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Benoxaprofen の一般薬理作用

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Academic year: 2021

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米子医誌 30(2):129~136 , 1979 129

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の一般薬理作用

鳥取大学医学部薬理学教室(主任 君島健次郎教授〕

木 下 ゆ か 子 ・ 徳 吉 公 司 ・ 祝 部 大 輔

田 辺 恭 子 ・ 宍 戸

DunwelIらによって見出された一連の訂ylbenzo司 xazoyl-alkanoic acids化合物の 1つである beno. xaprofenは,抗炎症,下熱,鎮痛作用安有する新し い非ステロイド性消炎薬といわれ (Cashinら,High. tonら, Lambertら, Ridolfoら),その抗炎症作用 機序については indomethacinと異なる点のあると とが報告されている (Ford.Hutchinsonら).

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図 1. benoxaprofenの化学構造 benoxaprofenは図111:示すような化学構造を有す る2-

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4-chlorophenyl)ーα-methy1-5-benzoxazo le acetic acidで,分子量3日1.7,ほとんど白色の結晶 性粉末で水に難溶であるが,その

Na

塩(分子量 359.7)は水l己可溶である. 今回われわれは本薬物入手の機会を得たので (Eli Lilly,塩野義製薬),その一般薬理作用について検討 を加えた. 実 験 方 法 実験動物:dd系マウス, Wistar系ラットおよび 成熟ウサギを用いた. 実験方法:それぞれの項において詳細に記す. 使用薬物 benoxaprofenは原則!として0.2% CMC懸濁液として経口投与したが,摘出実験および 静脈内投与の際はその

Na

塩の水溶液を用いた. な お 対 照 薬 と し て は indomethacinを使用した (0.296CMC懸濁液). 実 験 成 績 L 全身症状に及ぼす影響 1 群 5~10 匹のマウスを用い被検薬物経口投与 24

尚・君島{健次郎

時間後までの全身症状を肉眼的ζl観察した. benoxaprofen 100, 200 mg/kg投与群では全身症 状には変化が認められず, 400mg/kg投与群では30 分後より軽度の自発運動減少が認められたが90分後 11:はほぼ回復し,その後24時間後まで全く変化が認 められなかった.またとの問自律神経症状も認められ なかった. indomethacin 50~ 100 mg/kg投与群では全身症 状の変化は認められず, 200mg/kg 投与群でも 30~ 90分ζl至る筒自発運動の軽度の低下が認められたの みであった. 2. 自発運動量IL及iます影響 1群611fのマウスをプラスチックケージの中ζl入 れ,感応コイノレの共鳴回路を利用した自発運動量記録 装置Animexactivity meter (Farad Electronics

Sweden) 11:よりその自発運動量を経時的11:カウント させた benoxaprofen 30~200 mg/kgを経口投与し 7時 筒後までの自発運動量を調べた結果を図211:示すが, 自発運動量11:はほとんど影響がみられなかった. indomethacin 100~200 mg/kg投与の際の自発運 動量の変化を図31ζ示すが, 100mg/kgでは全く影 響がみられず, 200mg/kg 応用後には 30~90 分後に かけて軽度の抑制が認められた. 3. 各種けいれんに及ぼす影響 ~) 最大電撃けいれん 1群10匹の雄性マウスを用い, Woodbury& Davenportの装置と角膜電極ILより 50mA,0.2

の頭部通電を行い,その際みられる強豪性伸展けいれ ん (tonicextensor, TE),間代性けいれん(c1onic convulsion, CL)などに対する薬物の効果を調べた. 結果は表11とみられるどとく, benoxaprofen 200 ~400 mg/kg, indomethacin 200~400 mg/kg経口 投与90分後の電撃によるけいれんの発現は対烈とほ ぼ同様で,両者とも抗けいれん作用あるいはけいれん

(2)

130 木下ゆか子・徳吉公司・祝部大輔・田辺恭子・宍戸 尚・君島健次郎 札 B a h E a m 山 則 川 ﹃ , t J リ “ a v

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図 2 マウスの自発運動量

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及ぼすbenoxaprofen の影響

A:

対照, B : benoxaprofen 30mgjkg経口投与, C: 同 100mgjkg. 縦軸は毎分のカヲγ ト数,横軸は時間〔図3も同 じ). 刷。。ωεn仏 印l 100向、事切 .. A 官 同 切 C B 図 3. マウスの自発運動量IL及ぼすindomethacin の影響 A : indomethacin 100mgjl沼経口投与,

