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中国では 長江中 下流域で夏季に暴風雨による洪水 日照不足に見舞われるとともに 北部でも収穫期に降雨 降雪に見舞われたこと等により 収穫面積が減少するとともに単収も低下したことから 生産量は前年度より減少 ( 0.6%) し 百万トンとなる見込みである なお 国家発展改革委員会 (NDR

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(1)

(4)米

○2016/17 年度の米需給(予測)のポイント

生産量は、中国で減少するものの、タイ、インド等で増加することから、世界全体では前年度より増 加すると見込まれる。 消費量は、インド等で増加することから、世界全体では前年度より増加すると見込まれる。 期末在庫量は、生産量が消費量を上回ることから前年度より増加し、期末在庫率も上昇すると見込ま れる。(表 Ⅳ-4-①) 表 Ⅳ-4-① 世界の米需給

区   分

2012/13 2013/14 2014/15 2015/16 2016/17

(予測) 対前年度 増減率(%)

生 産 量

472.5

478.3

478.6

472.4

480.0

1.6

消 費 量

465.4

478.3

477.8

470.5

477.8

1.5

貿 易 量

39.4

43.0

43.6

39.7

40.8

2.9

期末在庫量

113.9

113.9

114.7

116.5

118.7

1.9

期末在庫率

24.5%

23.8%

24.0%

24.8%

24.8%

0.1

(単位:百万精米トン)

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、Grain:World Markets and Trade」、PS&D」(January 2017) 注: 1)年度区分は、2016/17 年度についてみると、生産量は北半球の 2016 年後半と 2017 年初めに収穫 されるもの、及び南半球の2016 年の前半に収穫されるものの計(見込み)であり、消費量、貿易量、 期末在庫量は各国市場年度(末)の計(見込み)である。 2)貿易量とは輸出量を意味する。 3)期末在庫率の対前年度増減率は前年度とのポイント差である。 4)全て精米ベースである。 ア 生産量 2016/17 年度の生産量は、2014 年秋に発生したエルニーニョ現象の影響による乾燥気候が、2016 年春 にアジア各地で収束し、雨季の降水量が回復したこと等から、世界全体では前年度より増加(1.6%)し、 史上最高の480.0 百万トンとなる見込みである。(表 Ⅳ-4-①~③、 図 Ⅳ-4-①) 表 Ⅳ-4-② 世界の米生産の状況 (単位:百万精米トン) 区 分 2012/13 2013/14 2014/15 2015/16 2016/17 (予測) 対前年度 増減率(%) 世界に占め る割合(%) 世 界 合 計 4 7 2 . 5 4 7 8 . 3 4 7 8 . 6 4 7 2 . 4 4 8 0 . 0 1 . 6 1 0 0  中 国 143.0 142.5 144.6 145.8 144.9 ▲ 0.6 30 インド 105.2 106.6 105.5 104.3 106.5 2.1 22 インドネシア 36.6 36.3 35.6 36.2 36.6 1.1 8 バングラデシュ 33.8 34.4 34.5 34.5 34.5 0.0 7 ベトナム 27.5 28.2 28.2 27.5 27.8 1.2 6 (参考)タ イ 20.2 20.5 18.8 15.8 18.6 17.7 4 (参考)フィリピン 11.4 11.9 11.9 11.4 11.5 1.3 2

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain: World Markets and Trade」、PS&D」 (January 2017)

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中国では、長江中・下流域で夏季に暴風雨による洪水、日照不足に見舞われるとともに、北部でも収 穫期に降雨・降雪に見舞われたこと等により、収穫面積が減少するとともに単収も低下したことから、 生産量は前年度より減少(▲0.6%)し、144.9 百万トンとなる見込みである。 なお、国家発展改革委員会(NDRC)は、2016 年 2 月、2016 年に収穫される米(3 等)の 50 キログ ラム当たりの最低買付価格に関し、ジャポニカ米を155 元(3,100 元/トン)、中稲及び晩稲のインデ ィカ米を138 元(2,760 元/トン)と 2014 年以降引き続き据え置く一方、早稲のインディカ米は 133 元(2,660 元/トン)と前年から 2 元引き下げた。 写真:中国・東北地区 黒竜江省(2枚とも) 乾燥したほ場での収穫作業(2016 年 10 月) ほ場がぬかるんで、手刈りした稲(2016 年 10 月) 写真提供: Zheng 氏 インドでは、過去2年に比べてモンスーン期(例年6~9 月)の総雨量がほぼ平年並みに回復したこと や、最低支持価格制度により政府が米の価格を下支えしていることを受けて、同国の生産量の約 9 割を 占めるカリフ作(雨季米、6~12 頃に栽培)の作付面積が増加したこと等から、生産量は前年度より増 加(2.1%)し、106.5 百万トンとなる見込みである。 なお、同国政府は、2016 年 6 月、2016/17 年度の 100 キログラム当たりの最低支持価格について、一 般米は1,470 ルピー、グレード A は 1,510 ルピーと前年度からそれぞれ 60 ルピー引き上げた。 写真:インド南部 カルナータカ州 写真:インド北部 パンジャブ州 10 日ほど遅れて到来したモンスーン(2016 年7月) 登熟期のカリフ作の稲(2016 年 10 月) 写真提供:SMART Ag Biz 社(2 枚とも)

