電子情報通信学会論文誌 D Vol. J101-D No. 2 pp. 251-252 © 一般社団法人電子情報通信学会 2018 251
特集
ヒューマンコミュニケーション〜伸縮自在のコミュニケーション〜
論文特集の発行にあたって
ヒューマンコミュニケーション〜伸縮自在のコミュニケーション〜論文特集編集委員会 委員長
武 川 直 樹
技術の進化は他者との関わりや生活環境との関わり も変えていきます.私たちの生活の利便性を向上させ るだけでなく,社会の複雑化,生活の多様化に伴って マイナスの面を作っていることも忘れてはいけませ ん.ヒューマンコミュニケーショングループでは,こ のような状況のもと,人が人・社会・環境と相互に関 わるコミュニケーションの基礎的研究,開発研究,評 価研究を横断的に議論しています.議論の場として は,毎年HCGシンポジウムを開催し,そこで発表さ れた研究を中心としつつ,更に広い分野の研究を「ヒ ューマンコミュニケーション」論文特集(以下「HC 特集」)として発刊し,研究成果を発信してきました.
本年の特集は,「伸縮自在のコミュニケーション」
をキーワードに,多様な人々,多様な状況におけるコ ミュニケーションの分析,解明,モデル化,システム 開発,評価に関わる,一般論文,レターを合わせて25 編の投稿がありました.厳正な査読を行った結果,一 般論文17編を採録しました.これらの論文は,伸縮自 在のコミュニケーションを実現するための道を示して いるものと考えます.また,本特集にはHCGシンポ ジウム2016(2016年12月)からの推薦論文3編*が掲 載されています.これら3編の論文は,本論文編集委 員会としてDソサイエティへの論文賞候補として推薦 されていることを併せて御報告いたします.
さて,今回の論文特集の編集にあたっては,委員が 複数年にわたり担当する,常設化編集委員会体制を構 築しました.編集委員会の常設化により,HC特集と して新たに開拓する分野,査読の方針などを戦略的,
継続的に議論する場ができました.今回は,その初年 度として編集委員間で,多様で活発な意見を交わしま
した.次年度に向けては,工学,心理学,社会学,文 化人類学,言語学など広いコミュニティのHCGへの 取り込みと融合を図り,HCGにふさわしいクオリテ ィとオリジナリティの高い論文特集となるように努力 したいと考えています.HC特集とHCGシンポジウム が国内のHC研究及び関連研究の中核的コミュニティ へと発展するための基盤を構築したいと思います.
なお,本特集は多くの方々の御尽力により成立しま した.本特集に御投稿頂いた方々,査読,編集に取り 組んで頂いた編集委員及び査読委員の皆さま,電子情 報通信学会事務局の和文論文誌担当江藤さまに感謝い たします.編集副委員長の小森政嗣先生,編集幹事の 高梨克也先生,竹内勇剛先生,近藤一晃先生には,限 られた時間の中で丁寧で公正な編集作業を進めて頂き ました.多大な御尽力を頂いたことに深く御礼申し上 げます.
*論文名
「電気刺激による空中での物体接触感と硬さの提示」
「複数人による双方向の対面行動を計量するウェア ラブルデバイス」
「ASD児を対象とする対人距離の時間変化モデルと その応用」
武む川かわ 直なお樹き(正員:フェロー) 1974年早稲田大学大学院理工 学研究科修士課程修了.同年日本電信電話公社(現NTT)入社.
NTTデータ,NTTコミュニケーション科学基礎研究所を経て,
2003年より東京電機大学.画像符号化,画像処理,画像認識,
ヒューマンインタフェース,ヒューマンコミュニケーションの 研究に従事.2012年本会ヒューマンコミュニケーショングルー プ運営委員長.IEEE,ACM,情報処理学会,人工知能学会,
日本認知科学会,日本顔学会各会員.
電子情報通信学会論文誌 2018/2Vol.J101–DNo.2
252
ヒューマンコミュニケーション〜伸縮自在のコミュニケーション〜論文特集編集委員会 委 員 長 武 川 直 樹
副 委 員 長 小 森 政 嗣
幹 事 高 梨 克 也 ・ 竹 内 勇 剛 ・ 近 藤 一 晃
委 員 新井田 統 ・ 安 藤 英由樹 ・ 繁 桝 博 昭 ・ 森 田 ひろみ 石 井 亮 ・ 高 嶋 和 毅 ・ 藤 原 健 ・ 寺 田 和 憲 松 田 昌 史 ・ 雨 宮 智 浩 ・ 井 野 秀 一 ・ 草 野 孔 希 井 手 一 郎 ・ 宮 崎 慎 也 ・ 塙 大 ・ 石 井 雅 博