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急性期病院の内科疾患入院患者における自立歩行の関連因子とカットオフ値の検討

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全文

(1)

研 究 論 文

(

原 著

)

急

性期病

院

の

内

科疾

患

入

院患

者

に

お

け

る

自

立

歩行

の

関連 因子

と

       

カ

ッ

トオ

フ

値

の

検

討

*

山

内 真 哉

1

)

#

森

下 慎

一

郎

1

)

本 田 陽 亮

1

)

長 瀬 雅 弘

1)

津 田 宏 次 郎

1

>

 

眞 渕

 

敏

1

)

児

玉 典

彦

1

)

道

免 和 久

2

)

要 旨

【

目的

】

本研 究

の

目的

は

,

急 性 期 病 院入 院 中

の

内科 疾 患 患 者

に

お

い て

,

自立 歩 行

の

関連 因子 と

その カッ ト オ フ

値

を

検 討 す

る ことで

あ

る。

【

方 法

】

研 究

デザイ ン は

横 断

的 研

究

とした

。

対

象

は

内科

疾 患 入 院 患

者

170

例

で

あ

っ た。

対 象 を歩 行 非 自立 群

と

自立 群

に

分 類

し

,

身 体 機 能

,

認 知 機 能

,

血

液 検 査

デ

ー

タの

項

目 を も と にロ ジス ティ ッ ク

回帰 分 析 を行

っ た。

さ ら

に

,

ROC

曲 線

か らカッ トオフ

値 を算 出

し た

。

【

結 果

】

抽 出 さ れ た

項

目 とカ ッ トオ フ

値

は

,

膝 伸 展 筋 力

; 

O

.

30kgf

/

kg

.

片 脚

立

位 保 持 時

間 ;

2

.

9

秒

MMSE

(

Mini−Mental

State

 

Examination

)

ス コ ア ;

27

/

28

点

,

 

TP

(

total

 

protein)

値

;

5.

95

 

g

/

dl

で あっ た

。

【

結 論

】

本 研 究

の

結

果 か ら

,

膝伸 展 筋 力

,

片 脚 立 位 保 持 時 間

,

MMSE

ス コ ア

,

 

TP

は

急 性 期

病

院 入 院

中

の

内

科

疾 患

患

者

の

自

立

歩行

に

関

連 し て お

り

,

歩

行 自

立

判 定

に は こ れ ら

評 価 項 目

の

必 要性 が示 唆 さ れ た

。 キ

ー

ワ

ー

ド

  自

立

歩行

,

関連 因子

,

カッ トオフ

値

は じ め に

 

理

学 療 法 士

は

臨床 業 務

に おい て

,

患

者

が

歩 行

可 能 か 否 か

を正 確

に

見極

め

,

可 及

的 早期

に

離 床 を進

め てい く必 要 が

あ

る。

そ れ

は

廃 用 症 候 群

の

防 止

や

介 助負 担 軽 減

のた め に

も重 要

で

あ

る。

ま

た

,

患 者

が

歩 行

可

能

か 否 か を 正 確 に

判 断 す

るため に は

,

自

立

歩行

の

関 連 因 子

につ いて

知

る

必

要 が あ

る。

 

先 行 研 究

で は

,

脳

卒

中

片 麻 痺 患 者

1

−

4)

,

骨 折 や 脊 髄 損

傷 な ど

の

整 形 疾 患

5)6)

,

地 域 高 齢 者

7

’

ll )な ど に おい て

.

歩 行 自 立 度

や

歩 行 を 含

む

ADL

(

Activities

 of 

Daily

Living

) 自

立 度

,

転 倒 などの 関 連 因 子 につ い て検 討 さ れ

て い る。

疾 患

に よっ て

異 な

る が

,

共

通

す

る 因 子 と し て 下

肢 筋 力

,

バ ラン ス

能 力

,

歩 行 速 度 な

ど が

報 告

さ れてい る。

しか し

,

中枢 疾 患

や

運 動 器 疾 患

,

地 域 高齢 者

な ど

を対 象

*

  Examination of Re]ated Factors and Cut

・

off Vatues Eor

  Determining Walking Independence of Inpatients with Medical

  Disease in Acute 

Care

 Hospitals

l) 兵 庫 医 科 大 学 病 院

  (〒663

−

8501  兵 庫 県 西宮 市 武 庫 川 町1

−

1)

  Shinya Yamauchi

,

 PT

,

 ShinichirQ Mertshita

,

 PT

,

 PhD

,

 Yosuke

  Honda

,

 PT

,

 Masahiro Nagase

,

 PT

,

 Koujiro Tsuda

,

 PT

,

 Satoshi

  Mabuchi

,

 PT

,

 N〔}rihiko  Kodama

,

 MD :Hyogo College of Medicine

  Hospital

2)兵庫医 科 大 学

  Kazuhisa Domen

,

 MD :Hyogo College Df Medicine

# E

.

mail :yamashin5577 @yahoo

.

co

.

jp

  (受 付日 2014年5月23日/ 受 理 日 2015年 2 月9囗 ) と して

,

歩

行

を

含

む

ADL

全

般

の

自

立

度

や

転 倒 な

ど をア ウ トカム と した

報

告 が

多

い

。

歩

行 自

立

度

の みをア ウ トカ ム と し た

報 告

は

脳 卒 中

患

者

12)で は

報 告

が

あ

る

も

の の

,

内科

疾 患 を 主 た る

背 景

と して理

学 療 法

が 必

要

な

患 者

で の

報 告

は

少

ない

。

日 本 理

学

療

法

士

協

会

による理

学 療 法 対 象

疾 患の経 年 的 推 移では

,

近

年

,

内

部

障

害

の順

位

は 上

昇

し てい る 13)

。

当 院 に おい て も

膠

原

病

,

血

液 疾

患

,

腎臓 疾

患

な ど

内

科

疾 患

の理

学

療

法

を

実 施 す

る

機 会

は

多

い

。

し た がっ て

,

内 科 疾 患 に おいて 自 立 歩 行の関 連

因 子

につ い て

検

討

し てい

く

こ と は 重

要

で

あ

る と

考 え

る。

さ

らに

,

散 見

さ れる内

科 疾

患で の

報 告

14) 15) に おいて は下

肢 筋 力

が 関 連 因 子 と して報 告 さ れてい るが

,

身体 機 能 単 独

で の

報 告

で あ る

。

歩

行

自 立

度判 定

に おい ては

,

運 動 能 力 的 な 自

立 か ど

う

かの

絞

りこみを し

,

かつ 認

知

能

力

的に み て も

自

立 か ど

う

かの 判 別 を す るこ と が 望 ま し く16)

