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中酪情報 No CONTENTS 02 RELAY COLUMN 高崎経済大学地域政策学部准教授 片岡美喜酪農を消費者につたえる意味とは 04 SPECIAL REPORT 平成 29 年度酪農教育ファーム スキルアップ研修会 の開催 06 TOPICS-1 平成 29 年度臨

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中酪情報

No.571 2017.

9

CONTENTS

02

RELAY COLUMN

高崎経済大学地域政策学部 准教授 

片岡 美喜

酪農を消費者につたえる意味とは

04

SPECIAL REPORT

平成29年度酪農教育ファーム「スキ

ルアップ研修会」の開催

06

TOPICS-1

平成29年度臨時会員総会の概要

07

TOPICS-2

改正畜安法の政省令案のポイント

08

TOPICS-3

農業者の設備投資意欲が過去最高

09

TOPICS-4

EUが乳製品の短期的需給見通しを公

10

INFORMATION

平成30年度農林水産予算概算要求の

概要

12

SCHEDULE CALENDAR

指定団体及び中酪(10~11月)

14

DAIRY INFORMATION

用途別販売実績(7~8月分)

牛乳乳製品統計

乳製品需給・価格・輸入など統計

30

編集後記

(3)

02

Japan Dairy Council No.571

RELA

Y COLUMN

リレーコラム

酪農を消費者につたえる意味とは

 私のゼミ学生とともに農山村へ出かけたときは、ただ話を聞かせるだけではなく、

なるべく農業や酪農体験などの機会づくりをしている。所属している学生の多くは、

専攻の趣旨を理解しているので、農業や農村にもとから関心が高い者が大半である。

そんな学生らとともに、清里のキープ牧場(ジャージー種の放牧型酪農)にて農場

見学と作業体験を行ったことがあった。学生らは、牧場で掃除や給餌体験を行い、

搾乳の様子を見学し、ジャージー乳のおいしさを味わい、その乳を使ってバターづ

くりを楽しんだ。その際、こんなふうに嬉しそうに言われた。

 「先生、まるで“牧場物語”みたいです!」と。

 “牧場物語”とは、プレイヤーが農場主となって農畜産物を生産し、販売活動をする

など農業経営を行うシミュレーションタイプのゲームソフトである。ゲーム内では、

ビニールハウスで時期以外の農業生産を行うこともできるし、生産した農産物や釣っ

てきた魚を使って料理をすることも可能だ。そして、プレイヤーはゲーム内で恋愛し、

結婚して家族を設けるなどライフイベントも用意され、人生のサイクルを体験でき

る。同作は1996年に第1作目が発表されて以降、家庭用コンシューマーゲーム機で

の展開を中心に、近年はブラウザゲームやスマートフォン用ゲーム化まで媒体が広

がり、関連作品まで含めると2017年までに40作を数える人気作品である。“牧場物語”

をプレイした若者らは、バーチャルの世界でだが、農作物や動物の世話をする一連

の流れを辿り、その生産物を収穫し、食し、販売する楽しさを味わっているのである。

 ゲーム“牧場物語”から、現実の体験を想起する学生がいるように、現代の子供・若

者のなかには、農や食のつながりを自身と身体的にリンクできないことや、リアリ

ティを持てないという子も少なくない状況である。実家が農業をしている子でも勉

強や部活に追われて、家の畑にはほとんど近づいたことがない場合もある。

 その反面、「おもひでぽろぽろ」や「銀の匙 Silver Spoon」など農業・農村を描

いたアニメや漫画作品が生まれ、先述した「牧場物語」だけではなく、「ハコニワ」、

「ルーンファクトリーシリーズ」、

「ブラウンファーム」など農業生産をシミュレーショ

ンできるゲームが続々とリリースされている。

 これまで若者が好む物語やゲームは、宇宙で異星人と戦うSFものや、架空のファ

ンタジー世界を描いた作品など、完全に私たちの生活から切り離された非日常を描

いたものが多かったように思う。だが、かつては当たり前だった農業や農山村の暮

らしの方が現代の子供や若者たちにとっては、SFの世界の非日常性と同じくらい

に、もはや「ファンタジー」の世界になっているのかもしれない。

***

 農林水産省『我が国の食生活の現状と食育の推進について』(2013年)によると、

「農林漁業体験を経験した国民の割合」は31%であるという。2000年からは学習指導

要領が適用される学校で実施された「総合的な学習の時間」が開始され、2005年の

食育基本法施行以降、農業体験学習は学校教育のなかで取り組まれるようになった。

しかしながら、実態的な取り組み参画や、消費者自身の認知状況には大きく成果を

見せていないことが分かる。

 酪農体験に焦点を絞ってみると、中央酪農会議の平成24年度受入実態調査報告に

よると、酪農教育ファームの認証牧場を訪問した小学校数は1,973校、中学校が1,015

校であった。文部科学省の学校基本調査の学校数をもとに試算すると、小学校で9.2%、

中学校で9.5%の学校が酪農教育ファームを訪問していることになり、先に挙げた耕

種が中心であろう農業体験よりも機会の割合が減少することになる。

 以上より、数字のうえでの話だが、国民の7割近くが経験したことがない農林漁

業体験、児童・生徒らの9割は訪問したことがない酪農の現場という結果は、生産

の場に触れ合う機会が乏しい現状であることが分かる。この結果は、農業・農村で

の暮らしや仕事は我々の生活から遠くなり、まるで「ファンタジーの世界」と言っ

ても過言ではない状況であることを示している。

***

(4)

