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向 反 運 動 に 関 す る 実 驗 的 研 究

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Academic year: 2022

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(1)向 反 運 動 に 関 す る 実 驗 的 研 究 第3篇 第 二 次 向 反 運 動 と痙 攣 と の 関 係 に 関 す る 実 験 的 研 究 (本 研 究 は 文 部 省 科 学 研 究 費 の 補 助 に よ る) 岡 山大 学医学 部第一(陣 内)外 科教 室(指 導 医学 士. 小. 川. 寛. 〔昭 和27年7月10日. 第1章. 陣 内教授). 受稿 〕. 緒 言並 び に文 献. 第2章. 皮 質 剌 戟 に よ る 向 反 運 動 で も,ま た 「カ 」. 実 験 動 物,麻. 實 驗 方 法. 醉 並 び に 固 定,手 術 方 法 及 び. 静 注 誘 発 痙 攣 に 於 け る 向 反 運 動 で も終 始 一 側. 観 察 方 法 に 関 し て は 第 一 篇 に の ベ た 如 くで あ. の み を 向 い て い る も の で は な く,痙 攣 の 進 行. る.. に 伴 つ て右,左. 或 い は 更 に 右,左,右. 等 とそ. の 方 向 を 変 へ る こ とは 幾 多 の学 者 に よつ て 認 め ら れ て い る と こ ろ で あ る(Penfield, ter,陣 内 及 び 川 真 田,中 私 は 第2篇. Foers. 田33)).. 剌 戟 方 法 と し て ば,電. 気 剌 戟 法 と 「カ 」 に. よ る化 学 的 剌 戟 法 とを 用 い た. 電 気 剌 戟 と して は,6. volt交 流 電 源 に 感 応. 「コ イル 」 を 接 続 し,そ の 柱 間 距 離 を7cmと. に於 て 「カ 」 静 注 誘 発 痙 攣 に 際. し,双 極 電 極 を もつ て そ の 極 間 距 離 を1mm. し て 見 ら れ る 向 反 運 動 に 関 し て研 究 を 行 い,. と して4〜6秒 間 剌 戟 した.こ. こ の 向 反 運 動 の 方 向 が 変 る の は,左. に於 け る よ り も柱 間 距 離 も剌 戟 時 間 も大 で あ. 右 大脳 半. の 強 度 は 第1篇. 球 間 の興 奮 性 の差 に よつ て,左 右 の 緊 張 が 破. る.之 は 第1篇. れ て光 づ 優 位 の 側 が 働 い て 向 反 運 動 が 起 り,. 反 運 動 の み を 起 す 程 度 に した もの で あ り,本. つ ゞい て こ の 部 が 疲 労 乃 至 制 止(Suppression). 篇 に 於 ては 痙 攣 を 伴ふ こ と を 目的 と した か ら. の 状 態 と な りそ の 結 果 今迄 劣 位 で あ つ た 側 が. で あ る.. 逆 に 優 位 とな つ て最 初 とは 逆 の 方 向 に 向 く向 反 運 動 が 起 る の で は な い か と考 へ た.之 仮 に 第 二 次 向 反 運 動 と名 づ け,之. を今. に対 し て最. の 実 験 は 痙 攣 を 起 さず,只. 向. 化 学 的 剌 戟 と して は 「ル ヱ チ ン 」注 射 筒 に 1/5注 射 針 を 附 し た る もの を も つ て,皮. 質内. に 「カ」0.01c.c.〜0.0.3c.c.を 注 入 し た.皮 質. 初 に 起 る もの を 第 一 次 向 反 運 動 と 名づ け る こ. 下 核 及 び 視 床 剌 戟 に は0.05cc.〜0.07c.c.(2/10. とに す る.. 量 の 墨 汁 を附 加 し た もの)を 注 入 した.之. 他 方 度 質 向 反 野 の 剌 戟 に 〓つ て も向 反 運 動 の 他 に 痙 攣 が 起 る こ とはVogt,. 同 様 に 痙 攣 を起 さ しめ る 目的 に て 強 くし た.. Foerster等 に 第3章. よつ て 認 め られ て い る の て,私 は 一 定 度 以 上 の 強度 の剌戟 を皮 質 向反野 に与 へ て向 反運動 の 他 に 痙 攣 を起 さ しめ,こ. 第1節. の 痙 攣 後 の 向 反運. 動 即 ち 私 の 所 謂 第 二 次 向 反 運 動 に 就 い て実 験 を 行 い,之. も. が 如 何 な る発 生 機 序 に よ る もの か,. 實 驗 成 績. 皮 質 剌 戟 に よ る第 二 次 向 反 運 動 に 関 す る実 験. 1). 第 二 次 向 反運動 の発 生分 野. 皮 質 向 反 野8,. 6aβ, 5, 7, 19, 22及 び4cに. ま た 痙 攣 とは 如 何 な る関 係 に あ るか な 探 究 せ. 対 し て電 気 剌 戟 及 化 学 的 剌 戟 を以 て 強 剌 戟 を. ん と し て 本 研 究 を 行 つ た.. 行 い,そ. の第 一 次 向 反 運 動,痙. 摩 及 び第 二 次.