,

身 体 機 能

の み な ら

ず

認

知 機 能

も 自 立

歩

行

の

関 連 要 因

と な

りう

ると

考

え

ら れ る

。

ま た

,

急

性 期 は 全

身

状 態 が

不 安 定

な 症

例

が

多

く17>

,

血 液デ

ー

タ な どの

医 学 的 情 報

か ら金

身 状 態

を

把

握 し

,

そこか ら理

学 療 法

の

問

題

点

を

総 合 的

に

解 釈 す

る

必

要

が

あ

る18)

。

し た がっ て

,

身体

機 能

や

認 知 機 能

そ

の

他 全 身状 態

を

含

め た検 討 が 必 要であ る と 考 え る

。

 

そ

こで

本 研 究

で は

,

急 性 期 病 院

入 院 中の

内

科

疾

患 患

者

に おいて

,

身体 機 能

や 認

知 機

能

,

そ して全

身

状

態

を

把 握

す

る

う え

で 特 に 重 要 と な る 栄 養 状 態

,

炎 症

反

応

,

貧

血

,

(2)

238

理 学 療 法 学   第

42

巻 第

3

号

表

1

対

象 患 者

の

疾 患 内

訳 疾 患 診 断名 膠 原 病49例 血 液 疾 患

38

例

腎

臓 疾 患

37

例 消 火 器 疾 患 16例 内分

泌代

謝

疾

患

13

例 呼 吸器 疾 患

8

例 肝 臓 疾 患

5

例

月

旦

嚢疾

,

患

2

佰聾 膵 臓 疾 患

1

例 婦人科 疾 患

1

例 関節リウ マチ 10例

,

多 発 性 筋 炎8例

,

ANCA 関連 血

管炎

7例

,

全

身性

強

皮

症

6

例

,

皮膚

筋 炎5例

,

クリ オ グロ ブ リン血症4例

,

シェ

ー

ングレ ン症 候 群

2

例

,

ア レルギ

ー

性 肉 芽 腫 性 血 管 炎 1例

,

強 直性 脊 推 炎

1

例

,

結 節 性 多発性 動脈 炎

1

例

,

混 合 性 結 合 組 織 病

1

例

,

成 人 ス ティ ル病

1

例

,

全 身性エ リテマ ト

ー

デス

1

例

,

リ ウマ チ性

多

発 筋 痛 症

1

例 骨 髄 性 白血1病18例

.

悪 性リ ンパ 腫6例

,

後天性 免 疫 不全症 候 群5例

,

多 発 性 骨 髄 腫3例

,

血 小 板減 少性 紫斑 病2例

,

骨 髄 異 形 成 症 候 群2例

,

ウェ

ー

バ

ー

ク リ スチャ ン病1例

,

tiu

友病 1例

腎

不 全

32

例

,

ANCA

関連 腎 炎

5

例 潰 瘍 性大 腸 炎5例

,

消 化 管 出血 5例

,

消火器が ん

2

例

,

下

痢

2

例

,

イ レ ウス

1

例

,

クロ

ー

ン 病 1例

糖

尿

病

9

例

.

バ セ ドウ病

1

例

,

低アルブミ ン血 症1例

,

低カリ ウムJfit症1例

,

低ナ ト リウ ム 血症

1

例 肺 炎4例

,

肺がん 3例

,

気 管 支 炎1例 肝 臓が ん2例

,

肝 硬 変2例

,

肝 膿 瘍1例

胆

の

う炎

1

例

,

胆

の

う瘍

1

例 すい頭 部が ん

1

例 卵 巣が ん

1

例

腎 機 能 な

どの

血 液

デ

ー

タ19)

を含

めた

評 価 か ら 自

立

歩 行

の

関 連 因 子

と

そ

の カッ

ト

オフ

値 を検 討 す

る こと を

目的

と し た

。

対 象

と

方 法

1,

対 象

  対 象

は

,

2012

年

4

月

〜

 

2014

年

3

月

の 間 に

兵 庫 医 科 大

学 病 院

に

入 院

し

,

理 学 療 法 を実 施 し

た

内 科 疾 患 患 者

170

例

(

男 性

77

名

,

女 性

93

名

,

平

均 年 齢

66.

6

±

17

.

1

歳 )

で

あ

る。

疾 患

の

内 訳 (

表

1

)

は

,

膠 原 病

49

例

,

血 液 疾

患

38

例

,

腎 臓 疾 患

37

例

,

消 化 器 疾 患

16

例

,

内 分 泌 代

謝

疾

患

13

例

,

呼

吸 器 疾

患

8

例

,

肝 臓 疾

患

5

例

,

胆

嚢 疾

患

2

例

,

膵 臓 疾 患

1

例

,

婦

人

科 疾 患

1

例 で

あ

っ た

。

各 疾

患

に おいて

,

上

記

の

疾 患

の

診 断

や

悪 化 も

し

く

は その

他 症

状

の増

悪

によ り 入 院 し理 学

療 法

の

依 頼

が あっ た

患 者

で

,

変 形

や

骨 折

な ど の

整 形疾 患

や

中枢 神 経 疾 患 を合 併

し

な

い

患 者 を対 象 と

し

た

。

除外 基 準

は

,

歩行 禁忌

の

患 者

,

安 静

度

が

歩 行

に 至っ てい ない

患 者

,

重 度

の

麻 痺 症 状

が

あ

る

患

者

,

小 脳

失

調 が あ る

患 者

,

重 度

の

脊 髄 症 状

が

あ

る

患 者

,

整 形 外 科 疾 患 術 直 後

の

患 者

,

痛

み が

歩 行

の

制 限 因 子

と

な

る 患 者

,

精 神 疾 患の あ る 患 者

,

認

知

症の

診 断

を

受

け

指

示 理

解

が 困

難

な

患 者

,

呼

吸

循 環

器

系

の問 題 で

歩 行

が

制 限

さ

れ

てい る

患 者

と

し

た。

2.

倫 理 的配 慮

 

本研 究

は

,

兵 庫 医 科 大 学 生 命 倫 理 委 員 会

の

承 認 (

承 認

番 号

1585

号

)

を

受

け る と と

も

に

,

個

人

情 報

の

取 り扱

い に は

十 分

に

留 意

し

検

討

を

行

っ た

。

3

.

研 究

デ

ザ

インと

調

査

項 目

 

研 究

デザ インは

横 断 的研 究

と し た

。

歩

行 自

立

度

の

評

価

に は

機 能 的 自

立

度 評 価 法

(

Functional

 

lndependence

Measure

:

以

下

,

 

FIM

)

ze〕

を 用

い た。 

FIM

で

歩 行 動 作

の

状 況 を 評価

し

,

6,

7

点 を歩 行 自

立

,

1

〜

5

点

を

非 自

立 と判

定

した。 また

.

