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〈論文〉二甲方言の単字調における音響音声学的分析

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要旨  二甲位于江苏省南通市通州区东南部。二甲方言处于吴语和江淮官话交界地带,其音韵 系统属于吴语,但单字调中有个罕见现象:阴入字的音节变长,调形与阴去相同,但调类仍入声。本文基于声学语音学的研究方法,对二甲方言的单字调进行详细分析,并通过对不 同年龄层的比较分析,考察了单字调中所见的入声舒化过程。 はじめに  本稿が対象とする二甲方言は、江蘇省南通市通州区二甲鎮で話される方言を指す1。南 通方言は、中国語(漢語)の北方方言に属する江淮官話に区分されるが、通州区では、南 方方言に属する呉語も話されている2。通州という地は、まさに北方と南方との異なる言 語(方言)の境界地域であり、二甲はこの東南部に位置する。  二甲方言の言語学的な記述は、管見の限り、筆者による報告を除き、これまで報告され たことはない3。本稿で用いるデータは、すべて筆者の現地調査で得られたものである (大西・季 2016、大西近刊)。二甲方言は、音韻体系は呉語に属するものの、声調4、特に 入 声 の音節や調値に、周辺の呉語(上海語や蘇州語など)や隣接する南通方言には見ら れない特異な現象―入声舒声化現象(入声音節の促音が弱まり、調値が舒声調に近づ く)があることが、今までの調査で明らかになった。  入声というのは、音節末子音が内破音[-p、-t、-k]で構成され、短く詰まって発音さ れる音節を調類としたものを指す。呉語では、この内破音が声門閉鎖(glottal stop)に 変化し、短く詰まって発音される。入声は、現在では、北方方言の一部と南方方言に残存 するのみで5、官話方言では、江淮官話を除いて、すでに失われている6  二甲で見られる入声舒声化現象は、同じく通州に位置する金沙という地でも確認されて いるが、二甲では、入声音節のうち、陰入字が単音節で発話される時に顕著に見られるの に対し(大西・季 2016)、金沙はその逆で、陽入字の方が陰入字よりも舒声化する傾向が 強い(汪平 2010)。また二音節以上の語となると、語尾に位置する陰入字のみ舒声化する 傾向があり、語頭や語中の位置ではその傾向は見られない(大西近刊)。このように入声

大西 博子

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そのような差や制約が生じるかは明らかにされていない。  先行研究では、自らの耳を頼って記述を行うという漢語方言学の伝統的な手法で分析を 行ってきたため、音節内部の実態については、まだ正確には分析できていないと言える。 よって、本稿では、音響音声学的な分析を用いて、入声舒声化が顕著に現れる単字調(単 音節語の声調)を対象に、先行研究で得られた結果に対し、より科学的な手法で論を補強 し修正することを第一の目的とする。その上で、異なる年齢層の比較分析を通して、入声 舒声化の進行パターンについて考察を行い、単字調における入声音節の音声学的特質を明 らかにしたい。 1. 調査対象と分析方法 1.1 発話者  本稿の分析は、8 名の発話者(Sample)の録音データに基づく。発話者は、生え抜きの 二甲出身者であることを条件としたが、若年層に至っては、両親が二甲出身者であり、言 語形成期において、他地域で生活した経験を有さないことを条件に選抜した7。また年齢 や性別による違いも分析できるよう、異なる年齢層から、男女 1 ペアずつ(老年層は 2 ペ ア)を選定した。表 1 は、発話者リストである。表内の数字は調査時の年齢で、年齢順に 性別と最終学歴を示す。S1 から S4 は老年層、S5 と S6 は中年層、S7 と S8 は若年層に属 する発話者として扱う。調査は、2017 年 3 月 4 日と 5 日の 2 日間に実施し、主に発話者 の自宅で録音を行なった。 表 1. 発話者リスト S1 77 男 高校 S2 73 女 中学 S3 73 女 小学 S4 70 男 中学 S5 52 男 中学 S6 51 女 中学 S7 28 男 修士 S8 20 女 大学 1.2 調査語  録音した語(調査語)は、①開口系韻母、②無気音、③ p 系と t 系の声母から 2 ペア (2 語)、④韻母は同音の 4 条件で選定を行なったが、入声調に関しては、上記すべての条 件に当てはまる語が存在せず、p 系だけの声母から 2 ペアを選定した。調査語は、表 2 の とおりである。声調は、T1(陰平)、T2(陽平)、T3(陰上)、T4(陽上)、T5(陰去)、 T6(陽去)、T7(陰入)、T8(陽入)の記号で示す(括弧内は対応する調類)。調査語には、