(2) 1688. 小. 向 反 運 動 の 状 況 を 観 察 した.そ. 川. 寛. の結 果 を表 示 す れ ば 第1表. の 通 りで あ る.. 第1表. 今 実 験 の1例. を 示 せ ば 次 の 通 りで あ る.. 実 験 第209,昭. 和25,. 体 重9kg,♂,塩. 8,. 11,犬. →. 頭 及 躯 幹 左 ヘ‑3秒. →. 全 身 痙 攣‑12秒. →. →. 右眼開 き. へ‑15秒. →. 両 眼,頭 及 び躯 幹 を 中 央 へ,全. 分 野8を. 質 向 反 野 の 剌 戟 を 行 い,痙. 攣 及 ひ第 二 次 向 反 運 動 の状 況 を 観 察 し た. 4例 に つ き試 み た 成 績 を の べ る と,全 例 に 於 て 第 一 次 向 反 運 動 は 起 る が,痙 攣 及 び 第 二. ◎. 上 記 の実験 成績 よ り の ぞ く分 野6aβ,. 5, 7, 19,. 22, 4cで は そ の 強 剌 戟 に よ り,第 一 次 向反 運. 2.. 除 を行 つ た 後,皮. 剔. 次 向 反 運 動 は 起 らな か つ た.. 身 痙 攣 も終 る.. 動,痙. の癲 癇 様 痙 攣 の 最 終 共 通 領 野 た る分 野4の. て 左 眼 も開 き両 眼 右 へ,頭 及 び 躯 幹 右. ゞい. 1.. 痙 攣 が 新 た な る誘 発 機 転 とな つ て そ の た め に 起 る もの で は な か ら うか と考 へ て,林 教 授34). 左 眼 つ ゞい て 右 眼 左 へ,. 両 眼 と じ頭 首 も 中 央 へ‑3秒 つ. 射. 間電 気剌戟. 両 眼 開 大‑2秒. 波 及 し て起 るの で は な か ろ うか,. そ し て第 二 次 向反 運 動 は か く し て起 つ た全 身. 番 号18.. 酸 「モ ル ヒ ネ」5cc.注. 右 側 分 野5を4秒. (4a, 4b)に. 即 ち,痙. 攣は興 奮 が 皮質 運 動 領に 波及 し. て 起 る も の で あ り,痙 攣 が 起 らな け れ ば 第 二 次 向反 運 動 が 起 らぬ こ とが 判 つ た. 3). 攣 並び に 第 二 次 向 反 運 動 を起 す.. 第 二 次 向 反 運 動 と第 一 次 向 反 運 動 との 関 係. 分 野8は. 「カ」 剌 戟 で は 第 一 次 向反 運. 動 を起 さず,電. 気 剌 戟 で の み第 一 次 向 反 運 動. 上 記 の 実 験 に よ り,皮 質 剌 戟 に よ る第 二 次. 攣並 び に 第 二次 向反運 動 は起 さ. 向反運 動 が起 るたあ には 必ず 全身 痙 攣 が 必要. を 起 す が,痙. な こ とが 判 つ た が,然. な い. 3.. 第 二 次 向 反 運 動 を 起 す もの で は 必 ず 痙. 第 二 次 向 反 運 動 の 発 現 に 必 要 か ど うか を 探 究 す る 目的 を以 て 次 の 実 験 を 行 つ た.. 攣 を 伴 つ て い る. 2). らば 第 一 次 向 反 運 動 は. 第 二 次 向 反 運 動 と痙 攣 との 関 係. 前 項 の 実 験 に よ り第 二 次 向 反 運 動 を起 し た. 即 ち,3例. に就 て 一 側 皮 質 向 反 野 を 全 部. 「ノボ ヵ イ ン 」貼 布 麻 痺 した 上 で,同. 側運 動. 場 合 に は 必 ず 全 身 痙 攣 を 伴 つ て お り,全 身 痙. 領 を 剌 戟 す る と,全 例 に 於 て 第 一 次 向 反 運 動. 攣 を 起 す こ と な く第 二 次 向 反 運 動 を起 し た 例. を 起 す こ と な く先 づ 痙 攣 が 起 り,つ. は1例. 二 次 向 反 運 動 が 起 る の が 認 め られ た.. も認 めら れ な い.こ. の 全 身痙 攣 は 恐 ら. く皮 質 向 反 野 の 剌 戟 に よ る興 奮 が 皮 質 運 動 領. ◎. ゞい て 第. 以 上 の実 験 よ り,第 二 次 向 反 運 動 は 痙 攣.

