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表 1 Windowsを例にとると Windows 7に搭載さ 代表的な文字コード れているMS明朝とWindows XPに標準搭載され シフトJIS UTF-16 ユニコード UTF-8 印 88F E58DB0 刷 8DFC 5237 E588B7 入力した漢字がWindows XP

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Academic year: 2021

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 デジタルデータによる入稿は、第三者による入 力が要らないため大幅な省力化が可能で校正も省 けるといったメリットがありますが、データの扱 い方によってはかえってトラブルを起こす危険性 もあります。この記事では、トラブルを起こさな いためのデータ入稿方法について具体的に解説し ていきます。

テキストデータの入稿

・データフォーマット  原稿をパソコンなどで執筆する場合、ワープロ ソフトやテキストエディタを使うのが一般的で しょう。たとえば、ワープロソフトの代表格であ るMicrosoft Wordで原稿を書く場合、データを そのまま保存するとWord専用のフォーマットで 保存されます。Wordはほとんどの印刷会社・制 作会社でも対応しているのでさほど問題はありま せんが、環境の違いによってはデータが読めない こともあり得ますし、ほかのもっとマイナーなソ フトであれば対応できないケースもあるかもしれ ません。  従来から、テキスト原稿はプレーンなテキスト データ(書式情報を含まないテキストデータ)を 入稿するのが一般的でした。プレーンなテキスト データであれば、どの環境でも読めないことはな いからです。  ただし、ルビや太字を指定するなどテキスト本 文にさらに情報を付加したい時は、Wordなどの ワープロソフトの機能を利用するほうが便利です し、制作側の手間も軽減できます。  また、大見出し、中見出し、小見出しなど見出 しが細かく階層化されているような原稿は、見出 しのレベルを正しく伝えないと制作側で間違えて 組版してしまうことがあります。間違えても後で 修正すればいいとも言えますが、大見出しは3行 取りでサイズも大きくする、といったように見出 しのレベルによって行数が変わってくることもあ るので、できれば最初から間違えないに越したこ とはありません。  そういった場合、たとえばワープロソフトのス タイル機能を使ってきちんと指定しておけば、間 違いも起きにくくなり、後の作業も楽です。専用 フォーマットでデータを入稿する場合は、あらか じめソフトの名前とバージョンを制作側に確認し ておくことも大切です。  なお、プレーンテキストで入稿する際、ルビや 上付き・下付き、太字、イタリックなどの書式を 指定するには、テキストを紙に出力し、そこに赤 字で指定を書き入れるといったやり方をします が、制作側のスキルなど、場合によってはXML やHTMLといった書式を指定できるマークアッ プ言語を利用することも可能かもしれません。 ・文字コードと文字セット  われわれはコンピュータを使って文字を入力し たり他のマシンとやり取りしていますが、コン ピュータは文字を私たちに見えている形のままの 図形として扱っているわけではありません。コン ピュータで扱われる文字には1文字ずつ個別の符 号が用意されていて、入力や保存などではその符

