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患者家族メンタル支援学会第3回学術集会エンド・オブ・ライフのメンタル支援

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(1)

2016 年度(後期)指定公募 「在宅医療推進のための学会等への共催」完了報告書

患者・家族メンタル支援学会

第三回学術総会

学会名:患者・家族メンタル支援学会第三回学術総会 申請者:角 保徳(国立長寿医療研究センター歯科口腔先進医療開発センター長) 提出年月日:2017 年 11 月 20 日

(2)

患者・家族メンタル支援学会第三回学術総会の概要 (1)開催日時:2017 年 10 月 28 日(土)・29 日(日) (2)開催場所:ウインクあいち(〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅 4 丁目 4-38) (3)開催主体 主催: 患者家族メンタル支援学会 共催: 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 大会長:角 保徳(国立長寿医療研究センター歯科口腔先進医療開発センター 歯科口腔 先端診療開発部 センター長) (4)大会テーマ:エンド・オブ・ライフのメンタル支援 (5)参加者数 会員 21 非会員 63 学生 7 計 91 名 (6)プログラム 第1 日目 10 月 28 日(土) 一般口演 9:00~11:20 ①慢性疾患患者・家族のメンタルヘルスと支援 演者 伊藤弘人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所社会精神保健研究部長 ②経鼻経管栄養を中止する事を決断してから有料老人ホームに入所した 2 事例 -揺れ動く家族に寄り添う看護職員の葛藤 演者 柿田尚子 (株)オリジン フラワーサーチ大府 ③介護現場におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP) ~ACP 導入により医療上の最善とその人の最善の違いが 浮き彫りになった1 事例~ 演者 大城京子 有)レモン介護サービス ④腎癌の診断遅れ(見落とし)の事故対応について -医療安全管理者としての役割- 演者 太田真希 社会医療法人 生長会 ベルランド総合病院 ⑤行政・医療顧問弁護士と連携した患者支援の取り組み ~里親に育てられた7 歳患児の症例を通じて~ 演者 小島由紀子 社会医療法人 生長会 ベルランド総合病院

(3)

演者 小林徳子 八尾総合病院薬剤科 ⑦エンド・オブ・ライフケアチームの6 年間の活動の振り返り 演者 西川満則 国立長寿医療研究センター緩和ケア診療部/ EOL ケアチーム・在宅医療地域連携診療部/地域医療連携室長 ⑧医師法20 条ただし書きを運用し看取りにいたった 1 事例 演者 川野三加 特別養護老人ホーム さわやかの郷 基調講演 11:20~12:00 エンド・オブ・ライフの展望と課題 講師 島内 節 人間環境大学副学長・研究科長・教授 教育講演1 13:20~14:00 人生の最終段階における意思決定支援~医療ソーシャルワーカーの立場から 講師 岡村紀宏 日本医療社会福祉協会 業務執行理事 教育講演2 14:00~14:40 患者・家族メンタル支援における倫理教育の在り方 講師 新村美佐香 医療法人五星会菊名記念病院医療安全管理室 教育講演3 14:40~15:20 危機管理から医療サービス向上への転換 医療安全の視点で考える患者・家族と医療スタッフのサポート体制のありかた 講師 楠本茂雅 ベルランド総合病院クオリティ管理センター部長 会長講演 15:20~16:20 医師・看護師・コメディカルスタッフに知ってほしい口腔の知識と口腔ケア 講師 角 保徳 国立長寿医療研究センター歯科口腔先進医療開発センター長 特別講演 16:30~18:00 緩和ケアとメンタル支援:実証研究から患者家族の望むことを解き明かす 講師 森田達也 聖隷三方原病院副院長・緩和支持治療科部長 第2 日目 10 月 29 日(日) 教育講演4 9:30~10:10 慢性疾患患者・家族のメンタルヘルスと支援 講師 伊藤弘人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所社会精神保健研究部長 教育講演5 10:10~10:50 患者家族メンタル支援と医療事故 講師 井上清成 井上法律事務所弁護士

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EOL ケアチーム・在宅医療地域連携診療部/地域医療連携室長 シンポジウム1 13:00~14:30(第一会場) 在宅緩和ケアへとつなぐ薬物療法 座長 橋田 亨 神戸市立医療センター中央市民病院院長補佐 薬剤部長 治験・臨床試験管理センター長 シンポジスト 岡本禎晃 市立芦屋病院 シンポジスト 笠原庸子 県立広島病院 シンポジウム2 14:30~16:00 インフォームド・コンセントを通じての患者の意思決定支援 座長 松村由美 京都大学医学部附属病院医療安全管理室 シンポジスト 児玉 聡 京都大学 シンポジスト 竹之内沙弥香 京都大学医学部附属病院 シンポジスト 佐藤恵子 京都大学医学部附属病院 シンポジウム3 13:00~14:30(第二会場) 重大触法精神障害患者の「社会復帰ネットワークシステム」の構築は可能か 座長 加藤久雄 国際比較医事刑法研究所長・弁護士 シンポジスト 井原 裕 埼玉医療センター シンポジスト 吉岡眞吾 国立病院機構 東尾張病院 シンポジスト 神馬幸一 獨協大学 患者・家族メンタル支援学会第三回学術総会を終えた感想 本学術集会は、エンド・オブ・ライフケアにおける患者およびその家族のメンタル支援と いうテーマを設定し開催された。本学会は幅広いテーマを内包している学会であり、多職種 が参加可能な学際的な学会である。今回も医療系の学術集会としては非常に珍しい、法律関 連の教育講演やシンポジウムが開催され、参加者は大いに刺激を受けたものと思われる。 「メンタル支援」という視点を通じて幅広い問題が対象となることで、普段所属している領 域とは少し違った内容を参加者が拝聴できるのは本学会の大きな特徴であろう。今回の学 術集会も緩和ケアから在宅医療、アドバンス・ケア・プランニング、医療安全、医療訴訟や 措置入院に関連する法律的な問題など、非常に幅広い内容の演題を用意することができた。 基調講演の島内 節先生にはエンド・オブ・ライフの歴史や海外での動向などについてお話 いただき、まさに本学術集会の基調講演に相応しい内容であった。大会長の角 保徳は、エ ンド・オブ・ライフの領域でも本来必要であるが、まだ十分に理解されていない口腔ケアに ついて講演し、参加者から明日の臨床にすぐに役立つという評価を得た。特別講演の森田達

(5)

会は設立されてまだ日が浅く、本学術総会の参加人数は約 100 名程度であったが、今回は 昨年までと比較して多くの方にご参加いただいた。多くの方にご参加いただいたのは、テー マの設定もその要因と考えられるが、名古屋駅から至近の会場を使用できたことも大きな 要因であったと考えられる。これについては勇美記念財団による助成のお蔭であると考え ている。また、大会参加者からは内容の充実した非常に面白いプログラムであったとの言葉 を頂き、学術総会としては成功裡に終了できたものと思われる。今大会への助成をいただい た勇美記念財団、また多くのご協力をいただきました各後援団体の皆様、そして企業の皆様 に心より御礼申し上げたい。本学会のさらなる発展を祈念し、事業完了報告としたい。

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参加申し込みは患者・家族メンタル支援学会のホームページで受け付けています

URL: http://www.ncgg.go.jp/3rdSMSPF/

①10月28日(土) 9:00-18:00

②10月29日(日) 9:30-16:00

場所:

愛知県産業労働センター ウインクあいち

第3回学術総会

The 3rd Annual Meeting of

Society of Mental Support for Patient and Family (SMSPF)

対象:

看護師、ソーシャルワーカー、ケアマネジャー、医師

歯科医師、薬剤師、リハビリテーションスタッフ、栄養士

医療安全担当者、法律家、行政官、患者・家族

テーマ:

エンド・オブ・ライフのメンタル支援

問い合わせ先:患者・家族メンタル支援学会 第3回学術総会 事務局

【基調講演】

エンド・オブ・ライフケアの展望と課題

人間環境大学 看護学部 在宅看護領域 副学長・教授

島内 節 先生

【特別講演】

緩和ケアとメンタル支援:

実証研究から患者家族の望むことを解き明かす

聖隷三方原病院 緩和支持治療科 副院長・部長

森田達也 先生

【会長講演】

医師・看護師・コメディカルに知ってほしい

口腔の知識と口腔ケア

国立長寿医療研究センター 歯科口腔先進医療開発センター センター長

角 保徳

日時:

(7)

患者・家族メンタル支援学会

第3回学術総会

プログラム・抄録集

エンド・オブ・ライフのメンタル支援

2017

10

28

日[土]~

29

日[日]

愛知県産業労働センター ウインクあいち

角 保徳

(国立長寿医療研究センター歯科口腔先進医療開発センター長)

会 期

会 場

総会長

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ご 挨 拶

本学会は、メンタル支援を学ぶ新しい学会です。この度、第3回学術総会開催を 迎えることができました。患者さん・ご家族のメンタル支援は、医療やケアに携 わる全ての人々の普遍的な課題です。第3回学術総会は、初めての名古屋開催と して、テーマに『エンド・オブ・ライフケアのメンタル支援』を掲げました。特 別講演に、日本の緩和ケアの第一人者である聖隷三方原病院副院長・緩和支持治 療科部長の森田達也先生、基調講演に、エンド・オブ・ライフケア学会理事長で あり、人間環境大学副学長・研究科長・教授の島内節先生をお招きしご講演いた だきます。また、本領域の第一人者による教育講演を 6 講演、様々な視点からの シンポジウムを 3 題予定しております。学術的・専門的な内容のものから一般的 なものまで様々なイベントを企画しております。 この患者さん・ご家族のメンタル支援という新たな視点の学術集会に、幅広いス テージで活動される皆様に是非ご参加いただきたいと思います。今までにない『ユ ニークな学会・ユニークな試み』に参加することで、様々な立場、視点があるこ とを感じていただき、患者・家族メンタル支援の広がりを体感して頂ければ幸い です。参加されたお一人お一人にとって意義深い大会になりますよう準備を進め て参りますので、皆さまのご参加、ご支援をお願いいたします。 患者・家族メンタル支援学会 第 3 回学術総会 総会長 角 保徳

学会趣旨

患者と家族は様々な病苦、終末医療、孤独死、虐待(老年期と少年期)、ストレス 性疾患、医療事故経験、心身障害など精神的・心理的支援を強く必要とする。今 日、医療技術の進歩を含めた社会生活の変革によって、病気の身体的苦痛のみな らず、患者と家族への精神的・心理的支援のニーズが日々に増大し続け、医療者 には 患者と家族への精神的・心理的支援に関するより高度な知識と技能を必要視 される。 本学会の目的は、病苦を抱える患者と家族の心を支える医療行為に関する知識と 技術を向上させ、医療機関ならびに地域における診療とケアの一層の向上を目指 すことである。

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運営組織

総会⻑

角 保徳(国立長寿医療研究センター歯科口腔先進医療開発センター長)

プログラム委員

松村由美 (京都大学医学部附属病院医療安全管理室室長、准教授) 井上清成 (医療系弁護士) 加藤久雄 (慶應義塾大学法学部元教授、弁護士、(医療法・医療倫理)) 橋田 亨 (神戸市立医療センター中央市民病院・院長補佐兼薬剤部長) 伊藤弘人((独)労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 過労死等調査研究センター長) 西川満則(国立長寿医療研究センター) 大野友久(国立長寿医療研究センター)

当⽇運営委員

西川満則(国立長寿医療研究センター) 大野友久(国立長寿医療研究センター)

患者・家族メンタル⽀援学会第3回学術総会 事務局

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目 430 番地 Tel : 0562-46-2311 E-mail : [email protected]

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学術総会 概要

名 称 患者・家族メンタル支援学会第 3 回学術総会 テ ー マ エンド・オブ・ライフのメンタル支援 会 期 第1日 2017 年 10 月 28 日(土) 9:00~18:00 第2日 2017 年 10 月 29 日(日) 9:30~16:00 会 場 ウインクあいち 愛知県名古屋市中村区名駅 4 丁目 4-38 <1日目> 10 月 28 日(土) 第 1 会場:1202 中会議室 A <2日目> 10 月 29 日(日) 第 1 会場:1202 中会議室 A 第 2 会場:1208 小会議室 A 一部共催 公益財団法人在宅医療助成 勇美記念財団 後 援 公益社団法人日本医師会 公益社団法人日本歯科医師会 公益社団法人日本看護協会 公益社団法人日本薬剤師会 一般社団法人日本心身医学会 日本心臓血管外科学会 公益社団法人日本リハビリテーション医学会 一般社団法人日本ケアマネジメント学会 日本在宅ケア学会 日本産業看護学会 公益社団法人日本診療放射線技師会 公益社団法人日本臨床工学技士会 公益社団法人愛知県医師会 公益社団法人愛知県看護協会 一般社団法人愛知県医療ソーシャルワーカー協会 一般社団法人愛知県歯科医師会 一般社団法人愛知県薬剤師会 アドバンスケアプランニング研究会 一般社団法人 日本エンド オブ ライフ ケア学会 事 務 局 国立長寿医療研究センター歯科口腔先進医療開発センター内 〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目 430 番地

公式会議

理 事 会 日時: 2017 年 10 月 29 日(日)11:40~12:10(第 1 会場) 場所: 1202 中会議室 A 評議員総会 日時: 2017 年 10 月 29 日(日)12:10~12:40(第 1 会場) 場所: 1202 中会議室 A

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交通案内

電⾞をご利⽤の場合

最寄り駅 (JR・地下鉄・名鉄・近鉄)名古屋駅より ◎JR 名古屋駅桜通口から ミッドランドスクエア方面 徒歩 5 分 ◎ユニモール地下街 5 番出口 徒歩 2 分

お⾞をご利⽤の場合

名古屋高速都心環状線「錦橋」出口より約 6 分 駐車場…収容台数 123 台

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会場案内

<1日目> 10 月 28 日(土) 第 1 会場:1202 中会議室 A <2日目> 10 月 29 日(日) 第 1 会場:1202 中会議室 A 第 2 会場:1208 小会議室 A

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参加者のみなさまへ

会 場 ウインクあいち 愛知県名古屋市中村区名駅 4 丁目 4-38 参加受付 <1日目> 10 月 28 日(土)8:00~18:00 第 1 会場:1202 中会議室 A 前 <2日目> 10 月 29 日(日)8:30~16:00 第 1 会場:1202 中会議室 A 前 受付方法 1)事前登録された方 受付において、ネームカードをお渡しします。また、抄録費用も振り込まれた 方は、受付において抄録集をお渡します。 2)当日参加登録される方 受付に設置してあります当日参加申し込み用紙に必要事項をご記入の上、当日 登録受付へお越しください。 <当日参加登録料> 会員(医師・歯科医師・弁護士・研究者)9,000 円 (左記以外)4,000 円 非会員(医師・歯科医師・弁護士・研究者)10,000 円(左記以外)5,000 円 学生(学生証を当日携帯してください)4,000 円 プログラム・抄録集 参加登録料に抄録集(PDF)は含まれています。 冊子が必要な方は 1 冊 3,000 円で販売いたします。数に限りがございます。 クロークは、ございませんので、ご自身にて、荷物の管理をお願いいたします。 学会入会受付 会期中に、患者・家族メンタル支援学会への入会を受け付けます。 <1日目> 10 月 28 日(土) 第 1 会場:1202 中会議室 A 前 8:00~18:00 <2日目> 10 月 29 日(日) 第 1 会場:1202 中会議室 A 前 8:30~16:00

