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第6学年理科学習指導案

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Academic year: 2021

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第5学年理科学習指導案(改善プラン)

1.単元名 流れる水のはたらき 2.目標と内容 【目標】 地面を流れる水や川の様子を観察し,流れる水の速さや量による働きの違いを調べ,流れる 水の働きと土地の変化の関係についての考えをもつことができるようにする。 【内容】 ア.流れる水には土地を侵食したり,石や土を運搬したり堆積させたりする働きがあること。 イ.川の上流と下流によって,川原の石の大きさや形に違いがあること。 ウ.雨の降り方によって,流れる水の速さや水の量が変わり,増水により土地の様子が大き く変化すること。 3.評価規準 自然事象への 関心・意欲・態度 科学的な思考・表現 観察実験の技能 自然事象についての 知識・理解 ①川や地面を流れる水に 興味をもち,流れる水の 働きについて調べよう としている。 ②流れる水の働きが,実際 の川にも当てはまるか どうかについて興味を もち,進んで資料を調べ たり,発表したりしよう としている。 ①流れる水の働きと土地 の変化との関係につい て予想し,条件に着目し て実験を行う方法を計 画し,自分の考えを表現 している。 ②川や川岸に見られる地 形や川原の石の様子,増 水による川原の変化な どについて,流れる水の 働きを関係付けて考察 し,自分の考えを表現し ている。 ①実験装置に水を流し,流 れる水と土地の変化の 関係について調べ,結果 を記録している。 ②水の量や土地の傾きを 変えて流れる水の働き を調べるモデル実験を, 条件に気を付けて行い, 結果を記録している。 ③川原や崖ができている ところの様子を資料で 観察し,流れる水の働き や,災害を防ぐ工夫につ いて調べ,記録してい る。 ①流れる水には,侵食した り,運搬したり,堆積さ せたりする働きがある ことを理解している。 ③水の量や土地の傾きに よる流れる水の速さに よって,流れる水の働き が変わることを理解し ている。 ②川の流域によって,石の 大きさや形に違いがあ ることや,水の量が増え たときに,土地の様子が 大きく変わることがあ ることを理解している。 研究主題

子どもたちが生き生きとたのしく学ぶ理科・生活科

-実感を伴った理解を図る指導の工夫- 成果があったところ 改善したところ

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4.本単元について 本単元は,新学習指導要領において,B区分「生命・地球」に分類される。流水の働きや増 水による災害などについて興味をもち,観察や実験を通して,浸食・運搬・堆積の三作用や, 川の流域による石の様子の違い,水量や流水速度の変化による土地の様子などについて理解を 深めていく単元である。 最も大きな課題となるのは,どのようにして実感を伴った理解を図る実験や観察を行ってい くかという点である。理科の,特にB区分のほとんどの単元がそうであるように,この単元も 長い年月をかけて自然が作り上げた川や河原の石を,『同じように』再現することは不可能で ある。また,近隣に河川がなく,校庭も舗装され,築山を作るような土も場所もないといった 環境の学校は少なくない。本校も例外ではない。止むを得ず,砂場で実験をする学校も多いが, 本来の使用目的ではないため,その是非が問われている。さらに,大勢で砂場や築山を囲んで の実験・観察は,どうしても観察の視点が明確にならず,目標の達成が難しい。 環境にとらわれず,高価な実験装置も必要としない方法で,なおかつ児童が「実感を伴った 理解」をすることができる学習の流れと実験・観察の方法を工夫していくことが最も重要とな る単元である。 5.児童の実態 先月の宿泊行事での経験を生かして,明るく和やかな雰囲気の中にも,規律を重んじ学校生 活を送ろうという自覚が芽生えてきている。学習においては,意欲的に発言をして積極的に授 業に参加する児童と,受け身になってしまいがち児童がはっきりと分かれてきた。理科の学習 については,9月に意識調査を実施した。以下はその結果である。 あてはまる, 12 どちらかとい えば あては まる, 12 どちらかとい えばあてはま らない, 2 あてはまらな い, 1 あてはまる, 14 どちらかとい えば あては まる, 9 どちらかとい えば あては まらない, 3 あてはまらな い, 1 理科の学習は好きだ 観察・実験は好きだ あてはまる, 12 どちらかとい えば あては まる, 13 どちらかとい えば あては まらない, 2 あてはまらな い, 0 生き物や自然を「すばらしい」「ふしぎだ な」と思うことがある あてはまる, 6 どちらかとい えばあてはま る, 15 どちらかとい えばあてはま らない, 5 あてはまらな い, 1 観察や実験をするとき,自分で考えたり 予想したりしようとしている