原稿のデータ入稿における注意点

株式会社インフォルム 

むら

 信

のぶ

ゆき

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号がやり取りされ使われているのです。画面表示 やプリントでは、符号を元に、コンピュータ内の フォントファイルから各文字の形のデータを呼び 出して表示・出力しています。  各文字をどのような符号で表すかというルール を「文字コード」といいます。文字コードは歴史 的にさまざまなものが使われてきました。現在日 本の一般的なパソコンで使われている文字コード に限っても、シフトJIS、ユニコード(UTF-8、 UTF-16)といったものがあり、同じ文字であっ ても文字コードが違うと符合が違います(表-1)。  もし、ある文字コードで入力されたテキスト ファイルを別の文字コードとして開いたら、本来 の文字ではなく別の文字が呼び出されることにな ります。これがいわゆる「文字化け」という現象 です。  文字化けを起こさないためには、入力時に使っ たのと同じ文字コードで開かなければなりません が、現在では一般的なパソコンとソフトを使って いる限り、通常はユーザーが意識することはあま りありません。むしろ、文字コードそのものより も、その環境でサポートされている文字の範囲(文 字セット)のほうが重要になります。  たとえば、UTF-16(ユニコード)で作られた テキストをUTF-16対応のエディタで開いた場合 でも、そのテキストを表示するフォントによって は文字が正しく表示されないということがあり得 るのです。  Windowsを例にとると、Windows 7に搭載さ れているMS明朝とWindows XPに標準搭載され ているMS明朝ではフォントに収録されている文 字の数が異なります。そのため、Windows 7で 入力した漢字がWindows XPでも必ず正しく表 示・出力できるというわけではありません。  また、同じように収録されている漢字でも、 XP以前とVista以降では字体の変更が行われてお り、一点しんにょうと二点しんにょうなど微妙に 形が違う文字があります(表-2)。  つまり、同じ文字コードを使い、同じフォント、 同じソフトで入力したテキストデータであって も、環境の違いによって文字が表示されなかった り別の文字になったりする可能性があるわけで す。  この問題を解決するには、入力された環境を正 しくかつ詳細に制作側に伝える、あるいは自分の 環境から出力したプリントアウトを必ず添付する といったことが必要になってきます。要するに、 デジタルデータだけでは十分ではなく、データの 同一性を保証できるものが別途必要になるという ことです。  OSが異なる場合はさらに注意が必要です。 WindowsとMacintoshでは同じシフトJISであっ ても文字が違ってくることがあります。基本の部 分は同じなのですが、記号などで同じ場所にそれ ぞれ異なる文字が収録されている場合があるので す。  OS間でのデータのやり取りを行う場合は、シ フトJISではなくUTF-8やUTF-16を使うほうが 表-2 Windows Vista前後で変更された文字(一部)

XP Vista XP Vista XP Vista 倦 倦 揃 揃 槌 槌 儲 儲 擢 擢 溢 溢 卿 卿 杓 杓 辻 辻 噌 噌 榊 榊 飴 飴 ※ XPとVistaそれぞれに搭載されているMS明朝は、文 字コードとしてはまったく同じで字形が違っているも のがある。 表-1 代表的な文字コード

シフトJIS (ユニコード)UTF-16 UTF-8 印 88F3 5370 E58DB0 刷 8DFC 5237 E588B7 料 97BF 6599 E69699 金 8BE0 91D1 E98791 ※ UTF-16とUTF-8はいずれもユニコードであるがエン コーディング(符号化方式)が異なる。単に「ユニコー ド」といった場合はUTF-16のことを指す。なお、ユ ニコードにはこのほかにもエンコーディング方法があ る。

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無難でしょう。  また、WindowsとMacintoshでは改行コード にも違いがあります。改行コードとは文字通り改 行を表す符号ですが、歴史的な経緯によって Windows、Macintosh(Mac OS 9以前)、UNIX はそれぞれ異なる改行コードを使っています。具 体 的 に い う と、UNIXは「LF」、Mac OS 9は 「CR」、そしてWindowsは「CR+LF」を改行コー ドとしています。そのため、異なるOS間でデー タをやり取りした際に、改行がなくなったり段落 頭に余計な記号が入るなどの現象が起きます。  この問題は、改行コードを自由にコントロール できるエディタやワープロソフトがあれば解決で きるのでさほど厄介ではありませんが、OS環境 による違いのひとつとして気に留めておくほうが いいかもしれません。 ・異体字の指定  日本語には、たとえば「高」という文字に対す る「髙」のように、意味も発音も同じで、同じ文 字とみなせるのに形は異なる文字が存在します。 これを「異体字」と呼びます。  DTPで一般的に使われるOpenTypeフォント には数多くの異体字が含まれていますが、DTP ソフトの機能を使うことで正字と異体字を切り替 えられるようになっています。正字を入力し、そ れをソフト上で切り替えることで必要な異体字を 呼び出すことができるわけです(図-1)。  MS明朝などのWindows標準フォントにも異体 字が少なからず含まれていますが、正字・異体字 の切り替え機能がDTP用フォントほど用意され ていないため、異体字の入力は簡単ではありませ ん。  異体字を探しながら入力するのが困難な場合 や、自分の環境で使っているフォントに必要な異 体字が存在しない場合は、データには通常の正字 を入力し、プリントアウトした紙に手書きで正し い文字を改めて指定するといったことが必要にな ります。正字とあまり大きな違いがない異体字の 場合は、できるだけ分かりやすく書くことも大切 でしょう。  なお、わざわざ手書きで異体字を書き込まなく ても、ユニコードで区別されている文字であれば その符号で指定するということも可能です。漢和 辞典によっては、ユニコード符号が収録されてい るものがありますし、最近はインターネットでも 見ることができます。文字そのものの代わりにこ ういったユニコードの符号を記述することで制作 側に正確な情報を伝えることができます。  もちろん、制作側のフォントに必要な異体字が 備わっているとは限りません。最近のDTP用フォ ントは2万字を超える文字を収録しているものも 少なくありませんが、日本で使われている漢字か らすると、それでも十分とは言えないのです。  フォントに必要な文字が入っていないのであれ ばその文字を外字として作成しなければなりませ ん。その場合、作る文字が多いと外字作成専用ツー ルを使うことになるでしょうが、少数であれば図 形として作り、テキストにはめ込むという方法を とることもあります。  いずれにしても、外字の作成はとても手間がか かる作業です。点をひとつ、あるいは線を1本追 加するだけでも、書体に合わせてバランスのとれ た字形に仕上げなければならないのです。また、 同じ文字でも、明朝体とゴシック体のように書体 図-1 DTPで使われるOpenTypeフォントは異体字を 多く含んでいる。InDesignなどのDTPソフトを使えば、 正字と異体字を自由に切り替えることができる。

