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日 本 産 ハ ム シ 科 雑 記（8）＊ 中 條 道 夫
香川大学 教育学部 生物学教茎
Miscellaneous noteson theJapaneseChrysomelidae匿oieoptera）（8J＊ Micbio C日ロJe 11．Ⅴ．．de罪OTSCEⅥこぶⅩYが日本から記録した ハムシ類（2） との小額膚の（1〉ほ，日本産ハム訂科雑記ぽ（掲就誌 軋脚注参鳩）に記したが，それほ1857年に．発衷された もので，∬gferα5〆ぷ（＝rr‘ど血c彪′タ￡eα）Jβ♪α，泌， 劇画抽娘咋〆卯（＝加JβC〃♪如rα）〟脚机班・ざ，A祝・ Jαぐク♪血r虎光どgf♪￠乃推f∫，Aデf人用∼ぴぶ（n，gen．）ガ∫ggr の4新種が記載されている〔（軍）内は現在用いられ ている属名，（n．gen．）ほ新属の怠け† こゝ紅籍介するのは，彼の日本のハムレに関する報告 としては2番目のものであって，その標題並虹概要は 次の如くである： 工鱒eCteS血Japon〔Btudes Entomologique，ⅠⅩ， pp．4−59（1鎚0）〕．．前回の報告（1e57年）ほ，Elisa GoscェEE∇汀C苫夫人（函館駐在のロシア領事の夫人） が，Si皿0血（伊豆の下田）で採集したものの研究結果 であったが，今回のは同夫人がEddo（江戸）から日 本の北紅あるSolm紬arの海峡紅至る間で採集した ものの中で，主としてⅨbokodody（面鏡）の−・昔で 採集したものの研究結果であって，裾遜冒13ロ覆余り， 鱗超眉約1Dロ種（共に幾多の新馬新種の記載を含む） が記述されている．その中でノ＼ムレ類ほpp．ど−27紅 記扱叉ほ記録された次紅列記するものである〔（ニを して示してあるのは，前記同様紅現在用いられている 属名又ほ種名，（n．gen．）は新馬の意セある一）：Crわcβrf∫ （＝エ‡J如￠rg∫）銅動匝〟ねn．sp．リF記歳（＝エブタ￠∫弥 gざ）αfrαれSp．．，g扉セrd．F〆∫（＝Trどe如cノれγぶββ）ブα タ卯和∴MoTSCヱm．SRY，Cゐ・’プ5ク‘カ〟ぶ（＝Aの叩〃妨別物弼） g〃∫C鵜β少如ゐf n．sp．，摘漉畑血相d咋如＝．Sp （〒劫∫fブタ〆♂ ノおJ汐f♪′ぷ MorSCエ王ULSXY fo工・ma）， ∧わ加jわ据〃（＝β加〟西南）．／〟最か招 こMorSC㌣UL− SKy，Aわ♂郎わ桝♂ r叫匂′♂∫J〃√♂〟雄 二旭oT・SC王ぎU上．SXy （＝βα班恒舶．掬崗卵∫ MoT■SC正ULSKY foI・ma）， 4卵〝“研削（ニCれ仲蛸如）α〝gび軌βJJfg n
Sp．，ChT’ySOnzOTJrhG qlLL2dT，GT＝gu（atG McTSCEULSt： （＝Cカrグぷ〃J‘花庇 α〝γgC如才c￠αMANNER古瓦IM），Gα ／Jgr％C∼dα（n．gen．）み拍ぶごね≠βn、．Sp‖，G〃JJβ′祝Cα？ （ニSα光gαrわJα）劇拗闇旭ね・∫わーfα≠βn．Sp．，AggJα∫α （n．gen．）兜どgγ‘c坤∫ n．Sp．．．訊玩疹劇加カαJ♪α （＝AなJαC里痛〝α）／■β弼ク和才f∫MoTSCHULSKY，Agβ− んほ出■用・d偏■ L．．var．印g′・払ねⅥ］MoTSCHULSXY （＝AggJ￠ぶ抽α ￠0α甜Jβ戌 BALY），CαJ∂，相加・打ぷ？ （ニC房州祓那珂′血沈膵励琉n．Sp．、C一之￠（・￠dg∫r＝Pか 粕嫉卸Ⅶ厄）邦fgデク・・鋸〟肌地物g几Spりエ∫♪㌢・α．ざ♪∽鋸・ f〃紬・・∫fr・fαf〝ふn．Sp．，Ar拍r・正郎，頑押r MoTSCほひ LSEY，Crg♪i■血d♂rα￠如c捉rfねr・裏∫n．Sp，伽♂ね乃タ・ Cゐf∫？（＝見物培わ・方fs）〆〃gわdgγ〃‡dgざ n．Sp， Arg吋〝∫舛fgr如r‡∫F氾SkER（ニGEBLER），かβわ・ ァ〃J〃（＝A∫〆加桝r♪血）弟〃加瑚ね 刀．Spり即 ち，現在的監訂正しないで云えば，2新属・15新種・4 新記録荏・5既知種と記載を伴なわない新らしい名 （nonen nじdum）1つで，2新属とは GαJJgrむ仁王dα とAgβJαぶα（共に現在有効な属名），4新記録種とほ 肋如ぶわI柁β ノおJi♪β∫ MoTSC王‡ULS王〔Y（原産地ほE．
＊闇：ンルピア，ⅠⅤ，1，pp．占0一一占4（Jan．1955）． （2）：新鹿轟，ⅤIl，15，pp．2−る′Fig＄．、卜4（Dec．