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会場内での注意 会場内での録音、写真およびビデオ撮影はご遠慮ください。 また、携帯電話はマナーモードに設定していただくか、電源をお切りください。 すべての会場内では飲食を禁止していますのでご遠慮ください。 その他 貴重品は常にご携帯いただき盗難には十分にご注意ください。

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発表者・オーガナイザーへのご案内

教育講演 発表者の⽅へ

1 演者の方へ 演者は、正会員としての参加登録をお願いします。 2 形式 1) 講演でのご発表は PC プレゼンテーションのみとなります。 2) ご発表データにつきましては、Windows MS Powerpoint2007・2010・ 2013 で作成したものを USB フラッシュメモリーにてご持参ください。た だし、動画を含む場合はご自身の PC をご持参ください。 PC は Windows7 を発表用にご用意いたします。ご自身の PC を使用される場合も発表前に必 ず発表データのチェックをお願いいたします。 3) ご発表データを Macintosh でご作成の場合は、ご自身の PC をご持参くだ さい。 4) データ持ち込み、PC 本体持ち込みのいずれの場合でも、スライド送り等の 操作は演台上のマウス、操作ボックスにてご自身にて操作していただきます。 レーザーポインターは用意いたします。 5) PC 本体をお持ち込みの場合は以下にご留意ください。  発表前に必ず発表データのチェックをお願いいたします。  電源ケーブルは忘れずにお持ちください。  PC アダプターは必ず各自でご持参ください。バッテリーでの講演はバッテ リー切れになることがありますので、ご注意ください。  万が一の場合に備え、必ずバックアップ用の USB フラッシュメモリーまた は CD-R をご持参ください。

シンポジウム 発表者・オーガナイザーの⽅へ

1 オーガナイザーおよびシンポジウム演者は、正会員としての参加登録をお願い します。 2 オーガナイザーの方へのお願い 1) 各ワークショップの進行は、オーガナイザーの方へお任せいたします。予め 当日の進行、使用可能機器、ソフトのバージョンなどを発表者にご周知下さ いますようお願いいたします。 2) 液晶プロジェクター(通常のパソコン接続ケーブルを含む)を用意いたしま す。発表用 PC はオーガナイザーまたは発表者がご持参下さい。 3) プロジェクターへの接続や操作もオーガナイザーあるいは発表者にお任せ いたします。 4) オーガナイザーはシンポジウム開始 20 分前には会場にお越しいただき、事 前にマイクや PC のチェックを済ませてください。

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⼀般⼝演発表者の⽅へ

1 演者の方へ 1) 発表時間 12 分、質疑応答時間は 3 分の合計 15 分です。発表開始から 10 分に合図を出します。時間厳守でお願いします。 2) ご発表予定時間の 30 分前までに、講演会場にご入室ください。 3) 発表時間の 15 分前までに会場の次演者席につき、進行に従って発表を行っ てください。 2 形式 1) 講演でのご発表は PC プレゼンテーションのみとなります。スライドやビデ オ(DVD 含む)による発表はできませんのでご注意ください。 2) ご発表データにつきましては、Windows MS Powerpoint で作成したもの を USB フラッシュメモリーにてご持参ください。PC は Windows7 を発 表用にご用意いたします。ご自身の PC を使用される場合も発表前に必ず発 表データのチェックをお願いいたします。 3) ご発表データを Macintosh でご作成の場合は、ご自身の PC をご持参くだ さい。 4) データ持ち込み、PC 本体持ち込みのいずれの場合でも、スライド送り等の 操作は演台上のマウス、操作ボックスにてご自身で操作していただきます。 レーザーポインターは用意いたします。 5) PC 本体お持ち込みの場合は以下にご留意ください。  発表前に必ず発表データのチェックをお願いいたします。  電源ケーブルは忘れずにお持ちください。  PC アダプターは必ず各自でご持参ください。バッテリーでの講演はバッテ リー切れになることがありますので、ご注意ください。  万が一の場合に備え、必ずバックアップ用の USB フラッシュメモリーまた は CD-R をご持参ください。 <注意事項> 当日、やむを得ない事情で欠席される場合は、事務局までメールにてご連絡く ださい。 E-mail : [email protected]

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⽇程表・プログラム

10 月 28 日(土) 共催:公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 第 1 会場:1202 中会議室 A 9:00~11:20 一般口演 11:20~12:00 基調講演 エンド・オブ・ライフの展望と課題 島内 節 人間環境大学副学長・研究科長・教授 13:20~14:00 教育講演1 人生の最終段階における意思決定支援~ 医療ソーシャルワーカーの立場から 岡村紀宏 日本医療社会福祉協会 業務執行理事 14:00~14:40 教育講演2 患者・家族メンタル支援における倫理教育 の在り方 新村美佐香 医療法人五星会菊名記念病院医療安全管 理室 14:40~15:20 教育講演3 危機管理から医療サービス向上への転換 医療安全の視点で考える患者・家族と医療 スタッフのサポート体制のありかた 楠本茂雅 ベルランド総合病院クオリティ管理セン ター部長 15:20~16:20 会長講演 医師・看護師・コメディカルスタッフに知 ってほしい口腔の知識と口腔ケア 角 保徳 国立長寿医療研究センター歯科口腔先進 医療開発センター長 16:30~18:00 特別講演 緩和ケアとメンタル支援:実証研究から患 者家族の望むことを解き明かす 森田達也 聖隷三方原病院副院長・緩和支持治療科部 長

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10 月 29 日(日) 第 1 会場:1202 中会議室 A 9:30~10:10 教育講演4 慢性疾患患者・家族のメンタルヘルスと支 援 伊藤弘人 (独)労働者健康安全機構 労働安全衛生総 合研究所 過労死等調査研究センター長 10:10~10:50 教育講演5 患者家族メンタル支援と医療事故 井上清成 井上法律事務所弁護士 10:50~11:30 教育講演6 地域におけるアドバンス・ケア・プランニ ング 西川満則 国立長寿医療研究センター緩和ケア診療部 /EOL ケアチーム・在宅医療地域連携診療 部/地域医療連携室長 13:00~14:30 シンポジウム1 在宅緩和ケアへとつなぐ薬物療法 座長 橋田 亨 神戸市立医療センター中央市民病院院長補 佐・薬剤部長 治験・臨床試験管理センター長 14:30~16:00 シンポジウム2 インフォームド・コンセントを通じての患 者の意思決定支援 座長 松村由美 京都大学医学部附属病院医療安全管理室 第 2 会場:1208 小会議室 A 13:00~14:30 シンポジウム3 重大触法精神障害患者の「社会復帰ネット ワークシステム」の構築は可能か 座長 加藤久雄 国際比較医事刑法研究所長・弁護士

(20)
(21)

抄 録

「⼀般⼝演」

10 ⽉ 28 ⽇(⼟)9:00〜11:20

(22)
(23)

⼀般⼝演

0-1 慢性疾患患者・家族のメンタルヘルスと⽀援

伊藤弘⼈

(独)労働者健康安全機構 労働安全衛⽣総合研究所 過労死等調査研究センター⻑ 平均寿命や健康寿命の延伸により、我が国は 1980 年代から世界一の長寿国で あり続けてきた。しかし、近年の超高齢化に伴い事情は変化しつつあり、この問 題に対応するために治療やケアの在り方が問われている。最近の研究によると、 都道府県等で平均寿命や健康寿命に格差があることもわかってきており、あらゆ る観点からの対策や工夫が求められる。 慢性疾患の疾病負担は重く、メンタルヘルスの問題が関与することが少なくな い。慢性疾患への医療には、発症予防から急性期医療、慢性疾患管理、そして緩 和ケアまでのステージがあり、各ステージでメンタルヘルスケアの技術が寄与す る可能性がある。すなわち、説明、動機づけ、メンタルヘルスの評価・必要時の 連携およびフォローアップである。超高齢化を迎えている我が国において、複数 の慢性疾患が併存することは日常的で、うつ病や認知症は併存疾患の主要な要素 である。重要なのは、ステージごとで完結するのではなく、発症予防から慢性疾 患管理や緩和ケアまでを地域をベースとした一貫性・継続性のある治療・ケア・ 支援のあり方を考えていくことであろう。 そのためには、患者・家族がこれらの課題への解決に参画し、保健医療福祉介 護関係者が地域における包括的な支援体制の構築に取り組み、自治体が地域にお ける持続可能なアウトカム指標を用いてリーダーシップを発揮することが求めら れている。これらの取り組みを学術的にバックアップする学術団体が必要である。