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音価も示しておく。 表 2. 調査語 T1 T2 T3 T4 T5 T6 T7 T8 包[pɔ] 刀[tɔ] 跑[bɔ] 桃[dɔ] 宝[pɔ] 岛[tɔ] 抱[bɔ] 稻[dɔ] 报[pɔ] 到[tɔ] 暴[bɔ] 盗[dɔ] 八[paʔ] 百[pәʔ] 拔[baʔ] 白[bәʔ] 1.3 分析方法  調査語は、ランダムに配列したリストを 5 枚用意し、一枚ずつ発話者に提示し、指さし ながら一語につき 5 回の発話データを録音した。録音には、Marantz 社製録音機 PMD561 (サンプル周波数 44.1KHz、量子化ビット 16bit)、マイクは AKG 社製 C520 を使用した。  すべての録音音声から、基本周波数(F0)を計測した。計測方法は、以下のとおりで ある。まず、praat(Boersma and Weenink1992-2018)を用いて各語の母音の声帯振動が 安 定 し て い る 部 分 を 目 視 で 設 定 し、 そ の 設 定 区 間 の 10% か ら 100% 時 点 の F0 を ProsodyPro.praatscript(Xu2005-2018)を用いて 10% ごとに計測した。  測定後、10 時点における F0 測定値の平均値をもとに、各語における 5 回の発話データ 間で互いの偏差を求め、その値が最も大きいデータを排除し、データ間の誤差を縮めた。 排除したデータは、T6 の調査語(S8 に関しては、T4 の調査語も含む)を除いて、各語 ともに 1 データ(調類ごとに 2 データ)に限定し、各声調において均質なデータで分析で きるよう調整した。  調査語は、常用語でかつ単独(単音節語)で発話できるものを選定したつもりであった が、実際には多読字や単独では読めない語が含まれていた。該当するのは「暴」と「盗」 である。「暴」の語頭子音(声母)は、中古音の音韻体系では濁音に分類されるので、漢 語方言の中で濁音声母を保持する呉語では[b]で発話される。よって、二甲方言の 「暴」は[bɔ]と発音されることを想定したが、実際は清音声母を有する音形[pɔ]で発 話するケースがあった。一方「盗」は、単独で発話されるケースは少なく、たいてい「強 盗」のような語彙で使われる語であった。呉語の声調は、声母の清濁の枠組みによって陰 調と陽調に分化し、それぞれ異なる調値が現れる。また単音節で発話する場合と二音節以 上で発話する場合とでは、異なる調値が現れる場合が多い。実際「盗」の発話データに は、複数の異なる調値が現れた。こうした問題を抱えたデータは、幸いにも T6 の調査語 に集中した。二甲方言では、陽上(T4)は陽去(T6)と合流していて、同じ調値である ことが事前の調査で明らかになっている。よって、今回の調査では T6 の発話データに不

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備はあったが、各声調の代表値を測定する際には大きく影響しないものとして、T6 以外 の調値で読まれたデータはすべて排除するようにした。 2. 持続時間  まずは、音節の長さから分析を始める。この分析は、F0 の計測から得られた持続時間 の測定値で行う。入声は短く詰まって発音されることから、持続時間は必然的に舒声音節 より短くなる。よって、持続時間を計測し、入声値と舒声値を比較することで、入声舒声 化の進度が測れる。また発話者間の比較から、入声音節の漸進的な変化過程が分析でき る。本節では、まず各声調の平均持続時間を計測し、単字調の長さを順に示した後、発話 者間の比較を通して、入声音節の変化過程も分析する。 2.1 単字調の平均持続時間  表 3 に、発話者全員の各声調における平均持続時間とその結果を統合した平均値を示 す。 表 3. 単字調の平均持続時間(単位:ms ) T1 T2 T3 T4 T5 T6 T7 T8 S1 332 392 271 311 374 328 277 215 S2 309 398 304 341 389 326 293 210 S3 290 398 229 274 373 201 259 210 S4 247 324 204 280 317 273 206 179 S5 165 203 163 173 218 146 148 116 S6 236 309 196 225 286 247 235 194 S7 270 367 201 268 337 254 297 188 S8 288 281 211 190 284 184 287 229 平均値 ±標準偏差 267 ± 48 334 ± 65 222 ± 42 258 ± 54 322 ± 54 245 ± 61 250 ± 48 192 ± 33  全体の平均値から、単字調において T2 が最も長く、T8 が最も短い声調であることが 分析できる。また平均値の差から、声調の長さは長い順に以下のように示せる。 T2 > T5 > T1 > T4 > T7 > T6 > T3 > T8

