• 検索結果がありません。

「シチメンソウの生育 とその環境」

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "「シチメンソウの生育 とその環境」"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

「シチメンソウの生育 とその環境」

陣野 信孝 ( 長崎大学教育学部)

は じめに

シテメ ンソウ

(Suaedajaponica)

は北方系のアカザ科マツナ属 の塩生植物 である。

日本 で は有 明海の湾奥 か ら西沿岸 にかけての塩沼地 に分布 している。塩沼地では最前 線 に生育す る

1

年草 ( 夏型

1

年草、草丈 は

30‑50cm)

である

長崎県

RDB

カテゴリー で は絶滅危倶

1A

類 にランクされてい る。か って、諌早市小野 島海岸 には 日本最大 の 群生地があ った。

1997

4

14

日に潮止め されて除塩が進み、現在 はその大半が消失

した。

ところで、同 じ属 のハママツナ

(Suaedamaritima)

も塩沼地 に生育す るが、 シチメ ンソウと生育地 を全 く異 に している

両者の生育地や発芽特性 な どを比較す る形で報 告 します ( ハママツナについては 【 】 にも記す)。

生育地の傾斜 波の影響 土性 粘着性 表土の安定性 合水率 透水性 塩分 シテメンソウ

の生育地 平坦 弱い 重埴土 高い 安定 高い 低い 高い

(荏 )シチ メ ンソウの生育地 には、 ア リアケガこ、 アシハ ラガ二な どの巣穴が多 く、

酸化土壌である。一方、非生育地 は強い還元土壌である

2.

生育地あるいは植物が海水 に冠水す る頻度 ;月平均

60

回申約

16

回 【

53

回】

種子が落果 ・発芽 ・定着す る時期

(12‑2

月) に冠水す る頻度 ;約

10

回 【

49

回】

(注 )シチメンソウの生育下限は中潮の満潮線 とほぼ一致 している。

3.

生活史 ( ハママ ツナ もほぼ同 じ)

種子発芽

(ll‑12

月)発根 ・定着 (

12‑2

月)‑生長

(2‑7

月、

4‑5

月 に紅葉)

‑一次葉の落葉 ・二次葉の分化 ・花芽の分化

(7‑8

月)‑二次葉の生長 ・受粉 ・受精 ・ 結実

(8‑11

月、

10‑11

月 に紅葉 しこん棒状 になる)‑果実の落果 (

ll‑12

月)

4

.種子の二型性 とその割合

軟実種子 ( %) 硬実種子 ( %) シチメンソウ

95‑99 5‑1

5.

種子 の芽生 えの諸性質

花被の離脱 種皮 吸水

外肱乳

発芽能 発芽 被害 光要求

軟実種子

厚く硬い 易

短い 易 易 強

1 5

(2)

6.

表土の安定性 と芽生 えの着眼 ・定着率 ( %)

表土が安定 表土が不安定

1

週後

2

過後

1

週後

2

週後 シチメンソウ がた土砂

100. 100 77 93

100 100 53 37

ハママツナ がた土砂

100 100 100 100

Ⅲ まとめ :シテメンソウは重埴土の塩沼地 に適応 した塩性植物

1

.耐塩性が強い塩性植物の 1種で、泥質干潟の塩沼地 に生育 し光 り要求性が強い。

2.

発芽 ・発根 ・定着が成立す るには、粘着性が高 く透水性が低 い重埴土か らなる遠 浅の塩沼地が必要である。

3.

発芽 ・発根 ・定着 を、つまり初期生長時期 を潮による冠水が少 ない時期

(12‑ 2月)

合 わせ ている。

4.

軟実種子 は吸収 してす ぐに発芽す るが発芽能が短いためその場 での個体数 を増や す ことに、一方、硬実種子 はす ぐに発芽 しないが発芽能が長いため不時の天候異変 に 備 えるな ど種族保存 に関わっているもの と考 えられる。

「 死体食 と捕食 :肉食性貝類 における季節的な摂餌様式の転換」

大田 直友 ( 九州大学大学院理学府附属臨海実験所)

死 肉食

(scavenge)

と捕食。死 肉食 は餌 を探索 ・捕獲 ・処理す る手 間が な く、エ ネ ルギー的 によ り好 ま しい摂餌様式 と考 えられる

しか し、死体 の出現 は予測が困難 な ため、多 くの死体食動物 は捕食能力 な どをあわせ もつ。転石潮 間帯 にすむ肉食性 の同 属貝類 、 イソニナ ・シマベ ッコウバ イ もその仲 間である

では、 この 2つの摂餌様式 を どの ように使 い分 けてい るのだろうか。 もっ とも単純 な選択 は、死体があればそれ を利用 し、死体供給が なければ自ら捕食 をす るだろ う。 これ を検証 す るため、両種 の 餌利用 を野外 で年 間 ( 計1

75

日) を通 して観察 し、41 種261

7

個体 の餌動物、281

98

個体

の肉食性貝類 を得 た。

7

種の主要な餌動物において、季節による明確な餌利用種の転換が観察された (

Fig

. 1 )。

ヒメアサ リ (

1

) は年 間 を通 して利用 されたが、 と くに春 と秋 に多か った。 イシダタ ミ ( 2) とヒライソガニ (3)は、お もに暑い季節 に利用 された。一方、スガイ (3) とヒメコザラ (

5

)は寒い季節 に利用が多かった。 アオガイ (

6)

・ケハ ダヒザラ (

7)

については、特 に明確 な傾 向はな く消費 も少 なか った。 なお、 この

7

種 で餌動物全体 の9

4.7%を占めた。

この傾 向 を解釈す るため に、

3

つの室内実験 を行 った。す なわち、a. イソ ・シマの

16 ‑

参照

関連したドキュメント

線遷移をおこすだけでなく、中性子を一つ放出する場合がある。この中性子が遅発中性子で ある。励起状態の Kr-87

と言っても、事例ごとに意味がかなり異なるのは、子どもの性格が異なることと同じである。その

熱が異品である場合(?)それの働きがあるから展体性にとっては遅充の破壊があることに基づいて妥当とさ  

エフレック 故は、防草 レックス管 地絡が発生 る可能性が 故の概要 . 28

3  治療を継続することの正当性 されないことが重要な出発点である︒

このような環境要素は一っの土地の構成要素になるが︑同時に他の上地をも流動し︑又は他の上地にあるそれらと

発するか,あるいは金属が残存しても酸性あるいは塩

職場環境の維持。特に有機溶剤規則の順守がポイント第2⇒第3