B:

同 200mgjkg. 増強作用は認められなかった. b) pentetrazolけいれん 1群10匹の雄性マウスの背部皮下ILpentetrazol 90mgjkg を注射すると,大部分は 1~2 分後から尻 尾を立て体をふるわせる最小けいれん(minimalfull 表1. 最大電撃けいれんに及ぼすbenoxaprofen の影響 死 亡 例 一 4 6 7 一 7 5

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表 2.pentetrazolけいれんに及ぼすbenoxaprofen の影響

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薬物と用量 けいれん発現例 死 対 照 噌'晶 ワa

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1(3) 1(7) 1(8) 9( 90)1 1 indomethacin 200 12 10 1 1(10) (11) 12(100) 1 400 10 10 (1) (10) (10) 10(100) 1 8 10

seizure, MF) が認められ,その後 2~3日分にかけ て強直性屈曲けいれん (tonicflexor, TF)および間 代性けいれん (clonic,CL)をくり返し, ζれらの大 部分が強直性伸展けいれん (TE)1ζ移行し, TEを起 Eしたものはすべて死亡する. ζれに対し被検薬物の各量を経口投与し, 90分後

I

C

pentetrazolの同量を注射すると,表211:みられるよ うに,両薬とも全く抗けいれん作用,けいれん増強作 用は認められなかった. 4. 懸垂試験(tractiontest)IL及ぼす影響

水平

ζl張った直径1.5mmの針金11:7ウスを前肢だ けで懸垂させ (Courvoisierら), 10秒以内11:少なく とも1側の後肢を針金にかけた場合を正常とし,それ 以外は後肢をかけないが,ぷら下ったままの状態と, 把握ができなくて落下するものとに区別して観察記録 した.なお実験ζlは1群10匹の7 ウスを用い,被検 薬の経口投与後0.5,1.2, 3時間!と測定を行った. 結果は表31ζ示すごとく, benoxaprofen 1日日, 200 mgjkg, indomethacin 100, 200mgjkgの4群すべ てが正常な反応を示し,影響は認められなかった.

(3)

3

.

benoxaprof田 町 一 般 薬 理

懸垂試験1<::及ぼすbenoxaprofenの影響 表 5. pentobarbital怪眠Ie:及ぼす benoxaprofen の影響 薬物と用量 昔話l 伊l (mg/kg) 数 0.5 1 2 3時間

…山川。│。。。。

200 I 10

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。。。。

表 4. 回転棒試験1<::及ぼす benoxaprofenの影響 言語物と用量

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例 [ 落 下 例 (mg/kg)

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数│投与前 1 3 6時間 20

1

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benoxaprofen 100 10

。。。。

200 10

。。。。

20 10

。。。。

indomethacin 100 10

。。。。

200 10

2 3

5. 回転棒試験 (rotarodtest) 1<::及ぼす影響 直径3c皿の棒を毎分16回転させ,その上1<::のせ たマウスの落下時間を調べる回転棒試験を行った.マ ウスは1群10匹とし,あらかじめ3回のテストを試 行し, 5分以上落下しなかったマウスだけを選んだ. 被検薬の各量を経口投与し, 1, 3, 6時間後IC回転 棒試験を行ったが,結果は表41C示すどとく benoxa. profenでは全く影響が認められず, indornethacin でも100mg/kgまでは影響がみられなかったが, 200 mg/kg 投与群で 1~3 時闘にかけて 2~3 の落下例 がみられた. 6. pentobarbital露眠IC及ぼす影響 1群10匹の雄性マウスを用い, pentobarbital 32 mg/kg腹腔内1<::注射し,五向反射の消失を指標とし て陵源開始時間および持続時間を調べた.なお実験は 被検薬の各量を経ロ投与した30分後iζpentobarbi. talの同量を注射した. 結果は表51:示すどとく benoxaprofen50, 100, 200 mg/kg投与群では対照と差異が認められなかっ たが, indomethacin 50, 100 mg/kg投与群では対 策群IC比べてそれぞれ有意IC陵限時間の延長が認めら れた.

7

.