(3)

インドネシアでは、前年度に2015 年の雨季の到来の遅れに伴う田植えの遅延等により減産となった主 要作である第一作(雨季米、10 月~翌年 3 月頃に栽培)に関し、今年度は降水量が回復して灌漑用水が 十分となっていること等により、収穫面積が増加するとともに単収の上昇も見込まれることから、生産 量は前年度より増加(1.1%)し、36.6 百万トンとなる見込みである。 写真:インドネシア ジャワ島 西ジャワ州 写真:インドネシア バリ島 バリ州 乾季作の出穂期の稲田(2016 年 10 月) 雨季作の肥料散布の様子(2017 年1月) 写真提供:Putu Wardana 氏(2 枚とも) バングラデシュでは、生産量の約5割を占めるボロ作(乾季米、12 月~翌年 5 月頃に栽培)の作付面 積が収益性の高いとうもろこし等へのシフトにより減少、アウス作(雨季米、3~8 月頃に栽培)でも減 少するものの、約4割を占めるアマン米(雨季米、6 月~翌年 1 月頃に栽培)が作期終盤に洪水に見舞わ れた前年度から一転して今年度は好天に恵まれていること等から、生産量は前年度並みの34.5 百万トン となる見込みである。 表 Ⅳ-4-③ 米の 2016/17 年度収穫面積及び単収 ( 百 万 t ) (百万ha) ( t / h a ) 世 界 合 計 4 8 0 . 0 1 . 6 % 1 6 1 . 2 9 1 . 3 % 4 . 4 4 0 . 5 % 中 国 144.9 ▲ 0.6 % 30.16 ▲ 0.2 % 6.86 ▲ 0.4 % インド 106.5 2.1 % 44.50 2.3 % 3.59 ▲ 0.3 % インドネシア 36.6 1.1 % 12.16 0.5 % 4.74 0.6 % バングラデシュ 34.5 0.0 % 11.70 ▲ 0.6 % 4.43 0.7 % ベトナム 27.8 1.2 % 7.69 0.3 % 5.78 1.0 % (参考) タ イ 18.6 17.7 % 10.08 6.8 % 2.80 10.7 % (参考)フィリピン 11.5 1.3 % 4.60 ▲ 0.4 % 3.97 1.8 % 区   分 生 産 量   ( 精 米 )対前年度 収 穫 面 積 単 収 ( も み ) 増減率 対前年度 増減率 対前年度 増減率

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ベトナムでは、前年度にエルニーニョ現象の影響によると見られる干ばつに見舞われた主要作の冬春 作(11 月~翌年 6 月頃に栽培)が、今年度は南部で 2016 年 12 月の長雨による夏秋作の収穫遅延で作付 面積が減少するものの、北部では作付け条件が良好で拡大し、他の夏秋作(4~10 月頃に栽培)及びム ア作(6~10 月頃)でも単収の上昇が見込まれること等から、生産量は前年度より増加(1.2%)し、27.8 百万トンとなる見込みである。 写真:ベトナム南部 ロンザン省(2017 年1月) 写真:ベトナム北部 ニンビン省(2017 年2月) 生育が順調な冬春作のもち米の圃場 冬春作の種まきを行う様子 写真提供:AgroMonitor 社(2 枚とも) タイでは、雨季作(6~12 月頃に栽培)が作付時の降雨不足で作付面積が減少したものの単収の上昇 により生産量がほぼ前年度並みとなり、乾季作(12 月~翌年 4 月頃に栽培)はモンスーン期の降水量が 多く灌漑用水が十分となり、エルニーニョ現象の影響によると見られる干ばつに見舞われた前年度から 作付面積が大きく回復するとともに単収の上昇により大幅な増産が見込まれること等から、同国全体の 生産量は前年度より増加(17.7%)し、18.6 百万トンとなる見込みである。 写真:タイ中部 ナコンサワン県(2枚とも) 生育が順調な雨季米の圃場(2016 年8月) 乾季米のほ場に施肥を行う様子(2017 年2月)

