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大学生の入眠困難に対する認知メカニズムの影響 : 質問紙手法と実験手法を用いて

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(1)

平成

26年

学 位 論 文

大 学 生 の入 眠 困難 に対 す る認 知 メ カ ニ ズ ム の影 響

一 質 問 紙 手 法 と実 験 手 法 を用 い て―

兵 庫 教 育 大 学 大 学 院

学 校 教 育研 究 科 人 間発 達 教 育 専 攻

臨床 心 理 学 コー ス

M13053E

伊 東 美 佳

(2)

目 次 第

1章

研 究 の 背 景 と 目的 ・… … … …・1 第

1節

研 究 の 背 景 …… … … …1

1.は

じめ に

2.入

眠 困 難 の 認 知 メ カ ニ ズ ム

3.入

眠 時 選 択 的 注 意

4.ド

ッ ト 。ブ ロ ー プ 課 題 を 用 い た 入 眠 時 選 択 的 注 意 の 検 討

5.本

研 究 の 入 眠 困 難 の 定 義 第

2節

研 究 の 目的 …… … … 6 第

2章

調 査 (研 究

1)…

… … … 7 第

1節

方 法 …… … … 7

1.調

査 日時

,場

所 お よ び 状 況

2.対

象 者

3.手

続 き

4.倫

理 的 配 慮

5.質

問 紙 構 成 第

2節

結 果 …… … … …10

1.調

査 回 答 者 の 属 性 等

2.各

尺 度 の 因 子 構 造

3.各

尺 度 間 の 相 関

4.個

人 属 性 等 に お け る 各 尺 度 得 点 比 較

5.入

眠 困 難 症 状 に 影 響 す る 要 因 第

3節

研 究

1考

察 …… … … …

23

1.各

尺 度 得 点 お よ び 相 関 か ら

(3)

2.パ

ス 解 析 結 果 か ら 第

3章

調 査 (研 究

2)…

… … … …

29

1節

方 法 …… … … …

29

1.調

査 同時

,場

所 お よ び 状 況

2.対

象 者

`

3.調

査 方 法

4.調

査 材 料 お よ び 装 置

5.調

査 の 手 順

6.倫

理 的 配 慮 第

2節

結 果 …… … … …

34

1.調

査 参 加 者 の 属 性 等

2.調

査 参 加 者 の 各 尺 度 得 点 比 較

3.調

査 参 加 者 の 各 変 数 の 特 徴

4.ド

ッ ト・ ブ ロー プ 課 題 の 反 応 時 間 お よ び 注 意 バ イ ア ス 5。 イ ン タ ビ ュ ー 内 容

6.個

人 の 結 果 か ら

7.睡

眠 衛 生 教 育 に 関 す る 追 跡 調 査 第

3節

研 究

2考

察 …… … … …

44

1.各

尺 度 得 点 の 比 較 か ら

2.睡

眠 変 数 に つ い て

3.ド

ッ ト・ ブ ロ ー プ 課 題 の 反 応 時 間 お よ び 注 意 バ イ ア ス に つ い て

4.イ

ン タ ビ ュ ー 内 容 に つ い て

5.個

別 分 析

6.睡

眠 衛 生 教 育 に 関 す る追 跡 調 査 に つ い て

(4)

4章

総 合 考 察 …… … … …

49

1節

本 研 究 の 目的 ・… … … …・

49

2節

総 合 考 察 …… … … …

49

3節

本 研 究 の 限 界 と今 後 の 課 題 …… … … …・

49

文 献 ・… … … …

49

謝 辞 付 録

(5)

1章

研 究 の 背 景 と 目的 第

1節

研 究 の背 景

1

は じ め に 日本 人 の

5人

1人

な い し

4人

に`1 悩 ま され て い る (厚生 労 働 省,2009)。 る総 務 省 の 調 査 結 果 (総 務 省

,2011)

女 共 に ゆ るや か に減 少 して い る。 人 が lヶ 月 以 上 の 長 期 的 な 睡 眠 の 問 題 に ま た

1986年

か ら

5年

ご と に 行 わ れ て い に よ る と

,過

25年

間 の 睡 眠 時 間 は 男 睡 眠 に 関 す る 問 題 は

,入

眠 困 難 。中 途 覚 醒 ・ 早 朝 覚 醒 に よ る 睡 眠 時 間 の 短 縮 と熟 眠 感 の 欠 乏 に よ つ て 特 徴 付 け られ る 不 眠 症 と

,過

度 な 睡 気 と睡 眠 時 間 の 増 大 に よ つ て 特 徴 付 け られ る過 眠 症 に 大 別 され る。 こ の よ うな 不 眠 症 ・ 過 眠 症 は 一 過 性 の 症 状 と して 誰 も が 経 験 し うる も の で あ る。 大 川

(2001)は ,日

本 の 過 眠 症 者 は 推 定

63.5万

人 で あ る 一 方 で

,不

眠 症 者 は推 定

671.9万

人 で あ る と し て お り

,不

眠 症 に 対 す る対 応 が よ り急 務 で あ る。 よ つ て

,本

研 究 で は 不 眠 症 に 焦 点 を 当 て る こ と とす る。 不 眠 症 は 青 年 期 後 期 と高 齢 者 に 顕 著 に 表 れ る (粥川 ら

,2005)。

青 年 期 後 期 (大学 生 ・ 専 門 学 校 生 な ど

)で

は 睡 眠 相 の 後 退 に よ る入 眠 困 難 が 多 く

,高

齢 者 で は 中 途 覚 醒 ・ 早 朝 覚 醒 が 多 い と され て い る

(Liu,Uchiyama,Kim,Okawa,

Shibui,Kudo,DOi,Minowa,&Ogihara,2000;

粥 り│1他, 2005)。 本 研 究 で は, 時 間 的 拘 束 の ゆ る い 学 生 生 活 に よ つ て 睡 眠 相 の 後 退 が 生 じ

,不

規 則 な 生 活 習 慣 に な りや す い 青 年 期 後 期 (大学 生 。大 学 院 生 ・ 専 門 学 校 生

)に

多 い 症 状 と され る (山本 。野 村

,2009)入

眠 困 難 を 取 り扱 う こ と とす る 。 睡 眠 障 害 者 に 関 す る研 究 の 中 に は

,認

知 理 論 の 立 場 か ら実 験 的 手 法 を 用 い, 就 寝 時 の 注 意 バ イ ア ス に つ い て 検 討 して い る も の が あ る。 そ れ らの 研 究 で は, 睡 眠 障 害 者 に お い て 就 寝 時 の 睡 眠 に 関 す る刺 激 に 対 して 注 意 バ イ ア ス が 生 じて

(6)

い る こ とが 示 され て い る。 こ の こ とか ら

,不

眠 症 と診 断 され な い も の の 入 眠 困 難 症 状 を き た して い る 青 年 期 後 期 に 該 当 す る者 (以下

,青

年 期 後 期 の 「準 臨 床 群 」 と呼 ぶ

)に

つ い て も

,同

様 の 注 意 バ イ ア ス が 生 じて い る の で は な い か と思 わ れ る。 そ こ で

,本

研 究 で は 青 年 期 後 期 の 準 臨 床 群 を 対 象 とす る。 研 究

1で

は 質 問 紙 の 側 面 か ら睡 眠 困 難 と関 連 性 が 指 摘 され て い る不 安 及 び 抑 うつ と入 眠 時 の 注 意 バ イ ア ス との 関 連 性 を調 査 す る。 ま た

,研

2で

は 実 験 手 法 の 側 面 か ら認 知 課 題 を 用 い て 入 眠 時 の 注 意 バ イ ア ス 生 起 を 調 査 す る。

2

入 眠 困 難 の 認 知 メ カ ニ ズ ム 入 眠 困 難 の 要 因 の 大 部 分 は

,生

理 的 要 因 と言 わ れ て い る一 方 で

,心

理 的 要 因 も 一 部 あ る と され 学 習 理 論

,認

知 理 論

,認

知 行 動 理 論 とい つ た 様 々 な 理 論 に 基 づ い つ た 研 究 が な され て き た 。 先 行 研 究 の 中 で も

,入

眠 困 難 を認 知 行 動 理 論 の 立 場 か ら捉 え た

Spielman(1986)は

入 眠 困 難 に 寄 与 す る認 知 行 動 的 要 因 を 3 つ の

P(Three Ps)と

い う用 語 で 説 明 し て い る 。 一 つ 目 の

Pは

準 備 要 因

(Predisposing Factors)で

あ り

,就

寝 時 の 身 体 的 覚 醒 を 高 ま りや す くす る 要 因 で

,身

体 的 素 質 や ス トレス に 対 す る反 応 性 の 高 さ で あ る。二 つ 目 の

Pは

促 進 要 因

(Precipitating Factors)で

あ り

,

日常 の ネ ガ テ ィ ブ な 出 来 事 や ラ イ フ イ ベ ン トな どの ス トレ ッサ ー を指 す 。 こ の 準 備 要 因 と促 進 要 因 の 交 互 作 用 に よ つ て 一 過 性 の 入 眠 困 難 が 生 じ る

(Spielman,1986)。

最 後 の 三 の

Pは

維 持 要 因

(Perpetuating Factors)で

あ り

,認

知 行 動 的 な 要 因 を 指 して い る。 さ ら に 一 過 性 の 入 眠 困 難 は

,就

寝 時 の 認 知 的 覚 醒 に よ る 眠 る た め (も し く は 一 過 性 に認 知 的 覚 醒 を低 減 す る た め

)の

認 知 行 動 的 努 力 へ の 従 事 に よ り慢 性 化 す る と説 明 して い る。認 知 覚 醒 と は,“眠 れ な い こ と に 対 す る 心 配 ・ 反 す う

"と

い つ た 自動 思 考 の 高 ま りを 指 す 。 こ の 認 知 的 覚 醒 に 焦 点 を 当 て た 山 本

(2010)は

,認

知 的

(7)

変 数 の 影 響 関 係 を 調 査 し

,入

眠 困 難 の 認 知 情 報 処 理 モ デ ル (付 図 参 照

)を

提 唱 した 。 そ の モ デ ル と は 「睡 眠 損 失 に 対 す る 懸 念 (睡 眠 に 関 す る信 念)」 が 「睡 眠 関 連 刺 激 へ の 注 意 の 占有 (入 眠 時 選 択 的 注 意)」 を 引 き 起 こ し