歩 行 能 力

を

筆 者 自

らが で きる

ADL

にて

評価

し

,

補 装 具

の

使 用 状 況

に よっ て

判 定 結 果

に

矛 盾

が

な

い よ

う

に

,

病 院 内

で

使 用 す

る

歩

行 器

は 用い

ず

,

日

常

生

活

で

使 用

している

杖 等

の

使 用

は

許 可

して

判

定

し た

。

さ

ら

に

,

歩 行 自

立

度

の

他

に以

下

の

項 目

を

調

査 し た。

 

1

) 患 者 背 景

に

関 す

る

項 目

と して

,

性 別

,

年 齢  体 格

指 数 (

Body

 

Mass

 

Index

;以下

,

 

BMI

)

を

調 査

した。

 

2

) 身体 機 能

に

関 す

る

項 目

と して

,

末 梢 神 経 障 害

の

有

無

,

膝伸 展 筋 力

,

片 脚

立

位 保 持 時 間

を

測 定

し た。

末 梢 神

経 障 害

の

有 無

は

,

四

肢 末 梢

の

触 覚

お よび

位 置 感 覚

・

振

動

覚

の

深 部 感 覚

のテス

ト

21)を

行

い

,

明

ら か

な

し び れ や

感

覚鈍 麻

,

感 覚 消 失

を

認

める

場 合

を

末 梢 神 経 障 害 有 り

と

判

定

した

。

膝 伸 展 筋 力

の

測 定

には

,

ハ ン ドヘ ル ド ダ イ ナモ メ

ー

タ

ー

(

アニ マ

社 製

,

等 尺 性 筋 力 測 定 装 置

μ

Tas

 

F

−1

)

を使 用 し

た。

測 定

は

加 藤

ら 22) が

報 告

し た

固 定

用ベ ル ト

を

用い たハ ン ドヘ ル ドダイナ モ メ

ー

タ

ー

によ る

等

尺

性 膝

関 節 伸 展 筋 力

の

測 定 方 法

に

準

じて

行

っ た

。

端

座

位

で

膝 関

節

90

度 屈 曲 位

と し

,

下 腿 遠

位

部 にセ ンサ

ー

パ ッ ド

を あ

てベル トで

固

定

して

行

っ た

。

最 大 努 力

に よ る

等 尺 性 膝 伸

展 運 動

を

5

秒 間 行

わ せ

,

左 右

そ れ ぞ れ

2

回

ず

つ 測

定 を実

施 し

,

そ

の

申

の

最 大 筋 力

を

体

重 で

除

し た

値 (

筋 力 体 重

比 :

kgf

/

kg

)

を

測 定 値

と し た

。

片 脚 立

位 保 持 時

間23)は

,

平 行 棒 な

どの

支 持 物

が

な

い

環 境

下 で

.

患

者

に 両 上

肢

下

垂

位

で

一

側

の

足

を

軽 く挙

上 し た 開 眼 片 脚

立 位 保 持 を指 示

し た

。

挙

上 下 肢の足 が

床

に

接 地 す

る か

,

も し く

は

身体

が

大

(3)

き く傾

い た

時 点

で

終 了

とし

.

30

秒 を

上

限

と して

左 右

そ

れ ぞ れ

3

回 測 定 し

,

最 大 値 を採用 した

。

 

3

) 認 知 機 能

に

関 す

る

項 目 と し

て

.

MMSE

(

Mini−

Mentai

 

State

 

Examination )

24>ス コア を 測

定

し た

。

 

4

)

血 液 検 査

デ

ー

タ に

関 す

る

項

目

と

し て

,

総 蛋 白 値

(

total

 

protein

:以 下

,

 

TP

)

t

アル ブ ミン

値

(

albumin

;

以 下

,

Alb )

,

 

C

反

応 性

蛋

白値

(

C

 reactive 

protein

:以 下

,

CRP

)

,

白

血

球 数 (

white  

blood

 cell :以 下t 

WBC

)

,

赤

血

球

数

(

red  

bLood

 cell :以 下

,

 

RBC )

,

ヘ モ グロ ビン

値

(

hemoglobin

:以

下

,

 

Hb

)

を カルテ よ

り調 査

した。

 歩行

自

立

判

定

を

含

む

す

べ ての

評価 項

目 は

,

理

学療 法介

入

期

問

中

に 調

査

し た

。

た だ し

,

理

学

療 法

介

入

直

後

,

退 院

前 な

どの

評 価 時 期

は

患 者

に よっ て

異 な

っ てい た。

ま

た

.

各

患 者

の

歩

行 自

立

判 定

と

各 評価 項 目

は

す

べ て

同

一

の

日

に

調 査 し

た。

4

.

統 計解 析

  統 計 解 析

は

,

各 検 定

に

先

立 ち

各 変 数

が 正 規 分

布

に

従 う

か

につ い て

Shapiro

−Wilk

検 定 を行

っ

た

。 そ れ に

基

づい て

歩 行 自立 群

と

非 自立 群

の

2

群 間

に

お

い て

,

膝 伸 展 筋 力

と

Alb

は

対 応

の ない

T

検 定

,

年 齢

,

 

BML

片 脚 立

位 保

持 時

問

,MMSE

スコ ア

.

 

TP ,

 

CRP .

 

WBC .

 

RBC ,

 

Hb

は

Mann

−Whitney

の

U 検定

,

性 別

と

末 梢 神 経 障 害

の

有

無 はκ2

検

定 を 用い て比

較

し た

。

次に

,

歩 行 自

立に

関

連

す

る

因 子

を

明

らか に

す

る た め に

,

歩 行 自

立 と

非 自

立 を

従

属 変

数

単 変 量 解 析

に おい て

有 意 差

(

p

<

0,

05

)

が 認 め

ら

れ

た 項 目を独 立 変 数 と

し て

,

尤 度 比

に よ る

変 数 増 加 法

を

用いた

多

重

ロ ジス テ ィック 回

帰 分 析 を行

っ た

。

オッ

ズ

比

,95

%

信 頼 区 間

で

検 討

し

,

回

帰 分 析

の 適

合 性

は

Hosmer

と

Lemeshow

の

検

定

で

判 断

し た

。

な お

,

ロ ジ ス テ ィック 回

帰

分

析

を

行

う

に あ た

り

,

多

重

共

線

性

の

問

題 を

考慮

し て

独

立

変 数 間

での

相 関 分 析

を

Speaman

の

順 位

相 関 係 数

(

膝 伸 展 筋 力

と

Alb

につ い ては

Pearson

の

積

率相 関 係 数

)

を

用

いて

解析

し

,

独

立

変 数 同

士の

相 関係 数

が

10

.

81

以

上の

相 関 を 認

め た

項 目

につ

き

.

