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3) 森 づくり 活 動 本 市 では 国 土 交 通 省 多 治 見 砂 防 国 道 事 務 所 が 進 める 土 岐 川 流 域 グリーンベルト 構 想 に 基 づき 市 民 と 協 働 で7つの 森 づくり 活 動 を 行 っています 土 岐 川 流 域 グリーンベルト 構 想 は はげ 山

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第4章

自 然 環 境

1.森林の保全

本市の森林面積は 4,503.6ha

※1

で、市域の 50%近くを占めていますが、緩やかに減少しています。その

うち約 70%は私有林であり、森林所有面積が小さい林家が多いことが分っています。また、シデコブシや

ハナノキなど、世界でもこの地域にしか生息しない希少な植物が市内各所に自生しています。

※1:都市計画基礎調査における樹林地面積のうち、市街化区域内を除く面積。ただし、笠原地区については、平成 19 年度調査 時、市街化区域と市街化調整区域が未線引きであったため、当該面積相当分を想定して計上。

(1)森林面積の維持、森林の適正管理、森林の保全意識の高揚

1)保安林

本市には 3 種類の保安林があり、平成 24 年度現在、市域の約 17%にあたる 1,563ha が保安林として指

定されています。

資料 4-1:本市の保安林種別面積 保安林の種類 保安林の役割 面積(ha) 土砂流出防備保安林 樹木の根と地面を覆う落ち葉や下草が、雨などによる表土の侵 食、土砂の流出、崩壊による土石流などを防ぎます。 1,500 土砂崩壊防備保安林 山崩れを防ぎ、住宅、農地、道路などを守ります。 29 保健保安林 森林レクリエーション活動の場として、生活にゆとりを提供します。 また、空気の浄化や騒音の緩和に役立ち、生活環境を守ります。 125 ※:兼種保安林(2 種類以上に指定されている保安林)があるため、合計値が 1,563ha に一致しない。

2)風致地区

風致地区とは、都市の風致を維持するため都市計画法に基づき定められる地域地区をいい、都市にお

いて自然的な要素に富んだ土地における良好な自然的景観を「都市の風致」といいます。

本市では、岐阜県風致地区条例、多治見市風致地区条例に基づき、建築物の建築等に対する規制を

行うことにより、地区内の自然的環境の維持保全を図る土地利用を誘導しています。平成 24 年度現在、市

内で 4 箇所(82.9ha)が風致地区に指定されています。

資料4-2::多治見市内の風致地区の指定状況 風致地区名称 面積(ha) 指定年月日 許可を要する行為 岐阜県決定 虎渓山風致地区 48.6 S58.3.31(H25.3.29 変更) 1. 建築物、工作物の新築、改築、 増築、移転 2. 土地の形質の変更 3. 木竹の伐採 4. 土石類の採取 5. 水面の埋立て又は干拓 6. 建築物等の色彩の変更 7. 屋外での土石、廃棄物等の堆積 窯洞風致地区 18.6 S58.3.31(H16.5.18 変更) 高根山風致地区 14.1 S58.3.31(H16.5.18 変更) 多治見市決定 中峰谷風致地区 1.6 H19.11.1

★用語解説:「保安林」

森林は、木材を供給するだけではなく、災害を防ぎ、人の心に安らぎや潤いを与えるなど重要な働きを担っています。こう した森林の中で、特に重要な役割を果たしている森林を、森林法に基づき保安林として指定しています。保安林は、その機 能別に 17 種に分類されており、保安林に指定された森林は、その区域内での立木の伐採や土地の形質の変更等が規制 されます。 平成 23 年度岐阜県森林・林業統計書 都市政策課

