九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
胃集検における間接フィルムの読影方法に関する研 究
北川, 晋二
https://doi.org/10.11501/3054294
出版情報:Kyushu University, 1990, 医学博士, 論文博士 バージョン:
権利関係:
〔 原 著 〕
胃集検における間接フィルムの読影方法に関する研究
北 川 晋 一
消化器集団検診 1990年 冬 季 号 (No.附)別冊
2 9号.1990. 12
〔 原 著 〕
胃集検における間接フィルムの読影方法に関する研究
北
)11 エE一
A Study f o r Photofluorographic D i a g n o s i s i n G a s t r i c Mass S u r v e y .
Shinji KIT AGA W A
Det{/rtmenl
0 /
Rαdiology, Kyushu Unu'ersily School0 /
Medicine, 3‑]‑], UαidasJzi, Higashi ‑ku, Fukuoka, Jat{lt/はじめに
円集卜月検診(以下胃集検と略す)の究極のU僚 は, 救命円J能 な 胃 癌 を 発 見 す る こ と で あ る 。 間 接 フ ィ ル ムを ji~ ~ lた集l寸│検 診 で の 検 査 は,種 々 の 制 限 の た め こ,l直感フィルムを用いた精密検宜には及ばず,従 ってその検査,読 影 の 意 義 は 癌 発 見 率 か よ り 高 い プ ル ー プ の 選 別 に 向 け う れ る 必 要 か あ る と 考 え う れ て いる。 1)→)。この際,患 者 被 曝 お よ び 経 済 的 時 間 的 負 1
"11.という而からも,要精険率と,見 落 と し 率 ( 偽 陰
性本)をより低く,そ し て 精 検 受 診 者 中 の 癌 の 発 見 本をよりl笥くする必要かある。現{E,集問険診機関 に よ っ て 斥 が あ る が,要 精 検 ヰ " 偽 陰 性 率,胃1高発 比 率,お よ び 精 検 受 診 省 中 の 胃 癌 発 見 率 は そ れ そ れ,
12‑‑‑14 0/0, 9.9‑‑‑40%, 0.05‑‑‑0.16%, 0.56‑‑‑1. 38
%" 9)であリ,必ずし Lまだ十分とはいえない。
ここでは,そ
ω
効ニ享をさらにあげるために,宵集 検 の 効 率 に 関 与 す る と い わ れ て い る,間 接 フ ィ ル ム の 嶺 影・読 影 そ し て 精 密 検 査 の3lkJ f‑のうち10),間 接 フ ィ ル ム の 読 影 に つ い て の 検 討 を 行 な っ た 。 こ の 間 接 フ ィ ル ム 読 影 の 宵 集 検 効 率 へ の 関 与 は,読 影 者 の 能)Jiを,フィルムの〆]く現能などが影響するとこれま で指摘されている11)‑17)が,そ の 分 析 は 必 ず し も な お│づ〉とはパえなllo 今[叶は,1)経 験 の 差 に よ る 読 影 能 の 差,2)読 影}j;:¥の あ り 万, 3)読 影 l:.の作 意 と 問 題 点,4)フィルムの小現能の4,t,~について 要 柏 検 本,疾忠、発見率との│見
l
係を検討した。九州大'(:政射線科
I 経 験 年 数 と 読 影 能 と の 関 係
よ り 有 能 な 読 影 者 を 育 成 す る た め の 資 料 を 得 る た めに,モデlレ間接フィルムを用いて読影し,経 験 年 数と間接フィルム読影能との関係について分析した。
方 法
間 接 モ デ ル フ ィ ル ム :胃 癌 症 例 と 正 常 例 と を 組 み 合 わ せ て,集 団 検 診 間 接 撮 影 フ ィ ル ム の モ デlレロー ルフィルムを次のようにして作成した。胃癌症例は, RetrospectI¥.eにみて間接フィルムに何らかの所見の 出 て い る も の で,か つ 精 密 検 査,手 術 等 でP確 定 診 断 か つ い て い る 症 例 で,そ の 内 訳 は 表1に 示 す 通 り で ある。
癌 病 変 が 示 現 さ れ た 型 別 で,胃 の 辺 縁 に 病 変 が 示 現 さ れ て い る も の を 辺 縁,そ れ 以 外 を 粘 膜 と し たD
また,間 接 フ ィ ル ム の 読 影 に 際 し 病 変 が あ ら わ れ て 当る程度として, A)病 変 が 確 実 に 存 花 す る,B) 病 変 が 強 く 疑 わHる,C)異 常 所 見 が あ る か 病 変 の
ためかどうか疑わしし、 ものを含ませた。
表 1 間 接 モ デ ル フ ィ ル ム の 構 成
│却 型 辺 縁 粘 膜
│識 字]1定 基 準 A B C A B C 早期 癌 隆陥起凹型型 138例例 3 2
2 2 進行癌 19例 4 7 7
