最近、進歩性判断が変わり始めたといわれる日本特許出願をどうするのか。 米国やEPや中国をターゲットにするPCT出願をどうするか。そして、法改 正によって変貌した意匠制度を活用するのか、しないのか。 長引く不景気の中、ますます厳しくなる競争時代に備えて、限られた予算 で最大限の効果を引き出すための「三位一体」の知財戦略を考えたい。 ****************************
<Q> 拒絶理由通知を受けた出 願について、減縮補正を行 って権利化を図りつつ、減 縮前の広い範囲についても 分割出願で権利化にチャレ ンジしたいのですが。 <A> 分割制度の濫用防止を目 的として導入、改正された 特許法の規定に注意しまし ょう。 割出願については、前回説明 したように、平成18年法改正 において分割の時期的制限を緩和す る改正がなされています。また、こ の法改正では、分割制度の濫用防止 のための改正が併せて行われていま す。 新たに導入された濫用防止の規定 は、例えば、権利化の先延ばしのみ を目的とする分割出願、あるいは原 出願とは違う判断がなされるかも知 れないということを単に期待した分 割出願など、出願人による検討や対 応が不十分なままでなされる分割出 願を抑制しようとするものです。ま た、分割の時期的制限の緩和に伴っ て分割制度の濫用が助長されること も予想されるため、それを防止する という意味もあります。 なお、これらの分割の時期的制限 の緩和の規定、及び分割制度の濫用 防止の規定は、法的安定性などの観 点から、いずれも改正法施行日であ る平成19年4月1日以降の特許出願 に対して適用され、それ以前の出願 については適用はありません。 記した分割制度の濫用防止に ついては、まず、特許法第50 条の2を導入する改正がなされまし た。この第50条の2では、特許出願 (例えば分割出願)に対して拒絶理 由を通知する場合に、その拒絶理由 が、第44条第2項の規定によって同 時にされたこととなっている他の出 願(例えば原出願)について通知さ れた拒絶理由と同一であるときは、 その旨を拒絶理由と併せて通知する ことが規定されています。 例えば、ある特許出願の一部の請 求項について進歩性欠如の拒絶理由 通知を受け、それに対して拒絶理由 を受けた請求項を削除して早期の権 利化を図り、同時に、削除した請求 項について分割出願を行うケース。 この場合、分割出願の審査において 原出願での拒絶理由が解消されてい ないと判断されれば、第50条の2の 通知が出されることになります。な お、通知の具体的な運用については、 出願の分割についての審査基準を参 照して下さい。 らに、上記のような場合に出 願人の対応に制限を加えるべ く、特許法第17条の2第5項につい ても改正がなされています。すなわ ち、改正された第17条の2第5項で は、拒絶理由通知と併せて第50条の 2の通知がなされた場合には、最後 の拒絶理由通知と同様の補正の制限 が課されることとなります。 例えば、上述のように原出願で拒 絶理由を受けた請求項について分割 出願で権利化にトライするケース。 勿論、このような場合でも審査官に よる進歩性欠如の拒絶理由に納得が いかなければ、特段の補正を行わず にそのままの請求項で分割して争う ことはありえます。 ただし、そのような場合、審査官 の心証が変わらなければ、分割後の 1回目の拒絶理由通知に対して応答 する際に、いきなり補正に制限がか かる可能性があることに注意が必要 です。このため、そのような請求項 について分割出願を行う場合、分割 時に原出願での審査経過について精 査し、必要な対応を事前にとってお くことが重要になります。 この場合の対応の例としては、原 出願で受けた拒絶理由について検討 し、ある程度の減縮補正を行った形 で分割出願を行う対応が考えられま す。あるいは、原出願の請求項その ままで分割出願を行うと同時に、分 割後の拒絶理由通知への応答で補正 が制限された場合でも十分な対応が 可能なように、新たな従属請求項の 補充その他の請求項の見直しを行っ ておく対応が考えられます。 また、上記規定への対応として、 分割時に提出する上申書において説 明、反論などの対応を行うことも有 効です。この分割時の上申書につい ては、次回、具体的に説明します。 以上