(24)

⼀般⼝演

0-2 経⿐経管栄養を中⽌する事を決断してから有料⽼⼈ホーム(以下、

有料)に⼊所した 2 事例―揺れ動く家族に寄り添う看護職員の葛藤

柿⽥尚⼦

㈱オリジン フラワーサーチ⼤府 【目的】 経鼻経管栄養を中止する事を決断してから有料に入所した2事例より、看取り 対応の課題を検討することを目的とする。 【方法】 A 氏と B 氏の施設入所から施設内死亡されるまでのケース記録から、看取り対応 を振り返り考察する。 【倫理的配慮】 A 氏と B 氏の家族に、発表に際しての個人情報への配慮、目的などを口頭で説 明し、承諾が得られた。 【事例紹介:A 氏】 91 歳、女性、要介護 3。既往歴:高血圧、レビー小体型認知症。老人保健施設 入所中に脳塞栓にて入院加療し、経鼻経管栄養を開始した。退院と同時に当施設 入所。経過:経鼻経管栄養を中止する事を決断してから有料に入所されたが、経 管抜去予定日の延期希望が複数回あり、家族の心の揺れがみられた。入所 2 ヶ月 で家族の要望どうりに経管を抜去し、看取りとなった。 【事例紹介:B 氏】 92 歳、女性、要介護 4。既往歴:大腸憩室炎、心房細動。老人保健施設入所中 に心原性脳塞栓症で入院加療し、胃ろうは選択せず、経鼻経管栄養となる。退院 と同時に当施設入所。経過:家族の一人は経鼻経管栄養を中止する事を決断して いたものの、事前に施設にその意思は伝えられていなかった。また、栄養の中止 に迷いのある家族もいた。入所当日に、家族から経管は固定したまま内容物を注 入しないでほしいとの要望を伝えられ、医師の指示の下、看取りケア開始となり 入所後 5 日目に施設内死亡に至った。 【考察】 ●経鼻経管栄養を中止する事を決断してから有料に入所した場合でも、その後に 家族の気持ちが揺れ動く事や、家族間でも意見の違いなどがあることがわかった。 ●看護観や倫理観の違いから、看護職員の看取り対応に対する葛藤がみられた。 ●揺れ動く家族の気持ちを推測した柔軟な対応をする為に、早い時期での病院入 院中の情報共有方法が課題となった。

(25)

⼀般⼝演

0-3 介護現場におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)

〜ACP 導⼊により医療上の最善とその⼈の最善の違いが

浮き彫りになった 1 事例〜

⼤城京⼦

有)レモン介護サービス 【目的】介護現場でも、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)が重要である が、その導入は遅れている。発表の目的は、介護現場における ACP 導入が、医療 上の最善と、その人の最善の違いを浮き彫りにした事例を提示することである。 【事例】80 歳代女性 I さん、慢性心不全がある。7 年前に夫が他界。5 年前か ら、要介護状態で、生活保護のもと、週に一度の次女の訪問を受け、デイサービ スを利用し、独居生活。 【経過】ある日、I さんは、自宅で転倒し、右大腿骨転子部骨折のため入院した。 リハビリテーションを経て、3 ヶ月後に退院、退院後から医学管理のため、訪問 看護が導入された。その頃から、時折、呼吸困難のため救急搬送され、そのたび、 心因性呼吸困難と診断された。かかりつけ医や訪問看護師から、緊急時の対応を 話し合うべきで、I さんを大切に思うなら、同居したほうがよいし、生活保護の受 給が妥当かどうか疑問だ、という声が上がった。介護支援専門員として、緊急時 の対応も含め、I さんと ACP のプロセスを開始した。I さんは、以下のように語っ た。「一人暮らしがいい。夫が他界するまで暴力を受け、娘も怯えながら育った。 夫の死後、やっと自由になれた。娘にも生活があるので世話にはなりたくない。 朝起きて死んでいてもそれでよい。今は、市の税金で生活させていただいている ので、ありがたく思っている。80 代になって手に入れた、人の顔色を伺わなくて いい自由な時間が幸せ。」 【まとめ】ACP のプロセスを導入することで、医療上、本人にとって最善と思わ れた事柄が、全く違った景色に見えることがある。ACP により、医療上の最善以 上に、その人の最善が浮き彫りになった1事例を経験した。ACP は、主に医療現 場で広がりを見せているが、その人の物語を一緒に紡いできた介護現場における ACP もまた重要である。

(26)

⼀般⼝演

0-4 腎癌の診断遅れ(⾒落とし)の事故対応について

―医療安全管理者としての役割―

太⽥真希

ベルランド総合病院 当院は、急性期病院で各診療科には専門医がおり、その領域の画像については、 主治医が読影できるため、放射線科医の診断を待たずに治療を開始する。そのた め、専門外の領域での癌の見落としが発生した。 患者は、40 代、男性、20XX 年 X 月 心不全にて入院、心臓カテーテル検査に て 3 枝病変あり、冠動脈バイパス手術が決定となった。術前精査の目的として撮 影された腹部 CT の「腎腫瘍疑いでダイナミック造影 CT 精査」と放射線科医の 診断について見落としてしまった。 術後、問題なく経過し軽快退院してから半年後、他院にて腎癌を指摘され、当院 での見落としが発覚した。発覚後、20XX 年 X 月の入院時に関わった循環器内科、 心臓血管外科の医師、今後、治療をしていかなければならない泌尿器科の医師、 医療安全管理部問との多職種カンファレンスを行った。 今回、見落としをしてしまった循環器内科医は、いい加減な業務をしていたわけ でもなく、この患者の心臓疾患の診断、治療、治癒にまで至ったにも関わらず、 発覚後には「見落としをした医師」と「見落とされた患者」という結果になって しまった。また、当院への信頼関係が崩れた患者と泌尿器科医が向き合わなけれ ばいけない厳しい立場となった。 医療安全管理者としては、患者の既往歴から当院での腎癌治療が最良であるため、 再度、循環器内科医と患者の信頼関係の修復をしていく必要性について感じた。 そのため、循環器内科医には、今回の見落としは医師個人の責任だけでなく、病 院としてのシステムエラーもあるため組織対応していくことを伝え、腎癌手術の 際の心臓疾患のフォローに積極的に参加し、対応していくことを患者に伝えても らった。その結果、患者と医師の信頼関係は修復され、当院で腎癌の手術を受け られ軽快退院となった。

