資 料
韓国第 2 期量刑委員会が 新たに設定した量刑基準 ⑶
†The Sentencing Guidelines Established by Sentencing Commission(Second Period) in Rep. of Korea (3)
氏 家 仁*
目 次
Ⅰ.は し が き
Ⅱ.各量刑基準において類似する部分について
Ⅲ.第 2 期量刑委員会が設定した新たな量刑基準(2011年 3 月21日議決,同 年 7 月 1 日施行)
1 .公 告 文
2 .略取・誘拐犯罪の量刑基準 3 .詐欺犯罪の量刑基準 4 .窃盗犯罪の量刑基準 5 .公文書犯罪の量刑基準
6 .私文書犯罪の量刑基準(以上,第46巻第 1 号)
7 .公務執行妨害犯罪の量刑基準
8 .食品・保健犯罪の量刑基準(以上,第46巻第 2 号)
9 .麻薬犯罪の量刑基準(以上,本号)
Ⅳ.性犯罪の量刑基準の修正(2012年 1 月30日議決,同年 3 月16日施行)
1 .公 告 文
2 .性犯罪の修正量刑基準
† 【訂正】本稿 ⑴ 比較法雑誌46巻 1 号357頁中,③多数犯罪の処理基準, 3 . 処理方法中の「加重基準」は「加重方法」であるので訂正する。
9.麻薬犯罪の量刑基準47)
麻薬犯罪の量刑基準は有害化学物質管理法第58条第 3 号,麻薬類管理に 関する法律第58条第 1 項第 1 号ないし第 7 号,第 2 項,第59条第 1 項第 1 号ないし第 8 号,第11号ないし第13号,第 2 項,第60条第 1 項第 2 号ない し第 4 号,第 2 項,第61条第 1 項第 1 号ないし第 4 号,第 7 号,第 8 号,
第 2 項,特定犯罪加重処罰に関する法律第11条第 2 項第 1 号,第 2 号に該 当する犯罪を犯した成人(19歳以上)の被告人に対して適用する。
<筆者参考>用語の定義(脱稿日現在)
○なお,構成要件および法定刑については,類型の定義参照。
○「幻覚物質」に関して
─有害化学物質管理法43条
① 何人も,興奮・幻覚又は麻酔の作用を生じさせる有害化学物質であって,大 統領令で定める物質(以下,「幻覚物質」という。)を摂取若しくは吸入し,
又はこのような目的で所持してはならない。
② 何人も,幻覚物質を摂取し,又は吸入しようとする者に,その事実を知りつ つ,これを販売し,又は提供してはならない。
─有害化学物質管理法施行令25条(大統領令)
法第43条第 1 項において,「大統領令で定める物質」とは,次の各号のいず れか一つに該当する物質をいう。
ⅰ.トルエン,酢酸エチル又はメチルアルコール
ⅱ.第 1 号の物質が入っているシンナー(塗料の粘度を減少させるために使用 される有機溶剤をいう),接着剤,風船類又は塗料
ⅲ.ブタンガス
○「大麻」に関して
─麻薬類管理に関する法律 2 条 4 号
「大麻」とは,大麻草[Cannabis sativa L]及びその樹脂並びに大麻草又はそ の樹脂を原料として製造されたすべての製品をいう。但し,大麻草の種子・根 及び成熟した大麻草の茎並びにその製品は,除外する。
47) 麻 薬 犯 罪 の 量 刑 基 準http://sc.scourt.go.kr/sc/criterion/criterion_16/in-http://sc.scourt.go.kr/sc/criterion/criterion_16/in-16/in-/in- dex_10.html
○「向精」に関して
─麻薬類管理に関する法律 2 条 3 号
「向精神性医薬品」とは,人間の中枢神経系に作用するものであって,これ を誤用し,又は濫用する場合,人体に深刻な危害があるものと認められる次の 各目のいずれか一つに該当するものであって,大統領令で定めるものをいう。
ア.誤用し,又は濫用する恐れが甚だしく,医療用に使われず,安全性が欠如 しているものであって,これを誤用し,又は濫用する場合,甚だしい身体 的又は精神的依存性を生じさせる薬物又はこれを含有する物質
