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人 々ばかりでなく 被 曝 時 年 齢 10~19 歳 のグループにおいても 減 少 しつつあるということである 20 歳 以

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(1)

O~O~O~O~O~O~O~OOOO~O~O~OOOO~OOOO~OO

3.

放射線発がんにおける時間因子

佐 々 木 俊 作

O~~~O~O~O~O~OOOO~O~O~O~OOOOO~~。

Time Factors in Radiation Carcinogenesis

Shunsaku Sasaki Division of Physiology and Pathology, National Institute of Radiological Sciences, 4-9-1

Anagawa

Inage-ku

Chiba 263

Japan Results of experiments using B6C3Fl female mice were made subject of analysis on the time factors in radiation carcinogenesis. In the experiment for examination of influence of age at irradiation on the lifetime risk and on distribution of ages at death, mice were irradiated at day 12, 14 or 17 of the prenatal period

or day 0

7

35

105

240 or 365 of the postnatal period with doses ranging from 0.48 to 5.7 Gy gamma -rays from !37Cs. In the experiment to examine the reduction factor for carcinogenic ef -fect by multiple fractionation of gamma-rays dose 1.9 or 3.8 Gy was divided into 10 fractions, which were delivered once a week during period from 5 to 15 weeks of age. All mice were allowed to live out their life spans under a specific pathogen free condition.

The cumulative relative risk for mortality from all causes except lymphoma and leukemia was shown to decrease with age when mice were irradiated at the fetal

neonatal

suckling

adolescent or young adult period

whereas

the decrease in the cumulative relative risk was very little when gamma -rays were given at the intermediate adult period. The lifetime risk for the increase in mortality and for the in -duction of solid tumors was highest in mice irradiated during neonatal

suckling or adolescent period. Age -dependence of susceptibility to radiation carcinogenesis was different for each type of neoplasm. However, the most susceptible period for induction of each type of neoplasm concentrated in the age from neonatal to adolescent period. Radiation -induced late effects were apparently reduced by multiple fractionation of radiation dose

but the reduction factor for the increase in the long -term mortality did not exceed2.0. 放射線医学総合研究所 生理病理研究部

(2)

ill-3 放射線発癒における時間因子 r . 緒 百 放射線発がんと時間または年齢との関わりについてはいくつもの重要な問題が存在する。その第一は被 曝時年齢の影響である。第二はがんの発生またはがんによる死亡の時間分布に関する問題である。第三は 線量の時間分布の発がんに及ぼす影響である。これらの問題について実験的研究のデータを解析しこれに 基づいて考察を行なうのがこの報告の目的である。 まずがんの発生またはがんによる死亡の時間分布ならびにこれに及ぼす被曝時年齢の影響についてのこ れまでの主な研究をまとめる。放射線による発がんの生涯リスクの推定における最大の問題の一つは幼若 期被曝の発がんリスクを正確には求めることができないことである。その理由は最も信頼性の高い原爆幼 若期被曝者についての追跡調査が未完結であるからである。特に固形がんについてのリスクについては不 確実性が大きい。原爆被爆者についての追跡調査の結果1.2)やイスラエルにおける頭部へのX線照射を受 けた子供達についての調査の結果3)は、いくつもの種類のがんについての相対リスクは現在までのところ 大きな数値であることを示している。もしも今後も現在と等しい相対リスクであるとすれば生涯リスクは 著しく大きいことになるので、幼若期被曝後の相対リスクの時間的変化については関心が集まっている。 原爆被爆者についての最近の報告2)によれば固形がんの発生についての相対リスクは10歳未満で被曝した 人々ばかりでなく被曝時年齢 10~19歳のグループにおいても減少しつつあるということである。 20歳以 上で被曝した人々においては大部分の回形腫蕩についての相対リスクは時間の経過に伴って減少すること はないということである。しかしPierceet al.(1991)4)は被曝時年齢35歳以上の原爆生存者においては相 対リスクは時間の経過につれてむしろ増加していると述べていることも注目される。 Littleet al.(1991)5) は原爆被爆者ばかりでなくイスラエルの追跡集団や胸腺肥大の放射線治療を受けた子供の調査結果につい ても検討し、固形がんの発生に関する相対リスクは時間の経過につれて減少していることを明らかにした。 Kellerer and Barclay (1992)6)はageattained modelというリスクモデルを適用することを提唱している。 被曝集団における特定の年齢での死亡率の増加は線量には依存するが被曝時年齢には依存しないというモ デルである。このモデルを用いて生涯リスクを推定すれば相対リスクモデルを用いる場合よりもはるかに 小さい数値となる。彼らは原爆被爆生存者のデータにどちらのモデルがよりよく適合するかを検討したが まだデータが不十分なのでいずれとも決めがたいという結果を得ている。相対リスクまたは過剰リスクの 時間的変化についてのモデルであるところのリスクモデルには必ずしもとらわれずにがんの発生またはが んによる死亡の時間分布を問題としている研究がある。 Carteret a.l(1992)7)は被曝後比較的早期に発生 する白血病や骨肉腫はlog-logistic分布によく合うと報告している。 Littleet a,.l(1992)8)は原爆被爆生 存者ならびに他の 3追跡調査集団についてがんによる死亡または発生の年齢分布を被曝時年齢別に発がん の多段階モデルに当てはめることを試み、固形がんにはよく適合するという結果を得た。かつて Argone 国立研究所のSacherらはマウスを用いて一連の研究を行い(例えばSacherand Grahn