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⼀般⼝演

0-5 ⾏政・医療顧問弁護⼠と連携した患者⽀援の取り組み

〜⾥親に育てられた 7 歳患児の症例を通じて〜

⼩島由記⼦

社会医療法⼈ ⽣⻑会 ベルランド総合病院 近年の社会情勢において、患者の高齢化や家族の個別化など、家族構成が多様化 してきている。当院でも治療をすすめる中で、同席者がいない、又は同席者が家 族ではないことを理由に、医師が治療を躊躇し、患者が治療を受ける権利を逃し ているケースが見受けられた。 そこで、2016 年 4 月より当法人は、医療顧問弁護士と契約し、日々発生する様々 な臨床上の問題や、患者が望む医療をサポートするため等の法的な解釈について、 いつでも相談できる体制を整えた。 今回、児童福祉施設に入所後、養育里親の元で生活をしている 7 歳の患児が、入 院・手術をするにあたり、手術同意書等のサインを誰にしてもらうのか?と、入 退院支援センターより患者支援室に相談があったことから、当室の支援が始まっ た。 養育里親とは、事情があって家庭で暮らすことができなくなった子どもを、施設 ではなく家庭環境で一定期間育ててくれる方のことである。患児は、実母がアル コール依存症のため、一緒に生活することが難しくなり、児童福祉施設に入所す ることとなった。その後は、里親と 4 歳より一緒に生活をしている。実母と患児、 それぞれには行政の担当者がついており、サポート体制は出来ている状態であっ た。 患児の治療を進めるにあたり、親権のない里親に対して、手術承諾書等へのサイ ンを求めることは、あまりにも荷が重すぎるのではないかと判断した。また、間 を取り持ってくれている行政にも負担をかけられないため、当院の社会福祉士に 介入を依頼するとともに、法的な解釈については、医療顧問弁護士に相談しなが ら支援をすすめた。 7 歳の患児が、里親の元に元気になって帰るため、また、安心して医療を受けて いただくために、患児と患児を取り巻く様々な人に対し、誰に対してどのような 支援をしたのか、患者支援室の取り組みについて紹介する。 患児は、術後 2 日目で無事に退院となった。

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⼀般⼝演

0-6 薬剤アレルギー患者に対する化学療法薬剤指導において患者の

⼼理的拒絶感への介⼊を経て良好な信頼関係を得られた⼀例

⼩林徳⼦

⼋尾総合病院薬剤科 【緒言】薬剤アレルギーを持つ患者の中には、新規薬剤を用いた化学療法に対し て、通常では考えられない不安を感じている。アレルギー反応は、重篤なものに なると死に至る場合もあり、患者にとって初めて投与される薬剤には、危機感を 感じている場合も多くみられる。今回、この様な患者への最初の服薬指導におい て、不安の強さから一旦は関わりを拒絶されたが、継続してコミュニケーション を取り続け、副作用対策指導をすることで、患者の不安を軽減させ信頼を得るこ とが出来た事例を報告する。 【症例】49 歳女性 右乳がん(ER 境・PgR 境・HER3+・Ki67;78%) 【現病歴】2016 年 8 月右胸痛・しこり・手のしびれにて来院。右乳がん鎖骨上 窩リンパ節転移あり stageⅢcと診断され、9月より DOC+HER を用いた術前化 学療法開始したが PD のため、12 月より EC を3クール施行したが PD であった。 2017 年 3 月より PERTZ+HER+PTX により腫瘍縮小が見られたが、2サイク ル施行後 PD となり、5 月よりカドサイラによる化学療法に変更になった。 【経過】ガドサイラへの変更にあたり、外来にて患者本人、家族(義母)に対し て薬剤指導を行った。本人の「どんな薬でもアレルギー反応があり、また苦しま な け れ ば な ら な い の が 辛 い 」 と の 言 葉 に 対 し て 、「 カ ド サ イ ラ は 前 回 の PERTZ+HER+PTX の同成分である HER と副作用を少なくした抗がん剤を組み 合わせた薬剤なので、前回大丈夫だったなら今回も多分大丈夫ですから安心して 化学療法行いましょう」と指導した。当日は特にそれに対し反応は見せなかった が、入院にて初回投与時の薬剤指導の際に、安心していただこうと再度「多分大 丈夫ですから安心して下さい」と説明すると、本人は心理的拒絶感を強く示し「『多 分』という不確実な言葉は聞きたくない、どうせまた何か起こり、起きたら看護 師さんに助けてもらうからもう来なくていいわ」と涙ぐまれた。この患者は、こ れまでも同様の感情的な反応を強く示し、他のスタッフも対応に苦慮していた。 化学療法終了後、本人の不安の元であるアレルギー反応について、「すごく不安だ ったと思いますが、頑張りましたね。変わりないですか?」と不安に対して心配 していることを明確にして声をかけると、「気にかけてくれてありがとう」と治療 への拒絶感を和らげた。退院時まで数回訪室し、副作用の確認と今後の予測され る副作用その対策について重点的に話をすることで、信頼関係を築くことができ た。

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【考察】化学療法に対する薬剤指導において、薬剤の副作用を分かりやすく説明 し、その副作用発現を予防することは、治療継続の大きな要因となる。化学療法 施行時は、本人の心理的拒絶があっても、医師・看護師・薬剤師など、多職種が その専門性を活かして副作用に対応することを説明するとともに、患者との対話 を継続して心を通わせることで、患者の不安を軽減できると考えられる。 【結語】アレルギー反応に不安を持つ患者のメンタルケアにおいて、初めて投与 される薬剤に対して、少しでも不確実と感じさせてしまう言葉を用いて指導する と、患者は不安を増大させてしまう。治療に際して、安心感を得て欲しいための 説明には、不確実な言葉の使い方は厳重に避けることが重要であるある。患者の 持つ不安への理解と共感を示し、かつ有害事象が起こった場合にはチームで対 応・対策を取ることをしっかりと説明することが、治療に対し強い不安を持つ患 者のメンタル支援に繋がることが示唆された。

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⼀般⼝演

0-7 エンド・オブ・ライフケアチームの 6 年間の活動の振り返り

⻄川満則1)、⾼梨早苗1)、⼩林理穂1)、⼩島秀樹1)、⽊下かほり1)、川嶋修司1) ⼟井直美2)、川崎奈津⼦2)、横江由理⼦3)、中島⼀光3) 1) 国⽴⻑寿医療研究センター 2) 公⽴⻄知多総合病院 3) いきいき在宅クリニック 【背景・目的】全ての人にエンド・オブ・ライフ(EOL)ケアを提供することが 重要であるが、日本では、がん患者中心の緩和ケアが先行してきた歴史がある。 チーム医療においても同様である。発表の目的は、2011 年から活動を開始した、 疾患を限定しない緩和ケアチームである、EOL ケアチームの活動を振り返ること である。 【方法】2011 年から 2017 年までの 6 年間の活動をデータベースやカルテ記 録から振り返った。 【結果】第 1 期(2011~2014 年)、看護師、医師、薬剤師をコアメンバーと して活動を開始、第 2 期(2015~2017 年)、ソーシャルワーカー、栄養士も 加わった。両期を通じ、病棟医師からのコンサルテーションを受け、チームラウ ンドやリンクナースとのカンファレンスを開催し、STAS-J (Support Team Assessment Schedule) を用い、苦痛症状、病状理解、コミュニケーションに ついて評価し、議論内容をカルテ記述した。第 1 期には、非がん患者 171 人中 51 人(29.8%)、がん患者 221 人中 27 人(12.2%)が、STAS-J≧2 の呼吸 困難を訴え、介入 1 週間後には軽快した。非がん・がん別にカルテ記事の内容を 分析したところ、非がん患者 92 人中 67 人(72.8%)、がん患者 77 人中 17 人 (22.1%)で、生命維持治療の差し控えや中止について議論されていた。これを踏 まえ、第 2 期は、倫理判断支援について前向きに観察記述したところ、非がん患 者 178 人中 137 人(77.0%)、がん患者 158 人中 42 人(26.6%)で倫理判断 支援が行われた。 【考察】EOL ケアチームの活動の 6 年間で、非がん患者は、がん患者以上に呼吸 困難等の苦痛が強く、倫理判断支援のニーズも大きく、それらに EOL ケアチーム が寄与できることが明らかになった。