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この結果を見ても分かる通り,理科の学習が好きな児童は多い。しかし,自分の考えを表現 することを苦手と感じている子も多いことがわかる。また,与えられた課題への取り組みでは なく,自ら進んで問題を見出し解決していくことに難しさを感じていることもわかる。 このような状況は意識調査以前からはっきりとしていた。そのため,個人やグループで問題 作りや実験方法を考える場面を重視してきた。また,ノート指導や話形指導も行ったが,学級 全体で定着したとは言えない。 夏休みの自由研究は,自分たちでテーマや実験方法を考えて取り組むことにした。『ビン笛の 音の変化の秘密を探る』『水以外の液体で植物を育てるとどうなるだろうか』『洋服の素材によ る汚れの落ちやすさを比べる』など,既習事項や身近な疑問から,科学的に解決することがで きるテーマを選び,実験方法まで考えることができた児童は少数で,多くの児童が『絶対に決 まるシュートを研究する』『メダカの研究』『どんな運動をすると洋服が汗臭くなるか』など, 漠然としたテーマや追究の難しいテーマしか思いつかずに苦労していた。 あてはまる, 6 どちらかとい えば あては まる, 12 どちらかとい えば あては まらない, 5 あてはまらな い, 4 理科の学習でわからないことや興味をもったこ とについて自分から進んで調べるようにしている あてはまる, 10 どちらかとい えば あては まる, 9 どちらかとい えば あては まらない, 7 あてはまらな い, 1 観察や実験の結果を図や表を使ってわか りやすくまとめるようにしている あてはまる, 12 どちらかとい えば あては まる, 13 どちらかとい えば あては まらない, 2 あてはまらな い, 0 理科で学習したことは,生活の中で 役立っている

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6.校内研究との関連について 児童一人一人が「本当だ。」「わかった。」「自分で解決できた。」という充足感を味わい,生 き生きとたのしく学べるよう,学習グループの設定や,話し合いの時間を大切にしていきたい。 また,本単元に関わる実体験が少ない児童が多いため,流水による現象を間近に見られる実 験方法を考え,自然現象と重ね合わせて考えていくことができるよう工夫する必要がある。 ○実感を伴った理解を促す工夫 実感を伴った理解 理解を促す工夫 具 体 的 な 体 験 を 通 し て 形 づ くられる理解 諸感覚を働かせて,調べ ることによる実感を伴っ た理解 (自然に対する興味・関 心を高めたり,適切な考 察を行ったりする基盤と なるもの) ・自然界での現象を机上で再現し,自ら操作および 制御をして実験できる環境を整える。 ・変化の前後の様子を比較しながら学習を進められ るよう,グループごとにデジタルカメラを用意し, 映像記録を活用しながら学習を進める。 ・現地学習が難しいので,全体を通して映像資料の 精選し,資料提示タイミングを工夫する。 主 体 的 な 問 題 解 決 を 通 し て 得られる理解 一人一人の児童が自ら問 題解決を行ったという実 感を伴った理解 (理解がより確かなもの になり,知識や技能の確 実な習得に資するもの) ・流水実験は4人の少人数グループごとに行い,よ り間近で現象を確認できるようにすることで,一 人一人が疑問や気付きをもてるようにする。 ・グループで結果を確かめ合い,考察する時間を十 分に取ることで,個からグループ,グループから 学級と,学習した内容を共有しあいながらまとめ ていく。 ・『侵食』『運搬』『堆積』といった用語を習得し,そ れらを適切に用いて自らの考えを表現する。 実 際 の 自 然 や 生 活 と の 関 係 へ の 認 識 を 含 む理解 実際の自然の中で成り立 っていることに気付いた り,生活の中で役立てら れていることを確かめた りすることによる実感を 伴った理解 (理科を学ぶことの意義 や有用性を実感し,理科 を学ぶ意欲や科学への関 心を高めることにつなが るもの) ・前単元『台風と天気の変化』でも取り上げた,台 風15号上陸時の様子を想起しながら学習を進め る。 ・実験を通して学習した流水の働きと,川の様子や 川原の石の様子,川周辺の土地の様子を関係付け て考える。 ・自然災害から身を守るために,また,自然と人間 とが共生していくために,我々はどうするべきか を,映像資料やインターネットを活用して学習す る。 ・流水の働きは災害をもたらすばかりではなく,古 くから我々の暮らしに役立てられてきていること を知る。