40例 5 10 12 2 8 3
一 一 一
A:病変が峰実に存在する 日:病変が強く疑われる
C:異 常 所 見 があるが病変のためかどうか 疑 わ し い
11ii1i集検誌
89号.1990. 12 胃集 検に お け る 間接フィ/レムの読 影方法に関する研究
癌の示現型,病 変 が あ ら わ れ て い る 程度の判定と もRetrospectiveに精 検資 料 ( 直接X線 ・内視 鏡写 真,生検, 手 術標本 ) と 対 比 し て複 数の 読 影 者 が 判 定した。正常 例とは,実 際 の 読 影 で チ ェ ッ ク さ れ ず, 複 数の 読 影者がRetrospectiveにみても,所見なしと 判定したものである。全症例数を302とし,胃 癌 症 例 の 割 合 は,胃 集検に お け る 要精検 率 の 全 国 平 均
(12‑‑‑‑‑‑14%) 6)にあわせて13.2% (40例)とした。
症例を適宜 ・任意に 8巻に分けてモテ事ルフィルム を作成した。 l巻 の 症 例 数 は,30‑‑‑45名 で,2巻 ず つを 1組とし,各 組 に は そ れ ぞ れ10例 ず つ の 胃 癌 症 例を含むようにした。
撮 影 方 法 :福 岡 市 医 師 会 成 人 病 セ ン タ ー と 福 岡 県 対ガン協会 で 撮 影 し た も の で,7枚 法 ( 日 本 消 化 器 集団検診 学 会 基 準 のB‑2法)と,6枚 法 (B‑2 法 よ り 背臥位 第2斜 位 像 を 除 い た も の ) を 約 等 分 に 含んだ。
読 影 :九 州 大 学 医 学 部 放 射 線 科 学 教 室 の 医 師 を,
読 影 経 験 の 度 合 い に 応 じ て 次 の 3群に分けた。
① グ ル ー プI 欣 射 線 科 医 と し て の 経 験 年 数4年 以下 .
② グ ル ー プ11:政 射 線 科 医 と し て の 経 験 年 数 は5 年以上だ、が,[1常 診 療 で 消 化 器 診 断 を 行 な っ て い な い も の :
③ グlレープIII:放 射 線 科 医 と し て の 経 験 年 数 は5 年 以 1‑̲で,
u
常 診 療 で 消 化 器 診 断 を 行 な っているもσ
〉読 影 に あ た り 疾 患 の 荷 額,有所見症例の:制作など モ デ ル フ ィ ル ム に 関 す る 情 報 は う え な か っ た 。 統 計 処即,は,l‑検 定 ( ぷ2)とカイ 2乗 検 定 ( 友3
6 )を月J~、た。
1組、可たりの読影 IVT~[I寺聞は, グループ[1• IIIで は,最 知20分,員 長45分、平均31分で│両者にはとん と、、芹:を認めないが,グループIは 最 短40分,最 長98 分,、
F
均63分 で他の約2倍であった。83
要 精 検率 お よ び,癌 で な い も の を チ ェ ッ ク し な か った割合(Specificity)では,グ ル ー プ 問 で 顕 著 な 差 は 見 ら れ な か っ た が,癌 を 正 し く チ ェ ッ ク し た 割 合 (Sensitivity)は,読 影 経験の 度 合 い で,明 ら か な 差 があり,経 験 を積んだ群でより高い値が得られた。
そこで,癌 を 正 し く チ ェ ッ ク し た 割 合 の,各グルー プ毎の,癌 の 部 位別,進行 度 ・形 状 別,示 現 型 別,
判 定 基準 別の 読 影 結 果 を 分析した。
a)癌 の 部 位 別 チ ェ ッ ク 率
胃をC (噴門部・体上部),M (体ド部・胃角部),
A (前 庭 部 ) の3つ の 領域に分けた。
正診率がク。ループI・II・IIIの順に高くなること, 見 逃 し の 率 が,逆 に グ ル ー プI・II. 11Iの順に低く なること,いずれも
C'M . A
の 領 域 に よ る 違 い は みられなかった。また,グループ
I
・II'!IIのいずれにせよC ' M'
A領 域 に よ っ て,正 診 率 に 業 は な か っ た ( 表3。) b)癌 の 進 行 度 お よ び 形 状 別 チ ェ ッ ク 本 早 期 癌 ( 陥 凹 ・隆起型)と,進 行 癌 と の チ ェ ッ ク 率 を 表4に示す。
早 期 楕,進 行 癌 の い ず れ に せ よ,グループI・T1.
l1Iの順に正診率が高くなった。
ク
診率は低くし,クググ、苧、/ルレ一プIででふはさらに早期癌のなカか忌でで、 も隆起型より陥門 7引t!型~戸でで、その傾向が顕著ででP あつた。
c)癌 の 示 現 型 別 チ ェ ッ ク 率 ( 表5)
表3 経 験 年 数 別 の 部 位 毎 の 癌 症 例 正 診率 (%)
部 位
グループ
C M 八
41' 1 43 36'3 I
I
59.1 56怠2 52'3 田 70 75*2 67 C:噴 門 ・ 体上部, M:体 F.胃角部, A:前庭部.