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⼀般⼝演

0-8 医師法 20 条ただし書きを運⽤し看取りにいたった 1 事例

川野三加、⻄川満則、豊⽥吉江

特別養護⽼⼈ホーム さわやかの郷 【背景・目的】死亡後の診察なしに死亡診断書を発行しうる根拠として、医師法 第 20 条ただし書がある。検索式;(医師法 20 条/AL) and (DT=2012:2017) で、医学中央雑誌検索すると事例報告を含めその報告は少ない。発表の目的は、 迅速に死亡診断書を発行できる体制のない特別養護老人ホーム(以下特養)にお いて、この法律を運用し死亡診断書を発行した 1 事例を報告することである。 【方法】十分な倫理的配慮の上、自験例を提示し考察する。 【事例】死亡当時 90 歳代女性。15 年前に認知症の診断を受け、7 年前に特養に 入居された。3 年前から肺炎をくり返し、寝たきりになり、認知症のため意思決 定が困難になった。家族は、3 年前と 2 年前の 2 度、施設主催のエンドオブライ フケアの講義に参加し、「死亡診断書が迅速に発行されないことを受け入れられる」 と質問紙に回答していた。また家族は、8ヶ月前と死亡前日に行われた看取り面 談に参加した。死亡診断の事情を了承し、最期を受け止めていた。死亡当日、担 当医が別病院で当直中のため、1)その病院まで救急搬送し、死亡確認を行うか、 2)翌日特養で死亡確認を行うか、3)医師法 20 条ただし書きを運用し、死亡 後の診察なく、死亡診断書を発行するか、選択肢が提示された。十分納得してい るという理由で、3)が選択された。 【考察・結論】医師法第 20 条ただし書きは、往診が困難な当時の社会状況を考 慮した法律であり、本事例に適用することは、本来の趣旨に反している。看取り 時の医師のふるまいに関する先行研究では、主治医等に死亡後早く死亡診断して ほしかったという意見もある。昨今、看護師がタブレット端末等を用い、医師に 心肺停止の状況を報告し、看護師が死亡診断書を代筆する等も検討されている。 患者家族の利益になる場合で、予め看護師による話し合いがなされている場合、 医師法 20 条ただし書きを、柔軟に運用することは許容される。

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11:20〜12:00(第 1 会場:1202 中会議室) 基調講演

エンド・オブ・ライフの展望と課題

島内 節

⼈間環境⼤学副学⻑・研究科⻑・教授 ⽇本エンドオブライフケア学会理事⻑ エンドオブライフにおけるケアとは誰もが遭遇するエンドオブライフについて 事前に考えながら生活し、その時が訪れたら、生きてきた日常性を保持しながら 尊厳をもってその人らしく生きること、生命・生活・人生の質(QOL)と価値を 高め、ケアのプロセスにおいて当事者と家族を支えグリーフケアまでを含めた医 療モデルと生活モデルを統合したケアである。 年齢・疾病・場を問わず、エンドオブライフについて差し迫った死、あるいはい つか訪れる死を考え、エンドオブライフケアのあり方を専門職はもとより市民の 参加を重視する必要がある。 日本国民のエンドオブライフケアにかかわる希望と現実は ①人生の最終段階 を過ごしたい場所は「自宅」が 71.7%(厚生労働省 2013)であるが、現実の在宅 死は 12.8%(厚生労働省 2014)であり、そのギャップは先進国で最大である。 ②近親者は「本人のために時間やお金をかけての看取りは 49.8%」、③親近者は 「理想の看取りの場は自宅 52%」(辻 2012 専門職調査 がん・認知症事例を想 定)、②③は先進8ケ国の中で最低率である。 エンドオブライフケアは先進諸外国において高齢化とともに共通課題となって おり、医療福祉制度やケア提供方法を変革してきた。わが国は少子高齢化とグロ ーバル化の加速的進展と複雑・多様化する社会状況において多死社会を迎えよう としている。「エンドオブライフケアの実践と教育および研究の効果的な循環的発 展を意図して蓄積・深化・普及」を図る必要がある。 「すべての人に質の高いエンドオブライフケア」の実現のために「人権としての エンドオブライフケアを具現化」「多様な専門職と市民の参画と協働」により「生 活文化を重視したケア実践」を教育的・学術的に進めることが課題である。

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13:20〜14:00(第 1 会場:1202 中会議室) 教育講演1

⼈⽣の最終段階における意思決定⽀援〜医療ソーシャルワーカーの⽴場から

岡村紀宏

公益社団法⼈ ⽇本医療社会福祉協会 業務執⾏理事 医療ソーシャルワーカーは「病気を抱えつつ」も「生活者として地域で暮らし 続けること」を患者・家族と一緒に考えてきた。その中でも人生の最終段階の相 談は、患者・家族には「急に」「突然」やってくる。加えて、「治療の選択」も含 まれ、決定に大きな不安と葛藤を抱えている場面を幾度も経験してきた。 医療ソーシャルワーカーの全国団体である日本医療社会福祉協会では、医療ソ ーシャルワーカーの人生の最終段階における意思決定支援の研修会を行っている。 研修後・研修 3 ヶ月後の研修成果の調査を行っている。昨年度の結果では、研修 成果に関わる因子分析、第 1 因子を「レベルアップ」、第 2 因子を「自身の深ま り」、第 3 因子を「役割の意識化」が、因子間相関=いずれも.5 以上となり、研 修の学びが浸透していることが確認できた。 地域での活動も必要である。取り組み例として、札幌市豊平区西岡・福住地区 を中心とした地域活動「とよひら・りんく」の活動を紹介する。平成 23 年度、 地域の介護職員の看取り未経験が約 6 割であった現状を受け、地域多職種で看取 り介護の実践という共通目標のもと、研修会・グループワークを実践し、平成 23 年度 1 施設のみであった看取り対応施設が、現在は 10 施設以上となった。現在 は介護施設入所時・介護サービス導入時にアドバンス・ケア・プランニング(A CP)をどのように導入すべきか、という次なる課題に取り組んでおり、冊子の 活用や介護施設向けACP導入研修等を行っている。 人生の最終段階においては、治療や療養先の選択ではなく、「どのように過ごす か(生きるか)」という QOL 志向のアプローチが重要ではと考えている。また、 それを支える制度や社会資源を含めた地域活動の 1 つ 1 つが、地域包括ケアシス テムの基盤となるものであると考えている。これからも、医療ソーシャルワーカ ーは医療機関と地域を「繋ぐ」役割を果していくべきである。 参考:とよひら・りんく http://www.toyohiralink.jp/

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14:00〜14:40(第 1 会場:1202 中会議室) 教育講演2

患者・家族メンタル⽀援における倫理教育の在り⽅

新村美佐⾹

医療法⼈五星会菊名記念病院医療安全管理室 患者・家族に寄り添ったメンタル支援を進めていくには、そこに関わる看護師 の看護観、倫理観が大きく左右すると考える。患者・家族に寄り添うということ は、患者・家族の思いをくみ取ることが出来なければいけない。その上で、患者・ 家族の立場に立ち、何が最善であるのか、そのためには何をしなければいけない かを常に考えていくことが大切だと感じる。しかしながら近年、患者自身の医療 に対する考え方、家族の考え方は変化してきており、医療者に求められることも ケースによって様々ではあるが変化してきているように感じられる。また一方で 私たち医療者を取り巻く環境も変わってきており、看護師個々の考え方も変化し てきている。そのことは時に、患者、家族、医療者間でのトラブルに発展してし まうケースもある。その場合、医療安全管理者として対応に入るケースも多い。 これらの経験を通し、このような問題を解決していく上で重要となってくるのは、 私たち医療者側の倫理教育を進めていくことが必要ではないかと感じている。臨 床にでる前の看護学校の教育においても倫理に対する教育を進めていくことが重 要と考えるが、現状としてはまだまだ十分と言えない。そして臨床に出てからの 教育も重要となってくる。しかしながら臨床現場における卒後教育には、多くの 問題を抱えているのが現状である。患者・家族にメンタル支援を行っていく上で、 看護師としてどのように関わっていくのか、患者・家族の思いを受け止め寄り添 うことのできる看護師を育てていくには、臨床における現状と課題、これからの 教育の在り方について、皆様と共に考える機会にできればと考える。

