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第 回 岐 阜 歯 科 学 会 例 会

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Academic year: 2021

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第 回 岐 阜 歯 科 学 会 例 会

)開催日 平成 年 月 日(土)

)会 場 朝日大学 号館 階 第 大講義室

)時 間 : 〜

(担当分野:朝日大学歯学部口腔機能修復学講座歯科保存学分野歯冠修復学)

一般口演

座長 永山 元彦 准教授

プリン受容体シグナルはラット好中球の細胞遊走 を増強する

○フェラス・アルケイド・東 幸雄 田村 康夫・柏俣 正典

朝日大学歯学部 口腔感染医療学講座 歯科薬理学分野)

朝日大学歯学部 口腔構造機能発育学講座 小児歯科学分野)

目的

好中球は生体防御における重要な役割を担ってお り,遊走因子に反応して侵襲を受けた組織に遊走す る.好中球の遊走は複数のシグナル伝達経路によって 調節されているが,遊走を増強する因子についての報 告は少ない.最近,プリン受容体が好中球に発現して いること,また遊走好中球の先端から ATP が遊離し ていることが報告されている.今回,細菌が産生する N-formyl-methionyl-leucyl-phenylalanine ( fMLP ) で 誘導されるラット好中球の遊走における ATP および その代謝物である adenosine の作用について検討し た.

方法

体重 〜 g の Wistar 系雄ラットに %カゼイ ンを腹腔内投与し, 〜 時間後に腹腔液から好中球 を回収した.好中球の遊走は EZ-Taxiscan により測 定した.EZ-Taxiscan は視覚的に観察可能な chemo- taxis chamber で, つの水平のコンパートメントと それを挟む microchannel で構成されている.一方の コンパートメントに細胞を他方のコンパートメントに 細胞遊走因子を適用すると,microchannel に再現性 が高く安定な遊走因子の濃度勾配が形成され,少なく とも 時間以上維持される.細胞遊走は経時的に CCD カメラで記録し,形態観察を行うとともに遊走速度,

方向性,直進性を測定した.さらに,分離したラット 好中球からトータル RNA およびタンパク質を抽出 し,RT-PCR およびウエスタンブロット解析により,

好中球のプリン受容体の発現状態について検討した.

結果および考察

ラット好中球には,P X 〜P X 受容体,P Y およ び P Y 受容体,adenosine A 受容体が発現している ことを確認した.fMLP で誘導されるラット好中球の 遊走は,ATPase および ADPase 活性をもつ apyrase の添加により濃度依存的に抑制された.また,ATP ま たは adenosine の添加により fMLP による遊走活性が 増強された.しかし,選択的 P X 受容体アゴニストα, β-methylene ATP ではほとんど増強されなかった.遊 走は非特異的 P 受容体阻害薬 suramin で阻害された が,非特異的 P X 受容体阻害薬 pyridoxalphosphate- - azophenyl- ʼ, ʼ-disulphonic acid(PPADS)および ʼ/

ʼ-O-trinitrophenyl-ATP(TNP-ATP)で は 影 響 を 受 けなかった.一方,非特異的 P Y 受容体阻害薬 reac- tive blue(RB )では阻害された.特異的 adenosine A 受容体阻害薬 MRS は adenosine による遊走増強 を阻害したが,fMLP 単独での遊走は抑制しなかっ た.ま た,選 択 的 P X ,P Y 受容体 阻 害 薬 , ʼ-

[Carbonyl [imino- , -phenylenecarbonylimino( - fluoro- , -phenylene )carbonyl-imino ]] - ,, - naphthalenetrisulfonic acid hexasodium salt (NF ) は fMLP による遊走活性を濃度依存的に抑制した.以 上の結果から,好中球で産生され遊離される ATP は P Y 受容体を介して好中球の遊走能を増強している と考えられた.また,ATP の代謝物である adenosine も A 受容体を介して好中球の遊走増強の一部を担っ ている可能性が示唆された.

