別紙1
論文審査の結果の要旨
報告番号
甲 第 3196 号 氏 名 秋本 佳穂論文審査担当者
主査 泉﨑 雅彦 教授 副査 小風 暁 教授
副査 武井 秀史 教授
論文 題名:The Relationship Between the “Adherence Starts with Knowledge-20”
Questionnaire and Clinical Factors in Patients with COPD: A Multi-Center, Cross- Sectional Study(慢性閉塞性肺疾患における Adherence Starts with knowledge 20(ASK- 20)質問票と臨床因子の関連性)
掲載 雑誌名(巻 ・号・頁・掲 載年):Internatinal Journal of Chronic Obstrutive Pulmonary Disease 2020:15 3201-3211
COPD治療の主体は吸入療法であり,アドヒアランスの低下 は病状の悪化に繋がるとされる.そこで,秋 本らは,呼吸器内科外来通院中で吸入療法施行中のCOPD患者 319例を対象として,アドヒアランス の評価指標であるAdherence Starts with Knowledge(ASK-20)質問票を用い,アドヒアランスと各種臨 床因子との関連性を検討した.その結果,ASK-20スコアとCOPDのQOLを評価するCOPDアセスメ ントスコアとの間に有意な相関 があり,アドヒアランスの低下とQOLの低下に関連があることが示唆され た.また,ASK-20 スコアと不安・抑うつを評価するHADSスコアとの間にも有意な相関があり,アドヒアラ ンスの低下と不安・抑うつの高まりに関連があることが示唆された.しかしながら,ASK-20スコアは,呼 吸困難感,1秒量,急性増悪頻度との相関は認められなかった.これらの結果は,COPD治療でのアド ヒアランスの低下は,臨床因子であるQOL低下と不安・抑うつの増加に繋がることを示唆するものであ る.本論文は本学大学院学位論文(博士)審査基準を満たしており,学位論文に値すると判断した。
(主査が記載)