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が違うと文字の形も変えなければならず書体の数 だけ作業が増えます。  なお、ユニコードには「異体字セレクタ」とい う仕組みが用意されており、これを使うことで異 体字を指定できるようになっています。異体字を 持つ正字の後に異体字セレクタ(セレクタ自体は 表示されない)を付加することで正字の異体字を 呼び出すという仕組みです(図-2)。  異体字セレクタは、プレーンなテキストで使う ことができ、正字そのものはそのままで変更され ないなど、従来の外字よりも利便性に優れた方式 と言えます。  OS、ソフト、フォントのすべてが異体字セレ クタに対応していないと使えないため、現状では ほとんど利用されていませんが、いずれ環境が 整ってくれば異体字を含むデータの受け渡しで力 を発揮するようになるかもしれません。

画像データの入稿

・解像度  これまで、印刷物で使われる写真は、プロのカ メラマンが撮影し、専門の現像所で現像、製版の 専門家が専門機器と専門知識を駆使して処理する というものでした。  高性能なデジタルカメラの普及によって誰もが 簡単に高品質な写真画像を撮影できるようになっ たことで、この状況は大きく変わりつつありま す。一般人の撮影した写真画像を印刷物で使う ケースが増えてきたのです。  それによって印刷物作成にかかるコストは大幅 に軽減されましたが、一方で、印刷物に求められ る品質を維持するためには、原稿データを入稿す る側にもある程度の知識が必要になってきまし た。  印刷物で画像を使う場合における第一の条件は 「解像度が足りている」ことです。印刷では通常 350ppiという解像度で画像を扱います。これは1 インチ(約25.4ミリ)あたり350個の画素が並ぶ というものです。たとえば10センチ四方の写真と して印刷したいのであれば、10センチ≒4インチ ですから350×4=1400、つまり1400×1400画素 以上の画像が必要というわけです。  最近のデジタルカメラはコンシューマーモデル でも1000万画素以上のものが当たり前になって きました。1200万画素モデルで縦が2592ピクセ ル、横が4608ピクセルとすると、350ppiに換算 して印刷では18.8×33.4センチまでの写真として 使えることになります。これならA4以上の印刷 図-2 異体字セレクタは文字に異体字セレクタを付加することで異体字を制御する仕組み。 OS、ソフト、フォントがすべて対応してはじめて可能。上はWindows 7+InDesign CS5+IPAex 明朝の組み合わせ。左上の文字に異体字セレクタを加えると左下のように異体字に変わる。

