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3. .試験結果とその検討

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Academic year: 2022

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(1)III‑689. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 一面せん断試験機を用いた砂質土のクリープ試験方法の開発 徳島大学大学院 同上 関西電力・総研 徳島大学工学部 1. .はじめに. 正 正. ○吉田正悟,黒崎ひろみ HAK YOU 長谷川靖明 望月秋利. 3. .試験結果とその検討. 本論文は一面せん断試験機を用いた砂質土のクリー. 表-1. 試料の物理特性. 試料名 土粒子密度ρs 最大粒径 D ρdmax ρdmin. プ試験方法を検討したものである.クリープ試験は, 一般に粘性土を対象に三軸圧縮試験機を用いて行われ 1). 学. ,今回の様に砂質土を対象に一面せん断試験機で試験. 表-2. 豊浦標準砂. 試験条件. 項目 供試体寸法(mm) 供試体作成法 隙間設定法 圧密圧力(kPa) 間隙率 試験方法. 2.659g/cm3 0.425mm 1.632g/cm3 1.357g/cm3. がされることは筆者らの知る限り今までにない.しか. 条件 φ90×h30 突き棒による 隙間スペーサー 50,100,200 0.70,0.85,0.90 CD 試験. し一面せん断試験機は一般に試験が容易で,また長期 表-1 に試料の主な物理特性を,表-2 に試験条件を示. 的試験への耐久性もあり,安定した結果が得られる等. す.図-2 は,従来型試験機と徳大型試験機による CD. の利点を有する.但し従来型の一面せん断試験機で CD. 試験のせん断特性の違いを比較したものである.τ-D. 試験を行った場合,供試体とせん断箱間に摩擦が生じ. 関係は変位 1.3mm, Δh-D 関係は 0.6mm 付近で交差し,. て,強度に対して無視することができない影響がある. 従来型はそれよりも小さい変位では収縮量が徳大型に. 2). 点が指摘されている.そこで試験機の改良 も行ったの. 比べ小さく,逆にそれ以降では膨張度合いが小さい.. で,結果と合わせてここに報告する.. 図-3 は,3 種類の間隙比の試料に対して,異なる試験. 2. .試験機の構造 図-1 はせん断箱付近の構造図である(徳大型と呼ぶ).. で得たφCD 強度は,摩擦問題がないと考えられている. 独立のエアジャッキ 2 本を制御することで,せん断中. φ’強度. のせん断箱を水平に保つ(その結果せん断隙間は体積 変化分変化する.その影響については文献. 3). 手法で得た内部摩擦角を比較したものである.徳大型 4). にほぼ一致しており,試験機の妥当性を示し. ている.この視点で図-2 のダイレイタンシー特性につ. 参照).ま. いて考察すると,まず変位 0.5mm までは供試体側面の. た下部載荷板も移動が可能であるので,供試体の垂直. 摩擦により体積膨張が妨げられ,それ以降は摩擦によ. 変位は,上部せん断箱と下部載荷板間の変位で求める. り,逆に体積収縮が妨げられたと説明される.また前. 様にした.このシステムにより,3.で説明する様に,試. 述したτ-D 関係がΔh-D 関係よりも遅れて交差した理. 料とせん断箱との間の摩擦の緩和が可能となる.. 由は,従来型の周辺摩擦が徐々に解除されためと考え られる. 1.5. 上変位計. 0.3. 上垂直荷重計. 0.25. τ_D 線. 下変位計. せん断荷重計 加圧軸. 下垂直加重計. τ (× 100kPa ). 供試体. 0.2 0.15. 0.5. 0.1 Δh_D 線. 0. -0.5. 遷移区間. 0. 1. 2. 3. 4. 5. 0.05 徳大型. 0. 従来型. -0.05. 6. 7. 8. 45. 垂直変位dv(mm). 1. 内部摩擦角(°). エア・ジャッキ. -0.1. 従来型CD φd 徳大型CD φd 従来型CU φ'. 40. 35. 30 0.7 0.75. せん断変位D (mm) 図-1. 徳大型一面せん断試験機. 図-2. 周面摩擦による影響. キーワード. クリープ,一面せん断試験,段階載荷,上限降伏値. 連絡先. 〒770-8506. 徳島県徳島市南常三島町 2-1 徳島大学工学部 Tel 088-656-9721 ‑1377‑. 図-3. 0.8 0.85 e0. 摩擦角比較. 0.9.