RELA

Y COLUMN

 英国へ調査に行った際に訪問する機会を得た「シティファーム」、

「スクールファー

ム」、「コミュニティガーデン」の取組は、都市部においても自然や生き物と触れ合

える場として有効なものであった。いずれも都市型農業の一環であり、作物の栽培

を行い、市民農園(アロットメント)から派生した「コミュニティガーデン」、より

多くの人に開き、家畜の飼育を行う「シティファーム」、「スクールファーム」が存

在する。現在では、これらを統括する全国組織も誕生しており、英国内に120あまり

のファームと、1,000あまりのコミュニティガーデンが存在している。

 これらの取組の端緒は都市部の遊休地対策や、地域運動のムーブメントとともに

成長し、都市環境の改善や、食料安全保障、労働者や貧困層などの地域の抱える課

題へのアプローチなど、多彩な目的をもって運営されている。

「シティファーム」では、

NPO等地域の組織によって運営され、運営経費は企業や賛同者のチャリティや、グッ

ズ販売やカフェ運営など自家経営などのファンドに支えられている。私が訪問した

シティファームでは、牛や馬などの家畜の世話を近隣の大学生がボランティアで行っ

ていた。若者らも学業の合間に動物と触れ合い、多様な年代の人々との活動を楽し

んでいるようだった。

 写真にあるマッドシュート・パーク&ファームは、ロンドンの東に位置し、銀行や

証券会社などビジネス街の近隣に立地している。都市の喧騒から少し離れたところ

にある農場と公園は約13haあり、そのなかには公園部とともに牧場部が存在する。牛、

豚、羊、ヤギ、ロバ、鳥類、小動物類などが飼育され、訪問者は自由にそれらの動

物を眺め、触れ合うことができる。

 飼育されている家畜の多くは、英国原産であるものや、国内酪畜業でも代表的な

品種が飼われている。例えば、英国内での品種では最も小さいデクスター牛、ポピュ

ラーな羊の品種であるオックスフォードダウンシープなどと間近に触れ合える。訪

問時は昼過ぎであったが、小さな子供を連れた母親が多く訪れており、子ども達も

動物と間近に触れ合える機会を得ていた。

 こうした光景を眺めるにつけ、英国の場合は農的環境や牧場はゲームや漫画のな

かの世界ではなく、自分が住む隣に存在しているものなのだと感じることとなった。

 ***

 日本国内に目を移すと、都市型畜産・酪農業はわずかであり、身近に家畜類と触

れ合い、牧場を体感できる機会は限られてきた。だが、酪農教育ファームの取組を

はじめ、消費者と触れ合う機会は徐々に拡大されている。

 農場に人を入れることは伝染性疾病の問題があり難しい場合もあるが、現状の傾

向を歓迎しつつ、消費者と触れ合う機会を一層作っていただきたいと感じている。

現場の皆さんには、ご自身が「この牛乳の先には牧場と、そこで働く人がいる」、「自

分の生活の身近に牧場を感じる」と若者に感じさせるような存在であることを認識

して、その価値を自信を持って伝えていただきたいと、大学の一教員から切にお願

いしたい。

高崎経済大学地域政策学部 准教授 片岡 美喜

写真 英国のマッドシュート・パーク&ファームの様子(筆者撮影)

ビル群に近接して、生き物と触れ合えるシティファームが存在している。

(5)

04

Japan Dairy Council No.571

SPECIAL REPORT

SPECIAL REPORT

平成29年度酪農教育ファーム「スキルアップ研修会」の開催

1.研修の目的

 スキルアップ研修会は、酪農教育ファーム・ファシリテーター(以下、「ファシリテーター」という)の認証更新のた

め、3年に一度受講することになっており、本年度は表に示したように全国7会場で開催される。

 本会議は、平成29年度の酪農教育ファーム・スキルアップ研修会を全国7会場で開催する。本年度の研修会では、酪

農教育ファーム活動の基本である「安全・衛生・防疫対策」について再確認するとともに、講師の知識や考え方を参考

にしてファシリテーションスキルを向上させる。

 本年度の研修目的は次のとおりである。

(1)酪農教育ファーム活動の基本である「安全・衛生・

防疫対策」について改めて確認を行う。

(2)講師の知識や考え方を参考にしながら、ファシリ

テーションスキルを向上させる。

(3)経験年数や年齢、地域や活動内容等が異なる参加

者同士の情報交換等を通じて、自らの酪農教育ファー

ム活動を客観的に振り返り、これまでの成果と課題、

課題解決の方法等に気づく。

(4)研修会を通して気づいたことを自分の酪農体験プ

ログラムに反映させ、活動の本来の目的である「酪農

を通して食やしごと、いのちの学びを支援する」にさ

らに近づける。

(5)最近の酪農を巡る情勢について、情報と問題意識

の共有を図る。

平成29年度酪農教育ファーム「スキルアップ研修会」の開催計画

地 域

開催日

会  場

安全・衛生講師

ワークショップ講師

岡 山 市 9月8日 丸田産業株式会社ディスプレ

イ事業部・貸会議室中ホール

木島秀雄(愛知県学校給食牛

乳協会)

加茂太郎(加茂牧場)

東 京 都 9月22日 港区立商工会館・2階研修室 島田 亘(千葉県農業共済組

合連合会中央家畜診療所)

立野美香(イナアソシエーショ

ン)

名古屋市 10月6日 フジコミュニティセンター・

会議室

島田 亘(千葉県農業共済組

合連合会中央家畜診療所)

上田 融(NPO法人いぶり自然

学校)

新 潟 市 10月20日 駅南貸会議室KENTO・5階

会議室

木島秀雄(愛知県学校給食牛

乳協会)

加茂太郎(加茂牧場)

札 幌 市 11月2日 北農ビル・第5会議室

村田 亮(酪農学園大学獣医

学群)

上田 融(NPO法人いぶり自然

学校)

仙 台 市 11月17日 仙台駅前貸会議室ヒューモス

ファイブ・8階貸会議室

島田 亘(千葉県農業共済組

合連合会中央家畜診療所)

加茂太郎(加茂牧場)

福 岡 市 12月1日 カンファレンスASC・4階

会議室

酒井由紀夫(有限会社いとし

ま動物クリニック)

立野美香(イナアソシエーショ

ン)

2.岡山会場の概要

 ここでは、9月8日に岡山市で開催された本年度最初

の研修会について、その概要を紹介する。岡山会場では、

18名のファシリテーターが参加し、認証を更新した。

(6)

SPECIAL REPORT

(1)講演:酪農教育ファームにおける安全・衛生対策

の確認

 (講師)愛知県学校給食牛乳協会

 事務局長 木島秀雄氏

 安全な酪農体験とするための対応ポイント、動物由来

人畜共通感染症への対策、牧場(酪農)と特に関係の深

い家畜伝染病(口蹄疫等)の予防対策、生乳の衛生的な

取り扱い方、手作り体験で共通する注意点等について説

明した。

 クリプトスポリジウムが原因と考えられる下痢につい

て質問があり、「クリプトは細菌やウイルスではなく原

虫である。昔、クリプトが水道水に紛れ込み、人間が下

痢をするという問題が起こったことがある。クリプトに

消毒薬は効かない。出所は牧場であったようだ。現在は、

水道水は濾過されているので問題ないが、現場で働く方

はクリプトがいるということを前提に考えて対策をする

必要がある。経口感染なので、まずは手洗い。井戸水な

どにも気を付けてほしい。症例がない地域の医師だと分

からない可能性もある」と回答された。

 また、鹿など偶蹄類に接触した観光客を介した口蹄疫

の感染リスクについて、「口蹄疫の診断は抗体を測って、

感染しているかどうかを調べる。その気になれば他の動

物にも感染しているかどうかを調べることはできる。た

だ、経験上、鹿などが口蹄疫に感染しているということ

はないと思うので、そこまで調べる必要はないのではな

いかと思う」という見解が示された。

【木島講師による講演】

(2)ワークショップ:伝わるためにはコツがある(意

識的に仕組み、相手の腑に落とす)