(判,3:p<0.05;*2:p<0.01) 表2 経 験 年 数 別 の モ デ ル フ ィ ル ム 読 影 結 果
各クソレープ毎の読影京市果を点2にぷす。
クソレーフロ 要精検率(%) Sensitivity(%) Specificity(%) [ (8名) 19 42怠l 86 I
I
(7名) 16 56
・
2 91凹(6名) 18 71 * 1. 2 91
A口
︑A つ た 割 町
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A口ツ 曲 目
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卜l消 集 検 誌
84 胃集検における間接フィルムの読影方法に関する研究 89号.1990. 12
読影者全体では,辺縁の病変の正診率は粘膜病変 の正診率よりも高かった。この傾向はク守ループIIで 最も顕著であった。辺縁の病変,粘膜病変のいずれ でも,グループI・II'II!の順に正診率は高かった。
d)癌 の 判 定 ラ ン ク 別 チ ェ ッ ク 率 (表6) ク。ループ全体を通して,病変がフィjレムにあらわ れている程度
C
・B ' A
の順に正診率が高くなった。またその割合も,グループ1• II・1lIの順に高くな った。
考察
読影精度をあげる方法をさぐるために,経験の差 と読影能からみた特徴をモデルフィルムを使用して 検討した。このような試みはすでになされているが131.5),
ここでは臨床により近い疾病頻度のモデルを作成し て検討した。
癌をチェックした割合 (Sensitivity)は,他の報告13) と同様に経験による読影能の差を反映して,グルー プI・II. III相互間の差が歴然とあった。
各細目でみると,まず部位別では,C'M・A領 域のチェック率に,各ク寺ループ別の差はなく ,ただ,
A領域の胃癌の正診率は他に比し低い傾向であった。
これは,他の報告2).4).15)にもあるが 十二指腸との重 なり,嬬動波など,また直線X線検査と異り圧迫も ないので,
A
領域の癌の示現能が低いためと考えら れる。野本ら14)も,M'C'Aの順に正診率が高く同 様の結果を報告している。癌の進行度別にみると,上級者のグループ日Iでは 有意差がなかった。これは用いた胃癌症例では間接 フィルム上すべて所見があったためで,習熟すれば,
両者の差なく拾い上げ可能ということを示している。
雫期極のなかの陥凹と隆起の別では,グループI では,野本ら14)の報告と同様に,有意に隆起のほうが
拾い上げられている。
経験の乏しい群では,辺縁にある病変の方が粘膜 像にポされている病変よりも高い正診率が得られた。
ク。ループ山では辺縁有所見例と粘膜有所見例とで正
表 4 進行度および形状別にみた経験年数別の 癌症例正診率 (%)
早 期 癌
クソレ‑70 進行癌 陥 凹 型 隆 起 型 合 計
34.1 42.2 37叫 45"4 I
I
52・1 48 30.3 62*4 田 72 67"2 70 73
(川,2,3:p<0. 05;叫:p<O.OI)
診率に有意差を認めなかった。これは, 粘膜面のみ の所見も習熟すれば拾い上げ可能ということを示唆 している。
最後に,病変が描出されている程度別の拾いkげ 能は,当然所見の強いものが高率にチェックされて いる。広田ら15)のモデルフィルムを用いた報告でも, 同様の結果を得ている。
II 読影方式 夕
、
、fルチェックすることにより,読み落としは当 然減少すると予測されるが,人手,時間の点で負但
も大きい。また,ダブルチェック方式には,オー ン方式とブラインド方式があり,両者の優劣が論じ られてきた18ト23)。ブラインド方式は,他の読影者の 情報を知ることなく読影できる利点はあるが,要精 検率が上がり,その割には疾患発見率がーヒ昇せず精 検効率が低く,またオープンと比しても疾患発見率 は同じと言われている18)‑20)。他方,オープン方式は, 初回読影で異常なし群を集中的にみれる点,また初 回読影者の弱点を補えられうるなどの点から,オー プン方式が良いとの意見もあり18ト22)一致していない。
そこでタ恭ブールチェックの意義を検討するためにチェ ック方式別に読影結果を比較検討した。
表5 経 験年数と示 現型 別 の癌症例正診 率(%)
示 現 型 グループ
辺縁 粘膜 45怠l 32 II 64・1 38.2
凹 75 64.2 I (牢1.2:p<0.01)
表6 経験年数別の所見があらわれて いる程度ごとの癌症例正診 率
(%)
クソレ‑7. A B
64.1 38.2 II 78 57*2 田 93.1 72 A:病変が確実に存在する B:病変が強く疑われる
C 32
・
3 44 60*3C:異常所見があるが病変のためか どうか疑わしい