(2) III‑689. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月) 5. 4. .クリープ試験方法の検討 5). 4. クリープ変位 Dh(mm). クリープ試験は,徳大型一面せん断試験機 を用いて, 「CD 条件下で,一定の垂直応力(σn)に対して,一 定のせん断荷重(τ)を加えて放置する」方法で行っ た.クリープせん断のための載荷重は,標準試験での 破壊強度(τf)を基準とし,その 40~95%間を 6 段階で 段階的に荷重を増やす方法(段階載荷法)を採った.. 積み重ね式40% 〃 60% 〃 80% 〃 85% 〃 90% 個別載荷式40% 〃 60% 〃 80% 〃 85% 〃 90%. 3 2 1 0. このときせん断速度が 5/10000 mm/min 以下になった. 10. 20. ときをクリープ変形が停止したときと見なし,次の載. 30. 40. 経過時間. 荷段階に移った.この変位速度は,粘土の CD 試験速度. 図-5. 50. 60. 70. t (min). 段階載荷の検証. の 1/500 程度に相当する.一般には個別の供試体に各. 図-6 はせん断変位(D)-経過時間(t)の関係を示した. 段階の荷重を加える方法(個別載荷法)がとられる様. ものである.この試験では,τ/τf を=95%荷重を加え. であるが,今回は異なる供試体のばらつきによる試験. た直後に急激に破壊が生じた.また段階を経るごとに. 結果への影響を無くす目的で,段階載荷法を採用した.. 載荷時間が増えていく傾向が見られる.. 次に段階載荷法による試験結果の整理方法について. 図-7 は上限降伏値(τU)と下限降伏値(τL)の求め方. 示す.図-4 は,e=0.85 の結果を代表例として示す.図. を示したもので,例として,t=2 分時の「せん断変位速. 中の○印は階段載荷試験結果で,●印は各段階毎のク. 度-τ/τf」をプロットしたものである.t=2分時におけ. リープ特性にそれを整理したものである.すなわち,. るτL はτf の 25%,τU はτf の 82%で,従来公表され. 各応力段階で共通の載荷時間 t における変位差Δh(Δ. ている資料よりもτU がやや大きい結果となった.また,. h1、Δh2・・・)を求め,初期の t の位置においてそれら. 上限降伏値は時間経過とともに大きくなる傾向が見ら. のΔh を順次累加する.t の値を変化させこの操作を繰. れたが,この点については別報 で検討している.. り返すと同図の●印を結んだ線で示す曲線群が得られ. 350. Δh4. Δh4. 1. Δh3. Δh3. 0.5. Δh2 0 0 t. Δh1 h1. 10. Δh2. h3. -2. -2. 300. 95 %. 90 %. 250 τ/τ f = 85 %. 150. 80 %. 100 50. 60 % 40 %. 0 5. 10. 15. 20. 経過時間 t (min). h2 20. t. 30. t 40. 50. t=2分時. 10. 200. 0. 経過時間 t (min). 図-4. 15. 変位速度(m m/min×100 ). 1.5. せん断変位D(mm ×100 ). クリープ変位 Dh(mm). る.この方法の妥当性について次に検討した.. 6). 図-6. 水平変位-経過時間関係. 25. 上限降伏値. 5. 下限降伏値. 0. 0. 20 40 60 80 100 τ/τf( %). 図-7. 流動曲線図. 5. .まとめ. 段階載荷法のデータ整理. 一面せん断試験機を改良することで,クリープ試験. 図-5 は,豊浦砂について「個別載荷法」と「段階載. (CD 条件)を行うことができた.また「段階型載荷法」. 荷法」によるクリープ試験結果を比較したものである.. とその整理法を検討し, 「個別載荷法」と同等の結果が. 各段階の荷重において,合変位はせん断変位,載荷時. 得られることを確認できた.. 間ともに,ほぼ一致している.すなわちこの範囲の. 参考文献:. 「段階載荷」においては,懸念されたせん断変位に. 1)村山朔郎,(1990):土の力学挙動の理論,技報堂出版/2)原田ら、 (2000):改良した一面せん断試験機によるφcd 強度とφ’強度,第 35 回地盤工学研究発表会 pp823-824/3)大島ら,(1996):一面せん断定 圧試験機における上下せん断箱の隙間の影響,第 31 回地盤工学研究 発表会 pp667-668/4)望月秋利,砂の c,φ N 値および c,φ,土 質工学会 pp133-161/5)近藤ら,(2001):砂質土のクリープ試験と モデル化,第 36 回地盤工学研究発表会 pp487-488/6)藤井ら, (2002):盛土材料のクリープ試験と極限上限降伏値,第 57 回土木学 会全国学術講演会. ともなう「供試体のせん断面積の減少」はクリープ 特性にほとんど影響しなかったといえる.特に現場 土のように,供試体にばらつきが懸念される場合は, 「階段型」の方が,適切な試験方法と考えられる.. ‑1378‑.

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