イ.誤用し,又は濫用する恐れが甚だしく,非常に制限された医療用としての み使われるものであって,これを誤用し,又は濫用する場合,甚だしい身 体的又は精神的依存性を生じさせる薬物又はこれを含有する物質 ウ.ア目及びイ目に規定されたものに比べ,誤用し,又は濫用する恐れが相対
的に少なく,医療用として使われるものであって,これを誤用し,又は濫 用する場合,さほど甚だしくない身体的依存性を生じさせ,又は甚だしい 精神的依存性を生じさせる薬物又はこれを含有する物質
エ.ウ目に規定されたものに比べ,誤用し,又は濫用する恐れが相対的に少な く,医療用として使われるものであって,これを誤用し,又は濫用する場 合,ウ目に規定されたものに比べ,身体的又は精神的依存性を生じさせる 恐れが少ない薬物又はこれを含有する物質
オ.ア目乃至エ目に列挙されたものを含有する混合物質又は混合製剤。但し,
他の薬物又は物質と混合して,ア目乃至エ目に列挙されたものに再び製造 し,又は製剤することができず,それによって身体的又は精神的依存性を 生じさせないものであって,保健福祉部令で定めるものは,除外する。
─麻薬類管理に関する法律施行令 2 条 3 項(大統領令)
法第 2 条第 3 号ア目乃至オ目の規定による向精神性医薬品は,各々,別表 3 乃至別表 7 の通り。
[別表 3 乃至別表 7 省略]
─麻薬類管理に関する法律施行規則 3 条 1 項(保健福祉部令)
法第 2 条第 3 号オ目但書によって身体的又は精神的依存性を惹起しない製剤 として認める基準は,次の各号の通り。但し,法第 2 条第 3 号イ目に該当する 向精神性医薬品を含有する製剤は,第 1 号乃至第 3 号の要件に該当しても,こ れを身体的又は精神的依存性を惹起する製剤とみなす。
ⅰ.法第 2 条第 3 号ウ目又はエ目の向精神性医薬品が複合製剤の主成分であっ てはならず,向精神性医薬品の成分が 2 種以上含有されたものではないも の。
ⅱ.複合製剤に含有する向精神性医薬品の含量は,複合製剤の一日の服用量に 含有する向精神性医薬品の量が当該向精神性医薬品の製造品目許可時に許 可された一日の容量(以下,「許可容量」という)の 2 分の 1 以下で,治 療効果を期待することができる量であること。
ⅲ.向精神性医薬品に神経系の作用薬物が含有した複合製剤は,その含有した 成分相互間で相乗作用を惹起しないこと。
ⅳ.ピラビタール,アロピラビタール,シクロピラビタール等,バルビタール 類の分子化合物の製剤は,これに含有するバルビタール類の容量を計算し て,その製剤の一日の服用量に含有する当該成分の含量が,各々,許可容 量の 2 分の 1 以下で,治療効果を期待することができる量であること。
ⅴ.学術研究目的の試薬は,研究試験用として製造され,単位当たりの含量が 1 グラム以下であること。
○「麻薬」に関して
─麻薬類管理に関する法律 2 条 2 号
「麻薬」とは,次の各目のいずれか一つに該当するものをいう。
ア.けし:けし科のPapaver somniferum L又はPapaver setigerum D·C イ.アヘン:けしの液汁が凝結されたもの及びこれを加工したもの。但し,医
薬品として加工したものは,除外する。
ウ.コカの葉:コカ灌木[エリスロキシロン属の全ての植物をいう]の葉。但 し,エクゴニン・コカイン及びエクゴニンアルカロイドの成分がすべて除 去された葉は,除外する。
エ.けし,アヘン又はコカの葉から抽出されるすべてのアルカロイドであって,
大統領令で定めるもの。
オ.ア目乃至エ目に列挙されたものと同一に濫用され,又は害毒の作用を生じ させる恐れのある化学的合成品であって,大統領令で定めるもの。
カ.ア目乃至オ目に列挙されたものを含有する混合物質又は混合製剤。但し,
