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通常学級に在籍するADHD児に対するアセスメントと支援

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Academic year: 2021

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(1)通常学級に在籍するA皿㎜D児に対するアセスメントと支援 専攻. 人間発達教育. コース. 学校心理・発達健康教育. 学籍番号. Ml1036I. 氏名. 小林 裕子. 1.研究の日的    「今後の特別支援教育の在り方について (最終報告)」では,これまでの特殊教育の対象. の障害でなく,LD,ADHD,高機能自閉症も 含めて障害のある児童生徒に対してその一人一 人の教育的二一ズを把握し,生活や学習上の困 難を改善又は克服するために,適切な教育を通 じて必要な支援を行うべきであるとされた(文 部科学省,2003).そして,2007年4月からr学. 2.論文の構成.  第1章通常学級における多動児のワーキン      グメモリ支援による行動改善に関す      る実証的研究.  第2章 学校・家庭・医療の連携によるADHD      児の支援 3.研究の概1要 (1)第1章. 校教育法などの一部を改正する法律」が施行さ.  1)目的. れ(文部科学省,2006),通常学校・学級におい.   行動上の困難や対人関係の困難を抱えた,. てもLD,ADHD,高機能自閉症などの「発達障.  小学校2年生男児(以下A児)を対象とした. 害」に対して教育的支援を提供することが求め.  支援を行った.アセスメントに基づきA児の. られるようになった..  認知特性を把握し,個別の指導計画を立て,.  ところが渥美(2005)は,発達障害に見られ.  通常学級において支援を行った.そして支援. る認知・行動上の特性は,周囲の人に障害とし.  効果を行動観察とアセスメントによって評. て気づかれなかったり,認められていなかった.  価することを目的とした.. りすることが多くあると述べている.必要な支. 2)方法. 援が受けられないことから元来の障害に加えて.   支援前のアセスメントとして,子どもの問. 一層望ましくない行動が発現したり,本来なら. 題行動を測定するCBCL−T㎜1,ADHDとの関連. 可能な学習さえ困難になったりするなどの二次.  を調べるComers3,子どもの知能を測定する. 的障害も懸念されるとも述べている.即ち,通. WISC一㎜,動機付けアセスメント尺度(MAT). 常学級に見られるこのような子どもの発達の理.  を行った.. 解と,支援をどのように行うのかが課題と言え.   そして,授業中のA児の行動をビデオで. る.そこで本研究では,通常学級に在籍する,. 行動面及び対人関係面で著しい困難を示す児童 に対してアセスメントと支援を行い,効果的な 支援方法を検討することを目的とする.. 録画し支援前後の行動変容を定量的に分析  した.. 3)結果.   アセスメントの結果より,A児はADHD 混合型であり,ワーキングメモリに問題があ.

(2) ることが示された.そこで,支援の標的行動を,.  ペアレントトレーニングのプログラム(上林,. 離席・大声・邪魔をする・授業以外のことをす. 2009)を月1回30分程度A児支援者が保護者に. るとして,個別の支援計画を作成した.. 対し行った..  Anoway(2011)に基づくワーキングメモリ補. ④三者の連携. 強による支援と,報酬系の即時的な支援を行っ.  保護者とA児支援者が2週間に1回文は1ヶ. た結果,A児の授業中の問題行動が減少してい. 月に1回通院し,学校でのアセスメント結果と. ることが明らかになった.このことは,ADHD. 家庭でのA児の様子を具体的に報告した.その. 児の授業中の行動改善の方法として2つの支援. 結果に基づいて,医師は投薬量を調整した、. 方法が効果的であったことを示している.. 3)結果  支援後のCBCL−T㎜1,C㎝ners3,WISC一皿の結果,. (2)第2章 1)目的.  第1章での支援後,音楽会の練習開始により 問題行動が再び見られるようになり,学校だけ では対応出来なくなった.学校と家庭と医療が 連携し,行動改善のための具体的な支援を実施 した.そして,連携による支援の効果を実証的 に明らかにすることを目的とした、 2)方法.  通常学級に在籍し発達障害を持つ小学校2 年生男児を対象に支援を行った、支援者は学級 担任,特別支援教育補助員,医師,保護者,A 児支援者(筆者)であった.. ①教育支援としての個別指導  A児の授業不参加行動(①授業以外の事をす る②離席③突然の発言④他児への妨害)をター ゲット行動として,Alloway(2011)に基づく教. 育支援と,トークンエコノミーシステムなどの 行動療法を行った.. ②医療支援としての薬物治療  メラトニンによる睡眠治療と,医療用医薬品. ADHD主症状である注意の問題,多動一衝動性の 症状緩和が見られた.このことから,薬物療法 が症状緩和に効果があったことが示された.し. かし,A児の国語の授業参加率は薬物療法だけ では効果が見られなかった..  そこで,薬物療法と行動療法,ペアレントト. レーニングを併用して行った3回目以降は, 90%以上の授業参加率であった.これらのこと. から薬物療法でADHD症状を緩和し,A児の注 意力が向上したところに,標的行動に対する行. 動療法を行ったことが,A児の標的行動改善に 効果をもたらしたといえる.よって,三者の連 携による支援の有効性と,具体的な連携モデル を呈示することができたと言える..  以上のことから,通常学級に在籍するADHD 児の支援では,Alloway(2011)に基づくワーキン. グメモリ補強による支援と,報酬系の即時的な 支援が有効であったことが示された..  また,学校・家庭・医療が連携して薬物療法 と行動療法を併用することで,より高い支援効 果を得ることが出来た.. 「リスパダーノレ」「コンサータ」によるADHD の諸症状の緩和治療を行った.. ③家庭での支援. 主任指導教員 松村京子   指導教員 松村京子.

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参照

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