(*1.2,3:p <0.01)
日消集検誌
89号.1990. 12 胃集検における間接フィルムの読影方法に関する研究 85
方法
チェックの方法 2人l組で読影し,異なる組で すべてダブルチェックした。ダブルチェックの初回 読影の結果を 1回チェックの結果として,ダブルチ
ェックの2回目チェックの結果と比較検討した。
ダフ。ルチェックには次の二つの方式を採用した。
1 )オープンダブルチェック方式(以下オープン 方式と略す):初回の読影結果を知ったうえで,時間
をずらしてさらに読影した。
2 )ブラインドタゃフ。ルチェック方式(以下プライ ンド方式と略す):初回の読影結果をふせた状態、で,
時間をずらしてさらに読影した。
読影結果が一致しない場合は,ランクの高いほう をダブルチェックの読影結果として採用した。統計 処理はカイ 2乗検定を用いた。
読影 :福岡地区胃集検読影研究会に所属する大学 病院勤務医,総合病院勤務医,開業医によって行な われた。
読影判定基準 :病変存在に関して5段階方式を取り 入れた。
A)病変が確実に存在する。
B)病変が強く疑われる。
C)異常所見があるが病変のためかどうか疑わ
し~ ~。
D)フィルム不良で判読できない。
E)異常所見が認められない。
対象 1)1回チェックとダブルチェックとの比 較をするために,福岡地区胃集検読影研究会での,
昭和52""58年までの259.176名をとりあげ,ダフ'ルチ ェック(オープン式)した。
2 )オープン方式とブラインド方式との悔劣を比 較するために,福岡地区胃集検読影研究会で昭和59 年4片‑‑‑9月はオープン方式で,同年10月"'‑12JJは ブラインド方式で読影した。
結果
1) 1 阿チェックとダブルチェックの比較 オープン方式での 1回凶チェックの要精検宅は, 年度により差があり,最低7.3%,最高9.7%,平均 8.6%であった。 2回目チェックによってb日算された 要精検率も年度により差があり,最低3.3%,最高4.6
%,平均4.1%であった。
精密検査された24,776例
I r
,有所見者数(胃癌お よび良性疾患数)は5,815例 (23.5%)であった。疾 患発見率をみると,1回Uチェックの場合,24.5% であり,2回国のチェックは21.2%であり,1回目 チェックによって要精検とされた群のほうが高かっ た (P<O.Ol)。疾患の発見時期をみると,5,815例のうち70.3%
(4,088例)がl回目チェックで検出され,残りの29.7
% (1,727例)が夕、、フ。ルチェックすることにより検出 された。発見された胃癌のなかで,早期癌の33.6%, 進行癌の21.1%がダブルチェックすることによって 発見された。また,発見された胃癌のなかで,早期 癌,進行癌の占める割合は,1回目チェックでは進 行癌 (59.6%)が多く,2回目チェックでは早期癌
(56.2%)が比較的に多かった。
ダブルチェックの意義を検討するために,ブライ ンド ・ダブルチェックされた24,372名についても 1 回目チェックと 2回目チェックの結果を比較した。
要精検者3,144名のうち,1,916例は1回目チェック で,1.891例は2回目チェックで検出され,1・2同 目双方で指摘されたのは,わずか663例 (21.1%)で あった。
これを発見疾患別にみると,1回目と2回
u
との 読影結果が一致した群から発見されたものは,胃癌 22例中36.4% (8名),胃ホリープ89例I↑,1 34% (30 名),胃潰蕩263例中,38% (100名 人 発 見 疾 患 総 数 770例中,29.4% (226名)にすぎなかった。2 )オープン方式とブラインド方式との比較 オープン方式とブラインド方式との検査対象者数 はそれぞれ22,616名と24,372名であった。
要精検率は,オープン方式で15.7%,ブラインド }j式で'12.9%であった。
精検受診者数に対する疾患発見率は,オープン方 式とブラインド方式で,それぞれ43.3%と40.0%で あった。疾患発見率はオープンjj式のほうが高かっ た。
要精検者の読影判定ランクの内容をみると,A. Bランクをつけられた症例の割合は,ブラインド方 式が13.5%でオープン万式の9.4%よりtiF多い傾向 こあった。しかし両者には有志の差は認めなかった。
考察
オープンβ式の場合,発見された胃癌の内訳をみ ると,1回目チェックでは半期胃癌が苧均で40.4%
であるのにたいし,2回国チェックでのそれは56.2
%であった。これらは他の報告20ト21)とよく a致した。