他の薬物又は物質と混合して,ア目乃至オ目に列挙されたものに再び製造 し,又は製剤することができず,それによって身体的又は精神的依存性を 生じさせないものであって,保健福祉部令で定めるもの[以下,「限外麻薬」
という]は,除外する。
─麻薬類管理に関する法律施行令 2 条(大統領令)
① 「麻薬類管理に関する法律」(以下,「法」という。)第 2 条第 2 号エ目による 麻薬は,別表 1 の通り。
②法第 2 条第 2 号オ目による麻薬は,別表 2 の通り。
[別表 1 及び別表 2 省略]
─麻薬類管理に関する法律施行規則 2 条(保健福祉部令)
「麻薬類管理に関する法律」(以下,「法」という。)第 2 条第 2 号カ目但書に よる限外麻薬は,次の各号の一つに該当する麻薬の製剤(注射剤の製剤を除外 する)とする。
ⅰ.100グラム当たり,コデイン,ジヒドロコデイン及びその塩類は,塩基と して 1 グラム以下(水剤の場合は,100ミリリットル当たり,100ミリグラ ム以下)であり, 1 回の容量がコデイン及びその塩類は,塩基として20ミ リグラム以下,ジヒドロコデイン及びその塩類は,塩基として10ミリグラ ム以下であって,麻薬成分外の有効成分が 3 種以上配合された製剤
ⅱ.100ミリリットル当たり,又は100グラム当たり,医療用のアヘンが100ミ リグラム以下であり,同一の量の吐根が配合された製剤
ⅲ.ジフェノキシレートが,塩基として 1 回の容量が2.5ミリグラム以下であり,
当該ジフェノキシレートの容量の 1 %以上に該当する量の硫酸アトロピン を含有する製剤
ⅳ.ジフェノキシンの 1 回の容量が,0.5ミリグラム以下であり,当該ジフェ ノキシンの容量の 5 %以上に該当する量の硫酸アトロピンを含有する製剤
ⅴ.麻薬類取扱学術研究者が学術研究目的で使用する研究試験用試薬であって,
食品医薬品安全庁長が認定した製剤
[刑種および刑量の基準]
1 .投薬・単純所持等
類型 区 分 減 軽 基 本 加 重 1 幻覚物質 ─ 8 月 6 月─ 1 年 8 月─ 1 年 6 月 2 大麻,向精エ目および
オ目等 6 月─10月 8 月─ 1 年 6 月 10月─ 2 年 3 向精イ目およびウ目 6 月─ 1 年 6 月 10月─ 2 年 1 年─ 3 年 4 麻薬,向精ア目等 10月─ 2 年 1 年─ 3 年 2 年─ 4 年
区 分 減 軽 要 素 加 重 要 素 特別
量刑 因子
行為 ○ 犯行の加担または犯行の動機 に特に参酌される事由がある 場合
○ 犯行の動機に特に非難される 事由がある場合
○ 被指揮者に対する教唆 行為者/
その他
○ 聾啞者
○ 心身微弱(本人の責任なし)
○ 自首
○ 重要な捜査協助
○ 常習犯である場合
○ 同種累犯( 3 年以内,執行猶 予以上)
一般 量刑 因子
行為 ○ 消極加担 ○ 学校付近等,特別な保護が必 要な場所において犯行を犯し た場合
行為者/
その他
○ 心身微弱(本人の責任あり)
○ 麻薬中毒者の自発的・積極的 治療意思
○ 刑事処罰の前歴なし
○ 一般的な捜査協助
○ 同種前科( 3 年超過10年以内,
執行猶予以上)または異種累 犯
2 .売買・斡旋等
類型 区 分 減 軽 基 本 加 重 1 幻覚物質,向精エ目等 ─ 8 月 6 月─ 1 年 4 月 10月─ 2 年 2 大麻,向精イ目および
ウ目等
8 月─ 1 年 6 月 1 年─ 2 年 1 年 6 月─ 4 年
3 麻薬,向精ア目等 2 年 6 月─ 5 年 4 年─ 7 年 5 年─ 8 年 4 営利目的または常習犯 5 年─ 9 年 7 年─11年 9 年─14年
区 分 減 軽 要 素 加 重 要 素
特別 量刑 因子
行為 ○ 犯行の加担または犯行の動機 に特に参酌される事由がある 場合
○ 組織的または専門的犯行
○ 組織的犯行を主導した主謀者 またはそれに準ずる場合
○ 犯行の動機に特に非難される 事由がある場合
○ 被指揮者に対する教唆
行為者/
その他
○ 聾啞者