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森づくり活動

本市では、国土交通省多治見砂防国道事務所が進める土岐川流域グリーンベルト構想に基づき、市民

と協働で7つの森づくり活動を行っています。土岐川流域グリーンベルト構想は、はげ山から再生したまち

をとりまく丘陵を、より安全で豊かな都市山麓につくりあげていくことを目標に、①山麓斜面を樹林地とし、

土砂災害を防止する、 ②土砂災害の恐れのある地域に対し、適正な土地利用に誘導する、 ③防災機

能が高く、種の多様性に富む樹林地を保全・創出する、 ④生活に憩いをもたらす自然景観を保全する、

⑤身近な自然体験(環境学習や森林レクリエーション)の場を提供する、 という

5 つの基本方針を掲げ市

民と行政(市、国)が協働しながら樹林地の保全、整備、維持管理等の活動を行っています。

資料 4-3:グリーンベルト構想に基づく7つの森づくり 森の名前 所在地 活動団体名 どんぐりの森 市之倉町地内 市之倉森づくり合同部会 どんぐりの森部会 おりべの森 市之倉森づくり合同部会 おりべの森部会 やすらぎの森 市之倉森づくり合同部会 やすらぎの森部会 筒小屋の森 市之倉森づくり合同部会 筒小屋の森部会 笠原の森 笠原町地内 笠原中学校・奉賛会 虎渓山 虎渓山町地内 桜再生協議会 三ツ池の森 星ヶ台地内 多治見中学校、「三ツ池の森」整備の会 資料 4-4:グリーンベルト構想に基づく7つの森 どんぐりの森 おりべの森 やすらぎの森 筒小屋の森 笠原の森 虎渓山 三ツ池の森

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(1)水辺環境の保全、里山環境の保全、身近な自然環境保全意識の高揚

1)ビオトープの整備

本市では、失われつつある水辺環境を守り、子どもからおとなまで水辺で憩い安らげるようなまちづくりを

目指して、地域や学校にビオトープ

を整備しています。

ビオトープの手法にも多種多様ありますが、本市では、素足や素手にこだわる体験型ビオトープとして効

果のある「メダカ」に着目し、この「メダカ」とふれあうことにより、水辺に安らぎと静かなにぎわいを生み出す

ことを想定して「メダカの学校構想」を策定し、地域住民が中心となって整備を進めてきました。

平成24年度時点では、構想に基づいて作られたビオトープは市内に9箇所存在し、いずれも地域住民

が中心となって、維持修繕が行われています。

資料 4-5:メダカの学校構想に基づくビオトープ整備の状況 ※( )内は整備された年度

2.身近な自然環境の保全

太平メダカ通り(H12・13) 農業用水路の多自然化。地元小学校 や地域住民により構想を作成。 姫っこ川(H14) 農業用水路の改修。地 元住民、南姫小学校が 中心となって整備。 市之倉自然トープ(H15) 沢の跡地に多自然型の水辺を 復活。市之倉小学校の総合学習 で計画案を作成。地元ボランテ ィアによる維持管理。 ホタルとメダカの郷 諏訪(H15) 農業用水路の多自然化。地元住民 などによる整備。岐阜県の「ぎ ふ・ふるさとの水辺」に登録され ている。 共栄ビオトープいのちの水辺(H16) 埋め立てられていたため池の復活。 地元住民、共栄小学校などによる整 備。 三の倉棚田ビオトープ(H17) 休耕田の多自然化。地元住民に よる整備。 北栄小ビオトープ(H18) 校内の観察池を多自然化。 PTA 役員を中心とした実行委 員会で整備。 廿原花広場公園(H17) 地元住民によって維持管理。 滝呂小学校ビオトープ(H21) 5 年生が環境授業の中で配置案 を作成。小学校によって維持管 理。

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★用語解説:「ビオトープ」

ビオトープとは、ドイツ語の生命(Bio)の場所(Top)という意味の造語です。本来、生物が互いにつながりを持ちながら生 息している空間を示す言葉ですが、特に、開発事業等によって環境の損なわれた土地や都市内の空き地、校庭等に造成さ れた生物の生息・生育環境空間を指していう場合もあります。近年、都市的な土地利用が急速に進行し、池沼、湿地、草 地、雑木林等の身近な自然が消失していることから、各地にビオトープ整備が導入されています。 資料 4-7:共栄ビオトープいのちの泉 資料 4-6:北栄小ビオトープ (古くなった橋などを小学生やPTAがを中心とな って補修しました。) 資料 4-9:市之倉自然トープ (古くなった階段やベンチを地元住民が中心となっ て交換・補修しました。) 資料 4-10:三の倉棚田ビ (古くなった橋や土留めを地元住民が中心となって 交換・補修しました。) (古くなったベンチなどを地元住民が中心となって 交換・補修しました。)