,そ

れ が き つ か け と な っ て “眠 れ な い こ とへ の 心 配 。反 す う (認 知 的 覚 醒

)"の

高 ま りが 生 じ る こ と を 示 して い る。 さ ら に そ れ は “眠`る た め の 認 知 行 動 的 対 処 努 力 (睡 眠 努 力 )" の 要 因 と

,自

分 の 睡 眠 を振 り返 つ た 際 に “自分 の 寝 つ き は 悪 い とい う訴 え (入 眠 困 難 症 状

)"を

導 い て い る とい う も の で あ る。 │ 注 意 バ イ ア スに 歪 み が 生じ る 眠 ろ う とす る 対 処 努 力 の動 機 づ け 注 意 が 睡 眠 刺 激 に 占 有され,睡眠に関する

た 就 寝 場 所 が 眠 れ な い 場 所 とい う記 憶 心配 ・反 す うが生 じる 認 知 的 覚 醒 付 図

.入

眠 困 難 の 認 知 メ カ ニ ズ ム

3

入 眠 時 選 択 的 注 意 選 択 的 注 意 と は 「不 安 状 態 に お い て 脅 威 関 連 情 報 に 注 意 が 向 き

,占

有 され や す く な る 」認 知 的 特 徴 で あ る。 こ の よ うな 特 徴 は パ ニ ッ ク 障 害

(Horenstein&

Segui,1997)や

社 会 不 安 障 害

(Mathews&MacLeod,1985)と

い つ た 不 安 障 害 の 研 究 に お い て 示 され た も の で あ る が

,入

眠 困 難 に お い て も 同 様 の も の が 存 在 す る。 例 え ば

,Wicklow&Espie(2000)は

入 眠 困 難 者 の 思 考 を テ ー プ レ コ 入 眠 困 難 症 入 眠 時 選 択 的 注 意

(8)

― ダー に よ り記 録 し

,内

容 分 析 (感情 価 評 定 され た 思 考 を分 類 して

,探

索 的 因 子 分 析 を行 う

)を

行 っ て い る。 そ の 結 果

,入

眠 困難 者 の思 考 内 容 は

,問

題 解 決 的 意 図 (ど うや つ た ら眠 れ る の だ ろ う)。 自身 の状 態 の観 察 (身体 の 状 態 が 気 に な る)・ 外 部 環 境 の状 態 へ の観 察 (外の騒 音 が気 に な る

)の 3因

子 に集 約 され た と報 告 して い る。 この こ とか ら,`入 眠 困難 者 は就 寝 場 面 で は睡 眠 を妨 げ る情 報 に選 択 的 に注 意 を 向 け そ れ に 占有 され て い る傾 向 が あ る と され て い る。 この よ うな就 寝 時 に 「睡 眠 と関連 した刺 激 に対 して の注 意 が 占有 され る傾 向 」 を 山 本

(2007)は

「入 眠 時 選 択 的 注 意 」 とい う用 語 で説 明 して い る。

4

ドッ ト・ プ ロ ー ブ 課 題 を 用 い た 入 眠 時 選 択 的 注 意 の 検 討 ドッ ト・ プ ロ ー ブ 課 題 とは

,注

意 バ イ ア ス を 検 討 す る代 表 的 な 課 題 と して,

MacLeod,Mathews,&Teta(1986)に

よ つ て 考 案 され た も の で あ る。 課 題 で は

,デ

ィ ス プ レイ に 注 視 点 を提 示 後

,注

視 点 の 上 下 に 同 時 に

2つ

の 刺 激 (脅威 語 と 中性 後

)が

提 示 され る。

2つ

の 刺 激 が 消 失 後

,単

語 の あ つ た い ず れ か の 場 所 に ドッ ト (プ ロー ブ

)が

提 示 され る。 実 験 参 加 者 は

,

ド ッ トを 見 つ け た ら, 出 来 る だ け 素 早 く か つ 正 確 に ドッ トが 提 示 され た 場 所 に 対 応 す る キ ー 押 し (上 ま た は 下

)が

求 め られ る。 脅 威 語 が 提 示 され た 場 所 に ドッ トが 提 示 され る 条 件 (一致 条 件

)に

お い て 反 応 時 間 が 短 く

,中

性 語 が 提 示 され た 場 所 に ドッ トが 提 示 され る 条 件 (不一 致 条 件

)に

お い て 反 応 時 間 が 長 け れ ば

,脅

威 刺 激 に 注 意 が 向 け ら れ て い た と 解 釈 さ れ

,注

意 バ イ ア ス の 存 在 を 示 す と さ れ て い る (Figurel‐ 1)。

(9)

脅 威 刺 激 中 性 刺 激 Figurel‐

1.ド

ッ ト・ ブ ロー プ課 題 の 流 れ (一致 条 件 の 場 合)

MacLeod,Mathews,&Teta(1986)の

研 究 で は

,不

安 障 害 者 を 対 象 に 行 わ れ て い た が

,そ

の 後 の 研 究 で パ ニ ッ ク 障 害 者

(Horenstein&Segui,1997)や

ス トレス 下 の 高 特 性 不 安 者

(BrOadbent&Bradbent,1988)な

ど を 対 象 と し た 研 究 が 行 わ れ て い る 。 これ らの 研 究 の 中 に は

,睡

眠 障 害 者 を 対 象 と した も の も あ る。 例 え ば

MacMahOn,Ko M.,Broomfield.No M.,&Espie(2006)が

行 つ た 研 究 で は

,一

時 的 不 眠 症 者 の 睡 眠 関 連 語 句 に 対 す る 注 意 バ イ ア ス の 存 在 を 検 討 す る た め に ドッ ト・ プ ロー ブ 課 題 を 用 い て い る。 そ の 結 果

,一

時 不 眠 症 者 は 睡 眠 関 連 語 句 に 対 し注 意 バ イ ア ス が 生 起 して い る こ とが 確 認 され

,そ

の 注 意 バ イ ア ス は 睡 眠 障 害 の な い 者 に 比 べ 多 く生 起 して い る こ とが 確 認 され て い る 。 ま

た,Fro・

jmark,M.J.,Berma°

s.,&巧

elle′

n(2013)の

研 究 で は

,一

時 不 眠 症 者 を 対 象 と した 写 真 刺 激 を 用 い た ドッ ト・ プ ロー ブ 課 題 を行 い

,同

様 の 結 果 が 得 られ て い る。 さ ら に

,情

動 ス トル ー プ 課 題 を 用 い た 入 眠 時 選 択 的 注 意 の 検 討 で は

,従

来 の ス トル ー プ 課 題 の 語 句 を 睡 眠 関 連 語 句 刺 激 (例 え ば ,“

Bed")と

中 性 的 語 句 刺 激 (例 え ば ,“

Red")に

変 え

,色

命 名 潜 時 の 差 に よ つ て 選 択 的 注 意 を オ食きlし て い る

(Lundh,FrOeding,Gyllenhammer&Broman,1997;Tay10r,

Espie&White,2003)。

ス トル ー プ 課 題 を用 い た 研 究 で は

,入

眠 困 難 者 は 中 性 的 語 句 刺 激 と比 較 して 睡 眠 関 連 語 句 刺 激 に 対 す る反 応 潜 時 が 遅 延 して い る こ と か ら

,睡

眠 関 連 刺 激 に 対 す る 注 意 バ イ ア ス が 生 起 して い る と解 釈 され て い る。

(10)

こ の よ うな

,睡

眠 と関 連 す る刺 激 に対 す る選 択 的 注 意 は

,認

知 的 覚 醒 を高 め, 心 配 ・ 反 す うを 強 め る と考 え られ て い る

(Espie,Broomfield,MacMahOn,

Macphee,&Taylor,2006;Harvey,2002,Harvey,2005)。

い ず れ の研 究 に お い て も

,睡

眠 に 問 題 が あ る者 で は 睡 眠 関 連 刺 激 に 対 す る 注 意 バ イ ア ス の 生 起 が 確 認 され て い る。 しか し、 ス トル ー プ 課 題 に お い て は 海 外 の よ うに 、 睡 眠 関 連 刺 激

(Bed)と

中 性 刺 激

(Red)を

音 韻 的 近 似 した 作 成 が 日本 語 で は 困 難 で あ る と判 断 し、 本 研 究 で は ドッ ト 。プ ロ ー ブ 課 題 を 用 い る こ と とす る。

5

本 研 究 の 入 眠 困 難 の 定 義 青 年 期 後 期 の 入 眠 困 難 の 訴 え に は

,30分

以 上 の 入 眠 時 間 に加 え

,主

観 的 な 睡 眠 の 質 の 悪 さ

,

日中 の 機 能 低 下 が 著 しい こ とが 指 摘 され て い る (山本 ・ 野 村, 2009)。 こ の 指 摘 か ら 山 本

(2010)は

入 眠 困 難 を “過 去

lヶ

月 の 平 均 入 眠 時 間

30分

以 上 か つ 主 観 的 睡 眠 の 質 が 悪 い ,週

2回

以 上

30分

以 上 眠 れ ず 困 難 感 の 訴 え が あ る状 態

"と

捉 え て い る。 本 研 究 で は 山 本

(2010)の

定 義 を 採 用 す る こ と とす る。 第

2節

研 究 の 目的 山 本

(2010)に

よ つ て

,入

眠 時 の 認 知 情 報 処 理 モ デ ル が 提 唱 され た 。しか し, こ の モ デ ル の 中 に は

,睡

眠 に 関 す る 問 題 に お い て 関 連 性 が 指 摘 され て い る

,抑

うつ

,不

,精

神 的 健 康 度 等 の 要 因 が 含 ま れ て い な い 。 そ こ で

,研

1で

は 不 安 。抑 うつ 。睡 眠 の観 点 か ら青 年 期 後 期 の 入 眠 困 難 に お け る認 知 情 報 処 理 モ デ ル を 検 討 す る。 ま た

,睡

眠 が 良 好 な 人 (以下

:睡

眠 良 好 群

)の

モ デ ル も調 査 し 「な ぜ

,眠

る こ と が で き な い か 」 とい う視 点 だ け で な く,「 な ぜ

,眠

る こ とが で き る か 」 を い う視 点 も含 め

,両

群 の モ デ ル を 比 較 す る。 こ の 検 討 か ら

,各

群 の

(11)

モ デ ル の 特 徴

,共

通 点

,相

違 点 を 考 察 す る。 ま た

,入

眠 困 難 の 関 連 要 因 の

1つ

で あ る入 眠 時 選 択 的 注 意 の 低 減 が 入 眠 時 の 認 知 覚 醒 の 低 減 ・ 入 眠 困 難 の 改 善 に 有 効 で あ る 可 能 性 を 山 本

(2006)は

示 して い る。 こ の 入 眠 時 選 択 的 注 意 は

,海

外 で 睡 眠 障 害 者 を 対 象 に認 知 課 題 を 用 い た 研 究 に て 生 起 が 確 認 され て い る が

,我

が 国 で は 示 され て い な い 。 そ こ で 研 究 2 で は

,準

臨 床 群 を 対 象 に

MacMahon.K.M.,BroomfieldoN.M.,&Espie C.A.