晩秋からは駅伝シーズン。ファンには一年ごとに 巡る待ちに待った時期である。高校駅伝から大学駅 伝、実業団駅伝、都道府県対抗駅伝までいずれも男 女の大会があるが、何とはいっても、箱根駅伝であ る。小学生の頃、某新聞で予想を見ては、ラジオ放 送を聴いた。兄と二人、炬燵にもぐって贔屓のW大 学を応援した。縁もゆかりもなく単に名前を知って いるだけで、当時から田舎でも周知のブランド大学 であったのだ。予想とは違い優勝はおろか上位入賞 も敵わなかった。この頃はC大が憎らしい位に強く、 6連覇を果たした時代であった。 昭和の終わり頃からはテレビ中継された。そこで は、当然のことながら、自分の母校を応援した。事 実は皮肉で、往年の宿敵C大である。おとそ気分で テレビの前での声援には力が入ったが、有力他校の 進出に押されて、栄冠を獲得するには一歩足りない レースが続いた。思わず罵声を浴びせかけて家内に 呆れ返られたこともあった(96年には32年振りに優 勝した)。 それでも、応援は続けた。レースを観ながら激励を 送ろうと旅館を手配した。箱根は毎年民宿まで満員 御礼状態。上には上がいて、1月3日の復路観戦後翌年 の同日を予約して帰るのが、箱根ファンとしては当然 のことだと知った。大磯在住の同僚に紹介して貰い、 上京した兄夫婦とわが家族は揃って応援した。目の 前を走る選手は速い。我々が短距離を全速力で走る 以上だろう。長男が放送局へファックスしたら、採用 されて兄弟での応援が放送されたこともあった。 また、2日早朝には大手町へと出掛けてスタート を観た。ここで兄夫婦はまた虜になってしまった。 出発前、各校の応援合戦がレースを盛り上げる。応 援団やブラバン、チアガール達が勢揃いし、中には 大根踊りまで繰り広げて、対抗駅伝の雰囲気は最高 潮に達する。その中を1区走者は走り出す。 来年も、少し離れた地ではあるが、ようやく宿泊先 が確保できた。兄へ連絡すると先ずは大手町で1区 のスタートを見送ってから、テレビ観戦し往路のゴ ール後、箱根へと出掛けて、翌朝大平台で6区山下 りを観たいと言って来た。しかし、W大、C大とも優 勝する力はなく、残念ながら、特にわが母校は翌年 のシード狙いだろう。今一応援には力が入らない。 プロ野球・Jリーグなどでも様々な応援をみるこ とができますが、あいにくTV中継を含め、最近ま ともに観戦をしておらず、何を書こうか…と思いま したが、私の好きなアメリカンフットボールでみる 応援をご紹介したいと思います。 アメフトでは、チアリーディングによる応援が盛ん で、アメリカに限らず、日本の試合でも、フィールド サイドでチアによる応援パフォーマンスを楽しむこ とができます。(チアリーディングはアクロバット な独立したスポーツとして呼ぶこともあります。) 私の出身大学でも女性チアチームが応援部の一組 織としてあり、友人が活躍していました。アメフト の試合は、サッカーや野球のように連続性がなく、 時間が細切れになるため、応援団の怖い人にこまめ に指示され、何度も十数秒の時間でワンダンス披露 してくれていました。披露し続けるとやっぱり疲労 が溜まるそうです(笑)。 主に、チアはボンボン(ポンポン)を使いダンスする ことも多いですが、プラカードを掲げたり、チアス ティックを使って客席と一緒に歓声を上げたり、試 合以外にも楽しませてくれます。さらに、これを彩 るオービック・シーガルズの得点時の特大パチンコ (グッズが客席に飛んできます)、キャラクター(鹿 島ディアーズの鹿君など)も楽しめます。 日本では、フィールドから盛り上げてもらわない と客席が活気付かないこともありますが、本場アメ リカの試合では、ホームチームが守備のときは、歓 声を上げてアウェイチームの攻撃のプレー内容が聞こ えないように妨害する光景がみられます。TV中継で、 プレーが始まる際、静かであれば、ホームチームが 攻撃しているのだな、ということが分かります。 秋∼冬がシーズンですので、TVや試合会場にて、 是非参考にしてご観戦下さい。