正常体温に及ぼす影響 1群10匹のマウスを用い,被検薬物の各量を経口 131 薬物と用量 睡 眠 時 間 ( 分 ) 開 始 │ 持 続 対 照 50 10 benoxaprofen 100 10 200 10 indomethacin 50110 100 I 10 ロ υ 一 n aquoO 一 必 砧 z d 法

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Benoxoprofeh 100吋ノ匂 。 I ndorr刷 出 河 内IQOmq勾 3s 4 5 6 24h. 図 4. マウス体温ζl対する benoxaprofenの影響 実線:対照, 破線:benoxaprofen 100 mg/kg内服, 点線・ indomethacin100 mg/kg内服. 縦軸は温度 CC),横執は時間. 投与後経時的にその直腸温をthermistor温度計(日 本光篭 MGA-III)で測定した. benoxaprofen 20, 100, 2日Omgjkg応用群では対 照とほぼ問様な体温推移を示し全く影響が認められ ず, indomethacin 20, 100, 200 mg/kgでもほとん ど変化が認められなかったが, 100mg/kg応用群のみ が 2~6 時間にかけてやや体調低下を示した(図 4)• 8. 条件回避反応1<::及ぼす影響 1群10匹のマウスを用い, pole jump method (Cook and Weidley) Iζより 1分間隠でブザー5秒 (条件刺激),続いて電撃ミノヨツク 5秒(無条件刺激, 20V, 200Hz)を1日5図おこない,約3週間訓練す るとマウスは 80~85%以上の回避反応陽性率を示す ようになる.このように条件づけられた7 ウスを用 い,薬物投与30分後および3時間後の回避反応を対 照と比較した. 結果は表61C示すように, benoxaprofen 200 mg/ kgの経口投与30分後では回避反応は対照よりもやや 増強され, 3時間後ζlも軽度抑制されたが, ζの結果

(4)

6

.

条件回避反応

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木下ゆか子・徳吉公苛・祝部大輔・田辺恭子・宍戸 尚・君島健次郎 薬物と用量 回 避 率

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投与前

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時間 84 92

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ウサギ自発脳波

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2

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分後, C : 60分後. 脳波はヒから皮質3カ所(前頭部,側頭部,後頭 部)と視床,局桃核,中脳縞様体白誘導. は有意の差とは認められない. また

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200mgjkg経口投与

3

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分後

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は回避反応は著明

I

C

抑制された. 9. 漫性植込み脳波

I

C

対する作用 無麻酔ウサギを脳定位毘定装置に腹位に固定し,直 径

0.25mm

の絶縁ステンレス裂の双極電極を

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および

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従って皮 質3カ所(運動領,視覚鎮,聴覚領)および皮質下3 ~4 カ所〔視床正中核,後部視床下部,中脳縞様体, 背側海馬,扇桃核)

I

C

植込み,手術後約1週間たち全 身状態の回復を待って実験

I

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供した.脳内各部の電気 活動はEれらの電極よりペン書8誘導脳波計11:導き, CO'.fTROL ,,~句同榊悌仰がW附ゆ-品'"''ヤ内相内M州酬明句-対'"品."恥唱料水、岬柿柄幌市側..ψ,'" "れ桃山内陣帆哨''''"-1''''''州,V

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対する

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の 影響

A:

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1

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分後,

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4

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分後. 脳波は上から皮質3ヵ所と視床,中脳網様体,海 馬の誘導. 自発脳波

I

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対する影響を謁ベた目なお記録は毎秒1.5

cm

の速度で行なった.

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の腹腔内注射を 各

5

例について行なったが, 20~40 分頃までわずかに 徐波成分の増加を思わせる 1~2 例を除いて,他はす べて1時間後

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るまで全く影響を認めなかった

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mgjkg腹腔内投与の場 合も

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の場合と同じく,

1

時間後

I

C

至 るまでほとんど影響は認められなかった(図6).

1

0

.

小腸の炭末翰送能

I

C

及ぼす影響 体重 20g 前後の雄マウス 5~7 匹を 1 群とし,被検 薬物を経口投与した

3

0

分後

I

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石炭末懸濁液を

0

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1

0

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経口投与する.その後

3

0

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動物を殺して腸 管を摘出し,幽門部から炭宋到達先端までの小腸の長 さを測定し,小腸全長に対する炭末移送率を算出比較 した 結果は表

7

1

と示すように,

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n

1

日日およ び

200mg

g

経口前処霞後の炭末翰送能は

3

0

分,

2

(5)

benoxaprofenの一般薬理

1

3

3

表7.腸管内炭末翰i主ζl及ぼすbenoxaprofenの影響 薬 物 と 用 量

士オ 照 (mg/kg)

I

7

0

.