○ 心身微弱(本人の責任なし)
○ 自首
○ 重要な捜査協助
○ 常習犯である場合( 1 , 2 類 型)
○ 同種累犯( 3 年以内,執行猶 予以上)
一般 量刑 因子
行為 ○ 消極加担 ○ 学校付近等,特別な保護が必 要な場所において犯行を犯し た場合
行為者/
その他
○ 心身微弱(本人の責任あり)
○ 刑事処罰の前歴なし
○ 一般的な捜査協助
○ 同種前科( 3 年超過10年以内,
執行猶予以上)または異種累 犯
3 .輸出入・製造等
類型 区 分 減 軽 基 本 加 重 1 向精エ目等 8 月─ 1 年 6 月 10月─ 2 年 1 年 6 月─ 3 年 2 大麻,向精ウ目等 1 年─ 3 年 2 年─ 4 年 3 年─ 6 年 3 麻薬,向精ア目および
イ目等 2 年 6 月─ 5 年 4 年─ 7 年 5 年─ 8 年 4 営利目的または常習犯 5 年─ 9 年 7 年─11年 9 年─14年
区 分 減 軽 要 素 加 重 要 素
特別 量刑 因子
行為 ○ 犯行の加担または犯行の動機 に特に参酌される事由がある 場合
○ 組織的または専門的犯行
○ 組織的犯行を主導した主謀者 またはそれに準ずる場合
○ 犯行の動機に特に非難される 事由がある場合
○ 被指揮者に対する教唆 行為者/
その他
○ 聾啞者
○ 心身微弱(本人の責任なし)
○ 自首
○ 重要な捜査協助
○ 常習犯である場合( 1 , 2 類 型)
○ 同種累犯( 3 年以内,執行猶 予以上)
一般 量刑 因子
行為 ○ 消極加担 ○ 学校付近等,特別な保護が必 要な場所において犯行を犯し た場合
行為者/
その他
○ 心身微弱(本人の責任あり)
○ 刑事処罰の前歴なし
○ 一般的な捜査協助
○ 同種前科( 3 年超過10年以内,
執行猶予以上)または異種累 犯
4 .大量犯
類型 区 分 減 軽 基 本 加 重 1 第 1 類型 2 年─ 4 年 3 年─ 6 年 5 年─ 8 年 2 第 2 類型 3 年─ 6 年 5 年─ 8 年 7 年─10年 3 第 3 類型 6 年─ 9 年 8 年─11年 10年─14年
区分 減軽要素 加重要素
特別 量刑 因子
行為 ○ 犯行の加担または犯行の動機 に特に参酌される事由がある 場合
○ 組織的または専門的犯行
○ 組織的犯行を主導した主謀者 またはそれに準ずる場合
○ 犯行の動機に特に非難される 事由がある場合
○ 被指揮者に対する教唆 行為者/
その他
○ 聾啞者
○ 心身微弱(本人の責任なし)
○ 自首
○ 重要な捜査協助
○ 同種累犯( 3 年以内,執行猶 予以上)
一般 量刑 因子
行為 ○ 消極加担 ○ 学校付近等,特別な保護が必 要な場所において犯行を犯し た場合
行為者/
その他
○ 心身微弱(本人の責任あり)
○ 刑事処罰の前歴なし
○ 一般的な捜査協助
○ 同種前科( 3 年超過10年以内,
執行猶予以上)または異種累 犯
[類型の定義]
1 .投薬・単純所持等
○下記の構成要件および適用法条に該当する行為を意味する(以下同じ)。
区分 構成要件 適用法条 法定刑
第1類型
■幻覚物質
○ 摂取・吸入/同目的所持 ○ 有害物質法第58 条第 3 号
○ 3 年以下の懲役 または 3 千万ウ ォン以下の罰金
第2類型
■向精エ目
○ 所持・所有・使用・管理・調剤・
投薬・処方箋発付
○ 使用/場所・施設・装備・資金・
運搬手段の提供
○ 麻薬管理法第61 条第 1 項第 4 号
○ 麻薬管理法第61 条第 1 項第 3 号
○ 5 年以下の懲役 または 5 千万ウ ォン以下の罰金
○ 5 年以下の懲役 または 5 千万ウ ォン以下の罰金
■向精オ目
○ 使用/場所・施設・装備・資金・
運搬手段の提供
○ 麻薬管理法第61 条第 1 項第 3 号
○ 5 年以下の懲役 または 5 千万ウ ォン以下の罰金
■大麻等
○ 大麻の栽培・所持・所有・運搬・
保管・使用