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2)自然体験施設

①土岐川観察館

土岐川観察館は、安全で親しみのある水辺づくりを目指し、多治見市が行う「土岐川水辺の楽校」のひと

つとして、市民団体や国土交通省の協力を得て平成 14 年に開設しました。土岐川に関する自然学習や情

報提供を行う自然展示室や河川資料室、ビオトープなどを備え、館内の水槽には土岐川に生息する魚が

展示されています。毎年市内外から多くの来館者があります。

平成 21 年 10 月には、河川体験学習の場や自然団体等の活動拠点として充実を図るため、土岐川沿い

の前畑町から現在の平和町へ移転しました。新館の建設にあたっては、室内温度の上昇を防ぐために外

壁にクールアイランドタイルを使用したり、旧館で使用していた設備を再使用したりするなど、環境に配慮し

た建物を目指しました。

主な実施事業

【主な事業】

「館内自然展示」や「自然講座」、「うながっぱ土岐川あそび・りばーぴあ

2012」、「自然観察会」、「子ども

ガサガサ探険隊」、「多治見六名山多治見の山が呼んでいる」、「チャレンジ散策」、「土岐川源流・河口探

険隊」、「お楽しみバードウォッチ」、「土岐川千匹調査」、「親子釣り教室」、「子ども釣り大会」などの企画、

総合学習への支援、公共施設において子どもと地域を対象に水辺の体験をサポート、関係行政との魚類

保護活動

②三の倉市民の里 「地球村」

三の倉市民の里「地球村」は、JR多治見駅より約7km西方の丘陵地に位置し、広大な自然に囲まれてい

ます。「自然」をテーマにした宿泊研修施設で、季節ごとに自然体験イベントやレクリエーションを開催して

おり、市内外から多くの利用者が訪れています。

資料 4-11:土岐川観察 資料 4-12:土岐川観察館 資料 4-13:地球村(外観) 資料 4-14:地球村(展示スペース)

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【主な事業】

自然体験事業(山野草教室、昆虫教室 ほか)、天体観察会(月例、春、秋、出張、宿泊対応、特別)、各種展

示(星、昆虫、植物、地球村活動紹介)、親子自然体験通年事業「地球子家

て ら こ や

どんぐりくらぶ」、収穫体験(じゃが

いも、さつまいも、さといも、しいたけ、大根)、里山ウォーキング(春・秋、幼児対象)、自然科学体験講座「地球

村 LABO」、クラフト講座「地球村 DIY 倶楽部」、女性対象クラフト講座「くらふとかふぇ」、フリークライミング体験

(人口壁)、「秋の地球村まつり」、「あそびの日」

(1)動植物の保護、動植物保全意識の高揚

1)植物

本市には、県あるいは市の天然記念物に指定されている動植物が 13 件ありま

す。また、緑の育成及び保護に関する条例に基づき、歴史のある樹や珍しい樹な

ど 45 件が保存樹に、14 箇所が保護地区に指定されています。なお、本市の植物

の生息状況は、多治見市教育委員会によって取りまとめられた「多治見の植物」

に詳しく掲載されており、市内で見ることのできる植物のうち約 550 種について写

真やイラスト付きで解説されています。

資料 4-15:県・市の天然記念物に指定されている動植物 多治見市文化財保護センター

3.野生動植物の生態の保全

名称 所在地 概要 廿原のカキ 廿原町水口 個人所有 樹高 9.9m 枝張り 11.9m 幹周 2.3m 永保寺イチョウの木 虎渓山町 永 保 寺 樹高 25.5m 枝張 21.2m 幹周 4.4m 虎渓山自然林 虎渓山町 永 保 寺 面積.約 32,000 ㎡ 永泉寺イチョウの木 池田町 永 泉 寺 樹高 27m 枝張 19m 幹周 3.9m 虎渓山シデコブシ群生地 虎渓山町 永 保 寺 約 820 株 約 2,350 本 面積約 28,000 ㎡ 高田のハナノキ 高田町 個人所有 樹高 20.5m 枝張 15m 幹周 2.8m 高田のケヤキ 高田町 個人所有 樹高 21.5m 枝張 20.1m 幹周 3.5m 池田のエノキ 池田町 個人所有 樹高 15.5m 枝張 16.4m 幹周 3.7m 平野のケヤキ 平野町 個人所有 樹高 12.8m 枝張 17.5m 幹周 3.4m 北小木のホタル 北小木町 ― ゲンジボタル ヘイケボタル 大藪のシダレザクラ 大藪町山下 大藪神明神社 樹高 7.3m 枝張 12.9m 幹周 1.9m サクライソウ自生地 - - 面積 6,280 ㎡ 北小木のヤマモモ 北小木町 個人所有 樹高 18.2m 枝張 15.6m 幹周 3.6m 資料 4-16:大藪のシダレザクラ 資料 4-17:廿原のカキ