(2006)が

用 い た ドッ ト・ プ ロ ー ブ 課 題 に て 入 眠 時 選 択 的 注 意 の 生 起 を 検 討 す る。

(12)

2章

調 査 (研 究 1) 第

1節

方 法

1.調

査 日時

,場

所 お よ び 状 況 本 調 査 は

2014年

7月 下 旬 か ら

10月

中 旬 に か け て 実 施 した 。

2.対

象 者

A大

学 に 通 う大 学 生 お よ び 大 学 院 生

157名

(男性

49名

,女

108名

)で

あ っ た 。 年 齢 は 21.48±

2.48(ave±

SD)で

あ っ た 。

3.手

続 き

A大

学 の 構 内 に て 学 生 に 質 問 紙 の 調 査 協 力 を 依 頼 した 。 回 答 は 無 記 名 と し, 調 査 へ の 同 意 を 得 た 上 で 回 答 を 収 集 した 。

4

倫 理 的 配 慮 調 査 依 頼 に 際 して

,回

答 は 統 計 的 に 処 理 し個 人 が 特 定 され な い こ とや 研 究 日 的 外 で の 使 用 を しな い こ と

,回

答 に 関 して 不 利 益 が 生 じな い こ と

,回

答 中 に 気 分 が 悪 く な っ た 場 合 に は 回 答 を 中 止 して も ら う 旨 の 説 明 を 記 載 し

,文

書 に て 同 意 を 得 た (付 録

1参

照)。

5

質 問 紙 構 成 質 問 紙 は 個 人 属 性 等

,次

に 挙 げ る 尺 度 で 構 成 した 。

(1)

フ ェイ ス シー ト 性 別

,所

,年

,居

住 形 態

,食

欲 の 有 無

,夜

勤 の有 無

,今

現 在 の ス トレス の パ ー セ ンテ ー ジ

,睡

眠 に つ い て の 自覚 症 状 の

8項

目に つ い て 回 答 を求 め た 。

(13)

(2)

日本 語 睡 眠 質 問 票

Pittsburgh Sleep Quality lndex(Buysse,Reynold,NIIonk,Berman,&Kupfer,

1989)を

土 井 。大 川 。金 ・ 渋 井 ・ 亀 井

(1998)が

翻 訳

,修

正 し た 「 ピ ッ ツ バ ー

グ 睡 眠 質 問 票 日本 語 版 (」

apanese version of Pittsburgh Sleep Quality

lndex:以

下 PSQI)」 を用 い た 。 質 問項 目は 「過 去

lヵ

月 間 にお い て

,通

常 何 時 ご ろ寝 床 につ き ま した か?」 等 の過 去 lヵ 月 間 にお け る睡 眠 週 間 や 睡 眠 の質 に 関す る

18項

目で構 成 され て い る。 回 答 者 は

,就

寝 時 刻 や 入 眠 時 間

,起

床 時 間

,睡

眠 時 間 に 関す る質 問項 目につ い て該 当す る数 字 を記 入 す る。 そ れ 以 外 の 項 目につ い て は,0‐

3の 4段

階 に て 回 答 を求 め る。

PSQIで

,得

られ た 回 答 か ら睡 眠 の質 に関 す る

7つ

の コ ン ポ ー ネ ン ト (主観 的 睡 眠 の 質

(Cl),入

眠 時 間

(C2),睡

眠 時 間

(C3),有

効 睡 眠 時 間

(C4),睡

眠 障 害

(C5),睡

眠 剤 の使 用

(C6),

日常 生 活 にお け る障 害

(C7))の

障 害 の 程 度 を

4段

階 (0‐

3)で

評 価 す る こ とが で き

,ま

た各 コ ンポ ー ネ ン トの合 計 得 点 か ら総 合 的 な睡 眠 の質 の障 害 の程 度 を算 出す る こ とが で き る

(7つ

の コ ン ポ ー ネ ン トの得 点 算 出方 法 につ い て は 、付 録

7(付

録 p.28∼

30)を

参 照)。

(3)抑

うつ

「記 入 式 抑 うつ 尺 度 (Self‐

rating Depression Scale:以

下 SDS)」 を 用 い た 。

Zung(1965)に

よ つ て 作 成 され た 抑 うつ 症 状 を 測 る 尺 度 で あ る 。 福 田・ 小 林

(1973)が

翻 訳 し,「 気 が 沈 ん で 憂 うつ だ 」「何 とな く疲 れ る 」 等 の

20項

目か らな る。

4件

法 で 回 答 を 求 め る検 査 で あ る。

(4)状

態 不 安

,特

性 不 安

State‐

Trait Anxiety lnventOry (Spielberge, 1970)を

1巴田 騎Fら

(2000)が

(14)

以 下

STAI)日

本 語 版 」 を 用 い た 。 状 態 不 安 尺 度 (STALY‐

1)は

,「 今 ま さ に ど の よ うに感 じて い る か 」を評 価 させ る も の で

,特

性 不 安 尺 度

(STAI予

2)は

「普 段 一 般 ど の よ うに感 じて い る か 」 を 評 価 させ る も の で あ る。 状 態 不 安 と特 性 不 安 そ れ ぞ れ

20項

,計

40項

目か ら な り

,4件

法 で 回 答 を 求 め る 検 査 で あ る。

(5)入

眠 時 認 知 活 動 宗 澤 ・ 伊 藤 。根 津

(2007)が

作 成 し た 「入 眠 時 認 知 活 動 尺 度 (Pre‐sleep

Cognitive Activity Scale:以

PCAS)」

を用 い た 。 こ の 尺 度 は 「就 寝 場 面 に お け る過 度 に ネ ガ テ ィ ブ な 心 配 ・ 反 す うの 程 度 」 を 測 定 す る。 質 問 項 目 は 「同

じ考 え 事 。心 配 事 が 頭 の 中 で 繰 り返 され る 」,「 ま た 眠 れ な い か も しれ な い と考

え る 」 等 の

23項

目か らな り

4件

法 で 回 答 を 求 め る検 査 で あ る。

(6)入

眠 時 選 択 的 注 意

山 本・宗 澤・ 野 村・根 津

(2007)が

作 成 した「入 眠 時 選 択 的 注 意 尺 度 (Pre‐sleep

Selective Attention Scale:以

PSAS)」

を用 い た 。 こ の 尺 度 は 「就 寝 場 面 に お け る 睡 眠 関 連 刺 激 へ の 自覚 的 な 注 意 の 占有 度 」 を 測 定 す る。 質 問 項 目は 「時

計 の 音 な ど の 室 内 の 物 音 」,「眠 る 時 の 姿 勢 」等 の

15項

目か らな り

,5件

法 で 回 答 を 求 め る検 査 で あ る 。

(7)精

神 的 健 康 度

Kessler, Andrews, Colpe, IEiripi, Mroczek, Normand, Walters, &

Zaslavsky,(2002)が

作 成 した

K10を

古 川 。大 野 ・ 宇 田 。中 根

(2003)が

翻 訳 した 「

K10日

本 語 版 」 を 用 い た 。 こ の 尺 度 は

,精

神 疾 患 を ス ク リー ニ ン グ す る 自記 式 調 査 票 で あ る 。 質 問 項 目 は 「神 経 過 敏 に 感 じま した か 」,「 ゆ う うつ に

感 じま した か 」 等 の

10項

目か らな り

5件

法 で 回 答 を 求 め る検 査 で あ る。 10

(15)

2節

結 果

1.調

査 回 答 者 の 属 性 等

A大

学 の 学 生 に 質 問 紙 を 配 布 し回 答 を 依 頼 した と こ ろ

,199名

の うち

168名

か ら の 回 答 (回収 率

84.4%)が

あ り

,回

答 に 不 備 が あ つ た も の や 連 続 して 10 項 目以 上 同 様 の 回 答 が あ っ た も の を 除 い た

,157名

(男性

49名 ,女

108名

, 大 学 生

82名

,大

学 院 生

75名

)の

有 効 回 答 (有 効 回 答 率

78.4%)と

した 。 回 答 者 男 女 別 属 性 等 は ,Table l‐ 1∼

5の

とお りに な つ た 。 Tablel・1 回答者の居住形態 (性別,所 属別) 全体 (n=157名) 男性 (■49名) 雛 (n=108名) 実家 1人暮らし 同居 生 報 27 47 1 大 躍 32 48 2 大学生 大学院生 10 3 20 15 1 0 大学生 大学院生 22 24 28 32 1 1 居住形態別計 59 95 3 Tabbl・

2回

答者の食欲状況 0甥 1,所 属別) 全体(n=157名) 大学生 大学院生 イを浴欠あり 78 72 食欲なし

3 2

無理に食べている

1 1

男性 ln49名) 力 生ln=lo8名) 大学生 大学院生 30 17 0 0 大学生 大学院生 48 55 3 2 食欲状況別計 150 5 2 Tablel‐3 回答者の夜勤有無(性別,所 属別) 全体(n=157名) 男性 (n49名) 大学生 大学院生 4 6 78 69 大学生 大学院生 0 2 31 16 女性 (n=lo8名) 大学生 大学院生

夜勤有無別 4 4 10 47 53 147 夜勤あり 夜勤なし Tablel‐

4

回答者のストレス大きさ(1甥1,所属別) 全体 (n=157名) 大学生 大学院生 0%∼ 50%未満

59 28

50%∼100% 23 47 男性 ln49名) 女性 ln-lo8名) 大学生 大学院生 ス トレス大きさ別計 36 24 87 15 38 70 大学生 大学院生 23 4 8 14 Tablel・5 回答者の睡眠状況(性男1,所 属別) 全体(l1157名) 大学生 大学院生 悩んでいる