5

benoxaprofen 100 200

~土

indomethacin A B C 送 率 (96)

6

3

1

2時間 51土6 51土7 60土4 44土6 図

7

.

ウサギの摘出腸管遥動ζl対する benoxa-profenおよび indomethacinの影響 A : benoxaprofen 10-5 g/ml応用, B: 同 10-4 g/ml応用, C : indomethacin 10-4 g/ml応用. 時間後においても対照と全く差が認められなかった がJ indomethacin投与群では 2時間後の輸送能の軽 度低下が認められた. 11. 平滑筋ζl対する作用 1) ウサギ摘出回腸 Magnus法ζlよりウサギ摘出小腸運動ζl対する影響 を検討した. A B 図

8

.

T Benoxaprofen 10-5 f Indomethocln [0-5 ラットの摘出子宮運動ζl対する benoxa-profenおよび indomethacinの影響 A : benoxaprofen 10-5 g/ml応用, B : indomethacin 10-5 g/ml応用. benoxaprofen 10-6 g/mlでは小湯の自発運動ζlは 全く影響を与えず,10-5g/mlでもほとんど影響は認 められないが,わずかに援摘の増大がみられる例があ った(図 7A). 10-4 g/mlでは収縮増強がみられる ものや収縮増大後抑制を示したものがあったが(図7 B), 2.5XlO-4 g/mlでは著明な抑制が認められた indomethacin10-6~1O -5 g/mlでは全く影響が認 められず, 10-4g/mlでもほとんど影響がみられなか ったが,わずかに振幅増大のみられた例があった(図 7 C). また両薬とも上記の用量範囲では抗acety1choline 作用,抗Barium作用は認められなかった. 2) 非妊ラットの摘出子宮 Magnus法により摘出非妊ラット子宮の自動運動化 対する影響を調べた. benoxaprofen 10-6~10 日 5g/mlでは子宮収縮運動 には全く影響がみられず(図8A), 10-4 g/mlでは応 用直後ζl著明な抑制が認められその後次第に閏復ζl向 った. indomethacin 10-6 g/mlでは全く影響がみられ ず, 10-5 g/mlでもほとんど変化のない場合が多い が,わずかに抑制のみられる例もあり(図8B),lO-4 g/mlでは著明な抑制jが認められた また prostaglandinF 2α10-7 g/ml による収縮ζl 対する benoxaprofenの影響を調べたが,10-5g/ml では影響を認めず, 10-4g/mlでややprostaglandin の収縮を弱める傾向が認められた〔図 9). 3) 妊娠ラットの摘出子宮 妊娠1O~13 日百のラットの擁出子宮を用い,同じ

(6)

134 木下ゆか子・徳吉公司・祝部大輔・国辺恭子・穴戸尚・君島健次郎 令 ?G 10 ~ A t t Berto~oprojen 10-4 PG 10-6 B 図 9. prostaglandin F2αのラット摘出子宮収縮作用化対する benoxaprofenの影響

A:

対照 (prostaglandinF2α10-8 g!ml応用)

B目benoxaprofen10-4 g!ml,続いて prostaglandinF2α 10-8 g!ml応用. A s o n e o p e x o n e

- - a

B 令 8enoxoprofen 10-5 図 10. 妊 娠13日呂のラット摘出子宮運動11:: 対するbenoxaprofenの作用 A : benoxaprofen 10-6 g!ml応用,

B:

同 10-5 g!ml応用. くMagnus法11::より自動運動を描記させ,とれζl対 する薬物の影響を調べた benoxaprofen 10-6 g!mlでは自動運動

I

C

はほとん ど影響ないが,10-5g!mlでは軽度の抑制が認められ た(図10). indomethacin 10-6 g!mlでは影響のないもの,わ ずかに子宮運動の増強を示すものなどが認められた が,10-5g!mlでは振幅の縮小などの抑制jを示す例が 大部分であった(図11) 4) ウサギ摘出子宮 Maguns法ζlよりウサギの摘

I

-

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子宮運動を描記した が,自発運動がほとんどみられないため oxytocin 10-2単位を投与した際の子宮収縮運動11::対する被検 薬の影響を調べた. benoxaprofen 10 -6~ 105 g!mlでは全く影響が認 められず, 1O-4g!mlでは著明な抑制jがみられた. indomethacin 1O -6~10寸 g!ml でも全く影響は A 令 Indomelhocin 10-6 B ? Indome1hocln 10-5 図 11 妊 娠13日目のラット摘出子宮運動11:: 対する indornethacinの影響 A : indomethacin 10-6 g!ml応用,