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資料 4-20:市の保存樹一覧 多治見市緑化公園課 指定 番号 樹種 所在地 指定 番号 樹種 所在地 1 ツブラジイ 大薮町山下 神明神社境内 30 イチョウ 平和町 二福寺境内 3 ケヤキ 高田町 高田神社境内 31 ケヤキ 大畑町 北野神社境内 5 ツバキ 根本町 元昌寺境内 32 ヒトツバタゴ 滝呂町 個人所有地 6 スギ 東栄町 白山神社境内 35 シダレザクラ 市之倉町 熊野神社参道 7 アベマキ 東栄町 白山神社境内 36 ハナノキ 市之倉町 個人所有地 9 サザンカ 小泉町 個人所有地 38 ギンモクセイ 根本町 個人所有地 10 タラヨウ 大原町 普賢寺境内 40 ヒメコマツ 北小木町 個人所有地 12 メタセコイヤ 小泉町 小泉中学校校庭 43 エノキ 小泉町 個人所有地 13 ヒイラギ 大原町 個人所有地 45 エドヒガン 白山町 安養寺境内 15 ツクバネガシ 小田町 本土神社境内 46 タラヨウ 白山町 安養寺境内 16 エノキ 田代町 個人所有地 48 イチョウ 坂上町 個人所有地 17 ヒノキ 廿原町中之洞 神明神社境内 49 ハリギリ 滝呂町 個人所有地 18 アカシデ 廿原町中之洞 神明神社参道 50 ナツメ 市之倉町 個人所有地 20 イチョウ 諏訪町北ノ洞 児童遊園地地内 51 タマミズキ 月見町 池田稲荷神社 奥の院 22 オニグルミ 諏訪町柳 個人所有地 52 シャシャンボ 笠原町 陶ヶ丘公園 23 ジャヤナギ 諏訪町柳 個人所有地 53 クスノキ 笠原町 神戸公民館 24 クスノキ 御幸町 明治天皇行在所蹟 54 シンジュ 笠原町 笠原中央公民館 25 クロガネモチ 御幸町 明治天皇行在所蹟 55 キンモクセイ 笠原町 笠原小学校 26 ナギノキ 御幸町 明治天皇行在所蹟 56 スギ 笠原町 方月山中 27 ムクノキ 平野町 個人所有地 64 エノキ 大畑町 TYK 工場内 28 キンモクセイ 美坂町 県道沿い 65 ヤブツバキ 大畑町 TYK 工場内 資料 4-22:白山町のエドヒガン(指定番号 45) 写真 4-3-1:大藪のシダレザクラ 写真 4-3-2:廿原のカキ 資料 4-18:虎渓山自然林 資 料 4-19 : 大 藪 の シ ダ レ ザ ク ラ (提供:多治見市教育委員会) 資料 4-21:小田町のツクバネガシ(指定番号 15)

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資料 4-23:市の保護地区一覧 指定番号 樹種 所在地 1 大日如来の社叢 大日町 大日如来 2 シイの森 池田町 神明神社 3 鎮守の森 上町 神明公園 5 イチョウ並木 坂上町 多治見高校庭 6 ナツツバキの森 東町 塩之権現 7 サクラの森 平和町 宗吾郎桜 8 ナツツバキ 東栄町 個人所有地 9 ソメイヨシノ 上山町 個人所有地 10 ケヤキ 市之倉町 個人所有地 11 シデコブシ 大沢町 大原区 12 シデコブシ 諏訪町天ヶ峰 個人所有地 13 雑木林 小名田町 個人所有地 14 コバノミツバツツジ 笠原町 森下公園 15 ショウジョウバカマ 笠原町 方月山中 多治見市緑化公園課 シデコブシは、昭和57年8月に多治見市の木に指定されました。少し紅色を帯びた白色の花を咲かせ ます。シデコブシという名は、花びらの開いたようすが、玉串などに下げる四手(しで)に似ているところか らつけられました。自生地は伊勢湾を中心とする東海地方の湿地等のわずかな範囲です。 なお、旧笠原町の木に指定されていたイチョウは、平成 18 年 1 月の合併に伴い、現在は多治見市の木 となっています。