一般口演

座長 勝又 明敏 准教授

マイクロフォーカス CT を用いた歯内歯の新たな 知見

○山田麻衣子・永山 元彦・勝又 明敏 玄 景華・田沼 順一・吉田 隆一

朝日大学歯学部 口腔機能修復学講座 歯科保存学分野)

(2)

朝日大学歯学部 口腔病態医療学講座 口腔病理学分野)

朝日大学歯学部 口腔病態医療学講座 歯科放射線学分野)

朝日大学歯学部 口腔病態医療学講座 障害者歯科学分野)

目的

歯内歯は歯冠部のエナメル質と象牙質が種々の程度 に歯髄側へ陥入したもので,上顎側切歯に好発する歯 の発育異常の一つである.成立機転はエナメル質形成 前の歯胚の内エナメル上皮が歯乳頭に陥入した結果生 じるとされているが,その詳細は不明な点も多い.マ イクロフォーカス CT(μCT)は,ラットやマウスな ど小動物の微小な歯や骨などの硬組織の骨梁計測や骨 密度を立体的に観察するだけでなく,硬組織成分の非 破壊的な解析が可能なため,骨や歯を扱う整形外科や 歯科分野での有用性が期待されている.我々は, 歳 男児の Down 症候群を伴って生じた根尖病巣を伴う 歯内歯症例を経験し,抜歯後のμCT で石灰化度を解 析したところ,興味ある特徴的な所見が得られたの で,他の抜去歯内歯とともに病理組織学的所見を交え て考察した.

方法と材料

Down 症患者の歯内歯は左側上顎側切歯ならびに犬 歯では,側切歯の歯髄は生活歯で歯周ポケットに異常 は認めなかった.画像診断でいずれも根尖部に境界明 瞭なエックス線透過像を認めたため,根尖性歯周炎を 疑ったが保存治療が見込めず抜歯した.これら歯内歯 と同様に臨床的に保存不可能と判断された抜去歯の歯

内歯についてもμCT 撮影を行った.μCT は撮影装置

(ScanXmate-RX シリーズ,コムスキャンテクノ)

を用いて基準物質(ファントム)とともに撮影し,TRI システム(Tri D Bon ,RATOC)で骨塩量(BMD)

測定ならびに歯内歯の分類に基づいた比較解析を行っ た.根尖病巣を有する Down 症患者の 歯について は,脱灰後に病理組織切片を作成し,病理組織学的診 断を行った.なお,歯内歯の臨床的分類は形態的な陥 入の程度から Oehlers 分類(図 )を基準とした.

結果と考察

μCT 解析では,Down 症患者にみられた右側上顎 側切歯と犬歯の歯内歯は,いずれも陥入が歯根に達 し,穿孔した Type Ⅲで,側切歯は穿孔部まで歯髄と 交通することなく根尖部透過像に連続していた.犬歯 は中央歯根部で膨隆しながら穿孔しているため,穿孔 部と歯髄腔と思われる部分との交通を認めた.脱灰後 の HE 染色切片による病理組織学的には,陥入部は象 牙細管を有する象牙質層と不規則なエナメル小柱の走 行を示すエナメル質が裏装し,陥入内腔側表面を無小 柱エナメル質あるいは縮合エナメル上皮に由来する歯 小皮と思われる無構造な層が覆い,内腔には同心円状 で未熟な砂粒状の小石灰化物とこれに連続する口腔細 菌叢を認め,これが穿孔部に達していた.根尖部には 根尖病巣を認め,側切歯では索状に伸びた裏装上皮を 有し,リンパ球や形質細胞浸潤を含んだ肉芽組織の嚢 胞壁から成る炎症性の根側性の歯根嚢胞で,犬歯では 血管を数多く含んだ肉芽組織から成る慢性の肉芽腫性 根尖性歯周炎で,炎症巣は歯髄にも達していた.注目 すべき点は,これら陥入部におけるエナメル質や象牙 質には典型的なう蝕病巣を認めないにも関わらず,

BMD 解析による陥入部のエナメル質の石灰化度は,

Oehlers 分類による陥入の程度に関係なく,低い傾向 を示した.これはμCT を含む他の歯内歯症例を併せ た解析結果からも同様な所見が得られた.以上の結果 から,歯内歯陥入部エナメル質は歯の形成過程に伴っ た陥入の程度と石灰化不全に密接な関係があることが 示唆されると同時に,Type Ⅲの歯根に穿孔部を有す る症例では陥入部がう蝕病巣を形成することなく根尖 性歯周炎を惹起させることが明らかとなった.

