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Academic year: 2021

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これまで2号にわたり私たちの研究会の成果を掲載してきた。まず,「日韓比較・国際知的財産 法研究¸」として3号 188 〜 288 頁に,ついで「日韓比較・国際知的財産法研究¹」として4号 337 〜 397 頁に掲載した。また,この研究会の研究目的や研究内容,今後の計画については,2号 95 〜 100 頁に「国際知的財産紛争の解決方法に関する研究――東アジアの視点から」と題して掲 載した。本号で掲載するのは,主として 2005 年9月3日から4日韓国の慶州コンコードホテル会 議室で「国際知的財産法および国際私法の論点」と題して開催された第4回日韓知的財産法・国 際私法共同研究会と 2006 年1月 14 日から 15 日早稲田大学9号館5階第一会議室で開催された第5 回日韓知的財産法・国際私法共同研究会のうちセッションⅠからⅢの「知的財産権に関する国際 私法原則――とりわけ,Max Planck Institute提案およびAmerican Law Institute提案との関連に おいて」と題する研究報告の原稿を中心とする。

今年度の研究会がこれまでと異なる点は,これまではもっぱらCOEの研究グループのひとつと して知的財産の問題に絞って研究してきたのに対して,今年度から「東アジアにおける渉外私法 にかかわる法制度の調整的整備と相互協力に関する拠点形成の可能性の研究」で文部科学省科学 研究費基盤研究Bの交付が決定したので,知的財産はその研究のむろん重要な一部となってはい るが,より広く研究を進める方針が採られたことである。また,知的財産に関する研究において も,とくに 第 5 回の研究会では,日本と韓国の知的財産法や国際知的財産法を比較法的に研究し たり,Max Planck Institute提案(以下,MPI提案と略する)やAmerican Law Institute提案(以 下,ALI提案と略する)の内容や特徴を一般的に研究する方法をとるところから,MPI提案とALI 提案を比較した場合に生じる論点を中心に考察するよう努めた。さらに,第5回研究会では,中 国からも2名の学者に参加して頂いた。これは,日本と韓国の研究者が中心となり,東アジアの 視点からMPI提案やALI提案を素材として検討して,この問題に関する東アジアの提案を発信す ることを目標にした本研究会において,この目標に一歩近づこうとした試みである。

もっとも,今回掲載するのは,この最近2回の研究会の報告原稿だけではない。一方では,紙 面の関係やその他の理由から原稿を頂きながら掲載を見合わせてきた原稿があった。他方では,

これらの研究会での原稿は,すべてそのまま本誌に掲載することができるような形で提出された わけではなかった。したがって,これらとは異なる以前の研究会の原稿を今回掲載する部分があ るのを避けることができなかった。この点では,読者から見れば読みにくい点があることは否定 できないであろうが,お許し願いたい。なお,知的財産以外のセッションの模様については,戸 籍時報4月号(596 号 13 頁以下)に掲載されており,第4回研究会のそのような部分に関する原 稿を含めて家族法にかかわる部分については,今後順次戸籍時報に連載する予定となっている。

― 41 ―

* 早稲田大学法学学術院教授

日韓比較・国際知的財産法研究 º

特 集

木棚照一

参照

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