オープン方式にしろ,ブラインド万式にしろ,ダ フソレチェックすると,要精検率は k昇し,加えて第 2回目のチェックでの癌発見率は第l恒!日チェック でのそれよりも低かった。しかし,見溶とし辛は苦 しく低下し,特に救命可能癌である早期癌の見落と し率が低下した。また,ブラインド方式での し 2 回目の読影結果の 4致率は低かった。これらのこと は読影の個人差の大なることを物語るものであり,
l J消集検誌
86 胃集検における間接フィルムの読影方法に関する研 究 89号.1990. 12
ダブ/レチェックは欠くべからざる方式であるといえ る。
オープン万式とブラインド方式を比較検討した今 回の結果では,要精検率,見落とし率,および癌発 見率で両者に明らかな差はなかった。現在,ダブル チェック読影でオープン式を採用されているところ が多い24}が,一部ではブラインド方式で行われている ところもあり19.23},何れが良し3か読影委員の経験年数・ 人数などのいろいろの面を考慮、して決められるべき であろうと考える。
III 読 影 上 の 注 意 と 問 題 点
読影上の注意と問題点を検討するために,間接フ ィルムと楕検資料を対比した。
hi去
対象 :福岡地区胃集検読影研究会の扱った症例の うち,昭和61年度分の次の3群を用いた。
1 )間接フィルム読影結果が精検結果と著しくく し3違った症例 (A.Bチェックで局在病変なしか,
他部位に病変のあった): 136例。 2 )胃癌症例 :89例。
3 )良 ・悪性の性状に関する次に述べるランク 4 たはランク 5であった症例 :116例(胃癌27例を含 む)。
撮影方法:ほとんどが先に述べた学会基準のB‑ 2法を用いた。
読影:読影判定基準として前に述べた病変存在の 5段階方式以外に,良・悪性の性状の判定基準とし て次のものを用いた。
1 )良性と考える
2 )良性のほうが考えやすい 3 )どちらとも言えない 4 )悪性のほうが考えやすい 5 )悪性と考える
間接フィルムは,複数の読影委員で精検資料を知 ったうえで見直した。間接フィ lレムの所見は,間接 フィルム読影の実際のように,欠損・ニッシェ ・集 中の直接所見と,硬 化・変形・辺不整・粘膜異常の 間接所見に分けた。また胃の細部を前述の
C. M.
Aの3領域のほかに,横断面で,皆側(小管・大智・ 全周),壁側(前壁・後壁)の2つに分けた。統計処 理はカイ 2乗検定を用いた。
結
1 )精検結果とくい違った例の見直し
136例のうち90例 (66%)は見直すと,読みすぎで あったと言えたが,46例 (34%)は見直しても不変 であった。この読みすぎ90例中.24例 (27%)ほ見 直したところ正常 (Eチェック)と判定された。
この精検結果とくいちがった痕例の中で読みす日 であった88例(胃以外の部位でチェックされた 2例 を除く)の,部位別,所見別の例数と読みすぎ率を 表7に示す。 C• Y'I・Aどの部位でも壁側より,皆 側で読みすぎが多かった。部位別では,M. A. C の順に読みすぎ率が高かった。
直接 ・間接の所見別では,読みすぎと不変群の間 で差はなかったが,壁側で読みすぎであったものは 全て直接所見であった。
2 )胃癌の見直し(表8)
表7 チェック部位と所見別の読みすぎ例数と率 一 当 初AあるいはBとされたもの (88例)‑
部位 所 見 寄側 壁側 小計 計
直接所見 (62) 7 (44) 15 (52)
C 18 (53)
間接所見 3 (60) 3 (60) 直接所見 19 (86) 14 (61) 33 (73)
M 49 (71)
間接所見 16 (70)
。
(0) 16 (67) 直接所見 6 (86) 12 (67) 18 (72)A 21 (67)
間接所見 3 (75)
。
(0) 3 (60) 直接所見 33 (79) 33 (58) 66 (66)小言十 88 (66)
間接所見 22 (69)
。
(0) 22 (71) 計 55 (74‑) 33 (56‑) 数字は症例数(克){
牢:0ぐ0̲05)
日消集検誌
89号.1990. 12 胃集検における間接フィルムの読影方法に関する研究 87
表8 発見胃癌の占拠部位と見直し読影結果 発見時判定基準 A B 見直し判定基準 A 小計 A B E
同 早期癌 ‑5 ‑ 位
部 22
進行癌 14 2 5 ‑ イ
也 早期癌 部 位 進行癌
計 22 13
発見時AあるいはBでチェックされた胃癌35症例 のほとんどは同部位でチェックされており,他部(立 はl例のみであった。当初Cチェックされた54例の うち21例 (39%)に他部位から癌が見つかっている。
癌のある部位を当初Cチェックとした33例について 見直すと.17例 (52%)はA.Bに変更した。当初 他の部位でチェックされ発見された22例のうち,見 直したところ病巣と同一部位に所見があるとされた もの(見逃し)は6例 (27%),残りの16例 (73%) は病巣と同一部位には,どんなに見直しても所見が 出ていない間接無所見であった。当初他部位チェッ クされた割合は,早期癌では49例中20例 (41%)で,