結論

.Down 症患者の歯内歯は陥入が歯根にまで達して 穿孔していたために,根尖性歯周炎を発症してい たが,陥入部におけるエナメル質や象牙質にう蝕 病巣を認めることはなかった.

.Down 症に限らず,歯内歯の陥入部ではエナメル 質の石灰化が低い.

.歯内歯の Oehlers 分類は歯頸部を基準とした陥入 図 歯内歯の形態的分類模式図(Oehlers, を改変)

Type Ⅰ,セメントエナメル境を超えない陥入;Type Ⅱ,

歯根に延びた陥入;Type Ⅲ,陥入が歯根尖や根外に達し て,本来の根尖孔とは別に貫通したもの.いずれも陥入部 の歯髄との交通はみられない.

*は根尖孔,↑は穿孔を示し,歯は便宜上,上下方向を逆 に示す.

(3)

の程度による分類であり, 次元的な表現には乏 しい.

.臨床的な背景を考慮した場合,歯内歯は陥入が歯 髄や歯根に穿孔しているかで分類すべきであり,

穿孔を有さないものを mild type,穿孔を有する ものを severe type とすることを提唱する.

岐阜歯科学会専門部会活動報告

座長 澁谷 俊昭 教授

平成 年度専門部会「歯周組織再生研究会」活動報告 塩基性線維芽細胞増殖因子と炭酸含有アパタイト 多孔体を使った歯周組織再生

○金山 圭一・澁谷 俊昭・白木 雅文 北後 光信・安田 忠司・関根 源太 吉田 隆一・柴田 俊一・小川 雅之 藤原 周

朝日大学歯学部 口腔感染医療学講座 歯周病学分野)

朝日大学歯学部 口腔機能修復学講座 歯科保存学分野)

朝日大学歯学部 口腔機能修復学講座 歯科補綴学分野)

目的

我々はこれまでに,動物実験モデルで炭酸含有アパ タイト(CA)多孔体を塩基性線維芽細胞増殖因子

(bFGF)の担体として用いた骨再生,骨造成の有効 性を報告してきた.本研究では分岐部骨欠損に CA と bFGF の複合体を応用し,歯周組織再生に対する効果 をμ-CT,組織標本で評価した.

材料および方法

ビーグル犬の第 前臼歯(P ),第 前臼歯(P ) にⅢ級分岐部骨欠損を作製した.骨欠損部に填入する ものが CA 多孔体のみを CA 群,CA 多孔体+bFGF は CA+bFGF 群,欠損作製のみのコントロール群と 設定した. 週後にμCT 撮影を行い,その後,組織 標本上で組織計測を行った.CA 多孔体は 〜 μm の粒径の顆粒状で,CA+bFGF 群では カ所につき

μg の bFGF を使用した.

結果および考察

実験的に作製した骨欠損の大きさは P で骨欠損高 さ . ± . mm,骨欠損幅 . ± . mm.P で骨欠 損 高 さ . ± . mm,骨 欠 損 幅 . ± . mm で あった. 週後にμ-CT 画像で骨欠損部の新生骨面積 率を計測したところ,コントロール群では . ±

. %,CA 群では . ± . %,CA+bFGF 群で

は . ± . %であった.CA+bFGF 群ではコント ロール群に比べ新生骨の面積率が有意に高かった(p

< . ).また,CA+bFGF 群の組織標本では新生骨 とともに歯根膜の再生が認められるものもあった.CA と bFGF の複合は歯周組織再生に有効であることが 示唆された.