○ 大麻・大麻草の種子の殻の吸煙・
摂取/同目的の大麻・大麻草の種 子・大麻草の種子の殻の所持
○ 大麻の使用/場所・施設・装備・
資金・運搬手段の提供
○ 麻薬管理法第61 条第 1 項第 7 号
○ 麻薬管理法第61 条第 1 項第 8 号
○ 麻薬管理法第61 条第 1 項第 3 号
○ 5 年以下の懲役 または 5 千万ウ ォン以下の罰金
○ 5 年以下の懲役 または 5 千万ウ ォン以下の罰金
○ 5 年以下の懲役 または 5 千万ウ ォン以下の罰金
■麻薬の原料植物,麻薬成分含有原 料・種子・種苗
○ 原料植物の栽培,原料・種子・種 苗の所持・所有
○ 麻薬管理法第61 条第 1 項第 1 号
○ 5 年以下の懲役 または 5 千万ウ ォン以下の罰金
■向精ア目の原料植物
○ 原料植物の吸煙・摂取/同目的の 所持・所有
○ 麻薬管理法第61 条第 1 項第 2 号
○ 5 年以下の懲役 または 5 千万ウ ォン以下の罰金
■常習犯 ○ 麻薬管理法第61
条第 2 項
○ 2 分の 1 を加重
第3類型
■向精イ目
○ 所持・所有・使用・管理・調剤・
投薬・処方箋発付
○ 使用/場所・施設・装備・資金・
運搬手段の提供
○ 麻薬管理法第60 条第 1 項第 3 号
○ 麻薬管理法第61 条第 1 項第 3 号
○ 10年以下の懲役 または 1 億ウォ ン以下の罰金
○ 5 年以下の懲役 または 5 千万ウ ォン以下の罰金
■向精ウ目
○ 所持・所有・使用・管理・調剤・
投薬・処方箋発付
○ 使用/場所・施設・装備・資金・
運搬手段の提供
○ 麻薬管理法第60 条第 1 項第 3 号
○ 麻薬管理法第61 条第 1 項第 3 号
○ 10年以下の懲役 または 1 億ウォ ン以下の罰金
○ 5 年以下の懲役 または 5 千万ウ ォン以下の罰金
■常習犯 ○ 麻薬管理法第60
条第 2 項
○ 麻薬管理法第61 条第 2 項
○ 2 分の 1 を加重
○ 2 分の 1 を加重
第4類型
■麻薬
○ 所持・所有・管理・授受
○ 使用/場所・施設・装備・資金・
運搬手段の提供
○ 麻薬管理法第59 条第 1 項第 1 号
○ 麻薬管理法第60 条第 1 項第 2 号
○ 1 年以上の懲役
○ 10年以下の懲役 または 1 億ウォ ン以下の罰金
■ジアセチルモルヒネ,塩類,含有 物
○ 所持・所有・管理・授受・運搬・
使用・投薬・交付
○ 麻薬管理法第59 条第 1 項第 4 号
○ 1 年以上の懲役
■向精ア目
○ 所持・所有・使用・管理
○ 使用/場所・施設・装備・資金・
運搬手段の提供
○ 麻薬管理法第59 条第 1 項第 6 号
○ 麻薬管理法第60 条第 1 項第 2 号
○ 1 年以上の懲役
○ 10年以下の懲役 または 1 億ウォ ン以下の罰金
■常習犯 ○ 麻薬管理法第59
条第 2 項
○ 麻薬管理法第60 条第 2 項
○ 3 年以上の懲役
○ 2 分の 1 を加重
2 .売買・斡旋等
区分 構 成 要 件 適 用 法 条 法 定 刑
第1類型
■幻覚物質
○ 販売・提供 ○ 有害物質法第58 条第 3 号
○ 3 年以下の懲役 または 3 千万ウ ォン以下の罰金
■向精エ目
○ 売買・斡旋・授受・交付 ○ 麻薬管理法第61 条第 1 項第 4 号
○ 5 年以下の懲役 または 5 千万ウ ォン以下の罰金
■大麻
○ 大麻の授受
○ 大麻草の種子・大麻草の種子の殻 の売買・斡旋
○ 麻薬管理法第61 条第 1 項第 7 号
○ 麻薬管理法第61 条第 1 項第 8 号
○ 5 年以下の懲役 または 5 千万ウ ォン以下の罰金
○ 5 年以下の懲役 または 5 千万ウ ォン以下の罰金
■常習犯 ○ 麻薬管理法第61
条第 2 項
○ 2 分の 1 を加重
第2類型
■向精イ目
○ 売買・斡旋・授受・交付 ○ 麻薬管理法第60 条第 1 項第 3 号
○ 10年以下の懲役 または 1 億ウォ ン以下の罰金
■向精ウ目