進行癌では40例中2例 (5%)であった。
他部位チェック例の示現能を占拠青I~位別にみてみ ると,間接無所見は小時特にM領 域 (6例)に多く, また,前 壁 側 (3例)は全て無所見であった。
3 )ランク 4・5の見直し
ランク 4および5の166例のうち見直すと読みすぎ であったものが11919Ji(72%)あった。ランク 4は149 例あったがそのうち.A‑4の26例中11例 (42%), B‑4の42例中27例(64%),C‑4の81例中75例(93
%)が見直したところランク 3以下になり,Eチェ ックも23例 (28%)あった。また,ランク 5はA, BおよびCとあわせて17f列あったがそのうち 6例(35
%)は読みすぎであった。
比較的症例数が多かったランク4の読みすぎ例(111 例 :胃以外の部位をチェックされた2例を除く)に
ついて,前述の精検結果とくい違った例の見直しと 同様に,所見と存在部位との関係を検討した(表9。)
部位別では,C .M. Aおよび笥側,壁側とも読 みすぎ率に差はなかったが,いずれの部位でも,直 接所見より間接所見の読みすぎ率が高く,特に建:恨IJ
で顕著であった。
C
計 小計 A B C E小計
2 7 7 29 12 2 6 9 33
一
38 67一 1 4 14 20 21
一
2 2254 89 (数字は症例数)
考 察
フィルムを見直したところ,依然として読みすぎ,
読み不足がかなりあった。読みすぎ例は,壁側より 湾mlJ(特に大当)の所見に多かったが,中両ら25}の報 告とよく一致している。今村ら261は,腹臥位て電造影 を撮ることにより,かなり良好な人ー替のチェックニ私 有所見率を得ている。われわれも,その体位を用い ているが,体下部より口側の大智の所見は↑司常性に 乏しいことが多く,所見も欠損・変形でチェックさ れることが多いために読みすぎが多いと思われる。
M領域当側でチェックされた間接所見の多さは,増 田らI}の報告と同じであった。
見直した結果,間接フィルムの読影で読み不足あ るいは見逃しといわざるを得ないものが少なくなか ったことは,読影と十分に注意しなければならない 点である。どのような症例を何故見逃されたり,読 み不足となったかは将来さらに詳細に検討を要する 問題である。このような間接フィルム仁無所見の比 率は,早期癌についてみると中馬ら27}は.13‑0%であ ったと報告しているが,報告によって28),29)様々であ る。このような間接フィlレム仁無所見群は小皆特に 領 域,および前壁側の病変であった。これは将来 撮影方法を含めて検査方法の検討を迫っている。
IV 間接フィルムの示現能
間接フィ/レム読影J‑:̲,精密検査必要の緊急度が判 別できると,精密検査受診率が100%でない今日,被 検者に精密検査を受けるように勧める際の11町立を調 整し,それによって癌発見率を効率よく卜.昇させう ると期待できる。そこで,間接フィルムの読影結果 と精密検査による結果とを対比して,間接フィルム での病変示現能を検討した。
方法 日消集険託、
包 胃集検における間接フィルムの読影方法に関する研究 89号.1990. 12
フィルム評価法 :病変示現能を,病変存在示現能 と性状示現能とに分け,それぞれ前に述べた5段階 評価法を用いてフィルムを評価した。
対象 :福岡地区胃集検読影研究会での昭和61年度 の症例を選び検討した。
読影症例数は,87.863名であった。 判定基準でE 以外の群を要精検者としたが,要精検者数は,9.088 名(要精検率10.3%)であった。そのうち判定基準 でA.BあるいはCに属するものは,8.689名 (9.9
%)であった。これらのうち精密検査を受けて結果
表9 チェック部位と所見別の読みすぎ例数と率 ー当初ランク4とされたもの (111例)一
部位 所見 寄側 壁側 小計 計
直接所見 (64) 11 (59) 20 (69)
C 33 (75)
間接所見 10 (91) 3 (75) 13 (87) 直接所見 4 (44) 13 (76) 17 (65)
M 51 (78)
間接所見 29 (85) 5 (100) 34 (87) 直接所見 4 (67) 12 (63) 16 (64)
A 27 (71 )
間接所見 9 (90) 2 (67) 11 (77) 直接所見 17 (59率1) 36 (71) 53 (66‑2)
小計 111 (76)
間接所見 48 (8r 1) 10 (83) 58 (85‑2)
計 65 (77) 46 (73) 数字は症例数(%) (寧1.2:p<0. 01) 表10 判定基準と精検結果
病変存在示現能の判定基準
A B C 小計(克)