FIM

との

関

連

が

低

い

項 目

を

除外

し た。 さ らに

,

多 重

ロ ジス ティッ ク 回

帰 分

析

で

選 択

さ れ た

項

目 に つ い て

,

Receiver

Operating

 

Characteristic

 

Curve

(

以 下

,

 

ROC

曲 線 )

で

の

分 析 を行

い

,

曲 線 下 面 積 (

Area

 

Under

 

the

 

Curve

: 以 下

,

AUC

) を算 出

し

,

カ ッ トオフ

値

を

求

め た

。

判 別

精 度

は

,

感

度

,

特 異 度

,

陽

性 的 中 率

,

陰 性 的 中 率

,

正

診

率 を

用い た

。

な お

,

カッ トオフ

値

は

ROC

曲

線

の図

左

上 隅 か らの最 小 距 離 と な る 点 を カッ トオフポ イン ト と定 め た。

統 計

ソ フ ト は

IBM

 

SPSS

 

Statistics

 

for

 windows

version  

21,

0

(

IBM

 

Corporation

,

 

Armonk ,

 

NY

 

USA

)

を

用い

,

有 意 水

準

は

5

% と し た

。

結

果

 

170

例 中

,

歩 行 非 自

立

群

は

107

例

,

歩 行 自

立

群

は

63

例

で

あ

っ た。

単 変 量 解 析

の

結 果 を 表

2

に

示 す

。

有 意 差 が

表

2 対 象 者の特 性 調 査 項 目 全 症 例 (n

=

170)  歩 行 非 自立群 (n

=

107)  歩 行 自立 群 (n

=

63

) P値

戀講

簿

慝

叢 難灘

鸞

鸞 鷲

驚慧

鸞

難

鸞

繋

聾 鞋

軈

鑿

毒 難葺 繍馨 鑾讙 葺 轟 蘿蘿

蠶

  性別

,

男 /女 (人)     

77

/

93

     

52

/

55

       

25

/

38

       

0

.

259

 

年 齢

(

歳

)

                

66

.

6

±

17

,

1

        

69

.

3

±

16

,

2

        

62

.

0

± 17

.

7

      

0

.

003  

BMI

     

l9

,

5

±

3,

9

       

19

.

4

±

3.

6

       

19

.

7

±

4

.

4

       

0

.

994

難 欝

鱗

毒

蓼

聾

纛

鑿

蠡

蠡

霾

蠡

霪

譯

霧

婁

錘

靂

鑢蠶

選

靆

蠶

靉

藩

鑿

響

鑿

馨

蠶

鑾

馨

彎

鼕

蘿

難

馨

鑿

華

鼕

萋

鼕

馨

鼕

鼕

慧

鬢

鼕

蟹

爨

爨

藩

爨

萋

馨

嚢

耋

馨

馨

婁

饕

鼕

難

鼕

礬

纛

鑿

馨

鑿

妻

磐

蘿

蘿

難

蘯

  末 梢 神 経 障 害

,

有/無 (人)     

20

/

150

     

14

/

93

       

6

/

57

     

0

.

487

 

膝 伸 展 筋 力 (

kgf

/

kg

)

       

0

.

28

±

O

,

15

       

0

.

20

±

0

.

10

        

0

.

41

±

0

.

13

     

〈

0

.

001

  片 脚 立 位 保 持 時 間 (秒)     

7

,

6

±

11

,

4

         

0

.

8

±

2

.

0

       

19

.

1

±

1L6

     <

0

.

001

・

鱒 蕁

鑼蕚

曝

覊

羃

驚

耋

葦

鼕

ξ

羅

葦

耋

野

蒙

;

鬟

繋

書

馨

馨

耋

響

叢

馨

霾

響

響

耄

馨

霧

馨

峯

馨

鑾

餮

藩

塗

暴

攀

霧

蓼

響

蓬

鑿

鼕

妻

鐸

罫

馨

暴

墾

灘漆

耋

嚢

響

蓼

叢

謬

漂

攀

蠹

慧

貢

蠶

爨

鼕

餐

慧

『

鼕

欝

糶

 

MMSE

(点)     

25

.

6

±

49

       23

,

8± 52        28

.

7± 1

.

9      <0

.

001 TP (g/dL)

Alb

(g/

dL

) CRP (mg /

dL

)

WBC

(

IO2fPtL

)

RBC

 

(

104

/

PL

)

Hb

(g/

dL

)

5

.

84

± 

0

.

95

2

.

92

 ± 

0

.

67

1

.

71

 ± 

3

.

59

62

,

04

 ± 

33

ユ

7

336

.

4

± 72

.

4

10

.

35± 1

.

94

5

.

59

 ± 

0

.

93

2

.

69

 ±

0

.

61

2

.

24

±

4

.

32

63

.

13

 ± 

36

.

51

319

.

8 ± 62

.

1

9

,

83

 ± 1

.

71

6

.

27

±

0

.

81

3

.

32

±

0

.

57

0

,

79

 ± 

1

.

38

60

.

18

±

26

.

68

365

.

0 ± 79

.

9

1123

±

2

.

00

<

0

.

001

<

0

.

001

<

0

.

001

  0

.

988 <

0

.

001

<

0

,

001

BMI:Body Mass Index

,

 MMSE :

Mini

−

Mental

 

State

 

Examination

,

 

TP

:tQtal protein

,

 

Alb

:

albumin

,

 

CRP

:

Creactive

protein

,

 WBC :white  blood cell

,

 RBC :red  

blood

 cell

,

 

Hb

:

hemoglobin

Mean ± SD

膝 伸 展 筋 力とAlb は対応の ない T検 定

,

年 齢

,

 BMI

,

片 脚 立 位 保 持 時 間

,

 

MMSE

,

 

TP

,

 

CRP

,

 

WBC

.

 

RBC

,

 

Hb

は Mann

−

Whitney の

U

検 定 性 別と末梢 神 経 障害 はκ2検 定 を用い て比 較

.

(4)

240 理学

療

法 学

 第

42

巻 第

3

号

表

3

相 関行 列

FIM 年 齢

  

膝 伸 展筋 力      片 脚 立位

MSE

保 持 時 間

TP

Alb

CRP

RBC

FIM

年 齢      

一

〇

.

139* * 膝

f

申展筋 力        

0

.

759

*

*

  

−

0

.

093

片 脚 立 位 保 持 時 間    

0

.

675

‡

*

 

−

0

.

311

*

*

MMSE      

O

、

568

* * 

−

0

.

337

*

*

TP       O

.

425* *   

G

ユ

38

Alb

          

D

.

509

* *   

−0.

107

CRP          

−

O

.

153

* *   

O

.

121

RBC

      O

.

248* *   

0

.

131

Hb

             〔}

.

293

*

*

   

O

ユ15

0

,

739

*

’

0

.

461

*

*     α

582

* *

0

.

406

写 *    

0

.

311

* * α

483

* *     

0

.

499

* *

−

0

.

183

*     

−

0

.

310

* *

0

.

354

* *    

0

.

284

** 0

.

347* $    

0

.

303

* *

e

.

218

*

*

0317

* *   

0

.

527

**

−

0

.

183

*   

−

0

.

089

0

.

Ol9

     

0

.