19649 ))、年齢別 死亡率の時間的変化を解析した。年齢別死亡率の対数を年齢に対してプロットすると直線の上にのり、一 回照射の場合は勾配は対照と等しいが上方に平行移動し、連続照射の場合は勾配が急になると結論した。 一回照射の場合には相対リスクは一定ということになる。 Prenticeet al.(1982)10)はOakRidge国立研究 所においてマウスを用いて実施された大規模な実験の結果を検討して固形腫蕩による死亡に関する相対リ スクは時間の経過につれて減少することを認め、time-dependent proportional hazard modelを用いてテー タを解析した。このモデルにおいては相対リスクは時間の累乗に比例して減少するとしている。 Moolgavkar (1990)11)はラドンによるラットの肺腫蕩のデータを二段階モデルにより解析している。以上

(3)

のように多様な取り組みがなされているが、疫学研究において不足しているのは幼若期被曝についてのデー タであり、実験研究においても同様である。そこで幼若期被曝の場合に重点を置いて発がん効果発現の時 間分布に及ぼす被曝時年齢の影響に関する実験データを紹介する。 線量の時間分布が低線量率連続照射または低線量の断続的繰り返し照射である場合には高線量率一回照 射よりも発がん効果が小さくなるのが低LET放射線については一般的である。国連科学委員会1993年報 告12)や国際放射線防護委員会Publication6013)においてこの問題を検討し結論を出している。すなわち reduction factorは2から10の間であるが防護の観点では2を用いるのがよいであろうというものである。 使用できる疫学データが多くないので実験データが検討の基礎となっている。これらの報告書は多くの研 究を網羅してはいるが、将来再検討しなければならない問題点があるように思われる。実験データ自体に 問題があるのである。その一つは発がん効果を十分に捉えているかどうかである。観察期間が短かすぎて 発がん効果のごく一部分しか見ていないと思われる実験が多いのである。もう一つは発がん効果の尺度と して何を用いるかである。大部分の固形腫蕩の潜伏期は長く互いに死因競合の影響を受けるので発生率は 発がん効果を直接的に表現してはL、ない。特に線量効果関係を取り扱う場合にはこの点は重要である。国 連科学委員会報告においては腫蕩発生率に関する線量効果関係は高線量率照射ではLQ型であり低線量率 の場合はL型であるとしているが、固形腫蕩の単純発生率についての線量効果関係は死因競合に影響され て上に凸となる場合が大多数であるというのが私共の経験である。そこで発がん効果の尺度として何が適 切であるかについて検討を重ねた。その結果累積相対リスクが発がん効果を最も正確に表現するものであ るという結論を得た。この尺度を用いて線量効果関係を改めて解析している。線量多分割による発がん効 果の低減についてこの尺度を用いて解析し、腫蕩の種類により低減率が異なるという結果を得たので紹介 する。 放射線による寿命短縮ならびに発がんに関する感受性の年齢依存性についての我々の一連の実験の結果 のいくつかは既に発表した14-18)。前述のように発がんを含む放射線の晩発効果の解析方法について検討し た。放射線の生涯リスクに及ぼす被曝時年齢の影響についての新たな方法による解析の結果について述べ る。

I

I

.