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なお、同国では、大量の政府在庫や国際価格の低迷等を背景に、政府は米以外の作物への転作を推進 しており、農業協同組合省は、2016 年 4 月、米の生産計画に関し、作付面積を 9.86 百万ヘクタール(雨 季米8.93 百万ヘクタール、乾季米 0.93 百万ヘクタール)、生産量(籾ベース)を 27.2 百万トン(雨季 米23.3 百万トン、乾季米 3.9 百万トン)と設定した。しかしながら、既に収穫が終了した雨季米の作付 面積は9.35 百万ヘクタール、生産量は 25.4 百万トン、生育中の乾季米も作付面積は 1.63 百万ヘクター ル、生産量は6.6 百万トンと同計画を上回ると見込まれている。 フィリピンでは、主要作(雨季米、4~12 月頃に栽培)の収穫時期となる 2016 年 10 月中旬に台風が 連続して襲来したこと等により収穫面積が減少するものの、生育期間中の作柄は総じて良好で単収が平 年を上回ることから、生産量は前年度より増加(1.3%)し、11.5 百万トンとなる見込みである。 なお、同国政府は、2016 年 10 月中旬に襲来した 2 つの台風による農地への被害は、11 月 4 日時点で 約 40 万ヘクタールと推測していたところ、12 月下旬にも台風が襲来したことから、被害の更なる拡大 が懸念されている。 図 Ⅳ-4-① 世界の米生産の状況 143 143 145 146 145 105 107 105 104 107 37 36 36 36 37 34 34 35 35 35 28 28 28 27 28 2011 20 19 16 19 12 12 11 12 95 98 100 97 100 0 100 200 300 400 500 12/13 13/14 14/15 15/16 16/17 その他 フィリピン タイ ベトナム バングラデシュ インドネシア インド 中国 (百万精米トン) (年度) 資料:USDA「PS&D」(January 2017) をもとに農林水産省で作成。 イ 消費量 2016/17 年度の消費量は、一人当たりの消費量が増加すること等から世界全体で前年度より増加 (1.5%)し、477.8 百万トンとなる見込みである。 なお、国際連合食糧農業機関(FAO)「Food Outlook」(October 2016)によれば、2016/17 年度の 一人当たりの食料用の米消費量の平均は、世界全体で54.3kg と前年度(54.2kg)より増加している。(表 Ⅳ-4-④)

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表 Ⅳ-4-④ 世界の米消費の状況 区 分 2 0 1 2 / 1 3 2 0 1 3 / 1 4 2 0 1 4 / 1 5 2 0 1 5 / 1 6 2 0 1 6 / 1 7(予測) 増減率(%)対前年度 世界に占める割合(%) 世界合計 4 6 5 . 4 4 7 8 . 3 4 7 7 . 8 4 7 0 . 5 4 7 7 . 8 1 . 5 1 0 0 中 国 141.0 143.0 144.5 144.0 144.0 - 30 インド 94.0 98.7 98.2 93.5 97.0 3.8 20 インドネシア 38.1 38.5 38.3 37.9 37.5 ▲ 1.1 8 バングラデシュ 34.5 34.9 35.1 35.1 35.0 ▲ 0.3 7 ベトナム 21.6 22.0 22.0 22.6 22.7 0.4 5 (参考)フィリピン 12.9 12.9 13.2 13.1 13.1 - 3 (参考)タ イ 10.6 10.6 10.3 9.4 10.3 9.6 2 (単位:百万精米トン)