301

* *

0

.

058

      

0

,

335

*

*

一

〇

.

481

* *

0.

381

* *    

−

0

.

163

*

0

.

417

*

*

  

−

0

,

237* *    0

.

909* *

FIM

;F皿 ctional Independence  

Measure

,

 

MMSE

:

Mini

−−

Mental

 

State

 Examination

,

 TP :total protein

,

 

Alb

:atbumin

,

 

CRP

:

Creactive

protein

,

 RBC :red  blood celL

,

 Hb :hemoglobin

* * p< 0

.

01 * p 〈 0

.

05

表

4

ロジスティッ ク

回帰 分 析

の

結 果

偏回帰 係 数

  

有 意確 疏 (p) オッズ比

95

% 信 頼 区 間 膝 伸 展 筋 力 片脚 立 位 保持 時 間

MMSETP

0

.

1690

.

5210

.

3131

.

056

0

、

0030

.

0000

.

0380D43

1

.

1841

.

6831

.

3682

.

876

1

.

059

−

1

.

324

1

.

291

−

2

.

195

1

.

Ol8

−

1

.

839

1

.

031

−

8

.

Ol7

定 数

一

22

.

491

e

.

OOO

MMSE

:

Mini

−

Mental

 

State

 Examination

,

 TP:total protcin

独 立 変 数 とし て

.

年 齢

,

膝 伸 展 筋 力

,

片 脚立位 保 持 時 間

,

MMSE

ス コ ア

,

 

TP

,

 

Alb

,

CRP

,

 

Hb

を投 入 モデル

ノ

検 定;p <

0

.

Ol

 

Hosmer

と

Lemeshow

の検 定 :p

=

0

.

700

 

判 別 的 中

率

:

94

.

3

%

認

め ら れ た 項 目 は

,

患 者 背 景 に 関 す る 項 目では

年 齢

,

身

体 機 能

に

関 す

る

項

目 で は 膝

伸

展

筋 力

,

片

脚

立 位 保 持 時

間

,

認 知 機

能に関

す

る 項 目で は

MMSE

ス コア

,

血 液 検

査デ

ー

タ に

関 す

る

項

目で は

TP

,

 

Alb,

 

CRP ,

 

RBC

,

 

Hb

で

あ

っ た

(

す

べ て p <

O.

01

)

。

単 変 量

解 析

で

有 意 差

が

認

め られた

各項

目

間

の

相

関 係 数

(

表

3

)

に おいて

,

RBC

と

Hb

(

0

.

91

)

につ いては 相 関 係 数 が

0,

8

以上の相 関であっ た こ と か ら

,FIM

との相 関 が

低

い

RBC

を

ロ ジステ ィッ ク回

帰

分

析

の独 立

変 数

と して

除 外

した。

 

多

重ロジス テ ィッ ク 回 帰 分

析

の

結

果

を表

4

に

示 す

。

従

属 変 数

には

,

年 齢

,

膝 伸 展 筋 力

.

片

脚 立

位 保 持 時

問

,

MMSE

スコ ア

.

 

TP

.

 

Alb

.

 

CRP

.

 

Hb

の

8

項

目

を

用い て

検 討

し た

。

結

果

,

膝 伸 展 筋 力

(

オッズ 比

1.

184,95

%

信

頼 区 間

:

1

,

059−1.

324

)

,

片 脚 立 位

保 持 時

間

(

オ ッ ズ

比

1

.

683

,

95

%

信

頼 区 問 :

1,

291−2.

195

)

,

MMSE

ス コ ア

(

オ ッ ズ 比

1

.

368

,

95

% 信 頼 区 間 :

1.

018−L839

)

,

 

TP

(

オッ ズ

比

2

,

876

,

95

%

信 頼 区

間 :

1.

031−8.

Ol7

)

の

4

項

目が 選

択

され た。 モ デ ル

Z2 検

定

の

結

果 は

p

〈

0.

01

で

有

意

であ

り

,

各 変 数

も

有

意

(

p

<

0.

05

> で あっ た

。

Hosmer

と

Lemeshow

の

検 定 結

果 はp

≡O.

700

で

問 題

は

な く

,

判 別 的 中 率 も

94

.

3

% と

良好

な

結 果

で あっ た

。

 

多 重

ロ ジス テ ィッ ク 回

帰

分 析 で 選 択 さ れ た

4

項

目

(

膝

伸 展 筋 力

,

片 脚

立

位 保

持 時 間

,

MMSE

ス コア

,

 

TP

)

の

ROC

曲線

を

図

1

に

示 す

。

そ して

,4

項 目の

ROC

曲 線

よ

り算 出

し た

AUC

,

カッ トオフ

値

お よ び

感 度 と特 異 度 を

表

5

に

示 す

。

ま た

,

4

項 目の 陽

性 的 中 率

,

陰 性 的 中 率

,

正

診 率

を

表

6

に

示 す

。

さ ら に

,

4

項

目の

各

カ ッ トオフ

値

を

満

た し た 症 例 数の比

較

を

表

7

に

示 す

。

考

察

 

本研 究

は

.

急

性

期 病 院 入 院 中の

内科 疾 患患 者

に

お

い て

,

身 体 機 能

認

知

機

能

,

血

液

デ

ー

タ

を含

め た

評 価

か ら

自

立

歩 行

の

関

連

因

子 と そのカ ッ トオフ

値

を

検 討 す

る こと を 目

的

に

行

っ た

。

結

果

,

膝 伸

展

筋 力

,

片 脚 立 位 保 持 時 間

,

MMSE

ス コア

,

 

TP

が

自

立

歩 行

の

関 連 因 子

と し て 抽 出 さ れ た。 ま た

,

各

項

目の カッ ト オフ

値

は

,

膝 伸 展

筋 力

0

,

30kgEfkg.

片 脚 立

位 保 持 時 間

2

.

9

秒

,

 

MMSE

ス コア

27

/

28

点

,

TP

 

5

.

95

 

g

/

dL

と

な

る こと が

示

され た

。

本 研

究

の

(5)

感 度 感 度 1 0

,

8 0

,

6 0

,

4 0

,

2 1 0  0     0

.

2     0

,

4     0

,

6     0

.

8       1

一

特 異 度     図

1

・

a 膝伸 展 筋 力の

ROC

曲 線 o

.

8 0

.

6 D

.

4 0

,

Z 1 0   0       0

.

2      0

.

4       0

.

6      0

、

8       1        1

一

特 異 度   図

1

・

b

 片 脚 立 位 保 持 時 間の

ROC

曲線 感 度 1 0

,

8 0

.

6

.

0

.

4 0

、

2         0       0     0

.

2     0

.

4     0

,

6     0

、

8      1       1

一

特 異 度

図

1

−

cMMSE

(

Mini

−

Mental

 

State

 

ExaminatiQn

)の ROC 曲線

感 度 1 0

.