岐阜歯科学会専門部会活動報告

座長 田村 康夫 教授

平成 年度専門部会「顎関節症連絡協議会」活動報告 若年者における顎関節症治療

○長谷川信乃・田村 康夫・山内 六男 藤原 周・北井 則行・村松 泰徳 式守 道夫・藤下 昌己

朝日大学歯学部 口腔構造機能発育学講座 小児歯科学分野)

朝日大学歯学部 口腔機能修復学講座 歯科補綴学分野)

朝日大学歯学部 口腔構造機能発育学講座 歯科矯正学分野)

朝日大学歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学分野)

朝日大学歯学部 口腔病態医療学講座 歯科放射線学分野)

目的

顎関節連絡協議会は顎関節症の診断,治療に関して の症例検討,治療技術の習得,さらに講習会の開催に より顎関節症の知識や治癒率を高めることを目的とし て設立され,今までに講演会の開催のほか第 回,

第 回および 回岐阜歯科学会おいて活動報告を 行ってきた.本年度は,平成 年に行ったアンケート 調査に基に若年者における顎関節症の診断および治療 方針の立案および実際に本学小児歯科において行って いる症例について報告する.

アンケートおよび診断,治療方針の立案

平成 年 月〜 月に本学歯学部附属病院,PDI 岐 阜歯科診療所および村上記念病院の各診療科において 顎関節症状を有する患者に対して行った診察,治療に ついてのアンケート調査を施行し, 部の回答が得 られ,アンケート方法は各診療科において治療に携 わっている歯科医師が,診察あるいは治療を行った患 者について記載する方式で,内容は,患者の年齢,性 別,主訴,既往歴,現病歴,術前の資料,症型分類お よび主な治療方針である.そのうち 歳未満の若年者 については 部の回答を得た.

(4)

以上のアンケートとともに顎関節学会の診療ガイド ラインに沿って診断を行い,さらに本学小児歯科にお いて作製したプロトコールおよび治療の流れを参考に 治療方針の立案を行った.

症例

顎関節部の痛みを主訴として来院した 症例につい て,術前の資料,診断,治療方針および現在行ってい る治療について報告する.

岐阜歯科学会専門部会活動報告

座長 吉田 隆一 教授

平成 年度専門部会「臨床マイクロスコープ研究会」

活動報告

トライアルからルーティンへ

○関根 源太・瀧谷 佳晃・堀 雅晴 森 春菜・服部 真丈・山田麻衣子 吉田 隆一・籾山 正敬・後藤 昌彦 澁谷 俊昭・森 大輔・片山 祐 藤原 周・市橋 豊雄・住友伸一郎 市橋 幸子

朝日大学歯学部 口腔機能修復学講座 歯科保存学分野)

朝日大学歯学部 口腔感染医療学講座 歯周病学分野)

朝日大学歯学部 口腔機能修復学講座 歯科補綴学分野)

朝日大学歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学分野)

朝日大学歯学部 口腔構造機能発育学講座 小児歯科学分野)

緒言

年代より手術用実体顕微鏡(以下マイクロス コープ)が歯科分野においても用いられ始め,治療や 検査・診断に用いられはじめた.

治療では,根管治療では狭窄根管へのアプローチや 穿孔部閉鎖,破折器具の除去,特に根尖切除手術で応 用され飛躍的に成功率が向上してきている.歯周治療 では歯周ポケット内の歯石の確認と除去,切開,汚染 根面のデブライドメント,根面の薬剤による処理,縫 合,補綴治療では歯牙の形成面・マージン形態の確 認,外科治療では明るい術野・拡大された視野によ り,手術による侵襲の程度や審美性を踏まえた精度の 高い治療を行うことがマイクロスコープを用いること で可能となった.