18 30

悩んでいない

64 45

男性 は■9名) 女性(n=lo8名) 大学生 大学院生

睡眠状況別計 12 23 48 39 34 109 大学生 大学院生 6 7 25 11

(16)

2.各

尺 度 の 因 子 構 造 本 研 究 で 測 定 した 入 眠 時 認 知 活 動 尺 度 と入 眠 時 選 択 的 注 意 尺 度 の 因 子 構 造 が 先 行 研 究 と 同 様 で あ る も の か 確 認 す る た め に

,確

認 的 因 子 分 析 を 行 つ た 。

(1)入

眠 時 認 知 活 動 尺 度

9項

目 (3,4,9,11,12,15,16,19,22)に フ ロ ア 効 果 が 見 られ た 。 こ の 項 目は 就 寝 場 面 に お け る過 度 に ネ ガ テ ィ ブ な 心 配 。反 す うの 程 度 を 測 定 す る 上 で 必 要 と判 断 し

,全

項 目 を 対 象 と して 最 尤 法 ・ プ ロマ ッ ク ス 回 転 に よ る 因 子 分 析 を 行 つ た (Table2‐1)。 固 有 値

1以

上 で あ る 因 子 は

4つ

で あ っ た が

,固

有 値 の 減 衰 状 況 や 先 行 研 究 の 結 果 か ら

3因

子 を採 用 した 。 因 子 数 を

3つ

に 指 定 して 因 子 分 析 を 繰 り行 つ た 結 果

,複

数 の 因 子 に 同 程 度 の 負 荷 量 を 持 つ 項 目が な か っ た こ とか ら 全 て の 全

23項

目 を採 用 した 。第

1因

子 を構 成 す る項 目は 「

14過

去 に した 失 敗 を 思 い 出 して し ま う」,「

4寂

し さや 孤 独 感 の 感 じ る 」,「

1同

じ考 え 事 。心 配 事 が 頭 の 中 で 繰 り返 され る」 等 の

12項

目 で あ つ た 。 こ の 因 子 は 「ネ ガ テ ィ ブ な こ と」 を 表 して い る も の と判 断 し,「 ネ ガ テ ィ ブ な 考 え 事 ・ 感 情 」 と名 付 け た 。 第

2因

子 に つ い て は 「

16も

し眠 れ な か つ た ら ど う し よ う と

,考

え る 」,「

19眠

れ な い こ と に 焦 り

,余

計 に 眠 れ な く な る 」 等 の

6項

目で あ り,「 眠 れ な い こ と へ の 不 安 」 と名 付 け た 。 第

3因

子 に つ い て は 「

18明

,早

く起 き な け れ ば い け な い と考 え る 」,「 明 日の 予 定 が 気 に か か る 」 等 の

5項

目 で あ り,「 眠 れ な い こ とが も た らす 影 響 へ の 心 配 」 と名 付 け た 。 そ れ ぞ れ の 信 頼 性 係 数

(CrOnbach

の α係 数

)を

求 め た と こ ろ

,第 1因

子 α

=.92,第

2因

子 α

=.90,第

3因

子 α

=.84

と 良 好 な 内 的 整 合 性 が 確 認 され た 。 ま た

,先

行 研 究 の 因 子 構 造 と 同 様 の も の で あ る こ とが 確 認 され た 。 12

(17)

Table2‐

1

入眠時認知活動凡度 の因子分析結果 (最尤法・ プ ロマ ックス回転後) ネガテ ィブな考 え事・ 感情 (F.92)

14過

去 に した失敗 を思い出 して しま う。 13自分 に関わ る何 らかの事 について不安 を感 じる。

22悲

しい気分 にな る。 11もし∼だつた らと悲観 的な考 え事 をす る。 23自分の現状や将来 について考 える。

6漠

然 とした不安 を感 じる。

4寂

しさや孤独感 を感 じる。

12見

た り聞いた りしたシ ョッキングな光景が頭か ら離れない。

21友

人・恋人 な どとの対人関係 について考 える。

8様

々な考 え事が次々に浮 かんで くる。 1同じ考 え事 。心配事が頭 の中で繰 り返 され る。 10その 日あつた ことを考 える。 眠れない ことへ の不安 (α=.90) 16も し眠れ なかった らどうしよ うと、考 える。 15また眠れ ないか も しれない と考 える。

9な

んで眠れ ないのか不思議 に思 う。

19眠

れない ことに焦 り、余計眠れ な くなる。

2早

く眠 らなけれ ばな らない と考 えてい る。 3ささいな物音が気 にかか る。 眠れないこと力も たらす影響への心配(α=.84)

20明

日の予定のために早 く眠 ろ うと考 える。 18明日、早 く起 きなけれ ばいけない と考 える。 17明日の予定が気 にかか る。 7これか ら取 ることのできる睡眠時間を計算す る。

5今

何時なのかが気 にかか る。 ‐.058.043 .107 .092 ・.152 .045 .097 .083 ・:053 .092 .023 ‐.159.027 .127 ・.069 ・.010 .052 ‐.041.023.034.057 .139 .122 .180 .001 ‐.110.046 .236 .371 ‐105.005 .044 .060 ‐.004 .140 因子 間相 関 1 2 3

(2)入

眠 時 選 択 的 注 意 尺 度

8項

目 (1,2,3,5,6,9,14,15)に フ ロ ア 効 果 が 見 られ た 。 こ の 項 目は 就 寝 場 面 に お け る 睡 眠 関 連 刺 激 へ の 自覚 的 な 注 意 の 占有 度 を 測 定 す る 上 で 必 要 と判 断 し, 全 項 目 を 対 象 と して 主 因 子 法 に よ る 因 子 分 析 を 行 つ た (Table2‐2)。 固 有 値 1 以 上 で あ る 因 子 は

4つ

で あ つ た が

,固

有 値 の 減 衰 状 況 や 先 行 研 究 の 結 果 か ら 1 R ︶ 4   4 6   6 2 62 一 一

(18)

因 子 を採 用 した 。 因 子 負 荷 が 全 て の 項 目 に お い て

.35以

上 の 値 を 示 した た め 項 目 の 削 除 は 行 わ ず

,全

て の 項 目 を 採 用 し た 。

15項

目 に つ い て 信 頼 性 係 数

(Cronbachの

α係 数

)を

求 め た と こ ろ

,

α

=.86と

良 好 な 内 的 整 合 性 が 確 認 さ れ た 。 ま た

,先

行 研 究 の 因 子 構 造 と 同 様 の も の で あ る こ とが 確 認 され た 。 Table2‐

2

入 眠時選択 的注意尺度 の因子分 析結果 (主因子法)

PSAS(入

眠時選択 的注意

=.86

15頭

の感覚

8自

分 の感 情

9寝

室外 の明か り

13体

の熱 い感覚

10雨

風や車 の音・ 話 し声 な どの寝室外 の物音

11布

団の中の温度

14手

足 の血行 の悪 さ

7寝

室 内の温度

12眠

る時 の姿勢

2痒

い 。痛 いな ど皮膚 の感覚

4自

分 の考 え事や 日を閉 じて も出て くるイ メー ジ

1心

臓 の拍動や脈拍 の感 覚

6心

臓 の音 な どの体 の内部 の音

5疲

れていない とい う感 覚

3時

計 の音 な どの室 内の物音 .647 .631 .613 .576 .571 .565 .564 .556 .554 .553 .546 .482 .449 .448 .359

3.全

体 相 関 本 研 究 で は

,男

性 の 人 数 が 著 し く少 な い た め

,全

体 相 関 が 女 性 の デ ー タ に 偏 る 可 能 性 が 高 い た め

,全

体 相 関 は 行 わ な か つ た 。 14

(19)

4.個

人 属 性 等 に お け る 各 尺 度 得 点 比 較

(1)男

女 別 の 人 度 得 点 (Table4‐1)

各 尺 度 に つ い て 男 女 差 を 検 討 す る た め 男 女 別

Mann‐

Whitneyの

U検

定 を行 つた。

PSQI下

位 尺度 の て

,女

性 の得 点 が有意 に高 か つた

(y=2160.00,″

Ъ Table4‐1男 女別の尺度得点 の 平 均 値 を 算 「 日 中 覚 醒 困 難 」 106,p<.05)。 出 し, に お い Cl:睡眠の質 C2:入眠時間 C3:睡眠時間 C4:睡眠効率 C5:睡眠困難 C6:眠剤の使用 C7:日 中覚醒困難 男性 (■二49,平均年齢-20,86) 女性 (n=108,平均年齢=21,41) 平均 標準偏差 平均 PSQI総

得点

入眠時認知活動 入眠時選択的注意 SDS STAI 1.31 1.61 .84 .24 1.43 .06 1.06 6.55 38.96 49.55 25。94 43.33 47.08 20,71 準偏差 .822 0.73 .85 .48 .54 .43 .77 2.14 7.98 16.21 8.23 11.60 11.59 9.65 1.23 1.59 .73 .26 1,48 ■0 1,32 6.72 41.05 47.77 26.40 43.29 48,95 20.40 .72 .82 .84 .65 .54 .51 .67 2.65 8.29 14.90 7.71 10.34 9.22 8.61 .846 .76砲 9 ,イ」2 .566 .541 .441 .θイ5 .869 .I″ .5“ ・

"

.833 .335 .838 *p≦.05,**ノ≦.01

※:MAnn・whitneyによるU検定

(2)所

属 別 の尺 度 得 点 (Table4‐2)

大 学 生 と大 学 院 生 の 差 を検 討 す る た め

,Mann‐ Whitneyの

U検

定 を行 つ た 。

PSQI下

位 尺 度 「

Cl:睡

眠 の 質 」,「

C5:睡

眠 困難 」,「

C6:眠

剤 の使 用 」 にお い て

,大

学 院 生 の 得 点 が 有 意 に 高 か つ た

(Cl:睡

眠 の 質

y=2204.50,ご

F=73,

<.01,C5:睡

眠 困 難

y=2438.00,こf=73,′<.01,C6:眠

剤 の使 り調 ι「

=2829.00,

出牲 73,p<.01)。 「

PSQI総

得 点 」 につ い て は

,大

学 院 生 の得 点 が 有 意 に 高 か つ た

(y=2377.50,ご

F=73,P<.05)。

「SDS」 につ い て は

,大

学 院 生 の得 点 が 有 15

(20)