8 o

,

6 o

.

4 0

.

2   0

.

    0        0

、

2       0

、

4       0

、

6      D

.

8        1       1

一

特異 度

図

1

・

d

総 蛋

白値 (

total protein:

TP

)

の

ROC

曲 線

表

5

各 項 目

のカ ッ トオフ

値 と感 度

特 異 度

,AUC

の結 果 カッ トオフ値

   

感 度 (%)

 

特 異 度 (%)

 

AUC

 

漸 近 有 意 確 立

 

95

%

信

頼区間 膝 伸 展 筋 力 片 脚 立 位 保 持 時 間

MMSETP

0

.

302

.

927

.

55

.

95

82

.

590

.

57426L7

8691

.

67666

.

3

0

.

9110

.

9750

.

8280

.

694

0

.

000D

.

0000DOOO

.

000

0

.

867

−

0

.

954

0957

−

0

,

922

0

.

767

−

0

.

889

0

.

615

−

0

.

774

AUC

:

Area

 Under the 

Curve

,

 MMSE : 

Mini

−

Mental

 

State

 

Examination

,

 

TP

:total pretein

表

6

各 項

目の

陽 性 的

中

率

,

陰 性

的 中

率

,

正 診

率

の

結 果

陽性 的 中 率 (%)

 

陰性 的 中 率 (%)

 

正診 率

(

%

)

膝 伸 展 筋 力 片 脚 立 位 保 持 時間

MMSETP

89

.

394

.

383

,

775

,

8

77

.

687

.

765

,

353

.

3

84

.

791

.

875

.

965

.

9

MMSE

:

Mini

−

Mental 

State

 Examination

,

 

TP

:total pretein

結 果 か ら

,

自立 歩行

に は

筋 力

やバラン ス

な ど

の

身

体機 能

,

認 知 機 能

,

栄 養状 態 な

どが

関 連

して お

り

,

歩 行 自

立 判

定

に は こ れ らの

評 価

項 目 が

重

要 と な ることが 示 唆 さ れ た

。

 膝

伸 展 筋 力

につ い ては

,

先 行 研 究

に

お

いて

自立 歩 行

の

関

連

因 子

と なる ことが

報 告

さ れてい る 25

−

27)

。

山 崎 らの 運

動

器

疾

患の ない

高 齢 患 者

を

対 象

と した

報 告

25)で は

,

(6)

242 理学 療 法 学   第42巻 第3号

表

7  各

項

目の カ ッ トオフ

値

を 満た した

症

例

数

の比

較

カッ ト オ フ値 を満 たした項 目 全 症 例    歩 行非 自立例   歩 行 自立例 (n

=

170

)   (n

=

107

)    (n

=

63

) な し      40        40     

0

糠 礬

钁 響華

糶

轡 燹警

li

鷺諜纛 馨

嵩

li

驫

蘿 縫

鼕

鬟

欝

審

黐

黶

讐韆鷺

膝 伸 展筋力       

8

         

6

     

2

片

’

脚 立位保 持 時 間              

4

     

3

      

1

MMSE

     

16

         

16

     

0

TP

       

27

     

27

     

0

疹

崩 辮 騒戀 灘

醤 興

1

;

1

∴ 二

叢

  簗

:

靆 苳

羅繋

簸嚇

辮

種垂

膝 伸 展 筋 力

,

片脚立位 保 持 時 間               4         1        

3

膝 伸 展 筋 力

.

MMSE       3     

3

     

0

膝

伸

展筋 力

,

TP

                       

5

        

4

       

1 片脚立位 保持 時 間

,

MMSE

     

10

       

3

     

7

片脚立位 保 持 時 間

,

TP      

2

     

1

     

1

MMSE

,

 

TP

       

3

      2       1

:

鋸

麟 馨鑓鑾繕 轗

搬

饑鷺灘 鑿慧蠶 灘

熱

鱸蠶蠶嵳 撚

華

繕 雛

膝 伸 展 筋 力

.

片 脚立位 保 持 時 間

,

MMSE 膝 伸 展 筋 力

,

片 脚立位 保 持 時 間

,

TP 膝 伸 農 筋 力

,

MMSE

,

 

TP

片

脚 立

位保

持

時

間

,

MMSE

,

 

TP

1

  831

1

0010

 

1

821

1

懃

韓饕彎

讐鑾

靉

蕘

讐

鑾耄讐

讐

響

羃

攀

警

耄鼕

丁

慧

;

葉

茸

;

毒

婁

羣

竃

;

;

婁

;

;

三

三

籌

毳

毳

義

暴

韃

嚢

羃

{

毳

毳

舞

鼕

鼕

鬱

讐

鬱

鬱讐

變

耄

蒙

 

膝伸 展 筋 力

,

片 脚 立位 保 持 時 間

,

MMSE

,

 TP    25        0      25

MMSE

:Mini

−

Mental 

State

 Examination

,

 TP:total protein

等

尺

性 膝 伸

展

筋 力 体 重

比 が

0

.

4kgf

/

kg

を

一

ド回る と

筋 力

の

低

下に したが っ て

院 内独 歩

が

自

立 し

な

い

者

が

増 加

し

,

O

.

3kgf

/

kg

を下 回

っ た

場 合

には

院 内独 歩

が

自

立 し た

者

は

1

割 未 満

に と ど

ま

る と

報 告

され てい る。 こ こか ら

,

運 動

器 疾 患

の

な

い

入 院患 者

が

歩 行 を 自

立

す

る た め に は

,

膝 伸

展 筋 力

が

少 な くと も

O.

3

 

一

 

O.

4kgf

/

kg

以 上 必 要

で

あ

ると 考 え ら れ る

。

本 研 究での

歩

行

自

立の た め の

膝 伸

展

筋 力

の カ ッ ト オフ

値

は

O.

30kgf

/

kg

と

算 出

され

,

 

AUC

や

陽性

的 中 率

,

陰性 的 中 率

,

正 診 率 な

どの

判 別精 度 も高 か

っ た。 山

崎

らの

報 告

で は

院 内歩 行 自

立 をア ウ ト カ ムと している

一

方

で

,

本研 究

で は

歩 行

の

評 価 尺 度

と して

FIM

を 用い

,

50m

以 上

の

歩 行

の

自立 を

ア ウ

ト

カ ム

と し

て い る。

そ れ

を 鑑 み ると

,

本 研

究

での

歩 行 自

立 のた め の

膝 伸 展 筋 力

の カ ッ トオフ

値

0.

30kgE

/

kg

は

妥 当 な 数 値

で

あ

るとい える。 し た がっ て

.

50m

程 度

の

病 棟 内歩 行

が

自立 す

るた めに は

膝 伸

展

筋 力

が

0.