(3) 向 反 運 動 に 関 す る実 験 的 研 究. 1689. の み を 必 要 と し,第 一 次 向 反 運 動 は 之 を 必 要. 第2図. と しな い こ とが 判 る. 而 し て痙 攣 に は 皮 質 運 動 領,向. 反運 動 には. 皮 質 向 反 野 が 別 個 に 関 係 して い て,亙 い に 分 離 せ し め る こ と が で き る.. 4). 大脳縱 断の第 二次向反運動に及 ぼ す影響. 以上 の実験 よ り,第 二次向反運動が起 るに は 痙 攣 を 伴 ふ こ とが 必 要 で あ る こ とが 判 つ た が,然. ら ば 痙 攣 そ の もの が 必 要 で あ るか,こ. こ とが わ か る.. の痙 攣 が剌 戟 反対 側 の大 脳半球 へ 波及 す るこ. 6). 一側 四丘 体上丘上部切截の第二次. とが 必 要 で あ るか を 区 別 せ ん が た め に 以 下 の. 向反運動に及 ぼす影響. 如 き実 験 を 行 つ た.. の 如 く一 側 四丘 体 上 丘 直 上 部 に て横. の 如 く,中 脳 以 下 を残 し大 脳(終 脳,. 切 して 第 一 次 向 反 運 動伝 導 銘 を遮 断 し て お い. 正 中 線 上 で縱 断 し て 一 側 皮質 向 反 野. て,同 側 の 皮 質 向 反 野 分 野5を. 第1図 間 脳)を. 第3図. を分 野5を2例. 分 野6aβ. を1例. につ き剌戟. す る と, 3例 中 全 例 に 第 一 次 向 反 運 動 及 痙 攣. 剌 戟 す る と,. 2例 中 全 例 に於 て 第 一 次 向 反 運 動 は 起 らな い が,痙. 攣 及 第 二 次 向 反 運 動 は 変 りな く起 る.. は 起 るが 第 二 次 向 反 運 動 は 起 ら な い.. 第3図. 第1図. ◎ 即 ち,第 二 次 向 反 運 動 は 第 一 次 向 反 運 動 を 必 要 とせ ず,痙 即 ち,第. 二 次 向 反 運 動 が 起 るた め に は 痙 攣. 攣 に よ る興 奮 が 他 側 半球 へ 波. 及 す る こ とに よ り誘 発 せ られ,他. 側 の第 一 次. に よ る興 奮 の 他 側 半球 へ の 波 及 が 必 要 で あ る. 向反 運 動 の伝導 路 を伝 はつ て 起 る こ とが 判. こ とが 判 る.. る.. 5). 脳 梁切 截 の第 二 次 向反 運動 に及 ぼ. 7). す影 響. 切 截 の第 二 次 向反運 動 に及 ぼ す影. 痙 攣 の 他 側 半 球 へ の 波及 路 は 解 剖 学 上 脳 梁 を 通 る か,ま. 響. た は 両 視 床 間 を 通 るか の 何 れ か. で あ る.. 今 度 は,第4図. の 如 く大 脳 縱 断 と一 側 四丘. 体上 丘 上部 切 截 とを同時 に行 つ て同側 皮質 向. よ つ て2例 截 の 上,一. 大脳 縱 断及 び 一側 四丘 体上 丘上 部. に つ い て 第2図. の 如 く脳 梁 を切. 側 皮 質 向 反 野 分 野5或. 戟 す る と2例. い は7を 剌. と も に 第 一 次 向 反 運 動,痙. 攣及. 反 野 分 野5を. 剌 戟 す る と,2例. 側 の 向 反 運 動 伝 導 路 は 完 全 に 保 た れ て い るに 拘 らず 第 一 次 向 反 運 動 も第 二 次 向 反 運 動 も痙. び 第 二 次 向 反 運 動 は 変 りな く起 つ た.. 攣 も全 く起 ら な か つ た.. ◎. ◎. 即 ち,脳 梁 を 通 らず 両 視 床 間 を 通 る こ と. が 判 る.而. 中全 例共 に 他. 以 上 の 実 験 よ り,第 二 次 向 反 運 動 は 剌 戟. して 一 側 大 脳 半球 内 に は 第 一 次 及. 反 対 側 の 大 脳 半 球 に 痙 攣 に よ る興 奮 が 波 及 し. び 第 二 次 向 反 運 動 を 起 す 中 枢 は 共 存 しえ な い. て,他 側 に 於 け る第 一 次 向 反 運 動 の 伝 導 路 に.