実験条件 全ての実験には

B

6

C

3

F

1

雌マウスを用いた。マウスは

SPF

状態において終生飼育した。放射線は

1

3

7

C

S

のガンマ線であり線量は0.48Gyから5.7Gyの範囲である。照射時日齢とその特徴は次の通りである。胎 生12日齢:器官形成期末期でありヒトの胎生7ないし8週齢に対応する;胎生14日齢:胎児期初期であ りヒトの9ないし10週齢に対応する;胎生17日齢:マウスでは胎生後期であるがヒトの15ないし20週齢 に対応する;出生後O日齢:新生児期であるがマウスはヒトよりも早い発生段階で誕生する 7日齢:乳 児期である;35日齢:思春期の少し前の小児期に相当する;105日齢:若い成体期である;240ならびに 365日齢:中年成体期であり、平均寿命は870日なので老年ではない。 線量多分割による発がん効果低減を検討するための実験においては5週齢から15週齢の間に7日間隔 で10回に分割して照射した。一回当たりの線量は0.19Gyまたは0.38Gyである。これらと比較する一回照 射のグループは、その半数を5週齢に照射し残りを15週齢に照射した。 各々の個体についての情報はカルテに記入し同時にコンビューターに入力して保存している。剖検所見 ならびに組織学的所見に関する画像情報もコンビューターを利用して保存している。下表の実験に用いた

(4)

放射線発痕における時間因子 ill-3 A Dose: 3.8Gy 100 個体数は約 6000でありそのうちの 885は対照群であ 死亡率増加と被曝時年齢 リンパ腫と白血病を除く全死因による死亡率につ る。

E

1000 800 600 400 200

B Dose: 1.9Gy 10 〉、 帽 、 コ ぜ

F 〉、 副 司 ー』 O E c) 』 c) 申 立

:

1

司 的 回 世 t.l H w いて検討する。年齢別死亡率の時間的変化に対して 被曝時年齢がどのように影響を与えるかが検討すべ き問題点である。 Fig.1に過剰死亡率の時間的変化 を示す。線量は 3.8Gyならびに1.9Gyである。図中 ー2は胎生 17日齢 の数字は照射時の日齢である。 である。横軸は出生から起算した (出生の2日前) Kellerer and Barclay

ageattained 日齢である。 mode16 )が適合するのであれば過剰死亡率は一本の 曲線の上に集まるはずである。実際にはそうではな 10 いことはこの結果から明らかである。最む早く増加 が始まるのは7日齢照射の場合であり最む遅いのは

365日齢照射の場合である。被曝時点から起算する Age -associated variation of the excess age -specific mortality from all causes ex -cept lymphoma and leukemia in female B6C3Fl mice irradiated at day 17 of the prenatal period (2 days before birth, -2), or day 0, 7, 35, 105, 240 or 365 of the post natal period with 3.8 or 1.9 Gy gam-ma rays. 1000 800 400 600 Age, days 200 Fig. 1 と死亡率増加までの期間が最む短いのは 365日齢照 射群であり最む長いのは胎生17日齢照射群である。 この結果は興味深いが解析結果の詳細な記述は別の 機会に行なうこととし、 ageattained modelは動物 実験データから考えると成り立ちそうにないことを 指摘するに留める。 累積相対リスクの時間的変化に及ぼす被曝時年齢 の影響をFig.2に示す。 105日齢以前の照射の場合には累積相対リスクは年齢が高くなるにつれて顕著に これに対して240および365日齢に照射されたグループにおいては累積相 減少することが明らかである。 Dose: 3.8Gy 100 5 50 1-O E

5

20 " ' " .~ 10 伺 U ω .i!: 何 百

3

2 800 1000 Age, days Age -associated variation of the cumulative relative risk for mortality from all causes ex -cept lymphoma and leukemia in mice irradiated at day 17 of the prenatal period(ー2),or day 0, 7, 35, 105, 240 or 365 of the postnatal period with 3.8 Gy gamma rays. 1200 600 400 Fig.2