精 E同日 良 異 胃 '
良↑生 里 E同日 良 里 E同E 良 異
検 '性 吊,.... 吊,.... 性 吊,... 性 吊戸... (克) 結
果 疾 な 疾 な
疾患 な
疾患 な 癌 '串じa、 し 癌 患 し 癌 し 癌 し
2 57 6 30 11 78 109 4 165 126 295 (1) (56) (43) (4.9) 性1犬 2 4 63 7 59 24 6 241 361 11 363 392 766
巧言 (1) (48) (51)
~
現
能 3 96 14 4 150 66 45 ,1665 2,800 49 ,1911 2,880 4.840 I
の (1) (39) (60) (79.6) 定判
4 9 13 6 6 25 13 2 25 60 17 63 79 159 基 (11) (39) (50) (2.6) 準
5 10 2 4 2 10 4 6 20 (50) (20) (30) (0.3) 小計 25 231 37 12 265 114 54 2.010 3.332 91 2.506 3. 483 6.080
(%) (8) (79) (13) (3) (68) (29) (1) (37) (62) (1. 5) (41. 2) (57.3) (100) 293 (4. 8克) 391 (6. 4%) 5. 396 (88. 8%) 6.080 (100%)
日消集検誌
89号.1990. 12 胃集検における間接フィルムの読影方法に関する研究 89
の判明したもの,6.080例を分析に用いた。 はEランクより癌発見率は高いことになり,精検の 読影 :福岡地区胃集検読影研究会に所属するメンバ 必要があるといえる。ただし,存在診断とともに性 ーによっておこなわれた。 状診断をおこない,悪性の確度に応じて精密検査へ
結果 の勧誘,働きかけをおこなうことが精検受診者中の
判定基準別の精密検査結果は表10に示す通りであ 癌発見率の上昇に結びつき,重要であることを示し った。 ている1).2).32)。
精密検査された6.080例中何らかの病変が確定診断
されたのは胃癌91例(1.5%)・良性疾患2.506例の計 考 案
2,597例 (43%)であった。胃癌91例が間接フィルム 集団検診で使用している胃の間接X線写真は撮影・
読影のどのグループからみつけられているかを見る 読影の点で,直接X線写真に,限りなく近づけるの と,判定基準A‑ 4および5とされた44例中からは が理想である。しかし,現実には,未だ両者には若 43% (19例)であった。判定基準BからCと次第に 干の隔たりがあり,それが胃の集団検診の問題点と
この割合は低下し,判定基準C‑ 4および5とされ た90例からはわず、か2.2% (2例)であった。また存 在診断の判定の如何にかかわらず性状ランク 4ある いは5と判定された179例では胃癌は15% (27例)で あったが,1あるいは2と判定された1,061例中では 胃癌はわずか1.4% (15例)であった。
また良性疾患は,判定基準A‑1および2とされ た139例中には86%(120例)あった。この割合は判 定某準BからCと次第に低下し,判定基準C‑1お よび2とさた796例中からの良性疾患は40%(319例) であった。また性状診断でみると,存在診断のいか
なっている。今回は,その問題点のなかの読影につ いて検討した。
以前は,間接フィルムの質に問題があったが33),最 近は間接フィルムの精度が向上し,恒常性を有しつ つある。島本ら21)は,発見胃癌の再読影では,ランク もチェック部位も変化していると報告しているが,
今回のモデルフィルムの読影結果に見るとおり,経 験を積んだものが読影すれば,一定の結果を得られ るまでになっている。読影に際しては,ダブルチェ ックで,見逃しを防ぎ,一方では,間接フィlレムと 精検結果との対比などの研績により,読影委員の読 んにかかわらず,1あるl¥は2と判定された1,061例 影能力のバラツキを少なくすることが,読影能の向 中での良性疾患は50%(528例)であったが,4ある 上に必須といえる。
し刈ま5と判定さた179例中では37%(67例)と低下し 読影能の個人差については,すでに種々報告があ た。
考察
間接フィルムで恵性と診断された群に占める癌の 割合が高い (30‑‑v82%)ことはすでに報告されてい るがlト3).30),ランク付‑けと胃癌発見率との関係の分析 および良性と判定されたものの精検結果との対比は 報告がなかった。この研究で得られたA‑4あるい は5で癌発見率はこれまでの報告によく一致した。
円痛の発見率が存在診断でC.B.Aとランクが上 がるにつれて上昇し,また性状診断で,1・2・3
