上水道システムにおける一日配水量推定
(昭和49年IO月30日 原稿受理)
制櫛工学教室村 上 周 太
〃 前田幹夫
Estimation of Water SupPly a Day in Water Service System
by Shuta MURAKAMI Mikio MAEDA
The paper deals with tlle estimation of water supply a day which is necessaTy to make a comput巴r colltrol of the water service system・
We f。und that there・xi・ts・ve・y str・ng。。rrehti・n between t・d・y ・de皿・nd・f wate「
。upPly and the・e・t d・y s d・m・・d・cc・・di・g t・th・each d・ピ・we・th…S・1]1e「eg「esslve model is useful to estimation the water demand a day by knowing the today,s weather and the next daピs weather.
A。d it i、 a1,。 n,。,・・。・y t・e・tim・te th・w・t…upPly by・ight h・u・si・・d・・…d・・t・the water transportation lag.
Th。 re、ult、。f,、tim。ti。n by。si・g・e・1 d・t・・f Ad・。hi・re・i・Kit晦・・h・dty・・e sh・wn・
1.まえがき ダム
最近の人口の都市集中化,生活レベルの向上に伴ない
水需要は,増加の一途をたどっている。このように・急 ダム
≧㌶㌫㌶蕊蕊:慧二 取水ボ卵導水路
沓麟巖㌫蕊㌫:麟 浄水糠 轄
するか,モして,限られた水をいかにして需要者に公平 に供給するかが大きな問題となっている。そのために は,上水道の将来計画を含めて,ダムから需要家までの 上水道系を1っの大きなシステムとしてとらえ,電子計
鋼を甲心として洛搬をシステ刷i・酬す秘要 河川
がある。
一般に,上水道システムは,水源として複数個のダ 而
ム,河川とこれらを結ぶ導水管路と水処理股備として, 図一1 上水道システム 浄水場群,配水設伽としてのポン場群と配水池群と 需 一
要家へ蹴甜織からなる。 水池雄て罐家へ㈱すればよし かとい・ことを諏 ダム,河川より融された水は,上水道設喘経て需 水可雌推定矯要予測 上水道酬畷適禦による 要家へ供給される.ダム,河川や浄水場1・おける取拙 システム的運用が必要とされる・
は詠酬の貯唖と頬や罐家伍1からの罐要求に 繊文では・上水道システムの計職醐の棚とし 応じて決定される。このように謡頸求{・応じて勘 て 配組の雌方法について述べる・
られた水を,どの水源から取水し,どの浄水場施設や配
2.配水量推定
一日配水量は,季節,気温,天候、休日,週日により 変動するたあ.咋日の実績配水趾から今日の配水量を推 定する事は難しい。
川崎市水道局において実際に使用されている推定方法 は、今日の一日配水量は,今日の0時からある任意の時 刻までの配水丑の積算量と強い相関があるため,両者の 回帰分析を行ない,実数一次形の単回帰モデルを作成し て,一日配水量を推定するものである。一日配水丑を γ,0時よりある任意時刻までの積算配水量をXとす
ると
表一1 天候別パターンの各相関係数
日 シ日
日 ノ雨
商 ロ田2(56 ソ?47(7
O.752〔 3
臼 Cl〜81 O.6∫∫【切 曙獅P7【妬
0569㈲
ソ予25(∫o〕
ソ93与[23
曇 o、898て2
O3F?{3 O.%午仮
α925σ5
O316聞
O.928門
o月35( σ O.880口2
ソ883臼 雨 0.?02(〃
ミ868(6
O.8δ2θ
α7r1〔16 O.770(15 O.822(31
α13∫σ8,
O.a十〇囲 ソ怜5(52
「=°x早 鳩榊上段昭和45年4月1日〜昭和
で表わすことができる。係数ロ,占は,過去の実誼配水 46年3月31日
量から最小二乗法で求める. 中段霊誓㌶1日〜昭和
北九州市の場合,上水道において,ダムから取水され 下段 昭和45年4月1日〜昭和 た水力滝上酬;蹴て各醐池へ入るまで1・は・約 。各梱の右にある4i年鍵霞:デー,の数
8時間かかるため・取水丑の決定には 8時間先の配水 を示す。
丑を予測しておかなければならない。そのため.一日配
水量を、天侯を要因とする天候パターン方式と,日昭, Y 視祭日方式で推定し,一日配水量から,8時間単位での ゼ 配水丑の推定を行なった。 苦 曇