多治見市の木について (シデコブシ と イチョウ)

シデコブシ イチョウ

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2)鳥獣保護区

本市には、県指定の鳥獣保護区

が 5 箇所(虎渓山、池田、かさはら潮見の森、喜多緑地、東町)、特別

鳥獣保護区が1箇所(虎渓山)あります。「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」(鳥獣保護法)に

基づいて、鳥獣の保護や生活環境の保全を行っています。

★用語解説:「鳥獣保護区」

鳥獣保護区とは、野生鳥獣の保護繁殖と生息環境の保全を図るため、「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」 (鳥獣保護法)に基づき、国や県が指定する区域です。 具体的には、多くの鳥獣が棲む森林や大型の鳥獣の生息地、渡り鳥の飛来地、絶滅のおそれのある鳥獣の生息地、 市街地やその近くで鳥獣が生息するのに適している区域などのうち、重要な区域が指定されます。鳥獣保護区に指定さ れた区域では、鳥や野生動物を狩猟(捕獲や殺傷)することが禁止されます。 資料 4-24:虎渓山鳥獣保護区 資料 4-25:かさはら潮見の森鳥獣保護区 資料 4-26:喜多緑地鳥獣保護区 資料 4-26:池田鳥獣保護区

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昆虫類

市内の平坦地では、近年の急速な市街化によって都市型環境となり、見られる昆虫もそれに適応できる

種が大部分を占めるようになりました。近年の傾向として例を挙げると、クマゼミ(セミ科)やアオスジアゲハ

(アゲハチョウ科)、ツマグロヒョウモン(タテハチョウ科)などが目立つようになっており、これらは愛知県にひ

ろがる濃尾平野の各都市と同じ傾向です。この変化は、市内中央部に広がる平坦地から、水田などの農耕

地が激減して商業地が広がったことを受けていると思われます。つまり、環境自体が東海地方の都市型に

転換したことが昆虫の顔ぶれからもうかがえます。

一方、市内を取り囲む丘陵地や丘陵にはさまれる農耕地(洞・谷戸)においては、この二十年ほどの間で

大きく環境が変わったようには見えません。多治見市の自然を特徴づける昆虫は、これら丘陵地の山林、

それに囲まれる水田帯を生息地とするいわゆる里山性昆虫と、丘陵帯に点在する湧水湿地を生息地とす

る湿地性昆虫たちであり、これらは生息地の減少を受けながらも多くの種が健在です。以降、多治見市の

昆虫相の特徴をこの2つの昆虫群から見てみます。

① 里山性の昆虫

里山の象徴とも言うべきギフチョウは、現在でも出現期には比較的容易にその姿を見ることができます。

環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類の指定を受けていますが、少なくとも多治見市においては緊急を要