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物で全面に使うといったことでもなければほとん ど問題ないように思われますが、実際にはこれで も不十分ということがあります。  撮影された写真をそのままの大きさで使うので あればいいのですが、不要な部分が多くあるよう な場合は、トリミングして一部分を抜き出すこと になります。また、人物写真などでバックを取り 除いて人物だけを使いたい場合も、その形に切り 抜かなければなりません。トリミングや切り抜き によって、使えるデータは少なくなり、結果とし て情報が不足することも考えられるわけです。  たとえば、縦2592×横4608画素の画像から中 央にいる人物を切り抜いて使うケースを考えてみ ましょう。その人物のサイズが縦1000×横200画 素だとすると、350ppi換算で7.2×1.5センチと なってしまいます。印刷用画像で必要とされる 350ppiというのは目安の数字であり、多少低くて も問題はありませんからある程度拡大することも 可能ですが、あまり拡大すると画質が目に見えて 劣化することになります。  基本的に印刷用の画像を撮影する場合は、印刷 物でどのように使うかを考えながら構図の決定や カメラの設定を行うことが大切です。 ・ファイルフォーマット  写真画像を扱う場合、画像のファイル形式も重 要になります。  高速な接続環境ばかりとは限らないインター ネットの世界では、ファイルのサイズをできるだ け小さくすることが求められるため、品質の割に 圧縮率が高いJPEGやPNGといったフォーマット が一般的に使われています。同様にデジタルカメ ラで撮影された写真も、汎用性が高く、データを 保存するメモリカードの容量も少なくてすむ JPEGで保存されるのが一般的です。  JPEG形式にはファイルサイズが小さいという メリットがある反面、画像が劣化するというデメ リットもあります。JPEGで使われる圧縮技術で は、圧縮処理の際にデータが部分的に失われてし まうため、それを再現する時に元とまったく同じ データにはならないのです(図-3)。もちろん、 JPEG形式は圧縮率をコントロールできるので低 圧縮率(高品質)で保存すればそれほど目立った 劣化にはなりません。  ただし、目立たないといっても劣化は生じます し、後工程で画像の色補正などを行うとさらに劣 化が目立ってくることもあります。できるだけ高 図-3 JPEGで保存すると圧縮処理の際にデータを切り捨てることになる。低圧縮で1回 だけのJPEG保存ならさほど問題ないが、高圧縮での保存やJPEG保存の繰り返しによって 画像の品質が劣化することもある。高圧縮JPEG保存した画像(左)と無圧縮の画像(右) を拡大して比較すると、劣化がよく分かる。

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品質な画像を使いたいのであれば、劣化が起きな いフォーマットで保存するほうがいいでしょう (なお、JPEGは保存するたびに劣化が生じるの で、後処理する場合もJPEGで保存しないほうが 無難)。そのため、保存形式として劣化を伴わな いTIFFを使えるデジタルカメラもあります。  さて、撮影されたデータが失われてしまうのは JPEGで保存する時だけではありません。実は もっと前の段階でもデータは失われているので す。  一眼レフなど比較的ハイエンドのデジタルカメ ラでは、JPEGだけでなくRAWデータでの保存 ができるようになっています。  RAWデータとは「現像していない生のデータ」 のことです。当然ながら、フィルムと違いデジタ ル画像には本来の意味での「現像」はありません。  デジタルカメラで、撮影時レンズを通った光は CCDなどのイメージセンサーで電子信号になり ますが、その際、センサーの前に置かれた3種類 のカラーフィルタによって光は3つの色の要素に 分けられ、その要素ごとに電子化されます。それ を複雑なアルゴリズムに基づいてデジタル処理す ることでフルカラーの画像が作られるのです。  これこそデジタルカメラで「現像」と呼ばれる、 デジタル撮影画像におけるもっとも重要な内部処 理です。たとえば、白を正確に表現するためのホ ワイトバランスや色調の調整、色空間の変更、輪 郭を際立たせるシャープネス処理、階調数の削減 などがここで処理されます。なお、通常これらの 処理はカメラの設定(モード)に応じて行われま す。つまり、晴天モードであれば強い日光下で撮 影されたデータ、蛍光灯モードであれば蛍光灯の 光の下で撮影されたデータという前提でそれぞれ に合わせた処理を行うわけです。  ここで問題なのは、このデジタルカメラ内部の 現像処理において、本来イメージセンサーで電子 化されたデータ情報のかなりの部分が失われてし まうという点です。  もちろん、処理されたデータを印刷でもそのま ま使うのであれば問題はないのですが、たとえカ メラがどんなに優秀であっても、印刷で使う場合 はこの後でカラーバランス、ハイライト、シャド 図-4 ハイエンドのデジタルカメラでサポートされているRAWデータは、デジタル化された後の画質 にかかわるさまざまな処理が施される前のデータ。製版などの専門家に色の調整を任せるのであれば RAWデータでの入稿も検討するべき。上はAdobe PhotoshopでのRAWデータ現像の処理前(左)と処理 後(右)。