3・天候パターンによる一日配水量の推定 丁
_日配水丑に天侯融ぼ描響は,かなりゴくきいと思 £ われる。たとえば,雨の日は,洗濯用の水が殆んど使わ 辛
キb
・{チ餅
れず鵡や曇の日よりも配雄が齢するであろう・ま 昨肋一睨水Ill x
た,雨の日が続いた後の聞の日には,各家庭でいっせい
蹴働を灘するので,配雄幽加するであろう。 図一2推定式
そこで,昨日の天候と今日の天候の閏係から,今日一 を工とすると,
日の配水量を予測することはできないであろうかという γ=ロX十轟
ことである。まず,毎日の天侯を 間・曇・雨の3範類 で表わすことができる。係数α,占は過去の実績配水量 に分類して、昨日の天候と今日の天院を・「晴→晴」. から最ノ」、二乗法で求める。
「硝→曇」・「硝→雨」・「曇→間」・「曇→曇」 「曇→雨」・ ここで問題となるのは天候の記録が,個人的なくせに
「雨→晴」 「雨一・曇」・「雨→雨」の9つのパターンに分 よって,晴が曇,曇が離となったり,聞のち雨が雨とな け・昭和45年4月1日から昭和47年3月31日までの足 ったり,晴となったりすることがある。モして,また 立配水池における一日配水実績データを用いて 各々の 「一時〜」,「〜時々〜」,「〜後〜」の天候の表示を,晴,
配水趾の相関性を調べてみた。 曇,雨の3種類に分類しなくてはならないため,次のよ その結果,各パターン別の相麗扉数は,表一1のよう うに, 「A一時B」はAに
になり,どのパターンにおいてもかなりの相閥性がある 「A時々B」はAに ζとがわかる。 「A後B」1まAに
これにより,昨日.今日の天侯で得た各パターン別に として統一して分類し,他の複雑な表記も前後日の関係
回帰分折を行ない,各パターン別に実数一炊形の単回帰 から,適宜天侯を決定した。また,コ等は,雨の日とし
モデルを作成して,一一日配水量の推定を行なった。その て扱った。用いたデータは,昭年45年4月1日から昭
推定式は,今日一日の配水量をγ・昨日一日実績配水量 和47年3月3コ日までの2年間の足立配水池のもので,
パターン 回帰直線 〒エヲ
→
冝C日=0. 683X十2…「{]6.3 ノ31
→ =O.?『104XJ860乱 46
日青→雨 =・0.8盲339X 十307『.5 23
→蜻 Yヨ「.o 午1 ズ 十 3r・ 52
憂→蛋 Y =0.?ヨ?50X十2658「!「 7
曇→雨 r=0ごPBI54ヌ†9806・1 32
蘭「靖 =q66527X† 臼・
∫南→曇 Y=o.廿8372x十lo7¶1・6 31 雨→茄 Y=0.66871X十∫・2r3丘r 3z
表一2 天候別パターンの回帰直線 モれには天侯も示されている。(東部北九州配水量調べ)
また,データとして日昭日,祝祭日を除いた。
これらのデータを用いて推定式を算出した結果,表一 2に示すような,回帰直線が与えられる。次に,これら の推定式によって,実際に各々の予測値を計算し,どの 程度の誤差が生じるものかを調べてみた。また参考とし て,各々の標準誤差も計算してみた。
昭和45年4月から昭和46年3月までの1年分データ による予測誤差は,表一一3,図一3のようになり,「雨 一}雨」のパターンにのみ,ユ0%以上の誤差が生じた。
控準誤差も他に比べて,ひときわ大きくなっている。他 はすべて10男以内の誤差に止まり,しかも5%以内の
(昭㌔45年4月1日〜nl{和47年3月31 □⑪〜2000m3(0〜5%)
日のデータ) 昭2…−4・・Om・(5−1・%)
表一3 一日配水量の推定精度 匿ヨ4000m3以上(10%〜)
1†ターン 廿 Oへ2000 ピ
Qσσσ・郭
4ひoo赤吐 棟湘差
鴫ζ蒙 8亨.3%
P.3
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\雨 76.『 23.1 o 盲5牛.4
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ノ蜻雨⇒曇 、雨
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口。−2…m・(0−5%〕 図一4一日の配雄の推定鞭 囲2…−4…m・(5−1・%) 、(竃讐認旱墓:㌫㍊謬纏]・
國 4000m3以上(10%一). 4月1日〜llll和47月3月31日の1r三分のデー
図一3 一日配水量の推定精度
(昭和45年4月1日〜昭和46年3月31日)
夕にあてはめてみた予測誤差)
表一4 一日配水量の推定精度
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