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2.2 持続時間の個人差  上記の序列から、陰入(T7)は陽入(T8)に比べ長く発音されることが観察できた が、この序列に発話者間の違いは見られないだろうか。次に、持続時間の個人差を分析す る。  表 4 は、各声調における音節の長さを、発話者ごとに長い順から示したものである。こ の結果、T2 と T5 は 1 番目か 2 番目に並ぶことから、長く発音される声調で、T8 は S8 を除いてすべて最後尾に並ぶことから、最も短く発音される声調であることがわかる。ま た T3 は後半(5 番目以降)の位置に集中することから、短く発音される傾向が強いと言 える。しかし、T1、T4、T6、T7 に関しては、分布の幅が広く、音節の長短差は読み取 れない。 表 4. 持続時間の差 最長 > > > > > > 最短 S1 T2 T5 T1 T6 T4 T7 T3 T8 S2 T2 T5 T4 T6 T1 T3 T7 T8 S3 T2 T5 T1 T4 T7 T3 T6 T8 S4 T2 T5 T4 T6 T1 T7 T3 T8 S5 T5 T2 T4 T1 T3 T7 T6 T8 S6 T2 T5 T6 T1 T7 T4 T3 T8 S7 T2 T5 T7 T1 T4 T6 T3 T8 S8 T1 T7 T5 T2 T8 T3 T4 T6 2.3 T7 の序列  ここで T7 の序列に注目したい。T7 は、S8 の 2 番目から S2 の 7 番目までと幅広く分 布し、その範囲は単字調の中で最も大きい。また年齢差もはっきりと現れている。  S1 から S6 までの老年層と中年層では、後半の位置に配列されるのに対し、S7 と S8 の 若年層では、前半の位置に配列されている(表 4 の網掛けの位置に注意)。つまり陰入 (T7)は、年齢が下がるにつれ他の声調よりも長く発音される傾向が高まり、陰入の長音 化していく過程が読み取れる。また若年層の T7 が、T5(陰去)の前後に配列されること にも着目したい。老年層と中年層では、T7 と T5 の間に 2 列から 4 列の差があるが、若 年層では隣りあっている。このことから、陰入が陰去に向かって接近していく様子も観察 できる。

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3. 調値とピッチ曲線  次に、声調の高さを示す調値と声調の形を示すピッチ曲線について分析を行う。 3.1 調値の算出方法  単字調の調値を導き出すには、F0 値を標準化して個人差を排除した上で発話者の結果 を統合する必要がある8。本稿では、石鋒(1986、2009)が提案する T 値を標準化の指標 として使用する。T 値の計算方法は、以下のとおりである。

T = {( logX − logB )/( logA − logB )} × 5( 0 ≦ T ≦ 5 ) A=F0 の最大値、B = F0 の最小値、X =計測時点の F0  上記の指標を用いることで複数の発話者のピッチを正しく標準化することができる。ま た T 値は 0 から 5 の 5 段階の数値を用いるため、調値を算出するのに適した指標として、 近年、漢語方言学の音声学研究では比較的多く使われている9。本稿ではまず、測定区間 の 10%時点ごとに計測された F0 値を T 値に変換し、発話者全員の結果を統合し、単字 調の平均 T 値を算出した(表 5)。その後、計測時点ごとの実時間の平均値を声調ごとに 算出し(表 6)、それらの結果をもとに単字調のピッチ曲線を作成した(図 1)。図の横軸 は実時間(単位 s )、縦軸は T 値を示す。調値の算出は、平均 T 値の結果(表 5)とピッ チ曲線の描写(図 1)から行った。 表 5. 単字調の平均 T 値 時点 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% T1 3.32 3.18 3.13 3.17 3.26 3.37 3.48 3.59 3.66 3.64 T2 1.23 1.02 0.88 0.89 1.06 1.39 1.82 2.33 2.84 3.19 T3 4.32 4.24 4.18 4.10 3.96 3.74 3.41 2.94 2.36 1.90 T4 2.28 2.14 2.05 1.95 1.82 1.64 1.41 1.13 0.81 0.57 T5 2.73 2.44 2.15 2.00 1.96 2.03 2.20 2.46 2.77 2.95 T6 2.03 1.95 1.88 1.80 1.68 1.53 1.32 1.05 0.78 0.59 T7 2.89 2.64 2.39 2.21 2.12 2.12 2.18 2.30 2.48 2.57 T8 2.06 2.00 1.99 2.05 2.21 2.43 2.69 2.93 3.10 3.16

