86 東京女警學會第四回糖會詑事
2.細菌に封ずる唾液の作用
東京女子{馨學專御題目細菌學教室横 山 き み ゑ
細菌に樹する唾液の作用に於ては近來種々の實験が行はれてるるが,私も亦溶」血性 連鎖四球菌,線色性蓮三野球菌,病原性葡萄歌球菌及び肺炎双球菌の4種類の細菌に 封ずる唾液の作用を實物した。實験材料の唾液は私の唾液を用ぴ,採取方法としては ロ腔を清肥し酒石酸紙を舌脊に貼付して唾液を集めその薪鮮唾液を滅菌生理的食鷺水 にて5倍に二等しべルケフェルド氏濾過器を1用ひて濾過しその濾液を1倍,2倍,5 倍,10傍に稀許して用ひた,試験に供した細菌は溶血性連一門球菌,緑色性連乳状球 菌,病原性葡萄欣球菌,肺炎双球菌で,溶血性蓮鎮歌球菌としては北里研究所から分 與された狸紅熟からの分離菌株7株,等時ら狸紅熱患者から分離した6株,化膿竈から 分離した少数の菌株,健康人の咽頭からの分離菌株14株を用ひ,同色性蓮鎖歌球菌と しては健康人の咽頭から分離した7株を用ぴ,病原性葡萄状球菌としては當当室保存 の20株を用ひた。肺炎双球菌としては當教窒保存の第1型,第3型を用ひた。實験方 法としては上述の如く稀帯した唾液を滅菌試験管に20σ鳳づ玉分注し封照としては2 e.e. の滅菌生理的食野水を用ひた,その中に前記の細菌の12時間から15時聞普通「ブイォ ン」或は葡萄糖「ブイオン」の培養液0.2GC.づsを加へた之を370C’卿卵器に入れ2・4・ 6。8.10.12.時聞後各液:から血液寒天湖西或は普蓮塞天骨板培養基に一白金平づ』培i養 し翌日集落獲生の瓶態を親察した次にその結果を述べ様と思ふ,蓮鎮朕球菌に封ずる 作用を見ると狸紅熱から分離されたグユ.グ2.グコσ.グ1ユ,グ19.等は第1表ユ.2・3.の示 す様に容易に唾液によって殺菌されグ25は梢抵抗した,グ:aは第1同試験にては容易 に殺菌され第2同第3同試験に於ては相當抵抗した,私自ら狸紅熟患者から分離した菌 株の中第豆表の示す様に大塚1,宮○信,宮○照0株は容易に殺菌され大塚2村上, 吉井株は之に抵抗した。壁皿表,第IV表,第V表の示す様に化膿から分離した潮澤, 安原,飯田,野島株及び健康者の咽頭から分離した溶血性蓮粥状球菌及び線色性蓮 鎮歌球菌は概して容易に殺菌されない,更に唾液採取の三才ぴた酒石酸紙の溶血性蓮 鎖状球菌に野する作用を調らべた,その方法は酒石酸紙を10e.c.の滅菌蒸榴水に浸出し 更に滅菌生理的食盛水にて5倍に稀乱しそれを1倍として5倍10倍に稀繹して狸紅熱 蓮鎖朕球菌に作用させた,その結果は第W表の示す様に1倍稀澤を除き他は集落獲生 を認めた。以上の所見から考案すると狸紅熱溶連菌は:大多激に於て容易に唾液により 一難 7 死聾 410一東京女醤學會第四回総白痢事 87 て殺菌され,その他¢)菌株は相當抵抗した,併し實験数少なく此の結果から結論を下す ことは三三を鋏く嫌ひがあるが,狸紅熱の場合溶血性蓮鎮歌球菌が咽頭に初期に於て 著明であって時日の経過ど共に誰明困難となる事實を考へる時興味あることS思ふ。 更に病原性葡萄歌球菌f’肺炎双球菌に野する作用は研究中である。 第 一 衷 1. 宰容 血 性 連 鎮 状 ヨ求 菌 (;1ヒ 研)
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一撮 7 溢ダ413一90 東京女馨學會第四趣聰會山事 第 五 表