(5)

Long-term mortality from all causes except lymphoma and leukemia Dose:3.8Gy 170PC Cumulative relative risk ODPP 7 DPP 35 DPP 105 DPP 240 DPP 365 DPP Fig. 3 Influence of age at exposure to gamma rays on the cumulative relative risk for the long -term mortality from all causes except lymphoma and leukemia in mice. Error bars indicate standard errors. DPC: days post -conception; DPP: days post -partum. 対リスクの減少の幅は小さい。 累積相対リスクの最終値 CFig.2の最右端の数値)は死亡率増加に関する生涯リスクを意味する。これ をまとめたのが Fig.3である。この結果から長期的死亡率増加に関して新生児期から思春期までの時期 がきわめて感受性が高いと結論できる。これに比べると成体期は感受性が低い。胎生後期の照射によって も長期的な死亡率が増加することは明らかであるが新生児期の照射の場合に比べれば効果は小さい。

N

.発がんに関する感受性の年齢依存性

リンパ腫と骨髄性白血病については既に報告し 7 たので16)固形腫虜についての新たな解析の結果を 述べる。 Fig.4は個体当たりの固形腫蕩の種類の数に関 する過剰累積相対リスクを尺度とする線量効果関 係であるo 照射の時期はO日齢である。この尺度 は鋭敏でありしかも安定性がある。これまでの我々 の実験における最も低い線量0.48Gyにおいても有 意な増加が認められ、線量効果関係には直線的比 例関係が当てはまる。この包括的尺度を用いて固 形腫蕩誘発に関する感受性の年齢依存性を検討し た 結 果 が Fig.5と 6で あ る 。 線 量 は そ れ ぞ れ 3.8Gyならびに1.9Gyである。累積相対リスクの 大きさは被曝時年齢により異なることは明瞭であ り、最も感受性が高いのは新生児期から思春期ま での期間である。この結果は死亡率の増加に関す Solid tumors B 広 U A 守 内 d 内 J L u 品 目 立 即 ﹀ 一 百 一 即 ﹄ 即 ﹀ 一 戸 国 一 コ E コ O 回 目 申 U H 凶 ECRR(D) =αD α2.090 (0.062) 0.5 1.5 2 2.5 3 Dose, Gy Fig.4 Dose-response relationship for the ex -cess cumulative relative risk for number of types of solid tumors per mouse after irradiation at neonatal period with gaロlmarays.

(6)

Number of types of solid tumors per mouse Dose: 3.8Gy Cumulative relative risk o 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 17 DPC o DPP 7 DPP 35 DPP 105 DPP 240 DPP 365 DPP Fig. 5 Influence of age at irradiation on the cumulative relative risk for number of types of solid tumors per mouse ir -radiated with3.8Gy gamma rays. Ovarian tumor Dose: 1.9Gy

Incidence, % o 5 10 15 20 25 30 35 40 45 Control 14 DPC 17 DPC o DPP 7 DPP 35 DPP 105 DPP 240 DPP Fig.7 Influence of age at irradiation on the in -duction of ovarian tumor.

m

-

3

放射線発癌における時間悶子

Number of types of solid tumors per mouse Dose: 1.9Gy Cumulative relative risk

2 4 5 14 DPC 17 DPC o DPP 7 DPP 35 DPP 105 DPP 240 DPP Fig. 6 Influence of age at irradiation on the cumulative relative risk for number of types of solid tumors per mouse ir -radiated with 1.9 Gy gamma rays. Pituitary tumor Dose: 1.9Gy Incidence, % 5 10 15 20 25 30 35 40 45 Control 14 DPC 17 DPC o DPP 7 DPP 35 DPP 105 DPP 240 DPP Fig. 8 Influence of age at irradiation on the in -duction of pituitary tumor. る感受性の年齢依存性とよく対応している。中年成体期はこれに比べてはるかに感受性が低いといえる。 胎生14日齢の照射により固形腫療が誘発されることが認められたことは新たな知見である。