○ 売買・斡旋・授受・交付 ○ 麻薬管理法第60 条第 1 項第 3 号
○ 10年以下の懲役 または 1 億ウォ ン以下の罰金
■大麻
○ 売買・斡旋/同目的の所持・所有 ○ 麻薬管理法第59 条第 1 項第12号
○ 1 年以上の懲役
■麻薬成分含有原料・種子・種苗
○ 管理・授受・成分の抽出 ○ 麻薬管理法第59 条第 1 項第 3 号
○ 1 年以上の懲役
■麻薬,向精原料物質
○ 製造目的の売買・斡旋・授受/同 目的の所持・所有・使用
○ 麻薬管理法第59 条第 1 項第 5 号
○ 1 年以上の懲役
■向精ア目原料植物
○ 売買・斡旋・授受/同目的の所 持・所有
○ 麻薬管理法第59 条第 1 項第 7 号
○ 1 年以上の懲役
■未成年者に対する大麻犯罪
○ 授受・交付・吸煙・摂取 ○ 麻薬管理法第59 条第 1 項第13号
○ 1 年以上の懲役
■常習犯 ○ 麻薬管理法第59
条第 2 項
○ 麻薬管理法第60 条第 2 項
○ 3 年以上の懲役
○ 2 分の 1 を加重
第3類型
■麻薬
○ 売買・斡旋/同目的の所持・所有 ※常習犯は第 4 類型に包摂
○ 麻薬管理法第58 条第 1 項第 1 号
○ 無期または 5 年 以上の懲役
■向精ア目
○ 売買・斡旋・授受/同目的の所 持・所有
※常習犯は第 4 類型に包摂
○ 麻薬管理法第58 条第 1 項第 3 号
○ 無期または 5 年 以上の懲役
■未成年者に対する麻薬・向精犯罪
○ 売買・授受・調剤・投薬・交付 ※常習犯は第 4 類型に包摂
○ 麻薬管理法第58 条第 1 項第 7 号
○ 無期または 5 年 以上の懲役
第4類型
■麻薬,向精ア目
○ 営利目的の売買・斡旋・授受等/
未成年者に対する売買・授受・調 剤・投薬・交付
○ 常習で売買・斡旋・授受等/未成 年者に対する売買・授受・調剤・
投薬・交付
○ 麻薬管理法第58 条第 2 項
○ 麻薬管理法第58 条第 2 項
○ 死刑・無期または 10年以上の懲役
○ 死刑・無期または 10年以上の懲役
■その他の向精
○ 営利目的の未成年者に対する売 買・授受・調剤・投薬・交付
○ 常習で未成年者に対する売買・授 受・調剤・投薬・交付
○ 麻薬管理法第58 条第 2 項
○ 麻薬管理法第58 条第 2 項
○ 死刑・無期または 10年以上の懲役
○ 死刑・無期または 10年以上の懲役
3 .輸出入・製造等
区分 構 成 要 件 適 用 法 条 法 定 刑
第1類型
■麻薬原料植物
○ 輸出入・売買・製造目的の栽培/
同目的のその成分が含有する原 料・種子・種苗の所持・所有
○ 麻薬管理法第59 条第 1 項第 2 号
○ 1 年以上の懲役
■大麻草
○ 大麻の輸出・売買・製造目的の大 麻草栽培
○ 麻薬管理法第59 条第 1 項第11号
○ 1 年以上の懲役
■向精エ目
○ 輸出入・製造/同目的の所持・所 有
○ 麻薬管理法第60 条第 1 項第 4 号
○ 10年以下の懲役 または 1 億ウォ ン以下の罰金
■常習犯 ○ 麻薬管理法第59
条第 2 項
○ 麻薬管理法第60 条第 2 項
○ 3 年以上の懲役
○ 2 分の 1 を加重
第2類型
■大麻
○ 輸出入/同目的の所持・所有 ※常習犯は第 4 類型に包摂
○ 製造/同目的の所持・所有
○ 麻薬管理法第58 条第 1 項第 5 号
○ 麻薬管理法第59 条第 1 項第12号
○ 無期または 5 年 以上の懲役
○ 1 年以上の有期 懲役
■向精ウ目
○ 輸出入・製造/同目的の所持・所 有
○ 麻薬管理法第59 条第 1 項第 8 号
○ 1 年以上の懲役
■常習犯 ○ 麻薬管理法第59
条第 2 項
○ 3 年以上の懲役
第3類型
■麻薬
○ 輸出入・製造/同目的の所持・所 有
※常習犯は第 4 類型に包摂
○ 麻薬管理法第58 条第 1 項第 1 号
○ 無期または 5 年 以上の懲役
■向精ア目
○ 輸出入・製造/同目的の所持・所 有