  (講師)株式会社加茂牧場

 代表取締役 加茂太郎氏

 自らが行う酪農体験の目的(ねらい)をもとに、「導

入」、「展開」、「まとめ」の項目に振り分け、自らのプロ

グラムを分かり易く説明した。その上で、留意点やポイ

ントを整理し、目的にたどり着く内容になっているかど

うかを検証した。

 質疑応答の時間に、元教員である加茂氏は自身の経験

について、「教員の頃、酪農を継ぐ気はなく、学校で牧

場に行くことも、学校に出前授業を呼び入れることもな

かった。でも、自分が酪農家になってその凄さに気付い

た。恥ずかしながら、教員当時はこれほど感動できる授

業はできていなかった」と述べた。

 また、小学校での性教育の実態について、「簡単なこ

とは4年生の理科、保健体育の両方でやる。5年生なら

受精という言葉は知っているし、6年生になると簡単に

だが人間の卵巣の話なども学ぶ。学校に行くときに、先

生にどこまでやっているか聞くのがよい。こちらは恥ず

かしがらずに堂々と言った方がよい」と説明した。

【加茂講師によるワークショップ】

(7)

06

Japan Dairy Council No.571

TOPICS

トピックス…①

平成29年度臨時会員総会の

概要

1

 本会議は9月21日、KKRホテル東京(東京都千代田区)で臨時会員総会を開催し、理事に中家 徹氏(全

国農業協同組合中央会会長)、桑田義文氏(全国農業協同組合連合会常務理事)、岩曽 聡氏(農林中央金庫

常務執行役員)、長島佳史氏(全国共済農業協同組合連合会常務理事)の4名を補選した。

予断を許さない酪農情勢

 本会議の砂金甚太郎副会長は、主催者挨拶の中で、わが国酪農をめぐる情勢を分析し、取り組むべき課題を次のよう

に総括した。

1)全国の生乳生産は7月までの猛暑が一転、東日本では8月に入り低温と長雨に見舞われ、生乳生産や牛乳消費に影

響が及んだ。一方、西日本では大変な酷暑が続き、乳牛の暑熱ダメージから生乳生産が大きく低下した。

2)こうしたなか、学校給食牛乳の全面的な供給再開を前に、台風15号の影響でホクレン丸が欠航を強いられたが、関

係者の尽力により、最悪の事態はギリギリ回避された。さらに、シルバーウィーク中の台風18号にも影響を受けた。

3)生乳需給の安定のため、北海道産生乳による需要への補完と、都府県では暑熱対策に尽力してきたが、乳牛の増頭

対策が最重要課題と言える。

4)また、通常国会で可決された新畜安法(畜産経営の安定に関する法律)は、政省令で制度運用の具体化を図ることとなっ

ているが、9月6日より、意見公募が開始されている。

5)これまで、補給金交付に当たり、需給調整に責任を果たすこと、集送乳調整金の交付要件としての「あまねく集送乳」

を実施すること、さらに指定団体がいわゆる「いいとこ取りを防止」できるよう生乳取引を拒否できる理由を明記する

こと等が論点となっていたが、一定の整理がなされた。

6)10月下旬には、政省令公布と併せて、法及び政省令の解釈や規定例を含む生産局長通知が発出される見通しとなっ

ている。新制度への円滑な移行を図るとともに、指定団体の機能充実に齟齬を生じることがないよう、引き続き注力し

ていく必要がある。

本会議の新役員体制

 奥野長衛理事(全国農業協同組合中央会前会長)、小原良教理事(全国農業協同組合連合会前常務理事)、山田秀顕理

事(農林中央金庫前常務理事)、三間真一(全国共済農業協同組合連合会専務理事)の退任に伴い、理事に中家 徹氏(全

国農業協同組合中央会会長)、桑田義文氏(全国農業協同組合連合会常務理事)、岩曽 聡氏(農林中央金庫常務執行役員)、

長島佳史氏(全国共済農業協同組合連合会常務理事)を補選した。

 なお、新理事の任期は、現役員の残任期間である平成29年9月21日より平成31年度定時会員総会終了時までとなる。

一般社団法人中央酪農会議役員名簿

      平成29年9月21日

役 職 名

氏 名

区 分

所 属 団 体 ・ 役 職 名

長(非) 中家 徹

中 央 会 員

全国農業協同組合中央会会長

副 会 長(非) 砂金 甚太郎

全国酪農業協同組合連合会代表理事会長

副 会 長(非) 尾形 文清

地 方 会 員

九州  九州生乳販売農業協同組合連合会代表理事会長

専務理事(常) 迫田 潔

学識経験者

事(非) 桑田 義文

中 央 会 員

全国農業協同組合連合会常務理事

事(非) 村上 進

全国開拓農業協同組合連合会代表理事専務

事(非) 岩曽 聡

農林中央金庫常務執行役員

事(非) 長島 佳史

全国共済農業協同組合連合会常務理事

事(非) 瀧澤 義一

地 方 会 員

北海道 ホクレン農業協同組合連合会代表理事副会長

事(非) 伊藤 一成

東北  東北生乳販売農業協同組合連合会代表理事会長

事(非) 菊池 一郎

関東  関東生乳販売農業協同組合連合会代表理事会長

事(非) 小林 辰一

北陸  北陸酪農業協同組合連合会代表理事会長

事(非) 杉浦 弘泰

東海  東海酪農業協同組合連合会代表理事会長

事(非) 中川 泰宏

近畿  近畿生乳販売農業協同組合連合会代表理事会長

事(非) 東山 基

中国  中国生乳販売農業協同組合連合会代表理事会長

事(非) 柳瀬 一範

四国  四国生乳販売農業協同組合連合会代表理事会長

事(非) 生源寺 眞一

学識経験者

福島大学農学系教育研究組織設置準備室長

事(非) 金井 健

中 央 会 員

全国農業協同組合中央会 常務理事

事(非) 福士 正二郎

地 方 会 員

北海道 ホクレン農業協同組合連合会酪農畜産事業本部本部長

事(非) 平野 正延

関東  関東生乳販売農業協同組合連合会代表理事副会長

(注)常:常勤  非:非常勤

(8)

TOPICS

トピックス…

TOPICS

2

改正畜安法の政省令案のポイ

ント

 農林水産省は9月6日、本年春の通常国会で可決された「畜産経営の安定に関する法律」(以下、「改正畜

安法」という)の施行に向けた政省令を取りまとめた。加工原料乳補給金制度をめぐり焦点となっていた、

いわゆる「いいとこ取り」の防止など、具体的な規定を盛り込んだ。同日中に同省ホームページ上で条項を

公表し、30日間のパブリックコメント(意見公募)を経て、10月下旬をめどに公布される見込みである。

(1)年間販売計画の妥当性の判断基準

 改正畜安法では、需給の安定に向け補給金の交付希望者には年間販売計画の提出を義務づける。この際、交付要件に

は乳製品加工比率による規定は設けず、「最も加工仕向け量が少ない月でも、年間の加工仕向け予定総数量を12等分し

た数量の20%以上が加工原料乳に仕向けられていること」を基準とする。

 年間販売計画は、以下の基準(安定取引)を満たす必要がある。

 また、年間販売計画には以下の書類を添付する。

①各月毎の生乳又は特定乳製品の販売予定数量を証する書類(生乳取引契約書等)