する危険はありません。ただし、ギフチョウの生息地となる明るい雑木林は林の管理作業が年々困難になっ

ており、ギフチョウの発生数は減少しているのではないかと感じます。ギフチョウが見られる里山では、その

環境に生息する昆虫がそろって見られることが多く、昆虫の食樹や生息環境が異なっていても、ギフチョウ

が飛ぶほどの里山が維持されていれば、概ねの里山性昆虫は存続できるようです。その意味でギフチョウ

生息状況が、里山性の昆虫たちの健全度を表していると感じます。広範囲の雑木林の維持は、多治見市

の自然環境を維持する上で重要な課題と考えられます。里山の昆虫として、丘陵地を水源とする沢や農耕

地を流れる小川、あるいはこれらに付随するため池に住む昆虫も大切な顔ぶれです。種々のトンボや小型

のゲンゴロウ類が、現在でも丘陵地で普通に見られ、水生昆虫にとって比較的健全な環境が維持されてい

ると思われる。この環境の象徴的昆虫であるゲンジボタルは、市内の何カ所で住民の目を楽しませていま

す。とくに北小木川では「北小木のホタル」として市の天然記念物の指定を受け、長年ゲンジボタルの生息

に配慮が積み重ねられており、現在も多数の個体数の飛翔が見られます。

他にも多治見市を特徴付ける昆虫として、土岐川で育つ昆虫についても、東濃地方の上流域で産まれ

たと思われるトンボやカゲロウ類の種々の幼虫たちが、多治見市内で5月頃から次々に羽化している。土岐

川のように市や地域をまたいだ環境にも、広い視野で目を向ける必要があります。

② 湿地性昆虫

東濃地方に点在する湧水湿地は、この地方の第一級の自然環境で、ここに生息する昆虫は湿地に依存し

て生活し、湿地でしか生きられない多治見市の大切な貴重生物です。現在、大型の湿地が激減し、1アー

ル程度の小湿地も年々数が減っています。現時点では、湿地の減少によって湿地間の生物移動が困難に

なってきていると感じます。まず、湿地の1つ1つを維持し、多治見市の湿地性昆虫の存続を確保する必要

があると考えます。代表的な湿地昆虫として、ヒメヒカゲ(タテハチョウ科)、ウラナミジャノメ(タテハチョウ科)、

ヒメタイコウチ(タイコウチ科)、ムカシヤンマ(ムカシヤンマ科)、ハッチョウトンボ(トンボ科)があげられます。

湧水湿地は独特の生態系となっており、種の保護というより湿地自体の保全がなされる必要があります。特

に湿地性草原が衰退したことで、前述のうちヒメヒカゲとウラナミジャノメは市内での絶滅が心配されます。

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資料 4-27:ギフチョウ 資料 4-28:ダビドサナエ 資料 4-29:ホタルの目撃情報が寄せられた箇所(平成24年ホタル調査)

大藪町

生田町

笠原町

根本町

根本町

京町

笠原町

環境課

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4)

鳥類

本市では約 160 種の鳥類が確認されており、よく見かける種としては、トビ、ヒヨドリ、ホオジロ、スズメ、ハ

シボソガラス、ハシブトガラス等があげられます。貴重種として注目されるオオタカも市内で営巣が確認され

ています。また、土岐川は県下有数のオシドリ越冬地として知られています。

5)

魚類

本市には 26 種の魚類が生息しています。河川の淵にはコイ、ナマズ等が生息し、瀬にはオイカワ、カワ

ヨシノボリ、ニゴイ等が生息しています。池にはタモロコ、モツゴ、コイ、カワムツ、フナの仲間等が生息して

います。貴重種は、ウナギ、アカザ、メダカ、ドンコ、ヌマムツが確認されています。

土岐川は、かつては瀬と淵が交互に現れ変化に富んでいましたが、河川改修等によりレキ川原が草木

の繁茂する単調な瀬が続く河川に姿を変えています。生息する魚種は以前と変わらないものの、産卵場所

や稚魚の成育場所、成魚の隠れ場所の減少から、個体数が著しく減少しています。

6)

哺乳類・爬虫類・両生類

本市では、キツネやタヌキ、ハクビシン、イノシシ、モグラの仲間、コウモリの貴重種等が生息しており、近

年では、ニホンカモシカも確認されています。爬虫類ではニホンヤモリ、ニホンイシガメ、トカゲ、マムシ等が、

両生類ではイモリ、、トノサマガエル等が確認されています。外来生物も多く、日本固有種との交雑、食物

や成育場所の競合、新たな感染症の発生等が懸念されています。

資料 4-31:オオタカ 資料 4-30:ヤマガラ 資料 4-32:アカザ(写真提供:土岐川観察館) 資料 4-33:オイカワ(写真提供:土岐川観察館)

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(1) 生物多様性保全

1)外来生物の状況

外来生物とは、もともとその地域に存在しなかった生物で人間の活動によって、他地域から入ってきた生

物のことをいいます。外来生物の中には、地域の自然環境などに大きな影響を与えるものもおり、これらの

生物を「侵略的な外来生物」といいます。平成 17 年には「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止

に関する法律」が制定され、生態系、人の生命・身体、農林水産業に悪影響を与えるもの、与えるおそれの

ある侵略的な外来生物は「特定外来生物

」に指定されました。特定外来生物は、その飼育や栽培、保管、

運搬、販売、譲渡、輸入などが法律によって厳しく規制されています。

本市でも、何種かの特定外来生物が確認されており、固有種への影響が懸念されています。特にアライ

グマとヌートリアについては、繁殖力が強く天敵もいないことから、近年、農作物や家屋への被害が深刻化

しています。本市では、平成 23 年 3 月にアライグマとヌートリアの防除実施計画を策定し、捕獲や個体運搬

のための「外来生物法に基づく防除の確認」を環境省より受け、個体数の増加の抑制に取り組んでいま

す。

資料 4-34:市内で確認された主な外来生物 (※は特定外来生物) 哺乳類 アライグマ(※)、ヌートリア(※) 鳥類 ソウシチョウ(※) 爬虫類 ミシシッピアカミミガメ、ワニガメ 両生類 ウシガエル(※) 魚類 オオクチバス(※)、ブルーギル(※)、タウナギ、ニジマス、カムルチー 植物 オオキンケイギク(※)、オオカワヂシャ(※)、アレチウリ(※)