○ 原料植物成分の抽出/輸出入/同 目的の所持・所有
※常習犯は第 4 類型に包摂
○ 麻薬管理法第58 条第 1 項第 3 号
○ 麻薬管理法第58 条第 1 項第 4 号
○ 無期または 5 年 以上の懲役
○ 無期または 5 年 以上の懲役
■向精イ目
○ 輸出入・製造/同目的の所持・所 有
※常習犯は第 4 類型に包摂
○ 麻薬管理法第58 条第 1 項第 6 号
○ 無期または 5 年 以上の懲役
■麻薬,向精原料物質
○ 麻薬,向精製造目的の原料物質の 輸出入・製造/同目的の原料物質 の所持・所有
※常習犯は第 4 類型に包摂
○ 麻薬管理法第58 条第 1 項第 2 号
○ 無期または 5 年 以上の懲役
第4類型
■麻薬,向精ア目,イ目,大麻,麻 薬および向精原料物質
○ 営利目的の輸出入・製造等
○ 常習で輸出入・製造等
○ 麻薬管理法第58 条第 2 項
○ 麻薬管理法第58 条第 2 項
○ 死刑・無期または 10年以上の懲役
○ 死刑・無期または 10年以上の懲役
4 .大量犯
区分 構 成 要 件 適 用 法 条 法 定 刑
第1類型
■麻薬管理法第59条第 1 項,第 2 項,
第60条第 1 項,第 2 項の麻薬,向精 に関する罪で,麻薬類の価額が500 万ウォン以上 3 千万ウォン未満(特 加法第11条第 2 項第 2 号)
○ 特加法第11条第 2 項第 2 号
○ 無期または 3 年 以上の懲役
第2類型
■麻薬管理法第59条第 1 項,第 2 項,
第60条第 1 項,第 2 項の麻薬,向精 に関する罪で,麻薬類の価額が 3 千 万ウォン以上 5 千万ウォン未満(特 加法第11条第 2 項第 2 号)
■麻薬管理法第58条第 1 項第 1 号な いし第 4 号,第 6 号,第 7 号の罪で,
麻薬類の価額が500万ウォン以上 5 千万ウォン未満
○ 特加法第11条第 2 項第 2 号
○ 麻薬管理法第58 条第 1 号ないし 第 4 号,第 6 号,
第 7 号
○ 無期または 3 年 以上の懲役
○ 無期または 5 年 以上の懲役
第3類型
■麻薬管理法第59条第 1 項,第 2 項,
第60条第 1 項,第 2 項の麻薬,向精 に関する罪で,麻薬類の価額が 5 千 万ウォン以上(特加法第11条第 2 項 第 1 号)
■麻薬管理法第58条第 1 項第 1 号な いし第 4 号,第 6 号,第 7 号の罪で,
麻薬類の価額が 5 千万ウォン以上
○ 特加法第11条第 2 項第 1 号
○ 麻薬管理法第58 条第 1 号ないし 第 4 号,第 6 号,
第 7 号
○ 無期または10年 以上の懲役
○ 無期または 5 年 以上の懲役
[量刑因子の定義]
ア. 犯行の加担または犯行の動機に特に参酌される事由がある場合
○次の要素中 1 つ以上に該当する場合を意味する。
─ 他人の強圧または脅迫等によって強要された状態において犯行に加 担した場合(刑法第12条に該当する場合は除外)
─ 犯行を単純に共謀したのみで,犯行を主導せず,実行行為を直接分
─好奇心による一回性の行為である場合 ─その他これに準ずる場合
イ.犯行の動機に特に非難される事由がある場合
○次の要素中 1 つ以上に該当する場合を意味する。
─ 他人をして刑事処罰を受けさせる目的で,麻薬類を交付し,または 密かに飲食物に入れて食べさせた場合
─他人に対する報復,怨恨または憎悪感から犯行を犯した場合 ─その他これに準ずる場合
ウ.重要な捜査協助
○ 被告人が次のうち, 1 つ以上に該当する麻薬犯罪に関して,具体的で 正確な事実を捜査機関に明らかにして,関連者が刑事訴追され,また は刑事訴追が可能な程度に捜査に寄与した場合を意味する。
─ 被告人に対して適用される麻薬犯罪の類型と比較して,①より重い 類型の犯罪,または②同一の類型に該当するとしても,多数人の犯 罪もしくは犯罪行為の段階・麻薬類の量・回数・期間等において罪 質がより重い犯罪