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表 6. 単字調の実時間平均値 時点 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% T1 0.00 0.03 0.05 0.08 0.11 0.13 0.16 0.19 0.21 0.24 T2 0.00 0.03 0.07 0.10 0.13 0.17 0.20 0.23 0.27 0.30 T3 0.00 0.02 0.04 0.07 0.09 0.11 0.13 0.16 0.18 0.20 T4 0.00 0.03 0.05 0.08 0.10 0.13 0.15 0.18 0.21 0.23 T5 0.00 0.03 0.06 0.10 0.13 0.16 0.19 0.23 0.26 0.29 T6 0.00 0.02 0.05 0.07 0.10 0.12 0.15 0.17 0.20 0.22 T7 0.00 0.03 0.05 0.08 0.10 0.13 0.15 0.18 0.20 0.23 T8 0.00 0.02 0.04 0.06 0.08 0.10 0.12 0.13 0.15 0.17 0 1 2 3 4 5 0 0.05 0.1 0.15 0.2 0.25 0.3 0.35 T1 T2 T3 T4 T5 T6 T7 T8 図 1. 単字調のピッチ曲線(T 値) 3.2 単字調の調値  まずは表 5 の結果から、単字調の調値を求める。本稿では、調値と T 値の対応を表 7

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のように定め、この対応表をもとに表 5 の最初の時点における T 値と最後の時点におけ る T 値から機械的に調値を算出した。その後、図 1 のピッチ曲線を参考にしながら、最 終的な調値を判断した。その結果を表 8 に示す。 表 7. 調値と T 値の対応 調値 1 2 3 4 5 T 値 0.3-1.3 1.3-2.3 2.3-3.3 3.3-4.3 4.3-5 表 8. 単字調の調値 調類 T1 T2 T3 T4 T5 T6 T7 T8 調値 44+ 13 52 21 323 21 323 24  T1 は、機械的に算出すると[44]となるが、図 1 のピッチ曲線は上昇している。5 段 階の表記体系では実際のピッチ変動を正確に記述できないため、補助記号(+)を用い、 ピッチの上昇があることを表現した。T5 は、機械的に算出すると[33]となるが、彎曲 したピッチ曲線であるため[323]と表記した。T7 の調値も T5 と同様に[323]で表現 できるが、ピッチの上昇タイミングが異なることが図 1 から見て取れる。T7 と T5 の違 いは、このタイミング(時間)の差ということで、T7 の調値には「短時」を意味する下 線を加えた。T8 は、機械的に算出すると[23]となるが、T 値の終点値(3.16)が T5 と T7 よりも高く現れていることから、[24]に修正した。また短い時間でかなり急激に ピッチが上昇していることから、下線を加え[24]とした。 3.3 単字調の伝統値  表 8 で得られた調値は、先行研究の結果と一致するだろうか。本稿では、伝統的手法で 記述した調値を伝統値と呼び、今回の分析で得られた調値を実験値と呼んで比較する。 表 9. 単字調の伝統値と実験値 T1 T2 T3 T4 T5 T6 T7 T8 伝統値 44 13 51 21 34 21 33 4 実験値 44 13 52 21 323 21 323 24  表 9 の伝統値は、大西・季(2016)に基づく。8 つの調類のうち、T1、T2、T3、T4、 T6 の調値は一致しているが、T5、T7、T8 に関しては、一致していない。伝統値では、

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T7 は T5 よりも短くかつ上昇が穏やかであるという理由で、T7 を[33]、T5 を[34]で 示したが、図 1 のピッチ曲線から、[323]と表記する方が妥当であると言える。また T8 に関しては、T7 よりも短く、調値も高めに聞こえることから[4]と表記したが、実際の ピッチ曲線は上昇しているため、[24]と表記する方がより正確である。よって、本稿に おいて、二甲方言の単字調の調値を実験値の値に修正する。 3.4 T5 と T7 の個人差  図 1 の曲線描写から、T5 と T7 は近似していて、互いに接近している様子が観察でき たが、発話者間ではどのような違いが見られるのか。次に、T5 と T7 のピッチ曲線に着 目し、グラフを作成しながらその違いを分析する。  グラフの作成手順は、以下の通りである。まず T5 と T7 それぞれの 10%時点ごとに計 測した F0 値を T 値に換算し、その平均 T 値と実時間平均値からピッチ曲線を示す。T5 は実線、T7 は点線を用いて区別する。また縦軸(T 値)の最大値は 5、横軸(実時間) の最大値は 0.4s に設定する。以下、S1 の発話者から順にグラフを示す。

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0 1 2 3 4 5 0 0.1 0.2 0.3 0.4