「絶滅危惧種」

環境省では、「レッドリスト」(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)を作成し公表するとともに、これを基にし た「レッドデータブック」(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種についてそれらの生息状況等を取りまとめたもの)を刊 行しています。絶滅危惧種とは、絶滅危惧Ⅰ類・Ⅱ類のカテゴリーに分類されている絶滅するおそれのある種のことです。 カテゴリー分類 ・ 絶滅(EX):我が国では既に絶滅したと考えられる種 ・ 野生絶滅(EW):飼育や栽培下でのみ存続している種 ・ 絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN):絶滅の危機に瀕している種 絶滅危惧ⅠA類(CR):ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種 絶滅危惧ⅠB類(EN):ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性の高い種 ・ 絶滅危惧Ⅱ類(VU):絶滅の危険が増大している種 ・ 準絶滅危惧(NT):現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性の ある種 ・ 情報不足(DD):評価するだけの情報が不足している種 ・ 絶滅のおそれのある地域個体群(LP):地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの 岐阜県でも「岐阜県レッドデータブック」を作成し公表しています。 カテゴリー分類 ・ 絶滅危惧Ⅰ類 ・ 絶滅危惧Ⅱ類 ・ 準絶滅危惧種 ・ 情報不足

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資料 4-40:オオキンケイギク 高さ30~70cm。花の大きさは5~7cm。花の色は黄 色、真ん中の部分(筒状花)も黄色。花びらの先は裂け ており、葉っぱはヘラのような形。花期は4月~7月ご ろ。土岐川陶都大橋から国長橋の間、国道248号線な ど、様々な場所で見られる。 資料 4-37:ウシガエル(提供:土岐川観察館) いわゆる「食用ガエル」。大きさ約15cm。口に入 る大きさであればどんなものでも食べる。土岐川 など市内のほぼすべての河川で見られる。 資料 4-39:ブルーギル (提供:土岐川観察館) 大きさは最大30cm。体に暗色横帯(見た目では 縦縞)が7~10本ある。土岐川、笠原川で見られ る。 資料 4-38:オオクチバス(提供:土岐川観察館) いわゆる「ブラックバス」。大きさ30cm~。体に不明瞭だ が、太い縦帯(見た目では横縞)がある。土岐川、笠原川で 見られる。 資料 4-35:アライグマ 目の周りが黒く、尾に縞模様があるのが特徴。ペットとし て輸入されたものが野生化し、全国的に繁殖が確認され ている。手先が器用で力が強い。住宅街に出没すること も多い。 資料 4-36:ヌートリア(提供:土岐川観察館) 大きさ50~70cm。茶色の毛と長いしっぽが特徴。ゆる やかな川や池などで生息する。ネズミの仲間。土岐川、 笠原川、大原川などで見られる。

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★用語解説:「特定外来生物」

明治以降に日本に入ってきた海外起源の外来種の中で在来の環境に大きく影響を及ぼすものとして、「特定外来生物 による生態系等に係る被害の防止に関する法律」で規定される生物群です。 特定外来生物が引き起こす問題 ・ 生態系への影響: 在来種を食べてしまう。強い繁殖力で在来種のエサや生活場所を奪ってしまう。交配によって雑種化して、在 来種の遺伝的独自性が無くなってしまう。 ・ 人の生命・身体への影響 有毒の外来種にかまれたり、刺されたりする。 ・ 農林水産業への影響 畑を荒らす。漁業対象生物を食べてしまったり、被害を与える。 このため、特定外来生物については、以下のような項目が規制され、違反すると非常に重い刑罰が科せられることも あります。 ・ 飼育、栽培、保管、運搬、輸入は原則禁止 ・ 野外へ放す、植える及びまくことは禁止 ・ 許可を受けていない者への譲渡、引渡し ・ 許可を受けて使用する場合は個体識別等の措置を講じる義務

参照

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