意 に 高 か つ た

(y=2236.50,潰

牲 73,′<.01)。 「STAI」 に つ い て は 全 て の 下 位 尺 度 に お い て 有 意 差 が み られ

,大

学 院 生 の 得 点 が 有 意 に 高 か つ た (状 態 不 安

y

=2293.00,出

鮭 73,′<.01, 特1生不 多そ

y=2290.50,ゴ

f=73,P<.01)。

「K10」 に つ い て は

,大

学 院 生 の 得 点 が 有 意 に 高 か っ た

(y=2251.00,″

牲 73,Pく.01)。 Tablo4・2所 属1の尺度得点 Cl:睡眠の質 C2:入眠時間 C3:睡眠時間 C4:睡眠効率 C5:睡眠困難 C6:眠剤の使用 C7:日中覚醒困難 大学生 (n=82,平均年齢=19.59) 大学院生 (n=75,平均年齢-23.04) 動 標準偏差 動 標準偏差 1.07 1.52 .77 .26 1.35 ,00 1,18 6.16 38.37 46.66 25.37 40.71 46.04 18.51 .733 0.72 .85 .54 .48 .00 .74 2.15 7.01 13.99 7,75 9,01 8.43 7.84 1.45 1.68 .76 .25 1.59 ,19 1,31 7.23 42.61 50.15 27.23 46.13 50192 22.67 ・72 .86 .84 .66 .57 .69 .68 2.74 8.90 7.91 9.55 ,"」 ."」 ,θ″ .イθθ ,αθ .“θ ."θ ."θ .θθθ .264 .」

"

.θt,そ, .θt,そテ .θθイ PSQI PSQ合

入眠時認知活動 入眠時選択的注意 STAI SDS ** *ホ ** ** ** K10 *ノ≦.05**ノ≦.01

※:Ma■■・WhitneyによるU検定

(3)睡

眠 状 況 別 の凡 度 得 点 (Table4‐3) 睡 眠 に悩 ん で い る人 と悩 ん で い な い 人 の差 を検 討 す るた め

,Mann‐ Whitney

U検

定 を行 つ た。 ま た,「悩 ん で い る人 」 を

A群

,「悩 ん で い な い 人 」 を

B

群 とす る。

PSQI下

位 尺 度 「

Cl:睡

眠 の質 」,「

C2:入

眠 時 間 」,「

C3:睡

眠 時 間 」, 「

C6:眠

剤 の使 用 」「

C7:日

中 覚 醒 困難 」 にお い て

,A群

の得 点 が有 意 に高 か っ た

(Cl:睡

眠 の 質

y=913.00,出

107,P<.01,C2:入

眠 時 間

y=1697.50,

″‐ 107,′

<.01,C3:睡

眠 時 間

y=1799.50,ご

F=107,P<.01,C6:眠

剤 の使 16

(21)

y=2289.00, aF=107,p<.01, C7:

日 中 覚 醒 困 難

y=1906.00,

F=107,

′<.01)。「

PSQI総

得 点 」に つ い て は

,A群

の 得 点 が 有 意 に 高 か っ た

(y=877.00,

出牲 107,Pく.01)。「SDS」 に つ い て は

,A群

の 得 点 が 有 意 に 高 か つ た

(y=1514.50,

″‐ 107,P<.01)。 「入 眠 時 認 知 活 動 」 に つ い て は

,A群

の 得 点 が 有 意 に 高 か つ た

(y=1537.50,出

牲 107,P<.01)。 「入 眠 選 択 的 注 意 」 に つ い て は

,A群

の 得 点 が 有 意 に 高 か っ た

(y=1507.50,出

牲 107,′<.01)。 「STAI」 に つ い て は 全 て の 下 位 尺 度 に お い て 有 意 差 が み られ

,A群

の 得 点 が 有 意 に 高 か っ た (状 態 不 安

y=1247.0,ご

F=107,p<.01,特

性 不 安

y=1511.00,ご F=107,pく

.01)。 「K10」 に つ い て は

,A群

の 得 点 が 有 意 に 高 か っ た

(y=1352.50,出

牲 107,pく.01)。 Table4‐3睡眠状況別の尺度得点

悩んでいる

(F48,平

均年

6-22.06) 悩んでいない (l1109,平均年齢■0.86) 平均 標準偏差 平均 標準偏差 PSQI総

得点

入眠時認知活動 入眠時選択的注意 STAI SDS K10 1.88 2.00 1.06 .31 1.54 .29 1.50 8.58 45.00 56.40 30.44 50.10 53.60 26.06 0.98 1.42 ,63 .23 1,43 .00 1.13 5.83 38.37 44,77 24.41 40.30 46.06 18.05 .672 0.92 ,81 .66 .62 .85 .58 2.49 9,43 16.54 8.12 9.92 9,73 9,86 .61 .66 .82 .57 .50 .00 ,73 1.99 6.74 13.30 7.01 9.66 9.29 7.26 ・側 ・側 ."f .イ″ .389 '側 ."θ ・側 ・側 ・側 ・側 .θθθ .θθθ .θθθ ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** *P≦.05,**′

.01

I Mann・whitneyに

よる

U検

Cl:睡眠の質 C2:入眠時間 C3:睡眠時間 C4:睡眠効率 C5:睡眠困難 C6:眠剤の使用 C7:日中覚醒困難 17

(22)

(4)入

眠 困 難 有 無 別 の 尺 度 得 点 (Table4…4)

入 眠 困 難 症 状 が 認 め られ る 人 (入 眠 困 難 群

)と

入 眠 困 難 症 状 が 認 め られ な い 人 (非 入 眠 困 難 群

)の

差 を検 討 す る た め

,Mann‐

Whitneyの

U検

定 を 行 つ た (Table4‐4)。

PSQI下

位 尺度 の 「

Cl:睡

眠 の質 」,「

C2:入

眠 時 間」,「

C5:睡

眠 困難 」,「

C6:眠

剤 の使 用 」,「

C7:日

中覚醒 困難 」におい て

,入

眠 困難 群 の得 点が有意 に高 か つた

(Cl:睡

眠 の質

y=1579.50,出

牲 53,Pく

.01,C2:入

眠時 間

[/=606.00,

F=53,′ <.01, C5:睡

眠 困難

y=2196.00,ご

F=53,P<.01,

C6:眠

剤 の 使 用

y=2499.00,出

牲 53,′

<.01,C7:日

中 覚 醒 困 難

y=2039.00,

劇Ъ 53,P<.01)。 「

PSQI総

得 点 」 に つ い て は

,入

眠 困 難 群 の 得 点 が 有 意 に 高 か つ た

(y=1049.00,慶

宅 53,′<.01)。 「SDS」 に つ い て は

,入

眠 困 難 群 の 得 点 が 有 意 に 高 か つ た

(y=1458.00,出

牲 53,p<.01)。 「入 眠 時 認 知 活 動 」 に つ い て は

,入

眠 困 難 群 の 得 点 が 有 意 に 高 か つ た

(y=1042.00,〃

=53,′

<.01)。 「入 眠 時 選 択 的 注 意 」に つ い て は,入眠 困 難 群 の 得 点 が 有 意 に 高 か つ た

(y=1421.00,

=53,′

<.01)「 STAI」 に つ い て は 全 て の 下 位 尺 度 に お い て 有 意 差 が み られ, 入 眠 困 難 群 の 得 点 が 有 意 に 高 か ら た (状態 不 安

y=2032.50,濯

53,P<.01,

特 性 不 安

y=1572.50,慶

‐ 53,′<.01)。 「K10」 に つ い て は

,入

眠 困 難 群 の 得 点 が 有 意 に 高 か っ た

(y=1608.50,出

牲 53,′<.01)。 18

(23)

Table4‐4入眠困難有無別の尺度得点 非入眠困難群 (l1102,平均年齢つ1,19) 平均 標準偏差 1.05 1.19 .77 69 入眠困難群 (n=55,平均年齢つ202)

PSQI総得点 SDS 入眠時認知活動 STAI K10 24 1.38 .00 112 575 37.90 42.45 2394 4153 45,74 1807 46 .88 .58 .51 00 .71 1.91 681 1253 7.10 9.67 8.64 7.36 1.64 2.36 75 29 1.62 .25 1.47 838 45.02 59.22 3055 4658 53.25 25.00 .70 .70 .78 63 .56 .80 .66 2.56 8.67 13.99 7.42 11.82 10.63 983 *″≦.05,**p≦.01 ※:Mam‐ WhitneyによるU検定

(24)

5.入

眠 困 難 症 状 に影 響 す る要 因 入 眠 困 難 症 状 に 各 変 数 が ど の よ うな 影 響 を及 ぼ して い る か を検 討 す る た め に, 入 眠 困 難 群 と非 入 眠 困 難 群 に 関 して パ ス 解 析 を行 つ た 。な お,青年 期 後 期 の 入 眠 困 難 の 訴 え に は

,主

観 的 な 睡 眠 の 質 の 悪 さ

,

日中 の 機 能 低 下 が 著 しい こ とが 指 摘 され て い る (山本・ 野 村,2009)。 よ つ て

, PSQI下

位 尺 度 「

Cl:睡

眠 の 質 」, 「

C2:入

眠 時 間 」,「

C7:日

中 覚 醒 困 難 」 の 合 計 得 点 を 入 眠 困 難 症 状 と した 。

(1)入

眠 困 難 群 月2=.35 月2=.66 R′=.41

GFI= AGFI= RMSEA=.00, CFI=1.00

注)5%水 準 で 有 意 な パ ス 係 数 を 実 線,10%水 準 で 有 意 な パ ス 係 数 を破 線,標準 化 係 数 p≦ .50以上 を 太 線 で 示 し た 。 Fig2‐

1入

眠 困 難 群 の 認 知 情 報 処 理 に 関 す る パ ス 図 (n=55) 入 眠 困 難 群

55名

を 対 象 に パ ス 解 析 を行 つ た 結 果,Figure2‐

1の

パ ス 図 が 最 終 的 に 採 用 され た 。モ デ ル 適 合 度 は

,GFI=.99,AGFI=.95,CFI=1.00,RMSEA=.00,

入 眠 時 選 択 的 注 意 入 眠 認 知 活 動 入 眠 困 難 症 状

21 .46

.77

罵―‐

_L

(25)