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、Grain:World Markets and Trade」、PS&D」(January 2017) 中国では、人口が増加する一方で、近年、所得水準の向上に伴う食生活の変化により米の消費量が減 少傾向で推移するとともに、経済成長率の減速や、米の飼料用需要の減少等から、消費量は前年度並み の144.0 百万トンとなる見込みである。 インドでは、2013 年 9 月の食料安全保障法(NFSA)が成立し、公的分配制度に基づき貧困度に応じ て市場価格より安価に米等の分配を受けられる対象者が拡大され、2016 年から全州で同法が実施される こととなり食料用需要が増加することから、消費量は前年度より増加(3.8%)し、97.0 百万トンとなる 見込みである。 写真:中国 黒竜江省 写真:インド南部 カルナータカ州 精米を販売する卸売会社の店頭(2016 年 10 月) 市場で籾米のせりを行う様子(2016 年 10 月) 写真提供:SMARTAgBiz 社

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ウ 貿易量 2016/17 年度の貿易量(輸出量)は、インド等で減少するものの、タイやベトナム等で増加することか ら、世界全体で前年度より増加(2.9%)し、40.8 百万トンとなる見込みである。(表 Ⅳ-4-⑤、図 Ⅳ-4-②) 表 Ⅳ-4-⑤ 世界の米貿易の状況 (単位:百万精米トン) 区   分 2 0 1 2 / 1 3 2 0 1 3 / 1 4 2 0 1 4 / 1 5 2 0 1 5 / 1 6 2 0 1 6 / 1 7 (予測) 対前年度 増減率(%) 世界に占め る割合(%) 世 界 合 計 3 9 . 4 4 3 . 0 4 3 . 6 3 9 . 7 4 0 . 8 2 . 9 1 0 0 (輸出国)  インド 10.9 10.6 12.2 10.2 10.0 ▲ 2.3 24 タ イ 6.7 11.0 9.8 9.5 9.7 2.1 24 ベトナム 6.7 6.3 6.6 5.1 5.8 13.7 14 パキスタン 3.6 4.0 3.8 4.3 4.2 ▲ 2.3 10  米国 3.4 3.0 3.1 3.4 3.6 4.1 9 (輸入国) 中 国 3.2 4.0 4.7 4.8 5.0 4.2 ナイジェリア 2.8 2.8 2.6 2.1 2.0 ▲ 4.8 - E U 1.4 1.5 1.7 1.8 1.9 2.8 - フィリピン 1.4 1.2 1.8 1.6 1.3 ▲ 18.8 サウジアラビア 1.3 1.5 1.6 1.5 1.6 3.3

-資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、 「PS&D」(January 2017) 輸出国では、インドは2014/15 年度以降 3 年連続で世界第 1 位となるものの減少し、ベトナム、タイ、 米国で増加する見込みである。なお、2016/17 年度の世界の輸出量に占める国・地域別の割合を見てみる と、第1 位のインドが 24%、第 2 位のタイが 24%、第3位のベトナムが 14%と、上位 3 カ国で全体の 6 割以上を占めている。 インドでは、国内における需要増加や、輸入国からの引き合いが弱かったこと等から、輸出量は前年 度より減少(▲2.3%)し、10.0 百万トンとなる見込みである。 タイでは、2011 年 11 月の籾担保融資制度導入以降、高値で買い入れた政府米の輸出が停滞して在庫 が積み上がっていたところ、2014 年 5 月の政権交代による同制度の廃止や政府在庫米放出の継続、今年 度の生産増に伴い市場価格が低下していること等から、輸出量は前年度より増加(2.1%)し、9.7 百万 トンとなる見込みである。

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ベトナムでは、輸出戦略として、低価格米を充実させることで取引先の購買意欲を刺激しようとして いるところ、最大の輸出先である中国の他、フィリピンでも需要増が見込まれるため、輸出量は前年度より増 加(13.7%)し、5.8 百万トンとなる見込みである。 図 Ⅳ-4-② 世界の米の輸出量の推移 0.7 3.7 1.7 4.7 2.8 10.4 10.9 10.6 12.2 10.2 10.0 4.0 5.3 7.5 7.4 10.6 6.9 6.7 11.0 9.8 9.5 9.7 1.0 3.0 3.5 4.7 7.0 7.7 6.7 6.3 6.6 5.1 5.8 1.3 1.6 2.4 3.7 3.4 3.5 3.6 4.0 3.8 4.3 4.2 2.3 2.7 2.6 3.7 3.5 3.2 3.4 3.0 3.1 3.4 3.6 2.8 3.5 6.2 5.6 7.8 8.3 8.1 8.1 8.1 7.1 7.6 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0 90/91 95/96 00/01 05/06 10/11 11/12 12/13 13/14 14/15 15/16 16/17 その他 米 国 パキスタン ベトナム タ イ インド (百万トン) (年度) ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 資料:USDA「PS&D」(January 2017)をもとに農林水産省で作成。 輸入国では、ナイジェリア等で減少するものの、中国、EU等で増加する見込みである。 中国では、最低買入価格政策により国内米の価格が維持されているところ、近年、低価格で取引され る輸入米の需要が増加していることから、輸入量は前年度より増加(4.2%)し、5.0 百万トンとなる見 込みである。 ナイジェリアでは、2012 年まで米の輸入量が急増し、危機感を抱いた政府が国内における生産力の向 上を図るとともに、海外の穀物市場から一定の距離を保つため様々な対策を講じていること等から、輸 入量は前年度より減少(▲4.8%)し、2.0 百万トンとなる見込みである。 エ 期末在庫量 2016/17 年度の期末在庫量は、生産量が消費量を上回ることから、世界全体で前年度より増加(1.9%) し、118.7 百万トンとなり、期末在庫率も 24.8%と前年度を上回る(0.1 ポイント増)見込みである。(表 Ⅳ-4-⑥、図 Ⅳ-4-③)