②生乳の検査方法を証する書類、等

(2)集送乳調整金の交付を受けるための要件

 地域内で生産された生乳を『あまねく集乳』する(地域内の全部又は大部分の区域から集送乳を行う)要件を具体的

に明記する。

 具体的な要件は次の通り。

①補給金及び集送乳調整金をプール計算し、生産者に支払うこと

②集送乳経費の負担額を平準化並びに乳代はプールを基本としていること    

③生乳販売委託契約等において、㎏当たり集送乳経費額とそのうちの生産者負担額を明らかにすることとされている

こと

④省令の正当な理由がある場合を除き、生乳取引を拒まないこと、等

(3)指定団体(指定事業者)が生乳取引を拒否できる理由を明記

 いわゆる「いいとこ取り」(場当たり的で不公平を感じる取引)防止に関する規定については、指定事業者が生乳取引

を拒否できる理由を以下のとおり明記した。

①委託生乳数量等が、生乳生産の季節変動を超えて変動する取引を求められる場合

②短期間の生乳取引を求められる場合

③特定の用途仕向けへの販売を条件とした取引を求められる場合

④生乳の品質が統一的基準に満たない取引を求められる場合

⑤委託生乳数量等が、当事者間の合意なく約定された数量から大幅に増減している場合

⑥生乳の受託販売事業者に対する買取の申出、又は買取販売事業者に対する委託販売の申出、(2)の①~③に適合し

ない申出等

 なお、指定事業者が生乳取引を拒否できる正当な理由について、政省令公布後、現場からの問い合わせや現場への聞

き取りにより、具体的な事例を分類した上で例示する。

(4)今後の予定

 農林水産省は同日、来年4月1日の改正畜安法施行に向けたスケジュールも明らかにした。政省令は、30日間のパブリッ

クコメントを経て、10月下旬に交付される見込である。また、政省令公布に併せて、生産局長通知(法、政省令の解釈、

業務規程の規定例、取引契約の規定例等)も発出される見込である。

 なお、加工原料乳補給金と集送乳調整金の単価、および交付対象数量(総量)は来年度予算編成と合わせ、食料・農業・

農村政策審議会畜産部会への諮問・答申を経て12月末に決定する予定である。諮問と同時に補給金と集送乳調整金の算

定方法も公表する。

 一方、指定生乳生産者団体をはじめ、加工原料乳補給金等の交付を希望する事業者には、平成30年2月をめどに生乳

の「年間販売計画」の提出を求める。

各月の加工原料乳

仕向け予定数量

年間の加工原料乳

仕向け予定総数量

≧       ÷ 12 × 0.2

(9)

08

Japan Dairy Council No.571

TOPICS

トピックス…

3

農業者の設備投資意欲が過去最

1.畜産でとくに強い投資意欲(表1参照)

 平成29 年の設備投資見込みDIは、28 年(▲12.8)から16.4 ポイント上昇して3.6 と過去最高で、19年の調査開始以

来初のプラス値となり、農業者の設備投資意欲が高まっていることが明らかとなった。設備投資見込みDI( Diffusion

Index )とは、設備投資を「予定している」という回答の構成比から、「予定していない」という回答の構成比を差し引

いたものである。

 業種別では畜産が全ての

業種でプラス値となり、設

備投資意欲が高くなってい

ることが分かる。酪農では、

九州と中・四国で設備投資

意欲がとくに高くなってい

る。一方、地域による差が

あるものの、全国では施設

野菜(▲7.4)、施設花き(▲

17.8)等の園芸品目や茶(▲

8.6)、 き の こ( ▲5.4) は マ

イナス値となった。とくに

施設野菜は地域差が大きく、

北 海 道(47.8)、 北 陸(50.0)

といった新興産地では投資

意欲の高まりが見られた。

2.生産施設投資は畜産に集中

 設備投資の検討内容については、全体では農業機械(58.8%)が最多で、続いて生産施設(37.6%)、農地取得(27.0%)、

農地整備(23.5%)と生産関連での回答が多かった。

 なかでも、稲作や露地野菜等は定期的な機械の更新が必要なため、農業機械への投資割合が高く、畜産では畜舎の建設・

整備等の生産施設の割合が高くなっている。果樹は加工施設の割合が35.6%と高く、6次産業化の動きを反映したもの

と見られる。

 生産関連以外の項目では、雇用対策が8.4%と高く、労働力問題への関心の高さがうかがえる。労働者不足を解消する

ため、宿泊施設を併設した農業用倉庫の建設などの具体的な投資に関する回答も見られた。

 また、設備投資の目的については、「設備更新のため」(43.9%)のほか、「省力化・生産効率化のため」(50.6%)、「規

模(生産)拡大のため」(45.4%)と生産関連の回答が多くなった。

3.設備投資をしない理由は「現状

維持」と「後継者不足」(表2参照)

 設備投資をしない理由としては、

すべての業種で「現状規模を維持す

る方針のため」が最多(79.0%)と

なった。一方で、「経営が逼迫して

いるため」との回答が畑作(24.3%)、

茶(25.3%)で多くなっているのも

特徴である。

 なお、酪農においては、「現状規

模を維持する方針のため」(78.4%)

に続いて「後継者がいないため」

(21.6%)、「必要な機能を外部委託す

るため」(13.5%)との回答が他の業

種に比べて多く、後継者不足による

担い手の減少、労働力のアウトソー

シングが進むと考えられる。

 日本政策金融公庫農林水産事業本部は本年3月、認定農業者の経営改善の取組を後押しする「スーパーL

資金」又は担い手農業者の新たな取組みを支援する「農業改良資金」の融資先を対象に、平成29 年の設備

投資見込みやその内容について調査した結果を公表し、農業者の設備投資意欲が調査開始以来最高値となっ

たことを明らかにした。

表1 農業における業種・地域別の設備投資見込みDI

業種

全国

北海道

東北

関東

北陸

東海

近畿

中・四国

九州

農業全体

3.6

3.6

2.0

▲ 1.4

4.2

▲ 3.2

4.2

8.0

9.0

稲作

3.9

▲ 2.8

1.2

2.4

6.4

44.2

10.4

22.2

19.6

畑作

8.2

8.8

-

5.8

-

-

-

45.4

0.0

露地野菜

1.6

3.8

9.6

▲ 7.6

9.0 ▲ 11.2

12.0

▲ 3.0

9.4

施設野菜

▲ 7.4

47.8 ▲ 12.8

0.0

50.0 ▲ 27.0 ▲ 13.4 ▲ 18.0

▲ 7.4

▲ 8.6

-

-

4.6

-

20.0

45.4

- ▲ 23.0

果樹

▲ 9.0

11.2 ▲ 13.0

▲ 9.4 ▲ 37.5

33.4 ▲ 31.0

0.0

12.2

施設花き

▲ 17.8

- ▲ 21.4

▲ 8.6 ▲ 27.2

▲ 8.4 ▲ 33.4 ▲ 55.6 ▲ 10.4

きのこ

▲ 5.4

-

40.0 ▲ 35.0

-

-

- ▲ 25.0

38.4

酪農

11.6

7.4

8.8

4.8

-

12.5

▲ 8.4

29.8

48.8

肉用牛

13.6

3.8

14.2

▲ 9.8

0.0 ▲ 47.4

63.6

▲ 5.6

45.2

養豚

24.2 ▲ 20.0

9.0

14.2 ▲ 25.0

37.5

-

76.4

41.2

採卵鶏

22.6

-

38.4

-

- ▲ 11.2

75.0

44.0

0.0

ブロイラー

19.4

-

▲ 6.6

-

-

-

-

-

20.0

資料:日本政策金融公庫 農林水産事業本部

 注)「-」は一定以上の回答数に到達していないため、数値未公表。

表2 農業者が設備投資をしない理由(複数回答)