AIC=44.67と

な り

,モ

デ ル の 当 て は ま りは あ る程 度 良 い と考 え られ

,採

用 可 能 な も の で あ る と判 断 した 。 こ の パ ス の 流 れ を 見 る と

,K10か

ら入 眠 時 選 択 的 注 意 (標準 化 係 数

=.59,以

下 同 じ

),SDS(.21),特

性 不 安

(.77),状

態 不 安 (.26) に 有 意 な 正 の パ ス が 見 られ た 。 さ ら に

,入

眠 時 選 択 的 注 意 か ら入 眠 時 認 知 活 動 (.27),入眠 時 認 知 活 動 か ら入 眠 困 難 症 状 (.43)に 有 意 な 正 の パ ス が 見 られ た 。 ま た

,特

性 不 安 か ら入 眠 時 認 知 活 動

(.46),SDS(.35),状

態 不 安

(.60)に

有 意 な 正 の パ ス が 見 られ た が

,入

眠 困 難 症 状 (‐

.38)へ

の パ ス は 有 意 な 負 の パ ス が 見 られ た 。そ して

,状

態 不 安 か ら

SDS(.34),SDSか

ら入 眠 困 難 症 状 (.55), 入 眠 時 認 知 活 動

(.22)に

有 意 な 正 の パ ス が 見 られ た 。

(2)非

入 眠 困 難 群 月2=.20 .99,AGFI= RMSEA=.00,CFI=1.00 月2=.46 注

)5%水

準 で有 意 なパ ス係 数 を実 線

,10%水

準 で有 意 なパ ス係 数 を破 線,標準 イヒ係 数 p≦ .50以 上 を太 線 で 示 した。 Fig2‐

2非

入 眠 困 難 群 の 認 知 情 報 処 理 に 関 す る パ ス 図

(n=lo2)

入 眠 時 選 択 的 注 意 入 眠 時 認 知 活 動 入 眠 困 難 症 状

(26)

非 入 眠 困 難 群

102名

を 対 象 に パ ス 解 析 を行 つ た 結 果

,Figure2‐

2に

示 され た パ ス 図 が 最 終 的 に 採 用 され た 。 モ デ ル 適 合 度 は

,GFI=.988,AGFI=.967,

CFI=1.000, RMSEA=.000,AIC=40.324

とな り, モ デ ル の 当 て は ま りは あ る 程 度 良 い と考 え られ

,採

用 可 能 な も の で あ る と判 断 した 。 こ の パ ス の 流 れ を 見 る と

,K10か

ら入 眠 時 選 択 的 注 意

(.47),SDS(.61),特

性 不 安

(.47),状

態 不 安

(.22)に

有 意 な 正 の パ ス が 見 られ た 。 さ ら に

,入

眠 時 選 択 的 注 意 か ら入 眠 時 認 知 活 動

(.53),入

眠 困 難 症 状

(.28)に

有 意 な 正 の パ ス が 見 られ た 。 ま た,

SDSか

ら特 性 不 安

(.34),状

態 不 安

(.28)に

有 意 な 正 の パ ス が 見 られ 。 さ ら に は

,特

性 不 安 か ら入 眠 時 認 知 活 動

(.34),状

態 不 安

(.27)に

有 意 な 正 の パ ス が 見 られ た 。 そ して

,状

態 不 安 か ら入 眠 困 難 症 状

(.28)に

有 意 な 正 の パ ス が 見 られ た 。 22

(27)

3節

研 究

1考

1

各 尺 度 得 点 お よ び 相 関 か ら

(1)性

別 に つ い て

男 女 差 を検 討 した

Mann…Whitnし

,の

U検

定 結 果 (Table4‐

1)で

は 「

C7:

日中 覚 醒 困 難 」 以 外 の 凡 度 に 有 意 な 差 が み られ な か っ た 。 こ の 結 果 よ り 日中 覚 醒 困 難 以 外 の 要 因 で 性 差 は み られ な い こ と か ら

,睡

眠 や 不 安

,抑

うつ

,精

神 的 健 康 度 に 性 差 が 影 響 を 及 ぼ す 可 能 性 は 低 い と考 え た 。 ま た

,

日中 覚 醒 困 難 以 外 の 睡 眠 と入 眠 時 選 択 的 注 意

,入

眠 時 認 知 活 動

,抑

うつ

,不

,精

神 的 健 康 度 の 観 点 か らか ら介 入 を行 う場 合 は

,性

差 に 関 係 な く 同 様 の 改 善 策 を 示 す こ とが で き る。 一 方 で 、女 性 の 方 が 男 性 よ り有 意 に 高 か っ た 「

C7:日

中 覚 醒 困 難 」 に つ い て は

,月

経 な ど女 性 特 有 の 身 体 的 な 要 因 が 少 な か らず 関 係 して い る の で は な い か と考 え た 。

(2)所

属 別 に つ い て

所 属 で の 相 違 点 は

,Mann‐ Whitneyの

U検

定 の 結 果 (Table4‐

2)か

ら以 下 の

5つ

の 尺 度 で あ っ た 。 大 学 院 生 は 大 学 生 よ りも 「

Cl:睡

眠 の 質 」「

C6:眠

剤 の 使 用 」「

PSQI総

得 点 」「STAI」 「K10」 の 得 点 が 有 意 に 高 か つ た 。 これ らの 結 果 か ら

,大

学 院 生 の 方 が 不 安 が 高 く

,精

神 的 健 康 度 の 悪 か っ た こ と に は

,大

学 院 が 研 究 機 関 で あ る こ とや 基 本 的 に

2年

間 で 修 士 論 文 を 作 成 しな け れ ば な ら な い こ とか ら,研 究 に 関 す る ス トレス が 大 き い こ とが 起 因 して い る 可 能 性 が あ る。 ま た

,大

学 院 生 に の み 睡 眠 剤 使 用 者 が み られ た の は

,ス

ト レス 要 因 が 大 き い こ と も あ り

,大

学 院 生 は 大 学 生 よ り も 睡 眠 の 質 が 悪 く

,睡

眠 障 害 の 程 度 が 高 い た め

,こ

れ を解 消 し よ う とす る た め で あ る と考 え た 。 さ らに

,両

者 の 年 齢 差 が 上 記 の 差 が み られ た 要 因 の

1つ

で は な い か と考 え た 。 23

(28)

一 方 で,「入 眠 時 選 択 的 注 意 」 と「入 眠 時 認 知 活 動 」 は所 属 で 差 が み られ な か っ た こ とか ら

,こ

れ ら

2つ

は所 属 に 関係 な く生 起 す る もの と考 え られ る。 以 上 の こ とか ら

,入

眠 時 選 択 的 注 意 と入 眠 時認 知 活 動 は

,睡

眠 に 関 す る 問題 の 中 で 入 眠 時 の認 知 的 な観 点 か ら介 入 を行 う場 合 は

,同

様 の 改 善 策 を示 す こ とが で き る。 そ の一 方 で

,大

学 院 生 の 場 合 は

,不

,精

神 的健 康 度 の観 点 か らの介 入 も 視 野 に入 れ る必 要 が あ ろ う。

(3)睡

眠 状 況 別 に つ い て 睡 眠 に 悩 ん で い る人 (以下

:A群

)と

悩 ん で い な い 人 (以 下

:B群

)の

相 違 点 は

,Mann‐ Whitneyの

U検

定 の 結 果 (Table4‐

3)か

ら以 下 の

12の

尺 度 で あ っ た 。

A群

B群

よ り も 「

Cl:睡

眠 の 質 」,「

C2:入

眠 時 間 」,「

C5:睡

眠 困 難 」, 「

C6:眠

剤 の 使 用 」,「

C7:日

中 覚 醒 困 難 」,「

PSQI総

得 点 」,「SDS」 ,「 入 眠 時 選 択 的 注 意 」,「 入 眠 時 認 知 活 動 」,「STAI」 「K10」 の 得 点 が 有 意 に 高 か つ た 。 こ の こ とか ら

,睡

眠 の 側 面 お よ び 抑 うつ

,不

,精

神 的 健 康 度 の 側 面 に お い て,

A群

の 方 が

B群

よ り も悪 化 して い る こ と が 明 らか とな つ た 。 こ の こ とか ら

,睡

眠 に 悩 ん で い る とい う 自覚 症 状 が あ る人 は

,睡

眠 要 因 だ け で な く

,抑

うつ や 不 安

,精

神 的 健 康 度 と い っ た 要 因 の 問 題 も 同 時 に 持 つ て い る と考 え た 。 ま た

,A

群 と

B群

で 睡 眠 の 質 や 入 眠 時 間

,睡

眠 困 難, 以 上 の こ とか ら

,悩

ん で い る 人 の 方 が

,入

眠 時 選 択 的 注 意 と入 眠 時 認 知 活 動 の 高 ま りが 認 め られ る も の の

,悩

ん で い な い 人 に お い て も 両 要 因 と睡 眠 困 難 の 結 び つ き が 認 め られ た た め

,睡

眠 に 関 す る 問 題 の 中 で 入 眠 時 の 認 知 的 な 観 点 か ら介 入 を行 う場 合 は

,同

様 の 改 善 策 を示 す こ とが で き る と考 え られ る。 ま た, 睡 眠 に つ い て の 悩 み を 訴 え る者 に つ い て は 入 眠 困 難 症 状 の 要 因 を 視 野 に 入 れ, 認 知 的 な 側 面 と不 安 ・ 精 神 的 健 康 度 の 側 面 か ら支 援 す る こ とが 必 要 で あ ろ う。 そ して

,睡

眠 に 問 題 が な い と感 じて い る者 で も

,少

な か らず 睡 眠 に つ い て の 問

(29)

題 が 生 じて い る場 合 も あ り

,予

防 の 観 点 か ら

B群

に 対 して も 睡 眠 衛 生 教 育 が 必 要 で あ る と考 え られ る 。

(4)入

眠 困 難 有 無 別 に つ い て

入 眠 困難 有 無 で の相 違 点 は

,Mann‐ Whitneyの

U検

定 の 結 果 (Table4‐

4)か

ら以 下 の

12の

尺 度 で あ つ た 。 入 眠 困難 者 は非 入 眠 困難 者 よ りも 「

Cl:睡

眠 の 質 」,「

C2:入

眠 時 間 」,「

C5:睡

眠 困難 」,「

C6:眠

剤 の使 用 」,「

C7:日

中覚 醒 困 難 」,「

PSQI総

得 点 」,「SDS」,「入 眠 時 認 知 活 動 」,「STAI」 「K10」 の 得 点 が 有 意 に高 か つ た 。 この こ とか ら

,睡

眠 お よび 抑 うつ

,不

,精

神 的 健 康 度 に お い て

,入

眠 困難 者 の方 が 非 入 眠 困難 者 よ りも悪 い こ とが 明 らか とな つ た 。 睡 眠 の悪 さに よつ て群 を分 けた た め,睡眠 要 因 に差 が み られ る こ とは 必 然 的 で あ る。 しか し