(7)

次に腫蕩の種類別にその誘発に関する感受性の年齢依存性について新たに得られた知見を中心にして述 べる。 Fig.7は線量1.9Gy照射による卵巣腫蕩誘発効果を互いに比較したものである。新生児期から若い 成体期までの照射により高い発生率で卵巣腫蕩が発生する。中年成体期はこれより低い感受性である。胎 生17日の照射によっても発生率は増加するが新生児期の場合に比べればはるかに低い。胎生14日齢に照 射しでも発生率の増加が見られなかった。これは最近得られた知見である。胎生14日齢における卵巣は 発がんの標的細胞と思われる germinalepithe1iumは存在しているのであるが腫蕩発生率は増加しない。 Fig.8は下垂体腫蕩の誘発に関する感受性の年齢依存性である。この腫蕩は胎生後期の照射により最も 高い頻度で発生し成体期の照射によっては増加しない。胎生14日齢の照射も発がん効果を持つことが新 たに明らかになった。この腫蕩は下垂体前葉の細胞由来であるが、下垂体はかなり早くから発生が始まり 胎生14日齢には標的細胞は存在している。 Fig.9はハーダ一氏腺腫蕩の誘発に関する感受性の年齢依存性である。この腫蕩は中年成体期の照射に よってもかなりの頻度で発生するが、感受性のピークは思春期ないし若い成体期にある。胎生後期や新生 児期の照射によっては発生率が増加しないことが特徴である。 Fig.10は肝腫蕩の誘発に関する感受性の年齢依存性である。発生率ではなく累積相対リスクにより相 互に比較しているがこの方がより正確である。新生児期と乳児期が著しく感受性が高い。思春期、若い成 体期ならびに胎生後期の照射によっても誘発される。この図には示されていないが胎生14日齢に1.9Gyの ガンマ線を照射したグループにおいては肝腫蕩の発生率は対照群よりも有意に高かった。 上記以外の腫蕩については前の報告16)を見ていただきたい。我々はこのほかに胎生12日齢に0.95Gyを 照射する実験を実施したが全く腫蕩発生率の増加を認めなかった。これはB6WFIマウスの胎生12日齢に X線1.9Gyを照射したグループにおいて腫蕩発生率増加は全く認められなかった19)ことを確認するもので ある。これらの事実を併せて考えると発がんに関する感受性の年齢依存性は次のようにまとめることがで r D 内 d vJ G a u m 叫 q u

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ver tumor Dose: 3.8Gy

Cumulative relative risk 8 12 16 20 7DPP 17 DPC 17 DPC

o

DPP Control

o

DPP 7 DPP 35 DPP 35 DPP 105 DPP 105 DPP 240 DPP 240 DPP 365 DPP 365DPP Fig. 9 Inf1uence of age at irradiation on the in -duction of Harderian gland tumor. Fig. 10 Inf1uence of age at irradiation on the induction of liver tumor.

(8)

1II-3 放射線発癌における時間因子 きるであろう。個体発生の器官形成期までは感受性がないかあるいはごく低く、ある特定の時期に感受性 を持つようになると急速に感受性が増加してやがてピークに達し、その後比較的ゆるやかに減少する。感 受性を持つようになる時期、ピークの時期、減少のパターンはそれぞれの腫蕩の種類により異なる。

v

.