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ウ、シャープネスなど、さまざまな補正処理をす るのが普通ですし、色校正の後になってさらに色 を調整することもよく行われます。すでにかなり の情報が失われたデータに対して処理を付け加え ていくと、それだけデータが劣化することにな り、思ったような品質が得られない場合もあるの です。  そこで、特に印刷用で使うような画像はRAW データで保存し、すべての情報が残っている状態 で後工程での処理を行えるようにするやり方が考 え出されました(図-4)。要するに、カメラに すべての処理を委ねるのではなく、撮影後に専門 家が処理するほうがいいというわけです。  なお、後工程での処理を考えるとデジタルカメ ラ画像の入稿フォーマットにRAWデータを使う ほうが確かにいいのですが、これは後工程で RAW画像を処理できるというのが前提条件です (本来はカメラマンが自分である程度処理するの が理想)。RAWデータを入稿しても、誰もきち んと処理できず持て余すようではかえってトラブ ルの原因になります。画像データを入稿する場合 は、後の処理がどこで行われるかを把握し、 RAWデータでの入稿の可否を確認することも必 要でしょう。RAWデータを入稿するのであれ ば、撮影条件(光の状態など)と求められる色味 について詳しく伝えることも大切です。 ・ファイル名  入稿された画像のデータなどで、ファイル名が 日本語になっていることがあります。デジタルカ メラで撮影した際、自動的に付けられた名前では 管理がしにくいので分かりやすい名前に変更した ということなのでしょうが、このファイル名が問 題になることもあります。  OSによってファイル名で使える文字は異なり ます。たとえば、Windowsでは「/」「?」「*」といっ た記号はファイル名に使えません。また、長いファ イル名も環境によっては表示されないなどのトラ ブルの元になります。  制作のワークフローによっては、ファイル名に 濁点や半濁点付きのひらがな・カタカナを使うと 問題になることもあります。  もっとも安全なのは、やはり「8.3形式」と呼 ばれる、半角英数字の8文字+拡張子という昔な がらのファイル名です。そう考えるとカメラで保 存されたままのほうがいいと言えるのですが、管 理の都合上やはり名前を付け直したいということ であれば、記号類は避けるなど、できるだけトラ ブルが起きにくい文字を使うように心がけたほう がいいでしょう。

デジタルを過信しない

 テキストも写真も入稿した後であらためて入力 する必要がないというのがデジタルデータの最大 のメリットです。しかし、それは言い換えれば入 力時に専門家が関与しないということでもありま す。  従来は、アナログの原稿を入力(デジタル化) する際にプロの手を経ることで、さまざまな問題 が未然に防がれ、高い品質も保証されていまし た。この工程がなくなるということは、トラブル を防ぎ、高い品質を得るために原稿の作り手が十 分な知識を持たなければならず、場合によっては 自分で専門的な作業を行うことも必要になってく るということでもあります。  もちろん、ソフトウェアの発達は専門的な知識 がない人にも高度な作業を可能にしました。設定 ひとつで専門的な作業が簡単にできるソフトもた くさんあります。それでもその設定を選ぶのは原 稿を作る側であり、間違った使い方でトラブルが 生じればその責任は本人が負うしかありません。  データに問題があったとしても、いったんデジ タル化されてしまうとその発見は簡単ではなく、 そのまま印刷される危険性も高くなります。そう いったトラブルを未然に防ぐためには、原稿デー タを作る側にもある程度の知識や注意が求められ ているのです。

参照

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