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表 Ⅳ-4-⑥ 世界の米の期末在庫の状況 2012/13 2013/14 2014/15 2015/16 2 0 1 6 / 1 7 (予測) 対前年度 増減率(%) 世界に占め る割合(%) 世 界 合 計 1 1 3 . 9 1 1 3 . 9 1 1 4 . 7 1 1 6 . 5 1 1 8 . 7 1 . 9 1 0 0 中国 49.8 53.1 57.4 63.7 69.3 8.7 58 インド 25.5 22.8 17.8 18.4 17.9 ▲ 2.7 15 タイ 12.8 12.0 11.0 8.2 7.0 ▲ 14.1 6 インドネシア 6.5 5.5 4.1 3.5 3.6 2.8 3 日本 2.9 3.0 2.8 2.6 2.5 ▲ 3.4 2 2 4 . 5 % 2 3 . 8 % 2 4 . 0 % 2 4 . 8 % 2 4 . 8 % 0.1 -期 末 在 庫 率 (単位:百万精米トン) 区 分

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、 「PS&D」(January 2017) 中国では、生産量が消費量を上回るとともに、輸入量が増加することから、期末在庫量が増加(8.7%) し、期末在庫率も48.0%に上昇する見込みである。なお、世界の期末在庫量に占める中国の割合は 58% となる見込みである。(図 Ⅳ-4-③) インドでは、生産量が増加して輸出量が減少するものの、消費量の伸びがそれらを上回ることから、 期末在庫量は減少(▲2.7%)して 17.9 百万トンとなり、期末在庫率も 16.7%に低下する見込みである。 なお、同国政府は、1 月 1 日時点の政府在庫目標を 7.6 百万トンとしているところ、2017 年 1 月 1 日 時点の在庫量は13.5 百万トンと同目標を上回っている。 タイでは、生産量が増加するものの、政府が政府在庫米の大量放出を継続していることから、期末在 庫量は減少(▲14.1%)して 7.0 百万トンとなり、期末在庫率も 35.1%に低下する見込みである。 なお、同国政府は、2016/17 年度の輸出目標数量を 10.0 百万トンとし、政府は 2017 年末までに現存 する政府在庫全量の放出を目指している。 図 Ⅳ-4-③ 世界と中国の期末在庫の推移 48.0% 24.8% 0% 20% 40% 60% 80% 0 20 40 60 80 100 120 140 160 (百万トン) うち中国の 期末在庫量(左目盛) 中国の期末在庫率 (右目盛) 世界の期末在庫率 (右目盛) 世界の期末在庫量(左目盛)

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、 「PS&D」(January 2017)をもとに農林水産省で作成。

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表  Ⅳ-4-④  世界の米消費の状況 区 分 2 0 1 2 / 1 3 2 0 1 3 / 1 4 2 0 1 4 / 1 5 2 0 1 5 / 1 6 2 0 1 6 / 1 7 (予測) 対前年度 増減率(%) 世界に占める割合(%) 世界合計 4 6 5
表  Ⅳ-4-⑥  世界の米の期末在庫の状況  2012/13 2013/14 2014/15 2015/16 2 0 1 6 / 1 7 (予測) 対前年度 増減率(%) 世界に占める割合(%) 世 界 合 計 1 1 3

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