線量多分割による発がん効果低減 これまでに述べたいくつもの尺度を用いて線量多分割による晩発効果の低減について検討した。 Fig.11は死亡率についての寄与分率 (attributablefraction)を尺度として多分割による効果低減を検 討したものである。死亡率についての寄与分率を求める方法は既に報告した。例えば寄与分率が0.5であ るということは死亡率の50%は放射線被曝に起因することを意味する。総量多分割により効果が低減し ていることは明らかである。もしも効果が半分以下になるのであればO.38Gy10回照射の効果は1.9Gy照 射の効果よりも小さくなるはずである。この図に示した結果から放射線による死亡率増加についてのこの 条件での reductionfactorは 2よりも小さいことが明らかである。 Fig.12においては固形腫蕩誘発効果について比較している。より詳細に述べると、放射線の効果の尺 度は個体当たりの固形腫蕩の種類の数に関する累計相対リスクである。線量0.19Gyを一週間間隔で 10回 照射した場合においても固形腫蕩が過剰に発生した。観察値は期待値の2.41倍である。線量多分割により 効果が低減していることは明らかであるが、 reductionfactorは 2より小さいといえる。 腫蕩の種類により線量多分割による効果の低減率が異なることを実験の結果は示している。全ての腫蕩 について述べるほどの紙面を与えられていないのでここでは肝腫蕩 (Fig.13)とハーダ一氏腺腫虜 (Fig. 14)についてのデータを示す。いずれの場合にも腫蕩誘発効果は線量多分割によって低減してはいるが、 reduction factorには大きな差異がある。肝腫蕩は0.19Gy繰り返し照射によっても累積相対リスクは増加 Mortality from all causes Attributable fraction o 0.2 0.4 0.6 0.8 0.19 Gy x 10 1.9 Gy 0.38 Gy x 10 3.8 Gy Fig.11 Influence of multiple fractionation of gamma -rays dose on the attributa ble fraction for mortality from all causes.

Number of types of solid tumors per mouse Cumulative relative risk

2 4 5 6 0.19Gyx10 1.9 Gy 0.38 Gy x 10 3.8Gy Fig.12 Influence of multiple fractionation of gamma-rays dose on the cumulative relative risk for number of types of solid tumors per mouse.

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L

i

ver tumor Cumulative relative risk D 2 3 4 0.19 Gy x 10 1.9 Gy 0.38 Gy x 10 3.8 Gy Fig. 13 Influence of multiple fractionation of gamma -rays dose on the cumulative relative risk for development of liver tu町1Or. Harderian gland tumor Incidence, % o 5 10 15 20 25 30 35 Con!rol 0.19Gyx10 1.9Gy 0.38Gy x 10 3.8 Gy Fig. 14 Influence of multiple fractionation of gamma -rays dose on the incidence of Harderian gland tumor. し、 reductionfactorは約1.3である。これに対してハーダー氏腺腫蕩の発生率は線量多分割により顕著に 減少し、 raductionfactorは

1

0

を越える。線量多分割による発がん効果が大きく低減するのはこのほかに リンパ腫と骨髄白血病である。卵巣腫蕩についての低減率は肝腫蕩の場合よりは大きいがハーダ一氏腺腫 蕩よりは小さい。現在一回当たりの線量をより小さくした実験を行なっている。

W.

考察と結論 1.動物実験データと疫学データの共通点と相違点 我々が実験動物を用いて時間因子に関する研究を行なっているのは、時間因子についてはヒトもマウス も共通であろうと考えるからである。動物個体は有限な時間の中の存在であって、発生、成長ならびに加 齢というプロセスは基本的には共通であると考えるからである。我々の実験データと疫学データの共通点 と相違点のいくつかについて述べる。 Fig.2に示したように若い成体期以前に照射すると相対リスクは時聞が経過するにつれて小さくなる。 中年成体期照射の場合は相対リスクの変化は小さい。原爆被爆者についての

1

9

8

8

年の報告2)では

1

0

歳未満 で被曝した人々において相対リスクが減少していると述べているが、最近の報告3)によれば

1

0

ないし

1

9

歳 で被曝した人々においても相対リスクが減少しているということである。ますます共通性が大きくなった といえよう。 マウスの胎生後期の照射により肝腫蕩、下垂体腫蕩、卵巣腫蕩が誘発されることを示した (Fig.

1

0

,8, 7)。 このほかに骨腫蕩とリンパ腫も誘発される。これらは全て小児がん型ではなく成体がん型である。これは 我々の

1

9

7

8

年の論文に述べた結果を確認し知見を拡張するものである。原爆胎内被爆者においてがんの 発生率が高いことが Yoshioto et al.により

1

9

8

8

年に最初に報告された20)。がんの大部分は成人がん型で

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1 ) Y. Shimizu, H. Kato and W. J. Schull: Life span study report 11, Part 2. Cancer mortality in the years 195085 based on the recently revised doses (DS86). Radiation Effects Research Foundation Report TR 5 -88, 1988.