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14:40〜15:20(第 1 会場:1202 中会議室) 教育講演3

危機管理から医療サービス向上への転換

=医療安全の視点で考える患者・家族と医療スタッフのサポート体制のありかた=

楠本茂雅

ベルランド総合病院クオリティ管理センター部⻑ 日本における医療安全の歴史を振り返ると、安全管理部門の管理業務は、安全 管理、危険管理、危機管理の3つのカテゴリーに分類され、それらのシステムの 構築やマニュアルの作成に着手してきた。 その中でも、危機管理の主な内容は、紛争解決、クレーム対応、暴言暴力対応 など、ネガティブなものが多く、その窓口の担当者は、他の職員のフォローをほ とんど受けることなく対応させられ疲弊していくところが多く見られた。 これらの経緯から、比較的規模の大きい病院では職員の安全を守るために警察 OB を採用してきたが、厳重注意や来院の制限など、危険な患者を遠ざけていくとい うことが、職員を守るというような風潮になり、かつ様々な医療訴訟や刑事訴追 される事例などから、出来るだけリスクの低い医療だけをしたいという、医療者 側の過度な萎縮も散見され、結果的には救急搬送の受入困難などの患者が適正な 治療を適時に受けることが難しくなるという、患者、家族と医療者間の大きな溝 を産むというジレンマが発生した。 また民事訴訟対策として、インフォームド・コンセントの改善が日々行われてき たが、高齢化社会が進むにつれ、独居老人、軽度の認知症を持つ老老介護状態の 患者、家族との絶縁関係にある患者、離婚後の一人親の方の癌治療など、入院時 の誓約書の保証人欄や同意書欄の、家族、同席人の欄が空白になってしまうこと で、麻酔時や急変時に治療方針に関する同意者がいないので、入院の受入を躊躇 するという、患者の治療を受ける権利まで脅かされる状況も散見されるようにな ってきた。 そこで、今までは医療スタッフを守るために適用してきた法的根拠を、患者が 医療を受ける権利や、治療に関する自己決定権について、患者支援室と医療顧問 弁護士と協働し、医療スタッフの誤った解釈でトラブルになっていた案件を事前 に介入することで、医療スタッフと患者・家族の Win・Win 関係を構築すること が出来たので報告する。

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15:20〜16:20(第 1 会場:1202 中会議室) 会⻑講演

医師・看護師・コメディカルスタッフに知ってほしい⼝腔の知識と⼝腔ケア

⾓ 保徳

国⽴⻑寿医療研究センター⻭科⼝腔先進医療開発センター⻑ わが国は超高齢社会を迎えており、要介護高齢者・要支援者の増加、疾病構造 の変化、認知症患者の増加、医療技術の進歩、医療情報の普及などにより医療の 現場でも構造変化が生じ、病院、施設、看護・介護の現場で求められるものは高 度化・多様化している。このような背景のもと、高齢者医療の中で高齢者の『食』 を守る口腔機能の維持・向上が重要システムされている。口腔ケアは単に口腔衛 生の予防的手段ではなく、高齢者の QOL の維持・向上や全身疾患の改善や健康増 進に向けた医療の一環と考えられ、病院、施設、看護・介護の現場で口腔ケアは 重要視されるようになった。 口腔ケアは、口腔内の環境だけでなく、全身の健康にも関連する重要な課題で あり、何よりも高齢者の「美味しい食事をいつまでも口から摂りたい」との要望 に応える有効な手段となっている。現状では要介護高齢者の口腔管理は十分に行 われているとは言えず、劣悪な口腔状況は、口腔機能の低下を引き起こす可能性 を秘めている。口腔機能の低下は、経口摂取量の減少を引き起こし、低栄養状態 の原因となり、全身状態に影響を及ぼすとともに、全身感染症の発症といった危 険性をはらんでいる。これらを防ぐために、入院、居宅(入所)の高齢者に対す る口腔ケアは極めて重要かつ不可欠のものと考えられる。しかし、大変残念なこ とであるが、医師・看護師・コメディカルスタッフの皆さまとお話しをすると、 学部教育や卒後研修で、歯科・口腔に関する教育が十分ではないということもあ り、口腔や口腔ケアについての知識が少ないことに気づかされる。 本講演では、看護師やコメディカルスタッフの皆さまに知ってほしい高齢者の 口腔の知識、要介護高齢者の口腔の現状、実際の口腔ケアの普及方法、『水を使わ ない口腔ケア』などの新しい口腔ケア手技をお話しする予定である。本講演が、 本学会参加者の皆さまに少しでもお役に立てれば幸いである。

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16:30〜18:00(第 1 会場:1202 中会議室) 特別講演

緩和ケアとメンタル⽀援:実証研究から患者家族の望むことを解き明かす

森⽥達也

聖隷三⽅原病院副院⻑・緩和⽀持治療科部⻑ 緩和ケアと「メンタル支援」(精神的サポートという意味だと思う)について、 実証研究の観点から考察したい。 以下の5つのテーマについて紹介する。 内容 1 望ましい最期(グッドデス) 2 終末期に遺族から見た求められるケア 3 スピリチュアルペインの実証研究 4 地域全体に緩和ケアを広げるソーシャルキャピタル 5 どうしても苦痛が緩和されない時に鎮静(セデーション)はありか? 最初に、緩和ケアでよく「クオリティオブライフを大事にする」というが、そ のクオリティオブライフとはそもそも何なのかを具体的に明らかにする「望まし い最期(グッドデス)研究」を紹介し、臨床上の実践を述べる。次に、緩和ケア では、「結局よかったのかどうかわからない」ことが多いが、評価のひとつの方法 として遺族研究を行い、「終末期に遺族から見た求められるケア」を明らかにして 言った経験を述べる。さらに、スピリチュアルペインの実証研究と今後について 概要を紹介する。ひととひとが協力して患者を支えるために必要な地域の体制と して、ソーシャルキャピタルの概念と実証研究を示す。最後に、これは結論の出 るものではないが、どうしても精神的苦痛が緩和されない時に鎮静(セデーショ ン)はありか?」という課題について論点を提供する。 広範にわたるが、どこかの領域がきいてくださるひとの関心に止まれば幸いで す

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10 ⽉ 29 ⽇(⽇)9:30〜10:10(第 1 会場:1202 中会議室) 教育講演4

慢性疾患患者・家族のメンタルヘルスと⽀援

伊藤弘⼈

独⽴⾏政法⼈ 労働者健康安全機構 労働安全衛⽣総合研究所 過労死等調査研究センター⻑ 慢性疾患の疾病負担は重く、メンタルヘルスの問題が生じることは少なくない。 発症予防から急性期医療、慢性疾患管理、そして緩和ケアのあらゆるステージで、 メンタルケアの技術が寄与できる可能性がある。すなわち、説明、動機づけ、メ ンタルヘルスの評価・必要時連携およびフォローアップである。 「説明」の技術はがん患者への緩和ケアの領域で多くの蓄積がある。近年では 高齢者全般での検討が国立長寿医療研究センターで、予後の見通しが容易でない 心不全領域での緩和ケアの検討が国立循環器病研究センターで進められている。 治療への「動機づけ」は、日々臨床家が直面する課題である。疾患や治療に関す る十分な説明を受けて納得していたとしても、「病気を受け入れたくない、治療を 続けたくない」という気持ちが併存することは珍しくない。患者が両価的な気持 ちを取り扱うことを助け、行動変容を促す技術が開発されている。「評価・連携」 では、段階的に治療・ケアを濃厚にしていくという考え方が参考になる。患者・ 家族への気遣いや声掛けで救われる場合は多く、変化が見られない場合に段階的 に関わりの強度を高めていく。「フォローアップ」は慢性疾患の増悪を防ぐために 不可欠な領域で、クライシスプランという手法がある。これは、本人の希望、治 療方針、自覚できる再発サイン、再発サインが意識されたときに本人が行うこと、 本人ができないときに相談する相手・連絡先などを事前に文書にまとめ、本人・ 家族・医療者と共有するものである。意思決定能力に障害のある人に、意思決定 に最大限参画してもらうためにどのように支援すればよいのかは、慢性疾患管理 において大きなテーマである。 超高齢化を迎えている我が国において、複数の慢性疾患が併存することは日常 的で、うつ病や認知症は併存疾患の主要な要素である。慢性疾患の専門医療にお いて、メンタルケアの技術へのニーズは高まるであろう。