,入

眠 困 難 者 の 方 が 抑 うつ や 不 安 が 高 く

,精

神 的 健 康 度 の 悪 さが 顕 著 に 表 れ た こ とか ら

,睡

眠 の 問題 を抱 え て い る者 は精 神 的 な 面 で も問 題 を抱 えて い る可 能 性 が あ る と考 え た。 一 方 で

,非

入 眠 困難 者 は入 眠 困 難 者 に 比 べ 睡 眠 や 抑 うつ

,不

,精

神 的健 康 度 の 悪 さは低 い傾 向 を示 した こ とか ら

,睡

眠 に 問題 が な い もの は

,精

神 的 な 面 の 問 題 も低 い と考 え られ る。 この よ うに 両 群 で 相 違 点 が あ る一 方 で,「入 眠 時 選 択 的 注 意 」につ い て は 両群 で 差 は み られ な か つ た。睡 眠 に 問題 の 高 さか ら入 眠 困難 者 の得 点 が 高 い こ とが 予 想 され る。 しか し

,入

眠 困難 者 は実 際 に は周 囲 の音 や 自身 の 身 体 の 状 況 とい つ た 入 眠 時 選 択 的 注 意 が あ る も の の

,眠

れ な い こ とへ の 心 配 。反 す う要 因 (入眠 時 認 知 活 動

)へ

注 意 が 向 く こ とが 大 き くな る と

,入

眠 時 選 択 的 注 意 へ の 注 意 が減 る た め

,両

群 で 差 は み られ な か っ た の で は な い か と考 え た 。 以 上 の こ とか ら

,睡

眠 に 関 す る問題 の 中 で入 眠 時 の 心 配・ 反 す う とい つ た認 知 的 な観 点 か ら介 入 を行 う場 合 は

,同

様 の 改 善 策 を示 す こ とが で き る と考 え ら れ る。 そ の 一 方 で

,入

眠 困難 者 につ い て は 睡 眠 の側 面 だ け で な く

,入

眠 時 の認

(30)

知 的 な 側 面 と不 安・精 神 的 健 康 度 の 側 面 か ら支 援 す る こ とが 必 要 で あ る。ま た, 非 入 眠 困 難 者 で も

,精

神 的 健 康 度 の 悪 化 や 抑 うつ

,不

安 の 高 ま りに よ り

,入

眠 時 選 択 的 注 意 や 入 眠 時 認 知 活 動 が 生 起 す る 可 能 性 が あ る こ とた め

,予

防 の 観 点 か ら睡 眠 衛 生 教 育 が 必 要 で あ ろ う。 (6)各 属 性 等 の 結 果 か ら 睡 眠 や 抑 うつ

,不

,精

神 的 健 康 度 に お い て

,性

差 が 影 響 を 及 ぼ す 可 能 性 に つ い て は 低 い と考 え た 。 一 方 で

,所

属 別 とい つ た 年 齢 や 環 境 要 因 に よ る影 響 を 考 慮 す べ き 点 で あ る。そ して

,睡

眠 に 問 題 が あ る者 は

,睡

眠 だ け で な く抑 うつ, 不 安

,精

神 的 健 康 要 因 に お い て も 問 題 を 抱 え て い る者 が 多 い 傾 向 で あ る こ とが 明 らか と な り

,両

者 は 密 接 な 関 係 が あ る傾 向 が 高 い と考 え た 。

2

パ ス 解 析 結 果 か ら

(1)入

眠 困 難 群 に つ い て (Fig2‐ 1) 入 眠 困 難 群 に お い て 入 眠 困 難 症 状 が 形 成 され る経 路 に は

,3経

路 あ る と考 え られ る。

1つ

日 は

,精

神 的 健 康 度 が 悪 化 す る と

,入

眠 時 選 択 的 注 意 が 生 起 し, 入 眠 時 認 知 活 動 が 起 き

,入

眠 困 難 症 状 に 至 る 「入 眠 認 知 ル ー ト」 で あ る。

2つ

目は

,精

神 的 健 康 度 が 悪 化 し

,抑

うつ 。不 安 が 高 ま り

,入

眠 困 難 症 状 に 至 る 「抑 うつ 。不 安 ル ー ト」で あ る。至 る とい う も の で あ る。た だ し,「特 性 不 安 」は 「入 眠 困 難 症 状 」 に 負 の パ ス (‐

.38)が

出 て い る。 よ つ て 「特 性 不 安 」 と 「入 眠 困 難 症 状 」 の 間 に は

,本

研 究 で は 検 討 され な か っ た 要 因 が 含 ま れ る こ とが 示 唆 さ れ る 。

3つ

日 は

,抑

うつ ま た は 特 性 不 安 か ら入 眠 時 認 知 活 動 を 経 由 し

,入

眠 困 難 症 状 に 至 る 「混 合 ル ー ト」 で あ る。 こ の ル ー トは

,抑

うつ 不 安 ル ー トか ら入 眠 認 知 ル ー トに 変 化 す る過 程 の 際 に 生 じ る も の で あ る こ とが 考 え られ る。 い ず れ の ル ー トを辿 る か は 個 々 に よ つ て 様 々 で あ る が

,入

眠 困 難 者 は 心 配 ・

(31)

反 す う要 因 が 症 状 に 直 接 影 響 を及 ぼ して い る た め 慢 性 的 な 入 眠 困 難 症 状 に 至 る 可 能 性 が 高 い 。 よ つ て

,入

眠 困 難 症 状 の 改 善 に お い て は 山 本

(2010)が

行 つ た 数 息 観 な ど の 介 入 法 が 有 効 で あ る と考 え られ る。

(2)非

入 眠 困 難 群 に つ い て 非 入 眠 困 難 群 に お い て 入 眠 困 難 症 状 が 形 成 され る経 路 は

,2経

路 あ る と考 え られ る。

1つ

日 は

,精

神 的 健 康 度 が 悪 化 す る と

,入

眠 時 選 択 的 注 意 が 生 起 し, 入 眠 困 難 症 状 に 至 る 「入 眠 注 意 ル ー ト」 で あ る。 ま た

,入

眠 時 選 択 的 注 意 は 入 眠 時 認 知 活 動 へ も影 響 を 及 ぼ して い る も の の

,入

眠 困 難 症 状 に は 至 ら な い 特 徴 が み られ た 。

2つ

日は

,精

神 的 健 康 度 が 悪 化 し

,抑

うつ が 生 起 し

,状

態 不 安 が 高 ま る こ と で 入 眠 困 難 症 状 に 至 る 「不 安 ル ー ト」 で あ る。 い ず れ の ル ー トを 辿 る か は 個 々 に よ つ て 様 々 で あ る が

,非

入 眠 困 難 者 は 心 配 ・ 反 す う要 因 を 経 由 し な い た め

,一

過 性 の 入 眠 困 難 に 留 ま る 可 能 性 が 高 い 。 よ つ て ,非 入 眠 困 難 群 は 入 眠 困 難 症 状 に 至 っ た と して も ,症 状 の 回 復 は 早 く, 入 眠 困 難 群 の よ うな 慢 性 的 な 症 状 に は 至 らな い と考 え られ る。

(3)両

群 の 共 通 点 両 群 の 共 通 点 は 「K10」 が 「入 眠 時 選 択 的 注 意 」,「SDS」,「特 性 不 安 」

,状

態 不 安 に影 響 を 与 え て い る 点 で あ る。 つ ま り

,精

神 的 健 康 度 の 悪 化 に よ り

,入

眠 時 選 択 的 注 意 の 生 起 や 抑 うつ

,不

安 の 高 ま りは

,誰

に で も起 こ り う る こ とで あ る と考 え られ る。

(4)両

群 の 相 違 点 両 群 の 大 き な 違 い は

,心

配 ・ 反 す う要 因 の 「SDS」 と 「入 眠 時 認 知 活 動 」 が 「入 眠 困 難 症 状 」 に 直 接 的 な 影 響 を 与 え て い る か ど うか で あ る 。 こ の 心 配 ・ 反 27

(32)

す う要 因 が 入 眠 困 難 症 状 に 影 響 す る 場 合 は

,慢

性 的 な 入 眠 困 難 症 状 に 至 る が, 影 響 しな い 場 合 は 一 過 性 の 入 眠 困 難 症 状 に 留 ま る こ とが 考 え られ る。 こ の こ と か ら

,入

眠 困 難 群 に お い て は 心 配 ・ 反 す う とい う認 知 的 な 部 分 へ の 介 入 が 必 要 で あ る。 一 方 で

,非

入 眠 困 難 群 に お い て は 予 防 的 な 観 点 か ら睡 眠 衛 生 教 育 や 睡 眠 の メ カ ニ ズ ム を 知 つ て も ら う こ とが 重 要 で あ る。ま た,両群 の 共 通 点 で「K10」 が 「入 眠 時 選 択 的 注 意 」 影 響 す る 点 を挙 げ た が

,2つ

の 要 因 間 の パ ス係 数 は, 入 眠 困 難 群 が 「.59」

,非

入 眠 困 難 群 が 「.47」 で あ り

,入

眠 困 難 群 の 方 が 精 神 的 健 康 度 か ら入 眠 時 選 択 的 注 意 へ の 影 響 が や や 強 い 傾 向 で あ る こ とが 示 され た 。 よ つ て

,入

眠 困 難 群 で は 精 神 的 健 康 度 が 悪 化 す る と入 眠 時 選 択 的 注 意 に 結 び つ き や す い 傾 向 が あ り

,こ

れ が よ り入 眠 困 難 症 状 の 悪 化 を招 く と考 え られ る 。 28

(33)