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7.指導計画(13時間扱い) 時間 学習活動 評価 1 ○前単元で集めた台風15号の新聞記事を見返すとと もに,特に大きな被害が出た名古屋市を流れる庄内川 の様子を動画で確認する。 ○新聞記事やニュースを見て気付いたことを話し合う。 ・川や地面を流れる水に興味をも ち,流れる水の働きについて調 べようとしている。 【関心・意欲・態度】(発表) 2 ・ 3 ○前時の『ふりかえり』から問題を設定する。 ○築山での流水実験を観察し,気付いたことを発表し合 い,まとめる。 ○グループごとに実験装置を用いて,発表にあったこと の検証実験をする。 ・実験装置に水を流し,流れる水 と土地の変化の関係について調 べ,結果を記録している。 【技能】(観察・実験の様子) ・流れる水には,侵食したり,運 搬したり,堆積させたりする働 きがあることを理解している。 【知識・理解】(発表・ノート) 4 ○前時の『ふりかえり』から問題を設定する。 ○台風15号の様子などをもとに予想をたてる。 ○実験方法を考える。 ・流れる水の働きと土地の変化と の関係について予想し,条件に 着目して実験を行う方法を計画 し,自分の考えを表現している。 【思考・表現】(発表・ノート) 5 【 本 時 】 ○2・3時の実験装置をそのまま使用し,水の出口を広 くして,一定時間に流れる水の量を多くして実験す る。 ○実験結果を各自で記録し,グループで話し合いながら まとめていく。 ○結果を予想と照らし合わせながら考察し,グループご とに発表する。 ○各グループの結果・考察をもとに,結論を導き出す。 ・流れる水の量を変えて流れる水 の働きを調べるモデル実験を, 条件に気を付けて行い,結果を 記録している。 【技能】(実験の様子・ノート) ・流れる水の量によって,流れる 水の働きが変わることを理解し ている。 【知識・理解】(発表・ノート) 6 ・ 7 ○前時の『ふりかえり』から問題を設定する。 ○前時の実験,台風15号の様子などをもとに予想をた てる。 ○実験方法を考える。 ○斜度を大きくして,流れる水の速さを早くして実験 し,今までの実験時の記録画像と比較する。 ○実験結果を各自で記録し,グループで話し合いながら まとめていく。 ○結果を予想と照らし合わせながら考察し,グループご とに発表する。 ○各グループの結果・考察をもとに,結論を導き出す。 ・流れる水の働きと土地の変化と の関係について予想し,条件に 着目して実験を行う方法を計画 し,自分の考えを表現している。 【思考・表現】(発表・ノート) ・流れる水の速さを変えて流れる 水の働きを調べるモデル実験 を,条件に気を付けて行い,記 録している。 【技能】(実験の様子) ・流れる水の速さによって,流れ る水の働きが変わることを理解 している。 【知識・理解】(発表・ノート) 【問題①】流れる水にはどのようなはたらきが あるだろうか。 【問題②】流れる水の量を変えると,流れる水の はたらきはどう変わるのだろうか。 【問題③】流れる水の速さを変えると,流れる水の はたらきはどう変わるのだろうか。 ダイナミックな実験をまとめの段階 で扱うことで,机上での実験により関 心が向いた。