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10:10〜10:50(第 1 会場:1202 中会議室) 教育講演5

患者家族メンタル⽀援と医療事故

井上清成

井上法律事務所弁護⼠ 演者は、医療機関や医療者の側の顧問や代理人として、医療事故に関する問題 に対応しているので、その側面から見た時に感じている患者家族メンタル支援に ついて、特に患者家族側と医療側の認識のずれに着目して講演したい。 たとえば、死亡や後遺障害の発生に対する予期について見れば、医療側では予 期していたものの、患者家族側では予期していなかったというタイプのずれが典 型的であろう。昨今はメディエーションその他で事後的にずれを修復する対応が 進んできている。しかし、事前にずれが生じないようにするための説明は、イン フォームドコンセントだけでなく、まだまだ十分でないことが多い。医療側とし ては、メンタル支援という観点からも、事前の説明を充実させていく努力が必要 である。 その他、医療過誤訴訟も含め、諸々のバリエーションについても講演したい。

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10:50〜11:30(第 1 会場:1202 中会議室) 教育講演6

地域におけるアドバンス・ケア・プランニング

⻄川満則

国⽴⻑寿医療研究センター緩和ケア診療部/EOL ケアチーム・在宅医療地域連携診療部/ 地域医療連携室⻑ 諸外国では、その人が大切にしてきたことや気がかりを酌みとり、その思いを 人生の最期に向けて繋ぐ、そのための支援をするアドバンス・ケア・プランニン グファシリテーター(ACPF)の育成が進んでいる。ACPF の介入の成果として、 市民や患者の意思が最期まで尊重され、残された家族の気持ちのつらさが和らぐ ことが、明らかにされている。 本講演では、演者らが地域展開している ACP の経験について、若干のエビデン スを紹介しながら提示したい。 演者らは、地元地域において、アドバンス・ケア・プランニングとエンド・オ ブ・ライフディスカッションを推進する会 (Group for Promoting Advance Care Planning & End Of Life Discussion:G-ACPEL)を立ち上げた。ACP に関する市民啓発活動、ACPF の養成が、二大活動である。また、我々は、ACPF のための教育プログラム、ACP トレーニングパッケージを開発した。ACP に必 要な知識を学ぶことができる E-ラーニング、ACP コミュニケーションの集中ト レーニングのためのワークショップで構成される。ACP トレーニングパッケージ は 、 国 立 長 寿 医 療 研 究 セ ン タ ー が 研 究 開 発 を 手 掛 け た Education For Implementing End-of-Life Discussion ( E-FIELD )を改良して作られたプ ログラムでもある。 2017 年の同プログラムの実施において、112 名が ACP トレーニングパッケ ージを受講し、死にゆく患者への態度の前向きさが向上している。また、医療・ ケアに関わる個々の機関が単独で ACP を推進する以上に、地域で ACP を推進す る意義も明らかになってきている。 当日は、地域におけるアドバンス・ケア・プランニングの進め方について展望 を述べたい。

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13:00〜14:30(第 1 会場:1202 中会議室)

シンポジウム1

在宅緩和ケアへとつなぐ薬物療法

座⻑

橋⽥ 亨

神⼾市⽴医療センター中央市⺠病院院⻑補佐・薬剤部⻑ 治験・臨床試験管理センター⻑

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シンポジウム1

SY1-1 在宅緩和ケアの基本と薬物療法

岡本禎晃

市⽴芦屋病院 在宅緩和ケアの要件は、①患者、家族が在宅療養を望むこと、②療養する家が あること、③在宅療養を支えるひとがいることなどが挙げられる。様々な理由で 在宅を望まないひともいるが、在宅を希望しているが、何等かの理由で諦めてい る患者もいる。 上記の理由の一つとして、がんによる症状緩和がある。痛みは、がん患者にと って診断時から死亡時まで高い頻度で発現し、生活の質の低下を引き起こす。鎮 痛薬の適切な使用については説明だけにとどまらず、適切な薬剤の選択が重要で ある。近年、オピオイド製剤は多岐にわたり患者にとっては福音であるが、選択 する医療者にとっては混乱をきたしている場合もある。内服が可能ながん患者の 痛みにはオキシコドンが基本となっているが、便秘や悪心・嘔吐といった消化管 の問題がある場合は、タペンタドールやフェンタニルを選択する。一方、呼吸困 難を伴う場合はモルヒネを選択するが、腎機能が低下している場合はオキシコド ンを代替薬として使用するなど、様々な知識が要求される。また、悪心・嘔吐や 便秘、食欲不振、呼吸困難といった症状などは保険適応内の薬剤では治療が困難 であり、適応外使用など添付文章の情報だけでは対応が困難な場合がある。また、 吐血やけいれんなど、予測可能な症状についての対応も必要である。 最後に、緩和ケアにおいては精神症状が問題になることも多い。不眠や軽度の 不安など薬物が著効する症状から、せん妄など薬物治療が困難な症状まである。 さらに、スピリチュアルペインなど薬物治療では対応できない苦痛もあり、薬物 治療の対象であるか否かの見極めも大切であると考える。 本講演が在宅療養を希望するひとの一助になれば幸いである。

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シンポジウム1

SY1-2 在宅緩和ケアへ向けた連携のかたち

笠原庸⼦

県⽴広島病院 在宅医療の中で在宅緩和ケアの充実が求められているが、患者・家族の意向に 応じた在宅緩和ケアが提供できる体制がまだ十分整備されているとはいえない現 状がある。 入院中に緩和ケアを受けていた患者が退院後に選択する療養の場として、自宅、 他の病院、介護施設などが挙げられる。その中で自宅での療養を選択した場合に は、在宅での緩和ケア継続に向けた様々な調整が必要となる。 特に終末期の患者、家族にとっては残された時間をどのように過ごしたいかを 決断することは容易ではなく、自宅での療養を望んでいても様々な理由から断念 しているケースもあるため、療養の場を選択する過程において、私達医療者は患 者、家族がどのようなことを希望しているかということも考慮して支援する必要 がある。 また、自宅での療養を希望しない理由として、①自宅では十分な医療を受けら れないのではないか、②経済的な負担に対する不安、③急変時の対応への不安、 ④家族への負担が増えることへの不安、⑤サポートする家族の不安などが挙げら れるが、これらは医療者の情報提供不足が原因となっている可能性もある。これ らの様々な状況にも対応していく上で、在宅療養を支える医療者や施設の連携は 不可欠と思われる。 病院薬剤師の役割の一つにかかりつけ薬局との薬薬連携がある。退院時に情報 提供するだけでなく、入院時よりかかりつけ薬局を把握し、退院に向け、早期か ら薬物療法を協働して検討することが「在宅緩和ケアに向けた連携のかたち」で あると考える。また、薬物療法だけでなく、使用中の衛生材料と今後の必要性や 患者・家族・介護者の訴えや要望への対応の検討など「在宅緩和ケアに向けた連 携のかたち」は様々である。 本講演では、普段感じている在宅緩和ケアの現状及びこれまでの在宅緩和ケア へ向けた取り組みを紹介し、まだ十分とはいえない在宅緩和ケアに向けた連携の 在り方を一緒に考えていきたい。

参照

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