S1

0 1 2 3 4 5 0 0.1 0.2 0.3 0.4

S3

0 1 2 3 4 5 0 0.1 0.2 0.3 0.4

S2

0 1 2 3 4 5 0 0.1 0.2 0.3 0.4

S4

(11)

0 1 2 3 4 5 0 0.1 0.2 0.3 0.4

S5

0 1 2 3 4 5 0 0.1 0.2 0.3 0.4

S7

0 1 2 3 4 5 0 0.1 0.2 0.3 0.4

S6

0 1 2 3 4 5 0 0.1 0.2 0.3 0.4

S8

 以上 8 枚のグラフの比較から、以下のことが観察できる。①ピッチ曲線の形状は、T5 と T7 でほぼ一致し、どちらも下降上昇型である。S5 のグラフでは、T 値の起点が低く、 持続時間も短いため下降上昇型には見えないが、両者の形状は一致している。②ピッチ曲 線の差は、ピッチ上昇タイミングのずれから発生している。S2、S4、S7 のグラフでは、 T7 の方が T5 より早いタイミングで上昇している。③ピッチ曲線は互いに接近し合い、 S1 と S6 のグラフでは、ほぼ重なった状態に見える。両者の違いは、実時間のずれ(時間 差)から発生している。④その時間差は、年齢が下がるにつれ縮まっている(表 10)。老 年層では 103 ∼ 86ms 、中年層では 62 ∼ 45ms 、若年層では 36 ∼ 3ms であり、2.2 節の 観察結果を裏付けることができる。⑤若年層では、時間差だけでなく、ピッチ曲線も近似 している。S8 のグラフでは、時間差はわずか 3ms で、ピッチ曲線もほぼ重なっているこ とから、調類合流の兆しが見える。⑥ S8 の T7 の調値は、厳格に標記すると[312]とな り、T 値の終点値は T5 よりも低く現れる。

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表 10. T5 と T7 の実時間終点値とその差(単位:ms )   S1 S2 S3 S4 S5 S6 S7 S8 T5 終点値 336 350 336 285 196 257 303 256 T7 終点値 249 264 233 185 134 212 267 259 時間差 87 86 103 100 62 45 36 3 4. 声門閉鎖音  以上の分析から、入声舒声化を促す要素として、音節の長さ(持続時間)・高さ(調 値)・形状(ピッチ曲線)の三者が大きく関わることが確認できたが、今度は、入声音節 の重要な特徴である声門閉鎖に着目し、音節内部の状態を確認する。 4.1 声門閉鎖の強弱  分析は、praat を用いて発話データの波形から行う。まず波形図において、声帯振動の 規則的な周期が終わる末端部(下図の矢印部分)に峰状の突起(振動)があるかないかを 観察し、声門閉鎖の有無を確認する。振動が確認された場合は、その描写から声門閉鎖の 強弱を目視で測る。例えば、図 2 は T7 調査語「八 3」(「八」の 3 回目の発話データ)、 図 3 は T8 調査語「拔 1」であるが(いずれも S2 の波形図)、図 2 は、振動は確認される が起伏の幅は小さいことから、声門閉鎖は弱いと分析する。図 3 は、振動が 2 回あり起伏 の幅は大きいことから、声門閉鎖は強いと分析する。 図 2. 弱い声門閉鎖 図 3. 強い声門閉鎖 4.2 声門閉鎖の個人差  表 11 は、各発話者における入声音節の声門閉鎖の状態である。全発話データ 160 件の うち、声門閉鎖が確認できたのは 95 件あった。そのうち、強い声門閉鎖が 45 件、弱い声