30kgf

/

kg

程 度 必 要

で

あ り

,

よ

り長

い 距

離

や 人

混

み の

中

で の

歩行

を

要す

る

病 院 内歩 行

が

自

立

す

る

た

め に は

さ ら

に

そ れ 以

上の

筋力 が 必 要

と

な

る と

考

え ら れ る

。

 

片

脚 立

位

保 持 時 間 につ い て は

,

内 科 疾 患

で

歩 行 自

立 を ア ウ ト カム と し た

報 告

は

少 な く

,

運 動 器 疾 患

や

中 枢 疾 患

で転 倒 や

ADL

全 般の

自

立

度

を ア ウ トカ ムとした

報 告

が さ れてい る28

−

3D

。

高 齢 者 を対 象

に

転 倒

をア ウ ト カム と した

Vellas

ら28)の

報 告

で は

,

316

人の

高

齢 者の

3

年

間 の コホ

ー

ト

研 究

か ら

,

開

眼 片 脚 起 立 時 間 が

5

秒 未 満 で あ ること が

転 倒

の

危 険 因子

に な る と

報 告

し ている

。

本 研

究

で の

歩

行

自

立の た めの

片 脚

立

位保

持 時

間のカッ トオフ

値

は

2

.

9

秒

と

算 出

さ れ

,

AUC

や

陽 性

的

中 率

,

陰

性

的 中

率

,

正 診 率 な

どの

判 別 精 度 も高

かっ た。

各 報 告

に よっ て

測 定

回

数

など の テ ス ト

手 順

が

異 な

る 32)ことや

,

対 象

や ア ウ ト カ ム が

異

なるため に

先 行 研 究

との

単

純 比 較 は 困 難であ る。

本 研 究

で の

非 自

立 群の

片 脚

立

位 保

持

時

問 は

0.

8

±

2,

0

秒

と

1

秒

に

満

た ない患

者

が

多

数

存

在

してお

り

.

反対

に

自

立 群で は

1

秒 未 満の患 者 が 存 在 し な かっ たこと か ら

2

.

9

秒

とい

う

カッ トオフ

値

が

算 出

さ れ た もの と

考

え

ら れ る。

本研 究

の

結 果

か ら

片 脚

立

位 保

持 時 間 が

歩 行 自

立 判

定

のた めの ひとつ の

評価

に な

り

,

50m

程の病 棟 内

歩

行 が

自

立

す

るた めには

3

秒 程 度

の

片脚

立

位 保 持

が 必 要 と な ること が

示 唆

さ れ る

。

Otoguro

ら33 )の

片 脚 立 位 保 持

テス

トが

Timed

 

Up

−

and

−Go

 

test

(以 下

,

 

TUG

)

の代

替

テス ト と な

りう

る か を

検

討

し た

報 告

で は

,

歩 行

・

バ ラン ス の

評 価

ツ

ー

ルと して

広 く使 用

さ れている

TUG

と開

眼

片脚 立 位

を

含

む 起 立

・

バ ラン ステス ト を 比 較 した結 果

,

片 脚立

位

保 持 時 間

3

秒

未

満

が

TUG

の

代 替 とな りう

る

と報 告 し

て い る

。

ま た

,

片 脚 立

位

は

,

下

肢 筋 力

34)に

加 え

て

足 関 節

制 御 35)

,

足

指 筋 力

や

足 底 感 覚

36)な どの足

部

の

機

能

を

(7)

反

映

す

る

と

さ れてい る

。

ロ ジス テ ィック 回

帰分析

よ

り

抽

出 さ れ た

4

項

目の

中

で もっ と も

判 別 精 度

も

高 く

,

膝 伸 展

筋 力

よ

りも優

れて いたこと か ら

,

片 脚

立

位 保 持 時 間 が 下

肢 筋 力

や

足 部

の

機 能 な

ど 下

肢 全 体

の

機 能 評 価

につ な が

り

,

歩 行 自

立 と

関

連

性

の

強

い

評 価 項

目 と して

抽

出 さ れ た と

考 え られ

る。

  認 知 機 能

につ い て は

.

先 行研 究

で

MMSE

ス コ ア が

低

い ほ ど

身 体 機 能

が

低

い こと が

報 告 さ

れ てい る 37)

。

し か し

,

片 脚 立 位 保 持 時

間

と

同

様

に

転 倒 を

ア ウ トカ ムと し た

報 告

が

多

く

,

歩 行 自

立 をアウ トカ ム と し た

報 告

は 少 な い

。

認 知 機 能

と

転

倒

の関

係

につ い て は

,

認

知機

能

の

低

下 に よ

り姿 勢 制 御 能 力

が

低

下 し38)

,

転 倒

を 繰 り返 す と さ れ ている 39)

。

本 研 究 に おい て も 認 知 機 能の低 下 が

歩

行

時

の

姿 勢 制 御

の

不 安 定 性

に

影 響

し

,

歩

行 自

立の

因 子

と し て

抽 出

さ れ た と

考

え ら れ る。

MMSE

の

最 高得 点

は

30

点

で

あ り

,

28

点

以 上 が 正

常

,

24

〜

27

点

が

軽 度 認 知 機 能 低

下

,

23

点 以 下 が 認 知 症

の

疑

い と

さ れ

,

正 常

と

認 知 障 害

のカッ トオフ

値

を

23

/

24

点

と

す

る と

検 出 力 が も

っ と

も高

い ことが

報 告

され てい る 40)。

中

川ら 41) は

MMSE24

点

を

カ ッ

ト

オフ

値

と し

,

そ

れ

以

下の

得 点

で

1.

5 〜2

倍

の

転

倒

リス ク が

高 ま

る

と報 告

し てい る

。

また

,

Muir

ら42)は

,

MMSE

 

26

点 未 満

は

,

重

度

の

転 倒

に

伴 う外 傷

の

発

生 リス ク が

2.

13

倍 高

い と

報 告

して い る。

本 研 究

の

歩

行 自

立の た めの

MMSE

スコ ア の カッ トオフ

値

は

27

/

28

点

と

算 出

さ れ た

。

片脚

立

位 保 持 時 間

と

同 様

に

先 行研 究

の

結 果

に

幅

が

あ り

,

対 象

やアウ ト カ ム

も異 な

る た め に

単 純 比 較

はで き ない

。

本 研 究

で の

非 自

立

群

の

MMSE

ス コ アを

見

る と

238

±

5

.

2

で

28

点

以 上の

患 者

は

2

割 程 度

で

あ

る

が

,

反

対

に

自

立

群

で は

28

.

7

±

1

.

