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一側全摘時の血行動態の変動および肺動脈―肋間動脈静脈間シャント形成の成果に関する実験的研究

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Academic year: 2021

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オ ノ ダ パ ン ジ ヨ ウ 氏名(生年月日〉 本 籍 学 位 の 種 類 学位授与の番号 学位授与の日付 単位授与の要件 学 位 論 文 題 目

小 野 田 万 丈 (

医学博士 乙第676 号 昭和

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9

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月21 日 学位規則第

5

条第

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項該当(博士の単位論文提出者〉 一 側 肺 全 摘 時 の 血 行 動 態 の 変 動 お よ ひ 酔 肺 動 脈 ー 肋 間 静 脈 問 シ ャ ン ト 形 成 の 効 果 に 関 す る 実 験 的 研 究 論 文 審 査 委 員 ( 主 査 〉 教 授 織 畑 秀 夫 ( 副 査 〉 教 授 滝 沢 敬 夫 , 教 授 野 本 照 子

論 文 内 容 の 要 旨

研究目的 ー側肺の全摘を行なうことによる肺実賀の減少,肺 予備血液減少による循環調節機能の障害,残存肺の相 対的血流量の増加などにより,肺動脈庄の上昇が見ら れ,呼吸機能障害に伴って,遠隔期には循環動態の変 動による右心不全を併発してくると考えられている. そこで,ー側肺全摘を施行した片肺犬を作成し,肺 動脈圧が全摘前に比較し,術後早期において,有意の 差をもって上昇することを確認し,さらに,残存肺の 相対的血流量の増加を少しでも減少させる目的で,肺 動脈一肋間静脈聞にシャントを形成することによる肺 動脈圧上昇の予防的効果について検討した. 実験方法 体重20-30kg の雑種成犬41頭にlatbirbaotneP 52 mg/kg を静脈内投与し,気管内挿管による全身麻酔で 実験を行なった.右開胸を行ない,右肺全摘を行なっ た6頭を対照群とし,右肺全摘後,肺動脈一肋間静脈 問にシャントを形成した8頭を実験群とした.シャン ト回路内には電磁血流プロープを装着し,シャント聞 の血流量を測定した.対照群では右肺全摘後,実験群 ではシャント開通後

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時間にわたり動脈圧,中心静脈 圧,肺動脈圧,左心房圧を連続記録し,また経時的に 大腿動脈血,肺動脈圧,左心房血を採集し,血液ガス 分析を行なった.以上の結果を対照群と実験群で比較 検討した. 実験結果 1.血行動態に関して,肺動脈一肋間静脈聞にシャン トを形成した実験群では,平均動脈圧の軽い低下傾向 はあるが,心拍数,中心静脈圧,および左心房圧では 対照群に比して差はなかった. 2 . 肺 動 脈 圧 は , 右 肺 全 摘 前 , 対 照 群7.15

t

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.92 mmHg ,実験群3.61

t

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2.7mmHg であったが,右肺全 摘 後 , そ れ ぞ れ2.1

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士.3r

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:nmHg , 4.32

t

:

5mmHg .3 で,約40% (p<O.OO l)の上昇が見られた.対照群で はそれ以後下降傾向は見られなかったが,実験群では 漸次下降し,021 分後より対照群と有意、差が見られるよ うになり,051 分後ではほぼ全摘前と同じ値を示すよう になった. 3 . 血液ガス分析に関しては,両群とも大動脈血およ び左心房血のPU2 は不変であり, PCu 2は上昇したが, 肺動脈血のPU 2は著明に低下し ,PCu 2は上昇した.し かし対照群と実験群の聞の有意差はなく,シャントに よる影響はみられなかった. 4 . 実験群において,肺動脈一肋間静脈聞に形成した シ ャ ン ト 内 血 流 量 は , シ ャ ン ト 開 通 後03 分値は, 1 9 5 . 5 士24.6m /lmin であった.経時的にシャント量を 測定したが,ほとんど変化なく一定し,動脈圧,中心 静脈圧,肺動脈圧および左心房圧による影響はうけな かった. 考察および結論 以上の実験結果より,一側肺全摘施行後,残存肺へ の血流量増加に伴う肺動脈圧上昇を認め, これが低下 をはかるため,肺動脈一肺間静脈聞にシャントを形成 したところ,肺動脈圧は下降を示し上昇を防止する有

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-752-効があることを明らかにし得た.ただ今後の問題とし て,シャント量の大小による動脈圧の変動の可能性と,

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それに伴う生体の影響についての長期生存観察が必要 であると考えられる.

論 文 審 査 の 要 旨

肺癌手術の際,一側肺全摘を必要とする場合,肺動脈圧上昇に伴う.呼吸機能障害および右心不全 が問題となる.そこで,著者はその防止のために犬を用いてー側肺全摘犬を作り,これに肺動脈肋間 静脈シャントを作成して,その効果を検討した. その結果,肺動脈肋間静脈シャント形成は上昇した肺動脈圧を下降せしめる効果のあることを明ら かにし得た. 本論文は外科臨床に貢献し,学術上価値あるものと認める. 主論文公表誌 ー側肺全摘時の血行動態の変動および肺動脈 一一肋間静脈間シャント形成の効果に関する実験 的研究一一 東 京 女 子 医 科 大 学 雑 誌 第

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巻 第

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頁(昭和

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日発行〉 副論文公表誌 1)急性騨炎の外科治療 東女医大誌

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453-458

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2 ) 小児の直腸およびS字状結腸にみられた若年性 ポリープの3治験例 東女医大誌

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)1(

8 -18

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3 ) 急性腹症に対する緊急腹腔鏡の経験 東女医大誌

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965-973

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753-4 ) 肺動静脈痩の臨床的検討 日臨外医誌

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5 ) 緊急針状腹腔鏡の検討 救急医学

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開腹手術例による急性胃潰蕩,特に所謂

AGML

の検討 日臨外医誌

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7 ) 外 科 的 呼 吸 器 疾 恵 第3報 胸 部 外 傷 (1)胸部外傷による病態と治療評価,特に手術 例と死亡例検討による本症治療の問題点の 検討 東女医大誌

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