B:

同 10-5 g!ml応用. みられず, 10-4 g!mlで抑制が認められた. 5) ウサギ生体子宮 富永の方法11::従い,あらかじめ植込んだパノレーン法 によって子宮収縮曲線を描記させ,

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れ11::対する benoxaprofenの影響を調べた. benoxaprofen の 40~64mg!kg を静注したが, 40mg!kgでは全く影響が認められず, 64mg!kgで もほとんど影響がないが,わずかに抑制が認められた (図12). 6) ラット摘出輸精管 ラット諭精管を情出し, 32・Cの Tyrode液を用い て Magnus法でその運動を描記させ, ζれに対する 薬物の効果を調べた. benoxaprofen 10-6, 10-5, 10-4 g!mlは摘出翰 精管11::全く影響を与えず,また indomethacin10-6 ~1O-4 g!mlも同様変化が認められなかった. また noradrenaline10-5 g!ml による翰精管の収

(7)

benoxaprofen由一般薬理 135 予 Benoxoprofen 64 mg/kg 図 12. ウサギ生体子宮運動IC及ぼすbenoxaprofen64 mg/kg静注の影響 B - - . J

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B : benoxaprofen 10-4 g/ml ,続いて nor~ adrenaline 10-5 g/ml応用 IC対して, benoxaprofen

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4 g/mlおよび indomethacin10-5, 10-4 g/ml は全く影響を与えな かった(図13). 12. ウサギ角膜ζl対する作用 ウサギ角膜ζl対し, 0.255百benoxaprofen(水溶 波)および0.25

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indomethacin (1/10 N N aOH IC溶解)をそれぞれ点限し,局所麻庫作用および刺激 作用を検討したが,上記作用は両薬とも全く認められ なかった. 考 察 お よ び 結 論 今回の実験!とおいては, benoxaprofenの中枢作用 を含む一般薬理作用について検討を加えたが,その中 枢作用としては全身症状観察における極めて軽度の自 発運動の低下と条件回避反応における軽度の抑制が認 められたのみで,抗けいれん実験,懸垂試験,回転棒 試験,陸限増強実験,体温および慢性植込み脳波実験 などにおいては全く影響が認められなかった.とれに 対し,対照薬として用いた indomethacinでは自発 運動量の減少,悶転棒試験での幕下,睡眠時閣の延 長,条件回避反応における中等度の抑制など,ある程 度の中枢抑制作用が認められたのに比べると, beno -xaprofenはほとんど中枢作用を示さない薬物といえ よう. また自律神経系IC対する影響を検討した結果でも, 小腸の炭末輸送能IL影響を与えず,摘出平滑筋(回腸, 子宮,輸精管)の運動 Ic対しても 10-6~10-5g/mlの 濃度範囲ではほとんど影響が認められず,高濃度にお いてはじめて抑制がみられたが,抗アセチノレコリン作 用,抗ノてザウム作用,抗ノノレアドレナリン作用などは 全く認められなかった.また摘出子宮でのプロスタグ ランジンとの相互作用でも全く影響がみられず,さら に生体ウサギ子宮違憲UIζ対しても benoxaprofenNa の溶解限度である64mg/kgを応用しでも会く影響を 及ぼさなかった.乙の様 IC自律神経系IC対しでも benoxaprofenはほとんど作用を示さなかったが,対 照薬である indomethacinも自律神経系IC対する作 用は極めて弱く,炭末翰送能の軽度抑制と高濃度にお ける摘出滋器運動の抑制が認められるにすぎなかっ た. なおウ喧ギの角膜ζl対しては,前薬物とも麻酔作用 も刺激作用も示さなかった. さらに呼吸血圧に対しても,大量で軽度の血圧下降 のあるほかは全く影響がなく,また脊髄反射にも影響 のないζとが確認されている(山本). 以上のように,新しい抗炎症薬である benoxapro -fenは一般薬理作用(中枢作用,自律神経作用,その 他)の筏めて少ない薬物というζとができる. 文 献

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表 6 . 条件回避反応 I C 及ぼす b e n o x a p r o f e n の影響132  木下ゆか子・徳吉公苛・祝部大輔・田辺恭子・宍戸 尚・君島健次郎 薬物と用量 回 避 率 C % ) 投与前 0

参照

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