診査・診断では,初期う蝕や歯髄近くまで進行した

カリエスの状態の確認,歯牙のクラックや歯根破折,

補綴物マージンのギャップや二次カリエスの発見か ら,修復後のコンポジットレジンや補綴物の適合の チェックなどがマイクロスコープを用いること明確に 確認することが可能となった.しかし,本附属病院に おいても日常的に使用できる程度の知識および技術が 浸透しているとは言えず,本校で診療をおこなう若手

〜中堅歯科医師に浸透させる必要性は急務であると考 える.そこで本研究会では①マイクロスコープの重要 性②応用範囲の検討③静止画記録条件の検討④手技の 検討(歯内療法および歯周病治療)をおこなったので,

ここに報告することにする.

岐阜歯科学会専門部会活動報告

座長 都尾 元宣 教授

平成 年度専門部会「スポーツ歯学研究会」活動報告 マウスガード作製講習会と FC 岐阜デンタルサ ポート

○飯沼 光生,)・田村 康夫・安村 真一 岡野 哲・山内 六男・都尾 元宣 澤田 季子・高木 幹正,)

朝日大学歯学部 口腔構造機能発育学講座 小児歯科学分野)

朝日大学歯学部 口腔機能修復学講座 歯科補綴学分野)

岐阜県歯科医師会)

岐阜県スポーツ健康づくり歯学協議会)

岐阜歯科学会専門部会スポーツ歯学研究会は朝日大 学でスポーツ歯科にかかわっている者を中心に,岐阜 県歯科医師会の岐阜県スポーツ・健康づくり歯学協議 会と共同でスポーツ歯学の普及啓発を図るとともに,

スポーツにおける歯科の重要性を地域にアピールする ことを目的に設立された.

平成 年度は以下の活動を行ったので報告する.

)マウスガード作製講習会の開催

平成 年 月 日に朝日大学臨床研修技工室で岐阜 歯科学会会員および岐阜県スポーツ・健康づくり歯学 協議会会員を対象に行った.

)日本スポーツ歯科医学会認定マウスガード研修施 設申請

)FC 岐阜(J )に対するデンタルサポート 平成 年 月 日に FC 岐阜の選手に対し,歯科講 話と口腔検診,ブラッシング指導,希望者にマウスガー ドの提供を行った.その概要は,第 回日本スポーツ 歯科学会(平成 年 月 , 日,福岡)と平成 年

(5)

度岐阜スポーツ医学研究会(平成 年 月 日,岐阜)

で発表した.なお,この活動は平成 年度から行って いる.

岐阜歯科学会専門部会活動報告

座長 飯沼 光生 准教授

平成 年度専門部会「SAM 研究会」活動報告

咬合不全ストレスが視床下部室傍核の活性に与え る影響

○三宅 秀和・森 大輔・片山 祐 藤原 周・田村 康夫・飯沼 光生 多賀谷正俊・市橋 幸子・倉田 知香 Abir Abdussalam Elshawi

永山 元彦・江㞍 貞一

朝日大学歯学部 口腔機能修復学講座 歯科補綴学分野)

朝日大学歯学部 口腔構造機能発育学講座 小児歯科学分野)

朝日大学歯学部 口腔病態医療学講座 口腔病理学分野)

朝日大学歯学部 口腔構造機能発育学講座 口腔解剖学分野)

目的

我々はこれまでに老化促進モデルマウス(SAMP ) を用いて,咬合拳上により①血中コルチコステロン濃 度が上昇すること,②海馬神経細胞が脱落すること,

③モリス水迷路テストにより,空間認知能の低下が引 き起こされること,などを報告してきた.これらの結 果は,咬合拳上がマウスに対して慢性ストレスとして 作用し,海馬の機能的,および器質的な障害を引き起 こしている,ということを示唆している.ストレス反 応は,視床下部―下垂体―副腎皮質系を活性化させる ことによって開始され,その中枢は視床下部に存在す ることが報告されている.そこで今回我々は,咬合拳

上がストレス反応に及ぼす影響を継時的に検討するた め,視床下部―下垂体―副腎皮質系のスタート核であ る,視床下部室傍核における Fos 陽性細胞を定量的 に計測し,分析を行った.

