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日本女子三三研究會第43回例會
日時昭和25年4月22日(土)午後2時
場所 東京女子医大臨旅講堂 演題 ・ 1. クロモツバチオンの経瞼に嘗て 伊藤滋子 外来に1∼15年の不妊を訴え,丙診所見によって, 附属器に著明な炎症性変化のないもの21例について行 った。 0.5%の滅菌イソヂゴアルミソ液を,約30ccを目標 として子宮腔へ注入した。 直後のダグラス管穿刺では,陽性に現れるに1まどうし ても20∼30cc注入しなくてはならなかった。尿には少 量でも確実に陽性を示した。 卵管結紮術を行った例に おいて経験した所,殆ど注入出来なかったにもか」わら ず,尿に輕度の着色あった事によって,子宮粘膜からの 吸牧という事も多少ある事を考えねばならない。 この実瞼威績欝1熱1影蕪 ;1薙
從って卵管の疎通せるもの85・7%,不通のもの14・3% であった。 副作用として大部分の者に,下陰部鈍痛様の不快感が あった。 クロモツバチオソは,卵管造影法には劣るが通水法, 通気法よ解ま操作も簡軍で,費用のかSらず確実性も高 い点から,優れた法であると言える。但し疎通の際,左 右何れも通過するのか,或は一ナ側が閉鎖しているか,不 通の場合には,その何れの部分に閉鎖している場所があ るかたしかめる事の出来ない欠点がある。 2・家族的に見られた嚢腫腎の臨床例 高松京子 45オ男子, 主訴左季肋部痛。診察するに左右側 腹部に超小児頭大の腫瘤ごつを触れ,硬度彊靱,凹凸不 ろ㍉その位置,性質,尿所見,賢機能検査成績,X線像 によb両側嚢腫腎と丁丁す。 更に同時入院せる思者の 兄が開腹手術により両側嚢腫腎を確認ざる。 最後に諸種統計と本症例とを比較考按す。 3.炎症に封ずるアセ十一ルヒョリンイオン辱入療法 林 久恵 榊原任等の実強的研究によれば,毛緬踏壁の透過性 充進因子の増量は炎症の進展を停止する傾向がある。 演者は,この実瞼的研究に立脚し,これを臨床に懸用し 會〕、 た。Acetylcholinを家兎皮丙に注入し色素溶液を静注 するに,Acetylcholin注射部位に色素が早期に出現し 且濃染する。 即ち同剤が毛細血管壁透過性を充進ずる 作用ある事をまつ確認した。憎いでIontOphoreseを利 用して1000倍Acetylcholin水1容液を1 . 5MA∼2MA にて5分間患者の炎症局舜に浸透せしめて経過を観察 した。対照としたのは外来愚者45名,疾愚は化膿性鶏 眼2例,急性淋巴腺炎4例,凛疽Z4例,蜂窩織炎及膿 瘍14例,臥腺炎4例,癒及爆疽7例でk,る。この中ユG 名は本処置1回にして次日よb来院せず,効果肝胆困難 なるをもって除外したが,治癒したものも多いのではな い冷と思われる。残りの35例の肺門は,著効例〔他の 処置を加えないで治癒したもの〕13例,37%。有効例 〔炎症中心部に化膿壇進をみたが三二はとみに輕減し炎 症は全体として限局したもの,申心部に対しては後に切 開等の処置を加えた〕11名,31・5%。無効例〔本処置 によって変化をみなかったもの〕11名,31 .5%。増悪 例なし。 本法による最も著明な影響は疹痛の輕減であh35例 申24例,63・5%に認められた。本法によ1)炎症がそ のまs治癒してしまう檬なものが37%あったが,他の 31.5%に於ては中心部はむしろ化膿が進展し一悪の状 況を呈するが,炎症の周辺えの進行は停止せしめられ る,即ち炎症の限二化が起る。本療法は炎症初期(9 痛発赤)には勿論,腫脹波動を呈する時期に於ても炎症 の限局化,並に三二の消失するという意昧に於て先づ試 むべき方法かと信ず。 4・硫酸銅法による膿及び削節液の比重森崎直木 1)膿を全階・膿漿にわけて比重を測走し,全階・膿漿 比重差を見ることによって,熱性膿,冷性膿のwaSljが出。 来ることを示した。即ち,熱性膿に於てはその値O..0ユ0 以上なるに反して)一冷性膿に干ては0.005以下でk,る。 2)非膿性関節穿刺液の比:職則tF’が,關箇結核の診圏 の一助となる。即ち比電1・020以上場合関箇結核の疑 をおき,1・0工9以下のときは大体結核と否定出来る。 3) 膿漿の比重測走に際して,落下傘形威なる現象を 発見した。 三期の比重が疏酸細螺のそれよわも罪なる にも拘らず,液面にぶら下って沈まない現象である。之 は冷性膿に於ては陽性で,熱性膿に蜜ては陰性で亥、る。 故に之も又,冷性膿熱性膿の鑑別に利用出来る。 5.炎症に於ける湿冷漏布について(綜読)榊原任
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56 急性炎症に対して,湿・四脚布を使用することは一般 に行われている。然し斯る処置が,如何なる影響を炎 症に対して与えるかという点については未だ明かでな い点が多い。 演者は從来行われた濫・冷湿熱の急性炎症に及ぼす 影響の研究,並に自分の行い来った研究をこついて回読的 にのべた。 ’ 王.温’冷熱の皮輝丙深達度に関する研究は多いが, 結局ぱ深部迄影響を与えぬ竜のと考えうる。・特に腹腔 内温度に及ぼす影響ほ少い。 日常使用ぜられる温湯・ 冷水でガFゼをしたして用いる灘射法では,温といい冷 といk,極めて短時聞に皮膚温に近づきその差はとわた てて云う程のことはない。 2.脈管系に及ぼす影響としては,曲面布の時は末梢 血管の傘張による流血量の増加を考えうる。 しかしよ 6重要なのerksll.管轄透過性の問題であろう。 温漁布に よって透過性充進因子が局所に壌量する。 毛細血管透 過性充進因子の増量は,炎症竈の中心部に於てはむしろ 化膿を増進するが,炎症の進展を抑制し,炎症の限局化 を起す。二郎布にはその作用がない。 3.温誓事9冷漁布共tl S立中のHyaluron{dase抑制 因子の漕量を蒼起し,組織内に於ける同酵素の作用を抑 制する。 これは炎症の掻散因子による進展に対し抑制 観果を及ぼす。 この作用ぱ善事布は冷灘布に比して大 きい。 4・喰菌細胞貧喰作用も濫帆布は冷偲布よh大きい。 5・疹痛の輕減作用は両者に於て共に存し,これは個 体によつて差がある。 以上の点から,趣意灘布のうち温灘布の方が炎症の進 展を抑制する効果が大きい檬に思われる。 但し中心竈 では化膿を促進し,一見悪化した檬に見えることがある が,炎症全体としては限局する傾向を示すので湊,る。日 常使用せられる漁布の方法では,その主要作用は疹痛の 輕滅にあって両者の間に差を認め得ない。