1954）
（3J：仝 上，ⅤⅠⅡ，4，pp．．2−占，Figs．5−7（April 1955）． （射：仝 上，Ⅴ‡ⅠⅠ，る，pp．2−5，Figs8−10（Sept． 19岳5） （5）：仝 上，ⅠⅩ，11，pp．2−5，Figs．11（Oct 195‘）． ㈲：仝 上，5．X，pp．24−27，Figs．12・−15（March 1957） （7）：仝 上，Ⅹ‡，15，Pp．2−る，Figs、．ト4（Nov 19581）．OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
−25− のため米艦ポータハン号でワシう′トンへ行く．護衛の 成臨丸も太平洋を渡る一．桜田門外の変（大老井伊直 閏，水戸浪士虹刺殺さる）．．蹟浜を開港する… 江戸城 下の幼児紅種痘を行う．外人殺傷事件多く起る（例え ば，ヒ．ユ．一−スケン．．浪士に切らる）．．五品江戸廻し令小 枝川斉昭死す”等と云う，漸く文化の曙光の見え初め ると同時に，前時代の未開振りの名ごりも未だ著し く，全国的大勒乱を経て明治雉新（18占7∼18‘8年）に到 達するのが更にこの数年後であった事を想えば，些か の感概なきを得ない‖ 12．Ⅴいde施OTSC註Ulぷ鼠Yが日本から記録した ハムシ類（3） 前記の論文発表の翌年，それの統語が発表されたぃ その標題や掲載誌等ほ次の如ぐである：Insectes du Japon（Contin11atio工l）．ttEtud、Ent．，Ⅹ，pp．5・−24 （18占1）．．” この論文の中で，ハムレ類に．関してほ，21∼22真 に・1未記録雇の記録と2新種の記載とが見られる． 即ち，緑地ゆ物■α ∫〟みα♂〝βα MoでSCエロL・SXY（18占8 年にアムールから記散発表されたもので，現在では C励≠紺〃机Z 久紺職場川畑〃“ WIEDEMAN封，1821の synoⅡymとされ・こいる）の日本からの初記録と， A九♂♪〃碑γ∫ぴわJ丘Cβ‘cクJJよ∫n．．Sp．（現在でほCか．γ・・ ぷ∂J‘刀αα〟γね庵αJββ〃MA封がERⅡEIMのSyIlOnymとさ れている）及びA封蝋戒−αe∬≠βガ∫αn．Sp．（現在で ほG（ZJgr在Cαビ，方gg〝丘〃MoTSCH℃几．SRYとされている） ほ2新種である前項と同じ孝明天皇の御守，枝川家 茂将‘軍の治世，文久2咋に発去された科学論文である・・ SiberiaのDanriaとAmur），肋血∫fβ粁ほrゆfeg・・ 烏紀勃別館】はoTSC肌LSXY（原産地はDanria），Cゐ㌻．γ一・ ∫〃班Or♪血g〝αかα井g〝J♂ねMoTSCⅡULSXY（原産地 ほn紀riaとAmⅣ），Argβき〝∫ガ∼grffgr∫よ■∫FISCⅡER （原産地ほBarnanl），5既知種とほ月bfβrα∫〆ゞ カ疹鳳鮎∴MoTSC肌uEY，朗卯麒玖細物り吻蛸■dお MoTSC苫VLSEY，A，・摘Ⅶ触F 折卵r MorSC王王ULSEY （何れもMoTSC貰仇．SXYの前記1857年の論文で日本 から新種として記載されたもの．この論文に記載され たもう1つの新種A〟J丘C￠♪ゐクア・α花≠かf♪g〝紹J∫MoTS・ C琶Ul・SにYの名は，此の186ロ年の論文に．は見られない 多分記録漏れなのであろう）．記載を伴なわない薪ら しい名とはAggJα〟cdβJ邦よL．vaI∴．〟劇旬琉摘Mo一 丁・C耶LSEY（之軋新変種と判定されたもゐではある が，唯，名が与えられたのろ．で，記哉を伴なっていな いので，学名としては無効であり，後年（1874）．丁．S．． BALYが，MooRの横浜紅於ける採集品で，Mo■rS」・ CEULSKYのVar．．亡￠βr封Jβ〃と同じと考えられるもの を，MoでSC王王軋SKYの此のnomennudじm のある事 も引証して新種記載したので，爾後此のAgβJα∫f∠c〃 C〃g′〟JβαBA工′Yが有効学名とされている）。．その他の 15種ほ総て新種として記載されたものである．． 此のMoTSC王王UL．SKYの論文ほ，日本の鞘鹿田と鱗鳩 目の昆虫の多数を，始めて組織的に学界紅報告したも のであって，日本の昆虫類に関する分類学的研究の盈 要性と学問的興趣とを広く世界紅向って紹介した，日 本の昆虫分類学研究史上極めて貴露な実績とされるレ 18占口年の我が国の歴史年鼓に記されている主な事項と 言えばtt万延．元年，孝明天皇15年‖ 将軍枝川家茂．．安 藤信正，局中となる．新見豊前守一・行，条約批准交換