単位:%

業種

回答数

現状規模を

維持する

方針のため

経営規模

縮小のため

必要な機能を

外部に委託

するため

経営が逼迫

しているため

いないため

後継者が

周辺環境が

都市化

したため

その他

農業全体

3,135

79.0

4.6

6.5

12.7

17.3

1.3

12.6

稲作

1,192

77.4

3.9

8.7

14.8

18.3

1.4

14.7

畑作

259

76.1

1.5

8.5

24.3

20.8

1.2

9.3

露地野菜

273

76.6

5.5

4.0

12.1

17.9

1.5

15.0

施設野菜

283

85.2

3.2

4.6

4.6

14.8

1.8

10.2

75

81.3

2.7

5.3

25.3

10.7

0.0

6.7

果樹

179

80.4

7.8

2.2

11.7

14.5

0.6

12.3

施設花き

120

85.0

4.2

1.7

11.7

13.3

0.0

10.8

きのこ

43

86.0

4.7

0.0

16.3

11.6

0.0

11.6

酪農

222

78.4

5.9

13.5

8.1

21.6

1.4

9.0

肉用牛

179

80.4

5.6

2.8

5.0

12.3

1.1

12.3

養豚

73

74.0

4.1

1.4

4.1

16.4

8.2

16.4

採卵鶏

43

81.4

9.3

2.3

7.0

9.3

2.3

14.0

ブロイラー

21

90.5

4.8

0.0

0.0

0.0

0.0

4.8

資料:日本政策金融公庫 農林水産事業本部

(10)

TOPICS

トピックス…

TOPICS

EUが乳製品の短期的需給見

通しを公表

1.バター高騰と脱脂粉乳輸出の好調に支えられる生乳

価格

 EUの生乳価格は、本年当初から100kg当たり33ユー

ロ前後で推移している。生乳価格が好調な背景には、域

内での生乳出荷量の減少、バターとチーズの大きな域内

需要、さらに南米とニュージーランドでの生乳生産量の

減少に伴う、EU産乳製品の強い輸出需要などがある。

 EU域内でのバターと脱脂粉乳の価格格差は、かつて

ないほど大きくなっている。世界的な需給ひっ迫状況の

下で、EUのバター価格は6月中旬、100kg当たり500

ユーロという歴史的な高水準を上回った。一方、脱脂粉

乳の価格は、公的在庫が多いことから低水準に押し下げ

られているが、輸出需要の増加と供給量の減少によって、

わずかであるが回復傾向がみられる(図参照)。

 今後数か月間にわたり、いくつかの要因が生乳の価格

動向に影響を及ぼすことが考えられる。その一つは、世

界的な供給量の動向である。ニュージーランドでは、天

候不順や極端な価格低下により生乳生産が低迷し、2年

連続して出荷量が減少したが、生乳価格が大幅に上昇す

れば、生産がピークを迎える9月~1月に出荷量の回復

が見込まれる。また、米国の生乳供給量は、前年より約

2%増加することが期待されている。

 EUの生乳出荷量は、本年当初は減少傾向で推移した

が、後半は前年を上回ることが期待されている。脱脂粉

乳の大量在庫があるものの、域内外、とくにアジアの需

要が旺盛なため、国際市場価格の回復が予想される。

4

 平成29年7月6日、安倍総理大臣とEUのユンカー欧州委員会委員長が首脳協議を行い、日EU・EP

Aは大枠合意に至ったが、欧州委員会は同月12日、農産物の短期的需給見通しを公表した。乳製品市場に

見られる現在の特徴は、バターの供給不足、チーズの価格上昇、脱脂粉乳の輸出拡大である。2017年後半

の生乳生産量は、天候と牧草の状況に大きく影響されるものの、昨年を上回ることが見込まれている。

2.生乳の用途別仕向け量の変化

 現在、高水準の価格と旺盛な需要に恵まれたEUチー

ズ市場は、乳業者に大きな利益をもたらしている。この

ため、2017年のチーズ生産量は前年を2%以上も上回る

と予想されている。このようなチーズの増産は、ピザ用

モツァレラチーズの消費に牽引されている。また、ハン

バーガーとサンドウイッチでのチーズ使用量も増加して

いる。2017年におけるEUの1人当たりチーズ消費量は

1%以上増加し、18kgになると見込まれている。

 世界、とくにアジアにおけるチーズの消費量も着実に

増加している。ニュージーランドの供給量が減少する一

方で、EUと米国がチーズ市場で利益を得ている。2017

年の第1四半期におけるチーズ輸出量は、EUが7%、

米国が15%増加している。EUから日本への輸出量は

40%、韓国へは23%増加している。

 世界的なバター価格の高騰は、需給の不均衡に起因す

ると言われている。バターと乳脂肪の需要は世界的に増

加している。EUの小売市場や業務用市場では、マーガ

リンやスプレッドからバターへの切り替えがみられる。

EU以外でも、主に製菓・製パン業界でバターとクリー

ムの消費が増加している。しかし、EUでは、バターと

脱脂粉乳よりも利益率が大きいチーズやホエイへの生乳

仕向け量が増えるため、バターの生産量は前年に比べて

3%減少、輸出量は20%減少すると見込まれている。

3.搾乳牛の高い更新率の影響

 2016年12月現在、EUの生乳生産量を左右する搾乳

牛飼養頭数は前年比0.4%減で引き続き減少傾向にある。

2016年の搾乳牛と畜頭数は8%増加したが、搾乳牛飼養

頭数の減少がわずかに抑制されたのは、高い比率で生産

性の高い若齢雌牛に更新したからである。

 この搾乳牛の更新によって、2017年の1頭当たり乳量

は前年比2%の増加が見込まれているが、牧草の品質や

収穫量、濃厚飼料の給与状況(酪農家の購入資金量)の

影響を受ける可能性がある。さらにEU15(西欧諸国)

では、低栄養飼料の給与によって、乳脂肪分率が0.7ポ

イント低下すると予想されている。

0 100 200 300 400 500 600 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

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(11)