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門閉鎖が 50 件あり、この数値に基づくと声門閉鎖は弱化傾向にあるように見える。しか し、発話者ごとに声門閉鎖の状態を観察すると、その有無や強弱の違いは、年齢差という よりも個人差と見なす方が妥当である。つまり、声門閉鎖の状態でもって、入声音節の変 化を読み取ることは難しく、その変化の度合いによって、入声舒声化の進度を推し量るこ ともかなり無理があると言える。 表 11. 入声音節の声門閉鎖の状態 声門閉鎖 S1 S2 S3 S4 S5 S6 S7 S8 データ数 計 T7 無 4 1 1 3 7 4 2 9 31 31 80 有 強 3 5 6 1 0 5 0 1 21 49 弱 3 4 3 6 3 1 8 0 28 T8 無 5 3 6 2 6 1 6 5 34 34 80 有 強 2 5 2 4 2 4 1 4 24 46 弱 3 2 2 4 2 5 3 1 22 4.3 従来の入声研究  従来の研究では、入声の変遷過程は声門閉鎖の弱化に始まり、入声音節の長音化と調値 接近という過程を経て、調類合流に至ると考えられてきた(朱暁農等 2008、宋益丹 2009、 徐越・朱暁農 2011)。しかし、その一方で、声門閉鎖が弱化しているのに長音化していな いケース(朱暁農・焦磊 2011)や、その逆の声門閉鎖が弱化していないのに長音化して いるケース(袁丹 2013)も報告され、声門閉鎖の弱化を舒声化の指標とすることに疑問 も投げかけられてきた。  本稿では、声門閉鎖の弱化は、入声舒声化と直接結びつかないことを主張する。入声の 声門閉鎖は、入声の発生時に起こる付随的な要素であり、その強弱に個人差は認められる ものの、その差でもって、舒声化の進度は測れないと考える。 まとめ  本稿では、音響音声学的な分析方法を取り入れ、二甲方言の単字調を検証し、伝統値の 調値を修正し、入声舒声化の動きを細かく分析した。その結果、入声舒声化を促す要素に は、音節の長音化と調値の接近が大きく関わり、声門閉鎖の弱化は影響しないことが確認 できた。また世代間のピッチ曲線の比較から、舒声化は入声音節の舒声音節への接近、つ まり長音化に始まり、以下のプロセスで進行すると考える。

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入声音節の長音化(Ⅰ)→ 舒声調値への接近(Ⅱ)→ 持続時間の接近(Ⅲ)→ 調類合流(Ⅳ)  二甲方言の陰入は、すでに「最短」の声調ではない。この点は、老年層においても確認 できたため、二甲方言の入声音節は、すでに長音化していると見なす。そして、調値 (ピッチ曲線)において、陰入(T7)と陰去(T5)が互いに接近しあう様子が観察でき たことから、Ⅱの段階(調値接近)に移行していると言える。ただ入声として依然その調 類を維持しているのは、音節の持続時間において、接近しあう舒声との間にまだ差が生じ ているからであり、もしその差が縮まれば、調類合流へと加速する。今回、世代差調査に おいて、中年層ではⅡからⅢ、若年層ではⅢからⅣへと移行する動きが確認できた。但 し、こうした動きは陰入に限られ、陽入にはまだ見られない。  入声舒声化現象は、二甲に限って分布するわけではない。同じく通州に位置する金沙や 通州に隣接する江淮官話にもその兆しが見られる(汪平等 2016)。表 12 は、二甲の近隣 地域で、入声舒声化が確認されている方言の単字調の調値を示したものである10。調値の 下線は、長音化は始まっているが、舒声調より短く発音されることを意味する。例えば、 [44]は[4]より長いが[44]より短いことを示す。入声舒声化の動きは、まず入声音節 の長音化に始まり、調値が接近しあい、調類が合流するという過程が、表 12 からでも読 み取れる。また入声舒声化は、陰入と陽入が同時に進行するのではなく、どちらか片方か ら舒声化が始まることも見て取れる。例えば、近隣地域である如皋では陰入、如東では陽 入に、長音化から調値接近へと進行する兆しが見られるのに対し、二甲では陰入、金沙で は陽入に、調値接近から調類合流へと移行する兆候が観察できる。 表 12.二甲および近隣方言の単字調 地点 T1 T2 T3 T5 T6 T7 T8 二甲 44 13 52 323 21 323 24 金沙 34 224 55 52 21 43 34 如皋 31 35 213 44 31 33 4 如東 21 35 32 45 33 4 22 海安 31 24 213 33 31 44/43 45  二甲と酷似した入声舒声化現象は、安徽省に位置する湖陽にも見られる11。表 13 は、 湖陽方言の単字調における調値と持続時間平均値(単位 ms )を示したものである(袁丹 2013 に基づく)。湖陽方言の声調体系は二甲と同じく 7 声調で入声の長音化が見られる が12、陰入だけでなく陽入においても調値の接近が見られ、陰入は陰去に、陽入は陽去に