3章

調 査 (研 究 2) 第

1節

方 法

1.調

査 日時

,場

所 お よ び 状 況 本 調 査 は

2014年

7月 下 旬 か ら 11月 中 旬 に か け て 実 施 した 。

2.対

象 者

A大

学 に 通 う大 学 生 お よ び 大 学 院 生

13名

(男性

2名

,女性

11名 )で

あ つ た 。 年 齢 は

22.38歳

±

1.78(ave±

SD)で

あ っ た 。

3.調

査 方 法 実 験

,半

構 造 化 面 接 で あ っ た 。 調 査 の 流 れ は Table5‐

1に

示 す 。 Table5‐

1実

験 手 続 き の 流 れ

1回

目 の 来 室 イ ン フ ォ ー ム ド・ コ ンセ ン トと睡 眠 サ イ クル 測 定 説 明

1週

間 の 睡 眠 サ イ クル 測 定

<ス

マ ー トフ ォ ンア プ リ 。ア クチ ウォ ッチ を使 用

>

2回

日の 来 室

(1週

間 後) 認 知 課 題 ・ イ ン タ ビ ュ ー ・ 睡 眠 衛 生 教 育 電 子 メ ー ル に よ る追 跡 調 査

<睡

眠 衛 生 教 育 を 日常 で 活 用 して い る か につ い て

>

29

(34)

4.調

査 材 料 お よ び 装 置

(1)実

験 に使 用 した 装 置

i.ス

マ ー トフ ォ ン ア プ リ

1週

間 の 睡 眠 サ イ ク ル 測 定 は

,睡

眠 記 録 ア プ リ 「 ぐ つ す り∼ ニ ャ 」(エ ス エ ス 製 薬 株 式 会 社 製

)を

用 い た 。 測 定 前 に 参 加 者 に 資 料 (付録 ペ ー ジ 参 照

)を

用 い て ア プ リの 使 い 方 を説 明 した 。 参 加 者 は 就 寝 時 に ア プ リを 起 動 後

,睡

眠 サ イ ク ル 測 定 開 始 を して も らい

,普

段 と同 じ よ うに 就 寝 した 。 就 寝 中 は 参 加 者 の 体 動 に て ア プ リが 睡 眠 サ イ クル を 測 定 し

,起

床 時 に 参 加 者 が ア プ リ操 作 に て 測 定 終 了 と な っ た 。 参 加 者 は

,測

定 終 了 後 に 「

1.よ

くね て ス ッ キ リ」,「

2.ま

あ ま あ か な 」,「

3.ま

だ ね む た い な あ 」の

3段

階 評 価 で 参 加 者 に そ の 日の 自分 の 睡 眠 に つ い て 評 価 した 。 評 価 後 は

,そ

の 日の 睡 眠 サ イ クル が 全 体 的 に ど の よ うで あ っ た か を 示 す 波 線 グ ラ フ と睡 眠 時 間 が 表 示 され た 。 そ の 後

,参

加 者 に は 波 線 グ ラ フ と睡 眠 時 間 が 表 示 され て い る 画 面 を 実 験 者 に メ ー ル に て 送 信 し て も ら っ た 。 こ の よ うな 手 続 き で 実 験 参 加 者 の

1週

間 の 睡 眠 サ イ ク ル を 測 定 した 。 な お

,ア

プ リの 誤 作 動 や 測 定 開 始 を 忘 れ た こ と に よ り

,測

定 が で き な か っ た 日が あ る場 合 は

,1週

間 測 定 後 に 測 定 が で き な か っ た 日数 を 追 加 し測 定 を 行 い

,1週

間 の 睡 眠 サ イ クル デ ー タ と した 。 五

.睡

眠 記 録 機 器 詳 細 な 睡 眠 サ イ ク ル 測 定 を 目的 と し

,了

承 が 得 られ た 参 加 者 の み ア プ リ と併 用 して

,体

動 に て 睡 眠 サ イ ク ル を 測 定 す る こ とが で き る 米 国

A.M.I社

製 マ イ ク ロ 。モ ー シ ョ ン ロ ガ ー 腕 時 計 型 ア ク テ ィ グ ラ フ (こ の 腕 時 計 型 測 定 器 は ア ク チ ウ ォ ッチ とい う名 で 知 られ て い る

)を

用 い た 。 な お

,ス

マ ー トフ ォ ン とア プ リ の 機 能 の 関 係 に よ リア プ リが 使 用 で き な い 場 合 は ア ク チ ウ ォ ッチ の み の 測 定 を 求 め た 。 デ ー タ は

1週

間 の 睡 眠 サ イ クル 測 定 後 に 専 用 イ ン タ ー フ ェ イ ス で パ ー

(35)

ソナ ル コ ン ピ ュ ー タ ー 内 の

Watch Ware

(A.M.I,America)に

取 り込 ん だ 。

(2)注

意 バ イ ア ス 測 定 機 器 測 定 に は

,DELL社

製 パ ー ソナ ル コ 成 した ソ フ トを使 用 し

,睡

眠 関 連 刺 激 題 を行 つ た 。 ン ピ ュ ー タ ー に て 久 本 。 と 中性 刺 激 を用 い た ドッ 関 日(2011)が作 卜・ プ ロ ー ブ 課

(3)イ

ン タ ビ ュ ー 項 目 現 在 の 就 寝 環 境 や 就 寝 時 の 思 考 。身 体 感 覚

,就

寝 時 に 工 夫 して い る こ と等 の イ ン タ ビ ュ ー 項 目 (付録

5参

)に

従 い

,半

構 造 化 イ ン タ ビ ュ ー を 行 つ た 。

(4)睡

眠 衛 生 教 育 (Sleep DisOrders) 睡 眠 に つ い て の 教 育 及 び 睡 眠 問 題 の 予 防 を 目的 と し,「毎 日同 じ時 間 に 起 き る 」 「就 寝 前 に 、 通 常 よ り も熱 め の お 湯 に

20分

浸 か つ て 体 温 を 上 昇 させ る 」 等 の 良 い 睡 眠 を と る た め の 対 策

10項

目 を 提 示 し

,各

項 目 に つ い て の 紙 面 (付録 参 照

)を

用 い て 説 明 した 。

5.調

査 の 手 順

i.実

験 の 説 明 と同 意 書 の 記 入 ① 研 究 目的 。研 究 の 流 れ (Table5‐

1),②

イ ン タ ビ ュ ー 内 容 を録 音 す る こ と

,③

研 究 へ の 参 加 は 協 力 者 の 自 由 意 思 で あ り

,研

究 へ の 参 加 は い つ で も拒 否 。撤 回 が で き る こ と

,④

記 録 は 個 人 を 特 定 で き な い よ う処 理 す る こ と

,⑤

協 力 者 の プ ラ イ バ シ ー は 遵 守 され る こ と

,を

事 前 に 説 明 し

,同

意 書 (付 録

3参

)に

署 名 を 求 め た 。 31

(36)

.1週

間 の 睡 眠 サ イ クル 測 定 睡 眠 記 録 ア プ リ 「ぐつす り∼ ニ ャ」(付録

4参

)お

よび ア クテ ィ グ ラ フの 使 用 方 法 を説 明 し

,1週

間就 寝 時 に 睡 眠 サ イ クル を測 定 させ た。 ア クテ ィ グ ラ フ に 関 して は

,1週

間 後 の 実 験 時 に て返 却 を求 め た。 面

.ド

ッ ト・ プ ロー ブ 課 題 序 論

(p.3)で

示 した よ うに 課 題 内 容 は

,十 (1000msc)表

示 後

,左

右 に 漢 字

2文

字 な い し

1文

字 が 表 示 され る (500msc)。 そ して

,刺

激 消 失 後 に左 右 ど ち らか に ド ッ ト (●

)が

表 示 され

,参

加 者 は 左 に ド ッ トが 表 示 され た 場 合 は

PC

Fキ

ー を

,右

の 場 合 は

Jキ

ー の キ ー 押 しを求 め られ る。 ドッ トは 参 加 者 の キ ー 押 し反 応 後 に 消 失 す る。 参 加 者 の キ ー 押 し反 応 ま で を

1試

行 と し

,1試

行 が 終 了 す る と連 続 して 再 び

+(500msc)が

表 示 され

,2試

行 日が 始 ま る。

30試

行 毎 に

1分

の 休 憩 を挟 み

,こ

れ を

5回

(合 計

150試

)繰

り返 し

,

ドッ ト・ プ ロー ブ 課 題 終 了 とな る。 課 題 に用 い た 刺 激 は

,睡

眠 関 連 刺 激

1種

類 と 中 性 刺 激

2種

類 の 刺 激 が あ り

,参

加 者 に は 上 記 で 示 した 課 題 の 説 明 を 行 つ た 。 ま た

,キ

ー 押 し反 応 に つ い て は 「素 早 くか つ 正 確 に 」 行 うよ う教 示 した 。 な お

,睡

眠 関 連 刺 激 は

,MacMahon,K.M.,Broomfield.N.M.,&Espie C.A.(2006)で

用 い られ た も の を採 用 し,中 性 刺 激 は 日本 語 の 語 彙 特 性 第

8巻

を 用 い て 作 成 した (実 験 に 用 い た 刺 激 は 付 録

8(付

p.31)を

参 照)。 市

.イ

ン タ ビ ュ ー 録 音 を しな が ら

,イ

ン タ ビ ュ ー 項 目 (付 録

5参

)に

従 い

,イ

ン タ ビ ュ ー を 行 つ た 。 32

(37)

v.睡

眠 衛 生 教 育 紙 面 上 (付録

6参

)に

て 説 明 を した 。 な お

,本

研 究 で 使 用 した 睡 眠 衛 生 教 育 だ け で は 改 善 が 難 しい 睡 眠 に 関 す る 問 題 (例

:寝

る 準 備 を す る 前 に

,

うた た 寝 を して しま い 明 け 方 に 起 き る等

)に

つ い て は

,個

別 で 改 善 方 法 の 提 案 を 行 つ た 。 宙

.追

跡 調 査 調 査 後

,全

参 加 者 に 睡 眠 衛 生 教 育 の活 用 実 態 調 査 を メー ル に て 行 つ た 。 調 査 項 目は① 睡 眠 衛 生 教 育 を現 在

,一

部 で も活 用 して い るか

,②

活 用 して い る人 : どの よ うに活 用 して い るか

,活

用 理 由

,③

活 用 して い な い 人

:活

用 しな い 理 由 で あ つ た。

6.倫

理 的 配 慮 調 査 中 に 参 加 者 の 都 合 に よ り実 験 継 続 が 難 し く な つ た 場 合 や 気 分 が 悪 く な つ た 場 合 に は

,途

中 で 中 断 で き る 旨 を 説 明 した 。 33

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