とすすむにつれてk昇し,良性疾患の割合も,性状 示現能に相関した。これらのことは,間接フィ lレム でもかなりの精度で良悪性の判定ができるまでに病 変が描出されることを意味している。
Cランクの1,2と判定された群からの精検受診 者中の胃癌発見率は0.88%であった。 Eランクより l年以内に発見される胃癌の割合であるいわゆる偽 陰性率は9.9%‑‑‑40%という報告7)‑9)もある。しかし,
Eランクよりの胃癌発見率が毎年受診している逐年 検診群からの胃癌発見率(0.13%)31)よりも高くはな いと仮定できれば,Eランク以外(Cのし 2でも)
るがIll‑17Lこれをできるだけ少なくし,読影力の水
準をあげるには,読影時の集中力と,読影能力の向 上を計るよう努める以外になしI。この研究はそのた めには,間接フィルムの読影になれることと,そし て基本的な胃X線診断能を高めることはむろんのこ とだが,特に粘膜像に注意して読影し,陥凹型の早 期癌の診断能を高めるように努めることが大切であ ることを示した。
ランク 4・5を見直したところ,8割前後は読み すぎといわざるをえない判定であった。この読みす ぎ率は中西らの報告25)とよく一致した。悪性指標につ いての見直し結果の報告は,ほとんどが発見胃癌に ついてのもので,癌以外のものについての報告は見 当たらない。集団検診フィルムの読影にあたっては, 見落としがないようにということを重要視すると同 時に読影にかける時間にも制約があるために,やや もすれば読みすぎる傾向にある。とはいえ読みすぎ は要精検率の上昇,精検受診者中の癌発見率の低下 につながり,望ましいことではない。読みすぎない ように注意すべき点として,部位的にはM領域湾側 とC領域壁側などがあげられ,また,辺不整 ・硬化
日消集検誌
90 胃集検における間接フィルムの読影方法に関する研究 89サ.1990. 12
などの間接所見があげうれる。読みすぎを少なくし, 要精検率を低下させ,精検受診者中の癌発見率を上 昇させるためには,直接撮影の読影に習熟し,病 的 所見と異常とは読めない所見との識別を可能にする こと,また,異常所見の存在診断にとどまらず,的 確な性状診断を行なえるようにすることが必要と考
える。
要 約
胃集団検診の効率をあげるために,間接フィルム 読影
t
の諸国子について険討した。その結果,1 )経験年数により読影能に明らかな善があり, 経験がイ汁a分な場合には,特に粘膜・陥門型病変の 読影能か不足していた。
2 )読影方式では,ダブルチェックにより救命可 能な早期癌の見逃しを減少させたが,オープン方式
とフラインド方式の比較では差を認めなかった。
3 )読影 Lの注意として,間接フィルム読影の読 みすぎ,読み不足,見逃しの実態を分析したところ, 碍側の間接所見を読みFざることが多かった。
4 )間接フィルム読影の結果として,病変の存在 の確信j主ならびに良・悪性の確信度は精検結果とよ
く相関した。
そこで,間接フィルムの読影にあたり,1)読影 能の個人走をなくすために,早期癌特に,粘膜陥[111 型病変に習熟する必要性があり,2) ダフルチェッ クは必ずすべきであり,3)湾伊IJの間接所見の読み すぎに留意すること,さらに,4)病変存在診断の みならず↑生状診断をすることによって,要精検率お よび見込ーとし率は低下し,精検受診者中での癌発見 宅が J~ 界ーするとの結論を得た。
本論文の要旨は,第24,25岡本学会総会および,
第15,16[111本学会九州地万会にて発表した。
(稿を終えるに臨み,御懇篤なる御指導,御校閲を 賜わりました増田康治教授に厚くお礼申し上げます。
また,本研究にあたり種々御助力,御助言を頂きま した佐賀医科大学長松浦啓一先生と中村胃腸科医院 rll村 硲 a先生に深謝致します。さうに,御協ノJ頂き ました福岡
m
医師会成人病センター,福岡県対ガン 協会,福岡県医師会の関係者の皆様に深く感謝致し ます。)文 献
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I ‑ ̲ 1 E
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ω
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r
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‑ x
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27)
l t
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l‑j消集検誌、
明.
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何