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近づいている。また持続時間においても接近しており、陰入の持続時間はすでに陰去の持 続時間をわずかに超えている。二甲方言では、陽入は舒声化が遅れているし、陰入におい ては持続時間の接近が始まったばかりなので、湖陽方言ほどに舒声化は進行していないと 言える。しかし、湖陽方言の実態は、まるで未来の二甲方言を表しているかのようで、非 常に興味深い。 表 13. 湖陽方言の調値と持続時間平均値   T1 T2 T3 T5 T6 T7 T8 単字調の調値 44 13 33 35 51 35 51 持続時間平均値 243 280 221 256 209 263 154  呉語における入声の特徴は、陰入は高く短く平らで、陽入は低く短く上昇とみなされる が(趙元任 1928)、二甲方言の陰入は、高さ、長さ、形の三者すべてにおいて、すでに呉 語の陰入とは言えない姿に変化している。舒声化が始まる第一歩は、音節の長音化であ る。では、入声を長音化させる要因は何なのか。その点に関しては、今後の課題とした い。 謝辞  拙文は、漢語方言研究会(2018 年 3 月 18 日神戸山手大学)での口頭発表がもとになっ ている。席上、出席者からは貴重なご意見をいただいた。感謝申し上げる。本研究の現地 調査では、神戸市外国語大学大学院の季鈞菲氏の協力を得た。音響音声学分析の手順や方 法については、神戸大学の高橋康徳先生の指導を賜った。両氏に厚く御礼申し上げたい。 また本稿に対して、有益なご助言をくださった匿名査読委員の諸氏へも深く感謝申し上げ たい。 付録:3.4 節のピッチ曲線図で用いたデータ一覧 表 1. T5 の平均 T 値 S1 2.93 2.66 2.50 2.47 2.54 2.73 2.94 3.20 3.36 3.25 S2 2.56 1.95 1.46 1.29 1.30 1.46 1.75 2.14 2.54 2.76 S3 2.92 2.69 2.36 2.15 2.09 2.17 2.35 2.59 2.87 3.07 S4 2.89 2.60 2.26 2.09 2.06 2.12 2.31 2.68 3.17 3.46 S5 1.92 1.80 1.73 1.70 1.73 1.85 2.12 2.45 2.68 2.74 S6 3.03 2.82 2.59 2.47 2.44 2.47 2.57 2.74 3.00 3.21

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S7 3.03 2.86 2.64 2.45 2.31 2.27 2.34 2.57 2.97 3.33 S8 2.57 2.11 1.67 1.39 1.23 1.17 1.21 1.35 1.58 1.76 表 2. T7 の平均 T 値 S1 2.78 2.63 2.58 2.52 2.54 2.64 2.75 2.86 2.93 2.81 S2 3.07 2.49 1.92 1.62 1.58 1.66 1.84 2.05 2.35 2.51 S3 2.58 2.45 2.28 2.14 2.05 2.01 2.05 2.13 2.17 2.08 S4 3.11 2.83 2.56 2.29 2.13 2.05 2.06 2.18 2.43 2.55 S5 2.45 2.41 2.37 2.36 2.40 2.50 2.62 2.73 2.77 2.79 S6 3.06 2.93 2.79 2.65 2.54 2.48 2.49 2.58 2.76 2.89 S7 3.33 3.13 2.87 2.69 2.60 2.56 2.62 2.82 3.17 3.39 S8 2.75 2.26 1.75 1.38 1.13 1.01 0.99 1.07 1.28 1.51 表 3. T5 の実時間平均値 S1 0.00 0.04 0.07 0.11 0.15 0.19 0.22 0.26 0.30 0.34 S2 0.00 0.04 0.08 0.12 0.16 0.19 0.23 0.27 0.31 0.35 S3 0.00 0.04 0.07 0.11 0.15 0.19 0.22 0.26 0.30 0.34 S4 0.00 0.03 0.06 0.09 0.13 0.16 0.19 0.22 0.25 0.28 S5 0.00 0.02 0.04 0.07 0.09 0.11 0.13 0.15 0.17 0.20 S6 0.00 0.03 0.06 0.09 0.11 0.14 0.17 0.20 0.23 0.26 S7 0.00 0.03 0.07 0.10 0.13 0.17 0.20 0.24 0.27 0.30 S8 0.00 0.03 0.06 0.09 0.11 0.14 0.17 0.20 0.23 0.26 表 4. T7 の実時間平均値 S1 0.00 0.03 0.06 0.08 0.11 0.14 0.17 0.19 0.22 0.25 S2 0.00 0.03 0.06 0.09 0.12 0.15 0.18 0.21 0.23 0.26 S3 0.00 0.03 0.05 0.08 0.10 0.13 0.16 0.18 0.21 0.23 S4 0.00 0.02 0.04 0.06 0.08 0.10 0.12 0.14 0.16 0.19 S5 0.00 0.01 0.03 0.04 0.06 0.07 0.09 0.10 0.12 0.13 S6 0.00 0.02 0.05 0.07 0.09 0.12 0.14 0.16 0.19 0.21 S7 0.00 0.03 0.06 0.09 0.12 0.15 0.18 0.21 0.24 0.27