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8 ・ 9 ○前時『ふりかえり』から問題を設定する。 ○模型や映像資料,インターネットを活用して,実際の 川と川原の様子について調べる。 ○流れる場所による違いが分かるようにまとめる。 ○今までの実験結果・結論と関係付けながら考察する。 ○グループで意見交流をする。 ○グループごとに発表をしあう。 ・流れる水の働きが,実際の川に も当てはまるかどうかについて 興味をもち,進んで資料を調べ たり,発表したりしようとして いる。 【関心・意欲・態度】(発表・ ノート) ・川や川岸に見られる地形や川 原の石の様子,増水による川原 の変化などについて,流れる水 の働きを関係付けて考察し,自 分の考えを表現している。 【思考・表現】(発表・ノート) 10 ・ 11 ○前時『ふりかえり』から問題を設定する。 ○流域ごとの石の様子から予想をする。 ○実験方法を考える。 ○容器に同じくらいの大きさに砕いたブロック片を入 れて,4 人グループで一定回数振り続け,様子を比べ る。 ○実際の川で起きていることと関連付けながら考察し, 結論を導き出す。 ・川の流域によって,石の大きさ や形に違いがあることを理解し ている。 【知識・理解】(発表・ノート) 12 ・ 13 ○インターネットや図書資料で,水害を防ぐ工夫につい て調べる。 ○水害についてだけでなく,流れる水のはたらきの『利 用』についても考える。 ○グループで意見交流をする。 ○グループごとに発表をしあう。 ・川原や崖ができているところの 様子を資料で観察し,流れる水 の働きや,災害を防ぐ工夫につ いて調べ,記録している。 【技能】(ノート) 【問題④】実際の川でも,流れる水は土地のようす を変えているのだろうか。 【問題⑤】流れる場所による川原の石の違いは,ど のようにして生まれるのだろうか。 【問題⑥】「流れる水のはたらき」は,わたしたちの 生活とどのようにかかわっているだろうか。

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8.本時について (1)本時の目標 ①流れる水の量を変えて流れる水の働きを調べるモデル実験を,条件に気を付けて行い,結果 を記録している。 ②流れる水の量によって,流れる水の働きが変わることを理解している。 (2)本時の展開(5/13) 学習活動○ 教師の働きかけ・ 評価◆ 1分 1 分 3分 5分 10 分 10 分 10 分 2分 3分 ○前時に設定した問題を確認する。 ○予想を確認する。 ○実験方法を確認する。 ○実験をする。 ・水量による変化を前回の実験と比較しながら 進められるよう,前回の実験装置をそのまま 用いて実験を行う。 ・水の出口(ペットボトルのふたの穴)の大き さだけを変えて,実験を行う。 ・実験中,実験後の様子をデジタルカメラで記 録する。 ・結果を各自でノートに記録する。 ○結果をまとめる。 ・グループ内で結果を発表し合い,画用紙にま とめる。 ○考察を加える。 ・結果から分かったことをグループで話し合い 画用紙にまとめる。 ○グループごとに結果と考察を発表する。 ○各グループの結果と考察をもとに,結論をまと める。 ○本時のふりかえりを記入する。 ・今までの学習の流れと併せて,本時 の問題を確認する。 ・流水の三作用に着目して実験を進め るよう助言する。 ・実験前の様子を記録した画像を,各 テーブルに用意する。 ・条件制御を意識して実験を行うよう 助言する。 ◆流れる水の量を変えて流れる水の 働きを調べるモデル実験を,条件に 気を付けて行い,結果を記録してい る。 【技能】(実験の様子・ノート) ・実験前の状態と比較しながら結果を まとめるよう助言する。 ・「侵食」「運搬」「堆積」といったキ ーワードを用いてまとめるよう助 言する。 ◆流れる水の量によって,流れる水の 働きが変わることを理解している。 【知識・理解】(発表・ノート) 【問題】流れる水の量を変えると,流れる水の はたらきはどう変わるのだろうか。 【結論】流れる水の量が増えると,しん食・運 ぱん・たい積のはたらきが大きくなる。 流れる水のはたらきはどう変わるのだろうか。

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(3)実験装置図 9.本単元の評価(実感を伴った理解をした児童の姿) ・学習したことを踏まえて,次の問題を見出し,進んで追究しようとする。 ・流れる水にはどのようなはたらきがあるかを,実験の結果を踏まえ,「侵食」「運搬」「堆積」 という言葉を使って説明できる。 ゴム栓 角度調整用木片 クローゼット用プラケース プラスチック段ボール ※しなってしまわないように,目をク ロスさせて2 枚重ねにする。 5㎜厚スポンジシート 実験用土 (あらかじめしめらせておく) 黒土:砂=6:4 さらに粒子の細かい『荒木田』をブレンドした ところ,侵食や堆積の様子は非常にわかりやす くなったが,一日置くと固まってしまい,次時 の実験がうまくできなかった。

参照

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