方法

本実験には生後 ケ月齢の雄の SAMP マウスを用 いた.マウスにペントバルビタール麻酔 ( mg/kg)

を 施 し,上 顎 臼 歯 部 の 咬 合 面 に Single Bond Dental Adhesive System( M Dental Products, St. Paul. MN)

処置を施したのち,光硬化型コンポジットレジン(Uni- Fil LoFlo,GC 社,Tokyo,Japan)を 築 盛 す る こ と によって咬合高径を増加させた(咬合拳上状態).垂 直閉口時の咬合高径の増加量が約 .mm となるよう に咬合拳上処置を施し,対照群には咬合拳上処置以外 の外科的処置を施した.咬合拳上処置から 分,

日, 日, 日, 日後,免疫組織化学的分析のた め,マウスにペントバルビタール麻酔( mg/kg)

を施し, %パラホ ル ム ア ル デ ヒ ド 固 定 液( .M PB,pH .)を用いて潅流固定を行った.取り出し た脳は ℃の %パラホルムアルデヒド固定液で一晩 浸漬固定し,パラフィン包埋したのち,前頭断で μm 脳の薄切切片を作製した.次いで,抗 Fos 抗体を用 いて ABC 法に従い免疫染色を施し,視床下部室傍核 における Fos 陽性細胞数を定量的にカウントし,分 析を行った.

結果と考察

咬合拳上処置 分後の,SAMP 老齢マウスの視床 下部室傍核における Fos 陽性細胞数はコントロール 群と比較して有意に増加していた.しかし,咬合拳上 処置 日, 日, 日, 日後のマウスの視床下部室 傍核における Fos 陽性細胞数はコントロール群と比 較して有意な差は見られなかった.これらの結果か ら,SAMP 老齢マウスの視床下部室傍核における Fos 陽性細胞の発現は,咬合不全ストレスに対して早期に 順応することが示唆された.

(6)

岐阜歯科学会開催予定

平成 年度総会および第 回例会 平成 年 月 日(土)

担当分野:歯科補綴学分野(固定性義歯学)

第 回例会 平成 年 月 日(土)

担当分野:歯科補綴学分野(可撤性義歯学)

第 回例会 平成 年 月 日(土)

担当分野:歯科補綴学分野(可撤性義歯学)

平成 年度 岐阜歯科学会役員一覧

平成 年 月 日現在

〈理 事〉

足 立 孝 子 吉 田 隆 一

山 内 六 男 村 松 泰 徳

村 上 幸 孝 都 尾 元 宣

堀 田 正 人 藤 原 周

平 田 健 一 永 原 國 央

中 嶋 正 人 土 井 豊

田 村 康 夫 田 沼 順 一

髙 倉 康 髙 井 良 招

住 友 伸一郎 澁 谷 俊 昭

式 守 道 夫 硲 哲 崇

近 藤 信 夫 玄 景 華

倉 知 正 和 北 井 則 行

勝 又 明 敏 柏 俣 正 典

江 㞍 貞 一 磯 崎 篤 則

安 藤 隆 明 坂 年 隆

〈執 行 部〉

小 林 剛 宏 監 事

足 立 正 徳 監 事

廣 瀬 晃 子 幹 事

磯 崎 篤 則 常任理事(県歯連携)

堀 口 敬 司 河 野 哲 幹 事

吉 田 隆 一 常任理事(経理部)

東 幸 雄 幹 事

柏 俣 正 典 常任理事(編集部)

小 竹 宏 朋 幹 事

堀 田 正 人 常任理事(事業部)

江 原 道 子 幹 事

田 沼 順 一 常任理事(庶務部)

永 原 國 央 副 会 長

澁 谷 俊 昭 副 会 長

平 田 健 一 副 会 長

土 井 豊 会 長

〈顧 問〉

宮 田 侑(学校法人朝日大学理事長)

高 木 幹 正(岐阜県歯科医師会会長)

参照

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