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S8 0.00 0.03 0.06 0.09 0.11 0.14 0.17 0.20 0.23 0.26 1 二甲鎮の面積は 66.01㎢、人口は 7.12 万人である。(2015 年の統計に基づく。通州区 (江蘇省南通市通州区)百科百度 <http://baike.baidu.com/view/2412624.htm> 参 照)。南通市街区からは 30㎞程の距離にある。 2 江淮官話は、主に中国江蘇省の長江以北および安徽省に分布する官話方言で、呉語と は、主に江蘇省の長江以南から上海、浙江省一帯に分布する方言である。本稿で述べ る方言区画は、すべて《中国语言地图集(第二版)》の記述に基づく。通州の方言区 画については、《南通县志》の他、鮑明煒 1998、廬今元 2003、徐鉄生 2003、陶国良 2003 などを参照している。 3 南通郊外の方言に関しては、鮑・王 2002 が全体像を知れる唯一の資料と言える。こ の書は、南通地区 61 地点を調査した貴重な記録で、38 項目の言語形式を地図上に表 現し、方言区画を目的とした研究であるが、二甲方言の記述はなく、入声の舒声化現 象についても言及されていない。 4 声調は、中古音の声調体系に基づき、四声(平声・上声・去声・入声)を陰陽二類に 分ける四声八調(陰平、陽平、陰上、陽上、陰去、陽去、陰入、陽入)で分類する。 舒声とは、四声のうち入声を除いた平声、上声、去声を指し、それらの声調をまとめ て舒声調と言う。 5 漢語は 10 の方言に区画されるが、そのうち晋語(主に山西省に分布する)に入声が 残存する。 6 例えば、普通話(現代中国語の共通語)は、陰平、陽平、上声、去声の四つの声調を 有するのみで、入声は存在しない。 7 若年層では、高校や大学進学による鎮外(他地域)への移住が一般的であるため、言 語習慣が固まるのに重要な時期とされる言語形成期(5、6 歳から 13、14 歳の間)(柴 田 1956)において、地元(二甲)に居住していたことを選抜の第一条件とした。 8 男性と女性とでは基本周波数の範囲が大きく異なるため、単純に平均値を算出するだ けでは妥当な代表値を得ることはできない。 9 漢語声調の音響音声学的研究では、石鋒(1986)が提案する T 値と朱暁農(2005) が提案する LZ 値が標準化の指標として比較的多く採用されているが、近年では T 値による研究が多く見られるようになった。例えば、単字調の研究論文(劉・梁 2017)において、T 値が採用されている。

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10 表 12 の調値は、方言資料の老年層における調値を採用している。また入声の調値は、 声調の説明欄に記述された表記をもとに示している。海安の方言資料では、陰入調は [4]、陽入調は[5]と表記されているが、調値の説明に「入声には舒声化の傾向があ り、陰入は[44]或は[43]、陽入は[45]に近い」と記述されている(137 頁)。ま た如皋の陰入は短促調ではなく[33]に近づいており(140 頁)、如東では陽入が陰 入よりも長く[22]に近づき微上昇調である(143 頁)。なお、表 12 の方言において は、T4 はすでに T6 と合流しているため、T4 の調値は表記していない。 11 湖陽は、安徽省馬鞍山市当涂県に位置する町(鎮)である。二甲からはおよそ 300km 離れている。 12 湖陽方言の陰入は、単字調ではすでに陰去と合流しているかのように見えるが(表 13)、依然として声門閉鎖を伴う入声音節を保持しており、二音節以上の語彙におい て語頭の位置に来ると「短時」で発話される。よって、まだ完全には舒声化していな いと見なす(袁丹 2013)。 参考文献 鲍明炜(主编) 1998 《江苏省志 · 方言志》,南京大学出版社。 鲍明炜 王钧(主编) 2002 《南通地区方言研究》,江苏教育出版社。

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表 6. 単字調の実時間平均値 時点 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% T1 0.00 0.03 0.05 0.08 0.11 0.13 0.16 0.19 0.21 0.24 T2 0.00 0.03 0.07 0.10 0.13 0.17 0.20 0.23 0.27 0.30 T3 0.00 0.02 0.04 0.07 0.09 0.11 0.13 0.16 0.18 0.20 T4 0.00 0.03 0.05 0.08 0.10 0.13 0.15
表 10. T5 と T7 の実時間終点値とその差(単位:ms )   S1 S2 S3 S4 S5 S6 S7 S8 T5 終点値 336 350 336 285 196 257 303 256 T7 終点値 249 264 233 185 134 212 267 259 時間差 87 86 103 100 62 45 36 3 4

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