(4) 1690. 小. 川. 寛 一. 次 向 反 運 動 の み で, 痙攣及 び第 二次向反運. 第4図. 動 を 伴 は な い もの もあ る が,多. くは 痙 攣 及 び. 第 二 次 向 反 運 動 を 伴 う. 3.. 視 床の 中核群 の剌戟 に於 ては痙 攣 及 び. 第 二 次 向 反 運 動 を 伴 うが,後 核 の 剌 戟 で は 第 一 次 向 反 運 動 の み で ,第 二 次 向 反 運 動 及 び 痙 攣 を 伴 う も の は な か つ た. 4. よ つ て 発 現 す る も の な る こ と が わ か る.. 第2節. 第 二 次 向 反 運 動 を 起 す もの は 必 ず 痙 攣. を 伴 い,痙 攣 を 伴は ず し て 第 二 次 向 反 運 動 を. 皮質 下 核及 び視 床剌戟 に よる. 起 し た もの は1例. 第 二 次 向反 運 動 に 関 す る実 験. 〔附 〕. 前 節 に 於 て,皮 質 剌 戟 に よ る第 二 次 向 反 運. もな か つ た.. 視 床 剌 戟 に 際 し て 極 く表 層 に 「カ 」. を 注 入 した 例 に 於 て,. 1秒1回. 位 の割 で 左 右. 動 に 就 い て述 べ た が,向 反 運 動 の 伝 導 路 の 中. 交 互 に 向 う眼 球 運 動 を 起 す 例 が あ つ た.之. 継 所 と考 へ られ る 皮 質 下 核 或 い は 視 床 の 剌 戟. 痙 攣を伴はず して起 つ た が,こ れ は 第 一 次 或. に 際 し て,第 二 次 向 反 運 動 は 起 り得 る か,ま. い は 第 二 次 向 反 運 動 で は な い と考 へ る.こ の. た 痙 攣 とは 如 何 な る関 係 に あ るか を 研 究 す る. 現 象 は1940年Hessが. た め に 本 実 験 を 行 つ た.. で 認 め た もの と同 一 の もの で あ る.. 1). 皮 質 下 核,視. 床 剌 戟 に於 け る第 二. 2). 次 向 反 運 動 の 発 生部 位 並 び に 痙 攣 との 関 係. 視 床表層 の電 気 剌 戟. 伝 導 路 遮 断 と の関 係. 前 節 に 於 て,皮 質 向 反 野 剌 戟 時 に於 け る第 二 次 向反運 動 の誘 発剌 戟 波 反路 に就 て述 べ た. 尾 状 核,「 レ ン ズ 」 核 及 び 視 床 に 対 し 「カ 」 剌 戟 を 行 い,そ. は. の各 々に就 いて第 一 次及 第 二. 次 向 反 運 動 並 び に 痙 攣 の 有 無 を 示 せ ば 第2表. が,皮. 質 下 核 剌 戟 に 際 し て も これ と同 一 の 波. 及 路 を 通 る もの か ど うか を 確 か め る 目的 を も つ て 次 の 実 験 を 行 つ た.即. の 如 くで あ る.. ち1側. 上 部 に於 て 切 截 を加 へ た後,同 ン ズ 」 核 或 い は 視 床 を 各1例. 第2表. 四丘 体上 丘. 側 尾 状 核,「レ. 宛 に 就 い て剌 戟. す る と,第 一 次 向 反 運 動 は な い が 痙 攣 及 び 第 二 次 向 反 運 動 は 各 例 と も之 を 認 め た. ◎. 本 実 験 に よ り,皮 質 下 核 及 び 視 床 の 剌 戟. に よ る第 二 次 向 反 連 動 も亦 皮 質 剌 戟 の 場 合 と 同 様 に 痙 攣 に よ る興 奮 が 他 側 半 球 に 波 及 し, 他 側半 球 内 の 向反運 動伝 導路 を通 つ てお こる こ とが わ か る.. 第4章 私 は第2篇. 總括並びに考按. に 於 て,「カ 」 誘 発 痙 攣 に 際 し て. 