10

Japan Dairy Council No.571

INFORMATION

平成30年度農林水産予算概算要求の概要

1.酪農経営安定対策

【(所要額)43,976(前年度43,959)百万円】

 生乳生産数量の維持・拡大のため、加工原料乳

(脱脂粉乳・バター等向け、チーズ向け及び生ク

リーム等の液状乳製品向け生乳)について、生産

者補給金等を交付するとともに、その取引価格が

低落した場合の補填を行うことにより、全国の酪

農経営の安定を図る。

〈主な内容〉

(1)加工原料乳を対象とする生産者補給金等の

交付

 「畜産経営の安定に関する法律」に基づき、生

乳の再生産の確保と全国の酪農経営の安定を図る

ため、加工原料乳について生産者補給金等を交付

する。

     加工原料乳生産者補給金等[所要額]

     36,991(36,991)百万円

     補助率:定額

     事業実施主体:(独)農畜産業振興機構

 農林水産省は8月25日、自由民主党の農林関係合同会議(農林水産戦略調査会、農林部会、農政推進協議会)

において「平成30年度農林水産関係予算概算要求」の重点事項と要求額を説明し、了承された。これによって、

平成30年度予算の獲得に向けて、財務省などとの折衝が本格化する。

 来年度予算については、政府から各省庁に対し、29年度当初予算(2兆3,071億円)の115%を限度に概算

要求できるルールが提示されており、農林水産省はその限度額である総額2兆6,525億円を財務省に提出する。

農林水産省は、農業構造改革、水田農業政策、品目別対策など6つの重点事項を掲げているが、以下では、

生産局畜産部関係概算要求の概要を紹介する。

(2)加工原料乳の取引価格が低落した場合の補填

 加工原料乳の取引価格が補塡基準価格(過去3

年間の取引価格の平均)を下回った場合に、生産

者に補塡金(低落分の8割)を交付する事業を引

き続き実施する。

     加工原料乳生産者経営安定対策事業の

継続[推進事務費]  25(9)百万円

     補助率:定額、3/4以内

     事業実施主体:(独)農畜産業振興機構、

対象事業者

(関連対策)

飼料生産型酪農経営支援事業

 自給飼料生産基盤に立脚した経営を行う酪農家

(自給飼料の生産を行うとともに環境負荷軽減に

取り組んでいる者)に対し、飼料作付面積に応じ

て交付金(1.5万円/ha)を交付する。また、飼

料作付面積を拡大し、輸入飼料の使用量を削減又

は乳用後継牛を増頭した場合には、拡大面積に応

じた交付金(3万円/ha)を追加交付する。

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(12)

INFORMATION

     飼料生産型酪農経営支援事業

6,960(6,960)百万円

     補助率:定額

     事業実施主体:都道府県協議会、生乳

生産者

2.国産牛乳乳製品需要・消費拡大対策

【754(755)百万円】

 生乳の需要を確保するため、条件不利地域への

学校給食用牛乳の供給を支援して安定的な生乳需

要を確保するとともに、学校給食における牛乳の

利用を拡大する。また、牛乳乳製品の輸出環境を

整備するため、乳製品国際規格に我が国の意見を

反映させるための活動を進める。

〈主な内容〉

(1)学校給食用牛乳の安定供給等への支援

 遠隔地、離島など供給条件が不利な地域への学

校給食用牛乳の供給を支援する。また、自都道府

県産生乳を用いた低温殺菌牛乳の学校給食での供

給を支援する。さらに、小中学校等の学校給食へ

の新規の牛乳供給を支援する。

     学校給食用牛乳供給推進事業

744(744)百万円

     補助率:定額、1/2以内

     事業実施主体:乳業者、生産者等が構

成する組織

(2)乳製品国際規格策定のための支援

 生乳需給の安定を図るとともに、乳製品の需要

拡大を図るため、乳製品国際規格に我が国の意見

を反映させるための活動を支援する。

     乳製品国際規格策定活動支援事業

10(11)百万円

     補助率:定額、1/2以内

     事業実施主体:(公財)日本乳業技術

協会

3.乳業等の再編・合理化に向けた取組への支援

【強い農業づくり交付金

29,000(20,174)百万円の内数】

 牛乳乳製品の安定供給や産地の収益力向上を図

るため、生乳流通の合理化による生乳流通コスト

の低減に向けた取組を支援する。また、飲用牛乳

の消費が低迷する中、酪農家の経営安定に資する

ために、乳業工場の再編・合理化と衛生管理の向上

を図ること等により、乳業の経営体質を強化する。

〈主な内容〉

牛乳・乳製品の安定供給のための施設整備への支

 集送乳の合理化による生乳流通コストの低減を

図り、また、乳業の製造販売コストの低減や衛生

水準の高度化を図るため、クーラーステーション

や乳業工場の新増設・廃棄等を支援する。

     強い農業づくり交付金

29,000(20,174)百万円の内数

     交付率:都道府県の交付率は定額

(事業実施主体へは事業費の

1/2、1/3、1/4、1

/5以内)

     事業実施主体:農業者団体、事業協同

組合、協議会等

4.酪農経営体生産性向上緊急対策事業

【6,000(6,000)百万円】

 酪農家の「働き方改革」、とくに労働時間の短

縮を推進するため、労働負担軽減・省力化等に資

する取組を支援する。

     補助率:定額、1/2以内

     事業実施主体:民間団体

〈主な内容〉

 地域の酪農家等、酪農関係者が参画する協議会

において、労働負担軽減や乳用後継牛の確保を図

る計画が策定された場合、当該計画の実現のため、

以下の取組を支援する。

(1)労働負担軽減・省力化等に資する機械装置

の導入支援

 酪農を営む者に対し、その実情に応じた労働負

担軽減・省力化及び飼養管理技術の高度化に資す

る機械装置の導入を支援する。

(2)乳用後継牛預託施設の整備等の支援

 乳用後継牛の育成を担う預託施設に対し、乳用

後継牛の受入体制を強化するため、預託施設の整

備等を支援する。

(3)集合搾乳施設の整備

 複数戸の酪農家が協業し、搾乳作業などの作業

を外部化・集中管理するモデル的な集合搾乳施設

の設置を支援する。

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(13)

12

Japan Dairy Council No.571

SCHEDULE CALENDAR

中央酪農会議・関連団体スケジュール

指定団体スケジュール

10 月

Oct.

日 /SUN

月 /MON

火 /TUE

水 /WED

木 /THU

金 /FRI

土 /SAT

1

2

3

4

5

6

7

畜安法等の一部改正に伴

う農水省生産局長通知に

関する指定団体・全国連実

務責任者・担当者会議、岡

山県農業共済会館、11:30

海 外 研 修(ニュー

ジーランド・オースト

ラリア)、~13日

スキルアップ 研 修

会(名古屋会場)、

11:00

四 国:第4回 理 事

会、サンポートホー

ル高松、13:30

近畿:第5回理事会

( 1 2:3 0 )、第2回

生乳受託販売委員

会(13:00)、第1回

臨時総会(13:30)、

京都市内

8

9

10

11

12

13

14

日本酪農政治連盟:

常任・中央委員合

同 委員会 、自由民

主党本部、13:45

日本農学会:シンポ

ジウム、東 京 大 学

弥生講堂、10:00

四国:酪農体験会

( オープンファー

ム)、香川県内、~

11/25

15

16

17

18

19

20

21

全国連・指定団体実務責任

者会議、中酪会議室、13:30

酪農教育ファーム北海道推

進委員会:研修会、むらかみ

牧場ほか、10:00

農協愛 友会:見学

会、

JA水戸、10:30

日本専門新聞協会:

記念祝賀会、帝国

ホテル、15:00

スキルアップ研修会

(新潟会場)11:00

東北:全国連再委

託販売乳業者現地

研修会、福島県スパ

リゾートハワイアン

ズ、~20日

22

23

24

25

26

27

28

地域交流牧場全国

連絡会:全国研修

会、愛知県、~25日

Jミルク:乳 和 食 指

導者スキルアップ講

習会、

Jミルク会議

室、~26日

千葉県 酪連:千葉

県乳牛共進会、千

葉家畜市場、9:30

全国競馬・畜産振

興会:調査研究等

発表会、東京大学

一条ホール、13:10

Jミルク:ヒーロー&ヒ

ロインコンクール審

査委員会、

Jミルク

会議室

関東:第235回理

事会・需給懇談会、

静岡県伊東市、~

26日

29

30

31

1

2

3

4

日 本 酪 農 教 育

ファーム研究会:研

究会・役員会

日本乳業協会:おい

しいミルクセミナー・

仙台

第 1 1 回 A L L

JAPANナチュラル

チーズコンテスト、ホ

テルメトロポリタンエ

ドモント、~11/1

(14)

11 月

Nov.

日 /SUN

月 /MON

火 /TUE

水 /WED

木 /THU

金 /FRI

土 /SAT

29

30

31

1

2

3

4

第11回ALL JAPAN

ナチュラルチーズコ

ンテスト、ホテルメト

ロポリタンエドモント、

10/31~

スキルアップ研修会

(札幌会場)、11:00

5

6

7

8

9

10

11

第 2 回 酪 農 教 育

ファーム活動20年

目の節目の取組検

討会議、中酪会議

室、13:30

日本農林漁業振興会:啓発

展及び地域農林水産展、サン

シャインシティ、~11日

熊本県酪連:第4回組織整備

委員会、熊本県酪連、13:30

東北:上半期定期

監査、生乳販連会

議室、11:00

四国:平成29年度

上 半 期 監 査 、第2

回監事会、販連会

議室、10:30

中国:牛乳・乳製品

料理コンクール、中

国5県

東北:牛乳・乳製品

料理コンクール、宮

城調理製菓専門学

校、12:10

12

13

14

15

16

17

18

日 本 酪 農 教 育

ファーム研究会:例

全開連:全国開拓代表者大会、如

水会館、14:00、Jミルク:マーケティ

ング委員会

地域交流牧場全国連絡会:震災復

興支援事業もーもースクール・福島

スキルアップ研修会

(仙台会場)、11:00

日本乳業協会:表彰

式・祝賀会、ホテルグ

ランドパレス、15:30

東 北:第4回 理 事

会、生乳販連会議

室、11:00

関東:牛乳料理コン

クール、武蔵野調理

師専門学校、10:00

19

20

21

22

23

24

25

全国連・指定団体

実務責任者会議、

中酪会議室、13:30

日本農林漁業振興

会:農 林水産祭式

典、明治神宮会館、

11:40

Jミルク:ヒーロー&ヒ

ロインコンクール表

彰式

関東:上期監査、関

東 生 乳 販 連 会 議

室、15:00

関東:第236回理

事会、湯島夏目ビル

地下1階、13:30

26

27

28

29

30

1

2

全酪連:理事会、全酪連本所、12:00、

日本乳業協会:第3回総務部門情報交

換会、農協乳業協会会議室、16:00

地域交流牧場全国連絡会:震災復興

支援事業もーもースクール・熊本

関 東:CS職 員 研

修会、東京八重洲

ホール、13:30

(15)

14

Japan Dairy Council No.571

DAIRY INFORMATION

酪農関係データ

平成29年度7月用途別販売実績(速報)

平成29年8月15日 一般社団法人 中央酪農会議

1)総受託乳量 2)販売乳量 (全乳哺育・緊急余乳を除く) 指 定 団 体 7月 4-7月累計 指 定 団 体 7月 4-7月累計 前年同月比 前年同期比 前年同月比 前年同期比 トン % トン % トン % トン % 北海道 323,044 96.8 1,285,322 97.5 北海道 323,044 96.8 1,285,322 97.5 (96.9) (97.6) 青森 5,073 95.5 20,602 96.7 岩手 16,510 96.6 67,009 97.1 宮城 9,645 99.7 39,539 100.0 秋田 2,158 93.8 8,830 93.5 山形 5,182 96.0 21,359 96.7 福島 5,782 96.4 23,522 96.9 東北生乳販連 44,351 96.9 180,862 97.4 東北生乳販連 44,351 96.9 180,859 97.4 茨城 13,423 101.8 56,605 104.0 栃木 26,821 98.8 110,671 100.1 群馬 16,926 96.2 70,705 97.9 埼玉 4,513 96.9 19,000 97.5 千葉 17,007 98.5 71,055 98.4 東京 798 97.9 3,386 97.5 神奈川 2,969 96.9 12,440 95.7 山梨 1,015 99.7 3,991 97.0 静岡 7,215 100.5 29,768 99.3 関東生乳販連 90,687 98.7 377,621 99.5 関東生乳販連 90,687 98.7 377,621 99.5 新潟 3,680 92.9 15,444 95.6 富山 929 90.1 3,879 90.7 石川 1,609 92.5 6,626 91.8 福井 448 89.1 1,880 91.9 北陸酪連 6,666 92.2 27,830 93.7 北陸酪連 6,666 92.2 27,830 93.7 長野 7,905 95.2 31,698 95.5 岐阜 3,048 95.2 12,592 96.4 愛知 14,002 95.2 60,079 96.8 三重 4,359 102.3 18,341 101.5 東海酪連 29,314 96.2 122,710 97.1 東海酪連 29,314 96.2 122,710 97.1 滋賀 1,522 96.4 6,409 97.4 京都 1,552 89.3 6,568 90.6 大阪 776 95.3 3,251 96.2 兵庫 6,612 96.6 28,050 98.0 奈良 2,014 93.7 8,339 95.2 和歌山 419 107.8 1,769 101.9 近畿生乳販連 12,894 95.4 54,386 96.6 近畿生乳販連 12,894 95.4 54,386 96.6 鳥取 4,510 97.9 18,816 99.8 島根 5,282 96.4 21,967 97.5 岡山 7,070 94.0 30,002 94.9 広島 3,911 96.4 16,057 98.1 山口 1,242 93.6 5,245 96.8 中国生乳販連 22,014 95.7 92,087 97.1 中国生乳販連 22,014 95.7 92,087 97.1 徳島 2,492 96.8 10,614 98.7 香川 2,903 99.8 12,118 100.0 愛媛 2,247 94.4 9,451 94.0 高知 1,662 92.6 7,297 96.4 四国生乳販連 9,303 96.3 39,482 97.5 四国生乳販連 9,303 96.3 39,482 97.5 福岡 5,950 93.1 25,822 96.3 佐賀 1,084 86.1 4,804 90.3 長崎 3,106 97.6 13,678 98.8 熊本 19,166 95.5 83,228 99.8 大分 5,369 91.2 23,545 95.2 宮崎 6,140 93.4 26,499 95.9 鹿児島 6,628 95.6 29,174 96.4 九州生乳販連 47,442 94.3 206,750 97.5 九州生乳販連 47,442 94.3 206,750 97.5 都府県 262,671 96.6 1,101,726 97.9 都府県 262,671 96.6 1,101,724 97.9 合計 585,715 96.7 2,387,048 97.7 合計 585,715 96.7 2,387,045 97.7 (96.8) (97.8) 注1)この速報は、キロ(㎏)で報告いただいた数量をトンに直して小数点以下を四捨五入した数値となっておりますので、合計値が一致していないことがあります。予めご了承下さい。 注2)総受託乳量の括弧内の前年比は、アウト・イン修正後の前年比 注3)今年度から東海と九州の公共の数値を除いています。