「日本シリーズ大展望 豪打巨人VSなぜか強い日 本ハム」 野球の話である。日本シリーズ開幕前の 2009年10月某日、新聞のテレビ欄にはこのような 文字が踊っていた。「なぜか」強いとは、なんと失 礼な(怒)、と北海道日本ハムファイターズファンの 私は憤慨した。だが次の瞬間に、そんなことを書か れるのも無理はない、と悟った。日本ハムには、エ ースのダルビッシュ投手がいるが、他の選手につい てはあまり知らない人が多いと思われるからだ。 しかし、シーズンを通して応援してきたファンに は、日本ハムが強い理由が分かっていたはずだ。様々 な理由が挙げられるが、一つは、チーム打率.278の 打線の好調さである。素晴らしい成績だが、強さの 本質は、「繋がり」にある。例えば、エース級投手と の対戦時でも、何とかボール球を選び、ストライク はカットし、粘る。フォアボールをもらえれば儲け もの。ファンは拍手を惜しまない。ノーアウトなら バントをからめて、ヒット1本であっという間に1 点をもぎとる。たとえ凡退してしまっても、球数を 投げさせたら、いずれその投手も継投させざるを得 なくなる。結果、劇的な逆転勝ちに繋がることもあ る。「地味」な強さだが、選手全員が自らの役割を 理解してチームプレイに徹し、一丸となって勝ちを もぎとろうとする姿は、心に響くし、学ぶことは多 い。応援していて、誇りに思えるチームである。 かつて私は、応援するということは、ストレス発 散のような単なる自己満足だと思っていた。だが実 際に日本ハムの本拠地、札幌ドームに足を運ぶと、 「応援の力」は確かにあると感じるし、試合の流れ を変えてしまうこともある。選手の気持ちが応援に よって動かされるなら、ファンは喉を枯らしても声 援を惜しまない。選手の渾身のプレイによって、フ ァンも心を動かされるからだ。応援するもの・され るものの心の繋がりが、そこには生まれているのだ。 学生時代「応援団チアリーダー部」に所属してい た。公式戦や四大戦(と呼ばれるG大学・SK大学・ SJ大学・M大学の運動部定期戦)などがあると、 野球・アメフト・サッカー・ホッケー・ラクロス・ バスケ・バレー・バドミントンや漕艇など、多種多 様な部活動やサークルの応援に駆けつけた。 『応援』って何だろう、と考えてみた。 現役の時、試合を終えた駅伝選手がこう言ってくれた。 「苦しくて辛くて、もうダメだと思った。でも、 チアの応援が聞こえて、頑張ろうって思った。応援 団の声が、支えてくれたんだ」 ・・・コレだ、と思った。私たちが、声がガラガ ラになるまで応援する理由。体がヘトヘトになるま で、歌い踊り続ける理由。 直接力を貸して一緒に戦うことは出来ないけれど、 だからこそ、「頑張れ」っていう強い思いを声に乗 せて選手に届ける。相手に、そして自分自身に負け ないで、最後まで戦って欲しいから。 たくさんの勝利の瞬間に出会えて自分達のように くしゃくしゃな笑顔で喜んだり、時には自分達のよう に悔しんで涙したり…。そうやって選手と一体になっ て側で応援する事で、様々なスポーツの素敵さとか、チ ームワークとか、みんなのキラキラした熱い思いとかを 感じられた時間。何にも替え難い貴重な時間だった。 「勝利」という結果が出て、もちろん嬉しい。選 手が「ありがとう」って言ってくれた時はさらに嬉 しい。その嬉しさは格別だから、応援団は選手たち にとっていなくてはならない存在であり続けるのだ ろう。これからもずっと。 私自身も今、たくさんの人からの応援に支えられ、 助けられ、励まされている。その事に本当に感謝し たいと思うし、私もたくさんの人を応援したいと思 う。チアリーダーとしても、人としても。 みなさんは今、誰かを応援していますか?