見 ら れ る向 反 運 動 に 関 し て 研 究 を 行 い,こ 1.. 第 一 次 向 反 運 動 の 起 らな い もの は 視 床. 剌 戟(中. 核 群 又 は 後 核 剌 戟)に. 於 て は1例. も. 向 反 運 動 の 方 向 が 変 るの は,左 右 大 脳 半 球 間 の 興奮 性 の 差 に よつ て,「カ 」 静 注 誘 発 痙 攣 に. 認 め られ な か つ た が,尾 状 核 剌 戟 に 於 て は6. 際 し て 左 右 間 の 緊 張 状 態 の 平 衡 が 破 れ,先. 例 中1例. 優 位 の 側 が 働 い て 向 反 運 動 が 起 り,つ. に,ま. 8例 中2例 2.. た 「レ ンズ 」 核 剌 戟 に 於 て は. に 之 を 認 め た.. 尾 状 核 及 び 「レ ン ズ 」 核 の 剌 戟 で は 第. の. づ. ゞい て. この 部 が 疲 労 乃 至 制 止 の 状 態 とな り,そ の結. 果 今迄劣位であつた側 が逆に優位 となつて最.

(5) 向 反 運 動 に 関 す る実 験 的 研 究 初 とは 逆 の 方 向 に 向 く向 反 運 動 が 起 るの で は な い か と考 へ た.し. か るに 本 篇 に 於 け る 如. 3.. 1691. 第 二 次 向 反 運 動 は 皮 質 剌 戟 に よ る全 身. 痙 攣 が 新 た な誘 発 機 転 と な つ て 起 る も の で あ. く,一 側 皮 質 向 反 野 の 剌 戟 に よ り,全 身 痙 攣. つ て,こ. 後 最 初 とは 逆 方 向 即 ち 剌 戟 同 側 に 向 つ て 起 る. た る痙 攣 の興 奮 は,脳 梁 を 通 らず 視 床 を通 つ. 私 の所 謂 第 二 次 向 反 運 動 も また,左. 右 大脳 半. て剌 戟 反 対 側 大 脳 半 球 に 到 り,こ の 側 の 向 反. 球 間 の 興 奮 性 の 差 に よ る もの と考 へ る こ とが. 運 動 伝 導 路 を 通 つ て 下 行 す る もの と考 へ られ. 出 来 る.な ぜ か な れ ば,一 側 皮 質 向 反 野 剌 戟. る.. の第 二 次 向 反 運 動 を 惹 起 す ベ き誘 因. に よ る第 二 次 向 反 運 動 は,全 身 痙 攣 を 伴 は な い か ぎ り絶 対 に 之 が 起 らな い こ と,即 ち 全 身 痙 攣 と い う新 た な誘 発 機 転 を 必 要 と す る こ. 第6章. 全 篇 に 對 す る總 括 並 び に 考 按. 第1篇. の 研 究 に 於 て は,向 反 運 動 を剌 戟 に. と,ま た 第 二 次 向 反 運 動 の 新 た な 誘 発 機 転 と. 対 応 し て起 る と こ ろ の 運 動 現 象 と し て 観 察. 考 へ られ る痙 攣 も,そ の興 奮 を 剌 戟 反 対 側 の. し,そ の 中枢 並 に伝 導 路 を 明 らか に し た の で. 大 脳 半 球 へ 波 及 させ な い か ぎ り第 二 次 向 反 運. あ るが,第2篇. 動 は 起 ら な い こ と,更 に ま た 左 右 大 脳 半 球 間. 痙 攣 に 際 し て,左 右 大 脳 半 球 が 同 程 度 に 興 奮. に 興 奮 性 の 差 を 予 め つ くつ て お け ば,一 側 運. し た もの で は 向 反 運 動 は 起 らず,左 右 大 脳 半. 動 領 剌 戟 に よつ て も,全 身 痙 攣 に つ ゞい て第. 球 間 に 興 奮 性 の 差 が あ り緊 張 状 態 の 平 衡 が 破. 一. 次 向 反 運 動 を 伴 う こ とな く,第 二 次 向 反 運. 動 を 起 し得 る こ と等 の 理 由 に よつ て で あ る. 