(16)

DAIRY INFORMATION

3)飲用牛乳向 4)はっ酵乳等向 指 定 団 体 7月 4-7月累計 指 定 団 体 7月 4-7月累計 前年同月比 前年同期比 前年同月比 前年同期比 トン % トン % トン % トン % 北 海 道 79,179 - 270,632 - 北 海 道 1,814 - 6,950 -東 北 生 乳 販 連 34,124 - 133,128 - 東 北 生 乳 販 連 6,886 - 29,424 -関 東 生 乳 販 連 70,882 - 288,078 - 関 東 生 乳 販 連 13,800 - 54,549 -北 陸 酪 連 6,308 - 26,376 - 北 陸 酪 連 274 - 1,063 -東 海 酪 連 23,957 - 100,514 - 東 海 酪 連 4,613 - 18,028 -近 畿 生 乳 販 連 12,011 - 50,503 - 近 畿 生 乳 販 連 787 - 3,329 -中 国 生 乳 販 連 16,116 - 67,019 - 中 国 生 乳 販 連 5,246 - 20,616 -四 国 生 乳 販 連 8,863 - 37,640 - 四 国 生 乳 販 連 293 - 1,283 -九 州 生 乳 販 連 34,176 - 145,692 - 九 州 生 乳 販 連 8,299 - 31,950 -都 府 県 206,438 - 848,952 - 都 府 県 40,198 - 160,242 -合 計 285,617 - 1,119,583 - 合 計 42,013 - 167,192 -5)特定乳製品向け(脱脂粉乳・バター等向け) 6)生クリーム等向け 指 定 団 体 7月 4-7月累計 指 定 団 体 7月 4-7月累計 前年同月比 前年同期比 前年同月比 前年同期比 トン % トン % トン % トン % 北 海 道 98,684 84.6 446,478 91.5 北 海 道 109,332 - 423,905 -東 北 生 乳 販 連 2,467 70.4 14,988 87.4 東 北 生 乳 販 連 637 - 2,409 -関 東 生 乳 販 連 4,464 65.1 28,359 86.1 関 東 生 乳 販 連 1,483 - 6,392 -北 陸 酪 連 39 70.5 189 93.1 北 陸 酪 連 38 - 180 -東 海 酪 連 532 70.5 3,243 80.0 東 海 酪 連 68 - 309 -近 畿 生 乳 販 連 0 - 168 82.4 近 畿 生 乳 販 連 94 - 379 -中 国 生 乳 販 連 264 110.7 2,674 110.8 中 国 生 乳 販 連 355 - 1,645 -四 国 生 乳 販 連 0 - 9 17.3 四 国 生 乳 販 連 144 - 534 -九 州 生 乳 販 連 2,456 88.4 18,315 88.1 九 州 生 乳 販 連 2,411 - 10,400 -都 府 県 10,222 72.0 67,945 87.3 都 府 県 5,230 - 22,248 -合 計 108,906 83.3 514,423 90.9 合 計 114,563 - 446,153 -7)チーズ向け 8)全乳哺育向け 指 定 団 体 7月 4-7月累計 指 定 団 体 7月 4-7月累計 前年同月比 前年同期比 前年同月比 前年同期比 トン % トン % トン % トン % 北 海 道 34,034 93.6 137,357 95.7 北 海 道 0 - 0 -東 北 生 乳 販 連 236 122.3 910 107.2 東 北 生 乳 販 連 0 - 3 52.5 関 東 生 乳 販 連 57 88.3 243 98.2 関 東 生 乳 販 連 0 - 0 -北 陸 酪 連 7 92.9 22 100.1 北 陸 酪 連 0 - 0 -東 海 酪 連 144 92.3 615 104.2 東 海 酪 連 0 - 0 -近 畿 生 乳 販 連 2 73.5 7 85.0 近 畿 生 乳 販 連 0 - 0 -中 国 生 乳 販 連 34 95.8 133 98.2 中 国 生 乳 販 連 0 - 0 -四 国 生 乳 販 連 4 94.8 14 103.0 四 国 生 乳 販 連 0 - 0 -九 州 生 乳 販 連 99 96.3 393 98.2 九 州 生 乳 販 連 0 - 0 -都 府 県 583 103.0 2,337 103.1 都 府 県 0 - 3 52.5 合 計 34,617 93.7 139,694 95.8 合 計 0 - 3 52.5 注1)この速報は、キロ(㎏)で報告いただいた数量をトンに直して小数点以下を四捨五入した数値となっておりますので、合計値が一致していないことがあります。予めご了承下さい。 注2)今年度から生クリーム等向けの定義が変わり、飲用牛乳・はっ酵乳等向けに移った数量がありデータに連続性がないため、それぞれの前年比は表示しておりません。 注3)今年度から東海と九州の公共の数値を除いています。

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2013(平成 25)年度から全局で測定開始したが、2017(平成 29)年度の全局の月平均濃度 は 10.9~16.2μg/m 3 であり、一般局と同様に 2013(平成

成 26 年度(2014 年度)後半に開始された「妊産婦・新生児保健ワンストップ・サービスプロジェク ト」を継続するが、この事業が終了する平成 29 年(2017 年)

平成 26 年度 東田端地区 平成 26 年6月~令和元年6月 平成 26 年度 昭和町地区 平成 26 年6月~令和元年6月 平成 28 年度 東十条1丁目地区 平成 29 年3月~令和4年3月

29.7.1 介護 谷口正臣 29.9.30 介護 谷口正臣. 29.7.1 介護 村尾真美 29.11.30

スイカ割り・おやつバイキング おやつレク(カップケーキ作り) 秋まつり・おやつレク おやつバイキング・お寿司バイキング

: Local Stress in Spherical and Cylindrical Shells due to External Loadings, Welding Research Council bulletin, March 1979 revision of WRC bulletin 107/August

: Local Stress in Spherical and Cylindrical Shells due to External Loadings, Welding Research Council bulletin, March 1979 revision of WRC bulletin 107/August