3. .試験結果とその検討
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(2) III‑689. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月) 5. 4. .クリープ試験方法の検討 5). 4. クリープ変位 Dh(mm). クリープ試験は,徳大型一面せん断試験機 を用いて, 「CD 条件下で,一定の垂直応力(σn)に対して,一 定のせん断荷重(τ)を加えて放置する」方法で行っ た.クリープせん断のための載荷重は,標準試験での 破壊強度(τf)を基準とし,その 40~95%間を 6 段階で 段階的に荷重を増やす方法(段階載荷法)を採った.. 積み重ね式40% 〃 60% 〃 80% 〃 85% 〃 90% 個別載荷式40% 〃 60% 〃 80% 〃 85% 〃 90%. 3 2 1 0. このときせん断速度が 5/10000 mm/min 以下になった. 10. 20. ときをクリープ変形が停止したときと見なし,次の載. 30. 40. 経過時間. 荷段階に移った.この変位速度は,粘土の CD 試験速度. 図-5. 50. 60. 70. t (min). 段階載荷の検証. の 1/500 程度に相当する.一般には個別の供試体に各. 図-6 はせん断変位(D)-経過時間(t)の関係を示した. 段階の荷重を加える方法(個別載荷法)がとられる様. ものである.この試験では,τ/τf を=95%荷重を加え. であるが,今回は異なる供試体のばらつきによる試験. た直後に急激に破壊が生じた.また段階を経るごとに. 結果への影響を無くす目的で,段階載荷法を採用した.. 載荷時間が増えていく傾向が見られる.. 次に段階載荷法による試験結果の整理方法について. 図-7 は上限降伏値(τU)と下限降伏値(τL)の求め方. 示す.図-4 は,e=0.85 の結果を代表例として示す.図. を示したもので,例として,t=2 分時の「せん断変位速. 中の○印は階段載荷試験結果で,●印は各段階毎のク. 度-τ/τf」をプロットしたものである.t=2分時におけ. リープ特性にそれを整理したものである.すなわち,. るτL はτf の 25%,τU はτf の 82%で,従来公表され. 各応力段階で共通の載荷時間 t における変位差Δh(Δ. ている資料よりもτU がやや大きい結果となった.また,. h1、Δh2・・・)を求め,初期の t の位置においてそれら. 上限降伏値は時間経過とともに大きくなる傾向が見ら. のΔh を順次累加する.t の値を変化させこの操作を繰. れたが,この点については別報 で検討している.. り返すと同図の●印を結んだ線で示す曲線群が得られ. 350. Δh4. Δh4. 1. Δh3. Δh3. 0.5. Δh2 0 0 t. Δh1 h1. 10. Δh2. h3. -2. -2. 300. 95 %. 90 %. 250 τ/τ f = 85 %. 150. 80 %. 100 50. 60 % 40 %. 0 5. 10. 15. 20. 経過時間 t (min). h2 20. t. 30. t 40. 50. t=2分時. 10. 200. 0. 経過時間 t (min). 図-4. 15. 変位速度(m m/min×100 ). 1.5. せん断変位D(mm ×100 ). クリープ変位 Dh(mm). る.この方法の妥当性について次に検討した.. 6). 図-6. 水平変位-経過時間関係. 25. 上限降伏値. 5. 下限降伏値. 0. 0. 20 40 60 80 100 τ/τf( %). 図-7. 流動曲線図. 5. .まとめ. 段階載荷法のデータ整理. 一面せん断試験機を改良することで,クリープ試験. 図-5 は,豊浦砂について「個別載荷法」と「段階載. (CD 条件)を行うことができた.また「段階型載荷法」. 荷法」によるクリープ試験結果を比較したものである.. とその整理法を検討し, 「個別載荷法」と同等の結果が. 各段階の荷重において,合変位はせん断変位,載荷時. 得られることを確認できた.. 間ともに,ほぼ一致している.すなわちこの範囲の. 参考文献:. 「段階載荷」においては,懸念されたせん断変位に. 1)村山朔郎,(1990):土の力学挙動の理論,技報堂出版/2)原田ら、 (2000):改良した一面せん断試験機によるφcd 強度とφ’強度,第 35 回地盤工学研究発表会 pp823-824/3)大島ら,(1996):一面せん断定 圧試験機における上下せん断箱の隙間の影響,第 31 回地盤工学研究 発表会 pp667-668/4)望月秋利,砂の c,φ N 値および c,φ,土 質工学会 pp133-161/5)近藤ら,(2001):砂質土のクリープ試験と モデル化,第 36 回地盤工学研究発表会 pp487-488/6)藤井ら, (2002):盛土材料のクリープ試験と極限上限降伏値,第 57 回土木学 会全国学術講演会. ともなう「供試体のせん断面積の減少」はクリープ 特性にほとんど影響しなかったといえる.特に現場 土のように,供試体にばらつきが懸念される場合は, 「階段型」の方が,適切な試験方法と考えられる.. ‑1378‑.
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