一. 般 に 一 側 皮 質 向 反 野 の 剌 戟 に よつ て,先. の研 究 の 結 果,「カ 」 静 注 誘 発. れ た と きに 始 め て,向 つ た.ま. た,第3篇. 反 運 動 が 起 る こ とを 知. の 研 究 の結 果,痙. 攣後に. 起 る第 二 次 向 反 運 動 も,剌 戟 側 大 脳 半 球 が 第. ゞい て 全 身 痙. 一 次 向 反 運 動 の結 果 既 に 疲 労及 至 制 止 の 状 態. 攣 とな る と,こ れ に よ る興 奮 が 同 側 並 に 反 対. と な り,そ の 結 果 相 対 的 に 剌 戟 反 対 側 の 大 脳. 側 半 球 に 波及 して 新 た な 興 奮 が 惹 起 され る.. 半 球 が 剌 戟 側 に くら べ て 優 位 とな り,こ. しか る に 剌 戟 側大 脳 半 球 は 第 一 次 向 反 運 動 に. 新 た な 誘 発 条 件 た る痙 攣 が加 は る結 果,左. よ り既 に 疲 労 及 至 制 止 の状 態 とな つ て い る の. 間 の 緊 張 状 態 が 破 れ て 起 る もの で あ る こ とを. で 剌 戟 反 対 側 が 逆 に 優 位 とな つ て 最 初 と逆 の. 知 り,こ こに 常 に 存 在 す る と こ ろ の 緊 張 状 態. 方 向 に 向 く第 二 次 向 反 運 動 が 起 る もの と考 へ. 即 ち 筋 緊 張 と向 反 運 動 と の関 係 が 問 題 とな つ. られ る.. て くる.. づ 第 一 次 向 反運 動 が 起 るが.つ. 而 して この 第 二 次 向 反 運 動 は 第 一 次 向 反 運. 事 実 向 反 運 動 の 本 態 に 関 して は,単. ゝへ 右. なる. 動 と同 性 質 の もの で あ り,そ の 伝 導 路 も 同 一. 運 動 現 象 と し て 記 載 し て い る も の もあ れ ば. の もの で あ る こ とが わ か る.. (Vogt,. Foerster),筋. 緊 張状 態 の 変 化 も関 係. が あ る と し て い る もの も あ り(Tower, 第5章 1.. 分 野8を. 結. 論. nard35)),そ の 何 れ と も決 定 し 得 ベ き段 階 に 立. 除 き1側 の 分 野5,. 7, 19, 22,. 4cの 剌 戟 に よ り第 二 次 向反 運 動 を 起 す こ と が 出 来 る. また,一. Ken. ち 到 つ て い な い. 私 も この 点 に 関 して は 色 々研 究36)を試 み た が 決 定 的 結 論 を 出 し得 な か つ た.. 側 尾状 核,「レ ン ズ 」 核,視. 床剌 戟. 次 に 向 反 運 動 の 伝 導 路 の 問 題 で あ るが,こ. に よつ て も第 二 次 向 反 運 動 を 起 す こ とが 出 来. れ が 錐 体 外 路 に よ る もの で あ ろ う と い う こ と. る.. は, Marshall, Tower等. 2.. 第 二 次 向反 運 動 に は,そ. の前 に必 ず全. 私 も第1篇. に よ り明 らか に され,. の 研 究 に於 て之を 具 体 的 に 示 し. 身 痙 攣 を 伴 ふ こ とが 必 要 で あ つ て,一 側 皮質. た.し. か して,こ. れ以 外 の伝 導 路 が 全 く否 定. 向 反 野 の 剌 戟 に よ り痙 攣 を 起 さ な い も の は 第. で き な い こ とは第1篇. 二 次 向 反 運 動 も起 さ な い.. た が,上. に 於 て既 に 考 察 を加 へ. 述 の 如 く向 反 運 動 と筋 緊 張 との 関 係.