─ 売買・斡旋等の類型の第 4 類型,輸出入・製造等の類型の第 4 類型 または大量犯の類型の第 3 類型に該当する犯罪
○ ただし,被告人が ʻ 捜査協助 ʼ 量刑因子の適用を受ける目的で,麻薬 犯罪を誘発しながら,これを捜査機関に明らかした場合は,上記量刑 因子に該当しない。
エ.消極加担
○ 被告人が受動的に参与し,または犯行の遂行に消極的な役割のみを担 当した場合を意味する。
○ ただし,実質的に犯行を主導し,他人をして犯行を実行させた場合は 除外する。
オ. 麻薬中毒者の自発的・積極的治療意思
○ 当該麻薬犯行の摘発以前から,確実な治療意思があり,持続的に治療 を受けてきたことが客観的に確認され,中毒の症状に対する治療療法
を自発的・積極的に受容する態度を見せている場合を意味する。
カ.一般的な捜査協助
○ ʻ 重要な捜査協助 ʼ に及ばない程度の捜査協助を意味する。
○ ただし,被告人が ʻ 捜査協助 ʼ 量刑因子の適用を受ける目的で,麻薬 犯罪を誘発しつつ,これを捜査機関に明らかした場合は,上記量刑因 子に該当しない。
キ.組織的または専門的犯行
○次の要素中 1 つ以上に該当する場合を意味する。
─犯罪組織の一員として,または犯罪組織と連携して犯行した場合 ─多数人が役割を分担して組織的に犯行した場合
─犯行に専門的な装備または技術を使用した場合 ─その他これに準ずる場合
ク.常習犯である場合( 1 , 2 類型)
○ 売買・斡旋等の類型および輸出入・製造等の類型の第 1 , 2 類型に該 当する行為であって,常習犯に該当する場合を意味する。
○ ただし,輸出入・製造等の類型の第 2 類型(大麻,向精ウ目)に該当 する行為中,大麻の輸出入または同目的の所持・所有行為(麻薬管理 法第58条第 1 項第 5 号)の常習犯(同条第 2 項)には適用しない。
[量刑因子の評価原則]
1 .刑量範囲の決定方法
《Ⅱ①に同じ》
2 .宣告刑の決定方法
○ 宣告刑は上記 1 項によって決定された刑量範囲内において一般量刑因 子と特別量刑因子を総合的に考慮して決定する。
[共通原則]
1 .量刑基準上の勧告する刑量範囲の特別調整
2 .量刑基準上の勧告する刑量範囲と法律上の処断刑範囲との関係
《Ⅱ②に同じ》
3 .法律上の任意的減軽事由の処理方法
《Ⅱ②に同じ》
[多数犯罪の処理基準]
1 .適用範囲
《Ⅱ③に同じ》
2 .基本犯罪の決定
《Ⅱ③に同じ》
3 .異種競合犯の処理方法
《Ⅱ③に同じ》
[執行猶予基準]
区分 否 定 的 肯 定 的
主要 参酌 事由
○ 犯行の動機に特に非難される事由 がある場合
○ 組織的または専門的犯行
○ 組織的犯行を主導した主謀者また はそれに準ずる場合
○ 未成年者に対する麻薬犯罪
○ 常習犯である場合
○ 大量犯である場合
○ 同種前科( 5 年以内の,執行猶予 以上または 3 回以上の罰金)
○ 共犯の犯行の遂行阻止し,または 困難にする試みを図った
○ 犯行の加担または犯行の動機に特 に参酌される事由がある場合
○ 重要な捜査協助
○ 自首
○ 刑事処罰の前歴なし
一般 参酌 事由
○ 2 回以上の執行猶予以上の前科
○ 社会的紐帯関係の欠如
○ 真摯な反省なし
○ 共犯として主導的役割
○ 犯行後の証拠隠蔽または隠蔽を 図った
○ 社会的紐帯関係が明らか
○ 真摯な反省
○ 執行猶予以上の前科なし
○ 被告人が高齢
○ 共犯として消極加担
○ 被告人の健康状態が極めて良くない
○ 被告人の拘禁が扶養家族に過度な 苦境をもたらす
○ 一般的な捜査協助
○ 麻薬中毒者の自発的・積極的治療 意思(投薬・単純所持類型)
[執行猶予の参酌事由の定義]
○量刑因子と同一の執行猶予の参酌事由 ─量刑因子の定義の部分に同じ。
○前科の期間計算
─ 前科の期間は,執行猶予は判決確定日,実刑は執行の終了日から,
犯行時までを計算する。
[執行猶予の参酌事由の評価原則]
《Ⅱ④に同じ》