戦略 とその背景 251

(22)

4)Fハーバー ドビジネス レビュー』, ダイヤモ ン ド社,20014月号,7月 号,8月号他

5)F日経 ビジネス」, 日本経済新聞社,2001年5月14日号,6月4日号他

252 国際経営論集 No.22 2(氾1

図 1 我が国におけるインターネッ トの普及状況 ( 総務省 ・情報通信 白書 第 1 章 Ⅰ 第 1 節 よ り作成) 利用者数 1 99 6 1 99 7 1 9 9 8 1 99 9 2 00 0 年度 普及率40.0% 尚かつその半数以上がほぼ毎 日インターネ ッ トを利用 している事が明 らか と なっている。 なお,総務省 によれば ,2005 年末 には 日本のインターネ ッ ト利 用者数が 8720 万人 に達す るとされてお り,現在の 3 人にひとりか ら, 2 人 に ひとりのインター
図 2 「 情報の同時性 と共有の経済 」モデル図 ち. 「 電子決済」,金融市場 C. ネットワークインターネット 市場 D. コンピュータ市場 共有の経済情報の同時性と ( 出典) 今野克義著 r コンピュータネットワーク市場の市場特性 l 神奈川大学大学院経営学研究科 「 研究年報」第 4 号 20 00 年 2 月 pp l O 図 5 1 3 ) きる。 これは,筆者が Fコンピュー タネ ッ トワー ク市場 の市場特性』で既 に 論 じてい るこ とである。 ( 図 2 )パ ソコンの普及 を通
図 3 B2C 型ネッ トビジネスの成功モデル A I J J iI チ ャンピオン ・ i モード・AOL l l ] l I l l l l 亡■ l l ■■ ll l II i ブテ ィ ッ ク ビックベ ット I →■■ ‑ ・ ユ ニクロ・TU TAYA 成功シナリオ ・ SKYPe r f e c t TV・YahooBB 顧客 顧客L/lJ‑ N ーIl‑]ノ1■′ ■ lL)I と損 一 l■ ■ ■ ■ 1 ‑ l ■■■■一一 ll■‑■l一1し■1■■■りあ益l負 け犬I■■ll一た
図 5 7DC の ビジネスモデル 例 として膜客が JTB の旅行クーポンを現金で購入 した場合 ( 筆者作成) モデルは顧 客が イ ンターネ ッ ト上 で商 品 を発 注 し ,SE J店舗 で決済す る, と い うもので あ る。 この EC ビジネスモ デル を具現化 してい るのが NRI で あ る。 4 ) ビジネスモデル検証 顧客が商 品 を購 入 した場合 の概 略 図 を図 5 に示す。 この場合 の条件 と して,顧 客 が イ ンター ネ ッ ト上 で ,7DC の コ ンテ ン

参照

関連したドキュメント

手動のレバーを押して津波がどのようにして起きるかを観察 することができます。シミュレーターの前には、 「地図で見る日本

わかりやすい解説により、今言われているデジタル化の変革と

   遠くに住んでいる、家に入られることに抵抗感があるなどの 療養中の子どもへの直接支援の難しさを、 IT という手段を使えば

高さについてお伺いしたいのですけれども、4 ページ、5 ページ、6 ページのあたりの記 述ですが、まず 4 ページ、5

①配慮義務の内容として︑どの程度の措置をとる必要があるかについては︑粘り強い議論が行なわれた︒メンガー

い︑商人たる顧客の営業範囲に属する取引によるものについては︑それが利息の損失に限定されることになった︒商人たる顧客は

使用済自動車に搭載されているエアコンディショナーに冷媒としてフロン類が含まれている かどうかを確認する次の体制を記入してください。 (1又は2に○印をつけてください。 )

神はこのように隠れておられるので、神は隠 れていると言わない宗教はどれも正しくな