(6) 1692. 小. 川. 寛. が 問 題 とな つ て くる と,伝 導 路 の 問 題 に は 更. 上 述 の 私 が 明 ら か に し た もの の 他 に 更 に 複 雑. に 複 雑 な 機 転 が 考 へ ら れ る.. な もの が 予 想 され るわ け で あ る.し か し な が. 由来.筋. 緊 張 が 錐 体 外 路 性 の も の か,或. い. ら少 く と も,両 眼,頭 及 び 躯 幹 の 運 動 を 標 示. は 錐 体 路 性 の も の か とい う点 に 関 して は,未. とす る と き は,前. だ 必 ず し も学 者 の 意 見 は 一 致 し て い な い し. へ て よい の で は な か ろ うか.. (Ranson),さ. 述 の も の が 主 な る もの と考. ら に最 近 の 研 究 に よ れ ば,筋 緊. 張 に は 両 者 の 他 に 交 感 神 経,副. 交感 神 経 も関. 係 す る こ とが 明 らか に さ れ た の で(呉37)),. 文 1). Fritsch, anat.. G.. 2). u.. physiol.. Vogt, 25,. T.. C.. wiss.. u.. 1919.. Hitzig, Med.. O.:. J.. J.. f.. J.. Arch.. 37,. f.. u.. f.. 17). Sacks:. 18). Ranson:. 19). Hess:. 1907,. 20). 石 島:精. 神 神 経 学 雑 誌,. 14,. 21). 上 村:脳. 研 究,. 22). 中 邑:条. 件 反 射,. 1870.. Psychol.. Psychol.. Erganzungsheft.. E.:. 献. u.. Neurol.. Neurol. 8,. Naturwissenschaften,. 1926. 3). Foerster, 1926.. 4). 三 枝,松. 5). Russel:. 6). 柳 川:岡. O.:. Dtsch.. z.. Naturwissenschaften,. Nervenhk.. 丸,平 J.. 14,. 山:条 of. 17,. 9,. 10,. 1943.. 件 反 射,. 9,. 10,. 8). 須 田:条. 件 反 射,. 4,. 1942.. 9). 尾 崎:条. 件 反 射,. 5,. 1943.. 10). Klempin:. J.. f.. 1943.. Penfied,. W.. u.. u.. Boldray,. Neurol.. 経 外 科 学 総 論,. 13). 平 沢:皮. 質 運 動 系,. 14). Ferrier:. Funktion. E.:. Brain,. 60,. 1949.. Sherrington:. 16). Clask:. J. J.. of. of. 26). Dandy:. 46,. 1932. 1940.. 1942.. 1949. 4,. 1942. J.. Arch.. E.. EultonのAnnual り.. Neurol.. 27). Penfield:. 59,. Lewis. psychiat.. chicago,. 1936.. Practice. Arch.. Davis:. of. Neuro.. Surgery, &. 12,. Psychiat.. 1936. 36,. Neurosurgery.. 29). 川 眞 田:日. 30). 中 川:精. 神 神 経 学 雑 誌,. 31). Jasper:. Arch.. 32). 布 施:脳. of. 35). Kennard:. 36). 小 川:脳. 37). 呉:. 2nd. 22, 1939.. 1898.. Ed.. &. 本 外 科 学 会 雑 誌,. Febiger,. Phil.. 手 術, 件 反 射, J.. Urban. 3,. 52,. 1951.. 41,昭12.. Neurol.. と 神 経,. 中 田:脳. Brain.. Lee. 1936.. 林:条. Neurophysiol.. 5,. Brain,. 34). Physiol.. 55, 243,. 1934.. Tower:. 33). 1886. 15). neurol. Archiev,. Physiology.IIよ. Marschall:. 1948. the. comp.. Brenner: of. 25). 26,. 1937. 竹 林:神. 24). 28). Psychol.. 12). &. 1909.. 1936.. 1921. 11). Rich. 32,. 別 卷,第3号,. 1951. 渡 辺:条. J.. 32,. Pflugers. Review. 1894.. 山 医 学 会 雑 誌,63年. 7). 23). 1926.. 件 反 射,. physiol.. 94,. Brain,. psychiat.. 45,. 1952.. 1948. 7,. 1943.. neurosurgery,. 1,. 1938.. と 神 経 に 掲 載 予 定. u.. Schwarzenberg,. 1931.. 1941..

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参照

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