2 ) D. E. Thompson, K. Mabuchi, E. Ron, M. Soda, M Tokunaga, S. Ochikubo, S. Sugimoto, T. Ikeda, M. Terasaki, S. Izumi and D. L. Preston: Cancer Incidence in atomic bomb survivors. 2. Solid tumors, 1958-1987. Radial Res., 137: Suppl. S17-S67, 1994.

3 ) B. Modan, A. Chetrut, E. Alfandary and L. Katz: Increased risk of breast cancer after low-dose irradia-tion. Lancet, 629-631, 1989.

4 ) D. A. Pierce, M. Vaeth and D. L. Preston,: Analysis of time and age patterns in cancer risk for A-bomb survivors. Radial Res., 126: 171-186, 1991.

5 ) M. P. Little, M. M. Hawkins, R. E. Shore, M. W. Charles and N. G. Hildreth: Time variations in the risk of cancer following irradiation in childhood. Radiat. Res., 126: 304-316, 1991.

6 ) A. M. Kellerer and D. Barclay: Age dependences of in the modeling of radiation carcinogenesis.

Radia-III-3 放射線発癌における時間因子 あることも実験データと共通である。しかしStewartand Knealeによるイギリスにおける調査の結果21) を裏付けることはできない。出生前被爆により小児がんが発生し、妊娠の最初の3カ月が最も感受性が高 いという結果になっているのであるが、マウスにおいては胎生後期の方が感受性が高い。 幼若期が固形腫蕩の誘発に関して感受性が高いことも共通である。おそらくそれぞれの腫蕩の誘発につ いての感受性の年齢依存性も共通であろう。放射線により誘発される腫蕩の種類にも共通性がある。例え ば肝腫蕩や卵巣腫蕩はヒトでは誘発されないといわれていたのであるが最近の報告によればこれらも発生 率が増加している。子宮腫蕩の発生率はマウスでは放射線照射により減少するヘ原爆被爆者においても 子宮癌は減少する傾向である。 マウスは寿命が短いので潜伏期の長い腫蕩は十分に発現しないうちに死亡するであろうからマウスのデー タはあまり役にたたないのではないかという意見を聞いたことがある。この意見にはとうてい同意できな い。その理由の第一はがんによる死亡時期の時間分布は発がん効果を発現する前に寿命が尽きてしまうと いうようなパターンではないからである。第二は、マウスは寿命はたしかに短いがその中で発生、成長、 加齢がくりひろげられているのであり時間の刻みが異なるのであって、根本的なprincipleはヒトとマウ スで共通であると考えるからである。 2.腫蕩の種類による差異 誘発に関する感受性の年齢依存性がそれぞれ異なることを述べた。標的となる細胞の数ならびにその増 殖と分化の状態などが決定要因と思われる。若ければ若いほど感受性が高いということはできないが、感 受性がピークとなる時期は胎生後期から若い成体期の間にあり、大多数は幼若期にあるということが重要 である。 線量多分割による発がん効果の低減率む腫蕩の種類により異なる。 reductionfactorとして全ての腫蕩 に一つの数値を用いるのは誤りであるということができる。固形腫蕩でも種類により異なるのである。我々 の実験データでは線量効果関係が直線に近い場合には低減率が小さく、線量効果関係が下に凸またはしき い値がある場合には低減率が大きいという対応関係を得ているが、今後さらに検討することにしている。 参考文献

1) Y. Shimizu, H. Kato and羽T.].Schul1:Life span study report 11, Part 2. Cancer mortality in the years

1950 -85 based on the recent1y revised doses (DS86).Radiation

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ortTR 5-88, 1988.

2) D. E. Thompson, K. Mabuchi, E. Ron, M. Soda, M Tokunaga, S. Ochikubo, S. Sugimoto, T. lkeda, M. Terasaki, S. lzumi and D. L. Preston: Cancer lncidence in atomic bomb survivors. 2. Solid tumors, 1958-1987. Radiat. Res., 137: Suppl.S17-S67, 1994.

3) B. Modan, A. Chetrut, E.Alfandary and L.Katz: Increased risk of breast cancer after low -dose irradia -tion. Lancet, 629 -631, 1989.

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(11)

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