9

点

で

満 点

の

患 者 が

7

割 以

上

存

在

したこ とか ら

27

/

28

点

とい

う

カッ ト オ フ

値

が

算 出

さ れ た

も

の と

考 え られ

る。

本 研 究

の

結 果

か

ら

MMSE

スコ ア が

歩 行 自

立

判 定

のた めの ひ とつ の

評 価

に

な り

,

50m

程

の

病 棟

内

歩

行

が

自

立

す

るため に は

MMSE

ス コ ア が

27

/

28

点 程 度 必 要

と

な

る こと

が 示 唆 さ れ

る。 た だ

し

,

先

行 研 究

と比

較

して

点 数

が

高 く

,

膝 伸 展 筋 力 や 片脚

立

位 保

持 時 間

と

比

べ る と

AUC

や

陽性 的 中 率

,

陰 性 的 中率

,

正

診 率 な

どの

判 別 精 度

が や や

低

いた め

,

慎 重

に

解 釈 す

る 必

要 が あ

る。

臨床 現 場

に

お

いては

身体 機 能 が基 準 を満 た

し てい て

も認 知 機 能

に よ

り歩 行 自

立に

至

ら ない

症

例 を 経 験

す

るこ と が

あ

る。 し た がっ て

,

膝 伸 展 筋 力

や

片 脚

立

位 保

持 時 間

な どの

身体 機 能

だ

け

でな

く

,

認 知 機 能

を

加 味

して 評

価

す るこ とが 重 要であ る と

考

える

。

 

血

液

検

査 デ

ー

タ につ い ては

TP

値

が

抽 出 され

た。

先 行

研 究

で は

自

立

歩

行

との

関 連

を

調

査 し た

報 告

は

少 な

い が

,

廃

用

症 候 群

な どの

身体機能低

下 と

関

連

す

る こと が

報 告

さ れてい る43>。

TP

は

栄 養 状 態

を

表 す 指 標

で

あ り

,

施 設

に よっ て 基

準

値 は 異 な る もの の

,

お お よ そ

6.

8

 

一

 

8

.

3g

/

dL

で

あ

る

。

本

研

究

で は

歩

行

自

立の た めの カッ トオフ

値

が

595g

/

dL

と

算

出

さ れ た

。

た だ し

,

他

の

項

目

と

比べ る

と

AUC

や陽

性

的

中 率

,

陰

性

的

中率

,

正 診

率

な どの

判 別 精

度 が 低

いた め

,

慎 重

に

判 断す

る

必 要 が あ

る。

非 自

立

群

の

TP

値

は

5.

59

±

0.

93

 

g

/

dL

であ り

,

低 栄 養 状 態

に あ ると

推 察

さ れる

。

低 栄 養 状 態

は

筋 力

の

低

下 を

助 長

し

,

ADL

の

低 下

に

直 結 す

る

と さ れ

てい る朝 。

し た が

っ て

,

自立

歩 行

に は栄

養 状 態

が 関

連

してお り

,

歩 行 自

立 判

定

の際 に は

身 体 機 能

や

認 知 機 能

に

加 え

て

栄 養 状 態 を評 価

す

る 必 要

性

が 示

唆

さ れ た

。

 

膝

伸 展

筋

力

,

片 脚 立 位 保 持 時 間

,

MMSE

,

 

TP

の

4

項 目の

う

ち

,

ひ とつ も カッ トオフ

値

を

満

た さ ない

症 例

は

40

例 あ

り

,

その

う

ち

歩

行 自

立 は お ら

ず

歩

行 自

立の

割 合

は

0

%であっ た

。1

項 目の み カッ トオフ

値

を

満

た し た 症

例

は

55

例 あ り

,

そ

の

うち歩 行 自

立 は

3

例

で

歩 行 自立

の

割 合

は

5

% で

あ

っ た

。

以 降

カッ

トオ

フ

値 を満

た

す 項 目

が

多

い ほ ど

歩 行 自

立の

割 合

は

高 く

なっ ている

。4

項

目

す

べ て の カッ トオフ

値 を満 た

し た

症 例

は

25

例 あ り

,

その

う ち全 症 例 が歩 行 自立

と

な り歩 行 自立

の

割 合

は

100

%

と

なっ てい る。 したがっ て

,

歩 行 自

立 判

定

に は

,

身

体 機

能 や

認 知 機 能

,

栄 養 状 態 を総 合

的 に 評

価

し て 判 断 す る 必 要

性

が 示

唆

さ れ た

。

  本研 究

の

限 界

と して は

,

対 象 が 内 科 疾 患

と

幅 広 く

,

疾

患 特 異 性

が

考 慮 さ

れてい

な

い こと

が 挙 げ られ

る。

疾 患

に よっ て

関 連 因 子

が

異 な

る こと

も考 え

ら れる た め

,

疾 患

ご との

検 討 も必 要

で

あ

る。

ま

た

,

内 科 疾 患

で は

薬 剤

の

影

響

45)

が あ

る と

思

わ

れ

る

が

,

本 研 究

で

は薬 剤

の

影 響 を考

慮

してい

な

い。 さ ら に

,

本研 究

で は

評 価 実 施 時 期 (

理

学

療 法 介 入 直 後

T

退 院 前 な ど) が 統

一

さ れ

てい

な

い

た

め

,

結 果

に

影 響 を及

ぼ

した 可 能 性 が あ

る。

そ し

て

,

本 研 究

は

横 断 的

研

究

である た め

,

自

立

歩 行

の関 連 要 因 につ い て 調

査

し

,

歩 行 自立 判 定

に 関

す

る

評 価

項 目 を

抽 出

し た に と ど

ま

る。 し

た

がっ て

,

今 後

は

縦 断 的研 究

に おいて

歩 行 自立

判 定

の

評 価

と して の

妥 当 性 を検 討

してい

く

必 要 が あ る

。

結 論

  本 研 究

は

,

急性 期 病

院 入 院 中の

内 科 疾 患 患 者

に お け る

自立歩 行

の 関 連 因 子 と その カッ トオフ

値

を

検

討 す

る こ と

を

目

的

に

行

っ た

。

結

果

,

膝 伸

展

筋 力

,

片 脚 立

位

保持

時 間

,

MMSE

ス コ ア

,

 

TP

が

自

立

歩

行の 関 連 因 子 と して抽 出 さ れ た。

ま

た

,

各 項

目の カ ッ ト オフ

値

は

,

膝 伸 展 筋 力

0

.

30kgf

/

kg

,

片 脚

立

位 保 持 時 間

2

.

9

秒

,

 

MMSE

ス コ ア

27

/

28

点

,

TP

 

5

.

95

 

g

/

dL

と

な

る ことが

示

さ れた

。

本

研

究

の

結 果 か ら

,

自立歩 行

に

は 筋 力

やバ ラン ス

な ど

の

身

体 機

能

,

認 知 機 能

,

栄養 状 態 な

ど が

関 連

し て お

り

,

歩 行 自

立

判 定

に は これ

ら

の

評 価 項

目 が

重 要 と

な るこ と が 示

唆

さ れ

た

。

図

図 1 − cMMSE ( Mini − Mental   State   ExaminatiQn ) の ROC 曲線

参照

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増田・前掲注 1)9 頁以下、28